グラファイトにとってNPCモンスターとの戦闘など退屈でしかなかった。
遊城十代と別れて一時間と三十分。
移動しながら戦い続けても己の渇きを満たす相手には出会えない。
バルバトスのように強いだけで手段を選ばない輩は駄目だ。
一対一でなくとも良いないが、グラファイトに敵として対峙し、クリアするという確固たる意志を持つ者でなくてはならない。
動機などなんでも構わない。
過去を清算するためでも、未来に進むためでもなんでもいい。
グラファイトにとってはいつだって目の前の、今この瞬間の神聖なる戦いこそが生きる意味であり誇りである。
回りくどい謀略や卑怯な手段など無粋の極み。
遊城十代と別れて一時間と三十分。
移動しながら戦い続けても己の渇きを満たす相手には出会えない。
バルバトスのように強いだけで手段を選ばない輩は駄目だ。
一対一でなくとも良いないが、グラファイトに敵として対峙し、クリアするという確固たる意志を持つ者でなくてはならない。
動機などなんでも構わない。
過去を清算するためでも、未来に進むためでもなんでもいい。
グラファイトにとってはいつだって目の前の、今この瞬間の神聖なる戦いこそが生きる意味であり誇りである。
回りくどい謀略や卑怯な手段など無粋の極み。
『戦士として最高の戦いをすること』
それこそがグラファイトの源(オリジン)なのだ。
そんな彼だから、歌を届けることを戦いとするラクス・クラインたちにあまり良い感情は抱かなかった。
そんな彼だから、歌を届けることを戦いとするラクス・クラインたちにあまり良い感情は抱かなかった。
(いくら人間のセーブデータを持っていても、分からんものは分からんな)
自分の元になったのは仮面ライダーブレイブの恋人だった女性の筈なのに不思議なものだ。
と、柄にもないことを考えながらケヤキモールから遠ざかるグラファイト。
交戦の意志がないと分かっていたからか、それともそもそも気付いていなかったのか完璧に気付いている様子の無かった学生服の女(東ゆう)以外は分からないが戦う気がないなら、グラファイトを敵としてみていないのならば出会う必要すら感じず去ることにしたのだ。
一瞬だけ殺して関係者と因縁をつくるか?
という考えも無くはなかったが、先に出会った十代のように全員が全員本領を発揮するための装備を渡されている訳でもなさそうだ。
それに怒りで我を忘れた上に成れない武装で突っ込んでくる愚を犯す連中と無駄に争う羽目になるかもしれないと考え辞めた。
と、柄にもないことを考えながらケヤキモールから遠ざかるグラファイト。
交戦の意志がないと分かっていたからか、それともそもそも気付いていなかったのか完璧に気付いている様子の無かった学生服の女(東ゆう)以外は分からないが戦う気がないなら、グラファイトを敵としてみていないのならば出会う必要すら感じず去ることにしたのだ。
一瞬だけ殺して関係者と因縁をつくるか?
という考えも無くはなかったが、先に出会った十代のように全員が全員本領を発揮するための装備を渡されている訳でもなさそうだ。
それに怒りで我を忘れた上に成れない武装で突っ込んでくる愚を犯す連中と無駄に争う羽目になるかもしれないと考え辞めた。
(あまり順調とは言い難いスタートだが、全く分からないことだらけということもない)
幾度かNPCモンスターと交戦して気付いたことだが、やつらには少しばかりバグスター怪人に似ているということだ。
ヒューマンタイプを始めとした生物型は斬れば血が出るし、KMFやMSといった機械型は倒せば部品をバラまき沈黙する。
が、どの個体も確かにバグスターウイルスを持っているのだ。
ヒューマンタイプを始めとした生物型は斬れば血が出るし、KMFやMSといった機械型は倒せば部品をバラまき沈黙する。
が、どの個体も確かにバグスターウイルスを持っているのだ。
(俺やパラドにも枷として通用する状態である以上、完全態か人間の要素を持つバグスターにも感染するものであるのは間違いない。
それをピンポイントで抑制しているのか、ゲームバランス調整の為に俺たちの力ごと抑制する形で使っているのか知らないがレジスターに鎮静剤が入っていて問題ないのも理解できる)
それをピンポイントで抑制しているのか、ゲームバランス調整の為に俺たちの力ごと抑制する形で使っているのか知らないがレジスターに鎮静剤が入っていて問題ないのも理解できる)
ここまではグラファイトも納得できる。
同時に彼自身は知らないことだが、エグゼイドたちCRの仮面ライダーたちはジョニー・マキシマという男が仮面ライダー風魔を操り起こした事件にてバグスターであるポッピーピポパポにも感染する新型ウイルスが使われているので技術的にも矛盾はない。
だが分離したバグスター怪人がゲームではなく宿主の記憶を基にした姿と行動を取るようになるバグスターウイルスなどありえるのだろうか?
