『では、また新居が決まり次第、引っ越しのあいさつをさせてもらう』
ポテトチップスの中に入っていたテレビから流れてきた情報は衝撃的な物であった。
その情報は途中から聞く形にはなったが幸いにも途中といっても序の序だったようで、自己紹介だけを聞けなかっただけで済み、その上名前や生徒会長の役職の身の上である事も途中で述べられていた為にティーパーティーの意味が分からないだけで特に支障はなく済んだ。
まずそもそもこの世界の下には滅ぼされた世界があった事なんて全く予想だにしていなかった。
この事に対する義憤も勿論四人の胸中には起きた。だが次のニュースの前に…四人は大きく驚嘆する事になったのである。
「ルルーシュ…ここまで強くなっていたなんて」
もうあれは多分アークゼロとかエターナルとかそういう次元の話じゃなくなった事を理解せざるおえなかった。
「ホンマに厄介な事になったなぁ、正真正銘の魔王って奴やな」
真剣な表情で薫子は放送が切れた画面を見つめ
「俺達だけじゃもう対処…出来ないかもな…」
十代も呆然とせざるおえない心境になっていた
そして蘭子は…不安げな表情で宝太郎を案じているようにみえた…そして
「…すみません宝太郎さん、少しお願いがあります」
「え?」
「え?」
「………」
(…ホンマに良かったんやろうか…2人とも嫌な気持ちにさせる決断に何も口を挟まないで…うちが強かったらなぁ…)
(…ホンマに良かったんやろうか…2人とも嫌な気持ちにさせる決断に何も口を挟まないで…うちが強かったらなぁ…)
蘭子は今、薫子と共にケヤキモールの外に出て…そしてそれなりに戦える自我が薄い獣のようなNPCを探していた
…NPCであってもしっかり命がある存在がいる、それはサファイア・ペガサスで十分理解していた。だがそれでも、目的の為には倒せる存在を、攻撃しても問題ない存在を探すしかなかった。
そんな彼女の手元には2枚…いいや3枚のカードが握られていた。
こうしてNPCを探し回ったが予想していたより周囲にはそのような存在を確認できず
(…思ったより見つからんな、戻る道は覚えてるけどホットラインぐらいもっていけばよかったかな?)
それなりに歩いた先に
「…いましたわ」
見つけたのは
それは人間の形をしていた、だが全身は真っ白で藍色の手に頭部が掴まれているような怪人…かつて虎杖悠仁達呪術高等専門学校一年に最初に立ちはだかった強敵、少年院の呪霊であった。
「…トランスマジア」
ある程度距離を保ち離れた後に一軒家に入った後、薫子はマジアサルファへと姿を変える。
といっても彼女は今回の立場としてはあくまでも蘭子の護衛でしかない、これから行う事の間に敵に襲われた場合に護衛する為の変身であった。
「クウガさん、ファイズさん…そしてキバさん、これから行う事は皆にさっきよりとても嫌な気持ちを味合わせる事になるかもしれません…本当に…本当にごめんなさい…ですが宝太郎さんを、沢山の人達を守りたい…助けになる為には…必要な事なんです、だから3人とも…どうか力を貸してください!!お願いします!!」
お辞儀しながら3体の命にお詫びをする…悲痛な表情を浮かべながら
以前から共にいる事が多かった二体、そして新たに蘭子の物に加わったキバケミーも、全員が肯定の意志を示した。
時代を駆け抜けて人間の平和と自由を守り続けた仮面ライダーの意志が宿ったケミーが、愛と正義の意志を秘めた少女達の必死な想いを否定する事などありえない、例えそれが己の身を苦しめるものだとしても
「ありがとうございます…!!」
そして彼女は…舞い、歌い始めた。
単独禁区(ソロソロキンク)。自分を含む周囲の呪力を底上げする能力であり、彼女が与えられたソードスキルであるのは前述されている…が
このスキルには続きがあった。
このスキルは呪詞、掌印、舞、楽…これらの儀式の一切を省略せずに行う事で術式を儀式に昇華させる事で120%の効力を生み出せるのだ。
…そしてソロソロキンクは元アイドルである彼女に適性があうように調整されていた。
つまり
呪詞は歌、掌印は振り付けであり、舞はダンスであり、楽は機具
これらで音楽を奏でる事で真価を発揮出来るようになっていたのだ。
奏でられている曲は『なりたいじぶん』、本来はパート毎に分かれているが今回はソロで奏でる
振付とダンスはかつて四人で練習してきた踊りのうち自分のだけに集中する、慣れない動きをして失敗したら大損だからだ
そしてマイクはケヤキモールから拝借してきたものを利用する。本来はマイクを使用する事はないが楽器に相当する機具を使用した方が効果が出るというのを信じる事にした
東ゆうがきっかけに築き上げてきた全てを全力で少しも略さずに表現していく事で儀式に昇華していく
(…うまいもんやななかなか、絵にもなってる、もしかして元アイドルだったりするんかな?)
マジアサルファはその様子から詳しく聞いていない過去を推測するが…そう考えながら曲を聞いていく
「僕らはひとりじゃない はじまれ!」
1番から3番、一切略さずに歌い、踊り切った…ついでにそれを見届けたマジアサルファはお疲れの意味や純粋な賞賛も込めて拍手していた
その瞬間
蘭子の身体から蘭子の経験上かつてない呪力の高ぶりが起き始めた
「ヴヒィィィィ!!」
そしてそれに呪霊が無反応なわけがない、ある程度距離をとっていたが呪力を察知し勢いよく突進してきた!!
「来たで!!…って…は!?」
迎撃しようとするがその瞬間に己の身体に異変を感じる、凄まじい魔力が湧き上がってくるのだ、まさに真化した時のように、というより使用しようと思えば今すぐに使えるだろう
(もしかして蘭子はんの能力って周囲の人にも大きな影響を及ぼすんじゃ…?って考えている場合やない!!)
何でNPC相手にヘトヘトにならなきゃいかんのだという訳で今はとても使用する場合ではない、姿を変えずに殴り掛かってくる呪霊を巨大な片腕で受け止める
「ぐぬぬぬ…!!NPCの割には強いんやないか…!?」
受け止められなかったもう片方の腕も振るわれるがそれも受け止める…だがその瞬間呪霊は息を吸い口元を膨らませてきたのだ
(まさか口から攻撃を!?)
