メインシナリオ・第5階層
遺都シンジュクB21F
乱立するかつての遺産
- B21F A-3
- 【ナレーション】
- 樹海の階層を下った君たちの前に
- 見たこともない建物が広がる。
広大な地下に、見たこともない建造物が
立ち並んでいるのだ!
君たちは、驚きながら周囲を見回す。
これら遺跡が意味するものは一体何なのか?
君たちは警戒しながら先へ進むことにする。
橋の上で待ち受ける人影
- B21F C-3
- 【ナレーション】
- 古代の遺跡の中を歩く君たちは
- 建物と建物の間を、大きな木が橋のように 
- かかっているのを見つけた。 
遺跡と、緑と、空が視界に入り 
厳しい探索の中、疲れた心が 
和んでいくのを感じる。 
しかし、そんな君たちは 
不意に強い殺気を感じ取った! 
目の前の橋…、目をこらすと見える 
中央に立つ二つの人影が強烈な気配を
発しているのだ。 
このまま先へ進むと間違いなく、
かつてない厳しい戦いが始まるだろう。 
君たちは、一度街へ戻り準備を整えるか… 
それともどんな結果が待ち受けるにせよ、
この橋を進むのか決断せねばならない!
戦場 そびえたつ双つ
- B21F C-4
- 【ナレーション】
- 古代の遺跡にかかる渡り廊下。 
- 周囲の神秘的な光景を見ながら 
- 君たちは足を進めていく。 
そんな廊下の中心部に二人の人影が
立つのが見える。 
それは、二人組の冒険者 
レンとツスクルだった。 
- 【レン】
- 「君たちは、ついにここまで 
- 来てしまったね。でも、ここは 
- 人の来てはいけない領域なんだ」 
- 【ナレーション】
- 哀しそうな表情でそう呟く女性は 
- 君たちを眺めながら言葉を紡ぐ 
- 【レン】
- 「…エトリアの街は、樹海の謎を追う 
- 冒険者によってなりたっている。 
- それは君たちも知っているな?」 
「樹海を目的に人が集まりそのおかげで
街はうるおう…、それがこの街のあり方だ」 
「わかるかね?
この樹海は常に人々の謎であり、
目指すべき目標であらねばならぬのだ」 
「樹海の謎を解くような者が出ては 
困るのだ、街を束ねる者としては…」 
「それが執政院の考えだ。 
すなわち君たちが樹海の謎を解く前に 
始末しろ!ということさ」 
- 【ナレーション】
- そういうと、レンはゆっくりと刀を抜き、
- 身構える。 
- 【レン】
- 「君たちに何の恨みもない。
- だが、これも街のため…死んでもらう」 
- 【ナレーション】
- 同じように、背後に立つツスクルも身構え、
- 呪言をとなえる用意をする。 
- 【ツスクル】
- 「…全力であなたたちを阻止する。 
- それが、レンの願いだから…」 
- 【ナレーション】
- 立ち向かってくる二人、この戦いを 
- 回避することは出来ない。 
君たちにできることはただ一つ 
剣を抜いて立ち向かうことだけだ! 
- 【ナレーション】
- 鋭い剣技と、呪言に苦しめられたが 
- とにかく君たちは勝利した。 
レンとツスクルは、 
力尽きた体勢で倒れている。 
- 【レン】
- 「ヴィズル…、ダメだったようだ。 
- 彼らはもう、私たちを超えた熟練の冒険者に
- なってしまった」 
- 【ナレーション】
- さみしそうにレンは呟く。 
- 【レン】
- 「君たちの勝ちだ、冒険者よ。 
- 先に進むがいいさ、
- もう…私たちは止めやしない」 
「この最下層で、ヴィズルが 
待っているはずだ」 
「そこに行けば…、樹海のこと、
モリビトのこと、そして、何故君たちを
倒そうとしたか…」 
「彼が全てを語ってくれる。 
君たちがたどりつけたら…な」 
- 【ナレーション】
- 二人はそう告げると、 
- 力尽きたかのように肩を落とす。 
しかし、息絶えてはいない様子で 
小さく言葉を続ける。 
- 【レン】
- 「さぁ、行け、冒険者よ。 
- 我らに気遣いは不要だ。
- これを持って進むがいい」 
- 【ナレーション】
- レンは、小さな金属片を君たちに差し出す。 
- 【レン】
- 「己が正しいと信じる道を歩むが良い…。 
- まだ先は長いからな」 
- 【ナレーション】
- そう告げると二人は、 
- 傷付いた体を起こし樹海の奥へと歩き出す。 
どうやら、迷宮の最後も近いようだ。
君たちは警戒しながら先へ進む事にする。 
- B21F F-2
- エレベーター起動装置
- (初回)
- 【ナレーション】
- 君たちは、古代の遺跡らしき建物の中で、
- 見たこともない何かの装置を発見した。 
古くなっているものの、硝子や鉄で作られた
