その 名は ゼロ - 真贋バトルロワイヤル【10/7更新】

「放送をするにあたって我々の旗幟を鮮明にする必要がある」

各々が放送に向けた準備をする中でマクギリスはそう言った。
総司令官はシャーリーから預かったガウェイン・リゼロに変身し、同時にノートPCも操作するという器用な真似をしている。
一方シャーリーとマクギリスは無料で利用できる自販機から出たジュースや水を飲み、マリヤのサンドイッチを食べながら演説の内容を練っていた。
その中で議題となったのが皇帝ルルーシュに対して鉄華兵団が取るべきスタンスだ。

「2代目ゼロが黒の騎士団CEOである以上、我々には皇帝ルルーシュに迎合するという選択肢は最初から存在しない。
であれば反ルルーシュを標榜し、彼に反発する参加者を集めるのが現状ベストなやり方だ。
主催者にもルルーシュにも反発する穏健な参加者をここに集めつつ、我々の序盤の遅れを取り戻すことができる」

ルルーシュによる最初の放送の際、彼は黒の騎士団の人間を賞金首にしていた。
であれば2代目ゼロに対しても大なり小なりの敵意を持っていると判断するべきで、故に鉄華兵団にルルーシュと組む選択肢はない。
見方を変えれば2代目ゼロという存在は反ルルーシュ勢力の旗印としてうってつけであるとも言える。

「さっきも似たようなこと言いましたけど、きっと向こうのグループにだってただ脱出したいってだけの人がいるんですよ？
あっちのルル本人はともかく、生き残りたくてルルに従ってる人たちまで一緒くたに悪者扱いして争ったらダメですよ。
それにロロだって、私の知る彼であってもそうじゃなくても、きっとルルのところにいるんだろうし……」

「わかっている。だからここはルルーシュ軍に対して離間工作を仕掛け、できるだけ多くの参加者がルルーシュを見限るよう仕向ける。
まずはプロトガシャットの正当所有者がマリヤであるという嘘、仮面ライダーの定義についての嘘を公表し、ルルーシュの放送内容の信憑性を否定する。
そして同時に彼に付き従うことによるデメリットをも提示する。皇帝ルルーシュにはこの大博物館を使わせることはしない、と公表するのさ。
この施設はさっきまでの我々が持ち得なかった強力なカードだ。全てのランドマークに行けて主催側にアクセスできる可能性が高いここを使いたい者は多いだろう。
放送で名指しするのはルルーシュだけに留めるが、放送を聞けば大抵の人間は『ルルーシュに従っていては自分も大博物館を利用できないのでは？』と考える。
脱出し、生還できる可能性が如実に下がるとなればいつまでもルルーシュに従い続けることなどできはしない」

ルルーシュは放送という手段を積極的に使って盤面を動かし、成果を得てきたのだろうことは彼と未だに接触していないシャーリーたちにもわかることだ。
しかし全参加者に向けた放送で嘘をついたのは明確な失策と言っていい。彼なりにリスクリターンを秤にかけた結果だろうがこれからその判断は裏目に出ることになる。
ただでさえ過激なパフォーマンスでヘイトを集めている者が偽情報を発信していたとなれば、今後何を発信しようが信用しないと考える者が激増する。
主催者が現状目に見える範囲で嘘をついていないのも、自分たちが発信する情報で参加者の動きをコントロールできなくなるリスクを避けるためだ。

「それと君の案を取り入れて、我々はあくまで積極的にルルーシュ軍と戦うのではなく、向こうから襲ってきた場合の自衛に留める旨も発表してしまって良いだろう。
同時にルルーシュがこれまでの参加者への心ない言動、及び危害を加えた者への謝罪をし、生き残った参加者たちの生還のために尽くすなら交渉に応じる用意がある旨も発表する。
単純に今の我々に戦争ができるほどの戦力はないし、こちらから戦いを仕掛けてルルーシュに従う参加者に死兵になられては困るからな」

「つまりルルがここを攻め落とす気になったとして、それに従うような参加者に関してはとことん戦うしかないってことなんですね」

「そればかりは仕方ない。その者の選択だったというだけだ。我々に誰も彼も救う力はない」

詰めるべき事柄は他にもある。
総司令官からの要望として地球のロボットへの協力要請があった。
総司令官は彼の作戦立案能力や実行力を相当に買っており、奴こそ英雄と呼ぶに相応しいとまで言ってのけた。
総司令官の主観混じりの情報なのでどこまでが真実かは不透明だが、話を聞く限りそのロボットならひみつ道具にも非常に詳しいと思われる。
この施設の探索もこれから進めなければならないことを考えると、彼の協力は必要不可欠と言える。

