◆◇◆
雄英高校 上空
秒針よりも早く、赤の風と黄金の風が雄英高校の空を駆ける。
片や全力を出すと決めた神魂喰らい邪悪の王。片や英雄としての矜持を取り戻した戦闘民族の末裔。
令呪によってゲームバランスという軛から解き放たれた両者の攻防は、地上で戦う秀吉ややみのせんしでさえ目で追うのがやっとレベルに達していた。
片や全力を出すと決めた神魂喰らい邪悪の王。片や英雄としての矜持を取り戻した戦闘民族の末裔。
令呪によってゲームバランスという軛から解き放たれた両者の攻防は、地上で戦う秀吉ややみのせんしでさえ目で追うのがやっとレベルに達していた。
「受けて見せろトランクス!!いつかの隕石群と同じに思うなよ!!」
冠を殺す青の剣と王権を示す黄金の剣。左右に握る刃に禍々しいオーラを纏わせ、目にもとまらぬ速度で剣を振るう。
時間にして1秒強。その刹那に20は振るわれた刃が、逆三日月の斬撃となってトランクスの視界を覆いつくした。
時間にして1秒強。その刹那に20は振るわれた刃が、逆三日月の斬撃となってトランクスの視界を覆いつくした。
「貴様は速い!だがこの範囲なら、回避はできまい!!」
鮮血で彩られたような刃が、雨となってふり注ぐ。
全力で離脱すれば逃げられるだろう一撃だが、トランクスの中で撤退の択は消えていた。
宇蟲王ギラは『他の者に手出しはせん』と言った。今だって彼はその約束を違えていない。
だが核爆弾で蟻の巣穴だけを焼き払うことができないように、宇蟲王ギラの全力は否応なしに世界を巻き込むものだ。
なにせ星を砕く流星群でさえ、宇蟲王の力にとっては遊び同然。そんな存在が混じりけの無い殺意と敵意を乗せた斬撃は、並の存在なら掠るだけで塵へと変えるものに他ならない。
全力で離脱すれば逃げられるだろう一撃だが、トランクスの中で撤退の択は消えていた。
宇蟲王ギラは『他の者に手出しはせん』と言った。今だって彼はその約束を違えていない。
だが核爆弾で蟻の巣穴だけを焼き払うことができないように、宇蟲王ギラの全力は否応なしに世界を巻き込むものだ。
なにせ星を砕く流星群でさえ、宇蟲王の力にとっては遊び同然。そんな存在が混じりけの無い殺意と敵意を乗せた斬撃は、並の存在なら掠るだけで塵へと変えるものに他ならない。
「更地に落ちるのが15……校舎に3!秀吉さんとやみのせんしのところに2……。
だけど彼らなら……!!」
だけど彼らなら……!!」
目と脳を回転させ斬撃の落下地点瞬時に見抜くトランクス。
神戸しおを含めた者たちがいる学園と、背中を託すに値する2人の勇者を天秤にかけ。ためらうことなく校舎を守るように立ちはだかった。
下で戦う2人の戦士は並の存在などではない。彼らなら”余波”ごときにやられはしないという信頼があるからこその、迷いのない決断だ。
神戸しおを含めた者たちがいる学園と、背中を託すに値する2人の勇者を天秤にかけ。ためらうことなく校舎を守るように立ちはだかった。
下で戦う2人の戦士は並の存在などではない。彼らなら”余波”ごときにやられはしないという信頼があるからこその、迷いのない決断だ。
「やらせない!!」
新たに手にした禍々しい刃を構え、降り注ぐ3つの斬撃を切り捨てる。
そのままトランクスは一気に距離を詰め、瞬きさえ待たぬ刹那に宇蟲王へと肉薄する。
はかいのつるぎを脳天へと振り下ろし、交差する二本の武器で宇蟲王は刃を防ぐ。
同時にトランクスが弾ききれなかった斬撃が地面にとどき、爆撃でもされたかのごときで無数の爆発が大地と大気を震わせた。
そのままトランクスは一気に距離を詰め、瞬きさえ待たぬ刹那に宇蟲王へと肉薄する。
はかいのつるぎを脳天へと振り下ろし、交差する二本の武器で宇蟲王は刃を防ぐ。
同時にトランクスが弾ききれなかった斬撃が地面にとどき、爆撃でもされたかのごときで無数の爆発が大地と大気を震わせた。
「近接戦が好みか?貴様ならそう来ると思っていたがな!」
「お前の言った通り、守ることが俺の強さだ。
距離をとり時間を与えるほど、お前の攻撃は世界を壊す!
ならば俺はお前の攻撃を受けるではなく、お前に何もさせないように動くだけだ!」
「塵の戯言……と言いたいところだが、他ならぬ貴様が言うとなると俺も気を張らざるを得ない。
だがどう動いても同じこと!いかな攻めも受けも打ち砕き貴様を殺す!!それだけよ!!」
「お前の言った通り、守ることが俺の強さだ。
距離をとり時間を与えるほど、お前の攻撃は世界を壊す!
ならば俺はお前の攻撃を受けるではなく、お前に何もさせないように動くだけだ!」
「塵の戯言……と言いたいところだが、他ならぬ貴様が言うとなると俺も気を張らざるを得ない。
だがどう動いても同じこと!いかな攻めも受けも打ち砕き貴様を殺す!!それだけよ!!」
令呪有効時間 残り76秒。
ゼロ距離にまで詰め寄ったトランクスを前に、宇蟲王はあえて距離をとるでなく武器に再びオーラを纏わせる形で応える。
距離をとって広範囲に攻撃をした方が『守る』ために戦うトランクスに有効なのは先刻承知。
それをしないのは戦いの前にトランクスに言った言葉を律儀に守っているから……だけではない。
ゼロ距離にまで詰め寄ったトランクスを前に、宇蟲王はあえて距離をとるでなく武器に再びオーラを纏わせる形で応える。
距離をとって広範囲に攻撃をした方が『守る』ために戦うトランクスに有効なのは先刻承知。
それをしないのは戦いの前にトランクスに言った言葉を律儀に守っているから……だけではない。
「俺は2本!貴様は1本!有する武器の差は覆せんぞ!!」
「ぐっ……」
「ぐっ……」
至極単純に、近接戦闘が最も勝率が高いと判断したからだ。
ギャリック砲を初めとする遠距離技がトランクスにもあることを、宇蟲王は先の戦いで知っている。
とすれば距離をとるのは精神的には優位をとれるが戦局的には意味がない。むしろ気の扱いや遠距離戦闘はトランクスの方が長けている。
邪悪の王として君臨し続けてきていた宇蟲王ギラはかのダグデド・ドゥジャルダンでさえ一刀に滅ぼす規格外の力を持つが、王様戦隊ではない彼の戦闘経験はトランクスとは雲泥の差。
ギャリック砲を初めとする遠距離技がトランクスにもあることを、宇蟲王は先の戦いで知っている。
とすれば距離をとるのは精神的には優位をとれるが戦局的には意味がない。むしろ気の扱いや遠距離戦闘はトランクスの方が長けている。
邪悪の王として君臨し続けてきていた宇蟲王ギラはかのダグデド・ドゥジャルダンでさえ一刀に滅ぼす規格外の力を持つが、王様戦隊ではない彼の戦闘経験はトランクスとは雲泥の差。
――無策のぶつかり合いでは、トランクスに分があるだろう。
――だが今の俺が奴に明確に勝っているものもある。
――だが今の俺が奴に明確に勝っているものもある。
――界王拳により向上した身体能力と、武器の数と質!
そう結論づけた宇蟲王が選んだのは、剣一本の間合いで行われる超近接戦闘(インファイト)。
今のギラに容赦も油断もない。盾を失ったことで守りを捨て、トランクスに攻めるタイミングを与えない。
横薙ぎで振るう。袈裟切りの軌道。斬撃をフェイントにオーラを纏わせた膝蹴りを鳩尾に叩き込む。
対するトランクスもさるもの、インファイトはZ戦士の十八番である。両手に握ったはかいのつるぎを巧みに扱い、宇蟲王の攻撃を捌き続ける。
今のギラに容赦も油断もない。盾を失ったことで守りを捨て、トランクスに攻めるタイミングを与えない。
横薙ぎで振るう。袈裟切りの軌道。斬撃をフェイントにオーラを纏わせた膝蹴りを鳩尾に叩き込む。
対するトランクスもさるもの、インファイトはZ戦士の十八番である。両手に握ったはかいのつるぎを巧みに扱い、宇蟲王の攻撃を捌き続ける。
そんな永遠のような攻防、しかし実際には20秒にも経たない最中。それは起きた。
右肩を狙ったオージャカリバーの軌道。気と肉体の流れからその軌道を読んだトランクスの動きが、突如固められたかのように動きを止めた。
右肩を狙ったオージャカリバーの軌道。気と肉体の流れからその軌道を読んだトランクスの動きが、突如固められたかのように動きを止めた。
「な……」
宇蟲王の能力か?はたまた蓄積したダメージが限界を迎えたか?
様々な可能性がトランクスの頭をよぎる中、彼が握るはかいのつるぎが嘲笑うようにカタカタと震えた。
様々な可能性がトランクスの頭をよぎる中、彼が握るはかいのつるぎが嘲笑うようにカタカタと震えた。
はかいのつるぎは呪われている。
一度装備すれば外すことはできず、稀に持ち主の動きを止める戒めを抱えた大剣だ。
その呪いの有効時間は1ターン。トランクスの戦闘速度で言えば1秒程度の硬直である。
だが瞬きさえ隙となりかねない極限の攻防において、1秒もの行動制限は自ら首を差し出すに等しい。
一度装備すれば外すことはできず、稀に持ち主の動きを止める戒めを抱えた大剣だ。
その呪いの有効時間は1ターン。トランクスの戦闘速度で言えば1秒程度の硬直である。
だが瞬きさえ隙となりかねない極限の攻防において、1秒もの行動制限は自ら首を差し出すに等しい。
宇蟲王はその隙を見逃さない。
オージャカリバーが肩の肉に食い込み、黄金の輝きに鮮血が混じる。確実に死へと近づく好敵手に、獲物を喰らう昆虫のような無機質な目を向けながらもさらに力を籠める。
今のギラならばトランクスを両断するのに3秒とかからない。確信をもって宇蟲王は言い放つ。
オージャカリバーが肩の肉に食い込み、黄金の輝きに鮮血が混じる。確実に死へと近づく好敵手に、獲物を喰らう昆虫のような無機質な目を向けながらもさらに力を籠める。
今のギラならばトランクスを両断するのに3秒とかからない。確信をもって宇蟲王は言い放つ。
「あっけない幕引きだが……貴様の不運を呪え。トランクス!!」
「ま……まだだ!!」
「ま……まだだ!!」
体は動かずとも体を流れる気は呪いでは縛れない。
絞り出すようにトランクスは体の気を膨れ上がらせ。彼の筋肉が膨張し髪が逆立つ。
超トランクスともいうべき、彼だけが変身できる剛力の戦士。瞬時にその姿に至ったトランクスの筋肉が、肩に突き刺さるオージャカリバーを喰い込ませ押しとどめる。
鍛え上げられ張りつめられた筋肉は鎧も同じ。
思いがけない反撃に宇蟲王はわずかに反応が遅れ、そのわずかな揺らぎを前に、呪いから解き放たれたトランクスは右手を掲げ、砲台の狙いを定めるかのように宇蟲王へと向けた。
絞り出すようにトランクスは体の気を膨れ上がらせ。彼の筋肉が膨張し髪が逆立つ。
超トランクスともいうべき、彼だけが変身できる剛力の戦士。瞬時にその姿に至ったトランクスの筋肉が、肩に突き刺さるオージャカリバーを喰い込ませ押しとどめる。
鍛え上げられ張りつめられた筋肉は鎧も同じ。
思いがけない反撃に宇蟲王はわずかに反応が遅れ、そのわずかな揺らぎを前に、呪いから解き放たれたトランクスは右手を掲げ、砲台の狙いを定めるかのように宇蟲王へと向けた。
「ビッグバンアタック!!」
父の扱う気功波の奔流が、宇蟲王の虚を突いた。
もろに直撃した宇蟲王の体が大きく吹き飛び、肩に食い込んだオージャカリバーも骨と血管をズタズタにしながら引き剥がされる。
鋸に挽かれたような痛みが肩を抉り、苦悶の声を上げて歯を食いしばる。だがまだトランクスの気が休まることはない。
もろに直撃した宇蟲王の体が大きく吹き飛び、肩に食い込んだオージャカリバーも骨と血管をズタズタにしながら引き剥がされる。
鋸に挽かれたような痛みが肩を抉り、苦悶の声を上げて歯を食いしばる。だがまだトランクスの気が休まることはない。
「あと11秒……!!」
令呪有効時間はまだそれだけある。
周囲に被害が及ぶ可能性を少しでも減らすため、スーパーサイヤ人2に戻り距離を詰めようとしたトランクス。
周囲に被害が及ぶ可能性を少しでも減らすため、スーパーサイヤ人2に戻り距離を詰めようとしたトランクス。
「今のは効いたぞ……」
『Lord Finish』
『Lord Finish』
だが宇蟲王が動くのは、それよりさらに速かった。
オージャカリバーを起動し、膨れ上がるオーラが界王拳によりさらに増幅されていく。
先ほど学園全体に降り注いだ斬撃の雨を一点に収束させた、暴風雨のごとき気が迸る。
オージャカリバーを起動し、膨れ上がるオーラが界王拳によりさらに増幅されていく。
先ほど学園全体に降り注いだ斬撃の雨を一点に収束させた、暴風雨のごとき気が迸る。
「肩の抉れた今の貴様に、この一撃が受けきれるか!!見せて見ろ!!」
頭からアドレナリンが噴き出ているかのような、高揚に満ちた狂暴な叫びが空にこだまする。
大きく身をよじって振るわれた斬撃は、先ほどよりはるかに大きく、速い。
巨大隕石の落下を思わせる一撃は、雄英高校という枠を超えて遥か彼方にまで破壊をもたらすことは容易に想像がついた。
大きく身をよじって振るわれた斬撃は、先ほどよりはるかに大きく、速い。
巨大隕石の落下を思わせる一撃は、雄英高校という枠を超えて遥か彼方にまで破壊をもたらすことは容易に想像がついた。
そして極めて間の悪いことに、トランクスを狙った必殺の一撃は、かろうじて倒壊を免れている校舎をその射程に収めていた。
避けるという選択はない。そうすれば雄英高校の校舎は、中の人間ごと文字通り消し飛ぶだろう。
令呪有効時間はあと4秒。その間に出せる気の全てをはかいのつるぎに込めて、飛び掛かる斬撃へとその刃をトランクスは叩き込んだ。
令呪有効時間はあと4秒。その間に出せる気の全てをはかいのつるぎに込めて、飛び掛かる斬撃へとその刃をトランクスは叩き込んだ。
「はあああああああああああああああああああ!!!!!」
斬撃と斬撃。超越者と超越者。
初めの攻防が引き起こしたのと変わらぬ……否、それ以上の爆発が斬撃と剣の間に巻き起こり、嵐の只中に居るように周囲の空気が渦を巻いた。
初めの攻防が引き起こしたのと変わらぬ……否、それ以上の爆発が斬撃と剣の間に巻き起こり、嵐の只中に居るように周囲の空気が渦を巻いた。
両者の攻撃は拮抗していた。そしてトランクスの選択は最善と言ってよかった。
はかいのつるぎの斬撃は宇蟲王の一撃の芯をとらえた、まさしく会心の一撃を叩き込んでいた。
だがここで明暗を分けたのは――宇蟲王が優位と捉えていた、武器の差だった。
はかいのつるぎの斬撃は宇蟲王の一撃の芯をとらえた、まさしく会心の一撃を叩き込んでいた。
だがここで明暗を分けたのは――宇蟲王が優位と捉えていた、武器の差だった。
残り1秒。そのタイミングでトランクスの握る剣が、バキンと嫌な音を立てた。
はかいのつるぎは呪いさえ無視すれば優秀な武器ではあるが、特別なものではない。
反逆の騎士の宝具や七冠を討ち滅ぼす権能ならばいざ知らず、宇蟲王との99秒に渡る攻防に耐えきれる代物ではなかったのだ。
はかいのつるぎは呪いさえ無視すれば優秀な武器ではあるが、特別なものではない。
反逆の騎士の宝具や七冠を討ち滅ぼす権能ならばいざ知らず、宇蟲王との99秒に渡る攻防に耐えきれる代物ではなかったのだ。
抑えていた武器が砕けたことで、巨大な一撃はいくつかの小さな斬撃へと変わる。
そして散らばった斬撃のほとんどは雄英高校周囲の土地を抉り、最悪なことにいくつかは雄英高校の校舎に直撃してしまう。
大幅に抑えられたとはいえ宇蟲王の全力だ。雄英高校でさえ耐えきれず、巨大な怪物に引っかかられたように複数の斬撃をもってその全貌を深々と抉り飛ばした。
そして散らばった斬撃のほとんどは雄英高校周囲の土地を抉り、最悪なことにいくつかは雄英高校の校舎に直撃してしまう。
大幅に抑えられたとはいえ宇蟲王の全力だ。雄英高校でさえ耐えきれず、巨大な怪物に引っかかられたように複数の斬撃をもってその全貌を深々と抉り飛ばした。
「しおちゃん!!!」
瓦礫が崩れる校舎、そこにいるはずの少女の名を叫ぶ。
同時に令呪の効果が切れ、トランクスが放つ黄金の気が消え去った。
莫大な気の消費による疲労感に全身がしなびたように動けない、気の探知すらままならない。
額を滝のような汗が伝い思わずよろめく。今すぐにでも助けに行きたいという思いが喉元まで迫る中、背後に未だ息づく気配がその選択をトランクスから奪っていた。
同時に令呪の効果が切れ、トランクスが放つ黄金の気が消え去った。
莫大な気の消費による疲労感に全身がしなびたように動けない、気の探知すらままならない。
額を滝のような汗が伝い思わずよろめく。今すぐにでも助けに行きたいという思いが喉元まで迫る中、背後に未だ息づく気配がその選択をトランクスから奪っていた。
「驚いたぞ。まさか殺しきれないとはな。」
界王拳もどきの反動で全身に耐えがたい激痛を感じ、多大な消耗でイーヴィルキングへの変身は解けていた。