そう、奴は呪力を口から含ませて放出しようとしているのだ。
それを慌てて回避しようと考えた瞬間
「はぁっ!!」
蘭子は呪力を纏った掌底を呪霊の腹にぶつけて吹き飛ばし、呪力の攻撃をさせなかった。
(凄い呪力…素のままでもここまでの力が使える…これも術式を使っているから効果が出ているのかしら…でもこれなら…!!)
離れていた3枚のケミーカードが呪力の流れに吸い込まれていく、いいや吸い込まれて行っていく
銀色のベールが巻かれていく果てに現れた姿はクウガマルガム ファイズミクスタスに酷似してはいたが幾つか相違点がある。
まず本体は頭部にある赤かったはずの瞳は黄色く染まっていたのである…まるで仮面ライダーキバのように
次に肩に止まった巨大な赤いクワガタは帯ではなく銀色の鎖で縛られていた
更に右脚にも同じように鎖が巻かれていた。
クウガマルガム ファイズキバミクスタス…新たな怪人の字である。
「ヴヒャアアアアアァァァァ!!」
両腕から放たれるは山吹色の呪力の放出、2人はジャンプして回避…そして何とクウガマルガムは
「はあっ!!」
空へ羽ばたいていた
キバのケミーには翼がある上、キバの怪人としての姿が飛翔態という物である、キバの力を取り込んだ彼女にもキバの紋章を模した翼が生えるのはありえない事ではなかった。
「はああああああっ!!」
そしてそのまま急接近しながら腹に怒涛の連続パンチ、もといラッシュを叩き込んでいく
クウガマイティフォーム、キバキバフォーム、これらの共通点は徒手による攻撃に特化した姿である事、これらの相乗効果による鋭い拳による攻撃は呪霊に攻撃する隙を与えない
「やるなぁ…これならうちが手を貸す必要もないかな?」
「いえ、すみません、また時間稼ぎしてもらえますか!?今の私の最大火力を確かめてみたいんです!!」
「いえ、すみません、また時間稼ぎしてもらえますか!?今の私の最大火力を確かめてみたいんです!!」
そういうと殴り飛ばした後に呪霊から再び距離をとった
「…分かった、すぐに終わらせてな!!」
ノックアウトして倒れていたが再び立ち上がり突進し始めた呪霊、それに対しサルファシールドを展開し先へは行かせない、だがこれに対し呪霊は全身から呪力を放出し弾き飛ばそうとする
どうにかまだ持ちこたえるが、痺れを切らした呪霊は拳に山吹色の呪力を纏わせて殴り掛かってきた
罅割れていくシールドを見て調子に乗ったのか呪霊は拳をぶつけるスピードを上げていく
罅割れていくシールドを見て調子に乗ったのか呪霊は拳をぶつけるスピードを上げていく
そして遂に限界に達したのかシールドは粉々に砕けちった
「今や!!」
…のではなくわざと割ってこちらの攻撃を隙を晒した相手に叩き込む為に解除したというのが正しい、巨大なナックルで派手に呪霊を殴り飛ばした
「ヴギュァァァァァァ…!!」
吹き飛ばされる呪霊は空中で体勢を立て直したタイミングであった
クウガマルガムの攻撃準備が完了したのは
(…そうやるんですね)
呪霊が攻撃している最中、彼女は脚に力をためていた
ケミー達が教えてくれていると本能で察知していた。己の一番の大技は右脚によるキックであると
右脚を縛る鎖による縛りを解放すると同時に仮面ライダーキバと同じように高く振り上げる、フォトンブラッドと封印エネルギー、そして魔皇力…更に目の前の呪霊を参考にして迸る呪力も一か所に集められていく
これには相応の集中力が求められた、何せ全身に回るエネルギーを認識した上でそれを一か所に集めなければいけないのだから
だがそれでもやり遂げなければいけない、自分が今出来る事を知っておかなければ、今一番危機にさらされてしまっている彼を助ける事なんて、頼りたいと思ってもらう事なんて出来ないから!!
かつてない集中力を発揮した彼女はその荒業を成功させる、そしてそのままの勢いと集中力を保ちながら正確に敵の腹に狙いを定める
いよいよ身体を動かさんとする時、右脚はフォトンブラッドと封印エネルギーが混ざった赤い炎で包まれた。
そしてそのまま高く跳び、方向転換…先程狙い定めた所へ
「オリャァァァァァァッ!!」
全力のキックを叩き込んだその時
奇跡が起きた
その奇跡が起きた理由は複数ある。
極限まで高められた集中力
儀式の一切を省略せずに行う事で術式を儀式に昇華させる事で120%の効力を生み出した事によってかつてない呪力を生み出していた事
それをキック一撃で決めるという行いをする事にした為に一か所に集中させた結果脚には膨大な呪力が貯められ、それが一瞬で衝突した事
敵対している相手がただのNPCである為に何も想いを抱かず…つまり雑念を抱かずに攻撃出来た事
そして何より危険にさらされている彼の為に強くなりたいという『心意』
キックが衝突した瞬間
その個所の空間は歪み、その蹴りに秘められていた呪力は黒く光った
彼女はこの現象を知らないし、知っていたとしても誰もいう事は出来ないだろう、そもそも誰も狙って出す事は出来ないのだから
だがそれでも私達にはCV上田麗奈の声が確かに響いた
『黒閃!!』という声が
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
元々中々の威力があったキックに加えて黒閃という奇跡も重なったのだ、喰らった呪霊は吹き飛びながら近くの民家に衝突しキバの紋章を背後に刻んだ後に爆発していった
「…凄い威力や、これなら覇王も倒せ…るのはまぁ力の都合で難しいかもしれんけどそれでも怯ませることは可能かもしれんな」
呪霊がNPCの割にはそれなりの強さだったのは自分が一番分かっていた、それを一撃で倒した事は中々凄いと思ったのだ
マジアサルファは変身を解除し、単独禁区の発動を解除した、故にマルガムとしての姿は解除される…はずだったが
「…え?」
何故か元の肉体に戻らなかった
(もしかして…私は何も使わずとも呪力を纏えるように…?)