それではまるで……
同時に彼自身は知らないことだが、エグゼイドたちCRの仮面ライダーたちはジョニー・マキシマという男が仮面ライダー風魔を操り起こした事件にてバグスターであるポッピーピポパポにも感染する新型ウイルスが使われているので技術的にも矛盾はない。
だが分離したバグスター怪人がゲームではなく宿主の記憶を基にした姿と行動を取るようになるバグスターウイルスなどありえるのだろうか?
それではまるで……
(仮面ライダークロノス……より正確に言えば仮面ライダークロニクルのGM権限による消滅した人間の復活。
まさかとは思っていたか、このバトルロワイヤルは仮面ライダークロニクルをベースにしているのか?)
まさかとは思っていたか、このバトルロワイヤルは仮面ライダークロニクルをベースにしているのか?)
「気づいちゃった?」
その声に顔を上げたグラファイトの目に飛び込んで来たのは元居た場所ではなく、地下の納骨塔を思わせる様なほの暗い地下空間だった。
「ようこそ、『機士の聖域』へ」
その真ん中にたたずむパワードスーツ……ガンダム・シュバルゼッテからぺら紙一枚よりも軽薄に聞こえて仕方ない男の声が聞こえる。
「ステージセレクトを応用した空間転移か……貴様、運営側の上級NPCだな?」
「……」
「怖いなー、睨むなよ。
これでも誰よりも早く真相の一端に辿り着いたアンタを称えてるつもりなんだけど?」
これでも誰よりも早く真相の一端に辿り着いたアンタを称えてるつもりなんだけど?」
と、やる気のない拍手を起こるコルファウスメット。
ガンダムフェイスのせいで表情は見えないが、きっとエケラレンキスとは種類の違う嫌な笑顔が張り付いていることだろう。
ガンダムフェイスのせいで表情は見えないが、きっとエケラレンキスとは種類の違う嫌な笑顔が張り付いていることだろう。
「ただ称えるだけなら別に画面越しでも構わなかっただろう。口封じか?」
「アンタの性格上、エグゼイドの出がらしぐらいにしか喋らなそうだし、ここで確約してくれたらすぐに返してあげるよ」
「そうか」
グラファイトはバグヴァイザーのスイッチを押す。
「あれ?なんでやる気?」
「貴様がパラドやエグゼイドを語るな……培養!」
「良いねそうこなくちゃ!」
多目的攻防プラットフォームガーディアンとグレングラファイトファングがぶつかり合う。
基礎攻撃能力は総合で互角と言ったところだろう。
基礎攻撃能力は総合で互角と言ったところだろう。
「激怒竜牙!」
最初期形態であるグラファイトバグスターの頃から使える赤刃の斬撃の構えを取るグラファイト。
小手調べのつもりなら真正面から粉砕してやろうとコルファウスメットは迷わず劣化複製権能を使う。
小手調べのつもりなら真正面から粉砕してやろうとコルファウスメットは迷わず劣化複製権能を使う。
「魔進戦隊(キラメイジン)……キラメイダイナミック!」
ガーディアンの刀身が宝石のような輝きを帯びる。
放たれた山をも断ち割る斬撃を真正面から受けるのは不可能ととっさに判断したグラファイトは武器で攻撃を受け流そうとする。
しかしそれでも勢いは止まらず武器に執着しては負けると判断して手放した。
壁に当たるより早く斬撃波が霧散し、キラキラと中空で粒子が舞った。
放たれた山をも断ち割る斬撃を真正面から受けるのは不可能ととっさに判断したグラファイトは武器で攻撃を受け流そうとする。
しかしそれでも勢いは止まらず武器に執着しては負けると判断して手放した。
壁に当たるより早く斬撃波が霧散し、キラキラと中空で粒子が舞った。
「流石はGM肝入りの強ボス……制限付きでこの性能とはな」
「当然だろう?俺は宇蟲王を殺す為に錬金された五道化。
獣電戦隊と王様戦隊に敗れたアイツを確殺するべく全てのユニバースロボの力を……地球の平和と世界中の笑顔を守り続けて来た力全てを与えられている!」
獣電戦隊と王様戦隊に敗れたアイツを確殺するべく全てのユニバースロボの力を……地球の平和と世界中の笑顔を守り続けて来た力全てを与えられている!」
「宇蟲王相手以外にはフルスペックを出せないようだがな」
さっきの斬撃が途中で消えたのは周りを傷付けない為ではなく持続時間が切れたからなのではないか?