ふらふらとした動きで空を踏みしめる宇蟲王ギラ。彼としてはあまりに遅い足取りで、だがその殺意は小動もせず、両手にはしっかりと2つの剣を握りしめている。
ふらふらとした動きで空を踏みしめる宇蟲王ギラ。彼としてはあまりに遅い足取りで、だがその殺意は小動もせず、両手にはしっかりと2つの剣を握りしめている。
「宇蟲王となってから、これほどまでに消耗したのは初めてだ。誇るがいい。トランクス。」
「誇るがいい……か。皮肉だな。
俺が本当に誇られる様な男なら、あんな破壊をもたらす前に決着をつけていたはずだ。」
「俺が敵と定めた貴様を卑下するのは、貴様自身でも許さん。
俺と貴様が軛を解き放った末の闘争による被害が、あの程度で済んだことをこそ、貴様は誇るべきだ。」
「誇るがいい……か。皮肉だな。
俺が本当に誇られる様な男なら、あんな破壊をもたらす前に決着をつけていたはずだ。」
「俺が敵と定めた貴様を卑下するのは、貴様自身でも許さん。
俺と貴様が軛を解き放った末の闘争による被害が、あの程度で済んだことをこそ、貴様は誇るべきだ。」
深々と傷のはいった校舎を見下ろし、宇蟲王は冷たく言い放つ。
中にいる人間は5人。その全てが生存している。気配の強さから致命傷を負った者もいないだろう。
トランクスよりわずかにダメージは浅く、それ故数秒早く宇蟲王はその現状を理解した。
中にいる人間は5人。その全てが生存している。気配の強さから致命傷を負った者もいないだろう。
トランクスよりわずかにダメージは浅く、それ故数秒早く宇蟲王はその現状を理解した。
トランクスはまたも守り切ったのだと。それも令呪を解き放った宇蟲王相手にだ。
「思えば、貴様と初めに出会った時もそうだ。
貴様がいなければあの場の全員を鏖殺できた。それをさせなかったのは貴様だ。
あの場で俺が殺したのはただ2人。それも己の意思で俺に挑んだ者たちのみ。」
「……。」
「今の俺はこう考える。あの者たちの死を貴様が背負うのは、刀使いの小娘やルルーシュの顔の男にとっても侮辱だとな。
赤き覇王ならおそらく同じことを言うだろう。そうは思わんか?」
「……秀吉さんなら、言いそうだな。」
貴様がいなければあの場の全員を鏖殺できた。それをさせなかったのは貴様だ。
あの場で俺が殺したのはただ2人。それも己の意思で俺に挑んだ者たちのみ。」
「……。」
「今の俺はこう考える。あの者たちの死を貴様が背負うのは、刀使いの小娘やルルーシュの顔の男にとっても侮辱だとな。
赤き覇王ならおそらく同じことを言うだろう。そうは思わんか?」
「……秀吉さんなら、言いそうだな。」
「故に断じよう。貴様ほどの守護者を俺は知らん。
だからこそ俺は貴様を殺さねばならん。」
だからこそ俺は貴様を殺さねばならん。」
その中でも最強の男に、敬意を込めて蒼い剣で切りかかる。
消耗したとはいえ人間を斬り殺すのは容易い、たとえそれがZ戦士であろうとも。
差し迫る死を前に、トランクスは歯を食いしばる。
未だその目に闘志は消えない、迫る刃を柄だけになったはかいのつるぎでトランクスは払いのけた。
消耗したとはいえ人間を斬り殺すのは容易い、たとえそれがZ戦士であろうとも。
差し迫る死を前に、トランクスは歯を食いしばる。
未だその目に闘志は消えない、迫る刃を柄だけになったはかいのつるぎでトランクスは払いのけた。
「させるか……。俺はまだ……戦える!」
互いの手から武器が落ち、くるくると宙を舞う。
落下していくユウキの剣。宇蟲王はそれを拾うこともせず、気迫を取り戻す好敵手を前に凶悪な笑みを浮かべた。
落下していくユウキの剣。宇蟲王はそれを拾うこともせず、気迫を取り戻す好敵手を前に凶悪な笑みを浮かべた。
ゆらり。と、王権を示す黄金の剣から殺気が迸る。令呪は切れたとはいえ、彼らの戦いはまだ終わっていはいないのだ。
「辞世の句はそれでいいな。
それ以上の減らず口は、死にぞこなってからほざくんだな。」
それ以上の減らず口は、死にぞこなってからほざくんだな。」
◇◆◇◆◇
時を少し遡り、雄英高校 地上。
上空に吹きすさぶ黄金の光と紅の嵐のぶつかり合い。
その合間に降り注いだ斬撃の雨は、ここで戦うやみのせんしと豊臣秀吉にも無関係ではない。
赤色の斬撃に宇蟲王が呼び出したNPCモンスターが数名、蛙のような悲鳴と共に潰れてはじけ飛ぶ。
仮面ライダーデザストとなったやみのせんしはその仮面にかかった青色の返り血を払いのけ、空の戦いを楽しそうに見上げていた。
その合間に降り注いだ斬撃の雨は、ここで戦うやみのせんしと豊臣秀吉にも無関係ではない。
赤色の斬撃に宇蟲王が呼び出したNPCモンスターが数名、蛙のような悲鳴と共に潰れてはじけ飛ぶ。
仮面ライダーデザストとなったやみのせんしはその仮面にかかった青色の返り血を払いのけ、空の戦いを楽しそうに見上げていた。
「上じゃ随分暴れているみてえだな。
余波だけでこっちまでボロボロだ。」
「目の前の敵から眼を反らすとは余裕だな。
今しがたの爆発で6体ほど敵が減ったが、まだ油断できる状況ではないぞ!」
余波だけでこっちまでボロボロだ。」
「目の前の敵から眼を反らすとは余裕だな。
今しがたの爆発で6体ほど敵が減ったが、まだ油断できる状況ではないぞ!」
蠍のような怪人の頭蓋を叩き潰し、振り返ることなく秀吉は叫ぶ。
令呪ごと片腕を失ってもなお、覇王の剛腕は健在。
一度は刃を向け、今は背中を預ける男が放つ、業火が燃え上がる様な覇気に当てられてか、やみのせんしのギアが上がっていく。
令呪ごと片腕を失ってもなお、覇王の剛腕は健在。
一度は刃を向け、今は背中を預ける男が放つ、業火が燃え上がる様な覇気に当てられてか、やみのせんしのギアが上がっていく。
「言われるまでも、ねえ!!」
右足を軸に踊るように、新たに手にした邪剣をが弧を描く。
彼に向かって飛び上がった青い蜻蛉のような怪物が首を両断され、どろどろとした液体を撒き散らせて大きく爆ぜた。
降り注ぐ返り血に周囲の怪物がどよめき、今度はそれを払うことなくやみのせんしはさらに切り込んでいく。
彼に向かって飛び上がった青い蜻蛉のような怪物が首を両断され、どろどろとした液体を撒き散らせて大きく爆ぜた。
降り注ぐ返り血に周囲の怪物がどよめき、今度はそれを払うことなくやみのせんしはさらに切り込んでいく。
「確かにテメエらは一体一体は強いし固い。
ここに来たばっかの俺なら、苦戦の1つもしただろうが。」
ここに来たばっかの俺なら、苦戦の1つもしただろうが。」
蠍のような怪物の腸を邪剣でえぐり飛ばす。死の間際に向けられた巨大な針をその付け根に裏拳を当てて受け流す。
上限(レベル)が突破(あ)がったことによる、多人数戦闘の視座と対応力。殺し合いに巻き込まれたばかりの男とはもはや別人だ。
上限(レベル)が突破(あ)がったことによる、多人数戦闘の視座と対応力。殺し合いに巻き込まれたばかりの男とはもはや別人だ。
「今の俺の敵じゃねえ。」
鋭く尖れた剣のような気迫を前に、宇蟲王の加護を得た魔物たちでさえほんの一瞬身を震わせた。
それは秀吉でさえ例外ではない。背後の戦場の気迫に肌がひりつく。
だが恐怖で身を震わせた怪物たちと、覇王の反応は対極のものといってよかった。
それは秀吉でさえ例外ではない。背後の戦場の気迫に肌がひりつく。
だが恐怖で身を震わせた怪物たちと、覇王の反応は対極のものといってよかった。
「恐るべき成長速度。
暴れるだけだった獣がこうも化けるか!」
暴れるだけだった獣がこうも化けるか!」
『勇者』であることを捨て、自由に目を曇らせた獣はもういない。
今の奴は、秀吉が知る乱世で一軍を率いる一騎当千の猛将と比べても何ら見劣りはしないものだ。
男の師であるかのように上機嫌な言葉とともに、さらに秀吉は空を見上げた。
今の奴は、秀吉が知る乱世で一軍を率いる一騎当千の猛将と比べても何ら見劣りはしないものだ。
男の師であるかのように上機嫌な言葉とともに、さらに秀吉は空を見上げた。
変化という話であれば、空の上で戦う怪物たちにしても同じこと。
弱者を庇護し誰よりも甘い救世主は人にその背を預けることを知り。
弱者を踏みにじり誰よりも恐ろしい邪悪の王は力を束ねた者の強さを”敵”として見定める。
誰もが己の殻を超えていく中、秀吉だけが今の力に満足する裸の王様のままいられるか。
否である。
弱者を庇護し誰よりも甘い救世主は人にその背を預けることを知り。
弱者を踏みにじり誰よりも恐ろしい邪悪の王は力を束ねた者の強さを”敵”として見定める。
誰もが己の殻を超えていく中、秀吉だけが今の力に満足する裸の王様のままいられるか。
否である。
「であるのならば、貴様同様、我も更なる高みを目指してみようではないか!」
かぎ爪を振り下ろす虫型の怪人が秀吉に迫る。
だがその一撃が届くよりも速く、秀吉の丸太のような腕が怪人の顎を撃ちぬいた。
隻腕だがその破壊力は健在。やみのせんしのバイキルトの効果もあってNPCを打ち砕くなど容易い。
だがその一撃は、重さ以上に速さが違う。相手が動くよりも早く一撃を当てる先の先が極致。
型としては粗があれど、それはまぎれもなくやみのせんしの扱った特技そのものだ。
だがその一撃が届くよりも速く、秀吉の丸太のような腕が怪人の顎を撃ちぬいた。
隻腕だがその破壊力は健在。やみのせんしのバイキルトの効果もあってNPCを打ち砕くなど容易い。
だがその一撃は、重さ以上に速さが違う。相手が動くよりも早く一撃を当てる先の先が極致。
型としては粗があれど、それはまぎれもなくやみのせんしの扱った特技そのものだ。
「『しっぷうづき』といったか?先読みによる後の先の一撃。今の我にも使えそうだな。」
「あっさりとパクリやがって。片腕で慣れねえことしてへばるなよオッサン!」
「あっさりとパクリやがって。片腕で慣れねえことしてへばるなよオッサン!」
互いに関わった時間は短いが、事戦いにおいて相手の動きは理解しつつある。
背中を向けながら流麗かつ豪快に、2人の戦士は邪悪の王の大群を叩きのめしつつある。
上空の戦闘の余波やこれまでの戦闘で20体以上は倒して見せたが、それでも30を超える数がまだ残る。
戦闘能力のアベレージの引きあがったこの殺し合いの基準でも、並の参加者は手こずるレベルの者たちだ。
既に仮面ライダーデザストの変身は本を閉じるように消え去っていたし、秀吉の鎧も無数の傷と溶解されたような跡でその輝きは見る影もない。
背中を向けながら流麗かつ豪快に、2人の戦士は邪悪の王の大群を叩きのめしつつある。
上空の戦闘の余波やこれまでの戦闘で20体以上は倒して見せたが、それでも30を超える数がまだ残る。
戦闘能力のアベレージの引きあがったこの殺し合いの基準でも、並の参加者は手こずるレベルの者たちだ。
既に仮面ライダーデザストの変身は本を閉じるように消え去っていたし、秀吉の鎧も無数の傷と溶解されたような跡でその輝きは見る影もない。
「うおおおお!!!!」
「はああああ!!!!」
「はああああ!!!!」
それでも2人の覇気は衰えない。
殴り飛ばす。叩きつける。模倣した特技で吹き飛ばし。閃光を纏った拳でその頭蓋を抉り砕く。
斬りつける。蹴り飛ばす。わずかな魔法で気を反らし、回復を織り交ぜて懐に入って切り裂いていく。
倒して。倒して。倒して。倒して。倒す。
そうして残りがちょうど20体になったタイミング。真っ先に”それ”に気づいたのは秀吉でもやみのせんしでもなく、赤色の蟲人間ともいうべきNPCの怪物だった。
殴り飛ばす。叩きつける。模倣した特技で吹き飛ばし。閃光を纏った拳でその頭蓋を抉り砕く。
斬りつける。蹴り飛ばす。わずかな魔法で気を反らし、回復を織り交ぜて懐に入って切り裂いていく。
倒して。倒して。倒して。倒して。倒す。
そうして残りがちょうど20体になったタイミング。真っ先に”それ”に気づいたのは秀吉でもやみのせんしでもなく、赤色の蟲人間ともいうべきNPCの怪物だった。
「……。」
校舎と逆方向を振り向いた怪物が、秀吉にもやみのせんしにも目もくれず走り出す。
自分達との実力差を理解したのか、あるいは上空の宇蟲王が消耗し支配力が弱まったのか?
その怪物に意識を向けながら二人が思い浮かべた可能性を、怪物の視線の先に居る存在に気づいて2人は振り払う。
自分達との実力差を理解したのか、あるいは上空の宇蟲王が消耗し支配力が弱まったのか?
その怪物に意識を向けながら二人が思い浮かべた可能性を、怪物の視線の先に居る存在に気づいて2人は振り払う。
「……プリンセスナイトの権能で強化。まさか宇蟲王がやってのけたのか?
奴の性格上使えるはずがないアイテムのはずだが……。もはやそんなことを言っている余裕はないか。」
奴の性格上使えるはずがないアイテムのはずだが……。もはやそんなことを言っている余裕はないか。」
その人物はやみのせんしと同年代か少し若いくらいだろうか。濃紺の髪をたなびかせ、鋭い視線を湛えた美しい少女。
研がれた刃を思わせる冷たく鋭い殺気を宿した目で、迫りくる怪物を女は睨み。小さく舌を打ち鳴らした。
研がれた刃を思わせる冷たく鋭い殺気を宿した目で、迫りくる怪物を女は睨み。小さく舌を打ち鳴らした。
「雑魚が。力の差も分からないか?」
その怪物――バズスティンガー ホーネットは、ただ指示に従っただけであった。
この場の者たちを皆殺しにする。宇蟲王ギラの命令の範疇に、戦場に入り込んだ女を加えるのはごく自然な思考である。
故に彼は何の疑問も抱かず、左右の手に赤い短剣を構えて女へとびかかる。
女はその怪人に鬱陶し気に嘆息し、右手を向けた。
この場の者たちを皆殺しにする。宇蟲王ギラの命令の範疇に、戦場に入り込んだ女を加えるのはごく自然な思考である。
故に彼は何の疑問も抱かず、左右の手に赤い短剣を構えて女へとびかかる。
女はその怪人に鬱陶し気に嘆息し、右手を向けた。
「『劣化複製(デッドコピー):幻境竜后(ヴィジョンズエンプレス)』」
翳した右手を握りしめ、そう唱える。
たったそれだけの動作で、飛び上がっていたバズスティンガー ホーネットの肉体が握りつぶされたかのようにぺしゃんこに潰され、どろどろとした液体に塗れた赤い骸が軽い音を立てて地面に落ちた。
それが『超能力』と呼ばれる力であるということを、この場の誰も知る由はない。
たったそれだけの動作で、飛び上がっていたバズスティンガー ホーネットの肉体が握りつぶされたかのようにぺしゃんこに潰され、どろどろとした液体に塗れた赤い骸が軽い音を立てて地面に落ちた。
それが『超能力』と呼ばれる力であるということを、この場の誰も知る由はない。
凄惨な光景を目の当たりにして、続こうというNPCはいなかった。
それどころか秀吉たちを取り囲むNPCのすべてが、女を前に敬服したようにその動きを止めていた。
目の前の女との”格”の差を自覚したのか、はたまたこの女の能力によるものなのか、NPCの行動の意味は秀吉たちには分からない。
それどころか秀吉たちを取り囲むNPCのすべてが、女を前に敬服したようにその動きを止めていた。
目の前の女との”格”の差を自覚したのか、はたまたこの女の能力によるものなのか、NPCの行動の意味は秀吉たちには分からない。
ただ一つ分かることは、彼らの前に居る女にレジスターがついていないということだけだ。
「何者だ。」
問いながら秀吉は拳を構える。やみのせんしも注意の大半を女へと向けた。
対する女は冷ややかな目つきで二人を一瞥すると、両者の間合いの外側ギリギリにて足を止めた。
対する女は冷ややかな目つきで二人を一瞥すると、両者の間合いの外側ギリギリにて足を止めた。
最強のNPC。その肩書を疑うほど2人の眼は節穴ではない。
宇蟲王に強化された怪人軍団が子どもか何かと錯覚してしまうほど、そのNPCの発する威圧感は桁が違った。
宇蟲王やトランクスのような荒々しく強い気配こそ感じないが、研ぎ澄まされた刃のような無駄を排した殺気が迸る。
隻腕となった秀吉はもとより、成長を続けるやみのせんしでさえ間違いなく手古摺る相手だ。
宇蟲王に強化された怪人軍団が子どもか何かと錯覚してしまうほど、そのNPCの発する威圧感は桁が違った。
宇蟲王やトランクスのような荒々しく強い気配こそ感じないが、研ぎ澄まされた刃のような無駄を排した殺気が迸る。
隻腕となった秀吉はもとより、成長を続けるやみのせんしでさえ間違いなく手古摺る相手だ。
「単刀直入に言う、お前ら今すぐここの戦いを止め、雄英高校から離脱しろ。」
「……何?」
「……何?」
そんな相手が示した提案にやみのせんしは瞠目する。
有無を言わさず殺しにかかってきた方がよほどしっくりくるとさえ思えた。
有無を言わさず殺しにかかってきた方がよほどしっくりくるとさえ思えた。
(何言ってんだこいつは?
