「この星も、宇宙も!全て…破壊してやる!」
【詳細】
ライダーとしての各部機能、スペック等はヒーローまとめの
個別項目リンクを参照(外部サイトに飛ぶので注意)。
あのエボルトの、お兄ちゃん。
元々は
エボルトらの母星の王だった人物なのだが、あのエボルトに「破滅主義の快楽主義者」と言わしめる極めて危険な人物。
内面に抱える破壊衝動があまりに強く、それを即座に実行に移してしまう短絡的な思考故にエボルトは苦手に思っていたらしい。
さらに単体の戦闘力で言ってもエボルトはキルバスに一度も勝ったことがなかったとされるほど強い。
というよりこんな人物が一度は王座につけたというブラッド星って一体…血縁重視なのだろうか?
エボルトが赤黒のスライム形状を取るなら、キルバスは青いスライム状に変化でき、エボルト同様擬態能力とそれを応用し
スマッシュを生み出すことが可能。
キルバスの分身なので
クローンスマッシュと同等、あるいはそれ以上の戦闘力を持つ。
仮面ライダービルドの世界は
パンドラパネル(白)とジーニアスフルボトルの力で「エボルトのいない新世界」が作られたのだが、どういう手段を使ったのかパンドラパネル(白)を通してその新世界に現れ、桐生戦兎を奇襲してその姿に擬態した後、彼に毒を打ち込んでビルドドライバーと幾つかの
フルボトルを奪い取って立ち去った。
そして万丈龍我の前に現れるとその肉体に眠るエボルトの遺伝子に干渉して
パンドラボックスを新世界にて新造するというとんでもないをしでかす。
その影響で旧世界にて
ネビュラガスを用いた人体実験を受けた一部の人間はその記憶が蘇ることに成り、人体実験の後遺症が肉体に蘇るなど暗い影を落とすこととなった。
またパンドラボックス復活の影響で龍我の肉体にごくわずか潜り込んでいたエボルトの遺伝子が活性化し、新世界にエボルトが復活してしまうというおまけまでついてきた(ただしエネルギーが足りないため
ブラッドスタークの状態で復活)。
キルバスがパンドラボックスを復活させた目的は、宇宙を巻き込んで心中するため。
ダイナミックすぎる自殺。
龍我の肉体にはエボルトの遺伝子が宿っているが、そのポテンシャルは
オリジナルを超えうるということが旧世界にて葛城忍が突き止めていたという。
それを聞いたキルバスはエボルトと、龍我の命をパンドラボックスに捧げることでパンドラボックスの力を取り戻し、そのエネルギーを注ぎ込むことで自らを巻き込んだビッグバンを引き起こして自分ごと宇宙を滅ぼそうと告げる。
「宇宙と心中して無に帰るなんて最高じゃねえか!」
その最悪すぎる思考はエボルトすら理解しがたいものであり、龍我ら自分を滅ぼした仮面ライダー達と手を組むことを選択せざるを得ない状態だった。敵の敵は味方というか。
龍我はキルバスの襲撃を受けた当時戦兎の作った道具をバザーで売っていたのだが、龍我が落とした売り物の一つ、蜘蛛形ロボットに興味を示し、自分の力を注ぎ込んで
キルバスパイダーへと作り変えると
キルバススパイダーフルボトルを使って仮面ライダーキルバスへの変身能力を獲得。
その圧倒的な力は弱体化していたとは言えブラッドスタークの状態のエボルトとクローズチャージをまとめて圧倒するほどであり、キルバススパイダーフィニッシュ!でエボルトに致命傷を与え一旦は消滅に追い込むほどだった。
その場は記憶を取り戻した一海と幻徳が変身して駆けつけたため撤退することができ、帰還した彼らから事情を聞いた戦兎は龍我の肉体からエボルトを完全復活させることを決断することになる。
キルバスが生み出した擬態
ロストスマッシュの力は圧倒的でグリス、ローグも歯が立たない。
そんな状況はエボルトが勝ちを諦めるほどで、戦兎が開発し紗羽の運転で馬渕由衣が運んだマッスルギャラクシーフルボトルも龍我は
ハザードレベルが足りず起動できなかった。
そのためエボルトは兄に許しを請いて寝返り、「人間じゃこのあたりが限界か…期待した俺が馬鹿だったよ」と言い捨て、由衣の首を絞めあげる。
その様子に怒りを抱いた龍我はハザードレベルを急上昇させ、マッスルギャラクシーフルボトルの起動に成功。
そのままビルドドライバーにフルボトルをセットした龍我へ、エボルトがその変身に割り込む形でクローズの新たな姿、仮面ライダークローズエボルが誕生。
変身してまもなくはキルバスが優勢でキルバススパイダーフィニッシュで大きく吹き飛ばすも、クローズエボルのマッスルフィニッシュ、ギャラクシーフィニッシュの威力に押されていき、人間ごときに追い込まれたことに対して疑問を持つが、
最期はマッスルギャラクシーフィニッシュを受け、「人間だからお前を倒せた」(エボルト談)という事実を受け止められないまま爆散し消滅した。
キルバスの死と共に彼が作り出したパンドラボックスは白いパネルを残して消滅。
しかしエボルトは怪人態の姿を取り戻し、またかつての力を得るべく地球を離れると龍我に告げ星から去っていった。
龍我「…二度と戻ってくんじゃねえ」
【余談】
あのエボルトの兄という衝撃的な立ち位置の存在、キルバス。
彼がかつてブラッド星の王だったという出自が明らかになったことで、エボルトは生まれ故郷では王族だったという事実が連鎖的に判明することとなった。
なおパンドラボックスを持ち逃げしたエボルトを追いかける際に幾つもの惑星を滅ぼして自らの力に変えていた模様。
ただあっさりと世界の壁を超えてきたにしてはそういった描写が見られないため、実のところ彼は新世界の存在であり、いわば旧世界と新世界における同一人物ではないかという意見もある。
龍我も新世界における自分自身を見かけていたため、新世界ではエボルトはキルバスに倒されてしまい存在しないことになっていたが、そのまま活動していたキルバスが新世界にて弟の遺伝子を持つ龍我の存在を感知したため地球へやってきたという推察も出来る。
なお人間態は偶然テレビで見た「柿崎悟志」というダンサーの男性がベースだが、刑務所を占拠したとしてニュースで柿崎の名前がテレビ放送されてしまっている。
龍我を襲撃した際にも目撃者が擬態元の名を呟いている辺り、擬態元の風評被害がとんでもないことになりそうである。
彼が憑依、擬態したのは戦兎の方で記憶も戦兎のものをコピーしたが、柿崎氏は単に見た目を気に入っただけのため、キルバス人間態の言動は純粋にキルバスの動きである。
元の柿崎氏がどのような言動の人物だったのかは定かではないが、変身後が蜘蛛モチーフなのにやたらとカマっぽいくねくねした、蛇のような動きが特徴。
変身アイテムにキスをするなど、ナルシストの傾向も見られる。
逆に考えるとエボルトは蛇がモチーフなのに何重もの策を用意する策士であり、その策略は巣で獲物を待ち構える蜘蛛のようであった。
どこまでも対象的な兄弟、という対比なのかもしれない。なおエボルトはビルド本編中にスパイダーフルボトルを利用したフルボトルバスターにて自分が蜘蛛の巣に囚われたことがある。
ファンの中には仮面ライダーキルバスへの変身音声がエボルトのフェーズ1から3に近いものだったことから、実はまだフェーズが上がるのではないかという考察もある。
むしろ完全体になる前だからこそ倒せたという見方もできよう。
最終更新:2024年03月26日 02:15