もしもと思って鎌をかけてみると、コルファウスメットだるそうに肩を落とす。
もしもと思って鎌をかけてみると、コルファウスメットだるそうに肩を落とす。
「ちぇっ……せいかーい。
クルーゼ様からお前ちょっと突いとけって言われたから遊んだけど、やっぱゲムデウスに適合した龍戦士殿は慧眼だね。
で、結局どうするの?
俺のこと含めて色々誰かに喋っちゃったりするわけ?」
クルーゼ様からお前ちょっと突いとけって言われたから遊んだけど、やっぱゲムデウスに適合した龍戦士殿は慧眼だね。
で、結局どうするの?
俺のこと含めて色々誰かに喋っちゃったりするわけ?」
「ゲームの攻略法は自分で考える物だ。
勝者への報酬にすることはあっても、ぺらぺら喋ったりはしない」
勝者への報酬にすることはあっても、ぺらぺら喋ったりはしない」
「是非そのスタンスを貫いてよね。
ま、リキエルにしてもレンキスにしても多少手の内バレた程度で倒せる軟な五道化じゃないけどね。
あの鎧は知らないけど」
ま、リキエルにしてもレンキスにしても多少手の内バレた程度で倒せる軟な五道化じゃないけどね。
あの鎧は知らないけど」
「人に釘をさす割に自分の口は緩いな」
「言っただろ?多少手の内バレた程度で倒せるほど軟じゃないんだよ」
そう言った彼に満身の類は見られない。
純然たる事実として告げている。
純然たる事実として告げている。
「精々、本気の勝負を楽しみにさせてもらう」
シュバルゼッテが器用にフィンガースナップをするとグラファイトはステージのどこかに飛ばされた。
残ったコルファウスメットはこきっと首を鳴らすとパワードスーツを解除する。
残ったコルファウスメットはこきっと首を鳴らすとパワードスーツを解除する。
「さて、次の出番はいつかな?」
そう言って子供のような笑みを浮かべた。
【エリアD-7/テレビ局地下 『機士の聖域』/9月2日午前9時15分】
【凶星病理のコルファウスメット】
状態:疲労(極小)
■■:???@???
装備:黒いローブ、ガンダム・シュバルゼッテの起動鍵@機動戦士ガンダム水星の魔女
令呪:NPCモンスター扱いの為無し
道具:???
基本:この場所(テレビ局地下 『機士の聖域』)を守護する。
01:グラファイトに釘は刺したけど、実際どうなるかな
02:さーて、次の出番はいつだろう?
03:リキエルとレンキスは何してんのかな
参戦時期:なし
備考
※NPCモンスター扱いの為、令呪無し、名簿に記載無し、支給品無しです。
※データストームの完全耐性を得ておりGUND-ARMのフルスペックを遺憾なく発揮できます。
※歴代ユニバースロボ@スーパー戦隊シリーズの能力を模した劣化複製権能(デッドコピースキル)を持たされています。
ただし宇蟲王ギラ以外を相手に使うと技の持続時間や射程が短くなってしまうようです。
状態:疲労(極小)
■■:???@???