謎の物体が、部屋の奥のカベに大きく
安置されている。 
その中心部、延ばせば手の届く辺りに 
何かのスイッチらしきボタンがあるのが
目に入る。 
古代の遺跡の中の謎の装置…。 
君たちは望むならば、手を伸ばし 
そのボタンを押してみてもいい。 
		| ボタンを押しますか? | 
		| 【 YES 】/【 N O 】 | 
- YES
- 君たちは、手を伸ばすとその 
- ボタンをゆっくりと押していく…。 
その瞬間…、目の前の装置が 
何か不気味なうなり声をあげ始めた。 
低く、恐ろしい音が響き渡り 
どこか遠くのほうで、何かが動くような
音も耳に入る。 
古代の遺跡の中の、どこかの装置が
作動し始めたようだ。 
何が動き出したのか…、
心当たりがあるならばそこに向かいたまえ。 
心当たりがないなら、 
今は気にする必要はない。
いずれ、君たちは知ることになる。 
- NO
- 君たちは、謎の遺跡の装置に 
- 手を触れることは止めておく…。 
正体の知れぬものには手を出さない、
それは確かに賢明なことだろう。 
君たちは、装置を前にこの場を後にする…。 
- (「NO」選択後に再度調べる)
- 【ナレーション】
- 君たちは再び、謎の装置の前に足を
- 運んできた…。 
その巨大な何かは、以前と変わらず 
今も君たちの前に佇んでいる。 
古代の遺跡の中の謎の装置…。 
君たちは望むならば、手を伸ばし 
そのボタンを押してみてもいい。 
(選択肢へ)
遺都シンジュクB25F
樹海の最深部で
- B25F C-4
- (初回)
- 【ナレーション】
- 樹海の最深部といってもいい奥地まで進んだ
- 君たちは、奥に繋がるひとつの扉を
- 発見した。 
その扉に手を伸ばそうとしたとき、 
君たちの耳に声が聞こえる。 
- 【ヴィズル】
- 「その扉を開く前に、我が話を聞け」 
- 【ナレーション】
- そういって現われたのは、執政院で 
- 何度も話した長であった。 
彼は、君たちの行く手を阻むように立つと、
ゆっくりと話し始める。 
- 【ヴィズル】
- 「モリビトやレンとツスクルという 
- 熟練の冒険者まで倒して 
- よくここまでたどりついた」 
「貴君らはもう十分、 
この世界樹の迷宮を踏破した」 
「今から、一緒に街に戻ろう。そうすれば、
富も栄誉も全て手にできるのだ」 
- 【ナレーション】
- 長はそういって、君たちの注意を先の扉から
- そらそうとする。 
君たちは、長のいうとおり街に戻っても良いし
扉の奥に何があるか聞いてもいい。 
		| 扉の奥について聞きますか? | 
		| 【 YES 】/【 N O 】 | 
- YES
- 【ヴィズル】
- 「扉の奥が気になるか?」 
- 【ナレーション】
- 君たちの問い掛けに、少し皮肉げに笑う長は
- 慎重に言葉を続ける。 
- 【ヴィズル】
- 「いにしえより続く樹海の秘密… 
- 誰も知らぬ世界の謎を…
- 貴君らは暴くというのか?」 
- 【ナレーション】
- 長の口調は次第に強くなり君たちを
- 責めるように続ける。 
- 【ヴィズル?】
- 「この迷宮の真相、我以外には 
- 誰も知らぬ真実を知りたいならば… 
- この扉をくぐり来るがいい」 
「しかし、それには代償がいる。 
命を失ってもいいという決意が無いなら
止めておけ」 
- 【ナレーション】
- そういうと、長はゆっくりと扉の向こうに
- 消える。 
- 【ヴィズル?】
- 「来るならば覚悟せよ。 
- 貴君らの命とひきかえに… 
- この迷宮の本当の姿を教えよう」 
- 【ナレーション】
- 長の言葉と共に、目の前の扉は 
- かたく閉ざされる。 
君たちはゆっくり考えて自分たちの行動を 
決めることができる。 
扉を開き、長の後を追うも 
一度街へ戻るのも自由だ。 
- NO
- 【ヴィズル】
- 「そうだ、気にする必要はない」 
- 【ナレーション】
- 長は笑みを浮かべて君たちを見つめている。 
- 【ヴィズル】
- 「これ以上何も求める必要はない。 
- 君たちは立派だったのだ 
- よろこんで街に戻るがいい」 
- 【ナレーション】
- そういって長は君たちを見送る。 
君たちはこのまま街に戻るのか 
扉の奥に進むのか…少し考える必要がある。 
考えがまとまったなら己の思う通りに
行動したまえ。 
- (「NO」選択後に再度調べる)
- 【ナレーション】
- 再度奥地にたどり着いた君たちは扉の前に
- たたずむ長を見つける。 
- 【ヴィズル】
- 「やはりこの扉の奥が…この迷宮の秘密が