その理由を彼女は解除しても己の肉体にまとわり続けている感覚を感じさせていた物だと推測、それを内側に引っ込める事で…マルガムとしての姿から人の姿に戻った。
「皆さんありがとうございました、薫子さんこの子達を持っててもらいますか?」
「?…ええけど」
「?…ええけど」
ケミーカード達を薫子に渡した後に、全身に並々と己の身に生まれた何かを臍から放出していく(妙にそれのコントロールがうまくいっている事に少し疑問を持ちながら…黒閃を決めた後のゾーン状態だからというのを彼女は知らない)
その瞬間、彼女は全身に黒い墨で縁取られたような青いオーラのエネルギーを纏っていた
(これは…さっきの黒い稲妻がキッカケなのかしら?)
…本来の呪術廻戦のお話をしよう
呪術師は呪力を糧に生得術式…例えばレジィの再契象を使う、これが常識であり、呪力がない限り術式を使う事なんて絶対に不可能である…はずであった。
だがこの世界における武器、ソードスキルという技術はその常識を塗り替えた
故に呪力がなくとも術式を使えるのがこの世界におけるシェフィと蘭子、ステインであった。
そしてこのタイミングで更なるバグが起きた、黒閃の発生である。
黒閃は己の呪力を理解する事が出来るようになる現象、そして単独禁区は己の身、そして周りに呪力を高ぶらせる物
これらが組み合わさる事で彼女は呪力の核心を掴むことに成功した結果、呪力に全く縁がない世界に生まれたはずの存在の肉体が呪力を理解し、身につける事に成功したのだ
「見てください薫子さん、私今術式使っていないんですけど、呪力が出せるようになってます!!」
「…確かにそれは凄いけど、何で急に?」
「多分さっきの黒い光を発生させたから…でしょうか?」
「分からんのかい…まぁそれを知っている人に会えたら話聞いてみよか」
「…確かにそれは凄いけど、何で急に?」
「多分さっきの黒い光を発生させたから…でしょうか?」
「分からんのかい…まぁそれを知っている人に会えたら話聞いてみよか」
そう言うと二人はドロップアイテムを回収するとケヤキモールに戻っていった
その道中、彼女達が話し合うのは闇檻という強大な力を手に入れたルルーシュにどう対策するのかであった
「あの拘束、どうやって回避すればいいんやろな、真化使った時のスピードでも逃れる事は出来ん気がする」
「ですよね…恐らくあの放送で見せたのが本気とは思いませんし…」
「…もしかしてやけどさ、さっき蘭子はんが纏ったエネルギーっていい線いってるんやない?」
「確かにあれで防御して脱出…出来るかもしれません、それに術式と令呪を組み合わせれば…!!」
「いいなぁ、いけるかもしれん…けどそう簡単に令呪は使わんといてな?残り二回しか使えないんだし」
「も、勿論です」
「ですよね…恐らくあの放送で見せたのが本気とは思いませんし…」
「…もしかしてやけどさ、さっき蘭子はんが纏ったエネルギーっていい線いってるんやない?」
「確かにあれで防御して脱出…出来るかもしれません、それに術式と令呪を組み合わせれば…!!」
「いいなぁ、いけるかもしれん…けどそう簡単に令呪は使わんといてな?残り二回しか使えないんだし」
「も、勿論です」
…そういう会話をしていた時、薫子は3枚のカードを見ながらふと思った事を言ってみる
「なぁ、さっきの戦い見ててマルガムっちゅー姿としてはまた一つ強くなった気がしとるんやけど…アンタの身体は本当に大丈夫なん?」
普段は気の強い薫子が珍しく結構心配げに蘭子を見ていた。
「………今普通に動けているように短時間なのもあってそこまで疲れてはいません、ただ同じ時間における疲労度を比べてみると今回の方が大きく疲れやすかったです」
この世界において術式を使用した時には呪力の代わりに体力が消費されるようになっている。大きな呪力を引き出した分、体力の消費は増えてしまっていた(まぁそれは先程までの話であり、幸いにも黒閃のおかげで呪力を発生出来るようになった結果、体力の温存は幾分か可能になったが)
それに加え、今回は三重錬成でもあった、クウガケミー、ファイズケミー、キバケミー、そして蘭子自身にもずしっと負担が来てしまった、慣れれば問題はなくなるかもしれないがその為の時間があるだろうか
「………」
蘭子は急に歩くのを止めてしまった、薫子が不振そうに表情を見ると…凄く言いづらそうな事を我慢しているのかのようだった
「…なんなん、何かうちに言いたかったら言ってみ?」
「…本当に良いのですか?」
「ヒロイン舐めたらあかんで?うちを信じてどんとぶちまけてみな?」
「…本当に良いのですか?」
「ヒロイン舐めたらあかんで?うちを信じてどんとぶちまけてみな?」
そう言うと少し時間をおいた後…言葉を発し始めた
「…どうしても思ってしまうんです私、貴女みたいになりたかったって」
「うちみたいに?」
「貴女みたいに強くて、可愛らしくて、クールな魔法少女みたいになる事が出来たら、ケミー達にも負担を強いないで戦えたのに…皆が怖がる怪物になる必要もなかったんじゃないかって…」
「うちみたいに?」
「貴女みたいに強くて、可愛らしくて、クールな魔法少女みたいになる事が出来たら、ケミー達にも負担を強いないで戦えたのに…皆が怖がる怪物になる必要もなかったんじゃないかって…」
それはマルガムという怪物にならなければ戦えない弱い自分を自嘲しているようであった
「…本当にごめんなさい、ないものねだりをしてしまいました」
そういってお辞儀した彼女を…
「…アホなん?」
「え?…あだっ」
「え?…あだっ」
額をコツンとデコピンすると同時に真正面から真摯な表情で蘭子を見た
「まず一つ言わせてな、確かに変身した姿が怖いのは否定しない、でもだったら何で蘭子はんはそんな姿になってるん?」
「えっと…それは…宝太郎さんや、貴女や、十代さん、右龍さん、鬼方さん、ラクスさん達…そして大切な友達の助けになりたいから」
「せやろ?そんな立派な志を持ってるアンタを怪物なんて少なくともうちや宝太郎は絶対に思わんで?…それに、アンタ達の戦っている姿に…うちは助けてもらったんよ?」
「…え?」
「一般人同然で戦えないはずの2人が必死に覇王に立ち向かう姿を見せてもらった時…逃げ腰になってた自分が情けなく思うてな、だから奮い立たせる事が出来たんや…つまり、あの時の蘭子はんは、どんな姿であろうとうちにとってのヒロインだったって事や」
「薫子さん…」
「うちの気持ち、伝わった?」
「…はい」
「えっと…それは…宝太郎さんや、貴女や、十代さん、右龍さん、鬼方さん、ラクスさん達…そして大切な友達の助けになりたいから」