装備:黒いローブ、ガンダム・シュバルゼッテの起動鍵@機動戦士ガンダム水星の魔女
令呪:NPCモンスター扱いの為無し
道具:???
基本:この場所(テレビ局地下 『機士の聖域』)を守護する。
01:グラファイトに釘は刺したけど、実際どうなるかな
02:さーて、次の出番はいつだろう?
03:リキエルとレンキスは何してんのかな
参戦時期:なし
備考
※NPCモンスター扱いの為、令呪無し、名簿に記載無し、支給品無しです。
※データストームの完全耐性を得ておりGUND-ARMのフルスペックを遺憾なく発揮できます。
※歴代ユニバースロボ@スーパー戦隊シリーズの能力を模した劣化複製権能(デッドコピースキル)を持たされています。
ただし宇蟲王ギラ以外を相手に使うと技の持続時間や射程が短くなってしまうようです。
【エリア?-?/???/9月2日午前9時15分】
【グラファイト@仮面ライダーエグゼイド】
状態:正常、アリサと十代への期待(中)、伏黒甚爾への期待(大)
怪人態(レベルオーバー)、バルバトスへの怒り(特大)
運営、及びその傀儡への警戒(大)、疲労(小)
服装:いつもの服装(人間態時)
装備:ガシャコンバグヴァイザー@仮面ライダーエグゼイド
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
八神のリュック(ランダム×0~2)
思考
基本:敵キャラとして戦う。
00:神聖なる戦場に立つ資格のない者たちは排除する。
01:この俺に敵キャラを全うさせてくれる戦士を探す。
02:女(アリサ)、遊城十代、お前たちの眼は戦士の眼だ。
次に会う時は敵として立ちはだかってくれること期待する。
03:伏黒、そして十代とは次会う時に決着をつける。
04:奴(バルバトス)は今度会ったら必ず倒す。
05:GM肝入りの強ボス……冥黒の五道化か。
06:答え合わせの出来た事実を報酬にして誰かと戦うのもいいかもしれない。
参戦時期:ゲムデウスウイルスに適合した後
備考
※リュックの中に別のリュックを収納することも可能なようです。
状態:正常、アリサと十代への期待(中)、伏黒甚爾への期待(大)
怪人態(レベルオーバー)、バルバトスへの怒り(特大)
運営、及びその傀儡への警戒(大)、疲労(小)
服装:いつもの服装(人間態時)
装備:ガシャコンバグヴァイザー@仮面ライダーエグゼイド
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
八神のリュック(ランダム×0~2)
思考
基本:敵キャラとして戦う。
00:神聖なる戦場に立つ資格のない者たちは排除する。
01:この俺に敵キャラを全うさせてくれる戦士を探す。
02:女(アリサ)、遊城十代、お前たちの眼は戦士の眼だ。
次に会う時は敵として立ちはだかってくれること期待する。
03:伏黒、そして十代とは次会う時に決着をつける。
04:奴(バルバトス)は今度会ったら必ず倒す。
05:GM肝入りの強ボス……冥黒の五道化か。
06:答え合わせの出来た事実を報酬にして誰かと戦うのもいいかもしれない。
参戦時期:ゲムデウスウイルスに適合した後
備考
※リュックの中に別のリュックを収納することも可能なようです。
【全体備考】
※NPCモンスターは一部例外を除きこのバトルロワイヤルの為に
※テレビ局地下に『機士の聖域』があります。
破壊されそうになると運営からの介入があるかもしれません。
※NPCモンスターは一部例外を除きこのバトルロワイヤルの為に
※テレビ局地下に『機士の聖域』があります。
破壊されそうになると運営からの介入があるかもしれません。
077:へぼ監督のやっつけ映画 | 投下順 | 079:すべて最低だと笑えたら |
057:C♯0 | 時系列順 | 058:ファントムパレード(前編) |
062:再戦の誓い | グラファイト | |
036:白のキングはまだ見えない | 凶星病理のコルファウスメット | 088:冥黒色の舞台裏にて |