自衛隊が違憲だと主張した聖帝のお言葉。2017年5月3日の読売新聞で施行70周年を迎える憲法をテーマにインタビューに応じた中で語った。

9条については、平和主義の理念はこれからも堅持していく。そこで例えば、1項、2項をそのまま残し、その上で自衛隊の記述を書き加える。そういう考え方もある中で、現実的に私たちの責任を果たしていく道を考えるべきだ。それは国民的な議論に値するだろう。私の世代が何をなし得るかと考えれば、自衛隊を合憲化することが使命ではないかと思う。
聖帝は自民党の長年の憲法解釈を否定し、共産党以外で国会で唯一自衛隊を違憲だと主張している男となった。その共産党でさえ、三権のいずれも自衛隊を違憲であると示していない状況を踏まえ「国民合意で一歩一歩解消していく」と譲歩した主張をしている(*1)一方で、聖帝はこのインタビューで「『違憲かもしれないけれど、何かあれば命を張ってくれ』というのはあまりにも無責任だ」として現行憲法下での自衛権の行使さえ問題視している。