「何だ……これは。」
トロデーンの兵士、エイトがこの地に降り立って一番初めに発した言葉だった。
そこにあったのは、木で作られた家。
ただの家ではなく、蜘蛛の糸にぶら下げられていたのだ。
「蜘蛛の巣」という言葉はあるが、糸に絡まっているのはどう見ても人間の家だ。
トロデーンの兵士、エイトがこの地に降り立って一番初めに発した言葉だった。
そこにあったのは、木で作られた家。
ただの家ではなく、蜘蛛の糸にぶら下げられていたのだ。
「蜘蛛の巣」という言葉はあるが、糸に絡まっているのはどう見ても人間の家だ。
ここに誰かいたのか?
いくら異様な場所にあろうと、家は家。
人の住処という役割は成しているはずだ。
しかし、下からむき出しになった家の中を覗いてみるも、その予想に反して、そこには誰もいなかった。
いくら異様な場所にあろうと、家は家。
人の住処という役割は成しているはずだ。
しかし、下からむき出しになった家の中を覗いてみるも、その予想に反して、そこには誰もいなかった。
「誰もいない……か。」
かつてとある蜘蛛鬼が住んでいた家を確認すると、今度は鞄から支給された名簿を取り出し、知り合いが誰かいないか確認する。
自分だけではなく、ゼシカまでこの戦いに呼ばれていた以上、他の仲間や知り合いが呼ばれているかもしれないと思ったからだ。
かつてとある蜘蛛鬼が住んでいた家を確認すると、今度は鞄から支給された名簿を取り出し、知り合いが誰かいないか確認する。
自分だけではなく、ゼシカまでこの戦いに呼ばれていた以上、他の仲間や知り合いが呼ばれているかもしれないと思ったからだ。
あるページに、自分の知り合いたちの名前が載ってあった。
ククールやゼシカは、元の世界でも頼れる仲間だった。
実力はよく知っているし、殺し合いに乗るようなこともない。
ククールやゼシカは、元の世界でも頼れる仲間だった。
実力はよく知っているし、殺し合いに乗るようなこともない。
問題はあとの二人。
自分が仕える王にして、恩人でもあるトロデ王。
腕のほどには自信はあると嘯いていたが、やはり心配なことはこの上ないし、近衛兵の名に懸けて守らなければならない。
自分が仕える王にして、恩人でもあるトロデ王。
腕のほどには自信はあると嘯いていたが、やはり心配なことはこの上ないし、近衛兵の名に懸けて守らなければならない。
仲間のククールの義兄であったマルチェロ。
成りあがるためなら何でもするような男だ。
奈落の祭壇で一度は助けてもらったにしろ、死闘を繰り広げた相手でもある。
この世界でも味方と考えるのは、聊かそう急すぎるだろう。
成りあがるためなら何でもするような男だ。
奈落の祭壇で一度は助けてもらったにしろ、死闘を繰り広げた相手でもある。
この世界でも味方と考えるのは、聊かそう急すぎるだろう。
次に鞄から出したのは、大きくて真っ赤な槍だった。
少し大きいかもしれないが、扱うのに難儀するほどでもない。
先端が三つ又に分かれているのは、サザンピークの宝物庫にあったバトルフォークを彷彿とさせるデザインだ。
少し大きいかもしれないが、扱うのに難儀するほどでもない。
先端が三つ又に分かれているのは、サザンピークの宝物庫にあったバトルフォークを彷彿とさせるデザインだ。
最後に、地図を取り出す。
なぜこの世界にトロデーン城があるのか分からないが、自分が知ってる地名がここだけである以上、他の仲間やトロデ王も向かうことになるはず。