「問題は彼は総司令官殿と敵対していて、このゲームでもその対立が尾を引いているということなのだが……」

「それでも総司令官さんがこっちにいることは正直に言うべきだと思います。
騙して無理矢理こっちに引き込むのは違うと思うし、私たちが考え方の違いで仲間を選り好みしないことも一緒に発表した方が良いです。
それに名前がわからない以上こっちから総司令官さんの名前を出さないと自分のことを言ってるって理解してもらえないと思います」

「そうか。ならばここは君の判断を信じることにしよう」

そうして内容をほとんど詰めた時、時刻が16時を迎えた。
念のためと思い館内備え付けのテレビの近くで作業をしていたが、果たしてその備えは実を結んだ。
突然画面にノイズが走ったかと思うと、画質の粗い画面に見慣れたルルーシュではなく両目に包帯を当てた少女が映っていた。

『このバトルロワイヤルに集められた皆さま、はじめまして。
私は桐藤ナギサと申します。
かつてトリニティ総合学園の生徒会長……ティーパーティーのホストという不相応な地位にあった者です』

参加者との接触に乏しい鉄華兵団の面々には馴染みのない単語が出てくるが傾聴しない理由とはならない。
そして桐藤ナギサと名乗った少女はこの悪趣味極まるゲームが始まる前に何が行われていたかを切実な様子で語り始めた。

☆

『……この終わってしまったキヴォトスに上塗りするように作られた不浄の地で殺し合いを強要される皆様、どうか、どうかお願いです！
こんな殺し合いに従わないでください……私たちと同じ地獄を味わうことはありません！
どうか、、私たちの学校をこれ以上血で汚さないで…… 』

「酷い……」

「これは……想定しておくべき問題だったな。様々な世界から我々参加者を集めたのなら、その技術で他の世界に侵攻することもできる」

ナギサの口から語られた、キヴォトスで起きた惨状。
シャーリーは起きてしまった惨劇に目を伏せ、マクギリスはそこから導き出される懸念に目を向ける。
しかし放送はそこで終わらず、場面は屋外へと代わり、既に見慣れたルルーシュと背後の見慣れない巨大な機体群が画面に映し出される。

『ありがとうフロイライン桐藤。
諸君らの静聴にも感謝する。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ』

『諸君らが気になって仕方がないだろう背後の巨神たちは私が追い詰めた運営直属のNPCモンスター、冥黒の五道化の1人、凶星病理のコルファウスメットが切札を用いて召喚したものだ。
KMFやMSに親しみのある者ならばこれがどれほどの物か理解できることだろう』

運営直属のNPC、冥黒の五道化。これもシャーリーたちにとっては初耳だ。
恐らくずっと戦闘が起きたエリアから離れたところばかりを移動していたせいで遭遇する機会もなかったのだろう。
画面の中ではルルーシュが更なる力を誇示していた。闇檻なる拘束の力をNPC相手に使っている。

『ああ、それからもう一つ。
ザフト軍将兵の諸君に通達だ。
君たちの優秀な指揮官、イザーク・ジュール隊長の協力への感謝として、我が神聖ブリタニア帝国はプラントを友好国家と認定する。
新たな拠点が決まればすぐに伝えよう。
そこでザフト軍へは可能な限りの補給を受けられることを約束する。
最も、補給中に基地が襲撃された場合は防衛に参加してもらうが、そのような事態が起きないようこちらも努力しよう。
では、また新居が決まり次第、引っ越しのあいさつをさせてもらう』

そう言った直後、テレビ画面は再び暗黒に戻った。

「イザーク・ジュール。確かに名簿にその名があるな。
つまりイザーク・ジュールはルルーシュに臣従する道を選んだか、あるいは利害の一致による協力をしただけなのか……いずれにせよ注意が必要か。
そして状況を見るにどうやらテレビ局は崩壊したようだ。もしかすればルルーシュ軍がまっすぐここを目指して来る可能性もある」

「ルル……いくらゲームを壊すためだからって、あんな風に力を見せびらかして皆を脅して従わせようなんて……。
これじゃあもうシャルル陛下のブリタニアと丸っきり同じだよ……」

放送を急がねばならない、とマクギリスは思案する。
こちらの声明を出す前に押し寄せてきたルルーシュ軍によって自分たちは奮戦虚しく全滅して大博物館が占拠されてしまった、では笑い話にもならない。
果たしてマクギリスの想いは天に届いた。

「終わったぞ。これでしばらくの間は主催者用の回線を使って全ての参加者のホットラインに放送を届けられる。
だが引っかかることがある。人間が作ったものだとしてもプロテクトが妙に緩かった。罠の可能性があるぞ」

「あるいは全てが織り込み済みで、参加者が主催者側の回線をジャックすることもまたゲーム性のうち、ということもあるでしょうね。
それに奴らがルールを後付けできることも踏まえれば、我々による放送は出来ても一度きりと想定しておくべきでしょう。
ルルーシュがこの手を使わないのも道理だな。一度ならともかく何度も参加者に自分の声を届けるならテレビ局の設備を使った方が確実だ」

