時間は殺し合いが始める前へと戻る。
数カ月前――とある一室にて―、
「支給品の為に参加させたい者がいるだって?」
額に縫い目のある人物―羂索はやや大きな声を発した。
羂索の目の前には協力者である白い軍服の男―ラウ・ル・クルーゼと白衣の男―茅場晶彦の姿。
各々の仕事を持つ彼らが顔を合わせたのは、数分前。
殺し合いの準備の進行状況の確認と細かな部分の打ち合わせの為の会合であった。
殺し合いの準備の進行状況の確認と細かな部分の打ち合わせの為の会合であった。
「ああ、この“ひみつ道具”と云う物は、汎用性に優れている。弱者側の参加者の強化にも繋がり、殺し合いを進める上で役に立つだろう。」
話しながら、茅場は羂索に分厚い資料を渡す。
初めは退屈そうにページをめくっていた羂索であったが、未知の情報に引き込まれたのか、やがて資料を読む事に没頭していく。
初めは退屈そうにページをめくっていた羂索であったが、未知の情報に引き込まれたのか、やがて資料を読む事に没頭していく。
この時点で大まかな参加者の名簿は出来、後は一、二枠の参加者を決めるだけとなっていた。
それと並行し、参加者に配る支給品及びドロップアイテムの選定も始まっていた。
モビルスーツ、ナイトメアフレーム、そして仮面ライダーへの変身ベルト…、
それらに対抗しうえる支給品を探す上で、茅場とクルーゼはとある世界を見つけた。
「強いては“ひみつ道具”を支給する為にこの世界から、参加者を出したい。
支給品だけ持ってくる事も出来るが、参加させた方が対象の世界のデータも取りやすく、多くの物も用意できるからな。」
支給品だけ持ってくる事も出来るが、参加させた方が対象の世界のデータも取りやすく、多くの物も用意できるからな。」
茅場に代わり、クルーゼが参加者への説明へと移る。
「…ふうん。」
彼の話を聞いているのか分からない様子で、羂索は手元の資料を見続ける。
「もう参加させる者も決まっている。その世界にて“ひみつ道具”にて多くの敵と対峙し、地球を救ってきた22世紀のロボット―“ドラえもん”。
資料の通り、未来にて多額の負債を抱えるとある小学生の運命を変える為、彼の所へ居候をしている。
普段は彼を手助けする為に、未来から持って来た“ひみつ道具”を使うが、当人も落ちこぼれのロボットの為、上手く解決出来ない事もある。
普段は彼を手助けする為に、未来から持って来た“ひみつ道具”を使うが、当人も落ちこぼれのロボットの為、上手く解決出来ない事もある。
が、友人達と遊びの一環で過去の時代や海底・地底・宇宙など様々な異世界へと冒険に行き、そこで地球に仇なす者達と遭遇し、彼らに打ち勝っている。
枠が少ない為、道具の所持者である彼は確定として、より多くの支給品を増やす為にもう一枠使いたい。
私としては、居候先の少年かその友人達で充分だと思うのだが?」
私としては、居候先の少年かその友人達で充分だと思うのだが?」
「――却下だ。」
視線を資料に移したまま、クルーゼの顔を見ずに羂索は、強い口調で答える。
「そうか、君なら興味を惹かれると思ったが、やはり支給品目当ての参加は認められないかな?」
その言葉を聞き、羂索は顔を上げた。
「いや、違うよ。
支給品にこの“ひみつ道具”を使うのも賛成だ。そして、参加者に所持者である彼を参加させるのも賛成。
ただし、残り一枠に彼の知人や仲間を入れる案には賛成しかねるな。」
支給品にこの“ひみつ道具”を使うのも賛成だ。そして、参加者に所持者である彼を参加させるのも賛成。
ただし、残り一枠に彼の知人や仲間を入れる案には賛成しかねるな。」