コイツはNPC……宇蟲王が呼ぶような野良じゃねえ。
最強なんて言っている上に行動に意図がある、十中八九運営側だ。
だがだとすれば道理が会わねえ。なぜ……)
コイツはNPC……宇蟲王が呼ぶような野良じゃねえ。
最強なんて言っている上に行動に意図がある、十中八九運営側だ。
だがだとすれば道理が会わねえ。なぜ……)
「何故我らを殺し合いに呼んだ貴様らが、停戦を望む。」
無い腕を組み苛立ちを露にした秀吉の言葉は、やみのせんしの頭に浮かんだ疑問と一致した。ザラサリキエルは小馬鹿にするように肩を竦める。
「こちらにも事情があるのだ。
貴様らならこの場のNPCごとき鏖殺するのは容易いだろうが、無傷ではいられまい。
ここは私の提案に乗るべきだと思うがな。」
「道理が通らん、と言っておるのだ。
このような暴力の坩堝に我らを巻き込んだのは貴様ら運営側。我らの負傷、消耗は貴様らにとって望むところであろう。
それがなぜ、こと今においては戦いを止めるような真似をする。」
貴様らならこの場のNPCごとき鏖殺するのは容易いだろうが、無傷ではいられまい。
ここは私の提案に乗るべきだと思うがな。」
「道理が通らん、と言っておるのだ。
このような暴力の坩堝に我らを巻き込んだのは貴様ら運営側。我らの負傷、消耗は貴様らにとって望むところであろう。
それがなぜ、こと今においては戦いを止めるような真似をする。」
疑惑と憤慨。両者の間合いギリギリに立つザラサリキエルに2人の参加者が向けた感情は、友好的には程遠い。
ザラサリキエルの脳裏に「この2人をブチ殺す」という選択肢が浮かび上がるが。固まった表情のまま彼女はその択を切り捨てた。
ザラサリキエルの脳裏に「この2人をブチ殺す」という選択肢が浮かび上がるが。固まった表情のまま彼女はその択を切り捨てた。
(さて、どこまで話したものかな。
裂界武帝が片腕を無くしてるのは誤算だが、堕天勇者の性能は想像を超えている。
どちらも規格外の神殺し……メラにぶつけられるレベルだろう。
メラにぶつけるにせよ、メラが消えた後の盤上で踊ってもらうにせよ。奴のせいで滅茶苦茶になった盤面を整理するためにも、このレベルの強者を私が消すのは慎重になった方がいい。)
裂界武帝が片腕を無くしてるのは誤算だが、堕天勇者の性能は想像を超えている。
どちらも規格外の神殺し……メラにぶつけられるレベルだろう。
メラにぶつけるにせよ、メラが消えた後の盤上で踊ってもらうにせよ。奴のせいで滅茶苦茶になった盤面を整理するためにも、このレベルの強者を私が消すのは慎重になった方がいい。)
4凶ではないにせよその一角に”敵”と見定められた特記戦力。
その気迫を前に、ザラサリキエルは感情の揺らぎを表に出すことなく機械音声のように熱の無い言葉を発した。
その気迫を前に、ザラサリキエルは感情の揺らぎを表に出すことなく機械音声のように熱の無い言葉を発した。
「宇蟲王と同格の存在があと3体いる。
我らは『4凶』と呼んでいるが、その内1体が別の『4凶』を取り込んだ。」
「……ほう?
『殺した。』ではなく『取り込んだ。』か。」
「そいつは……穏やかじゃねえな。」
我らは『4凶』と呼んでいるが、その内1体が別の『4凶』を取り込んだ。」
「……ほう?
『殺した。』ではなく『取り込んだ。』か。」
「そいつは……穏やかじゃねえな。」
秀吉の指摘に、やみのせんしが遅れて気づく。
彼もまた冥黒王ギギストの力をその身に宿している。
やみのせんしレベルでさえ、殺し合いにおいて他の参加者の力を取り込むことが可能。なら宇蟲王と同等の怪物が、別の怪物の力を取り込んだとなれば。
彼もまた冥黒王ギギストの力をその身に宿している。
やみのせんしレベルでさえ、殺し合いにおいて他の参加者の力を取り込むことが可能。なら宇蟲王と同等の怪物が、別の怪物の力を取り込んだとなれば。
「つまりその取り込んだ4凶とやらは、宇蟲王より強いと?」
「少なくとも私はそう見ている。
貴様らが宇蟲王と交戦していることは気づいている。なら分かるだろう。
4凶クラスの参加者は、勝敗以前に戦いが成り立つ参加者がそもそも限られる。
それより上が生まれた以上、盤上の戦力を改めて管理する必要が出てきた。」
「盤面の整理ときたか。」
「少なくとも私はそう見ている。
貴様らが宇蟲王と交戦していることは気づいている。なら分かるだろう。
4凶クラスの参加者は、勝敗以前に戦いが成り立つ参加者がそもそも限られる。
それより上が生まれた以上、盤上の戦力を改めて管理する必要が出てきた。」
「盤面の整理ときたか。」
掃除でもしにきたみてえだなとやみのせんしはせせら笑う。
「要は俺や秀吉のオッサンのような参加者が、その4凶とかいう奴と無関係な場所にいたら厄介だと?」
「少なくとも、このような場末の施設で潰し合われては都合が悪いのは事実だな。
欲を言えば、貴様らにはその男の征伐に赴いてほしいくらいだが、そこまでは言わん。聞きやしないだろう?」
「少なくとも、このような場末の施設で潰し合われては都合が悪いのは事実だな。
欲を言えば、貴様らにはその男の征伐に赴いてほしいくらいだが、そこまでは言わん。聞きやしないだろう?」
真実のみを織り交ぜて、ザラサリキエルは言葉を紡ぐ。
既に2体が没した張りぼての4冠の存在は明かしても問題ない。
宇蟲王を上回る強者の存在を明かしても、この2人竦みはしない。
既に2体が没した張りぼての4冠の存在は明かしても問題ない。
宇蟲王を上回る強者の存在を明かしても、この2人竦みはしない。
伝えないのは――ザラサリキエルにとって、この両名……この場にいるほぼすべての参加者は、潰れてもいい『端役』であるということ。
エケラレンキスとの邂逅を期待している益子薫や殺し合いに波風を立ててほしいルルーシュ・ランペルージと違い、目の前の二人はザラサリキエルにとって、いつどこで死んでもいい存在であった。
エケラレンキスとの邂逅を期待している益子薫や殺し合いに波風を立ててほしいルルーシュ・ランペルージと違い、目の前の二人はザラサリキエルにとって、いつどこで死んでもいい存在であった。
メラと戦おうが、それ以外の対主催とぶつかろうが構わない。
だがここで潰しあわれてしまうと、殺し合いの総量としての戦闘力やマーダーの数が足りなくなる。
ただそれだけでのことであり、一個人としてのやみのせんしや豊臣秀吉に彼女は興味をいだいていなかった。
だがここで潰しあわれてしまうと、殺し合いの総量としての戦闘力やマーダーの数が足りなくなる。
ただそれだけでのことであり、一個人としてのやみのせんしや豊臣秀吉に彼女は興味をいだいていなかった。
「打算があることは認めるが、私の提案はこの場で貴様らにこれ以上消耗してほしくないという慈悲のようなものだと理解してほしい。」
「慈悲……慈悲ねぇ。よく言ったもんだな。」
「慈悲……慈悲ねぇ。よく言ったもんだな。」
意志も期待も宿っていない軽い言葉。
わざとらしく取り繕ったザラサリキエルの返答に、やみのせんしはくつくつと意地の悪い笑いをもって応えた。
わざとらしく取り繕ったザラサリキエルの返答に、やみのせんしはくつくつと意地の悪い笑いをもって応えた。
「……何がおかしい。」
「4凶の力が別のプレイヤーに取り込まれたからヤバい。それがよりによって他の4凶に渡ったせいで、宇蟲王よりヤバいバケモノが生まれました。
そのヤバさが分からねえとは言わねえよ。最強のNPCとかいう奴がわざわざ出てきたんだ、羂索たちにとっても想定外だったんだろう。
だがな、だとしたら妙なんだよ。」
「……何?」
「なんでルルーシュ・ランペルージには、お前らが出てこなかったどころかあんな放送まで許してるんだ?」
「4凶の力が別のプレイヤーに取り込まれたからヤバい。それがよりによって他の4凶に渡ったせいで、宇蟲王よりヤバいバケモノが生まれました。
そのヤバさが分からねえとは言わねえよ。最強のNPCとかいう奴がわざわざ出てきたんだ、羂索たちにとっても想定外だったんだろう。
だがな、だとしたら妙なんだよ。」
「……何?」
「なんでルルーシュ・ランペルージには、お前らが出てこなかったどころかあんな放送まで許してるんだ?」
ルルーシュ・ランペルージ。
今出てくるはずのない名前にザラサリキエルの眉間がピクリと動く。
今出てくるはずのない名前にザラサリキエルの眉間がピクリと動く。
「人を操る魔法。それなりの規模だろうパーティ。
二代目ゼロの話を信じるなら、テメエら運営が仕組んであげた拠点(おうち)に支給品(プレゼント)。
その4凶とは個の強さでは天地ほどの差があるんだろうが、俺からしちゃ面倒具合は大差ない。
同程度に厄介で、同程度に対処すべき案件だと折れには思うね。
だがそうなら、少なくとも宇蟲王かトランクスにはなんらかのコンタクトがねえとおかしい。特にトランクスなら喜んでルルーシュと戦いに行っただろうな。」
「……。」
「これまた二代目ゼロの放送の受け売りになるが、ルルーシュはお前らにとって役割が与えられている参加者。まあこれはいい。
たぶん似たような奴は何人かいるんだろうな。それこそヒースクリフやクルーゼの関係者がいるんなら、そいつらに活躍してほしいってのが人情だ。
だからまあ、ルルーシュが強くなるのと想定外の4凶が強くなるんじゃ意味が違うんだろうが。
だからといって片方がバグっただけで慌てふためくってのは、ダサすぎるだろお前。」
二代目ゼロの話を信じるなら、テメエら運営が仕組んであげた拠点(おうち)に支給品(プレゼント)。
その4凶とは個の強さでは天地ほどの差があるんだろうが、俺からしちゃ面倒具合は大差ない。
同程度に厄介で、同程度に対処すべき案件だと折れには思うね。
だがそうなら、少なくとも宇蟲王かトランクスにはなんらかのコンタクトがねえとおかしい。特にトランクスなら喜んでルルーシュと戦いに行っただろうな。」
「……。」
「これまた二代目ゼロの放送の受け売りになるが、ルルーシュはお前らにとって役割が与えられている参加者。まあこれはいい。
たぶん似たような奴は何人かいるんだろうな。それこそヒースクリフやクルーゼの関係者がいるんなら、そいつらに活躍してほしいってのが人情だ。
だからまあ、ルルーシュが強くなるのと想定外の4凶が強くなるんじゃ意味が違うんだろうが。
だからといって片方がバグっただけで慌てふためくってのは、ダサすぎるだろお前。」
覆面をつけた男の顔は、悪役レスラーさながらだ。
悪役めいた笑みを浮かべやみのせんしは剣を鳴らす。まっすぐザラサリキエルを見つめる目だけが微塵も笑っていなかった。
悪役めいた笑みを浮かべやみのせんしは剣を鳴らす。まっすぐザラサリキエルを見つめる目だけが微塵も笑っていなかった。
「そもそもだ、お前の言う場末に居る俺たちじゃなくて。それこそルルーシュに接触すればいい。
そうしない時点でお前の気持ちは見え透いてるんだわ。
――お気に入りの子(ザコ)が4凶にボコボコにされる前に、お前ら捨て駒がいい感じに削ってくださいってな。」
「貴様ッ……!!」
「図星だろ?これでも山ほど頼られたり恨まれたりしてるからよ、人を頼る奴や人を認める奴は見ればわかる。
お前は違う。ここに来てからずっと、俺のことも秀吉のオッサンのことも見てなかった。」
そうしない時点でお前の気持ちは見え透いてるんだわ。
――お気に入りの子(ザコ)が4凶にボコボコにされる前に、お前ら捨て駒がいい感じに削ってくださいってな。」
「貴様ッ……!!」
「図星だろ?これでも山ほど頼られたり恨まれたりしてるからよ、人を頼る奴や人を認める奴は見ればわかる。
お前は違う。ここに来てからずっと、俺のことも秀吉のオッサンのことも見てなかった。」
それは、宇蟲王が最初に向けた路傍の石を見る目とよく似ていた。
あの男は最終的に成長し渡り合ったこちらを認めたが、目の前の女が変化をもたらすことは恐らく永劫ないのだろう。
宇蟲王のような『強さ』ではなく、運営と参加者という絶対的な『立場』。
そこから生まれるこちらへの軽視を見破れないほど、アレフガルドの英雄も乱世の覇王も耄碌などしていない。
あの男は最終的に成長し渡り合ったこちらを認めたが、目の前の女が変化をもたらすことは恐らく永劫ないのだろう。
宇蟲王のような『強さ』ではなく、運営と参加者という絶対的な『立場』。
そこから生まれるこちらへの軽視を見破れないほど、アレフガルドの英雄も乱世の覇王も耄碌などしていない。
「我もこの男も貴様如きに飼いならせる駒ではない。
その4凶なる男の存在に、我らが委縮して貴様に従うと思ったか?だとしたら甘いわ。
その男も、そして目障りな運営の刺客たる貴様もねじ伏せてしまえば済む話!」
その4凶なる男の存在に、我らが委縮して貴様に従うと思ったか?だとしたら甘いわ。
その男も、そして目障りな運営の刺客たる貴様もねじ伏せてしまえば済む話!」
その動きを一瞥した秀吉もまた組んでいた腕を解き、拳をザラサリキエルへと構えた。
明確な敵意に場の空気が切り替わる。否……戻る。
屍山血河の只中が如き、むせかえる様な熱の中に冷たい殺意が混ざる戦場の空気に。
明確な敵意に場の空気が切り替わる。否……戻る。
屍山血河の只中が如き、むせかえる様な熱の中に冷たい殺意が混ざる戦場の空気に。
「NPCとの戦いも終わっていない。宇蟲王と戦う可能性もある。それ以上に強いメラに至ってはピンピンしてる。
その上で私を倒す。……片腕の猿とへろへろの勇者でか?」
「宇蟲王の前座としてはちょうどいいな。」
「何より、こちらを容易く思い通りに動かそうという惰弱。
貴様のような存在は害悪よ。早々に潰す以外の手を選ぶ必要はない。」
「……舐めやがって。
ただでさえあっちこっちで滅茶苦茶なことが起きているというのに、最善な選択を捨てるとは。」
その上で私を倒す。……片腕の猿とへろへろの勇者でか?」
「宇蟲王の前座としてはちょうどいいな。」
「何より、こちらを容易く思い通りに動かそうという惰弱。
貴様のような存在は害悪よ。早々に潰す以外の手を選ぶ必要はない。」
「……舐めやがって。
ただでさえあっちこっちで滅茶苦茶なことが起きているというのに、最善な選択を捨てるとは。」
各々の間合いがぶつかり合い。周囲では自由を取り戻したNPC達がじりじりとその気を伺っている。
上空の戦場にてユウキの剣が弾かれたことで、彼らの強化は切れている。
だがそれでも、宇蟲王の命令を逆らうことは彼らはできない。
『この会場にいる宇蟲王の敵を皆殺しにする』。という命令に、一切の予断は許されない。
上空の戦場にてユウキの剣が弾かれたことで、彼らの強化は切れている。
だがそれでも、宇蟲王の命令を逆らうことは彼らはできない。
『この会場にいる宇蟲王の敵を皆殺しにする』。という命令に、一切の予断は許されない。
覇王。勇者。道化。その他数多な蟲の大群。
張りつめたような空気が起爆寸前の爆弾のように熱を帯びる。
何かのきっかけで決壊する。全員がそう確信する刹那――
張りつめたような空気が起爆寸前の爆弾のように熱を帯びる。
何かのきっかけで決壊する。全員がそう確信する刹那――
「いいや違う。冥黒の五道化よ。最善な選択は君の提案ではない。
君たちが残らず、私のしもべになることだ。」
君たちが残らず、私のしもべになることだ。」
――そう在ることがすでに確定しているかのように、有無を言わさぬ圧が世界に響いた。
覇王も、勇者も、道化も。胸の中から湧き上がる忌避感と警戒にその声へと視線を映した。
銃口を突き付けられるかのような剣呑な空気。下手な銃火器より遥かに恐ろしい者たちの視線がグリオンに向けられる。
銃口を突き付けられるかのような剣呑な空気。下手な銃火器より遥かに恐ろしい者たちの視線がグリオンに向けられる。
「間近で見てみると凄まじい。これでこの会場最強……今の話に沿えば『4凶』でないというのだから恐れ入る。」
漆黒のローブに身を包んだ壮年の男。
雄英高校の校舎から姿を見せた声の主は、舌なめずりと共に3人に向けて手を翳し、唱えた。
雄英高校の校舎から姿を見せた声の主は、舌なめずりと共に3人に向けて手を翳し、唱えた。
「冥黒に……染まれ。」
◆◇◆◇◆
2つの戦場が節目を迎えようとしていた、その狭間。
益子薫らの姿は、雄英高校の高層にあった。
益子薫らの姿は、雄英高校の高層にあった。
雄英高校内部にて魔王の攻撃から逃げ惑っていた益子薫らは、宇蟲王とトランクスの戦いがもたらした巨大な亀裂によって奇しくも雄英高校から脱出するチャンスを得た。
狙いを外の者たちに切り替えたグリオンの攻撃も、数分前から止んでいる。
外も中も凪いでいる。戦いと戦いの合間の僅かな静寂。
茜色に染まる空の下、益子薫と夜島学郎は動かない――否、動けなかった。
狙いを外の者たちに切り替えたグリオンの攻撃も、数分前から止んでいる。
外も中も凪いでいる。戦いと戦いの合間の僅かな静寂。
茜色に染まる空の下、益子薫と夜島学郎は動かない――否、動けなかった。
「あの人は……。」
益子薫は空を見ていた。
苛烈な戦いを経た邪悪の王は、薫の知るどの姿より憔悴している。
その向かいには対戦相手だろう青い髪の男が息を切らせている。
外で吹き荒れていた嵐のような闘気の衝突は、この2人によるものであることはもはや疑いの余地はない。
だがこの会場で誰より宇蟲王を恨んでいるだろう少女の眼には、宇蟲王だけでなくもう一人の男――青い戦士にも見覚えがあった。彼女の中では死んだはずの人間であった。
苛烈な戦いを経た邪悪の王は、薫の知るどの姿より憔悴している。
その向かいには対戦相手だろう青い髪の男が息を切らせている。
外で吹き荒れていた嵐のような闘気の衝突は、この2人によるものであることはもはや疑いの余地はない。
だがこの会場で誰より宇蟲王を恨んでいるだろう少女の眼には、宇蟲王だけでなくもう一人の男――青い戦士にも見覚えがあった。彼女の中では死んだはずの人間であった。
――ジンガの話じゃ、あの青い剣士は宇蟲王に負けたんじゃなかったのか?
――俺の記憶じゃ、たった一人で宇蟲王に渡り合ったあの人は、やられちまったはずなんだが?
――じゃあこの記憶は……いや、そんなことは今気にするべきじゃない。
――俺の記憶じゃ、たった一人で宇蟲王に渡り合ったあの人は、やられちまったはずなんだが?
