「幼女がやって来る匂いがする……」
「ちょっと咲夜、紅茶まだなの?」
「失礼しました」
「ちょっと咲夜、紅茶まだなの?」
「失礼しました」
レミリアに促されお盆から『あるもの』を目の前のテーブルに置いた。それを見たレミリアは怒気を隠せない。
「ちょっと、これは何のつもりかしら?」
「何と申されましても……」
「とぼけないで!」
「何と申されましても……」
「とぼけないで!」
ドンと勢いよくテーブルを叩くレミリア。その拍子に置かれていた『紅茶の入った哺乳瓶』がコロンと倒れてしまった。
当然それを瀟洒なメイドさんは見逃すはずがない。ころころっとテーブルを転げ、床に落ちる前に素早くキャッチ、再びテーブルの上にそれを置いた。
当然それを瀟洒なメイドさんは見逃すはずがない。ころころっとテーブルを転げ、床に落ちる前に素早くキャッチ、再びテーブルの上にそれを置いた。
「何で哺乳瓶なのよ! 普通にカップに入れなさいよ! っていうかその手に持っているのは何!?」
「おしめですが……それが何か?」
「どうしてオムツを持っているのよ!」
「お嬢様はおしめをオムツと言う派ですか、では以後私もオムツと言いますね」
「論点が違う!」
「おしめですが……それが何か?」
「どうしてオムツを持っているのよ!」
「お嬢様はおしめをオムツと言う派ですか、では以後私もオムツと言いますね」
「論点が違う!」
思わず立ち上がって怒鳴るレミリアを誰も攻める者はいまい。
「どうしてオムツを手に持っているのか聞いているの!」
「お嬢様に穿かせたいから?」
「何で疑問系? っていうか私はもうとっくにオムツは卒業したわよ!」
「まぁそう言わずに」
「何で唐突にオムツな訳? 理解不能ッ! 理解不能ッ!」
「お嬢様に穿かせたいから?」
「何で疑問系? っていうか私はもうとっくにオムツは卒業したわよ!」
「まぁそう言わずに」
「何で唐突にオムツな訳? 理解不能ッ! 理解不能ッ!」
ギャーギャー喚くレミリアに咲夜はそっと一枚の新聞を差し出した。『文々。新聞』だ。
レミリアは咲夜から新聞を引っ手繰ると一面に載った写真と記事をまじまじと眺めた。
レミリアは咲夜から新聞を引っ手繰ると一面に載った写真と記事をまじまじと眺めた。
「永遠亭って馬鹿の集まりなの?」
それがレミリアの正直な感想だ。しかし正確を記するには新聞に掲載される様な事をしているのは八意永琳一人であり、鈴仙と輝夜は被害者なのだ。
いい年した女性がおしめ姿で写真に写ることを許すはずがないのだから。
いい年した女性がおしめ姿で写真に写ることを許すはずがないのだから。
「ハッ!? まさか」
「お察しの通りです」
「か、感化されたって言うの?」
「Exactly」
「な、何で?」
「何故と申されましても……写真にあります八意永琳はとても良い笑顔です。幼女に囲まれてさぞかし幸福なことでしょう。ぶっちゃけうらやましいですね」
「お察しの通りです」
「か、感化されたって言うの?」
「Exactly」
「な、何で?」
「何故と申されましても……写真にあります八意永琳はとても良い笑顔です。幼女に囲まれてさぞかし幸福なことでしょう。ぶっちゃけうらやましいですね」
レミリアは唖然として何も言えない。そんな彼女を尻目に咲夜は一人熱弁を奮う。
「ああ、こんな可愛い幼女が居るのなら永遠亭にカチコミして拐取したいのです。そう、したいのです!」
「……すればいいじゃない」
「……すればいいじゃない」
半ば投げやりに言葉を返すレミリア。その言葉に咲夜はとても残念そうに顔を歪ませて首を横に振った。
「美鈴さえ……中国が止めなければ……クッ!」
涙を浮かべて悔しがる咲夜を見ながらレミリアは心の中で美鈴を賞賛していた。
「まぁ報復に逝かしたんですけどね」
「美鈴に何かしたの!?」
「美鈴に何かしたの!?」
思わず大きな声を出してしまったレミリアに顔を背けながら、ちょっと照れたように頬を紅く染めながら咲夜は答える。
「何って……まぁナニですよナニ」
「よく分からないけど美鈴大丈夫かしら。生きていたら妹と弾幕ごっこしていいわ」
「中国ですし大丈夫です。そう言う訳ですからオムツ穿いて下さいね?」
「だが断る! そう言う訳ってどう言う訳?」
「お嬢様で赤ちゃんプレイ?」
「いい加減にしなさい!」
「よく分からないけど美鈴大丈夫かしら。生きていたら妹と弾幕ごっこしていいわ」
「中国ですし大丈夫です。そう言う訳ですからオムツ穿いて下さいね?」
「だが断る! そう言う訳ってどう言う訳?」
「お嬢様で赤ちゃんプレイ?」
「いい加減にしなさい!」
