マッドレックス

「ブーンレッド…フッ、次のコースで会おうぜ…!」

【名前】 マッドレックス
【読み方】 まっどれっくす
【声】 神谷浩史
【登場作品】 爆上戦隊ブンブンジャー
【登場話】 バクアゲ6「シロとクロ」(本人初登場)
【退場話】 バクアゲ9「届け屋たちのハンドル」
【所属】 大宇宙侵略大走力団「ハシリヤン」
【分類】 ハシリヤン斬込隊長
【エンジン】 騒音ヘッド
【スピード】 一騎討ち最速
【カスタム】 怒りのデスロッド、ハシリ犬(ケン)
【ファーストラウンド】 コース/工場地帯~イベント会場
【セカンドラウンド】 コース/倉庫~ビル街
【ファイナルラウンド】 コース/工場地帯~ビル街
【ナンバー】 1979、1981、1985
【モチーフ】 エンジン、改造車、マッドマックス、犬
【ナンバーの由来】 名前の由来であるマッドマックスシリーズの公開年
【名前の由来】 マッドマックス

【詳細】


車のエンジン部のような頭を持ち、赤いライダースジャケットのような衣装を着用。
無数のドリルやメーターなどのジャンクパーツを組み上げたような「怒りのデスロッド」というジャンクパーツを寄せ集めたような武器を扱う。
強烈なドリル攻撃で相手を突貫し派手に事故らせることを可能とした圧倒的な攻撃力が持ち味で、体につけている3つのナンバープレートは全て敵から奪い取ったもの。
マッドレックスはそれを歴戦の勲章として身につけており、戦いこそが人生と言わんばかりの立ち振舞を見せる。

左太腿の部分には「ハシリ犬」なる愛犬の顔が除き、部下たちには高圧的だが愛犬に対しては態度が甘くなる。
どう見ても彼の身体と一体化しているようだが、実際は別の意思があるようで戦闘中でも構わず散歩をねだったりし、マッドレックスもそれに応えその場を去る等溺愛している。
またハシリ犬は苦魔獣の素体に適した物体の見極めも行うようで、バクアゲ7ではブロック塀に対し吠えかけていた。
またその際小さく切ったジャーキーを与えられていたため飲食もできる模様。

これまで宇宙のどこかでサンシーターに命令し、ギャーソリンを集めさせようとしていたが芳しくなかったため、しびれを切らして自ら地球に出向いた。

デコトラーデ達には恐れられているものの、彼らの失態に対し厳しく叱りつけるものの、彼らの自主的な行動は歓迎し促すなどサンシーターの上司としてそれなりの振る舞いは示している。
サンシーター達には罵倒混じりで強引に働かせているものの、本人も体を張ってブンブンジャーと戦い上司である貫禄を見せることから慕われている。
マッドレックス側からも優秀ではないがそれなりに使える手駒という認識なのか、威圧的な振る舞いこそするものの、理不尽な八つ当たりはしない。
最も余裕がなくなってきたり、フォローできないほどの体たらくを見せた場合は「間抜けヅラ」呼ばわりする場面も見られる。

上昇志向が強く、サンシーター達を動かしてギャーソリンを集めさせているのもハシリヤンの中で出世を果たすため。
「斬込隊長」という肩書であるが、サンシーター以外に部下らしい人物が今のところ登場しないあたり、マッドレックス自身もまたハシリヤンの中では下層に位置しているのかも知れない。
顔を始めとして全身が傷だらけであるのも彼が叩き上げで今の地位にいることの証左であったと言える。

ハシリヤンの組織における立ち位置や、評判は不明だが、「宇宙よりでかい器のお方」と称するボスことワイルド・スピンドーなる人物に対して強い忠誠を誓っている模様。
またのちに自分の後釜に収まったキャノンボーグとはスタンス違いで馬が合わなかったことが明らかになっている。
「一人で走っているから遅い」という痛烈な皮肉をキャノンボーグに対して突きつけており、この手の戦闘狂にありがちな「戦いだけを求め」、「戦うことに意義を見出す」ようなタイプではないことが示されている。

初登場となったのはバクアゲ6。
セリフだけならそれ以前のバクアゲ2から登場していたが、その後少しして本人が地球に襲来した。
苦魔獣達が連戦連敗し、とうとう流れ星に対する神頼みまでし始めたサンシーターだったが、その流星は彼らの失態続きの現状にしびれを切らしたマッドレックス本人であり、彼らの他力本願な姿勢に対して自分たちで何とかしろと開口一番叱責する。

トイレグルマーを誕生させるまでに個室トイレで一悶着ありつつも、宇宙人検知システムに引っ掛かったことからやってきた大也に発見される。
ブンレッドにブンブンチェンジした大也との一騎打ちを繰り広げ、自身の猛攻を何とか凌いだ大也に興味を持つに至ったが戦闘中ハシリ犬に散歩を懇願されたことから撤退を選択。
大也に対し名乗るよう促し、それに応じた彼に対して満足気にその場から立ち去った。

その後ブロックベイグルマーを作り出してやってきたブンブンジャーに対し襲いかかる。
ブンブンジャーを「お前(大也/ブンレッド)が率いる族」として認識し、彼らとの戦いを面白いと感じるマッドレックスは大也と再戦。
しかしブロックベイグルマーが倒された後自身も大也に強烈な一撃を食らって傷を追ったことからプライドが傷つけられ激昂。
怒りつつも、その場は冷静にデスロッドを放ち撤退した。