――じゃあこの記憶は……いや、そんなことは今気にするべきじゃない。
ジンガに改竄されたメモリーディスクと目の前の光景の齟齬に、頭痛が走る。
だが、だがと。トランクスの生存は益子薫の中に新たな希望を見出した。
だが、だがと。トランクスの生存は益子薫の中に新たな希望を見出した。
――あの人がいれば、宇蟲王を倒せるんじゃないか?
薫の瞳に生まれた僅かな輝き。消耗した宇蟲王と薫の知る最強の参加者を前に、心の中で何かがメラメラと燃え上がる。
だが空の上の光景はそんな希望をあざ笑うかのように、主導権を握っているのは宇蟲王である。
宇蟲王が振るう空色の刃を、砕けた武器で弾き飛ばす。朧げに見えたそんな状況が、戦士が不利であることを一層薫に印象付けた。
だが空の上の光景はそんな希望をあざ笑うかのように、主導権を握っているのは宇蟲王である。
宇蟲王が振るう空色の刃を、砕けた武器で弾き飛ばす。朧げに見えたそんな状況が、戦士が不利であることを一層薫に印象付けた。
――あの人は剣士だった。だけど今は剣がねえ。
――さっきの戦いでも滅茶苦茶消耗してるはずだ。
――俺の手には……ある。回復アイテムも、武器も、それを届ける手段も!
――さっきの戦いでも滅茶苦茶消耗してるはずだ。
――俺の手には……ある。回復アイテムも、武器も、それを届ける手段も!
グリオンの攻撃から逃げ惑う最中。失った防衛隊炎刃型大剣の代わりに借り受けたシャドーセイバー。同じく回復アイテムとして受け取っていたセイなる手榴弾。
マークツヴォルフとなって飛び上がるだけで、あの剣士が足りないものを薫は届けることができる。
マークツヴォルフとなって飛び上がるだけで、あの剣士が足りないものを薫は届けることができる。
益子薫個人の思いは、そうすべきだと言っている。
衛藤可奈美とディアッカ・エルスマンの仇を取る。手を伸ばせば諦めかけていた願いが届くかもしれないのなら。
衛藤可奈美とディアッカ・エルスマンの仇を取る。手を伸ばせば諦めかけていた願いが届くかもしれないのなら。
そうさせない理由が何なのか。
夜島学郎とシェフィを守らずに、己のエゴで動くことか?
他人に戦いを任せるような甘えた考えを、砕けたはずのプライドが抑えているのか。
それとも――今でも自分は、宇蟲王の前に立つことに怯えているのだろうか。
夜島学郎とシェフィを守らずに、己のエゴで動くことか?
他人に戦いを任せるような甘えた考えを、砕けたはずのプライドが抑えているのか。
それとも――今でも自分は、宇蟲王の前に立つことに怯えているのだろうか。
(ディアッカ……、お前なら飛べたか?)
宇蟲王を前に、他の参加者を救うために1人飛び立った誇り高き軍人。
彼がここに居たらなんというだろうか。なにも思い浮かばないことが、薫には無性に悲しかった。
彼がここに居たらなんというだろうか。なにも思い浮かばないことが、薫には無性に悲しかった。
同刻、夜島学郎は地上を見ていた。
自分が入ったころの面影は残っていない、荒廃しきった雄英高校。
草木も生えないその荒野を埋め尽くす、淡く光る怪物の群れ。それらを前にただ2人戦う勇猛な戦士から目が離せない。
そのうち1つ、ひときわ目立つ赤い鎧を学郎は知っている。
アビドスで相対し、一度は言葉を交わしながらも袂を分かった覇王その人。
草木も生えないその荒野を埋め尽くす、淡く光る怪物の群れ。それらを前にただ2人戦う勇猛な戦士から目が離せない。
そのうち1つ、ひときわ目立つ赤い鎧を学郎は知っている。
アビドスで相対し、一度は言葉を交わしながらも袂を分かった覇王その人。
「秀吉さん……」
その男が雄英に来ていることは知っていた。
知った上で、既に肩を並べることは不可能だろうと出会うことを避けていた。
その近くで刃を振るう戦士も、まず間違いなく秀吉と戦っていた狂暴な男だろう。
屈強、しかし傲岸不遜な危険人物。
そう思っていた2人が学園を前で戦う。まるで無数の怪人から学園を守っているかのようだ。
知った上で、既に肩を並べることは不可能だろうと出会うことを避けていた。
その近くで刃を振るう戦士も、まず間違いなく秀吉と戦っていた狂暴な男だろう。
屈強、しかし傲岸不遜な危険人物。
そう思っていた2人が学園を前で戦う。まるで無数の怪人から学園を守っているかのようだ。
「俺は……何をやってるんだ。」
亀裂から見える雄英高校は、跡形もなく荒廃していた。
出会った時間は短いが、仲間と呼べる男の学び舎。夜島学郎はその施設を守るどころか、守るための戦いにさえ参加できていなかった。
出会った時間は短いが、仲間と呼べる男の学び舎。夜島学郎はその施設を守るどころか、守るための戦いにさえ参加できていなかった。
――支給品の箒を使えば、今からでもあの場に入れる。
――だけど、シェフィちゃんも益子さんも消耗してる。何より空を見ている益子さんは、宇蟲王と決着をつけたいはずだ!
――だとしたら俺がすべきことは、益子さんの願いを叶えて。シェフィちゃんを守ることなんじゃ。
――だけど、シェフィちゃんも益子さんも消耗してる。何より空を見ている益子さんは、宇蟲王と決着をつけたいはずだ!
――だとしたら俺がすべきことは、益子さんの願いを叶えて。シェフィちゃんを守ることなんじゃ。
令力はまだ残っている。令呪だって温存できている。戦おうと思えばいくらでも戦える。
ぐらつく思考の中、もう一度見下ろした戦場はさらに状況が変化していた。
ぐらつく思考の中、もう一度見下ろした戦場はさらに状況が変化していた。
外から乱入していたらしき、女の影。
雄英の内側から現れた、漆黒の影。
前者を知るのはこの場においてシェフィのみだが、後者の男は学郎も知っていた。
雄英の内側から現れた、漆黒の影。
前者を知るのはこの場においてシェフィのみだが、後者の男は学郎も知っていた。
――グリオン!!
足元の守護者の戦場。そこに入り込んだ魔王。
守護者たちの戦場に、靄のように入り込んだ最悪の気配。
守護者たちの戦場に、靄のように入り込んだ最悪の気配。
『多分本人が使ってた道具や又聞きの情報だけであれだけそっくりの贋物を造れるんだ。』
『死体なんて手に入れた日には……想像したくないな。』
『死体なんて手に入れた日には……想像したくないな。』
――あれだけのNPCと戦ってるあの2人じゃ、グリオンには勝てない!
――でも俺が行っていいのか。
――そんなことをしたら、シェフィちゃんや益子さんを放置することに。
――でも俺が行っていいのか。
――そんなことをしたら、シェフィちゃんや益子さんを放置することに。
夜島学郎はその前に、自分のすべきことを決められないでいた。
できること。すべきこと。なまじ無力ではないからこそ陥る思考の停滞。
今の雄英高校の戦場において、その停滞は致命的な遅れを生む。
頭では理解していても、最後の一歩を踏み出せない。
そんな二人の意識を引き戻したのは、何か固いものが突き刺さる様な音だった。
今の雄英高校の戦場において、その停滞は致命的な遅れを生む。
頭では理解していても、最後の一歩を踏み出せない。
そんな二人の意識を引き戻したのは、何か固いものが突き刺さる様な音だった。
薫と学郎が音に気づいて振り返る。そこにはシェフィの姿があった。
そしてシェフィは目の前の、空から降ってきたそれに、吸い寄せられるかのように歩み寄る。
宇蟲王の手を離れ、空から降りた蒼い剣。
シェフィと同じギルドに属する、数多の姫と絆を繋いだ騎士の剣を、シェフィは迷いなく引き抜いた。
そしてシェフィは目の前の、空から降ってきたそれに、吸い寄せられるかのように歩み寄る。
宇蟲王の手を離れ、空から降りた蒼い剣。
シェフィと同じギルドに属する、数多の姫と絆を繋いだ騎士の剣を、シェフィは迷いなく引き抜いた。
「おにーたん。あたち……は」
シェフィの体を淡い光が包み込む。
ユウキの剣の内包するソードスキルは、自身を対象にしていない。
今の彼女に起きているのは、ユウキの剣を手にしたことでシェフィ自身に起きている変化。取り戻した心意による、彼女の”内側”への再構築(リダイブ)である。
ユウキの剣の内包するソードスキルは、自身を対象にしていない。
今の彼女に起きているのは、ユウキの剣を手にしたことでシェフィ自身に起きている変化。取り戻した心意による、彼女の”内側”への再構築(リダイブ)である。
ゆっくりと。ゆっくりと。卵の殻を割るように、少女――シェフィの意識が世界に目覚めた。
「……私は、戦うわ。
デクなら、きっとそうするでしょうから。」
デクなら、きっとそうするでしょうから。」
この会場で迷い惑っていた少女に勇気を与え、一度はその顔を突き合せたヒーローの名をもって、少女は己のすべきことを知覚する。
この場は殺し合い。血と憎悪が混ざりこむ冥黒の遊戯盤。
その只中に迷い込んだ者を救(たす)け、守り、大丈夫だと言ってあげねばならないのだと。
彼女の記憶の蓋は、マイ=ラッセルハートの影響を受けた時点で壊れている。
凍てついていたはずの勇気は、雄英のヒーローを初め多くの人との関りでとっくの昔に燃えている。
この場は殺し合い。血と憎悪が混ざりこむ冥黒の遊戯盤。
その只中に迷い込んだ者を救(たす)け、守り、大丈夫だと言ってあげねばならないのだと。
彼女の記憶の蓋は、マイ=ラッセルハートの影響を受けた時点で壊れている。
凍てついていたはずの勇気は、雄英のヒーローを初め多くの人との関りでとっくの昔に燃えている。
引き抜いた蒼い剣を水平に構え、雛鳥のように縮こまっていた氷の翼を思いっきり広げる。
空を映したような剣と飛び散る霜に光が反射し、キラキラと少女の周囲を照らしているかのようだ。
空を映したような剣と飛び散る霜に光が反射し、キラキラと少女の周囲を照らしているかのようだ。
「シェフィ。お前……」
「赤ちゃんじゃなくなってる……。」
「赤ちゃんじゃなくなってる……。」
殻が壊れたように噴き出る少女の存在感に、何が起きたなどいう疑問はとっくに通り過ぎている。
巻きあがった空気が凍てつき、止まっていた学郎と薫の頬に霜が掛かる。
緊張と混乱が急速に冷えていくなか、記憶を取り戻したと思しき少女は、学郎の隣で立ち止まり、地上の一点を凛とした目で見つめていた。
巻きあがった空気が凍てつき、止まっていた学郎と薫の頬に霜が掛かる。
緊張と混乱が急速に冷えていくなか、記憶を取り戻したと思しき少女は、学郎の隣で立ち止まり、地上の一点を凛とした目で見つめていた。
「貴方がいるのね。ザラサリキエル。」
冥黒の五道化。その一角。
遠目にその存在を知覚したシェフィは、くるりと2人に向き直り、丁寧に頭を下げた。
遠目にその存在を知覚したシェフィは、くるりと2人に向き直り、丁寧に頭を下げた。
「これまで、迷惑をかけたわね。
2人にもずっと守ってもらってた。足手まといになってて、ごめんなさいね。」
2人にもずっと守ってもらってた。足手まといになってて、ごめんなさいね。」
さっきまで赤ちゃんだった少女の溌剌とした言葉に、薫と学郎は豆鉄砲に討たれたような衝撃で顔を見合わせたが。その衝撃は続く少女の言葉に、一気に覆される。
「2人は、2人のやりたいようにやって。
空の戦いも、地上の戦いも……私たちの戦いも、まだ終わってない。」
「お前……それは……」
「全部覚えてるし、全部見てたもの。
2人が何を気にしてるか、だいたいわかるし。
……私にも、倒したい敵はいる。」
空の戦いも、地上の戦いも……私たちの戦いも、まだ終わってない。」
「お前……それは……」
「全部覚えてるし、全部見てたもの。
2人が何を気にしてるか、だいたいわかるし。
……私にも、倒したい敵はいる。」
そう言ってシェフィが取り出したのは、巨大なコインのようなアイテムだ。
そのうち1つを放り投げると、シェフィの体に吸い込まれる。
そのうち1つを放り投げると、シェフィの体に吸い込まれる。
『ジャンプ強化‼』
「私は下に行くわ。
貴方達と同じように、この殺し合いを止めるために、私は戦う。」
「……そうか、なら俺も。俺のやるべきことをやらせてもらう。」
貴方達と同じように、この殺し合いを止めるために、私は戦う。」
「……そうか、なら俺も。俺のやるべきことをやらせてもらう。」
マークツヴォルフを起動した薫が、空を見上げる。
茜色が指し始めた空に浮かぶ、淀んだ赤き星。
それを落とすための英雄に、肩を並べるため飛び立った。
茜色が指し始めた空に浮かぶ、淀んだ赤き星。
それを落とすための英雄に、肩を並べるため飛び立った。
「……俺も下に行きます。
弱さを捨てろと言っていた秀吉さんが、学園を守るために戦ってくれた。
デクの仲間として、それをただ見ているわけにはいかない。」
弱さを捨てろと言っていた秀吉さんが、学園を守るために戦ってくれた。
デクの仲間として、それをただ見ているわけにはいかない。」
そう言って取り出したのは、魔学の鬼才が生み出した空飛ぶ箒。
陰陽師と氷竜を背に乗せ、箒は勢いよく地上に向けて飛行する。
陰陽師と氷竜を背に乗せ、箒は勢いよく地上に向けて飛行する。
誰もいない教室の中、黄金の輝きが空しく響く。
崩れた大穴を風が揺らし、泣いているかのような音を響かせる。
その音とともに、英雄の学び舎は新たなヒーローを見送った。
崩れた大穴を風が揺らし、泣いているかのような音を響かせる。
その音とともに、英雄の学び舎は新たなヒーローを見送った。
◇◆◇◆◇
雄英高校 上空
トランクスの頸にオージャカリバーが突き立てられるその刹那。
「ちょっと待てええええええええええええええええええええええええ!!!」
地上から飛来する赤い影が、2人の間に割り込みトランクスを突き飛ばした。
既に弧を描いていたオージャカリバーの剣筋が、マークツヴォルフに突き刺さる。
通常なら真っ二つに両断できただろうその一閃は、界王拳の消耗もあってファフナーの装甲に阻まれ肋骨を抉る程度のところで歯が止まった。
既に弧を描いていたオージャカリバーの剣筋が、マークツヴォルフに突き刺さる。
通常なら真っ二つに両断できただろうその一閃は、界王拳の消耗もあってファフナーの装甲に阻まれ肋骨を抉る程度のところで歯が止まった。
「誰だ貴様。」
突然目の前に映る塵に、心底不快だと宇蟲王の声色が訴えていた。知ったことかと薫は言い返す。
「誰でもいいだろ。
どうせお前はどいつもこいつも塵だの砂利だの言うじゃねえか!!」
「事実だ。違うというのなら行動で示せ。
既にこの会場には、それを為した者たちがいるぞ。」
どうせお前はどいつもこいつも塵だの砂利だの言うじゃねえか!!」
「事実だ。違うというのなら行動で示せ。
既にこの会場には、それを為した者たちがいるぞ。」
そう吐き捨て、肋骨に阻まれたオージャカリバーを宇蟲王は両腕で握りしめ力任せにえぐるように切り上げる。
夥しい量の血が空を舞い、マークツヴォルフの破損が限界に達する。
プスプスと煙を上げてマークツヴォルフは崩れていく、落下していく装甲が剥がれその中身が宇蟲王の前に晒された。
夥しい量の血が空を舞い、マークツヴォルフの破損が限界に達する。
プスプスと煙を上げてマークツヴォルフは崩れていく、落下していく装甲が剥がれその中身が宇蟲王の前に晒された。
搭乗者の名は益子薫。幼い姿の刀使を前に、その顔を思い出した宇蟲王は心底呆れたように目を細めた。
「ああ貴様か。
この俺の前に3度も関わった不運もだが、塵風情がここまで生き延びた大罪をようやく贖えたな」
この俺の前に3度も関わった不運もだが、塵風情がここまで生き延びた大罪をようやく贖えたな」
ギラにしてみれば、やたらその面を見るだけの取るに足らない雑魚その1だ。
マークツヴォルフの浮力を失い、落下していくだけの死体。
そう思っていた目の前の女が、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
マークツヴォルフの浮力を失い、落下していくだけの死体。
そう思っていた目の前の女が、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「……そう来ると思ってたよ。宇蟲王。」
「……なぜ生きている。」
「なんでだろうな!!」
「……なぜ生きている。」
「なんでだろうな!!」
その回復のカラクリはマークツヴォルフのSDP(新同化現象)。『再生(リバース)』である。
ジンガや柊真昼との遭遇時に使用してから6時間のインターバルは経過している。薫の傷は切り裂かれた直後に回復していたのだ。
切られたいわけで無かったが、そうでもしないとトランクスへの攻撃を庇えたなかったのだ。致し方ない犠牲だ。
ジンガや柊真昼との遭遇時に使用してから6時間のインターバルは経過している。薫の傷は切り裂かれた直後に回復していたのだ。
切られたいわけで無かったが、そうでもしないとトランクスへの攻撃を庇えたなかったのだ。致し方ない犠牲だ。
そんなことを口にはせず、足にわずかに残った装甲を使って宇蟲王の腹部をを蹴り飛ばす。
消耗していてさらに虚をついた。にもかかわらず変身していないギラの体はあまりに重く硬かった。
巨大な荒魂を倒す時の手ごたえに近いなと、経験に照らし合わせて薫は思った。
その物差しに照らし合わせれば、目の前の男は薫の知るどの荒魂より強い。だが手負い故か、今の彼から発する圧は相当下がっているように見えた。
消耗していてさらに虚をついた。にもかかわらず変身していないギラの体はあまりに重く硬かった。
巨大な荒魂を倒す時の手ごたえに近いなと、経験に照らし合わせて薫は思った。
その物差しに照らし合わせれば、目の前の男は薫の知るどの荒魂より強い。だが手負い故か、今の彼から発する圧は相当下がっているように見えた。
(それでも、『戦いにならねえ』から『絶対勝てねえ』まで落ちたくらいだけどな。
こんだけヘロヘロでも、グリオンの方がまだ勝ちの眼がありそうだ。嫌になるなマジで。)
こんだけヘロヘロでも、グリオンの方がまだ勝ちの眼がありそうだ。嫌になるなマジで。)
努めて冷静に、気を抜いたら思い出しそうな恐怖を噛み殺しながら。薫はしっかりと宇蟲王を睨みつける。
蹴りの反動で小柄な体格を生かして空中を回りながら、エボルトラスターを抜き去った。
蹴りの反動で小柄な体格を生かして空中を回りながら、エボルトラスターを抜き去った。
光が走る。薫の姿が銀色の巨人に変わる。
気を張る宇蟲王をよそに、ウルトラマンネクサスとなった薫はトランクスへと手榴弾を投げつけた。
気を張る宇蟲王をよそに、ウルトラマンネクサスとなった薫はトランクスへと手榴弾を投げつけた。
「何をするんだ!」
物がものなので文句を言おうとしたトランクスだが、効果はすぐに表れた。
正義実現委員会のエリート志望の少女の手榴弾は、味方に使えば回復の効果を持つ。
トランクスの疲労がわずかに軽くなり、肩の抉れた肉から血が止まる。
手榴弾という兵器とは思えない効果を前に目を丸くしたトランクスに、薫はシャドーセイバーを差し出した。
正義実現委員会のエリート志望の少女の手榴弾は、味方に使えば回復の効果を持つ。
トランクスの疲労がわずかに軽くなり、肩の抉れた肉から血が止まる。
