苦魔獣

【名前】 苦魔獣
【読み方】 くるまじゅう
【登場作品】 爆上戦隊ブンブンジャー
【所属】 大宇宙侵略大走力団「ハシリヤン」
【分類】 敵怪人
【名前の由来】 苦しみ、魔獣、車

【詳細】

サンシーターの一人、イターシャが地球のあらゆるモノにハシリヤンイグニッションキーをさして誕生させる生命体。

元になった器物が上半身となり、下半身はタイヤのような意匠を持つ。
人々の悲鳴から生まれる負のエネルギー、ギャーソリンを集めるため破壊活動を行い、集めたギャーソリンは苦魔獣の体内に蓄積される。

倒されるとギャーソリン大暴走体となって空に散るが、そうなるとヤイヤイ・ヤルカーが暴走体を取り込んでハイウェイ空間に突入して暴走。
その果に現実世界側に50m級にサイズアップした状態で復活する。

この巨大化ギミックはサンシーター達は全く知らなかったようで、いきなり動き出したヤイヤイ・ヤルカーに困惑していた上、ヤルカー自身はそのことを把握していなかった。
しかしブンドリオ・ブンデラスは理由は不明ながらも巨大化ギミックの流れを正確に把握していた。
地球にハシリヤンが現れたのはバクアゲ1の時点が初めてのはずだが、これは苦魔獣誕生のシステムを作り上げたのがブンブン本人であることが後に判明した。

作られ始めた当初はあまり知能が高くなく、それぞれの行動原理をうわ言のようにつぶやくのみだったが、3体目当たりから流暢に喋りだすようになりキャラクター付けが進んでいる。

ハシリヤン改造隊長であるキャノンボーグがやってきてからはヤイヤイ・ヤルカーを改造しハイウェイ光線を発射することで、ハイウェイ空間を経由せずともギャーソリン大暴走体になることが可能になった。

ディスレースが着任した後、彼が力を込めたハシリヤンイグニッションキーを使った再建パワー苦魔獣が登場するようになった。
これまで発生させたギャーソリンを苦魔獣の身体に溜め込む方式から、最低限ギャーソリン大暴走体になる分を残しつつ、発生させた側からハイウェイ空間を経由してハシリヤン本家へ直接納入する方式に変更されている。
これによって今までほとんど納入できていなかったギャーソリンを大量に、かつ直接納入が可能になった。

ディスレースが戦死した後、パワーアップ苦魔獣が登場するようになったが、以前と具体的にどうパワーアップしているのかは定かではない。

【余談】

「◯◯(元となった器物)+グルマー」というネーミングで統一されている。
上半身のパーツを取り替える形でスーツが作られていると見られ、下半身は共通化されている模様。
これは前作に登場した怪人と共通。また等身大で倒されると巨大化して復活するというのも戦隊シリーズではオーソドックスながら去年から引き継がれている。
キラメイジャー、ゼンカイジャーとドンブラザーズは巨大化にも一捻り加えていたため、ストレートに巨大化するほうが近年では逆に珍しかったり。

名前は「車」と「魔獣」をもとに「苦しみ」を当てたもの。初代車系戦隊のターボレンジャーにも「暴魔獣」という怪人が登場し、ネーミングはそちらを意識したものか。
それぞれ点火された魂を「燃える◯◯魂」として紹介文に記載されているが、そのワードは救急戦隊ゴーゴーファイブにて戦隊の名のりで「燃えるレスキュー魂!」としていたのを思わせる。
救急車や消防車などの苦魔獣が出てくるとしたら・・いや考え過ぎか。苦魔獣が車をモチーフにしてくることもないだろう。

デザイン担当は仮面ライダーゴーストでも怪人デザインを担当した漫画家の島本和彦氏。
ゴーストに登場した眼魔ガンマイザーなどに似たデザインを感じさせ、当時のスーツ造形では上手く表現できなかったひらひらとした物体の表現などにリベンジ性を思わせる。
トイレの紙湯気等が造形に取り込まれているのでと、両眼が燃えているのが共通デザインとなっており、その炎がどのような形になっているのかもデザインとしての見どころ。

最終更新:2024年12月10日 11:13