よくある質問(相談)として、
留年したほうが卒業するよりも有利と聞きますが、実質は同じようですし、学費がかかるので卒業してしまいたいのですが。
というものがあります。
これについては、色々と語られていますが、多くの大企業においては「浪人は論外、留年が有利」とされているのが一般的です。
理由としては以下の通りです。
- 大企業は、入社希望者の方が計画採用人数より圧倒的に多いため、選考する学生数を無理に増やす必要が無い
- 留年はせいぜい「勉強をさぼった」程度の問題でしかないが、就職浪人は既に企業の選考でダメと判定された可能性がある
- 「留年の方が浪人より無駄にお金がかかる」というのは、学生側の勝手な都合にすぎない
大企業の選考というのは、多くの学生さんが誤解していますが、「特に優秀な人物、我が社に最もマッチした人物を探しだす」という視点で行われていることはほとんどありません。
大半の時間が、「この候補者は問題のある人物ではないか」という視点でのチェックに費やされているんです。
- 我が社に入社するのにふさわしい学歴か(学歴は、情報処理能力やマジメさの指標です)
- 性格に問題はないか(攻撃的でないか、非常識でないか、など)
どれも皆さんご存知の判断基準ですね。
もちろん、学歴がいまいちである、年齢が20後半になっている、性格にやや個性的なところがある若者が、非常に優秀な戦力になる可能性というのは往々にあるわけですが、大企業ではそこまで丁寧に見ている時間がありません。
そこで、こうした手法をとっているわけです。
そしてその足きり項目の中に「就職浪人」も入っているわけです。「見ている暇はない」んです。
これが変わることは、今後もなかなか無いと思います。
なぜなら、変える理由が無いからです。簡単ですね。
実際、ここ1,2年は就職希望者の方が採用希望企業よりもはるかに多いです。企業の買い手市場なんです。
しばらくは不況が続きますので、わざわざ「就職浪人も今後はとりにいこう」なんて会社はほとんど出ません。
というわけで、皆さんも就職活動に納得が行かない場合は、就職浪人でなく、せめて留年にするようにしましょう。
では既に就職浪人してしまった人は・・・実は色んなやり方があるんですけどね。
最終更新:2010年11月23日 13:14