「どっちみち私たちはもう進み続けるしかありません。やりましょう、放送！」

ルルーシュによる放送を聞いてシャーリーには一つの疑問が生まれた。
先ほど悲痛な演説をした桐藤ナギサは恐らくテレビ局もしくはその周辺施設に監禁されていたと思われる。
しかし何故彼女をゲーム会場の中に、参加者が見つけ出そうと思えば見つけられるような場所に放置したのかがわからない。
彼女は殺し合いに反抗する参加者たちの主催者に対する怒りのボルテージを、士気を上げさせるような情報を持っていたのに、何故？
まるで主催者が参加者に対してこの情報を開示したがっていたようにすら思える。何故そんなことをするのかわからない。
もっと言えば、何故主催者たちがこんなゲームを開いているのか、そのために残忍かつ周到な準備までしたのか、まるでわからない。

（きっと私たちは、あのルルでさえまだ何も知らないんだ）

羂索、茅場、クルーゼ。彼らがいつどこでどう結びつき、何があってこんなゲームを開くに至ったのか。
それを知るためには多くの参加者と力を合わせてここから脱出しなくてはならない。
それこそがきっと本当のスタートラインなのだから。

☆

16時15分、全ての参加者のホットラインに放送の通知が入った。
主催者による放送には早すぎる時間。ホットラインに通知が入るということはルルーシュの放送の続きでもない。
ホットラインの画面にはどこかの広い屋内と思われる空間に立つ謎の人物が映し出された。
そう、謎の人物としか形容できない。その人物は頭部全体を覆う仮面を被り、大きなマントでボディラインをも覆い隠していたからだ。
見た目には男か女かさえ判断することができない。

『私はゼロ。参加者名簿には2代目ゼロと記載されている者だ。
元の世界では反ブリタニアを掲げる超合衆国直属の軍事組織・黒の騎士団のCEOを、そしてこの場においては参加者間で結成されたゲームの打破及び元の世界への帰還を目指すグループ、鉄華兵団の代表をさせてもらっている』

発せられる声は皇帝ルルーシュにも似ているように聞こえるが、よくよく聞き取れば変声機を介していることがわかる。

『これを聞いている参加者の方々におかれては大変に驚かれていることと思うが、どうか暫しご静聴を願いたい。
我々は今、主催者が放送に用いている通信回線を一時的にジャックし、参加者用の視聴アプリにてこの動画を配信している。
参加者が主催者用の回線を使って放送行為をしてはならない、というルールはなかったのでね。
主催者におかれてはどうか今一度お目溢しを願いたい』

恭しく一礼をするゼロ。さながら演劇役者のようであった。

『名簿に2代目と記載されている通り私は黒の騎士団を創設した先代のゼロとは別人だ。
私の世界では弱肉強食を国是とする神聖ブリタニア帝国第98代皇帝、シャルル・ジ・ブリタニア主導の下、世界各国への侵略戦争を仕掛けていた。
8年前にはブリタニアが開発した人型機動兵器、ナイトメアフレームによって極東の島国、日本（にっぽん）も制圧され、植民地となり国の名もエリア11とされ、日本人はイレブンという蔑称で呼ばれた。
その日本で先代ゼロは世に姿を現し、神聖ブリタニア帝国に対し戦いを挑んだ。彼が率いる黒の騎士団は正義の味方を標榜し、弱者を虐げるブリタニア貴族をはじめとする強者に制裁を下していった』

『彼が内心に抱いていた願いは奪われた国を取り戻すために戦う多くの日本人とは無関係の、ごく個人的でささやかなものだった。
しかし、その願いを叶えるには世界を席巻する超大国たるブリタニアと戦わねばならなかった。憎しみ、差別、暴力に満ちた世界を変えなければならなかった』

『黒の騎士団の、先代ゼロの台頭を切っ掛けとして世界には反ブリタニアの機運が高まり、先代ゼロが建国した合衆国日本及び合衆国中華を中心とした連合国家、超合衆国を建国するに至った。
しかし……先代ゼロは世を去り、私が2代目ゼロとしてこの仮面と、先代ゼロが遺した計画であるアンケイジ・プロトコルを受け継いだ。
先代ゼロと比べれば私などはさしたる才覚も持たない凡俗に過ぎない。この場で仮面を外し、個人としての顔と名前を明かすことさえ憚られるほどにね。
ましてや様々な世界から拉致されてきた者が集うこのゲームの盤上において個人としての私の顔や素性などは何の意味も持たない。顔と名前を明かさぬ無礼はそれで許してもらいたい』

多くの参加者にとっては無関係であるはずの先代ゼロと元の世界でのブリタニアの話を妙に熱弁するゼロだが、一度そこで言葉を区切った。
一息を入れた後、ようやく本題に入ることとなる。