少なくとも、今自分がいる得体のしれない山の中に留まるということはないだろうとエイトは結論付けた。
なぜこの世界にトロデーン城があるのか分からないが、自分が知ってる地名がここだけである以上、他の仲間やトロデ王も向かうことになるはず。
少なくとも、今自分がいる得体のしれない山の中に留まるということはないだろうとエイトは結論付けた。
行動方針を固め、まずは山を下りようとしたところで、自分の居場所に向かってくる足音が聞こえた。
116: 宵闇花火 ◆vV5.jnbCYw :2021/01/29(金) 15:40:38 ID:r0GyRMpw0
「誰ですか?」
エイトが足音の方向を向いて呼びかけると、そこにいたのは一人の子供だった。
まだ性の分かれ目がはっきりするほどの年齢でもないためか、少年か少女かは分からない。
エイトが足音の方向を向いて呼びかけると、そこにいたのは一人の子供だった。
まだ性の分かれ目がはっきりするほどの年齢でもないためか、少年か少女かは分からない。
「私はキャラ。友達と遊んでいたら、こんな所にいたの。お兄さん、連れて行ってくれない?」
「はい。私は仲間を集めるために、トロデーン城へ向かうと思うのですが、それでいいですか?」
キャラはにこりと微笑み、エイトの後ろをついていく。
キャラはにこりと微笑み、エイトの後ろをついていく。
それから二人は言葉を交わし、互いの知り合いについて聞いた。
子供の知り合いに、トリエルとアズゴアという育ての親が参加させられているらしい。
地下世界、というのは聞いたことがなかったが、自分にとっての闇の世界のような場所ということにしておく。
子供の知り合いに、トリエルとアズゴアという育ての親が参加させられているらしい。
地下世界、というのは聞いたことがなかったが、自分にとっての闇の世界のような場所ということにしておく。
(こんな所に一人で、心細かっただろうな。)
強張っていたエイトの表情が僅かながら緩む。
エイトは、困っている人は見捨てられない性格だ。
勿論、兵士という職業であるからこそ王トロデと王女ミーティアの命こそ優先するが、街中で誰かから仕事を頼まれれば引き受けてしまう。
例え旅の途中で襲ってきた山賊でさえも、橋から落ちかけていれば助けてしまうほどだ。
強張っていたエイトの表情が僅かながら緩む。
エイトは、困っている人は見捨てられない性格だ。
勿論、兵士という職業であるからこそ王トロデと王女ミーティアの命こそ優先するが、街中で誰かから仕事を頼まれれば引き受けてしまう。
例え旅の途中で襲ってきた山賊でさえも、橋から落ちかけていれば助けてしまうほどだ。
この世界でもそれは変わらず、キャラを連れていくことにする。
その先でエイト達を待ち受けていたのは、山らしいと言えば山らしい、非常に足場の悪い道だった。
おまけに暗いため、エイトでさえも足元に気を付けないと落下しそうな山だった。
「キャラさんは、歩けますか?」
「うん。なんとか。」
おまけに暗いため、エイトでさえも足元に気を付けないと落下しそうな山だった。
「キャラさんは、歩けますか?」
「うん。なんとか。」
こんな道を歩いていても怖がるどころか、弱音一つ吐かないキャラに感心しながらも、エイトは一つ思いついたことがあった。
「ちょっと待っててください。」
エイトが手刀でそこそこの大きさの枝をへし折り、その先にギラの魔法で火をつけた。
エイトが手刀でそこそこの大きさの枝をへし折り、その先にギラの魔法で火をつけた。
(……!?)