パラパラと資料をめくり、幾つかの名前と写真が載った一つの書類を示す。
大富豪・ドルマンスタイン
ガルタイト鉱業用心棒・ギラーミン
ダブランダー軍親衛隊長・サベール
復讐の神・ポセイドン
大魔王・デマオン
PCIA長官・ドラコルル
鉄人兵団地球方面軍・総司令官
妖怪王・牛魔王
精霊王・ギガゾンビ
奴隷商人・アブジル
発明家ロボット・ナポギストラー1世
妖霊大帝・オドローム
寄生生物・ヤドリ天帝……etc。
ガルタイト鉱業用心棒・ギラーミン
ダブランダー軍親衛隊長・サベール
復讐の神・ポセイドン
大魔王・デマオン
PCIA長官・ドラコルル
鉄人兵団地球方面軍・総司令官
妖怪王・牛魔王
精霊王・ギガゾンビ
奴隷商人・アブジル
発明家ロボット・ナポギストラー1世
妖霊大帝・オドローム
寄生生物・ヤドリ天帝……etc。
それに連なる名前・写真は、ドラえもんが対峙して来た敵組織の強敵及び首領格であった。
「この資料を見るに彼は素晴らしい冒険をしている。
殺し合いを進ませるのに必要な存在だ。
但し、仲間がいては、私の望むものが見れないかも知れない。
残り一枠には彼が敵対した者の中から選んでもらいたい。」
殺し合いを進ませるのに必要な存在だ。
但し、仲間がいては、私の望むものが見れないかも知れない。
残り一枠には彼が敵対した者の中から選んでもらいたい。」
羂索は持っていた資料を茅場に返し、部屋を出ようとする。
その背中に向けて、クルーゼは声を掛ける。
その背中に向けて、クルーゼは声を掛ける。
「足りていると思ったがマーダーをまだ増やすのか?
いいのか。たった一枠の為に時間を使う事になるぞ。」
いいのか。たった一枠の為に時間を使う事になるぞ。」
その言葉に羂索は立ち止まる。
「構わないさ。これまでに多くの時間を費やして来た。多少伸びても問題はない。それに…、」
彼はゆっくりと振り返り、クルーゼに答える。
「殺し合いを進めるのは、何も“マーダー”だけではない…。
私達主催と敵対しながらも、参加者達とは分かり合えない者…。
現状、“殺し合いに乗る者”が決まった今、私が望むのはそんな“場を掻き乱す者”だよ。」
私達主催と敵対しながらも、参加者達とは分かり合えない者…。
現状、“殺し合いに乗る者”が決まった今、私が望むのはそんな“場を掻き乱す者”だよ。」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ひみつ道具博物館―とある一室の前にて。
時刻は15時46分。
【鉄華兵団】の面々は、新たな来訪者を迎え、危険人物に襲われていた者達を受け入れたものの、その内の一人―花菱はるかは死亡。
襲われた桃色の髪の女性―ラクスも怪我を負っており、別室にてギギストと名乗る異形の存在が治療にあたっている。
現在、室外にいる【鉄華兵団】は東ゆうの慟哭を聞く事しか出来なかった。
(参ったな、あんな様子じゃ部屋に入れないよ。)
彼女の叫びを聞きながら、ドラえもんは思案する。
はるかを死に追いやった高速で動く危険人物に関しては立風館ソウジと梔子ユメが向かっている。
梔子ユメに関しては他の【鉄華兵団】のメンバーもその姿が羂索に利用された件について聞きたいだろうが、この状況では仕方がない。
梔子ユメに関しては他の【鉄華兵団】のメンバーもその姿が羂索に利用された件について聞きたいだろうが、この状況では仕方がない。
が、此方も早く動かなくては。
現状、二人を助けに行く事は難しいが、万が一敵を撃ち漏らした場合はここが戦場となる。
その前に何らかの対策を練らなくては。