『さて、前置きが長くなってしまったがこの放送の主旨は我々鉄華兵団が知り得た情報を参加者全員に周知すること、そして……ある参加者の行状を告発することにある。
その前にまずは主催者の一人、ラウ・ル・クルーゼが行った残忍かつ卑劣な蛮行に対し勇気ある告発をしてくれた桐藤ナギサ嬢に対し、鉄華兵団を代表して心からの感謝と敬意を。
ただし、その感謝と敬意はあくまでも桐藤ナギサ嬢個人に対してのものであることは予め述べさせていただく』

ここまで聞いてゼロの言う「ある参加者」について心当たりのない者の方が少ないであろう。

『我々鉄華兵団は現在E-2にある大博物館を拠点としている。
参加者用の地図アプリでは大博物館とのみ記載されているが、正式名称はひみつ道具博物館（ミュージアム）。ひみつ道具なる未来のアイテムを展示する、空に浮かぶランドマークであると判明した。
我々は案内（ガイド）役のNPCが保有する空を飛ぶ車によってひみつ道具博物館に入ることができた。
そしてここには地図上にある全てのランドマークに直接アクセスできる設備と、バグスターウィルスを解毒した者のみが利用できる設備がある。我々はこの設備を主催者の居城に直接繋がるルートであると考えている』

多くの参加者にとって聞き逃せない情報をゼロは惜しみなく開示した。

『地図アプリに記載されたランドマークには大別してアビドス高校、キリトの家、富良洲高校等参加者に関連すると思しき施設と大博物館、浄水場、港等固有名詞がつかない施設の二種類が存在する。
我々はこのうち後者、固有名詞がつかない施設の調査を優先して行動し、その結果としてこの大博物館ことひみつ道具博物館を発見した。
これが意味するところは探索すべきは参加者由来と思しきランドマークや皇帝ルルーシュの居城であったテレビ局だけではない、ということだ。
我々は他にもB-2に位置する港で長宗我部元親という、参加者と敵対しないNPCが操る船を利用させてもらった。
残念ながらD-1は禁止エリアに指定されてしまったため船が移動できる範囲は限られているが、知り合いを探す者、長距離の移動を必要とする者はどうか利用してほしい』

『我々は会場にある各ランドマークの調査やこのひみつ道具博物館の探索を進める予定だ。
もしも桐藤ナギサ嬢の声明に賛同し、ゲーム及び主催者の打破、元の世界への帰還に協力してくれる者がいればどうかここに集まってほしい。特に未来のひみつ道具に詳しい者の助力を必要としている。
……鉄華兵団という名前を聞いた時、ある参加者の名前を思い浮かべた者が数名ほどいると思う。正直に言おう、君たちが想像した通りの、総司令官という名で記載された参加者が我々鉄華兵団のメンバーにいる。
浅垣灯悟をはじめとした数人の参加者と敵対的な接触があったことも、我々人類と相容れない思想の持ち主であることも把握している。彼の行為については鉄華兵団代表としてこの場を借りて謝罪する。
しかし数多の世界から集められた我々参加者は、世界観、歴史、文化、思想…そういった違いを認め、この一時だけでも協力し合わなければ主催者陣営を打倒し、元の世界へ帰還することなど到底出来はしない！
この放送にしても総司令官の協力なくして漕ぎ着けることは出来なかった。どうかここは我々に力を貸してもらいたい！』

総司令官と敵対的な接触をした参加者に向けて、ゼロは深々と頭を下げた。
ややあって頭を上げ、演説を続ける。

『我々鉄華兵団には殺し合いに乗らず、参加者の脱出・生還に協力してくれる者であれば誰であろうとも受け入れる用意がある。
ただし―――殺し合いに乗ったわけではなくとも、他の参加者を威圧し、扇動し、尊厳を踏みにじり、脅威となる者は別だ。
ここからは神聖ブリタニア帝国内99代皇帝、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアに対する告発をさせていただく！
彼がこの地で一人の参加者として何を為してきたか、桐藤ナギサ嬢にも知る権利があるだろう！』

ここでついに、多くの者が出るであろうと確信していた名前が出た。
当然だろう。今演説をしているゼロが黒の騎士団CEOであるということは、ルルーシュが最初の放送で賞金首に指定した者の一人ということに他ならないからだ。