ずっと同じ表情を浮かべていたキャラが、一瞬だけ表情を変える。
「驚きましたか?熱と閃光の魔法です。これで少しくらい歩きやすくなったかなと。
それと少し離れてついてきて下さい。二人まとめて襲われるかもしれませんが、離れていればこれを持った私だけが狙われます。」
「ありがとう。お兄さん優しいね。」
ずっと同じ表情を浮かべていたキャラが、一瞬だけ表情を変える。
「驚きましたか?熱と閃光の魔法です。これで少しくらい歩きやすくなったかなと。
それと少し離れてついてきて下さい。二人まとめて襲われるかもしれませんが、離れていればこれを持った私だけが狙われます。」
「ありがとう。お兄さん優しいね。」
再び微笑みを浮かべ、エイトを褒めるキャラに、少しだけ照れくさそうな顔をする。
しかし、この時青年は知らなかった。
人畜無害な表情をした子供が、想像もつかないような残酷さを秘めていたことを
しかし、この時青年は知らなかった。
人畜無害な表情をした子供が、想像もつかないような残酷さを秘めていたことを
117: 宵闇花火 ◆vV5.jnbCYw :2021/01/29(金) 15:41:36 ID:r0GyRMpw0
◆
同じ哪多蜘蛛山での異なる場所。
(ここは……一体どこだ?)
鬼殺隊の炎柱、煉獄杏寿郎は辺りを見渡す。
那田蜘蛛山は彼のいた世界から転移した場所だったが、訪問したことのない彼にとっては、聞いたような場所という程度だった。
鬼殺隊の炎柱、煉獄杏寿郎は辺りを見渡す。
那田蜘蛛山は彼のいた世界から転移した場所だったが、訪問したことのない彼にとっては、聞いたような場所という程度だった。
(そうだ……俺は列車に乗っていて、気が付いたらここに……。)
彼は無限列車に出たという鬼を、同じ鬼殺隊と共に倒しに来ていた。
だが、いつの間にやら殺し合いに参加させられていた。
彼は無限列車に出たという鬼を、同じ鬼殺隊と共に倒しに来ていた。
だが、いつの間にやら殺し合いに参加させられていた。
名簿を読むと、自分のみならず同じ列車に同席していた3人の鬼殺隊と、そのうち一人の鬼にされた妹もいた。
「やめてええええええ!!助けてええええええ!!!」
遠くから子供らしき声が聞こえて来た。
殺し合いに乗ったいぶせき輩がいるということは、煉獄でなくても分かることだ。
遠くから子供らしき声が聞こえて来た。
殺し合いに乗ったいぶせき輩がいるということは、煉獄でなくても分かることだ。
(こうしちゃいられん。よもやよもやだ!!)
世界が変わっても彼のすることは変わらない。
亡き母に言われたように、弱気を助け強きをくじくだけだ。
助けを聞き、すぐに猛火のごとき勢いで走り出す。
世界が変わっても彼のすることは変わらない。
亡き母に言われたように、弱気を助け強きをくじくだけだ。
助けを聞き、すぐに猛火のごとき勢いで走り出す。
この時、彼は急な状態が続いたため、焦っていた。
異様な力を持つ鬼と何度も戦った煉獄でさえも、ここまで凄まじい力を使った鬼は見たことがない。
そのため、わずかながら冷静さを欠いていた。
異様な力を持つ鬼と何度も戦った煉獄でさえも、ここまで凄まじい力を使った鬼は見たことがない。
そのため、わずかながら冷静さを欠いていた。
あくまで僅かながらだが、それが争いを生むことになるとは予想も出来なかった。
◇
その頃、エイトとキャラは、まだ山道を続いていた。
とはいえ、道は先ほどより広くなっていた上、エイトの松明が道を照らしていたので、意図していない限りは崖から落ちたりすることはない。
とはいえ、道は先ほどより広くなっていた上、エイトの松明が道を照らしていたので、意図していない限りは崖から落ちたりすることはない。
そう、意図しなければ。
何度目か、エイトはキャラが付いてきているか否か確認した時だった。
「やめてええええええ!!助けてええええええ!!!」
(!?)
突然、キャラが崖から飛び降りた。
まるで誰かに襲われているかのような口調と共に。
(!?)