現状、二人を助けに行く事は難しいが、万が一敵を撃ち漏らした場合はここが戦場となる。
その前に何らかの対策を練らなくては。
ドラえもんはマクギリスに視線を向ける。
部屋の戸口の前にいる彼は目の前の光景を見ながら、先程の危険人物に対しての対策を考えている様子だった。
部屋の戸口の前にいる彼は目の前の光景を見ながら、先程の危険人物に対しての対策を考えている様子だった。
続いて、傍らのゼロへ視線を向けると、仮面の人物は壁に身体を―右肩を寄せ、座り込んでいた。
頭は下げたままであり、その様子から顔は見えなくてもショックを受けた様子が見て取れた。
頭は下げたままであり、その様子から顔は見えなくてもショックを受けた様子が見て取れた。
その座り方―、女性的な仕草を見て、ドラえもんは思う。
(やっぱり、ゼロさんは女の子だね…。でも、あんな光景見たらとてもじゃないけど、動けないよ…。)
隣の鈴音もその動作に気付いた様子だったが、空気を読み何も発言はしない。
隣からの声は尚も続いている。
来訪者の悲痛な叫びが彼らの足を止めていた。
来訪者の悲痛な叫びが彼らの足を止めていた。
皆がその場を動けない―。
そんな中、静かに、僅かながらの“怒り”を込めて、赤いロボット―総司令官は口を開く。
「…耳障りな声だ。誰か黙らせろ。
―そして、教えてやれ。今嘆いてもどうせ全員後を追うことになると。」
―そして、教えてやれ。今嘆いてもどうせ全員後を追うことになると。」
場の空気を読まない冷酷な発言に、真っ先に反応したのは、彼の敵であるドラえもん―、そして同盟者であるマクギリスであった。
「総司令官!」
「総司令官殿!!」
一体と一人の反応を見て、赤いロボットの将―総司令官は“怒り”を纏い、彼らに答える。
「何を憤る?私は“現実”を口にしたまでの事。
あの高速移動の危険人物は勿論、【四凶・五道化】がいる現状では小娘共が命を落とす確率が高い。
あの高速移動の危険人物は勿論、【四凶・五道化】がいる現状では小娘共が命を落とす確率が高い。
四凶は残り一人となったが、五道化は一人脱落したのみ…。
茅場のNPC落ちと主催陣に乱れが生じているが、強大な敵勢力は未だ健在よ。
この状況であの様な小娘共に『生きて帰れる』などと気休めを口にする方が【残酷】ではないのか?」
茅場のNPC落ちと主催陣に乱れが生じているが、強大な敵勢力は未だ健在よ。
この状況であの様な小娘共に『生きて帰れる』などと気休めを口にする方が【残酷】ではないのか?」
「…それは、そうかも知れないけど…、だからって言い方があるだろ!!」
反論するドラえもん。
それに対し、総司令官は悪ぶれる事なく、答える。
「言い方…?言い方を変えれば、命が助かるとでも?
未成熟の人間――、子供を我が鉄人兵団と戦わせた者の台詞とは思えんな。
未成熟の人間――、子供を我が鉄人兵団と戦わせた者の台詞とは思えんな。
―だが、あの連中の【教育】の仕方は見事だったぞ。
なにせ数万の兵に命を捨てて挑んで来たからな。それに比べ、新しい来訪者の小娘共は嘆くだけだがな。全く…、使えんゴミ共め。」
なにせ数万の兵に命を捨てて挑んで来たからな。それに比べ、新しい来訪者の小娘共は嘆くだけだがな。全く…、使えんゴミ共め。」
総司令官の吐き捨てる様な発言に対し、ゼロも立ち上がり、ゆっくりと顔を上げ、声の主を見据える。
「総司令官殿―、その言葉はあまりにも彼女達に失礼だ。撤回して貰いたい。」
―その場に、張り詰めた空気が流れる。
その様子にマクギリスは困惑する。
(…どうしてこうなった。総司令官殿とは【和解】した筈ではないのか…?)
