生命保険業界の研究

この業界は、非常にねらい目です。以下3つのポイントがあります。

1.給料が良い

2.永遠に無くならないビジネス

3.相対的に不人気


以下、それぞれ説明していきます。


1.給料が良い

生命保険会社は驚異的に給料が良いです。

上位の生保に勤務している友人は「20台で年収が1千万に乗った」と話していました。

日本有数の高給業界の一つです。

この理由は、ビジネスモデルにあります。

生命保険というのは、素人には極めてわかりにくい商品です。

例えば、「40歳で死んだ時に2千万円もらえる保険」がいくらか、みなさんはピンとくるでしょうか?

月に1万円払えばよいのでしょうか?4万円払えばよいのでしょうか?

全く見当もつかないというのが正直なところではないでしょうか?(私もです)

生命保険というのは、まさにそこを突いた商品なのです。

つまり、利幅を相当多めにとっても、なかなかバレないわけです。

これはうまくやればボロ儲けができます。


また一方で、最近は新興系のネット生保も登場してきているようです。

例えば、「ライフネット生命」という最近設立された会社は、「情報を明らかにすることで、信頼を勝ち取っていく」という戦略をとっているようです。

要は、秘密にしていた利幅を開示して、ネットを使って圧倒的に格安で販売できる自社が、他社と比べていかに優れているかという宣伝を行っているわけです。

これはまさに逆転の発想というやつで、非常にうまいやり方だと思います。

社長の出口氏は日本生命出身の人で、業界1位企業の重役の地位を投げうって、ベンチャー生保を起こした熱血漢です。

既存の生命保険会社の営業手法に疑問を感じ、次々と斬新な経営戦略を打ち出すことで、まさに今、業界に革命を起こそうとしているようです。

新たなビジネスチャンスが生まれようとしているのかもしれませんね。


2.永遠に無くならないビジネス

35歳、奥さんと子供がいて、もし自分が急に交通事故で死んだら・・・

といったような不安が世の中にある限り、永遠に必要とされるビジネスです。

仮に、自分の会社が没落しても、自分さえ優秀であれば、他社に移籍すればなんとかなるわけですね。

また、ライフネット生命の出口氏のように、起業するという手もあるかもしれません。

あるいは、節税の知識のエキスパートを目指すこともできます。

ライフプランをシミュレーションするプロを目指すこともできます。

そういった意味で、この業界に進むのは職業人生のリスクが低くなると考えることもできるでしょう。





3.相対的に不人気

みなさんは「不払い問題」というのをご存知でしょうか?

2006年ごろに発覚した、生命保険業界全体を揺るがす、大不祥事です。

多くの生命保険会社が保険金を支払っていなかったということで、社会的非難をあびました。

しかし、こうした不祥事というのは「人の噂も75日」というやつで、いずれ忘れ去られるものです。(みなさんはどの程度覚えていましたか?)

そして、こうした時期には学生の人気も極端に下がりますので、ライバルは相対的に減っているはずです。


また、「生命保険」という商品は、学生にはあまりピンとこないものです。

むしろ、お菓子メーカーや旅行代理店などの方が人気になってしまうのが実態です。

しかし、上の業種ではあまりよい待遇を得られません。

なぜなら利幅の薄い業界だからです。

利益が少ないと、会社にお金が無いため、給料もたいした金額は出ません。

加えて、ライバルは極めて優秀な人間(人気企業なので当然です)ばかりですから、結果的に、少ないお金を激しく奪い合う世界になってしまっています。

さて、どちらに行くのが賢明でしょうか?

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最終更新:2010年03月21日 22:17