手榴弾という兵器とは思えない効果を前に目を丸くしたトランクスに、薫はシャドーセイバーを差し出した。
「これは……。」
「アンタ手負いで無手だろ。
前に戦ってた時は剣を持ってたはずだ。俺から見ても剣の扱いは手慣れてたし、使ってくれよ。」
「……助かる。
思い出したよ、君はたしか宇蟲王との戦いの時に居た。」
「ダチを殺されてトチったところを、無様に泣き叫ぶことしかできなかった。そんな奴だよ。
今だってアンタがいるから、勝算を感じてここに来たんだ。」
「アンタ手負いで無手だろ。
前に戦ってた時は剣を持ってたはずだ。俺から見ても剣の扱いは手慣れてたし、使ってくれよ。」
「……助かる。
思い出したよ、君はたしか宇蟲王との戦いの時に居た。」
「ダチを殺されてトチったところを、無様に泣き叫ぶことしかできなかった。そんな奴だよ。
今だってアンタがいるから、勝算を感じてここに来たんだ。」
神秘の巨人の体には似つかわしくない、心の中の感情を吐き出すように益子薫は自嘲する。
トランクスの知る彼女は、確かにそれだけの存在だった。
守るべきものか、ただ排除する塵か。そういう差はあれ、敵どころか個としての認識さえされていないような小さな光。
トランクスの知る彼女は、確かにそれだけの存在だった。
守るべきものか、ただ排除する塵か。そういう差はあれ、敵どころか個としての認識さえされていないような小さな光。
「正直な話、今の俺じゃああんだけヘロヘロの宇蟲王にだって渡り合のも難しい。
俺から見ても宇蟲王と戦えて、かつ殺し合いに乗ってないまともな奴はアンタくらいだ。
だからアンタには、まだ戦ってもらわなきゃ困るんだ。身勝手で悪いけどな。」
「いや、俺だってこんなところで終わるつもりはないよ!」
俺から見ても宇蟲王と戦えて、かつ殺し合いに乗ってないまともな奴はアンタくらいだ。
だからアンタには、まだ戦ってもらわなきゃ困るんだ。身勝手で悪いけどな。」
「いや、俺だってこんなところで終わるつもりはないよ!」
その光は何の因果か、英雄を救うところまできた。
宇蟲王からその刃を受けても、不敵に笑い立ちはだかるところまできた。
宇蟲王からその刃を受けても、不敵に笑い立ちはだかるところまできた。
「ありがとな。
俺も俺なりに、出来ることをするからよ!」
俺も俺なりに、出来ることをするからよ!」
そう叫ぶと同時に、ネクサスの体が赤く染まる。
ウルトラマンネクサス・ジュネッス。
仇敵を前に静かに燃える闘志が、無謀な突撃と破滅を繰り返すだけだった少女の覚悟が新たな光を呼び覚ます。
ウルトラマンネクサス・ジュネッス。
仇敵を前に静かに燃える闘志が、無謀な突撃と破滅を繰り返すだけだった少女の覚悟が新たな光を呼び覚ます。
「お前らの戦いがもう周りをぶっ壊さねえようにすることくらいは、今の俺にもできるからな。」
益子薫が手を翳す。
そこから溢れた光が3人を包み込む。
彼らの姿はいつしか、オーロラの天蓋の下に広がる赤い荒野ともいうべき世界に佇んでいた。
メタフィールド。
異生獣を滅ぼすために生み出された世界と隔絶された空間が、彼らの第二のバトルフィールドだ。
そこから溢れた光が3人を包み込む。
彼らの姿はいつしか、オーロラの天蓋の下に広がる赤い荒野ともいうべき世界に佇んでいた。
メタフィールド。
異生獣を滅ぼすために生み出された世界と隔絶された空間が、彼らの第二のバトルフィールドだ。
「……消し損ねた砂利が、随分と厄介な場所に混ざりこんだものだ。」
『Lord of the Lord of the Lord of the Shugod』
『Lord of the Lord of the Lord of the Shugod』
赤い空を忌々し気に睨みつけ、イーヴィルキングの姿となった宇蟲王がその切っ先を2人に向ける。
疲弊しても消耗しても、宇蟲王は宇蟲王。
神を喰らった男から溢れる星のような圧力に、英雄とウルトラマンは僅かにその身を震わせた。
疲弊しても消耗しても、宇蟲王は宇蟲王。
神を喰らった男から溢れる星のような圧力に、英雄とウルトラマンは僅かにその身を震わせた。
「まあいい。俺にしても武器の性能差での決着などというのは味気ないと思っていた。
だがこんな塵の援護で蘇るというのも、少々不快ではあるがな。」
「好きに呼べよ、テメエを倒せるならなんだって構わねえ。」
「第二ラウンドだ。
そして宇蟲王。もう俺たちに第三ラウンドはない。」
だがこんな塵の援護で蘇るというのも、少々不快ではあるがな。」
「好きに呼べよ、テメエを倒せるならなんだって構わねえ。」
「第二ラウンドだ。
そして宇蟲王。もう俺たちに第三ラウンドはない。」
外界から隔絶された空間の中、益子薫の見守る中頂点の戦いは再度巻き起こる。
◇◆◇◆◇
「フム……成程。
最強のNPCというのは、伊達ではないらしい。」
最強のNPCというのは、伊達ではないらしい。」
周囲を冥黒に染める魔王グリオンの魔手。その影響に置かれていたのはNPC達であった。
参加者に比べ、NPCの洗脳や支配に対する抵抗は脆い。ルルーシュや鬼龍院羅暁の手で確認済みの情報であり、グリオンもまたその事実を理解している。
グリオンの思惑通り、宇蟲王の命でこの場に集められた残存兵力20体の昆虫怪人たちは、冥黒の力に取り込まれたことを証明するかのように、全身から漆黒の瘴気を噴き上げている。
参加者に比べ、NPCの洗脳や支配に対する抵抗は脆い。ルルーシュや鬼龍院羅暁の手で確認済みの情報であり、グリオンもまたその事実を理解している。
グリオンの思惑通り、宇蟲王の命でこの場に集められた残存兵力20体の昆虫怪人たちは、冥黒の力に取り込まれたことを証明するかのように、全身から漆黒の瘴気を噴き上げている。
では同じNPCたる死告邪眼のザラサリキエルはどうなるか。その答えは彼女の青く光る左目が物語っていた。
「その青い目……ルルーシュの見せた赤い光に似ているが。類似品か?」
「似たようなものだ。
我ら冥黒の五道化に与えられし権能。4凶を打ち砕くための切り札の1つなら、流石の貴様の力も及ばないらしいな。」
「そのようだ。
だがまあ、君たち以外は手籠めに出来たのなら、よしとしようかな。」
「「「「「AGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」」」」
「似たようなものだ。
我ら冥黒の五道化に与えられし権能。4凶を打ち砕くための切り札の1つなら、流石の貴様の力も及ばないらしいな。」
「そのようだ。
だがまあ、君たち以外は手籠めに出来たのなら、よしとしようかな。」
「「「「「AGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」」」」
せせら笑うグリオンが手を翳し、それを合図に周囲の怪人たちはけたたましく叫ぶ。指揮するように手を振り下ろし、グリオンは冷たく言い放つ。
「皆殺しにしろ。だが死体は残せ。私が使う。」
「……くるぞ!!」
「……くるぞ!!」
瞬間、堰を切ったように暴れだす怪人達。
本能的にNPCとしての格の違いを感じ取ったのか、そのほとんどが秀吉とやみのせんしを標的に定めていた。
本能的にNPCとしての格の違いを感じ取ったのか、そのほとんどが秀吉とやみのせんしを標的に定めていた。
「こいつら、動きが変わったか?」
そのうち一体、百足のような赤い装甲を持つ怪人を叩き切りながら、やみのせんしは訝しむ。
同様の違和感は秀吉にも感じ取れた。襲ってくる怪人達の動きが、明らかに違う。
同様の違和感は秀吉にも感じ取れた。襲ってくる怪人達の動きが、明らかに違う。
「質としては宇蟲王の強化の方がよほど高い。
だが、グリオンなる者に力を与えられし怪人共は、我らを”打ち勝つ”ではなく”殺す”ことに重きを置いておるな。」
だが、グリオンなる者に力を与えられし怪人共は、我らを”打ち勝つ”ではなく”殺す”ことに重きを置いておるな。」
巨大な蟻を銀色の人形に括りつけたような怪人の頭蓋を殴り飛ばし、怪人達に起きた変化を秀吉は解析する。
宇蟲王の強化を受けた個体は純粋に強く、速く、硬かった。その強化の証明たる淡い光は彼の手からプリンセスナイトの剣が失われた時点で消え去っている。
グリオンの強化を受けた怪人達はカタログスペックでは先の強化に及ばないものの、執拗に首や心臓を狙いすます、ただ淡々と殺すための動きに変化していた。
宇蟲王の強化を受けた個体は純粋に強く、速く、硬かった。その強化の証明たる淡い光は彼の手からプリンセスナイトの剣が失われた時点で消え去っている。
グリオンの強化を受けた怪人達はカタログスペックでは先の強化に及ばないものの、執拗に首や心臓を狙いすます、ただ淡々と殺すための動きに変化していた。
「同感だな。
エトウカナミの死体とやりあった時に似た感覚だ……。あ。」
エトウカナミの死体とやりあった時に似た感覚だ……。あ。」
変化した怪人の挙動に、過去戦った刀使の骸を重ねていたやみのせんしだったが。その記憶をきっかけに思い出す。
闇の力を己に与えた冥黒王との休戦協定。その内容と危険人物についての情報を。
闇の力を己に与えた冥黒王との休戦協定。その内容と危険人物についての情報を。
「思い出した。
魔王グリオン。ギギストの野郎が言ってた名前だ。」
「ほう。奴に出会っているとはな。これは都合がいい。
丁度私も奴を探していたところでね。君の持つ情報は私の下僕にしてからゆっくり聞きだすとさせてもらおうか。」
「……ギギストからは相当のろくでなしだって聞いちゃいるが、聞きしに勝るな。
ザラサリキエルもだが、根っこから俺らのことを見下してやがる。このNPCどものように操れるとでも思ってんのか?」
「出来るとも。君を殺して我が冥黒の力を注ぎ込めばいい。実証済みだ。」
「……そういうことかよ。」
魔王グリオン。ギギストの野郎が言ってた名前だ。」
「ほう。奴に出会っているとはな。これは都合がいい。
丁度私も奴を探していたところでね。君の持つ情報は私の下僕にしてからゆっくり聞きだすとさせてもらおうか。」
「……ギギストからは相当のろくでなしだって聞いちゃいるが、聞きしに勝るな。
ザラサリキエルもだが、根っこから俺らのことを見下してやがる。このNPCどものように操れるとでも思ってんのか?」
「出来るとも。君を殺して我が冥黒の力を注ぎ込めばいい。実証済みだ。」
「……そういうことかよ。」
自由や尊厳を踏みにじる、自分が怒りを抱く類。
冥黒王ギギストの言葉が寸分の狂いもなく事実に即していたのだと、今更ながらやみのせんしは理解した。
冥黒王ギギストの言葉が寸分の狂いもなく事実に即していたのだと、今更ながらやみのせんしは理解した。
死告邪眼のザラサリキエルのように、こちらを駒として扱い勝手な評価で見下しているのではない。
魔王グリオンにとって、己以外の全てが素材(おもちゃ)でしかない。
殺し、弄び、使い潰し、不要になったら捨てる。そのことを悪びれることも、心を痛めることも決してない。
魔王グリオンにとって、己以外の全てが素材(おもちゃ)でしかない。
殺し、弄び、使い潰し、不要になったら捨てる。そのことを悪びれることも、心を痛めることも決してない。
――もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを ■■■■に やろう。
自分は世界の全てを手に出来る。勇者の血を引き最強の剣を持つ男だろうと言葉巧みに支配できる。
傲慢に威圧的に、己に選択を強いた竜の王の姿をやみのせんしは思い出す。
傲慢に威圧的に、己に選択を強いた竜の王の姿をやみのせんしは思い出す。
こちらに選択を迫る奴の眼は、今のグリオンとそっくりだった。
それが自由とは程遠い堕落の道であることは、今のやみのせんしにははっきりと理解できた。
それが自由とは程遠い堕落の道であることは、今のやみのせんしにははっきりと理解できた。
「死ぬほどムカつくな、こいつは。」
首元めがけて振り下ろされたNPCの攻撃を、やみのせんしは受け止める。
腹部を蹴り飛ばし、よろめいた怪物の頸を叩き切りながら、不俱戴天の仇を見つめるかのように敵意に満ちた目をグリオンに向けた。
腹部を蹴り飛ばし、よろめいた怪物の頸を叩き切りながら、不俱戴天の仇を見つめるかのように敵意に満ちた目をグリオンに向けた。
「秀吉。俺はあの魔王をやる。
ギギストに貰った駄賃もあるし、あの女よりアッチの方がムカついて仕方がない。」
「好きにしろ。
貴様があの王ならば、我はあの女を叩き潰す。」
ギギストに貰った駄賃もあるし、あの女よりアッチの方がムカついて仕方がない。」
「好きにしろ。
貴様があの王ならば、我はあの女を叩き潰す。」
殺意と決意の籠った宣言に、秀吉は振り返りもせずに答える。
自然と両者は背中を向け合い、互いに互いの敵へと拳を向けながら、周囲のNPCを捌いている。
自然と両者は背中を向け合い、互いに互いの敵へと拳を向けながら、周囲のNPCを捌いている。
そんな状況がザラサリキエルには……死ぬほど気にくわなかった。
「……どいつもこいつも五道化を舐めくさりやがって。私はオマケか?」
グリオンが他のNPCと同列に操ろうとしたこともそう。
メラの存在に盤上の戦力を整えたいというザラサリキエルにしては当然の考えに、秀吉とやみのせんしが否を唱えたこともそう。
もっと前、マイ=ラッセルハートに一杯食わされたこともそう。
そもそもを言えば、ノワルを殺し損ねたことで全ての歯車が狂ったのだ。
あの時は最善だと思って撤退した。だがそのせいでルルーシュが強くなり、それを引き金に起きた様々な事態が、加速度的にこちらの期待から逸れていっているのだ。
メラの存在に盤上の戦力を整えたいというザラサリキエルにしては当然の考えに、秀吉とやみのせんしが否を唱えたこともそう。
もっと前、マイ=ラッセルハートに一杯食わされたこともそう。
そもそもを言えば、ノワルを殺し損ねたことで全ての歯車が狂ったのだ。
あの時は最善だと思って撤退した。だがそのせいでルルーシュが強くなり、それを引き金に起きた様々な事態が、加速度的にこちらの期待から逸れていっているのだ。
「『劣化複製(デッドコピー):迷宮女王(クイーンラビリンス)始原(アルファ)』」
武器を生み出す七冠の権能。
その力によってザラサリキエルの手元に生まれ出でたのは、キヴォトスに馴染みある銃火器ではない。
その力によってザラサリキエルの手元に生まれ出でたのは、キヴォトスに馴染みある銃火器ではない。
黄金の翼をもつ不死鳥をあしらった錫杖。名を、『ゴルトバイザー』。
その錫杖の先端部分、翼を広げた不死鳥のようなモチーフの中には、これまた鳥を模した絵が描かれた3枚のカードが差し込まれている。
サバイブ『疾風』『無限』『烈火』と呼ばれる、ライダーバトルの管理人が用いる3枚のカード。神のカードや幻魔のカード同様、五道化が持つ切り札を、ザラサリキエルは惜しみなく起動した。
その錫杖の先端部分、翼を広げた不死鳥のようなモチーフの中には、これまた鳥を模した絵が描かれた3枚のカードが差し込まれている。
サバイブ『疾風』『無限』『烈火』と呼ばれる、ライダーバトルの管理人が用いる3枚のカード。神のカードや幻魔のカード同様、五道化が持つ切り札を、ザラサリキエルは惜しみなく起動した。
「『劣化複製(デッドコピー):変貌大妃(メタモルレグナント)始原(アルファ)』
もっとも、生物召喚を攻撃に落とし込むだけだからこう言うべきかな――ファイナルベント。」
もっとも、生物召喚を攻撃に落とし込むだけだからこう言うべきかな――ファイナルベント。」
錫杖から巻きあがる黄金の炎。風を纏い不死鳥のような形を成した巨大な一撃が、ザラサリキエルから戦場に放たれる。
グリオンからは距離がある。射程に入り込んだのはやみのせんしと秀吉だ。
グリオンからは距離がある。射程に入り込んだのはやみのせんしと秀吉だ。
「うおおおお!!!!」
「ベギラゴン!!」
「ベギラゴン!!」
炎には炎。秀吉はエクス・アリスタルコスの赤熱と拳の風圧で、やみのせんしは正面から炎を迎え撃てる灼熱の呪文で対応せんと動き出す。
彼らのど真ん中に落ちた炎が燃え上がり、ぶつかり合った炎と風が巨大な台風のように巻き上げられる。
その一撃でわずかに生き残ったNPC軍団はここにすべて命を落とし、無数の死骸の只中に立つ2人の戦士が息を切らせている。
彼らのど真ん中に落ちた炎が燃え上がり、ぶつかり合った炎と風が巨大な台風のように巻き上げられる。
その一撃でわずかに生き残ったNPC軍団はここにすべて命を落とし、無数の死骸の只中に立つ2人の戦士が息を切らせている。
「おや?手を貸してくれるのかな?」
その光景を前にグリオンが問う。グリオンにしてみれば秀吉とやみのせんしは消耗しているに越したことはない。
「協力するわけではない。
交渉が決裂した以上、豊臣秀吉とやみのせんしは私の敵だ。
何より、意思の統一、そして一ノ瀬宝太郎との関係性を加味すれば。この2人は自由意思を持つより、貴様の管理下に置かれた方が私にとって好都合。」
「貴様……どこまで我らを舐めくさるか!」
交渉が決裂した以上、豊臣秀吉とやみのせんしは私の敵だ。
何より、意思の統一、そして一ノ瀬宝太郎との関係性を加味すれば。この2人は自由意思を持つより、貴様の管理下に置かれた方が私にとって好都合。」
「貴様……どこまで我らを舐めくさるか!」
秀吉の怒号が学園中に響いた。
必要なのは暴力だけ。意思も矜持も誇りも人格も不要。
ザラサリキエルの言葉は彼らの存在そのものの否定にも等しいが。悲しきかな彼女は冥黒の五道化。
ただ2つの例外を除いて、人の心などもはや欠片も存在しない。
必要なのは暴力だけ。意思も矜持も誇りも人格も不要。
ザラサリキエルの言葉は彼らの存在そのものの否定にも等しいが。悲しきかな彼女は冥黒の五道化。
ただ2つの例外を除いて、人の心などもはや欠片も存在しない。
「耳障りだ。貴様の命に価値はない。早々に消えろ。」
再度、ゴルドバイザーから巻きあがる炎。
七冠の権能こそインターバルにより使えないが、今の秀吉ややみのせんしには下級だけでも十分だと判断したようだ。
勝ち誇りも、憐れみもしない。路傍の石を見つめるようにザラサリキエルは錫杖を掲げ――
七冠の権能こそインターバルにより使えないが、今の秀吉ややみのせんしには下級だけでも十分だと判断したようだ。
勝ち誇りも、憐れみもしない。路傍の石を見つめるようにザラサリキエルは錫杖を掲げ――
「ファイナルベン――」
「させない!!」
「させない!!」
その声をかき消すような声が、この場全員の頭上から響いた。
全員の視線が声に集まる。流麗な水面を思わせる翼をもつ少女であった。
全員の視線が声に集まる。流麗な水面を思わせる翼をもつ少女であった。
エナジーアイテムで強化した跳躍力を応用し、少女は空中に生み出した小さな氷を足場にし、減速しながらザラサリキエルに迫る。
その正体にいち早く気づいたのは、やはりというかザラサリキエルだ。
その正体にいち早く気づいたのは、やはりというかザラサリキエルだ。
「0005bか!貴様記憶が!!」
「私はそんな名前じゃない!!