「せやろ?そんな立派な志を持ってるアンタを怪物なんて少なくともうちや宝太郎は絶対に思わんで?…それに、アンタ達の戦っている姿に…うちは助けてもらったんよ?」
「…え?」
「一般人同然で戦えないはずの2人が必死に覇王に立ち向かう姿を見せてもらった時…逃げ腰になってた自分が情けなく思うてな、だから奮い立たせる事が出来たんや…つまり、あの時の蘭子はんは、どんな姿であろうとうちにとってのヒロインだったって事や」
「薫子さん…」
「うちの気持ち、伝わった?」
「…はい」
そういって距離をとった後に、続けて薫子が話し始めたのは
「あ、あともう一つな、あんたにとってうちら魔法少女を神格化しとるかもしれんから言っとくけど…魔法少女ってそんな完璧じゃないで?」
「…はるかさんと小夜さんの事ですか?」
「そうや、2人とも…いいやうちも含めてうちらも………色々…色々とヒロインらしくない時があった…それでも正義のヒロインとしての在りたいという気持ちはうちらは変わらなかったんやで?どんなに不完全でもや」
「…はるかさんと小夜さんの事ですか?」
「そうや、2人とも…いいやうちも含めてうちらも………色々…色々とヒロインらしくない時があった…それでも正義のヒロインとしての在りたいという気持ちはうちらは変わらなかったんやで?どんなに不完全でもや」
そう言うと二人は再び歩きながら話し始めた
「だからどんな見た目だろうと、正しくありたいと思っていて、実際にあり続けているなら、胸を張って正義のヒロインを名乗ってもいいとうちは思ってる、蘭子はんも自信を持ってもいいんや!!」
「…はい!!」
「…はい!!」
因みにこの時薫子は色々について一瞬話した方が説得力はあるんじゃないかと思ったが少し考えて〖色々〗で誤魔化す事にした
言えないったら言えない、言える訳がなかった、純粋に憧れてくれた事に対してトレスマジアの一員として嬉しいとも思っているし、その不完全な所を言ってしまったら…幻滅される可能性があったのだから(特にアズールは)
そして蘭子は一瞬元気を出すが…やはり再びシュンとなってしまう
「あ、あの…ごめんなさい、確かに今の私の在り方について、姿についてはもう受け入れたいと思ったのですが…」
「…あー、ケミー達の負担を気にしているんやな?」
「…あー、ケミー達の負担を気にしているんやな?」
少し考えて分かった、蘭子は自分の事より宝太郎の心象やケミー達の負担の方を考えると
「それについてはもうそういう変身用のアイテムをどっかで入手する時まで耐えてもらうしかないんやない?…ごめんなぁ、こんな事しか言えなくて」
「いえ、ないものはない以外言えないので…せめてこれで変身出来たら良かったのですが」
「いえ、ないものはない以外言えないので…せめてこれで変身出来たら良かったのですが」
そういって右手に持っている先程手に入ったドロップアイテムの一つである指輪を改めて一緒に見る
「何でアレの中から一緒に出てきたのかはわからんけど、確かにその指輪に映ってるヒーローカッコいいもんなぁ…今この場で使ってみたら?」
「使える感覚はあるんですけど、多分何も起きない気がします」
「物は試しって奴や」
「…分かりました、やってみましょう」
「使える感覚はあるんですけど、多分何も起きない気がします」
「物は試しって奴や」
「…分かりました、やってみましょう」
そういうと左手の人差し指に差し込んで回転させると同時に言葉を放った
「エンゲージ」
「…やっぱダメかぁ」
…だが何も変化は起こらなかった
「やはり…変身できる気だけはしているのですが…出来ないとしたら何の為の指輪なのでしょうか」
「もしかしたらそれ専用のアイテムを持っている人がいるかもやし、持っていても損はないんちゃう?」
「そうですね…」
「それでもう一つ現れたのが…それやもんなぁ」
「もしかしたらそれ専用のアイテムを持っている人がいるかもやし、持っていても損はないんちゃう?」
「そうですね…」
「それでもう一つ現れたのが…それやもんなぁ」
もう一つのドロップアイテム、それは赤茶色の干からびた一つの指であった
「…やっぱりその指、気色悪いなぁ」
「こうしてわざわざリングとセットで落ちてきた以上、何か意味があると思いますが…」
「こうしてわざわざリングとセットで落ちてきた以上、何か意味があると思いますが…」
そう、先程の指輪は何とその指に嵌められたままドロップしてきたのだ
なぜこのような悪趣味な形でドロップしたのかは分からないが、一応手に入った以上持っている事に意味があるかもしれないとは二人は思ってはいた(そうでなければ即座にどこかに捨てていただろう)
でも結局その意味も分からないので考える事をやめて蘭子がポケットにしまいながらまた歩き始めたタイミングで…薫子が提案したのは
「…そうや、ならいっその事呪力だけで戦ってみるのも手かもしれんな」
「呪力…だけで?(さっきの掌底のようにかしら…?)」
「呪力…だけで?(さっきの掌底のようにかしら…?)」
今回予想外のバグで常時使えるようになった呪力を利用した戦闘であった。
「これも物は試しやけど、この家に壁に呪力纏って殴ってみ?」
道中で見つけた民家の壁に向かって…
「…はっ!!」
(………纏うスピードが少し遅い、多分このスピードを早くした方がこの先の戦い、生き残りやすくなるかもしれんな)
(………纏うスピードが少し遅い、多分このスピードを早くした方がこの先の戦い、生き残りやすくなるかもしれんな)
蘭子は青白く光る拳をぶつけた、するとその瞬間、壁に大きな穴が開いた
「壊せ…ました…!!」
「…次はさっきのように額にデコピンしてみるから、それを守ってみ?」
「は、はい」
「…次はさっきのように額にデコピンしてみるから、それを守ってみ?」
「は、はい」
次は額が青白いオーラで覆われ、そこへデコピンを薫子がするが…指が一切進まなかった。
「…痛くないです!!」
「やっぱ呪力は攻防どちらともで使えるみたいやな、ただ…」
「やっぱ呪力は攻防どちらともで使えるみたいやな、ただ…」
やっぱりオーラの移動が遅いと薫子は認識すると同時に、今の熟練度では実践だと生かしにくいと思ったようだ
「その呪力ちゅうエネルギーを上手く扱わないと本格的な戦闘は難しそうや…といってもうちもどうすればうまく出来るのかは知らんし…」
この場に数多の同世代に嫌われているドルオタ、又の名を汚いオールマイトである呪術師もいれば呪力について教授してもらえただろうが、いないのが現実である
或いはもう一度黒閃が出来れば…?