『皇帝ルルーシュ。お前は先ほどの放送以外にも二度放送を行ったが、その際二つ虚偽を述べたな。
最初の放送ではレジスターのサンプル、ゼアの身柄、シュナイゼルに与する者、私や卜部巧雪を含めた黒の騎士団の者、そしてお前への忠義の証である仮面ライダーを僭称した者の首級を全参加者に対し要求した。
そもそも誰もが等しく主催者によって拉致された被害者である中で力を背景に参加者に対する恫喝を行った時点で度し難いものがあるが、より重大なのはその中でお前が吐いた嘘だ。
私と皇帝ルルーシュがいる世界にナイトメアフレームという機動兵器やギアスという超常の力は存在しても、仮面ライダーという概念は存在しない！
お前は仮面ライダーについて恣意的な定義付けを行い、彼らの名誉を毀損し、仮面ライダーを知らぬ参加者に対し虚偽の情報を発信した！
このゲームで長距離通信の類が著しく制限されていることは既に知っている者もいると思うが、このような情報収集手段が限られた場で仮にも主催に反抗する者が率先して偽情報を流すなど正気の沙汰ではない！』

先ほどまでと違い、ゼロの口調には強い怒気が込められている。

『二度目の放送ではビスマルク・ヴァルトシュタインや松阪さとうの名を出して、彼らの死をあたかも喜ぶべきことのように扱っていたな。
ビスマルクは黒の騎士団にとっても敵ではあったが、この場においては彼もまた殺し合いの参加者に仕立て上げられた被害者に違いなかったはずだ。松阪さとうにしてもそうだ。
私とて既に多くの参加者が命を散らした現状で誰も彼もが清廉潔白だなどと言うつもりはない。しかし…彼らは本当にお前に対して死を以ってしか償えないほどの罪を犯したのか？死して尚侮辱されるほどのことをしたのか？私には甚だ疑問だ。
お前は仮面ライダーエターナルの変身者や松阪さとうに対して仮面ライダーを僭称した者などと嘯いたが、仮面ライダーの定義を己の都合の良いように捻じ曲げ、僭称しているのは他でもないお前だろう！』

『そしてこれがお前が参加者全員に対して犯した罪として最も重いものだが……お前は九条マリアことマリヤ・ミハイロヴナ・九条の身柄を要求していたな。
プロトライダーガシャットを見せびらかし、彼女がその正当な所有者だなどと言っていたが……それが嘘だと私は知っている。
何故ならゲームが始まり、最初に私が出会い、情報交換をした参加者こそがマリヤ・ミハイロヴナ・九条だからだ！我々はずっと彼女と行動を共にしていた！
彼女は妹のアリサ・ミハイロヴナ・九条の身を案じ、探そうとしていただけの罪もない善良な民間人だ！彼女らが生きた世界にも仮面ライダーやバグスターウィルスは存在していない！
彼女は主催による放送で妹の名が呼ばれた後、我々と一緒に先ほども述べたB-2の港から出た船に乗っていたが、そこで自ら命を絶った。私は止められなかった。
結果として彼女がお前が放送で吐いた嘘を聞くことも、他の参加者に身柄を狙われることもなかったがそれでお前が犯した罪が軽くなるわけではない！
バグスターウィルスの解除という、参加者全員の生命や脱出に直結する最重要問題で偽情報を流布し、参加者を扇動しようとするなど言語道断だ！！
一人の参加者としても、僅か数時間の付き合いではあったが彼女の友人としても厳重に抗議させてもらう！』

誰の目から見ても明らかなほどゼロの怒りのボルテージが最高潮に達していることがわかる。
ゼロは一度息を整えてから再び話しだした。

『ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。お前の主催者への反抗心やこれまで為した成果の何もかもが嘘とまで断じるつもりはない。
ルルーシュだけではない。これまで私などよりもよほど奮闘してきたであろう参加者たちの動きの全てが主催者の思惑通りなどとは思わない。
だが……ゲームの開始直後、初動に関してだけは話が別だ。各参加者の会場への初期配置、支給品の中身だけは確実に主催者の匙加減一つでどうとでも操作できたはずだからだ。
恐らく犠牲になった参加者の中には故意に強力な力を持つ、ないしは強力な支給品を配られた殺人者（マーダー）の近くに犠牲者役として配置されてしまった者がいるはずだ。
初動の段階から犠牲者が出ればその分だけ波紋が広がり、より円滑に殺し合いが進むからな』

『そしてその見地からすれば、お前の初動についてはあまりに不自然なことが多い。
お前は羂索に対し即座にギアスを使って死ねと命じるほどに強い敵意を、反逆の意思を見せていた。にも関わらずゲーム開始直後のお前の状況は推察する限りあまりに恵まれすぎている。
主催による最初の放送の直後にテレビ局の設備を使って自身の放送をすることができたということは、ゲーム開始時点でのお前の初期位置はテレビ局そのものかその周辺に限られる。
またお前の放送のタイミングからして最初の二時間は戦闘ではなく放送の準備に使えたはず。つまりお前と綾小路清隆が所持していた変身ツールは主催によって最初からお前たちに配られたものだということだ。
自分の声明を好きに発表できるランドマークないしその周辺に、協力者になり得る綾小路清隆とともに配置され、仮面ライダーという強力な力までも渡されていたということになるな。主催者の思惑によって』