- 知りたいのか?」 
- 【ナレーション】
- 長はそういって君たちを見る。 
- 【ヴィズル】
- 「いにしえより続く樹海の秘密… 
- 誰も知らぬ世界の謎を… 
- 貴君らは暴くというのか?」 
- 【ナレーション】
- 長の口調は次第に強くなり君たちを
- 責めるように続ける。 
- 【ヴィズル?】
- 「この迷宮の真相、我以外には 
- 誰も知らぬ真実を知りたいならば… 
- この扉をくぐり来るがいい」 
「しかし、それには代償がいる。 
命を失ってもいいという決意が無いなら
止めておけ」 
- 【ナレーション】
- そういうと、長はゆっくりと扉の向こうに
- 消える。 
- 【ヴィズル?】
- 「来るならば覚悟せよ。 
- 貴君らの命とひきかえに… 
- この迷宮の本当の姿を教えよう」 
- 【ナレーション】
- 長の言葉と共に、目の前の扉は 
- かたく閉ざされる。 
君たちはゆっくり考えて自分たちの行動を 
決めることができる。 
扉を開き、長の後を追うも 
一度街へ戻るのも自由だ。 
扉を開いて
- B25F C-4
- 【ナレーション】
- 君たちは、二人組の冒険者から渡された
- 金属片をとりだす。 
それを扉に近付けるとカシャリという音が
響きカギの開く音がした。 
全ての真実に気付いた場所
- B25F C-4
- 【世界樹の王】
- いにしえのそのまた昔… 
- 今より遥かに高度な文明が存在した。 
世界のあらゆる謎は人の手で解明され 
人は神の存在すら凌駕する力を
手にしていた。 
それは科学と呼ばれた力。 
人はそれを手に、自然を、生命を 
世の万物の理を操りはじめた。 
しかし、その科学は人々の未来に暗い影を
落とした。 
神の如き力ゆえに、人々は自分たちの未来に 
暗く確実な死神の姿を見たのだ。 
………。 
自らの手による環境の破壊が 
自らの立つ大地を汚していた。 
人がそれに気付いたとき、すでに時遅く…
急激な環境変化の中何十万もの命が
失われた…。 
そのまま、人は死滅するかと思われたが
諦めず戦うものもいた。 
大自然の理と人の技術を融合し大地を
再生しようとしたのだ。 
それは「世界樹計画」と名付けられた。 
古い神話の巨木の如く汚れはじめた大地を
支えるという意味をこめたつもりだった。 
あらゆる知恵を集結し大地を再生させる為の 
計画を日夜練り続けた…。 
しかし、その過程でも人々は倒れ続けた。 
研究を続ける男の仲間も… 
妻も…、子供も…。 
それでも男は諦めず研究を続けていった。 
そしてついに、大地を再生するために有効な
薬を生みだした。 
しかし、それを大地にまいて 
大地が再び蘇るまでには何千年という
月日がいると解った。 
汚れた大地を木々がおおい 
いやすためには時が必要なのだ。 
…男は悩み、考えた。 
計画立案者として、 
研究者の最後の一人として 
その結果を見届けたいと思い…。 
そして男は、世界樹計画の要である 
世界樹の力を己の体に組み込んだ。 
世界樹と共に永遠に生きるため… 
人を捨てたのだ。 
それが、我だ。 
前時代の唯一の生存者にして 
世界樹の守護者。 
この大地を再生する役割を担った… 
神の代弁者として今を生きる。 
冒険者たちよ、汝らは世界樹の謎に
たどり着いた。 
…しかし、世界樹の迷宮は…、
謎は謎であらねばならぬ。 
汝らに何の落ち度がなかろうと… 
この秘密を知ったからには 
その命、奪わねばならん! 
死して汝らも、 
大地再生のための力となれ! 
共に世界樹の中で生きるのだ!!
(世界樹の王が現れた!)
- 【ナレーション】
- …何処かで何かが壊れる音がした。 
小さなそれでいて確かな音は、 
一つの世界の終わりを示していた。 
君たちの前で、恐ろしい力を 
見せていた世界樹から 
長の体が転がり落ちた。 
木々をおおっていた人の思念も消え 
長の体もどこか干からびたように 
色あせて見える。 
千年を超える古き昔より 
大地を見守っていた男が、 
今、君たちの前に倒れている。 
世界樹は、活動を停止した。 
汚れた世界がどこまで 
再生していたのか… 
今となっては知る方法もない。 
だが、諦めることはない。 
危機と困難は乗り越えるためにある! 
この迷宮すら踏破した 
君たちなら、どんな難題にも 
怖気付くことはないはずだ。 
冒険はここで終わる。 
しかし忘れてはならない。 
君たちには、真実を伝え、 
この大地を守っていくという 
新たな使命があることを………。 
最終更新:2018年07月22日 21:43