というのは置いといて現状は
「やっぱりマルガムになるしか…今の所はアンタが戦う術はなさそうや」
「…そうですか、分かりました」
「…そうですか、分かりました」
少し残念そうな顔をするが…すぐに笑顔を取り戻し、指輪を左手…ではなく宝太郎と同じように右手の人差し指に差し込んだ。
「その指輪、付けとくん?」
「ええ、この指輪は宝太郎さん達みたいなヒーローであり続けたいという誓いの証としてつけていたいと思います!!」
「…ええで、その意気や!!」
「はい!!」
「ええ、この指輪は宝太郎さん達みたいなヒーローであり続けたいという誓いの証としてつけていたいと思います!!」
「…ええで、その意気や!!」
「はい!!」
「「おーい!!」」
「「え…あ!!」」
「「え…あ!!」」
それと同じタイミングでやってきたのは
「二人とも無事でよかった!!」
「遅いから心配したぜ!?」
「遅いから心配したぜ!?」
十代と宝太郎であった、家に穴を開けた音を聴いて来たようだ、因みに宝太郎は何故かエプロンをつけていた
「ご、ごめんなさい!!(予想以上に手間取ってしまってたわ…)」
「ほんまにごめん!!(思えばうちら結構長く話してたわね…)」
「ほんまにごめん!!(思えばうちら結構長く話してたわね…)」
2人は宝太郎達にしっかり詫びた
「いいよ、2人が無事だったなら…」
「そうだな、ケヤキモールに早く戻ろう、色々話たい事が出来たし、何より二人とも、楽しみにしてな」
「そうだな、ケヤキモールに早く戻ろう、色々話たい事が出来たし、何より二人とも、楽しみにしてな」
「宝太郎が俺達の為に料理してくれたんだ!!」
「…え?」「…はぁ?」
「…え?」「…はぁ?」
時は蘭子が宝太郎にお願いをしたタイミングに遡る。
『今の放送を見て…私はより強くならないと思いました、だから宝太郎さん…本当に嫌なのは先日の会話の時に分かってはいますが…ケミーカードを更に一枚…拝借してよろしいでしょうか』
『………』
『………』
宝太郎はどうしても神妙な顔になりざるおえなかった、蘭子だって本当はこんな提案したくないであろう事は理解していたからだ。そして自分としても嫌だった…けれど
『…分かった…君、いいかな?…マルガムにならなくちゃいけないから…苦しいかもしれない…けど…』
宝太郎は申し訳なさそうにケミーカードを取り出し、カードの中の蝙蝠が首を振っていたのを見た後に…蘭子に渡した。
『ありがとうございます、それから…私に与えられた能力には先があるみたいなんです、なのでそれをNPC相手に行使してみたいのですが、行使する為には時間がかかるみたいで…誰か一人もしもの為に側にいてくれませんか?』
『…分かった、うちがついていく』
『薫子だけでいいのか?俺達も』
『十代さん達はルルーシュに対してどうするのか話し合っていてください、私達も早く戻ってきますから』
『…分かった、うちがついていく』
『薫子だけでいいのか?俺達も』
『十代さん達はルルーシュに対してどうするのか話し合っていてください、私達も早く戻ってきますから』
因みに言うとこの時蘭子達は必要な物以外置いていっていた、本当に即座に戻ってくる予定だったからだ。
という訳で蘭子達がケヤキモールを離れた後に宝太郎は言い出した
『ごめん十代、話は料理をしながらでいいかな?』
『え!?何で今!?』
『………俺、皆に振舞いたくなったんだ、俺の手料理をこの場で』
『…分かった、いいぜ、俺も宝太郎の料理食べてみたかったしな!!』
『ありがとう、ただそれなりに多く作りたいし、いっぺんに同じ物を作る都合でさっき約束した物は作れないけど…』
『きにしなくていいって!!それはまた今度でいいから!!』
『え!?何で今!?』
『………俺、皆に振舞いたくなったんだ、俺の手料理をこの場で』
『…分かった、いいぜ、俺も宝太郎の料理食べてみたかったしな!!』
『ありがとう、ただそれなりに多く作りたいし、いっぺんに同じ物を作る都合でさっき約束した物は作れないけど…』
『きにしなくていいって!!それはまた今度でいいから!!』
そしてケミー達のカードを取り出し
『ケミーの皆、今から料理するんだけど出来れば南達が帰ってくるまでに完成させたい、だから皆の力を貸して欲しいんだ!!』
皆了承したかのように動き出した。
こうして二人と別れた宝太郎達は行動に移っていた、まず水を浴びていないであろうコンセントを探しだす、次にそれにつなげるミキサーと炊飯器を複数、それぞれの販売している場所から持っていく、そしてそれぞれに入れる材料をケミー達とも協力して運搬していった。
「という感じで料理していたんだ宝太郎は、後一応俺も手伝いはしたぜ」
十代からそう説明を受けながら、2人はケヤキモールの外で待っていた。
そこには大きいアウトドアテーブルと四つの椅子が並べられていて、チリパウダー等の各種調味料が並べられていた。3人はそこで座って待機していた。因みに「何でわざわざ外で食べるん?」と十代に聞いてみた所「宝太郎が言うには今回作った料理は外で食べるとよりおいしく感じると思ったからだってさ」という所だ
「…待たせたうちらが言えた立場じゃないかもしれんけど、本当にしっかり話し合ったん?料理なんかしとる場合ちゃうんやない?後更に言うとしたらよう四人分の料理を作るには短い時間で完成する事が出来たな、どんなウラワザ使ったん?」
ジト目で見つめてくる薫子に対し
「それは大丈夫、宝太郎は俺の予想以上に器用でさ、会話と料理をしっかり同時進行していたんだよな…やっぱり未来の大物錬金術師はすげぇなって思ったよ、それに時短についてはケミー達が予想以上に手伝ってくれてたな、特に赤いカブトムシ…確かカブトケミー?なんて黒包丁を売り場から自分で選んだ後に材料を次々と切ってたり、フライパンもしっかり使って炒めてたりしてくれたし」
「ふぅん…ならええけど…というかそのケミー凄すぎやない?あんなちっこい身体で?」