『おかしいとは思わなかったのか？出来すぎているとは感じなかったのか？仕組まれている可能性に気づかなかったのか？
何故お前の初期配置がテレビ局ないしその周辺だったのか。何故綾小路清隆共々恵まれた装備を支給されていたのか。何故お前が最初の放送をすることができたのか。
その答えはただ一つ……殺し合いに波紋と混乱を広げることを望む主催者たちによってお膳立てされたステージに、お前がまんまと乗せられたからだ！！』

『参加者の皆にも思い出してもらいたいのだが、最初に参加者全員が集められていたあの場で羂索は明らかに我々の素性や性格、技能を知っているかのような言動をしていた。
つまりルルーシュ、プライドが高く、いつも無駄に露悪的で、下らぬ見栄を張り、過剰なパフォーマンスを好むお前の性格はとっくにプロファイリングされていたんだよ！
お前が自分の頭で考えたと思い込んでいる最初の放送までの行動も、そこに至るまでの思考も、全て主催者の予定表に描いてあったことをそのまま丁寧になぞったに過ぎない！
主催者に抗うつもりでその実彼らの思惑に踊らされ、放送で偽情報をばら撒き、要らぬ混乱と憎しみを煽るという愚行を犯したお前は最早殺し合いに乗る、乗らないの問題ですらない！ただの馬鹿だ！！』

ひとしきり弾劾を終えた後、ゼロは一拍を置いた。

『神聖ブリタニア帝国第99代皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。妹への愛を忘れた者。第98代皇帝シャルル・ジ・ブリタニアの覇道の正当後継者よ。
テレビ局を失ったのなら野宿でもして反省しろ！お前が傷つけてきた参加者やその関係者に謝罪し、罪を償え！！悔い改めてまっとうに参加者のために尽くせ！！
それともご自慢のギアスでこの放送を見た者全員の記憶を消してみるか？会場にいる全ての参加者に対してギアスを使えるというのならやってみるがいい！
いずれにせよ、我々鉄華兵団はお前が反省と贖罪の意思を明示するまでお前と交渉することも、このひみつ道具博物館を使わせることもしない！この施設の設備を悪用し、罪もない者に危害を加える恐れがあるからだ！
もしもこれ以上参加者を騙し、恫喝し、あるいは手にした武力でここを攻め落とそうと言うのなら、我々鉄華兵団がお前を裁く！！』

力強い宣言と共に放送は終わりを告げた。

☆

「……これでもう、引き返すことはできない」

放送を終え、長々と喋り続けたことで喉がカラカラに乾いたシャーリーは自販機で買った水で喉を潤していた。
「可能な限り、思いっきりルルーシュを怒らせてほしい」。放送の直前、マクギリスはそんな注文をつけてきた。

「急な注文をつけてすまなかった。しかし私の予想以上に上手くやってくれたな」

「私もあのルルには色々言いたいことあったんで、全部吐き出したらスッキリしました。
まあ私が思いつく範囲の悪口だから、あのルルが全然別の人生を歩んでたらちょっとわかりませんけど」

桐藤ナギサの告発、そしてルルーシュの放送の後、シャーリーとマクギリスは急遽放送の内容に追加・変更を加えた。
ルルーシュが手に入れたという力と巨大な機動兵器を見た時、もう一刻の猶予もないと悟ったためだ。

「恐らくルルーシュはあの兵器だけでなく、個人としても本人が最強と評するだけの力を手に入れた。
そしてギアスの力とNPCの存在を加味すれば、NPCの軍隊もまた既に用意しているはず。
こちらが放送をした時点でこの施設を狙うであろうルルーシュとの衝突は不可避だが、彼が冷静さを保ち、チェスのように一手一手を正確に詰めてくればこちらは一方的に制圧されるしかない。
だからこそ彼のこれ以上の勢力拡大を防ぎ、彼に従っている参加者を一人でも多く離反させ、何より冷静さを奪う必要があった」

ルルーシュが背後に立たせていた巨大兵器群はひみつ道具博物館の制圧には使えまいという読みがまずあった。
施設にある設備そのものが各ランドマークの探索にあたって重要で、そして何より主催者に繋がるルートがあるとなればあのような兵器で施設を破壊するような暴挙には出られない。
どれほど冷静さを欠いていたとしても自身の脱出に繋がるルートと天秤に掛けて施設を破壊する方に傾くことはまずないからだ。

となれば巨大兵器群を示威のために動かしつつ、NPCや配下にした参加者を動員して施設の制圧に掛かるのが定石。マクギリスがルルーシュの立場ならそうする。
その段で可能な限りルルーシュの冷静さを奪い、強引な城攻めを誘うのがマクギリスの狙いだ。
無論その場合であっても戦力差から言って敵う道理はない。ないが、それはこの殺し合いのフィールドに鉄華兵団とルルーシュ軍しか存在しない場合だけだ。

