「貴方の頭脳は1000%」
【名前】 |
ザイアスペック |
【読み方】 |
ざいあすぺっく |
【登場作品】 |
仮面ライダーゼロワン |
【分類】 |
作中アイテム |
【詳細】
片耳に装着できるほど小型な機械だが、人間に
ヒューマギアと同等の思考速度を与える機能を持ち、モニターを表示するためのディスプレイとして眼鏡、サングラス等を併用する必要があるものの、
「まるで
ヒューマギアになったみたいだ」と使用者が揃えて口にするほど、通常の人間を上回る処理能力を発揮できる。
今の所装着者に副作用などは出ていないが、
レイドライザー起動時にザイアスペックと連動しているらしき描写が有ることが挙げられており、
復活した亡がハッキングしてザイアスペック装着者をまるで
マギアのように暴走させてしまったことがある。
ZAIA側がいくら対策しようとも天津垓のやり口を知り抜いている亡には対処しきれず、いたちごっこになってしまっていた。
このインターフェースの利点としては
ヒューマギアに並ぶほどの情報処理能力を得られるという点。
だが、その能力を使う人間が強化されたわけではなく、その圧倒的な情報量をさばくのはあくまで装着者本人の実力に依存しているというのが大きな欠点。
天津垓自らが出演したCMも大々的に放送しているが、これを装着している人間は基本的に事務方か営業らしき会社員であり、一般市民にはあまり普及していないように見える。
これはCMでも具体的な機能について説明せず、印象的なキャッチコピーを並べてはいるものの、「
ヒューマギアと同等」というのが具体的にどういうものなのかが視聴者に伝わっていないと見える。
そもそも情報処理能力の強化という機能故に、それを有効利用できる触手は自ずと限られるだろう。
多少日常生活でも恩恵を受けられるかもしれないが、実感はしにくいと思われる。
実際に天津垓が飛電社長に就任してヒューマギアをリコールした際、
購入したヒューマギアを飛電に持ち込めば代わりにザイアスペックを配布すると大々的に映像つきで宣伝したにも関わらず、各地では動かなくなったヒューマギアの不法投棄が問題になってしまっていた。
要は一般市民の認識では「
ヒューマギア=ザイアスペック」という図式は成立しておらず、開発元の一方的な価値観の押し付けに過ぎないことが明らかにされている。
消費者達からしてみれば、
ヒューマギアの利便性と、ザイアスペックの機能性は決して等価ではなかったのだ。
そもそも人間の助けになるために開発され稼働するヒューマギアと、自分自身のスペックを上昇させても結局働くのは自分というザイアスペックではそもそもの市場が決定的に異なっているため、同列に扱うこと自体が間違っていると言える。
最もこうなってくると
レイドライザーの一般発売も需要があるのは一般市民ではなく、軍隊とか別のところに行ってしまうわけで…
実際本編終了後の世界を描く劇場版REAL×TIMEでは違法に改造されたザイアスペックが流通し、
シンクネットが悪用した結果、1億人もの
仮面ライダーアバドン軍団が誕生した。
しかし
A.I.M.S.の刃唯阿や、退職したものの仮面ライダーとして事件の調査に当たる不破諌らメンバーに天津垓がザイアスペックを提供したことで各地で散らばって行動している滅らヒューマギアと、表立って事件の収拾を行う
A.I.M.S.の亡や唯阿らをネットワークで繋ぎ、迅速に情報共有を測ることでエスや
シンクネットの信者達が起こした事件は僅か60分で解決した。
人間と
ヒューマギアを同等にするというザイアスペックの真価が、嘘偽りなく発揮できた例と言えるだろう。
むしろ思考速度が異なる人類と
ヒューマギアの共存を進めていく上で、もしかしたら必須のアイテムになるのかもしれない。
人間をヒューギア並に強化するから
ヒューマギアはもういらない、ではなく。
人間と
ヒューマギアが共に高みを目指すための一つの指針となったのだ。
【余談】
本編中では亡がシステムを暴走させたシーンなどを見ると装着者が割と多く、そこそこ普及しているように見えるザイアスペック。
A.I.M.S.の隊員も
レイダーに変身する都合かほぼ全員が装着している模様。
バージョンアップも図られているらしく、最終回数カ月後の物語である劇場版では網膜投影(コンタクトレンズ?)対応型にアップグレードされていた。
「AUTHORIZE NEW ERA」によるとヒューマギアモジュールが「○」を組み込んだデザインのため対照的にするために「☓」を組み込んだという。
そのマークは
アークワンプログライズキーにも近いものが取り入れられた。
最終更新:2021年09月29日 03:56