「ケミーって本当に個性豊かなのですね、宝太郎さんが好きになる気持ちも分かります」
「ふぅん…ならええけど…というかそのケミー凄すぎやない?あんなちっこい身体で?」
「ケミーって本当に個性豊かなのですね、宝太郎さんが好きになる気持ちも分かります」
「お待たせ~!!」
最後の盛り付けが終わったようで、四人の前にトレーを4つ持ってきた
「…綺麗やな」
「まぁ、カラフルですね!!」
「美味しそうだろ?」
「まぁ、カラフルですね!!」
「美味しそうだろ?」
…それは、まるで虹の帯のようであり、大きな藍色の陶器の上に載っていた
一番上は真っ赤なごはん
その下はオレンジ色のごはん
その下は緑色のごはん
オレンジ色のご飯と緑色のご飯の間には卵黄が三つ三角に乗っていた
その下には紫色のごはんがあった
どれもこれも所々に薄く黄色いポテトチップスが入っていた。
一番上は真っ赤なごはん
その下はオレンジ色のごはん
その下は緑色のごはん
オレンジ色のご飯と緑色のご飯の間には卵黄が三つ三角に乗っていた
その下には紫色のごはんがあった
どれもこれも所々に薄く黄色いポテトチップスが入っていた。
そして横には透明なコップには水色の塊が多数浮かんでいる白い液体が入っていた
ここで宝太郎が作った料理のレシピを紹介しよう
材料
➀トマト
②トマトジュース
③サルサソース
④寿太郎みかん
⑤白だし
⑥海苔の佃煮
⑦緑茶
⑧紫トウモロコシ
⑨ゆかり等の調味料
⑩ポテトチップス大量(のりしお、ホットチリ味、コンソメ味(十代からもらったポテトチップスも入ってる)、しそ梅味)
⑪大量の白米
➀トマト
②トマトジュース
③サルサソース
④寿太郎みかん
⑤白だし
⑥海苔の佃煮
⑦緑茶
⑧紫トウモロコシ
⑨ゆかり等の調味料
⑩ポテトチップス大量(のりしお、ホットチリ味、コンソメ味(十代からもらったポテトチップスも入ってる)、しそ梅味)
⑪大量の白米
1. トマトジュースにトマトとサルサソースを入れてからミキサーで攪拌します
2. みかんをミキサーで攪拌します。そこに白だしを加えます
3. 緑茶をティーバックから作ります、そこに佃煮を適量加えます
4. 1、2、3で出来た液体でそれぞれ白米を炊きます、またこれと同時に紫トウモロコシの実をいれた白米も炊きます。
5. 出来た4つのご飯をうちわであおいで水分を飛ばした後にパラパラに多めのごま油で炒めます、その際ケミー達にバリバリに細かく割ってもらったポテトチップスと調味料を加えながら炒めます(1のご飯にはホットチリ味&チリパウダー、2のご飯にはコンソメ味、3のご飯にはのりしお味&ビリビリに破った海苔、4で新しく作ったご飯にはしそ梅味&ゆかり、そして全てに塩コショウ)
6. 出来た炒飯を藍色の容器に1から順番にかなり盛り上がったアーチ状に盛ります
7. 2と3の炒飯の中央の間に黄身を3個三角形に乗せます
8. 更に余った白身でメレンゲを作って皿の周囲に飾ります
2. みかんをミキサーで攪拌します。そこに白だしを加えます
3. 緑茶をティーバックから作ります、そこに佃煮を適量加えます
4. 1、2、3で出来た液体でそれぞれ白米を炊きます、またこれと同時に紫トウモロコシの実をいれた白米も炊きます。
5. 出来た4つのご飯をうちわであおいで水分を飛ばした後にパラパラに多めのごま油で炒めます、その際ケミー達にバリバリに細かく割ってもらったポテトチップスと調味料を加えながら炒めます(1のご飯にはホットチリ味&チリパウダー、2のご飯にはコンソメ味、3のご飯にはのりしお味&ビリビリに破った海苔、4で新しく作ったご飯にはしそ梅味&ゆかり、そして全てに塩コショウ)
6. 出来た炒飯を藍色の容器に1から順番にかなり盛り上がったアーチ状に盛ります
7. 2と3の炒飯の中央の間に黄身を3個三角形に乗せます
8. 更に余った白身でメレンゲを作って皿の周囲に飾ります
一方で、飲み物についてもレシピを乗せるとしよう
材料
➀ガリガリ君ソーダ味
②カルピス
③甘くないホイップクリーム
➀ガリガリ君ソーダ味
②カルピス
③甘くないホイップクリーム
1. カルピスを原液から少し薄めに作ります
2. ガリガリ君を粉々にして、それをコップにいれた後、作ったカルピスを流します
3. 上にふわふわに見えるようにホイップクリームを入れます
2. ガリガリ君を粉々にして、それをコップにいれた後、作ったカルピスを流します
3. 上にふわふわに見えるようにホイップクリームを入れます
これら二つを合わせて一つの定食に宝太郎はしたのだ
そしてその定食の字は
「名付けて『俺特製、レインボーガッチャ定食!!』」
ご飯、黄身、容器、飲み物、これらの色で7色になっているが故にレインボーガッチャ定食だ、因みに白い液体とホイップとメレンゲは空に浮かぶ雲を表現していた。
「成程なぁ、まさに今澄み渡っている青空をこの定食は表現したんやな、よう出来とる」
「本当に表現力豊かですわ、宝太郎さんは」
「それにとって美味しそうだしな」
「ありがとう、俺としても今回の料理は今まで作ってきた中でもかなり自信あるんだ~!!」
「本当に表現力豊かですわ、宝太郎さんは」
「それにとって美味しそうだしな」
「ありがとう、俺としても今回の料理は今まで作ってきた中でもかなり自信あるんだ~!!」
その上、宝太郎としては早く虹をガッチャしたい…己のガッチャードとしての字を取り戻したいという想いも込めていた。
「それじゃあ皆、手を合わせて」
「「「「いただきます!!」」」」
全員一斉に食べ始めた
「…美味しいです!!前回のオムライスより美味しくなってます!!」
「中々いけるなぁ、うちは赤いのが辛味効いてて好きや!!」
「俺は緑の炒飯が好きだな、かなり和風って感じがして」
(うわ、ここまで好印象貰ったの初めてかも!?元の世界に戻れたら母さんやミナト先生達に自慢しようかな!?)