突然、キャラが崖から飛び降りた。
まるで誰かに襲われているかのような口調と共に。
一瞬何が起こったか状況を受け止められず、エイトは硬直してしまう。
それはほんの僅かな時間だったが、彼にとって最悪な事態を招いてしまうことになる。
彼の冒険の途中で言えば、オディロ院長やメディばあさんが殺された時のように。一瞬の戸惑いによる足止めが、取り返しのつかなくなることはある。
それはほんの僅かな時間だったが、彼にとって最悪な事態を招いてしまうことになる。
彼の冒険の途中で言えば、オディロ院長やメディばあさんが殺された時のように。一瞬の戸惑いによる足止めが、取り返しのつかなくなることはある。
すぐにやって来たのは、炎を彷彿とさせる男だった。
反射的に背の槍に手をかける。
反射的に背の槍に手をかける。
「今、この辺りで子供の悲鳴が聞こえた。何か知っているのか!!?」
金髪の男は夜の山道でも分かるほど鋭い眼光で見つめる。
猛禽類か何かのようなその眼光には、自分への疑いが含まれていた。
金髪の男は夜の山道でも分かるほど鋭い眼光で見つめる。
猛禽類か何かのようなその眼光には、自分への疑いが含まれていた。
「ええ。そこから私の連れていた子供が……」
118: 宵闇花火 ◆vV5.jnbCYw :2021/01/29(金) 15:42:42 ID:r0GyRMpw0
冷静さを取り戻し、キャラのいた方向に指をさす。
冷静さを取り戻し、キャラのいた方向に指をさす。
しかし、エイトの松明の光を浴びて、そこにはあるものが落ちていた。
血が付いた、一本のナイフだ。
血が付いた、一本のナイフだ。
「これは……どういうことだ!!」
ナイフを見つけたのは二人同時だった。
だが、煉獄はそれを拾い、エイトに突きつける。
ナイフを見つけたのは二人同時だった。
だが、煉獄はそれを拾い、エイトに突きつける。
(!?)
「君は子供をナイフで脅し、崖から落とした。そうではないか!?」
「違い……。」
「君は子供をナイフで脅し、崖から落とした。そうではないか!?」
「違い……。」
―――――炎の呼吸、壱の型 不知火
まるで炎と一体化したかのような速さで、金髪の男はエイトに襲い掛かった。
「ッ!!」
慌てて槍の柄で受け止める。
「まさか人間までも殺し合いに乗っているとは……。」
「違います!!聞いてください!!」
「じゃああのナイフは何だというのだ!!助けてくれと叫んでいたのは誰に襲われたというのだ!?」
慌てて槍の柄で受け止める。
「まさか人間までも殺し合いに乗っているとは……。」
「違います!!聞いてください!!」
「じゃああのナイフは何だというのだ!!助けてくれと叫んでいたのは誰に襲われたというのだ!?」
焦りは焦りを生み、やがては暴力を生み、それは更なる焦りを生む。
「やむを得ない……。五月雨突き!!」
――――炎の呼吸、肆の型 盛炎のうねり
――――炎の呼吸、肆の型 盛炎のうねり
エイトが放たれた四連撃を、巨大な円運動で全て打ち払う。
焦りか、はたまた激しい運動をしたからか。
むしろ涼しいくらいの山中で、エイトの顔はじっとりと汗でぬれていた。
むしろ涼しいくらいの山中で、エイトの顔はじっとりと汗でぬれていた。
【D-3/那田蜘蛛山/1日目/深夜】
【エイト@ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君】
[状態]:健康 焦り
[装備]:アズゴアの槍@undertale いつもの服
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本行動方針:トロデーン城へ向かう ゼシカ、ククール、トロデと合流する
1:あの子ども(chara)は何をした?
2:金髪の男(煉獄)を止める
【備考】
参戦時期はラプソーンを倒した後、ミーティアの結婚式へ向かう前です
[状態]:健康 焦り
[装備]:アズゴアの槍@undertale いつもの服
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本行動方針:トロデーン城へ向かう ゼシカ、ククール、トロデと合流する
1:あの子ども(chara)は何をした?
