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ジョルノとてゐ

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匿名ユーザー

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ある日ジョルノは、道で倒れこんでいる兎の耳の生えた不思議な東洋人の少女を拾う。
その少女を、ジョルノは保護し、しばらく自分の家で介抱する。
目を覚ました少女は日本人であるようで、ジョルノも何とか彼女が何を言っているのか理解できた。
しかし、少女は記憶を失っているといいジョルノは彼女の縁者を組織に探させ、しばらく自分の下に彼女を置いておく事にした。
だが、その少女は非常にいたずら好きで、流石の、あのジョルノも振り回されているばかりである。
大事な書類に落書きされるのはもちろん、部屋にトラップを仕掛けられるわ、パイを投げつけられるわ散々である。
そんな日常にジョルノは疲れていくが、そんな彼にミスタは言う。
「俺さ、そんな事全然思ったことなかったんだけどよ。あのお嬢ちゃんと一緒にいると、お前のこと、本当にガキなんだなぁって思ったぜ。」
そう、彼女のいたずらは、ギャングのボスとして常に気を引き締めているジョルノを、年相応の少年に戻してしまうのだ。
しまいにはトリッシュに、「最近のジョルノ、なんかかわいいわね。」と言われてしまう始末。
だが、それでもジョルノは、その少女を見捨てようとは思わなかった。
そしていつの間にか、彼女の縁者が見つかり、彼女と離れるのを恐れている自分がいるのに気づいた。
そんなある日、ジョルノは彼女に買い物に行こう、と誘う。
少女に大きい帽子を被せ、二人は服や靴にアクセサリー、さらにはゲームやお菓子なども買い込んで行く。
スタンドも、ギャングも関係ない、騒がしいけど楽しい時間。
少女に荷物を押し付けられ、よたよたと歩くジョルノと、反対に、まだまだ元気いっぱいで歩く少女。
だが、日傘をさした金髪の女性とすれ違った瞬間、異変は起こった。
一瞬のうちに、少女の姿が消えてしまったのだ。
荷物を投げ、組織の者に命じるのも忘れて、ジョルノは少女を探してナポリ中を走り回る。
そして、時間は夜になってしまった。
以前よりは大分マシになったとはいえ、まだまだナポリは治安が悪い。
夜中、少女を一人にしてしまったらどうなるかわからない。
鳴り続ける携帯電話を無視して、ジョルノは少女を探し続ける。
「ごめんね。」
突然、少女の声が、背後から聞こえた。
「何処に行っていたんですか!!心配させないで下さい!!」
そう言って、ジョルノは後ろを振り向く。
だが、そこには少女はいない。
「無理言ってさ、声だけ届けてもらってるんだ。挨拶なしで帰るの、やだったから。」
「何を言っているんですか!!あなたは!!」
怒るジョルノに対し、少女は淡々とつげる。
「私がそこにいたのは、ちょっとした手違いみたいなもんで・・・・・。
 そう、鈴仙の奴が変に波長を弄ったせいで、迷いの竹林の時空に少し歪みが生まれた。
 そこに不幸の美少女の私が、吸い込まれたって訳。」
「何を言っているんですか?!いたずらもいい加減にしてください!!」
「だけど私はあんたに助けられた。その髪を見たときはどうしようと思ったけど、日本語が通じてよかったよ。
 で、記憶喪失のふりをして、助けがくるまでおまんまに預かろうとした。
 もちろん、始めは大人しいいい子でいるつもりだったよ。
 でもさ、ガキの癖に難しい顔で仕事してるあんた見てたら・・・・なんかむかついてさ。
 だからあんなにいたずらしたんだ、ごめんね。」
「さっきから何を・・・・・!!」
「もう私は帰らなくちゃいけない、幻想郷の住人が外にいくなんて、あってはならないことだからね。
 もう二度と、会うこともないよ。」
「・・・・・・?!」
「バイバイ、ジョルノ。色々とありがとうね、楽しかったよ。」
その言葉に、ジョルノは俯く。
てゐは紫に、もういいと言おうとした。
「・・・・・じゃありません。」
「え・・・・?」
ジョルノの目からは、ぽろり、ぽろりと雫が落ちていた。
「僕の・・・僕の名前は・・・・『汐華 初流乃』です・・・。ジョルノじゃ・・・ありません・・・。」
そこにいたのは、『パッショーネのボス ジョルノ・ジョバーナ』ではなく、『十六歳の少年 汐華 初流乃』だった。
普段からは想像もつかないジョルノの様子に、思わずてゐも言葉を失った。
「てゐ・・・ついてください・・・。」
「・・・何を?あいにく杵と臼が手元にないから、餅は無理だよ。」
「何言ってるんですか・・・・、いつもついているでしょう・・・・?」
しばらくの沈黙のあと、てゐは言った。


「バイバイ、初流乃。またね。」

「はい、また会いましょう。てゐ。」

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