「中々いけるなぁ、うちは赤いのが辛味効いてて好きや!!」
「俺は緑の炒飯が好きだな、かなり和風って感じがして」
(うわ、ここまで好印象貰ったの初めてかも!?元の世界に戻れたら母さんやミナト先生達に自慢しようかな!?)
サルサの風味豊かな味が辛いトマトの風味を引き立て
海苔の塩気がお茶によって更に引き立てられ
紫とうもろこしのもちもちした感じが梅しその塩気と酸っぱさと程よく調和していて
海苔の塩気がお茶によって更に引き立てられ
紫とうもろこしのもちもちした感じが梅しその塩気と酸っぱさと程よく調和していて
パリパリしたポテトも全体的に良いアクセントになっていた
我ながら今回は良いガッチャをする事が出来たと…思いながら…紫色の炒飯を食べようとした瞬間に
(…スパナがこれを食べたら何て言っただろうな)
自分が作った料理を恐ろしくまずいと言いながらもそれでも食べ切ってくれて、何度も共に肩を並べて色んな人達を守る為に戦った…もうこの世にはいない戦友を思わず思い出してしまった
…思わずスプーンを動かす手を止めてしまいそうになった時、視界に映ったのは自分の料理を食べている3人が浮かべている笑顔
(…ダメだダメだ!!俺にはまだまだ仲間もいるし、九堂も生きてる!!ここで止まったらハッピーエンドをガッチャ出来ない!!)
そう思うと黄身を炒飯に移してグシャグシャに混ぜて食べた。
その後も各種調味料をかけたり、黄身とかき混ぜて味変したりして4人は食事を楽しんだ。
正しく今回の宝太郎の料理は100点満点
…ではなかったようである
4人共通してオレンジ色の炒飯を食べて思った事、それは
コンソメの塩気でみかん米の風味消えてない?と
やっぱりまだ発展途上であるようだ、もっともそれに言及する必要がないくらい他三つが美味しかったので問題はなかったが
こうしてある程度食べ勧めたタイミングで、十代は
「…所で宝太郎、何でこのタイミングで料理を作ったんだ?」
最初に料理をする事を言われた時から気になっていた事を切り出した。
最も、実を言うと十代はその理由を察してはいた。だがそれを一番打ち明けたいであろう蘭子がいる時に言いたいだろうと察しあえて言わなかったのだ。
デュエルアカデミアでの様々な経験の果てに大人になった十代だからこそ出来るようになった気遣いであった。
最も、実を言うと十代はその理由を察してはいた。だがそれを一番打ち明けたいであろう蘭子がいる時に言いたいだろうと察しあえて言わなかったのだ。
デュエルアカデミアでの様々な経験の果てに大人になった十代だからこそ出来るようになった気遣いであった。
宝太郎は一瞬躊躇いながら…3人に打ち明け始めた。
「あのさ、3人に御礼したかったんだよね!!…こんな今の頼りない俺についてきている皆に…今の俺は仮面ライダーでも何でもない、それなのに仮面ライダーガッチャードとしてルルーシュに狙われていた自分に付いてきてくれて…嫌な思いをしながら強くなろうとしてくれていて…本当に嬉しかったんだ!!だからそのお礼を込めて…皆に作りたかったんだ、俺の料理を!!」
宝太郎の告白を聞き…蘭子達は
「…そういう理由やったか、なら言わせてもらうけど、うちは…うち等はまったくそんな事気にしてないで?どんな立場だろうと、アンタみたいな正しく生きてる人を見捨てるなんて正義のヒロイン、トレスマジアの一員としても、ただの天川薫子としても論外や!!せやから安心してうちの事を頼ってな!!」
「俺はそもそも力を失わせちゃったのが覇王の俺のせいでもあるからな…だから全く責めるつもりはないし、必ずアイツからガッチャードの力を奪い返してお前に返すつもりもあるし、お前とは色々と気が合うんじゃないかって俺は思ってる、だからこれからも頼りにするし、頼ってもらいたいと思ってる、クルーゼが言うように、アイツらにとって気に食わないであろう最高のガッチャ!!してやろうぜ!!」
「まず最初に言わせてください、私の、皆さんの為にレインボーガッチャ定食、作ってくださってありがとうございました、とても美味しかったです!!そして…続けて言わせてください、薫子さん、十代さんの言う通りです、確かに私としてはよろしくない決断自体はしました、ですがそれについてケミー達には申し訳なくは思いますが、後悔はしていません、貴方が最高のガッチャをするお手伝いをする為、そして私の友達を含めた多くの人達を護る為なら何でもします!!…それに貴方が追われる立場になってしまったのはルルーシュが貴方を理不尽に獲物にしたからです!!許されない事ですが、そのような扱いにしたルルーシュはとてつもなく強くなってしまいましたが…諦めてはいけません、きっとあんなに傲慢な姿を見せるルルーシュ達に反発する人も数多くいると思います、その人達と会ってしっかり協力すればきっと倒せると思います!!だから…気負わないでください、一緒に背負いますから、というより背負わせてください!!」
「俺はそもそも力を失わせちゃったのが覇王の俺のせいでもあるからな…だから全く責めるつもりはないし、必ずアイツからガッチャードの力を奪い返してお前に返すつもりもあるし、お前とは色々と気が合うんじゃないかって俺は思ってる、だからこれからも頼りにするし、頼ってもらいたいと思ってる、クルーゼが言うように、アイツらにとって気に食わないであろう最高のガッチャ!!してやろうぜ!!」
「まず最初に言わせてください、私の、皆さんの為にレインボーガッチャ定食、作ってくださってありがとうございました、とても美味しかったです!!そして…続けて言わせてください、薫子さん、十代さんの言う通りです、確かに私としてはよろしくない決断自体はしました、ですがそれについてケミー達には申し訳なくは思いますが、後悔はしていません、貴方が最高のガッチャをするお手伝いをする為、そして私の友達を含めた多くの人達を護る為なら何でもします!!…それに貴方が追われる立場になってしまったのはルルーシュが貴方を理不尽に獲物にしたからです!!許されない事ですが、そのような扱いにしたルルーシュはとてつもなく強くなってしまいましたが…諦めてはいけません、きっとあんなに傲慢な姿を見せるルルーシュ達に反発する人も数多くいると思います、その人達と会ってしっかり協力すればきっと倒せると思います!!だから…気負わないでください、一緒に背負いますから、というより背負わせてください!!」
最後の言葉を言った時蘭子は宝太郎の前に立っていた
(距離近いんとちゃう?)