本気になって怒り始めたレミリアを見とめて咲夜は何かに気が付いたかのように口元に片方の手を当てた。
「申し訳ありませんお嬢様」
「ふぅ、分かればいいのよ」
「ムー○ーの紙オムツが気に入らないのですね。分かります。ですがご安心下さい。パ○パースの紙オムツもご用意しております」
「はぁ!?」
「ふぅ、分かればいいのよ」
「ムー○ーの紙オムツが気に入らないのですね。分かります。ですがご安心下さい。パ○パースの紙オムツもご用意しております」
「はぁ!?」
いい加減に本気で切れそうなレミリアだった。その様子を瀟洒なメイドは機敏に感じ取り大慌てで自らの失言を詫びた。
「至らぬメイドで申し訳ありません。紙オムツが御気に召さないのですね。ですがご安心下さい。こんなこともあろうかと布オムツをご用意しております」
「何だか突っ込むのにも疲れてきたわ」
「小悪魔! 小悪魔!」
「何だか突っ込むのにも疲れてきたわ」
「小悪魔! 小悪魔!」
咲夜がパンパンと手を叩くとその手には新品の布オムツを手にした小悪魔がやって来た。
「咲夜さぁん、お使い行ったのですからお駄賃くださいよぅ~」
「あなた達どこでそんな物買ってくるの? 哺乳瓶といい……」
「あ、咲夜さん、香霖堂におしゃぶりも売ってましたよぉ~」
「気が利くわね。あとで美鈴の胸を揉んでいいわよ」
「香霖堂かよ……頭が痛くなってきたわ」
「あなた達どこでそんな物買ってくるの? 哺乳瓶といい……」
「あ、咲夜さん、香霖堂におしゃぶりも売ってましたよぉ~」
「気が利くわね。あとで美鈴の胸を揉んでいいわよ」
「香霖堂かよ……頭が痛くなってきたわ」
おかしな話の流れに思わず頭を押えてしまうのも無理はない。だがそれは思考がおかしな方向へ捻じ曲がっているメイドさんの前で見せるべきではなかったのだ。
「それはいけません。横になられますか?」
「ええ、そうさせて貰うわ」
「ええ、そうさせて貰うわ」
主が不調であればさすがに自重するのかと彼女は考えていた。だがそれは非常に甘い考えだとレミリアは身を持って知ることになる。
「服は着替えられますか?」
「ん、任せる」
「小悪魔…そうそれね」
「ん、任せる」
「小悪魔…そうそれね」
咲夜は小悪魔と何やら相談しながら手際よくネグリジェに着替えさせた。
「下着も換えますね?」
「ん」
「ん」
レミリアは黙って咲夜に身を任せた。それが運の尽きだった。
「咲夜……どうして私は下着を脱がされたままなのかしら?」
「御風邪を召されてはいけません。こんなこともあろうかと香でうどんげ印の座薬を紙オムツと一緒に買っておきました」
「ちょっと!? 座薬なんて嫌よ!」
「まぁそんな事を言わずに……」
「止めなさい! あん、ちょっと冷たい、や、やなのー!」
「はいはい、いい子いい子」
「御風邪を召されてはいけません。こんなこともあろうかと香でうどんげ印の座薬を紙オムツと一緒に買っておきました」
「ちょっと!? 座薬なんて嫌よ!」
「まぁそんな事を言わずに……」
「止めなさい! あん、ちょっと冷たい、や、やなのー!」
「はいはい、いい子いい子」
小悪魔は無理やりおしゃぶりをレミリアに咥えさせ、いい子いい子と頭を撫でる。咲夜はそれを見届けると一気に座薬を挿入したのだ。
「うーうー!」
「よく我慢できましたね。いい子でちゅねー」
「よく我慢できましたね。いい子でちゅねー」
よしよしと涙目になったレミリアの頭を撫でる咲夜。
「咲夜さぁん、いいですかぁ? 布オムツを穿かせますからね。一度で覚えられます?」
「ええ、大丈夫よ。準備はできているわ。小悪魔お願いね」
「ええ、大丈夫よ。準備はできているわ。小悪魔お願いね」
意外なことに瀟洒なメイドは完璧なメイドではなかった。彼女は子供と言うか幼女が好きだがそれは愛でるのが好きで育てるのが好きなのではない。その点が永琳とは異なる。
その為彼女はオムツの穿かせ方を知らないのだ。紙オムツならばパッケージに書いてあるのでぎこちないながらも咲夜一人で小悪魔の手を借りることなく出来たであろう。
その為彼女はオムツの穿かせ方を知らないのだ。紙オムツならばパッケージに書いてあるのでぎこちないながらも咲夜一人で小悪魔の手を借りることなく出来たであろう。
「えっとぉ、股関節脱臼に気を付けないといけないので腰に巻きつけるように巻かないでくださいね?」
「分かったわ。ところでどうしてオムツの当て方何て知っているのかしら?」
「咲夜さん、これでも私は一児の母なんですよ~」
「嘘!?」