「ここ自体を人質みたいにして無理矢理味方を作るようなものですよね……」

「我々にはこれ以外の選択肢はあってないようなものだからな。やむを得ないだろう」

前提としてひみつ道具博物館は空にあり、ルルーシュは例の巨大兵器群とNPCの軍隊を率いている。
これでルルーシュ軍による攻勢が実行されれば、それはもう周囲のエリアからも様子が窺えるほど大いに目立つことは目に見えている。
ひみつ道具博物館が脱出に繋がる施設であることが周知された状況で悪名高いルルーシュ軍が攻め込んだとなれば、脱出と生還を望む他の参加者の目にどう映るか。
ルルーシュにひみつ道具博物館を破壊させるわけにも、制圧させるわけにもいかない。日和見ができる状況でもなく、ルルーシュ軍の側面や後方を突くようにして殴りかかるしかない。
そういう状況を生み出すための策だった。この時ルルーシュが怒り狂っていればいるほど陣形や戦術に乱れが出て、他の参加者に晒す隙が大きくなる。
そしてルルーシュ軍を結束させないため、ルルーシュに媚びを売る参加者を出さないために放送で彼のスキャンダルを暴露し、如何にルルーシュが愚かで信用ならないかを喧伝し、徹底的に威厳を毀損した。
特に今現在明確にルルーシュ軍についている参加者が怒り狂うルルーシュの醜態を直に見れば、その分だけ彼らが離反してくれる可能性が上がるというもの。

「やってくれたな、貴様ら。確か地球語でこういった状況を一蓮托生と言うのだったか？
これで私もお前たちと一緒に死に物狂いで戦うしかない。名前を出されては逃げられんし、逃げたところでここまでルルーシュの勢力が拡大していては先がない」

「逃げ場がないのは我々だけではありませんよ、総司令官殿。
ここでルルーシュを止められなければどうあれ我々鉄華兵団を含めた反主催グループに先はない」

「あのルルが本当に反省して、私たちも落ち着いてここに来る人たちを迎えられたらそれが一番なんですけどね……」

放送のために貸与していた支給品を元の持ち主に返し、起こるかもしれない戦いの準備を始める鉄華兵団。
彼らは知らない。ルルーシュが四凶と称した規格外の参加者を。単騎で数の有利を吹き飛ばすほどの存在を。
彼らはまだ知らないのだ。

【エリアE-2/ひみつ道具博物館/9月2日午前16時20分】

【ゼロ(シャーリー)＠コードギアスGenesic Re;CODE】
状態：深い悲しみ、強い決意、鉄華兵団代表
服装：ゼロの服
装備：ガウェイン・リゼロの起動鍵＠コードギアスGenesic Re;CODE、パトリオット＠メタルギアソリッドシリーズ
令呪：残り三画
道具：ハロ（桃色）＠機動戦士ガンダムSEEDシリーズ、マリヤの手作りサンドイッチ×7、クルミのノートPC＠リコリス・リコイル、ランダムアイテム×0～1、ホットライン×2
思考
基本：この殺し合いを止める
01：大博物館を拠点として味方になる参加者を募る。可能ならひみつ道具に詳しいロボット（ドラえもん）に来てほしい。
02：強者による蹂躙はゼロが……鉄華兵団が裁く！
03：もう後には引けない。皇帝のルルがここ（ひみつ道具博物館）に攻め込んでくるなら戦う。
04：総司令官さんに人間を信じてほしい。そのために私も総司令官さんを信じる。
05：もう何十人も犠牲が出ている。ギアスもそれ以外も警戒しないと。
06：マクギリスさんに言われたこと、ちゃんと気をつけないとね。
07：ロロ、スザク君……。
参戦時期：「そして、話し合いのテーブルへ」後から参戦
備考
※情報交換をしました（ロシデレ、鉄血、ドラえもん）
※情報交換のうちドラえもんは、メカトピアに関してとひみつ道具関連のみです。
※この会場に居るルルーシュは自分の知る彼とは別人だと理解しました。
※マクギリス、総司令官に正体を明かしました。

クルミのノートPC＠リコリス・リコイル
2代目ゼロ（シャーリー）に支給。
ウォールナットと呼ばれる凄腕ハッカー少女、クルミが使用するデバイス類の一つ。
予めハッキングに適したカスタマイズが施されており、一定以上の知識があれば特定の施設等でのデータの吸出し等が可能。
ACアダプターやマウス等基本的な付属機器の他に二機のドローンが付属しており、周囲一エリア分先まで飛ばして索敵することができる。