と少し気になったが、それを言われた宝太郎は
「あ…えっと…その…」
気まずそうにしていた、しかも
「その…件なんだけどな」
十代まで
「…2人ともどうしたん?」
「「実は…」」
「…というのがルルーシュの真の目的だったみたいで…本当は俺の事を応援したかったみたいなんだ」
蘭子達がケヤキモールを離れた結果聞けなかった二代目ゼロとそれに対するルルーシュのカウンター放送の内容を聞かされ…2人とも唖然としていた
「えええぇ…何か一気にどっと気が抜けたわぁ…だから仮面ライダーの名を持つ人を己の敵だと言い続けてたんやなぁ」
「私達そういう意味ではルルーシュにかなり乗せられてたという訳ですね」
「私達そういう意味ではルルーシュにかなり乗せられてたという訳ですね」
先程まで大いにルルーシュを警戒していた蘭子も苦笑いせざるおえなかった
「そのルルーシュのムービング含めて主催達の狙い通りだったらしいけど、それも二代目ゼロのおかげで壊れてくれたのは俺達にとっていい感じだと俺は思ってる、今のままの状況ならルルーシュ達ともスムーズに協力出来るようになった上で宝太郎達仮面ライダーも狙われるという事は起きなくなったし、主催達の想定から外れたルートを構築し始めたって事にもなるからな」
というのが二つの放送を受けてユベルと話して出た十代の結論であった
「でも…それ以外に凄すぎる敵がいるというのは俺達知らなかったなぁ…」
宝太郎が弱気に聞こえる声を上げると同時に3人も表情を曇らせる
単体でエリア一つを焦土に出来るプレイヤー、そんな奴に4人は誰一人として会っていなかった、そんな奴に今の自分達が会ったら全滅してしまうんじゃないかという後ろ暗い考えが脳裏をよぎる
「…弱気になってる場合じゃない!!そういう奴らを止めれるぐらいのガッチャを手に入ればいいんだ!!」
「そうだな!!ルルーシュが敵じゃないって分かっても、まだ止めなくちゃいけない奴はいる、身を引き締めていこうぜ!!」
「せやな!!いざとなったら令呪もあるし、勝負は最後まで分からんはずや!!」
「ですね!!私達はまだまだ強くなれる…そう信じましょう!!」
「そうだな!!ルルーシュが敵じゃないって分かっても、まだ止めなくちゃいけない奴はいる、身を引き締めていこうぜ!!」
「せやな!!いざとなったら令呪もあるし、勝負は最後まで分からんはずや!!」
「ですね!!私達はまだまだ強くなれる…そう信じましょう!!」
…こうして強敵への覚悟自体は出来た…だが
彼らはまだ知らない、薫子の大切な仲間である2人を大いに絶望させた4凶をも超える最凶が、変身した宝太郎の友であるカグヤがかつて変身した仮面ライダー、グランドジオウが、この世界を蹂躙しようとしている事を、その脅威を全参加者に伝える為に蘭子の友達である東ゆう達が動いている事を
「それでうち等は結局これからどうするん?」
四人はもう食後のデザートドリンクに手が移り始めていた、シンプルに作られた物だったゆえに普通に高評価をもらえたようだ
「俺はやっぱり予定を変えないで富良洲高校に行きたい、ルルーシュやルルーシュのあり方を変えてくれたルルーシュの仲間達にも会っておきたいし…正直言うとルルーシュには一言いいたいし」
当然である、己の首級が狙われたし、いくら理由があったとしても仮面ライダーの字を乱暴なやり方で使われた事に対しては一言言わなければ気が済まない、ただその理由自体には納得したから一言言ったら許そうかなとは思ってる、出来れば謝って欲しいけどああゆう高飛車でプライド高い人が謝るのは難しいのはスパナで分かっている。
ただ、実を言うと二代目ゼロにも会いに行きたいとは思っていた、仮面ライダーの名誉についてしっかり弁護してくれていた上真っ当に主催達に対抗していた人だからだ、どう考えても距離が遠いが故に後回しにせざるおえないが
「俺も宝太郎に賛成、このカードの精霊たちが普段どんな場所に住んでいるのか見てみたいしな!!」
「私も賛成です」
「まっ、そんな事やと思ったわ、うちも賛成や!!」
「私も賛成です」
「まっ、そんな事やと思ったわ、うちも賛成や!!」
こうして宝太郎からの料理を食べ終わった後ごちそうさまをし、今後の為に宝太郎は多めに炒飯を作っていたようで、その余り物をそれぞれの色毎におにぎりにし、出来た4つのおにぎりをそれぞれがリュックに入れた。(因みに容器と料理機具は4人とケミーの手を借りて全部洗った後、容器はそれぞれ1枚ずつリュックに、料理機具は全部宝太郎がリュックの中に入れた)
「料理している時から思ってたけど、何か俺達泥棒している気分になるよね」
「まぁ羂索達にとって料理機具や食べ物には何も制限をかけないで自由に使っても問題ないと考えているんだろうな、殺し合いに直接影響する物でもないし」
「まぁ羂索達にとって料理機具や食べ物には何も制限をかけないで自由に使っても問題ないと考えているんだろうな、殺し合いに直接影響する物でもないし」
という宝太郎や十代の会話があったのは兎も角、いよいよ最後にアウトドアテーブルを片付ける為にもう一度四人が外に出たタイミングで
(…青空の元で食べた宝太郎さん自家製のご飯、とても美味しかったわ…また何時か宝太郎さん達と同じ事をやれたらいいなと思うし、無事に戻れたら…出来れば、東西南北で…って…え?)
「宝太郎さん!!十代さん!!薫子さん!!あれ見てください!!」
「え?」「ん?」「なんや?」
「え?」「ん?」「なんや?」
シミジミと青空を見ていた蘭子が目撃したのは…こちらへ落ちてくるリュックサックであった。
| 160:雄英事変:駆け抜けるんだ 戸惑い蹴散らして | 投下順 | 161:掴め!ワタシたちの未来! |
| 150:心意を束ねる、銀河の剣。 | 時系列順 | |
| 133:裏かいてなんぼ | 一ノ瀬宝太郎 | |
| 華鳥蘭子 | ||
| 天川薫子 | ||
| 遊城十代 |