サンシーター諸共作戦が失敗続きの現状を嘆き、地球縄張り計画にブレーキがかかりっぱなしであることと、ブンレッドに対する強い敵意から感情をたぎらせるマッドレックス。
あまりの気迫に逃げ出そうとしたサンシーター達に、ブンブンジャーを連れてくるよう命令を下しつつ、ネジレッタを街中に放ち囮として利用する。
そして廃工場までブンブンジャーをおびき出すと、大也以外をサンシーター諸共檻に閉じ込めることに成功。

これによって大也との一騎打ちのお膳立てを整えるとノンブレーキの戦いを開始する。
大也との戦いの手応えを楽しみつつ、彼に対して自分と組むように持ちかけるも、それに対して大也は自分に勝てばハンドルを握らせてやる、という長髪を返す。
その答えに対して気を良くしたマッドレックスは大也との戦いを続けていくが、怒りのデスロッドを放った際にカートテクターをカタパルトとして利用した高速突撃によって腹部に強烈な一撃を喰らい膝をついてしまう。
自分が負けたことを認められず、どこかに待機していたヤイヤイ・ヤルカーを呼び出すとその体を無理やり絞ることで大量のギャーソリンを放出し、吸収することでギャーソリン大強化体となって巨大化。

ブンブンジャーロボポリス、ロボビルダーと次々にブンブンカーを換装していくブンブンジャーロボを圧倒していき、換装中を狙って大ダメージを与えブンブンワゴンを未来、錠もろとも叩き落とす。
そして大也が試作品であるブンブンオフロードゴーストを仲間の静止も振り切って使用したことから射士郎と玄蕃までもが外へとはじき出されてしまい、ただ一人操縦席に残った大也はブンブンジャーロボパンチャーとしてマッドレックスに強烈な左パンチを叩き込んで相打ちに持ち込む。
等身大の状態に戻ってしまったマッドレックスは勝負は預けたとしてその場から撤退。

その後バクアゲ9にてブンレッドとの決着をつけるため工場地帯で暴れ出し、大也を除くブンブンジャーと相対する。
圧倒的戦闘力で4人を瞬く間に蹴散らし変身を解除させるとトドメをさそうと倒れ伏す未来達に歩み寄るが、そこへ調が操縦するスーパーカーの接近をハシリ犬が察知。
大怪我をしながらもスーパーカーから降り立った大也はマッドレックスと決着をつけようとするが、その態度に堪忍袋の緒が切れた未来を始めとした面々から思いの丈をぶつけられた大也は”皆で走る”ことを決意。
ブンブンジャーとして確かな結束を示し、最高のバクアゲを合言葉に一致団結した彼らはスーツを身に纏い高らかに名乗りを挙げる。

数で圧倒されながらも闘志を燃やし続けるマッドレックスは構わず攻撃。
しかし怒りのデスロッドを放った際に大也が体を張って攻撃を受け止め、他のメンバーがバクアゲハンドリングドライブを発動し全方位から攻撃を仕掛ける。
そのダメージに耐えられず膝をついた直後、サンシーターに号令を発し、前回無理やりギャーソリンを絞り出した負傷で嫌がるヤルカーだったが、上司を助けるべくデコトラーデイターシャは迷わず(蹴って)ヤルカーを送り出す。

そうして再度絞り出したギャーソリンを吸収することで大強化体となるが、それに対してブンブンジャーは新たなるブンブンカーを使いブンブンジャーロボナイトを構築して立ち向かう。
凄まじい速度で移動するブンブンジャーロボナイトに対しデスロッドを一輪車風に変形させたうえで迎撃しようとするも、その移動スピードを捉えられずバクアゲソードの連続斬りを食らってしまう。

さらに他のブンブンカー達までもが独自に応援に現れ、連続突撃を食らった挙げ句、バクアゲソード・ブンブンフィニッシュに一閃され敗北。

自身を追い詰めたブンブンジャーの強さを認めつつも、まだ”ボス”には勝てないという言葉を遺し、ハシリヤンの切込隊長は爆炎の中に消え去った。

――――はずだったが

【余談】

モチーフは改造車、あるいは改造バイク。
頭がエンジンになっているためか「ブルルン!」と良く口にしている。

声を担当しているのは神谷浩史氏。
スーパー戦隊シリーズでは宇宙戦隊キュウレンジャーにてショウ・ロンポー役でレギュラー出演して以来の参加。
仮面ライダーシリーズではギーツ×リバイスにてイザンギ役で出演し、それ以来となる。
氏はウルトラマンシリーズでもジャンボット役で超決戦!ベリアル銀河帝国にて出演を果たしており、三大特撮への出演を果たしている。

名前の由来はカーアクション映画の一つ、「マッドマックス」。
タイトルの「マ」を「レ」に変えただけというわかりやすい捩りから即座に気がついた人も多かった模様。

なお彼が所持しているナンバープレートの数字はマッドマックスシリーズの公開年に由来する(無印が1979年、2が1981年、サンダードームが1985年)。
武器及び得意技である「怒りのデスロッド」は4作品目のタイトルから。

キャノンボーグが戦死した後、公式側から新シーズンのビジュアルが公開されたが、その際に新たな幹部の登場に加えなんとマッドレックスの復活が言及された。
ちなみにマッドマックスシリーズ最新作が彼の戦死後(2024/04/28)の5月31日にて公開されている。
まさかの復活は最新作公開を見越してのこと、か?

最終更新:2024年11月15日 04:37