「パチュリー様が新しい魔法の開発よって言われまして、まぁそこまではいいんですけど失敗して男の子になっちゃって押し倒されたんです。その時に出来ちゃった子供が大妖精なのです。ほら、同じ名前無しがその証拠ですよ」
「じょ、冗談よね? 嘘よね?」
「はい嘘です~♪」
「分かったわ。ところでどうしてオムツの当て方何て知っているのかしら?」
「咲夜さん、これでも私は一児の母なんですよ~」
「嘘!?」
「パチュリー様が新しい魔法の開発よって言われまして、まぁそこまではいいんですけど失敗して男の子になっちゃって押し倒されたんです。その時に出来ちゃった子供が大妖精なのです。ほら、同じ名前無しがその証拠ですよ」
「じょ、冗談よね? 嘘よね?」
「はい嘘です~♪」
軽口を叩きながらもあっと言う間にレミリアにオムツを穿かせた小悪魔。結局、何故彼女がオムツの当て方を知っているのか、その真相は闇の中へと葬り去られた。
レミリアは抵抗を諦め為すがままにされていた。うーうー不満を漏らしてもそれは彼女達の嗜虐心を刺激するだけだった。
レミリアは抵抗を諦め為すがままにされていた。うーうー不満を漏らしてもそれは彼女達の嗜虐心を刺激するだけだった。
「お嬢様、ハァハァ」
「咲夜さん落ち着いてくださいよぉ~」
「咲夜さん落ち着いてくださいよぉ~」
宥める小悪魔を無視してレミリアのベッドに潜り込む咲夜。
「小悪魔、後の事は任せたわ」
「もう~仕方ないなぁ。次はパチュリー様にオムツ穿かせましょうね」
「!?」
「もう~仕方ないなぁ。次はパチュリー様にオムツ穿かせましょうね」
「!?」
その時、十六夜咲夜の頭にある考えが浮かんだ。ニヤリと唇の端をつり上げる。
「小悪魔……永遠亭の住人はどうやって子供の姿になったのかしらね?」
「さぁ……新聞にはそれは書いてありませんよね?」
「思うんだけど……あそこの薬師が変な薬を作ったんじゃないかしら?」
「その可能性が一番高いですよねぇ~ってまさか!?」
「さぁ……新聞にはそれは書いてありませんよね?」
「思うんだけど……あそこの薬師が変な薬を作ったんじゃないかしら?」
「その可能性が一番高いですよねぇ~ってまさか!?」
唇に人差し指を当て考え込んでいた小悪魔は咲夜が何を言わんとしているのか理解してしまった。
「ふふふ……美鈴にパチュリー様を幼女にしたいなぁ~そうは思わない?」
小悪魔は咲夜の囁きに脳内で妄想した。むきゅーむきゅー言いながら小悪魔の腕に抱かれる幼女なパチュリーの姿を……。
導き出された結論を咲夜に示す。何度も激しく首を縦に振ってその考えに大賛成だと示した。
導き出された結論を咲夜に示す。何度も激しく首を縦に振ってその考えに大賛成だと示した。
「本来なら私が永遠亭に行ってその薬を譲り受ける(強取)するべきなんだけど……」
「だけど何ですか?」
「……美鈴が邪魔をするからね。ちょうきょ…ゲフンゲフンッ、その報復にお仕置きしたらますます意固地になって館から出してくれなくて」
「はぁ」
「代わりにあなたが永遠亭から薬を盗って来てくれない? 美鈴には勿論内緒よ。パチュリー様にもね」
「分かりましたぁ」
「永遠亭の変態(永琳)に捕らわれても紅魔館は一切関与しないわ。気をつけてね。あ、ダンボール忘れないように」
「うぅ~それ何てMGS的な潜入任務です? 分かりましたぁ。行ってきますね」
「だけど何ですか?」
「……美鈴が邪魔をするからね。ちょうきょ…ゲフンゲフンッ、その報復にお仕置きしたらますます意固地になって館から出してくれなくて」
「はぁ」
「代わりにあなたが永遠亭から薬を盗って来てくれない? 美鈴には勿論内緒よ。パチュリー様にもね」
「分かりましたぁ」
「永遠亭の変態(永琳)に捕らわれても紅魔館は一切関与しないわ。気をつけてね。あ、ダンボール忘れないように」
「うぅ~それ何てMGS的な潜入任務です? 分かりましたぁ。行ってきますね」
十六夜咲夜の野望、それは紅魔館を幼女館に仕立て上げ、自らのハーレムを作り上げることだ。無論、幼女にする対象には小悪魔も含まれている。
だが彼女は知らない。頼りなさげに行ってきますとふらふら飛んで行った小悪魔の考えを知らない。彼女が咲夜を幼女化して、幼女なメイドにしたら面白いかも、何て考えていることなど知らない。
だが彼女は知らない。頼りなさげに行ってきますとふらふら飛んで行った小悪魔の考えを知らない。彼女が咲夜を幼女化して、幼女なメイドにしたら面白いかも、何て考えていることなど知らない。
静かな紅魔館の主の寝室に咲夜の腕に抱きしめられ苦しそなにうーうーというレミリアの悲鳴が響き渡った。
幕間
十六夜咲夜の野望