私はシェフィ!【美食殿】のシェフィよ!!」
「私はそんな名前じゃない!!
私はシェフィ!【美食殿】のシェフィよ!!」
蒼い剣をぎゅっと握りしめ、少女――シェフィはザラサリキエルの前に降り立つ。
ザラサリキエルも、秀吉も、やみのせんしも、グリオンでさえもその光景に衝撃を隠せない中、シェフィはその両翼から凍てつく冷気を撒き散らし、唱えた。
ザラサリキエルも、秀吉も、やみのせんしも、グリオンでさえもその光景に衝撃を隠せない中、シェフィはその両翼から凍てつく冷気を撒き散らし、唱えた。
「領域展開!!!」
「なっ!?」
「なっ!?」
その言葉の意味を知る者は、死告邪眼のザラサリキエルただ一人。
与えられたソードスキル。氷凝呪法の極点。
与えられたソードスキル。氷凝呪法の極点。
想定もしていなかった言葉に戸惑い、ゴルドバイザーの先端に寄り集まった炎が消えていく。
そんなザラサリキエルは、シェフィごと周囲の空間から隔絶されていく。
やがて人の黒い内面をさらけ出したような漆黒の球体だけがそこに残り、その頭上に別の黒い影が降り立った。
そんなザラサリキエルは、シェフィごと周囲の空間から隔絶されていく。
やがて人の黒い内面をさらけ出したような漆黒の球体だけがそこに残り、その頭上に別の黒い影が降り立った。
黒衣の陰陽師。幻妖の祖の契約者。夜島学郎。
「グリオン!!!」
『ジャンプ強化!!』
『ジャンプ強化!!』
シェフィから預かったエナジーアイテムを使い、領域の外郭を足場に弾丸のように飛び立った。
既に彼の手にサタンサーベルはない。本来の彼が持つ黒剣、常闇銀(とこやみのしろがね)を振りかざし、グリオンへと切りかかる。
既に彼の手にサタンサーベルはない。本来の彼が持つ黒剣、常闇銀(とこやみのしろがね)を振りかざし、グリオンへと切りかかる。
「お前の野望は、小鳥遊さんやデクに変わって俺が終わらせる!」
「できないよ。君には。
なあ、しお。」
「できないよ。君には。
なあ、しお。」
跳躍力を乗せた一撃はグリオンには届かない。
学郎とグリオンの間に時計のような意匠を持つ仮面ライダーが躍り出て、剣をぶつけあう。
学郎とグリオンの間に時計のような意匠を持つ仮面ライダーが躍り出て、剣をぶつけあう。
「君はグリオンの仲間なのか!?それとも配下にさせられたのか!?」
「どうでもいいでしょそんなこと。」
「……女の子!?」
「どうでもいいでしょそんなこと。」
「……女の子!?」
グリオンに仲間がいたこともだが、仮面ライダーから響くシェフィより幼い声に学郎の手がほんの一瞬緩む。
仮面ライダーへの変身を差し引いてもしおの膂力や体幹が学郎に劣る。だがその一瞬によって、打ち合いにはしおが勝利した。
仮面ライダーへの変身を差し引いてもしおの膂力や体幹が学郎に劣る。だがその一瞬によって、打ち合いにはしおが勝利した。
弾かれ地面を転がった学郎は、立ち上がりながらその姿を見る。
時計の針のような仮面。その全体色は血に染めたように赤く、顔の中央に刻まれた文字には【ドラド】とはっきり書かれている。
時計の針のような仮面。その全体色は血に染めたように赤く、顔の中央に刻まれた文字には【ドラド】とはっきり書かれている。
『アーマータイム!!』
『ギーネ・クリューソス!! ドラド!!』
『ギーネ・クリューソス!! ドラド!!』
命名するなら、仮面ライダージオウⅡドラドアーマー。
それだけで完成していた時の魔王が、異なる世界の魔王によって変質した結果生まれた姿である。
それだけで完成していた時の魔王が、異なる世界の魔王によって変質した結果生まれた姿である。
「ぐっ……。」
「オイ小僧。戦えるか。」
「オイ小僧。戦えるか。」
立ち上がる学郎の隣に立ち、やみのせんしが武器を構える。
その顔に既にマスクはない。ザラサリキエルとの攻防で焼けたマスクを、やみのせんしは脱ぎ捨てていた。
逆立つ黄金の髪に端正な顔立ち。
いかにも勇者然とした顔だが、そのような評価を彼にするのは違うのだと、昏く輝く瞳が訴えているような気がした。
その顔に既にマスクはない。ザラサリキエルとの攻防で焼けたマスクを、やみのせんしは脱ぎ捨てていた。
逆立つ黄金の髪に端正な顔立ち。
いかにも勇者然とした顔だが、そのような評価を彼にするのは違うのだと、昏く輝く瞳が訴えているような気がした。
「あなたは……」
「俺のことはいい。それより質問に答えろ。
グリオンは間違いなくお前より強い。そんで今の一瞬でも分かるが、お前にあの時計のライダーは倒せない。
トランクスと同じか、実力を考慮したらそれ以下だ。
相手が殺す気満々でも、お前は最後の最後で一線を超えられない。それでも……」
「戦えます。」
「俺のことはいい。それより質問に答えろ。
グリオンは間違いなくお前より強い。そんで今の一瞬でも分かるが、お前にあの時計のライダーは倒せない。
トランクスと同じか、実力を考慮したらそれ以下だ。
相手が殺す気満々でも、お前は最後の最後で一線を超えられない。それでも……」
「戦えます。」
力強く学郎は言って、瓦礫の大地に足を下ろす。
黄金の世界に慣れたせいか視界は暗いが、見るべき場所ははっきりと見えていた。
黄金の世界に慣れたせいか視界は暗いが、見るべき場所ははっきりと見えていた。
魔王グリオン。――小鳥遊ホシノの後輩を使役し、多くの参加者を襲う危険人物。
時計のライダー。――正体不明だが恐らく少女。グリオンの協力者なのか、それともグリオンの配下になった存在なのかは不明。
時計のライダー。――正体不明だが恐らく少女。グリオンの協力者なのか、それともグリオンの配下になった存在なのかは不明。
そして、隣に立つ剣士。
豊臣秀吉と交戦していた危険人物のはずだが、ことこの場においては味方だと学郎は考えていた。
張りつめた気迫、僅かな立ち振る舞い、昏い瞳にあって隠せない狂暴な殺気。全ての情報がこの男が学郎より格上であることを示している。
豊臣秀吉と交戦していた危険人物のはずだが、ことこの場においては味方だと学郎は考えていた。
張りつめた気迫、僅かな立ち振る舞い、昏い瞳にあって隠せない狂暴な殺気。全ての情報がこの男が学郎より格上であることを示している。
「グリオンのせいで苦しんでいる人がいるんです。
そんな人を出さないためにも、ここであいつは倒します。絶対に。」
そんな人を出さないためにも、ここであいつは倒します。絶対に。」
そんな男を前に臆することなく、若き陰陽師は言ってのける。
その純粋な姿を、やみのせんしはほんの一瞬だけ懐かしむように目を細めた。
その純粋な姿を、やみのせんしはほんの一瞬だけ懐かしむように目を細めた。
「お前、名前は?」
「夜島学郎。」
「ヤジマガクロウ……。」
「夜島学郎。」
「ヤジマガクロウ……。」
その少年は、昔の自分に似ている気がした。
勇者と呼ばれ。人の為に戦うことを純粋に喜んでいたあの頃の自分。
自分が捨て去った過去が、揃いも揃って己の前に突き付けられていく。
勇者と呼ばれ。人の為に戦うことを純粋に喜んでいたあの頃の自分。
自分が捨て去った過去が、揃いも揃って己の前に突き付けられていく。
自由を奪う魔王。自由など知らぬと戦う勇者。
これも因果だなと、やみのせんしは自嘲気味にほくそ笑む。
自由への試練は多い。飛び立てばたつほど新しい鎖が見えてくる。
これも因果だなと、やみのせんしは自嘲気味にほくそ笑む。
自由への試練は多い。飛び立てばたつほど新しい鎖が見えてくる。
「足手まといになるならお前ごと殺すからな!そのつもりでついてこい!」
9割の本気と僅かな意地の悪さを混ぜた言葉と共に、やみのせんしは駆け出していく。
もはや勇者ではない男の、使命ではなく私情による交戦。
もはや勇者ではない男の、使命ではなく私情による交戦。
「はい!!」
そんな我欲に塗れた道を、勇者は迷わず駆けだした。
動きはまだ拙い、実戦経験はやみのせんしにはるかに劣る。
それでもその足取りに迷いはない。
動きはまだ拙い、実戦経験はやみのせんしにはるかに劣る。
それでもその足取りに迷いはない。
こいつは自分とは違う。使命や血脈が定めた道ではなく、自分が信じる道として正義の中道を歩んでいる。
そう思うと無性に苛立たしく思うが、同時にもはや手の届かない輝きが、やみのせんしには少しだけ眩しい。
そう思うと無性に苛立たしく思うが、同時にもはや手の届かない輝きが、やみのせんしには少しだけ眩しい。
「良質な素材がふたつ。
今後のためにもここで必ず回収させてもらう。」
今後のためにもここで必ず回収させてもらう。」
『イース・トン・エオーナ!エル・ドラード』
彼らの前、魔王は黄金の装束を纏い待ち構える。
勇者である者も勇者出会った者も、余さず己の手中に収めると嘯きながら。迫る刃を黄金の武器をもって迎え撃たんと動き出した。
勇者である者も勇者出会った者も、余さず己の手中に収めると嘯きながら。迫る刃を黄金の武器をもって迎え撃たんと動き出した。
◇
領域展開とは、心象風景に作用されるもの。
生得術式でない付与術式(ソードスキル)のためか、その風景は持ち主の精神が色濃く反映されている。
生得術式でない付与術式(ソードスキル)のためか、その風景は持ち主の精神が色濃く反映されている。
「……まあ。お前の記憶であればこうもなるか。」
巨大なスケートドームの只中、分厚い氷に覆われたスケートリンクの上にザラサリキエルの姿はあった。
シェフィ――その魂たる少女の記憶が入り込んだとあれば、領域の形状は納得がいく。
シェフィ――その魂たる少女の記憶が入り込んだとあれば、領域の形状は納得がいく。
「だが拙い。借り物の術式で領域を生み出せたことは認めるが、それだけだ。
真人のような存在ならまだしも、我ら五道化にこの程度の領域では時間稼ぎにもならん。」
真人のような存在ならまだしも、我ら五道化にこの程度の領域では時間稼ぎにもならん。」
同時にこの領域は、真人の自閉円頓裹(じへいえんどんか)のように『入れば負け』の領域ではない。
よくて術式の必中。おそらくはシェフィ自身の能力を含めた氷属性の強化以上のことはできまいと。靴底に生み出した刃でスケートリンクを滑る領域の主に吐き捨てる。
よくて術式の必中。おそらくはシェフィ自身の能力を含めた氷属性の強化以上のことはできまいと。靴底に生み出した刃でスケートリンクを滑る領域の主に吐き捨てる。
領域の主――シェフィだってそんなことは承知の上だ。だが領域で隔絶させた時点で、シェフィの目的は半分以上果たせたといっていい。
「そうね。
こうすればあなたも外の戦いに介入できないでしょ?」
こうすればあなたも外の戦いに介入できないでしょ?」
シェフィにとって最悪なことは、魔王グリオンとザラサリキエルが協力し他の参加者を皆殺しにすること――ではない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
死告邪眼のザラサリキエルが魔王グリオンの傀儡になること。死体から下僕を生み出せる錬金術師が戦場に居る以上、最悪のケースがそれだ。
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死告邪眼のザラサリキエルが魔王グリオンの傀儡になること。死体から下僕を生み出せる錬金術師が戦場に居る以上、最悪のケースがそれだ。
シェフィとて負けるつもりは毛頭ないが、ザラサリキエルはドゴルドと同格である以上単独で勝つには情報が足りない。
時間を稼ぎ、出方を伺う。最低でも外部で学郎たちがグリオンを倒すか撤退に追い込むまで。
時間を稼ぎ、出方を伺う。最低でも外部で学郎たちがグリオンを倒すか撤退に追い込むまで。
そんなシェフィの考えを、ザラサリキエルは気づいていない。
シェフィもまた、ザラサリキエルにとって価値の低い参加者である。記憶が戻り領域に至ろうと、殺すのは容易く死んだところで影響ない。
そして何より、自身がグリオンにやられる可能性を、ザラサリキエルはひとかけらも考えていなかった。
シェフィもまた、ザラサリキエルにとって価値の低い参加者である。記憶が戻り領域に至ろうと、殺すのは容易く死んだところで影響ない。
そして何より、自身がグリオンにやられる可能性を、ザラサリキエルはひとかけらも考えていなかった。
「確かにそうだ。だが忘れてないか?私にはこの力――死告邪眼がある。
異能破りの眼をもってすれば、貴様の領域など簡単に引き剥がせる。」
「でしょうね。
でもいいの?その力を使うと頭の輪も消えていたはず。貴方にとってデメリットのある能力なんじゃないの?」
異能破りの眼をもってすれば、貴様の領域など簡単に引き剥がせる。」
「でしょうね。
でもいいの?その力を使うと頭の輪も消えていたはず。貴方にとってデメリットのある能力なんじゃないの?」
距離を保ち、声をこわばらせるシェフィ。
無論、ザラサリキエルとグリオンが同じ戦場に戻ることを懸念してのことだが、ザラサリキエルはその言葉をブラフだと考えていた。
無論、ザラサリキエルとグリオンが同じ戦場に戻ることを懸念してのことだが、ザラサリキエルはその言葉をブラフだと考えていた。
「だとしても、領域など残す方が私にとっては面倒だ。
貴様こそ知らないようだな、領域が砕けた後一定の時間は術式を使用できなくなる。
死告邪眼による僅かな隙と、領域崩壊後の致命的な消耗。私にとってどちらが有効なのか考えるまでもあるまい。」
貴様こそ知らないようだな、領域が砕けた後一定の時間は術式を使用できなくなる。
死告邪眼による僅かな隙と、領域崩壊後の致命的な消耗。私にとってどちらが有効なのか考えるまでもあるまい。」
「――であれば、その娘の言う通り異能破りには欠点もあるということだな。」
女2人しかいないはずの領域に、野太い圧のある声が響く。
ザラサリキエルが声のするほうに振り返った瞬間。
ザラサリキエルが声のするほうに振り返った瞬間。
「『しっぷうづき』!」
ザラサリキエルの顔面にめり込んだ拳が、彼女を大きく吹き飛ばす。
外壁に叩きつけられたザラサリキエルの前に立っていたのは、隻腕の巨漢。外に居たはずの覇王その人だった。
外壁に叩きつけられたザラサリキエルの前に立っていたのは、隻腕の巨漢。外に居たはずの覇王その人だった。
「豊臣秀吉!!」
「秀吉さん!?なんで!?」
「あの覆面の剣士が魔王を斬り、我はこの女を穿つ。
元よりそのつもりだった。故に結界が閉じる前にこの戦場に入り込んだだけのこと。」
「秀吉さん!?なんで!?」
「あの覆面の剣士が魔王を斬り、我はこの女を穿つ。
元よりそのつもりだった。故に結界が閉じる前にこの戦場に入り込んだだけのこと。」
片腕を失ったことなど些事と言わんばかりな、圧倒的な存在感。
その巨大な背中をシェフィに向けた、秀吉は問いかける。
その巨大な背中をシェフィに向けた、秀吉は問いかける。
「小娘、貴様アビドスにいた童どもの1人だな。
随分と雰囲気が見違えた。……が、何があったのか尋ねる余裕はあるまい。
我らの敵は同じ、であれば今は……」
「我に従え……っていうのなら、断るわ。
私も、薫やジークさんと同じで、貴方の力を至上とする強権は受け入れられない。
私は貴方の部下じゃない。私は私の意思で、ザラサリキエルと戦うの。」
随分と雰囲気が見違えた。……が、何があったのか尋ねる余裕はあるまい。
我らの敵は同じ、であれば今は……」
「我に従え……っていうのなら、断るわ。
私も、薫やジークさんと同じで、貴方の力を至上とする強権は受け入れられない。
私は貴方の部下じゃない。私は私の意思で、ザラサリキエルと戦うの。」
宇蟲王との戦いの後、シェフィたちと秀吉は袂を分かっていた。
ディアッカ・エルスマンの命がけの抵抗、それに悲嘆する仲間たちを、秀吉は弱者と切り捨てた。
記憶が戻った今もなお、むしろ今のシェフィにはなおのこと秀吉の軍門に下るという選択はない。
もしこの返答で秀吉が敵になるとしても、それだけは言っておかねばならないとシェフィは思う。
シェフィなり野けじめ。その言葉を前に秀吉は、憤慨するも落胆するでもなく、納得したように頷いた。
ディアッカ・エルスマンの命がけの抵抗、それに悲嘆する仲間たちを、秀吉は弱者と切り捨てた。
記憶が戻った今もなお、むしろ今のシェフィにはなおのこと秀吉の軍門に下るという選択はない。
もしこの返答で秀吉が敵になるとしても、それだけは言っておかねばならないとシェフィは思う。
シェフィなり野けじめ。その言葉を前に秀吉は、憤慨するも落胆するでもなく、納得したように頷いた。
「それならばそれでよい。
我が聞きたいのは、貴様の闘志に揺らぎが無いか否か。
だが聞くのも野暮であったな。この結界を見れば貴様の覚悟が確たるものであることは図れるというもの。」
「……貴方の方こそ、雰囲気が変わった?」
我が聞きたいのは、貴様の闘志に揺らぎが無いか否か。
だが聞くのも野暮であったな。この結界を見れば貴様の覚悟が確たるものであることは図れるというもの。」
「……貴方の方こそ、雰囲気が変わった?」
シェフィの知る秀吉は、非常に強いが同時に強さにのみ固執し、それ以外を異様に軽視する――善人でもなければ正しくもない。猛獣のような男であった。
赤ん坊の時の印象は、ただ怖いだけの人とさえいえた。
だが今の彼には、まさしく王を前にしているかのような確かな迫力と、安心感のようなものがあった。
片腕を失い、大きく弱くなっているのにも関わらず……
赤ん坊の時の印象は、ただ怖いだけの人とさえいえた。
だが今の彼には、まさしく王を前にしているかのような確かな迫力と、安心感のようなものがあった。
片腕を失い、大きく弱くなっているのにも関わらず……
「……っていうか!腕が無いの!?令呪も?」
「この程度どうということはない。」
「あるわよ!!」
「この程度どうということはない。」
「あるわよ!!」
素っ頓狂に叫んだシェフィだが、秀吉はわずかに首を横に振る。
「ないのだ。
強き者は腕を失おうと足を失おうと、その誇りを崩さない。
武の欠片も無き者を強者と認めるつもりはないが、己が武を持ち成すことを定められぬものは覇者足りえぬと。我は知った。」
「……秀吉さん。」
「我は強き者だ。であればそう在り続けねばならん。
殻を破る者、空へと羽ばたく者、敵を正面から迎え撃つ者。
我と並ぶ者たちが新たな強さを得ている中、我のみが変わらぬとあっては、それは覇道ではなく執着に他ならん。」
強き者は腕を失おうと足を失おうと、その誇りを崩さない。
武の欠片も無き者を強者と認めるつもりはないが、己が武を持ち成すことを定められぬものは覇者足りえぬと。我は知った。」
「……秀吉さん。」
「我は強き者だ。であればそう在り続けねばならん。
殻を破る者、空へと羽ばたく者、敵を正面から迎え撃つ者。
我と並ぶ者たちが新たな強さを得ている中、我のみが変わらぬとあっては、それは覇道ではなく執着に他ならん。」
僅かに腰を落とし、秀吉の足元の氷が砕ける。
滑ることも無く雄大に、しっかりと根を張った巨木のような佇まいで、秀吉は臨戦態勢に入る。
滑ることも無く雄大に、しっかりと根を張った巨木のような佇まいで、秀吉は臨戦態勢に入る。
「貴様はどうだ。弱き者か強き者か!
