市街地の裏路地。
海軍元帥「赤犬」ことサカズキは、手鏡を見ながらため息を漏らした。
海軍元帥「赤犬」ことサカズキは、手鏡を見ながらため息を漏らした。
(よりによって、あいつの体とはのう……)
彼に与えられた肉体の名は、「青雉」クザン。
壮絶な一騎打ちの末に袂を分かった、かつての同僚だ。
壮絶な一騎打ちの末に袂を分かった、かつての同僚だ。
(同じ自然系の能力同士、コツはつかみやすそうな気はするが……。
なにぶん、属性が正反対。そう上手くはいかん可能性もある)
なにぶん、属性が正反対。そう上手くはいかん可能性もある)
本来のサカズキは、肉体をマグマに変化させる「マグマグの実」の能力者。
一方クザンは、肉体を氷に変化させる「ヒエヒエの実」の能力者。
高温と低温。司る力は真逆である。
一方クザンは、肉体を氷に変化させる「ヒエヒエの実」の能力者。
高温と低温。司る力は真逆である。
(まあそれは、実際に試してみるしかないか……。
しかし、誰がこんな真似を……。
体の入れ替えなんて真似をやっとる以上、能力者が関わっているのは確実。
それ以外のしかけも考えれば、入れ替え以外に3,4人は能力者がいてもおかしくないのう)
しかし、誰がこんな真似を……。
体の入れ替えなんて真似をやっとる以上、能力者が関わっているのは確実。
それ以外のしかけも考えれば、入れ替え以外に3,4人は能力者がいてもおかしくないのう)
主催者への考察を巡らせるサカズキ。
だが、そこに響く銃声が思考を強制的に中断させる。
銃弾が、サカズキの肩を貫く。
だが、そこに響く銃声が思考を強制的に中断させる。
銃弾が、サカズキの肩を貫く。
「無駄じゃ」
だが、血は流れない。
撃たれた場所が氷の破片となって砕け散り、欠けた部分はすぐに塞がっていく。
ヒエヒエの実の能力による現象だ。
撃たれた場所が氷の破片となって砕け散り、欠けた部分はすぐに塞がっていく。
ヒエヒエの実の能力による現象だ。
「単なる鉛の弾丸なんぞ、自然系には通用せんわ」
ゆっくりと振り返り、サカズキは自分を撃った本人に向かって言い放つ。
そこに立っていたのは、髪の長い女だった。
顔つきは美人といっていいのだろうが、異様に陰鬱な雰囲気を纏っている。
そこに立っていたのは、髪の長い女だった。
顔つきは美人といっていいのだろうが、異様に陰鬱な雰囲気を纏っている。
「へえ、すごいのね。
この体もそうだけど、ここには特殊な力を持った人間がたくさんいるのかしら」
この体もそうだけど、ここには特殊な力を持った人間がたくさんいるのかしら」
動揺を見せず、女は淡々とした口調で言う。
「悪魔の実を知らんのか? どこぞの田舎の人間か……。
まあ、そんなことはどうでもええ。
背後からいきなり撃ったっちゅうことは……おまえさん、殺し合いに乗っとるな?」
「ええ、そうよ」
まあ、そんなことはどうでもええ。
背後からいきなり撃ったっちゅうことは……おまえさん、殺し合いに乗っとるな?」
「ええ、そうよ」
その返事を聞いた瞬間、サカズキは駆け出した。
「なら、死ね! 悪党に生きる権利なし!」
女に向かって拳を突き出すサカズキ。
だが女の体はふわりと宙に浮き、拳は宙を泳ぐ。
だが女の体はふわりと宙に浮き、拳は宙を泳ぐ。
「月歩か!?」
一瞬、達人の使う空中歩行術を連想したサカズキだったが、すぐにそうではないことを理解する。
女の背中から、翼が生えていた。
いや、違う。鳥が背後から彼女を持ち上げているのだ。
女の背中から、翼が生えていた。
いや、違う。鳥が背後から彼女を持ち上げているのだ。
「あなたもこの体と同じで、冷気使いみたいね。
私の能力じゃ、あなたを殺せない。
だから、逃げるわ」
「逃がすか!」
私の能力じゃ、あなたを殺せない。
だから、逃げるわ」
「逃がすか!」
サカズキは腕から氷を伸ばし、女を攻撃しようとする。
だがそれは、難なく回避されてしまう。
だがそれは、難なく回避されてしまう。
「ああ、最後にもう一つ」
「なんじゃ!」
「悪人と判断すればすぐに殺そうとするあなたも、願いのために殺そうとしてる私と大差ないんじゃないの?」
「ああ!?」
「なんじゃ!」
「悪人と判断すればすぐに殺そうとするあなたも、願いのために殺そうとしてる私と大差ないんじゃないの?」
「ああ!?」
女の言葉は、サカズキの逆鱗に触れる。
「知ったような口を利くなぁ!!」
怒りのままに、サカズキは巨大な氷柱を生み出して女を攻撃する。
だがそれも、間一髪のところでかわされてしまった。
だがそれも、間一髪のところでかわされてしまった。
「危なかった……。長居は無用ね。
行って、フリーザー」
行って、フリーザー」
鳥に指示を出し、女は飛び去る。
後には、サカズキだけが残された。
後には、サカズキだけが残された。
「おのれぇぇぇぇぇ!!」
絶叫と共に、サカズキは目の前の建物を殴りつける。
建物は瞬く間に凍結し、砕け散った。
建物は瞬く間に凍結し、砕け散った。