そして彼は回想する。
彼との関係に『歪み』が出来たと思われる、放送後の様子を。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――時刻は15時14分。
22世紀に存在する空中に浮かぶ建物、ひみつ道具博物館(ミュージアム)。
人間が発明した便利な道具―様々なひみつ道具を展示する科学が進んだ未来に置いても、歴史を感じさせる建物。
その中の一室―。
小会議室にて、殺し合いに巻き込まれた者達の対主催勢力の一つ、【鉄華兵団】の面々が放送を静かに待っていた。
小会議室にて、殺し合いに巻き込まれた者達の対主催勢力の一つ、【鉄華兵団】の面々が放送を静かに待っていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
放送寸前、ドラえもんは先程、ゼロ達から聞かれたルルーシュに関する情報を頭の中で反覆していた。
(…何だか、釈然としないな。)
ルルーシュの今迄の悪逆皇帝としての行動は演技だった。
これで、気持ちを切り替えてルルーシュ軍と合流する……、とはなりにくかった。
(…正直、卜部さんにお礼を言わなかった事を除いても、清隆くんの事がある。
少なくとも、ギアスの解除の目処が付かない限りは会いたくはないな…。)
少なくとも、ギアスの解除の目処が付かない限りは会いたくはないな…。)
ルルーシュが本来なら戦いとは無縁の一学生を洗脳し、自身の兵隊としたのは紛れも無い事実。
その事が解決しない限りは、彼との【和解】は難しいだろう。
(いずれにしてもしばらくはゼロさんの元で―【鉄華兵団】と共に活動しなければならないな。)
そう考えた時にホットラインの画面上に額に傷のある女性―羂索が現れた。
『やあ、間も無く18時08分に日の入りであることを考えると、もうこんばんはと言った方が良いかな?羂索だ。』
最初の広間での説明ぶりに見る彼女―彼の顔。
自分達を殺し合いの舞台へと招いた存在に手を出せぬまま、放送が始まった。
自分達を殺し合いの舞台へと招いた存在に手を出せぬまま、放送が始まった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
第ニ回放送の後、【鉄華兵団】の面々は沈黙していた。
(…予想はしていたが、現実に突き付けられると厳しいな。)
兵団内で実質の指揮を執るマクギリスは苦渋の表情をしていた。
参加者は遂に百人を切った。これからは更に厳しい戦いが待っている事だろう。
ドラえもんと堀北鈴音も知っている事とはいえ、アッシュフォード学園組の名前が呼ばれ、改めて喪失感を感じていた。
また二人に縁があるルルーシュ・ヴィ・ブリタニア―彼の世界から来たと思われる参加者達が2代目ゼロを残して全滅した事にも、湧き上がる感情があった。
「ルルーシュくん…、遂に一人ぼっちに…。」
袂を分かったとはいえ、友人であるスザクや仮とはいえ、弟のロロを失ったルルーシュに寄り添ってあげられなかったと後悔がドラえもんを支配した。
「…複雑な気分ね。この殺し合いに巻き込まれて、ルルーシュに振り回される事もあったけど、こんなに早く彼の身近な人物がいなくなるなんて…。」
―そして、2代目ゼロことシャーリーも仮面の奥で悲痛な表情を隠していた。
(…もうスザクくんもロロもいないんだね…。二人がいたから、ルルも頑張れたのに…。私だけ生き残って、どうすれば…。)
ロロが死んだ事は先の放送で感じていたが、スザクに関しては完全な予想外だった。
戦闘能力に優れ、ルルーシュの尤も親しい彼が死んだ事はシャーリーの心にも深い影を落とした。
戦闘能力に優れ、ルルーシュの尤も親しい彼が死んだ事はシャーリーの心にも深い影を落とした。
小会議室を重い雰囲気が包み込む。
室内にいたNPCのリルルでさえ、その雰囲気に飲まれ、身動きをしなかった。
ゼロの傍にいる桃色のロボ―ハロは気にせず、けたたましい音声を鳴らしていたが。
室内にいたNPCのリルルでさえ、その雰囲気に飲まれ、身動きをしなかった。
ゼロの傍にいる桃色のロボ―ハロは気にせず、けたたましい音声を鳴らしていたが。
その中で、心に傷を負っていない者がいた。
鋼鉄の身体を持った人に非ざる者―総司令官である。
鋼鉄の身体を持った人に非ざる者―総司令官である。
「脱落者は33名。キズナレッドも落ちたか…。強化されたとはいえ、正気を失っては当然の結末だが。
問題はキョウリュウゴールドか。
名簿にはキズナレッドと違い、市井に紛れる為の名しか載っておらなんだから、生死は分からん。レッドと同じ様に、目の前で名乗ってくれればよかったが。