アビドスでべそかき娘だったころと違うというのなら、その身をもって今の貴様の強さを証明してみせよ!」
「言われなくても!!」
アビドスでべそかき娘だったころと違うというのなら、その身をもって今の貴様の強さを証明してみせよ!」
「言われなくても!!」
冷気が張り詰めるドームに秀吉の一喝が轟く。
シェフィは蒼い剣を右手に構えると、その声と張り合うように腹の奥底から叫びをあげた。
シェフィは蒼い剣を右手に構えると、その声と張り合うように腹の奥底から叫びをあげた。
【エリアC-8/雄英高校上空/9月2日午後5時05分】
【宇蟲王ギラ@王様戦隊キングオージャー】
状態:疲労(大)、ダメージ(大)、左腕の盾部破壊、左手の小指と薬指欠損、脛に引っかき傷、???(大)、『信頼の銃弾』の影響(微小)
服装:王の装い
装備:オージャカリバーZERO@王様戦隊キングオージャー、
令呪:残り二画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:塵芥ども悉く捻り潰し最後の勝者となる。
00:トランクスと決着をつける。
01:その後、赤き覇王(秀吉)や闇の戦士(やみのせんし)、校舎内の参加者を殲滅する。
02:他の雑魚共は殲滅する。が、雑魚は雑魚なりに牙を持つか
03:別次元の自分も殺す。ギラという名の王は一人でいい。
04:最後の勝者の証を得たらゴミ(羂索)とカス(クルーゼ)とチリ(茅場)も片付ける。
05:下僕共など歩けば幾らでも付いて来るだろう。
06:……小石風情が
07:……既に終わっただろう死人(可奈美)と氷細工(キラ・ヤマト)以外の塵共に次は無い。
08:二度も見逃された塵が割って入るとはな。
状態:疲労(大)、ダメージ(大)、左腕の盾部破壊、左手の小指と薬指欠損、脛に引っかき傷、???(大)、『信頼の銃弾』の影響(微小)
服装:王の装い
装備:オージャカリバーZERO@王様戦隊キングオージャー、
令呪:残り二画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:塵芥ども悉く捻り潰し最後の勝者となる。
00:トランクスと決着をつける。
01:その後、赤き覇王(秀吉)や闇の戦士(やみのせんし)、校舎内の参加者を殲滅する。
02:他の雑魚共は殲滅する。が、雑魚は雑魚なりに牙を持つか
03:別次元の自分も殺す。ギラという名の王は一人でいい。
04:最後の勝者の証を得たらゴミ(羂索)とカス(クルーゼ)とチリ(茅場)も片付ける。
05:下僕共など歩けば幾らでも付いて来るだろう。
06:……小石風情が
07:……既に終わっただろう死人(可奈美)と氷細工(キラ・ヤマト)以外の塵共に次は無い。
08:二度も見逃された塵が割って入るとはな。
参戦時期:ヤンマたちを処刑しようとしてキョウリュウレッドと戦闘になった直後。
備考
※あらゆる昆虫生命体を支配する力はある程度制限されていますが、発動自体は問題なく行えます。
※宇蟲王の転移能力で短距離であればワープ可能です。
距離や回数には制限があります。現在暫くは使用不能です。
※体内のエネルギーをコントロールし段階的に強化する、疑似的な界王拳が使用可能になりました。
※『信頼の銃弾』による思考への影響を意思一つで捻じ伏せています。今後何らかの切っ掛けで影響が増大、又は完全に消失するかもしれません。
※真なる王の威光に触れ、参加者達を認めたことにより心意システムを発揮しました。どのような影響があるかは後の書き手さんにお任せします。
備考
※あらゆる昆虫生命体を支配する力はある程度制限されていますが、発動自体は問題なく行えます。
※宇蟲王の転移能力で短距離であればワープ可能です。
距離や回数には制限があります。現在暫くは使用不能です。
※体内のエネルギーをコントロールし段階的に強化する、疑似的な界王拳が使用可能になりました。
※『信頼の銃弾』による思考への影響を意思一つで捻じ伏せています。今後何らかの切っ掛けで影響が増大、又は完全に消失するかもしれません。
※真なる王の威光に触れ、参加者達を認めたことにより心意システムを発揮しました。どのような影響があるかは後の書き手さんにお任せします。
【トランクス(未来)@ドラゴンボール超】
状態:ダメージ(大)、疲労(大)、神戸しおの心配(大)
服装:ジャケットと赤いスカーフ(いつもの)
装備:シャドーセイバー(長)@仮面ライダーBKACK RX、通信機@ドラゴンボール超
令呪:残り二画
道具:ホットライン、レジスター(ロロ@ナイトメア・オブ・ナナリー)
思考
基本:羂索を倒し殺し合いを終わらせる。
00:宇蟲王と決着を付ける。
01:ごめんしおちゃん。
さとちゃんと会わせてあげられなくて。
02:あの白髪の男(アルジュナ・オルタ)は必ず倒す。
その為には同志を集めないと……。
03:赤い服の男(宇蟲王ギラ)やキヴォトスの関係者にも要警戒。
04:しおちゃんを怒らせるような事を俺はしてしまったのか…?
05:ルルーシュ…… なんてことを。
06:俺は、俺は間違えたのか?
参戦時期:分岐した未来へ向かう直前。
備考
※殺し合いを破綻させない程度に能力を制限されています。
状態:ダメージ(大)、疲労(大)、神戸しおの心配(大)
服装:ジャケットと赤いスカーフ(いつもの)
装備:シャドーセイバー(長)@仮面ライダーBKACK RX、通信機@ドラゴンボール超
令呪:残り二画
道具:ホットライン、レジスター(ロロ@ナイトメア・オブ・ナナリー)
思考
基本:羂索を倒し殺し合いを終わらせる。
00:宇蟲王と決着を付ける。
01:ごめんしおちゃん。
さとちゃんと会わせてあげられなくて。
02:あの白髪の男(アルジュナ・オルタ)は必ず倒す。
その為には同志を集めないと……。
03:赤い服の男(宇蟲王ギラ)やキヴォトスの関係者にも要警戒。
04:しおちゃんを怒らせるような事を俺はしてしまったのか…?
05:ルルーシュ…… なんてことを。
06:俺は、俺は間違えたのか?
参戦時期:分岐した未来へ向かう直前。
備考
※殺し合いを破綻させない程度に能力を制限されています。
【益子薫@刀使ノ巫女】
状態:疲労(中)、ダメージ(中)
死や圧倒的存在への恐怖(極大)
無力感と力への渇望
メモリーディスクによる記憶改竄(小)
適能者(デュナミスト)として覚・醒
罪から逃げず自分を決して赦さないという思い(極大)
サバイバーズ・ギルト、こんな自分でもなりたいものになりたい気持ち(極大)
服装:長船女学園の制服(血塗れ)
装備:エボルトラスター@ウルトラマンネクサス
令呪:残り三画
道具:ホットライン×2 、???
思考
基本:この殺し合いを終わらせる。
00:……結局どこまで行ってもここに居るオレは『益子薫』なんだな。
01:ごめんなみんな…。
やっぱオレなりたいものになりてぇや。
02:ひよよん達と会ったら全部話す。
03:ジンガと、次会ったら真昼はオレの手で倒す。
他の殺し合いに乗ってる連中も同様。
04:ガッチャードの奴はなるべく早めに見付けた方が良いよな。
05:ディアッカ……本当にごめんなさい。
そんで、本当にありがとう。
06:祢々切丸があったとして…流石に刀使は名乗れねえな。
07:オレが死ねばよかった……。
でも、やっぱり死にたくないなぁ、怖いなぁ……。
08:もし、オレにもっと力があっても、護れなきゃ意味ねぇんし、生き残れなかったら最悪だよな。
09:……可奈美の死体を見つけたら、その時はオレが終わらせる。
ひよよんや舞衣、沙耶香に…背負わせる訳にはいかねえ。
10:……舞衣が誰かを殺したりっするはずない。そうだよな?
11:オレが言えた立場じゃねえけどホシノの奴は放っておくとヤバい。さっさと合流してやらねえと
12:なんか、呼ばれるはずだった名前が呼ばれてない気がする。気のせいか?
13:宇蟲王…お前はここで終わらせる
状態:疲労(中)、ダメージ(中)
死や圧倒的存在への恐怖(極大)
無力感と力への渇望
メモリーディスクによる記憶改竄(小)
適能者(デュナミスト)として覚・醒
罪から逃げず自分を決して赦さないという思い(極大)
サバイバーズ・ギルト、こんな自分でもなりたいものになりたい気持ち(極大)
服装:長船女学園の制服(血塗れ)
装備:エボルトラスター@ウルトラマンネクサス
令呪:残り三画
道具:ホットライン×2 、???
思考
基本:この殺し合いを終わらせる。
00:……結局どこまで行ってもここに居るオレは『益子薫』なんだな。
01:ごめんなみんな…。
やっぱオレなりたいものになりてぇや。
02:ひよよん達と会ったら全部話す。
03:ジンガと、次会ったら真昼はオレの手で倒す。
他の殺し合いに乗ってる連中も同様。
04:ガッチャードの奴はなるべく早めに見付けた方が良いよな。
05:ディアッカ……本当にごめんなさい。
そんで、本当にありがとう。
06:祢々切丸があったとして…流石に刀使は名乗れねえな。
07:オレが死ねばよかった……。
でも、やっぱり死にたくないなぁ、怖いなぁ……。
08:もし、オレにもっと力があっても、護れなきゃ意味ねぇんし、生き残れなかったら最悪だよな。
09:……可奈美の死体を見つけたら、その時はオレが終わらせる。
ひよよんや舞衣、沙耶香に…背負わせる訳にはいかねえ。
10:……舞衣が誰かを殺したりっするはずない。そうだよな?
11:オレが言えた立場じゃねえけどホシノの奴は放っておくとヤバい。さっさと合流してやらねえと
12:なんか、呼ばれるはずだった名前が呼ばれてない気がする。気のせいか?
13:宇蟲王…お前はここで終わらせる
参戦時期:第24話「結びの巫女」にて、可奈美と姫和が未帰還な事を知り涙目で祢々切丸をぶん投げた直後から。
備考:
※支給されていたソードスキルによりドレインタッチ@この素晴らしい世界に祝福を!を習得しています。
※適能者(デュナミスト)として覚・醒し光のみでウルトラマンに成れるように慣れましたが、 現状ウルトラマン・ザ・ネクスト アンファンスにしかなれません。
技は原典のザ・ネクスト アンファンスの物に加えてネクサスのアンファンスの技をいくつかしか使えません。
※ストライクウィッチーズ世界についてある程度把握しました。
※適能者(デュナミスト)として覚・醒した影響で闇のパルファムを振り切りました。
※ジンガのメモリーディスクにより記憶を改竄されました。
それにより宇蟲王との戦いで自分ひとりだけが生き延びてしまったと勘違いしています。
→トランクスの生存に気づき記憶を疑い始めています
備考:
※支給されていたソードスキルによりドレインタッチ@この素晴らしい世界に祝福を!を習得しています。
※適能者(デュナミスト)として覚・醒し光のみでウルトラマンに成れるように慣れましたが、 現状ウルトラマン・ザ・ネクスト アンファンスにしかなれません。
技は原典のザ・ネクスト アンファンスの物に加えてネクサスのアンファンスの技をいくつかしか使えません。
※ストライクウィッチーズ世界についてある程度把握しました。
※適能者(デュナミスト)として覚・醒した影響で闇のパルファムを振り切りました。
※ジンガのメモリーディスクにより記憶を改竄されました。
それにより宇蟲王との戦いで自分ひとりだけが生き延びてしまったと勘違いしています。
→トランクスの生存に気づき記憶を疑い始めています
【エリアC-8/雄英高校、校舎前/9月2日午後5時05分】
【やみのせんし@ドラゴンクエスト】
状態:疲労(大)、ダメージ(中)、MP消費(大)、『忍者』『刀使』に興味(小)、決意(大)
服装:邪樹右龍の忍装束姿(マント)
装備:燦然と輝く王剣@Fate/Grand Order、邪樹右龍の忍装束@忍者と極道
令呪:残り二画
道具:黒嵐剣漆黒&骸骨忍者伝&聖剣ソードライバー@仮面ライダーアウトサイダーズ(マスク破損)、ジャッ君と土豆の木@仮面ライダーセイバー、ピーターファンタジスタ@仮面ライダーセイバー、ジョーカーのラウズカード@仮面ライダー剣
思考
基本:殺し合いに乗る。他ならぬ自分自身の意思で。そして、優勝してロトを殺す?
00:目の前の雑魚共を一掃する。
01:俺は生きる。……もう一人の俺(アレフ)
02:二度と迷わない。方針は変わらない。だが使えるものは使い、ギギストの云うエターナルや魔王グリオン、
ルルーシュのような、俺の掲げた『自由』を奪う力を持つ連中相手なら──
03:過去との決別を証明するため、アスラン・ザラは次会った時に殺す。そしていずれはギギストも。
04:蛇喰病院を目指し、拠点に構える。
05:デクとの決着はひとまず休憩
06:忍者? 聞いたことの無い名前だが、恐らく強い者なのだろうな。
07:エトウカナミ……だったか。次にあのシビトやクロガネスパナ、
ついでにあのドラゴン(ジゴワット)、それにキラ・ヤマトとやらを見つけたらその時は終わらせてやる。
08:俺自身の自由の為に、願いを叶えた後主催者共も殺す。特にケンジャクは。
09:ライダーの力については過信しない。不覚を取るのはゴメンだ。
10:多人数と戦闘するコツはつかんだ。
11:願いは決まった。ロトをこの手で殺す。それでオレは本当に自由となる。
12:俺の本当の名前?そんなのどうでもいい。俺はやみのせんしだ。
13:魔王グリオン。ムカつき具合は聞きしに勝るな
状態:疲労(大)、ダメージ(中)、MP消費(大)、『忍者』『刀使』に興味(小)、決意(大)
服装:邪樹右龍の忍装束姿(マント)
装備:燦然と輝く王剣@Fate/Grand Order、邪樹右龍の忍装束@忍者と極道
令呪:残り二画
道具:黒嵐剣漆黒&骸骨忍者伝&聖剣ソードライバー@仮面ライダーアウトサイダーズ(マスク破損)、ジャッ君と土豆の木@仮面ライダーセイバー、ピーターファンタジスタ@仮面ライダーセイバー、ジョーカーのラウズカード@仮面ライダー剣
思考
基本:殺し合いに乗る。他ならぬ自分自身の意思で。そして、優勝してロトを殺す?