◆ ◆ ◆
「幸先はよくないわね……」
夜の街を飛びながら、女……ムジナは呟く。
「でもがんばらないと。せっかく生き返ったんだから」
かつてムジナはおのれの存在意義を賭けて決戦に挑み、そして負けた。
この殺し合いに呼ばれたのは、彼女にとってまさかの敗者復活戦だ。
この殺し合いに呼ばれたのは、彼女にとってまさかの敗者復活戦だ。
「私には……怪獣しかないんだから」
考え込むように目をつぶり、ムジナは言った。
◆ ◆ ◆
自分は何をやっているのか。
フリーザーに宿る精神……ゴルドバーンは自問自答する。
ムジナは自分たちの敵、怪獣優生思想の一員だった。
そしてこの場でも、多くの人を殺そうとしている。
モンスターボールとやらの力である程度制御されているとはいえ、ここまで積極的に助ける義理はない。
それでも、ゴルドバーンにはムジナを見捨てることはできなかった。
怪獣優生思想はゴルドバーンにとって一番大切な人……ちせの、あり得たかもしれない未来の姿だから。
フリーザーに宿る精神……ゴルドバーンは自問自答する。
ムジナは自分たちの敵、怪獣優生思想の一員だった。
そしてこの場でも、多くの人を殺そうとしている。
モンスターボールとやらの力である程度制御されているとはいえ、ここまで積極的に助ける義理はない。
それでも、ゴルドバーンにはムジナを見捨てることはできなかった。
怪獣優生思想はゴルドバーンにとって一番大切な人……ちせの、あり得たかもしれない未来の姿だから。
【サカズキ@ONE PIECE】
[身体]:クザン@ONE PIECE
[状態]:健康、激怒
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:殺し合いに乗る者と、主催者の打倒
1:あの女は必ず仕留める
[備考]
※参戦時期は新世界編開始直後
[身体]:クザン@ONE PIECE
[状態]:健康、激怒
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:殺し合いに乗る者と、主催者の打倒
1:あの女は必ず仕留める
[備考]
※参戦時期は新世界編開始直後
【ムジナ@SSSS.DYNAZENON】
[身体]:アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ@ドリフターズ
[状態]:健康
[装備]:ミスタのリボルバー(残弾49)@ジョジョの奇妙な冒険、モンスターボール(フリーザー)@ポケットモンスターシリーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜1
[思考・状況]基本方針:優勝して、願いを叶える
[備考]
※参戦時期は死亡後
[身体]:アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ@ドリフターズ
[状態]:健康
[装備]:ミスタのリボルバー(残弾49)@ジョジョの奇妙な冒険、モンスターボール(フリーザー)@ポケットモンスターシリーズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜1
[思考・状況]基本方針:優勝して、願いを叶える
[備考]
※参戦時期は死亡後
[意思持ち支給品状態表]
【ゴルドバーン@SSSS.DYNAZENON】
[身体]:フリーザー@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:健康
[思考・状況]基本方針:生き残る
1:いちおうムジナのことは助ける
[備考]
※参戦時期は「グリッドマンユニバース」終了後
【ゴルドバーン@SSSS.DYNAZENON】
[身体]:フリーザー@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:健康
[思考・状況]基本方針:生き残る
1:いちおうムジナのことは助ける
[備考]
※参戦時期は「グリッドマンユニバース」終了後
【ミスタのリボルバー@ジョジョの奇妙な冒険】
グイード・ミスタが愛用する銃。
彼の並外れた射撃の腕は本人の力量とスタンド能力によるものなので、これ自体はいたって普通の銃である。
グイード・ミスタが愛用する銃。
彼の並外れた射撃の腕は本人の力量とスタンド能力によるものなので、これ自体はいたって普通の銃である。
【モンスターボール(フリーザー)@ポケットモンスターシリーズ】
カントー地方に伝承を残す伝説の鳥ポケモン、フリーザーが入ったモンスターボール。
技の構成などは、後続の書き手にお任せ。
カントー地方に伝承を残す伝説の鳥ポケモン、フリーザーが入ったモンスターボール。
技の構成などは、後続の書き手にお任せ。
160:縁のない人に転生してしまった… | 投下順に読む | 162:これはドラマでもメソッドでもない |