名簿にはキズナレッドと違い、市井に紛れる為の名しか載っておらなんだから、生死は分からん。レッドと同じ様に、目の前で名乗ってくれればよかったが。
……結局、前者の同行者は全滅してしまったな。
後者の同行者共は当人と揃って生存し、機会があれば此方に来ると良いのだがな。」
後者の同行者共は当人と揃って生存し、機会があれば此方に来ると良いのだがな。」
総司令官は、己が敵対した人物達の事を語るとマクギリスに話し掛ける。
「さて、マクギリス―准将よ。
ここからが正念場だな。参加者も半分以上減った。
生き残った参加者共はルルーシュと同じく徒党を組んでいる筈…。
ここからが正念場だな。参加者も半分以上減った。
生き残った参加者共はルルーシュと同じく徒党を組んでいる筈…。
この後に及んで単独行動を取る者は、ほぼ優勝狙いの危険人物と踏んで間違いない。
故にここからはグループ同士での【同盟】を組む話へと変わる。
しかし、ここまで生き残って来た連中だ。仲間内での結束は固い筈。新しいグループへ移動する者は殆どおらん筈だ。
故にここからはグループ同士での【同盟】を組む話へと変わる。
しかし、ここまで生き残って来た連中だ。仲間内での結束は固い筈。新しいグループへ移動する者は殆どおらん筈だ。
…つまり、この状況で我ら兵団の新規団員は望めん。
またグループ同士の同盟を組むと言っても、どちらが主導権を握るかの話にもなるだろう。
…故に我が世界の英雄・ドラえもんと付き人の小娘を兵団へ迎え入れ、体制を整える必要があると思うのだが。」
またグループ同士の同盟を組むと言っても、どちらが主導権を握るかの話にもなるだろう。
…故に我が世界の英雄・ドラえもんと付き人の小娘を兵団へ迎え入れ、体制を整える必要があると思うのだが。」
機械の将の話を聞き、マクギリスは近くにいる青い達磨の様な存在と長髪の女学生を見て答える。
「…戦力の話ですか。確かにこの状況では、仕方がない事ですが、見るからに腕っぷしが強そうでない彼らに期待するのはどうかと…。」
マクギリスの言葉に、目の前のロボットは溜め息の様な音を出し、首を振る。
そして、マクギリスの耳元で言葉を発する。
―誰にも聞かれないように。
そして、マクギリスの耳元で言葉を発する。
―誰にも聞かれないように。
「…私が言いたい事が伝わっておらんようだな。私は“体制”を変えろと言った。
―つまり、ゼロを【代表】から降ろせと言ったのだ。
…先のルルーシュの放送後の様子を見たであろう。
本人は隠しているつもりだろうが、たかが顔の見えない相手へ“暴言”を吐いたぐらいで落ち込む者に先は任せられん。
他のグループと【同盟】を組む際に、取り込まれる可能性があるからな。
またたった3人―実質貴様が推して決まった“代表”に果たして価値はあるのか?
もっと多数の意見を聞き、その中で相応しい者を決める…。
それが“民主主義”ではないのか?」
本人は隠しているつもりだろうが、たかが顔の見えない相手へ“暴言”を吐いたぐらいで落ち込む者に先は任せられん。
他のグループと【同盟】を組む際に、取り込まれる可能性があるからな。
またたった3人―実質貴様が推して決まった“代表”に果たして価値はあるのか?
もっと多数の意見を聞き、その中で相応しい者を決める…。
それが“民主主義”ではないのか?」
良好に見えた同盟成立時とは違う―総司令官の突然の発言にマクギリスの身体は固まる。
「それは…。」
マクギリスが言葉を発する前に、話終えた総司令官は彼の耳元から離れる。
「今の話は考えておけ。さて情報交換の前に地球のロボット―ドラえもんと少し話がしたい。
私の待ち侘びた探し人がやっと来たのだ。丁重な挨拶を邪魔の入らぬ所でな。なに、5分と掛からん。そこの扉の前に行くぞ。」
私の待ち侘びた探し人がやっと来たのだ。丁重な挨拶を邪魔の入らぬ所でな。なに、5分と掛からん。そこの扉の前に行くぞ。」
そう言うとドラえもんに近付き、その小柄な腕を掴む。
「ち、ちょっと、待って…。」
「総司令官殿、勝手な行動は…。」
マクギリスが引き止める前に総司令官は困惑するドラえもんの腕を引き、会議室の扉の外へと移動していた。
| 176:マジアアズール:アナザーライジング | 投下順 | 177:踊る会議 |
| 173:最悪ノシュウライ | 時系列順 | |
| マクギリス・ファリド | ||
| 二代目ゼロ | ||
| 総司令官 | ||
| ドラえもん | ||
| 堀北鈴音 |