00:目の前の雑魚共を一掃する。
01:俺は生きる。……もう一人の俺(アレフ)
02:二度と迷わない。方針は変わらない。だが使えるものは使い、ギギストの云うエターナルや魔王グリオン、
ルルーシュのような、俺の掲げた『自由』を奪う力を持つ連中相手なら──
03:過去との決別を証明するため、アスラン・ザラは次会った時に殺す。そしていずれはギギストも。
04:蛇喰病院を目指し、拠点に構える。
05:デクとの決着はひとまず休憩
06:忍者? 聞いたことの無い名前だが、恐らく強い者なのだろうな。
07:エトウカナミ……だったか。次にあのシビトやクロガネスパナ、
ついでにあのドラゴン(ジゴワット)、それにキラ・ヤマトとやらを見つけたらその時は終わらせてやる。
08:俺自身の自由の為に、願いを叶えた後主催者共も殺す。特にケンジャクは。
09:ライダーの力については過信しない。不覚を取るのはゴメンだ。
10:多人数と戦闘するコツはつかんだ。
11:願いは決まった。ロトをこの手で殺す。それでオレは本当に自由となる。
12:俺の本当の名前?そんなのどうでもいい。俺はやみのせんしだ。
13:魔王グリオン。ムカつき具合は聞きしに勝るな
参戦時期:竜王の誘いに乗った後
※レベルアップにより全ステータスが向上しました。
※冥黒王ギギストにより力を付与され更に全ステータスが向上しています。
※シビトと化した衛藤可奈美の剣術を一通り視ました。再現可能かは後続にお任せします。
※乱入してきたアナザ―オーズは、参加者ではなくNPCのモンスターだと思っています。
(放送で読み上げられたアレフに対する怒りでレジスターに気づかなかった)
※彼の本当の名前は……
※多人数との戦闘センスが高まりました。
※数々の戦闘を経て以下の特技、呪文を習得しました。
しっぷうづき、はやぶさ斬り、いなずま斬り、だいぼうぎょ、ギガスラッシュ、しのびあし、ビーストモード
バイキルト、ベギラゴン、ギラグレイド、他にも覚えてるかも
※レベルアップにより全ステータスが向上しました。
※冥黒王ギギストにより力を付与され更に全ステータスが向上しています。
※シビトと化した衛藤可奈美の剣術を一通り視ました。再現可能かは後続にお任せします。
※乱入してきたアナザ―オーズは、参加者ではなくNPCのモンスターだと思っています。
(放送で読み上げられたアレフに対する怒りでレジスターに気づかなかった)
※彼の本当の名前は……
※多人数との戦闘センスが高まりました。
※数々の戦闘を経て以下の特技、呪文を習得しました。
しっぷうづき、はやぶさ斬り、いなずま斬り、だいぼうぎょ、ギガスラッシュ、しのびあし、ビーストモード
バイキルト、ベギラゴン、ギラグレイド、他にも覚えてるかも
【夜島学郎@鵺の陰陽師】
状態:疲労(中)ダメージ(中)グリオンへの警戒(大)
服装:いつもの服装
装備:
令呪:残り三画
道具:クラスカード(バーサーカー)@Fate/kaleid liner
魔女箒@転生王女と天才令嬢の魔法革命
セイなる手榴弾@ブルーアーカイブ
スタッグフォン+スタッグギジメモリ@仮面ライダーW
ホットライン、???
N・Sワッペン(S)@ドラえもん
思考
基本:生きる 生きて自分のすべきことを為す
01:キリトの贋物を殺したこと、藤乃さんを死なせたこと。
俺が全部背負うよ
02:俺のせいで、シノンさんは……
03:ディアッカさん……本当にごめんなさい。
04:宇蟲王ギラは絶対に倒さないといけない。
けど今はそれより……。
05:魔王グリオン…ここで倒す!
参戦時期:43話より後
備考
※精神仮縫いは解除されました。
※藤乃代葉の支給品を回収しています。
状態:疲労(中)ダメージ(中)グリオンへの警戒(大)
服装:いつもの服装
装備:
令呪:残り三画
道具:クラスカード(バーサーカー)@Fate/kaleid liner
魔女箒@転生王女と天才令嬢の魔法革命
セイなる手榴弾@ブルーアーカイブ
スタッグフォン+スタッグギジメモリ@仮面ライダーW
ホットライン、???
N・Sワッペン(S)@ドラえもん
思考
基本:生きる 生きて自分のすべきことを為す
01:キリトの贋物を殺したこと、藤乃さんを死なせたこと。
俺が全部背負うよ
02:俺のせいで、シノンさんは……
03:ディアッカさん……本当にごめんなさい。
04:宇蟲王ギラは絶対に倒さないといけない。
けど今はそれより……。
05:魔王グリオン…ここで倒す!
参戦時期:43話より後
備考
※精神仮縫いは解除されました。
※藤乃代葉の支給品を回収しています。
【魔王グリオン@映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク】
状態:ダメージ(小)、疲労(中)、冥黒のアビドス対策委員会を率いる
服装:いつもの服装
装備:エルドラドライバー@仮面ライダーガッチャード エルドラゴンケミーカード(偽)@仮面ライダーガッチャ―ド(オリジナル) 心刀・無垢@SHY-シャイ- 防衛隊炎刃型大剣@モンスターハンターワールド:アイスボーン
令呪:残り三画
道具:ホットライン、テラー世界線のシンシアリティ@ブルーアーカイブ、ガッチャードローホルダー@仮面ライダーガッチャード、双眼鏡@現実簡易救急キット@オリジナル
金の指輪と金貨@僕のヒーローアカデミア オールマイトのシルバーエイジ時代のコス@僕のヒーローアカデミア
ラウズカード♡2 ♡3~10(7を含む三枚は使用済み)
基本:このゲームを利用して目的を達成する。
01:まずは悪意を振りまき、抗う者たちを蹂躙する。
02:アビドス高校か。別の歴史の一ノ瀬宝太郎共々絶望を見せてやろう。
03:いずれホシノを仕留めた連中もじわじわと嬲り殺す。
04:キラ・ヤマト…惜しかったが、絶望と悪意を振り撒いてくれるだろうと期待。
05:ギギストの賢者の石を手に入れ、さらなる力を手に収めたいところだ。
06:ノノミが死んだか。まあホシノよりはよくやった。
07:亀井美嘉は思いのほか揺らいでいたな。エンジェリードを回収できなかったことだけが失策か。
08:思いのほか収穫があった。さてここからどうすべきか
09:ギギストを初め賢者の石は回収する。ルルーシュのプロトガシャットもいずれ手にする必要があるな
10:『個性』か。中々興味深い。他の異世界の異能も全て調べたいところだが。
11:神戸しお…その復讐心は使えそうだ
状態:ダメージ(小)、疲労(中)、冥黒のアビドス対策委員会を率いる
服装:いつもの服装
装備:エルドラドライバー@仮面ライダーガッチャード エルドラゴンケミーカード(偽)@仮面ライダーガッチャ―ド(オリジナル) 心刀・無垢@SHY-シャイ- 防衛隊炎刃型大剣@モンスターハンターワールド:アイスボーン
令呪:残り三画
道具:ホットライン、テラー世界線のシンシアリティ@ブルーアーカイブ、ガッチャードローホルダー@仮面ライダーガッチャード、双眼鏡@現実簡易救急キット@オリジナル
金の指輪と金貨@僕のヒーローアカデミア オールマイトのシルバーエイジ時代のコス@僕のヒーローアカデミア
ラウズカード♡2 ♡3~10(7を含む三枚は使用済み)
基本:このゲームを利用して目的を達成する。
01:まずは悪意を振りまき、抗う者たちを蹂躙する。
02:アビドス高校か。別の歴史の一ノ瀬宝太郎共々絶望を見せてやろう。
03:いずれホシノを仕留めた連中もじわじわと嬲り殺す。
04:キラ・ヤマト…惜しかったが、絶望と悪意を振り撒いてくれるだろうと期待。
05:ギギストの賢者の石を手に入れ、さらなる力を手に収めたいところだ。
06:ノノミが死んだか。まあホシノよりはよくやった。
07:亀井美嘉は思いのほか揺らいでいたな。エンジェリードを回収できなかったことだけが失策か。
08:思いのほか収穫があった。さてここからどうすべきか
09:ギギストを初め賢者の石は回収する。ルルーシュのプロトガシャットもいずれ手にする必要があるな
10:『個性』か。中々興味深い。他の異世界の異能も全て調べたいところだが。
11:神戸しお…その復讐心は使えそうだ
参戦時期:少なくとも本編時間軸にドレットルーパー軍式を送り込み始めた後
備考
※■■■の意■に肉体を■■■られています。
※アヤネ(デスマスク)にネミネムーンとヨアケルベロスのカードを支給しました
※シノン(デスマスク)、ディアッカ・エルスマン(デスマスク)、柊うてな(デスマスク)にギギストの討伐を指示しています。
備考
※■■■の意■に肉体を■■■られています。
※アヤネ(デスマスク)にネミネムーンとヨアケルベロスのカードを支給しました
※シノン(デスマスク)、ディアッカ・エルスマン(デスマスク)、柊うてな(デスマスク)にギギストの討伐を指示しています。
【神戸しお@ハッピーシュガーライフ】
状態:右ひざに切り傷(処置済み)、ルルーシュへの殺意(極大)トランクスへの生理的嫌悪感(極大)、疲労(中)、腹部を中心としたダメージ(中)
服装:いつもの
装備:ジクウドライバー&ジオウⅡライドウォッチ@仮面ライダージオウ ドラドライドウォッチ@オリジナル(仮面ライダージオウ+仮面ライダーガッチャ―ド)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、天使の杖@ドラゴンボール超、ホットライン
思考
基本:ルルーシュを殺す。
ゲームに勝ってさとちゃんを生き返らせる
01:ルルーシュは絶対に許さない 絶対に殺す
02:もう……とらんくすくんはいらないかな。
03:ばいばいロロくん。
04:グリオンさんと協力してルルーシュを殺す
状態:右ひざに切り傷(処置済み)、ルルーシュへの殺意(極大)トランクスへの生理的嫌悪感(極大)、疲労(中)、腹部を中心としたダメージ(中)
服装:いつもの
装備:ジクウドライバー&ジオウⅡライドウォッチ@仮面ライダージオウ ドラドライドウォッチ@オリジナル(仮面ライダージオウ+仮面ライダーガッチャ―ド)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、天使の杖@ドラゴンボール超、ホットライン
思考
基本:ルルーシュを殺す。
ゲームに勝ってさとちゃんを生き返らせる
01:ルルーシュは絶対に許さない 絶対に殺す
02:もう……とらんくすくんはいらないかな。
03:ばいばいロロくん。
04:グリオンさんと協力してルルーシュを殺す
参戦時期:さとうと共に飛び降りを決行する直前。
備考
備考
【エリアC-8/雄英高校 校庭(領域内)/9月2日午後5時05分】
【シェフィ@プリンセスコネクト!Re:Dive】
状態:領域展開 疲労(小)ドゴルドへの恐怖(中)五道化への警戒(中)グリオンへの警戒(中)
服装:いつもの服
装備:ユウキの剣@プリンセスコネクト!Re:Dive
雄英ヒーローズ・バトル@僕のヒーローアカデミア
ソードスキル:氷凝呪法@呪術廻戦、N・Sワッペン(S)@ドラえもん
令呪:残り三画
道具:フラッグポット+フロッグギジメモリ@仮面ライダーW、ホットライン、???
思考
基本:私のやるべきことをする
01:ザラサリキエルを倒す
参戦時期:幼児退行が治って無かったころのどこか
備考
※具体的な参戦時期は後の書き手様にお任せします。
※雄英ヒーローズ・バトル@僕のヒーローアカデミアのデクのカードに本人のサインを書いてもらいました。
状態:領域展開 疲労(小)ドゴルドへの恐怖(中)五道化への警戒(中)グリオンへの警戒(中)
服装:いつもの服
装備:ユウキの剣@プリンセスコネクト!Re:Dive
雄英ヒーローズ・バトル@僕のヒーローアカデミア
ソードスキル:氷凝呪法@呪術廻戦、N・Sワッペン(S)@ドラえもん
令呪:残り三画
道具:フラッグポット+フロッグギジメモリ@仮面ライダーW、ホットライン、???
思考
基本:私のやるべきことをする
01:ザラサリキエルを倒す
参戦時期:幼児退行が治って無かったころのどこか
備考
※具体的な参戦時期は後の書き手様にお任せします。
※雄英ヒーローズ・バトル@僕のヒーローアカデミアのデクのカードに本人のサインを書いてもらいました。
【豊臣秀吉@戦国BASARA2】
状態:疲労(大)、ダメージ(大)、鎧の所々破壊、左肘から先欠損(止血済み)、益子薫への……(大)
服装:いつもの服装(籠手の部分は別)
装備:神旺エクス・アリスタルコス@グランブルーファンタジー
令呪:残り二画(左腕欠損の為使用不可)
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン、N・Sワッペン(S)@ドラえもん
思考
基本:天下統一の邪魔はさせぬ
00:目の前の雑魚共を一掃する。
01:異界の人材や技術、兵器は出来ることならこの手に収める。
02:あの黒き覇王とは何れ雌雄を決する。
03:陽介、我が軍門に下るというなら拒みはせん。
だがいつまでも奴(スパナ)の死に、弱さに執心するなら要らぬ。
04:此処で豊臣軍を築いてテレビ局のルルーシュを倒す。
だがそれには情報を集めねばならぬ。
05:あの光(サン・ライズ・ビーム)のような超遠距離攻撃も警戒はしておくか
06:赤き邪悪の王。貴様はここで討つ
07:冥黒の五道化。傲慢極まる者よ。許してはおけぬ
参戦時期:姉川蹂躙戦の後
備考
※エクス・アリスタルコスによって攻撃力が強化されてます。
※イチローのサン・ライズ・ビームは周囲一マス分ぐらいには目視できるようです。
状態:疲労(大)、ダメージ(大)、鎧の所々破壊、左肘から先欠損(止血済み)、益子薫への……(大)
服装:いつもの服装(籠手の部分は別)
装備:神旺エクス・アリスタルコス@グランブルーファンタジー
令呪:残り二画(左腕欠損の為使用不可)
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン、N・Sワッペン(S)@ドラえもん
思考
基本:天下統一の邪魔はさせぬ
00:目の前の雑魚共を一掃する。
01:異界の人材や技術、兵器は出来ることならこの手に収める。
02:あの黒き覇王とは何れ雌雄を決する。
03:陽介、我が軍門に下るというなら拒みはせん。
だがいつまでも奴(スパナ)の死に、弱さに執心するなら要らぬ。
04:此処で豊臣軍を築いてテレビ局のルルーシュを倒す。
だがそれには情報を集めねばならぬ。
05:あの光(サン・ライズ・ビーム)のような超遠距離攻撃も警戒はしておくか
06:赤き邪悪の王。貴様はここで討つ
07:冥黒の五道化。傲慢極まる者よ。許してはおけぬ
参戦時期:姉川蹂躙戦の後
備考
※エクス・アリスタルコスによって攻撃力が強化されてます。
※イチローのサン・ライズ・ビームは周囲一マス分ぐらいには目視できるようです。
【死告邪眼のザラサリキエル】
状態:ダメージ(大) 自省(大) 首の裂傷(復元済み)
肉体:錠前サオリ@ブルーアーカイブ
装備:
令呪:NPCモンスター扱いの為無し
ドロップアイテム:ヘイロー破壊爆弾@ブルーアーカイブ(マイ=ラッセルハートに強制譲渡済み)
道具:多数の銃火器@???
サバイブカード(烈火・無限・疾風)@仮面ライダー龍騎
基本:冥黒の五道化として行動する。
01:守護者としての役割を全うする。
02:0005bとマジアアズールは……まあ仕方ないか
03:ひとまずルルーシュの方に向かう。
桐藤ナギサがいる以上、聖園ミカも向かうだろう。
04:誰がエルちゃんだ、誰が
05:凶星病理も災難だったな。
06:流石は闇檻 一筋縄ではいかないが……あれほどの顔ぶれが揃うとはな
07:参加者を侮りすぎていたか。
まったく、ルルーシュじゃないがイレギュラー続きには頭を抱えるな
08:どいつもこいつも五道化を舐めやがって
参戦時期:なし
備考
※NPCモンスター扱いの為、令呪無し、名簿に記載無し、支給品無しです。
※ヘイローを有しています。銃撃などに足して異様なタフネスを発揮します。
※肉体が女性の為、魔戒剣をはじめとした生物的に男性であることが前提条件の武器や能力を使えません。
※死告邪眼はギアスキャンセラーをベースにした彼女の固有能力です。
発動すると有効範囲内の異能力を無効化できますが、その有効範囲に常に自分が含まれます。
※アストルムの七冠の権能@プリンセスコネクト!Re:DIVEを模した劣化複製権能(デッドコピースキル)を持たされています。
状態:ダメージ(大) 自省(大) 首の裂傷(復元済み)
肉体:錠前サオリ@ブルーアーカイブ
装備:
令呪:NPCモンスター扱いの為無し
ドロップアイテム:ヘイロー破壊爆弾@ブルーアーカイブ(マイ=ラッセルハートに強制譲渡済み)
道具:多数の銃火器@???
サバイブカード(烈火・無限・疾風)@仮面ライダー龍騎
基本:冥黒の五道化として行動する。
01:守護者としての役割を全うする。
02:0005bとマジアアズールは……まあ仕方ないか
03:ひとまずルルーシュの方に向かう。
桐藤ナギサがいる以上、聖園ミカも向かうだろう。
04:誰がエルちゃんだ、誰が
05:凶星病理も災難だったな。
06:流石は闇檻 一筋縄ではいかないが……あれほどの顔ぶれが揃うとはな
07:参加者を侮りすぎていたか。
まったく、ルルーシュじゃないがイレギュラー続きには頭を抱えるな
08:どいつもこいつも五道化を舐めやがって
参戦時期:なし
備考
※NPCモンスター扱いの為、令呪無し、名簿に記載無し、支給品無しです。
※ヘイローを有しています。銃撃などに足して異様なタフネスを発揮します。
※肉体が女性の為、魔戒剣をはじめとした生物的に男性であることが前提条件の武器や能力を使えません。
※死告邪眼はギアスキャンセラーをベースにした彼女の固有能力です。
発動すると有効範囲内の異能力を無効化できますが、その有効範囲に常に自分が含まれます。
※アストルムの七冠の権能@プリンセスコネクト!Re:DIVEを模した劣化複製権能(デッドコピースキル)を持たされています。
| 160:幕間:タイムスタンプ 黄金の牢獄にて | 投下順 | 161:華鳥蘭子:ライジング |
| 時系列順 | 125:僅かな光しかなくたって | |
| 豊臣秀吉 | 164:雄英事変:それ以外のことなんて消してしまおう | |
| トランクス | ||
| 宇蟲王ギラ | ||
| やみのせんし | ||
| 益子薫 | ||
| 夜島学郎 | ||
| シェフィ | ||
| 魔王グリオン | ||
| 神戸しお | ||
| 死告邪眼のザラサリキエル |