2:金髪の男(煉獄)を止める
【備考】
参戦時期はラプソーンを倒した後、ミーティアの結婚式へ向かう前です
【煉獄杏寿郎@鬼滅の刃】
[状態]:健康 エイトへの敵意
[装備]: 楼観剣@東方projectいつもの服装、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本行動方針:鬼殺隊と共に、フラウィーと殺し合いに乗った者を倒す
1:子供を崖から落とした男(エイト)を倒す。
2:落ちた子ども(キャラ)を助ける
【備考】
参戦時期は無限列車に乗った直後
キャラとの会話で、地下世界やトリエル、アズゴアのことについて知りました
[状態]:健康 エイトへの敵意
[装備]: 楼観剣@東方projectいつもの服装、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]
基本行動方針:鬼殺隊と共に、フラウィーと殺し合いに乗った者を倒す
1:子供を崖から落とした男(エイト)を倒す。
2:落ちた子ども(キャラ)を助ける
【備考】
参戦時期は無限列車に乗った直後
キャラとの会話で、地下世界やトリエル、アズゴアのことについて知りました
[支給品紹介]
アズゴアの槍@undertale
エイトに支給された、地下世界の王アズゴアが使っていた、赤い三つ又の槍
アズゴアの槍@undertale
エイトに支給された、地下世界の王アズゴアが使っていた、赤い三つ又の槍
楼観剣@東方project
煉獄杏寿郎に支給された武器
妖怪が鍛えたとされる刀で、強力な力を秘めるが長いため並の人間には扱えない。
煉獄杏寿郎に支給された武器
妖怪が鍛えたとされる刀で、強力な力を秘めるが長いため並の人間には扱えない。
119: 宵闇花火 ◆vV5.jnbCYw :2021/01/29(金) 15:43:30 ID:r0GyRMpw0
彼らが戦いを始めた頃、キャラは持っている支給品で安全に着地していた。
「中々いい道具だな。これは。」
「中々いい道具だな。これは。」
キャラが持っていたのは半天狗という鬼の一部が持っていた、大人の掌くらいある葉の団扇。
持ち主が好きなように風を起こすことができ、今のように風を起こして落下の衝撃を抑える気流も、人を吹き飛ばすほどの強風も起こせるという。
持ち主が好きなように風を起こすことができ、今のように風を起こして落下の衝撃を抑える気流も、人を吹き飛ばすほどの強風も起こせるという。
彼がエイトを嵌めるために使った道具は、これだけではない。
二つ目にあったのは、参加者の場所を認知できる首輪レーダー。
最初にエイトに出会ったのも、偶然ではなく場所を知ってのものだった。
そして別の人物が近づいてくるタイミングを見計らって、崖から飛び降りた。
二つ目にあったのは、参加者の場所を認知できる首輪レーダー。
最初にエイトに出会ったのも、偶然ではなく場所を知ってのものだった。
そして別の人物が近づいてくるタイミングを見計らって、崖から飛び降りた。
そして最後に、投げナイフのセット。
説明書を見る限りはどこやらのメイドが持っていたそうだが、投擲には使わなかった。
エイトという男は相当の手練れのようだし、何より自分の本心がバレてしまう。
そのうちの一本で自分を傷つけ、血を付けたまま崖の近くに置いておいたのだ。
説明書を見る限りはどこやらのメイドが持っていたそうだが、投擲には使わなかった。
エイトという男は相当の手練れのようだし、何より自分の本心がバレてしまう。
そのうちの一本で自分を傷つけ、血を付けたまま崖の近くに置いておいたのだ。
上から金属をぶつけ合う音が聞こえるため、予想通りになっていたことが伺える。
下から見えていても飛び散る火花が見えるほどなので、早くも白熱した戦いが始まっていることを察するのは容易だ。
下から見えていても飛び散る火花が見えるほどなので、早くも白熱した戦いが始まっていることを察するのは容易だ。
(しかし……。)
キャラには、一つ疑問に引っかかることがあった。
キャラには、一つ疑問に引っかかることがあった。
(フラウィー、いや、アズリエルか。君は何を考えている?)