【マクギリス・ファリド＠機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ】
状態：通常
服装：ギャラルホルンの制服
装備：紅蓮聖天八極式の起動鍵＠コードギアス 反逆のルルーシュR2、ブレッシング＠ブルーアーカイブ、陽竜刀＠ソードアートオンラインシリーズ
令呪：残り三画
道具：ランダムアイテム×0～1、ホットライン
思考
基本：自身の正義を成す
00：ひみつ道具博物館を拠点に参加者を募り、戦争の準備をする。
01：蘇ったのだ、これは私に今度こそ成すべきを成せという世界の意思だろう。
02：私をわざわざ参加させたのだ、このゲームにはバエルが用意されているだろう。ならば、手に入れなければ。
03：借り物の力など不要だ。私の自由は、バエルと純粋な力によってのみ成立する……
　　それが正しいはずだ。
04：彼女（シャーリー）とはこのまま協力していきたい。そう思っていた理由が自分でもようやくわかった。
05：未知の力や放送で語られたシステムなど、警戒すべきことは多い。
06:彼女（シャーリー）ほど無条件には信じられないが、総司令官殿と友好的な関係を築けるに越したことはない。
07：あのモンスター（シャチパンダヤミー）を葬れて清々した。
参戦時期：死亡後から参戦
備考
※情報交換をしました（ギアス、ロシデレ、ドラえもん）。また、ゼロの正体についても教わりました。
※情報交換のうちドラえもんは、メカトピアに関してとひみつ道具関連のみです。
※「地図に記された施設の中で一般名詞の場所には何かある」という仮説を立てています。
※総司令官の人間への認識は思うところはあるが、殺し合いを打倒する大義の前に横に置いています。

【総司令官＠ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団～はばたけ 天使たち～】
状態：正常（爆風により、ボディに若干の傷あり）
服装：ロボットなので服は着ない
装備：総司令官の杖＠ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団～はばたけ 天使たち～
令呪：残り三画
道具：パーシヴァルの起動キー、サイコントローラー＠ドラえもん のび太と鉄人兵団、桃太郎印のきびだんご〔50個入り〕（残り45個）＠ドラえもん、純生石油十億年物＠ドラえもん のび太とブリキの迷宮、ホットライン×2、セルメダル約50枚（シャチパンダヤミーの身体から出た物）＠仮面ライダーオーズ/OOO、P90＠現実、渋井丸拓男の遺体＠DEATH NOTE（上半身と下半身に分かれている物をゴミ袋に包んでいる。）
思考
基本：元の世界に戻り、地球人の奴隷化計画を進める。今はその予定に変更はない。
00：鉄華兵団の名の下に戦力を集め、羂索を打倒する。
01：鉄人兵団を作っている場合ではなくなった。仕方ないので2代目ゼロをはじめとした人間たちを見極め、データを収集する。
02：今後鉄華兵団としての交渉が決裂、もしくは出来ない場合、きびだんごを食べさせ、洗脳することを提案してみる。必要な措置というものだろう。特にリルルには。
03：“バグスターウィルス”を調べる為、市街地にて回収した遺体（渋井丸拓男）の解剖及び腕のレジスターが外れないか確かめる。
出来れば、専門の医師・技術者を探したい。
04：地球のロボット（ドラえもん）の腕を買っている。
　　出来れば仲間にしたい。
　　大爆発の中でも生きていると信じたい。頼むから鉄華兵団に来てくれ。
05：シャチパンダヤミーは……まあここまで役に立ったならもう十分か。
06：キズナレッドは残念だったがキョウリュウゴールドとその協力者は“戦士”として使えると判断。
07:鉄華兵団……悪くない。
08:リルル……まさか貴様がNPCとはいえ、いるとはな……。
参戦時期：鉄人兵団の援軍が来て、ジュド（ザンダクロス）やドラえもん達を圧倒していた所から。〔消滅前〕
備考
※将来、鉄人兵団が消滅する事は知りません。
※様々な世界から参加者を集めたと知りました。
※ドラえもんの名前を知りません。
※シャチパンダヤミーの特性を知りました。
また、羂索が作ったものと勘違いしています。
※羂索の事を寄生生物と思っています。
※浅垣灯悟の事を元から女性だったと思っています。
※参加者に戦力差があるので、主催は“優勝者”を出すつもりはなく、殺し合いで何らかの“得るもの”（データ収集）を目的としているのではと考察しています。
※情報交換をしました。（ギアス、鉄血）
※ひとまず自分の世界以外の人間は奴隷としないことと決めました。
※2代目ゼロ（シャーリー）の正体を知りました。

【全体備考】
※9月2日16時15分に会場に存在する全てのホットラインに二代目ゼロ（シャーリー）による放送の動画が流れる、またはその通知が入りました。
主催者の定時放送と同じ通信回線を使用しているため、主催者の判断で削除されるまでは視聴アプリで見返すことが可能です。

126:そして、和解	投下順	127:ルルーシュ・ランペルージの自己愛的反論集
	時系列順
	マクギリス・ファリド
	二代目ゼロ
	総司令官