彼は意図的に病を患い、地上に戻った後、地上の人間に友人であるはずのモンスター、アズリエルを殺してもらうことを考えていた。
そして新たに地下世界に落ちてきたニンゲンのEXPとLOVEを用いて復活し、その時こそフラウィーもろとも世界をめちゃくちゃにしようと画策していた。
彼は意図的に病を患い、地上に戻った後、地上の人間に友人であるはずのモンスター、アズリエルを殺してもらうことを考えていた。
そして新たに地下世界に落ちてきたニンゲンのEXPとLOVEを用いて復活し、その時こそフラウィーもろとも世界をめちゃくちゃにしようと画策していた。
だが、自分は異なる形で復活した。
しかも、得体のしれない首輪まで付けられて。
しかも、得体のしれない首輪まで付けられて。
(まあ、面白そうな場所だから、楽しませてもらうことにするか。)
とはいえ、この世界は自分が望んだ世界だということも事実。
好き放題人間を殺し合わせて時には自分も殺しに参加し、優勝してから事の詳細を聞けばいい。
とはいえ、この世界は自分が望んだ世界だということも事実。
好き放題人間を殺し合わせて時には自分も殺しに参加し、優勝してから事の詳細を聞けばいい。
「いつの世でも、皆死者にだけは優しいのだからな。」
子供らしく純粋に笑いながら、その場所を去った。
子供らしく純粋に笑いながら、その場所を去った。
【キャラ@UNDERTALE】
[状態]:健康 右腕に切り傷
[装備]:可楽の団扇@鬼滅の刃 十六夜咲夜の投げナイフ9本@東方project
道具]:基本支給品- 首輪レーダー@バトルロワイヤルシリーズ
[思考・状況]:フラウィー、何をしたい?
基本行動方針:殺し合いを楽しむ、最後には優勝する。その途中で首輪は解除したい。
戦時期はGルートで、復活する直前です。
※エイトとの話で、知り合い(ゼシカ、ククール、トロデ、マルチェロのことについて知りました)
[状態]:健康 右腕に切り傷
[装備]:可楽の団扇@鬼滅の刃 十六夜咲夜の投げナイフ9本@東方project
道具]:基本支給品- 首輪レーダー@バトルロワイヤルシリーズ
[思考・状況]:フラウィー、何をしたい?
基本行動方針:殺し合いを楽しむ、最後には優勝する。その途中で首輪は解除したい。
戦時期はGルートで、復活する直前です。
※エイトとの話で、知り合い(ゼシカ、ククール、トロデ、マルチェロのことについて知りました)
[支給品紹介]
可楽の団扇@鬼滅の刃
上弦の鬼 半天狗の分身のうち一体が持っていた葉の形をした扇。
振ると強い風を起こすことができる。
可楽の団扇@鬼滅の刃
上弦の鬼 半天狗の分身のうち一体が持っていた葉の形をした扇。
振ると強い風を起こすことができる。
首輪レーダー@バトルロワイヤルシリーズ
キャラに支給された、小型サイズのレーダー。
首輪に反応し、参加者がどこにいるか知ることができる。索敵範囲をある程度広げることも可能(最高で直径1マスくらい)
キャラに支給された、小型サイズのレーダー。
首輪に反応し、参加者がどこにいるか知ることができる。索敵範囲をある程度広げることも可能(最高で直径1マスくらい)
十六夜咲夜の投げナイフ@東宝project
紅魔館のメイド、十六夜咲夜が持っていたナイフ。10本1セットで、細いデザインで投げるのに適している
紅魔館のメイド、十六夜咲夜が持っていたナイフ。10本1セットで、細いデザインで投げるのに適している
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