「おい、本当にここであっているのか?」
どこかSF的な雰囲気の廊下を王冠を被った白い髪に赤い眼の人間離れした美青年に先導される形で白い皇帝服の少年にもえ袖の少女、銃で武装した二人の女学生が歩いている。
「僕らケミーに悪意はないよ。
安心して身を任せておくれ、ハンサムボーイ」
安心して身を任せておくれ、ハンサムボーイ」
気障なセリフに変なむずがゆさを覚えながらも進んでいくと自動ドアの先、青を基調とした教室とも秘密基地ともとれる部屋に辿り着いた。
近未来的な設備に混ざってルネサンス期の錬金術を思わせる実験器具の数々がテーブルに並んでいる。
近未来的な設備に混ざってルネサンス期の錬金術を思わせる実験器具の数々がテーブルに並んでいる。
「てっきりここに来るのは少年か我が娘の平行同位体かと思っていたが……ズキュンパイア。
君が先導者になったのか」
君が先導者になったのか」
テーブル同士の真ん中には黒いマントを羽織った壮年の男が立っており、先導者、吸血鬼のケミーズキュンパイアとは顔見知りのようだ。
「誰か知ってるのか?」
「九堂風雅。
僕たちケミーを保管していた錬金術師だよ」
僕たちケミーを保管していた錬金術師だよ」
皇帝服の少年たち、ルルーシュ、くるみ、そしてルルーシュがギアスで配下にした二人のキヴォトス人に説明するズキュンパイア。
「見たところまともな人間の生命エネルギーは感じない。
NPCモンスター……にしても変だな」
NPCモンスター……にしても変だな」
警戒しながらいつでも変身できるように構えるルルーシュに風雅が微笑む。
「君は目敏い子だな。
この私は錬金術で造った義体……本物の私の意志で動く人形に過ぎない。
おそらくこの儀式を企んだ連中はこの義体を再錬成して傀儡にでもするつもりだったんだろう」
この私は錬金術で造った義体……本物の私の意志で動く人形に過ぎない。
おそらくこの儀式を企んだ連中はこの義体を再錬成して傀儡にでもするつもりだったんだろう」
「それって、、冥黒の五道化?」
くるみの問いに風雅の眉が嫌なものを見たように歪む。
「冥黒……やはり連中は錬金術を悪用して傀儡を生み出していたか」
神妙な表情でつぶやく風雅。
ルルーシュはズキュンパイアを押しのけて前に出る。
ルルーシュはズキュンパイアを押しのけて前に出る。
「一人勝手に納得しているところ悪いが、今は余裕が全くなくてな。
ここの設備をすべて使わせてもらうぞ。
幸い、今の貴公は抵抗らしい抵抗はできない」
ここの設備をすべて使わせてもらうぞ。
幸い、今の貴公は抵抗らしい抵抗はできない」
「ちょっとルルーシュ!
やめなよ悪い人でもなさそうなんだから!」
やめなよ悪い人でもなさそうなんだから!」
色違いの紋様を瞳に浮かべるルルーシュを諫めるくるみ。
それを見て一度はルルーシュの圧に同調して銃を構えていた生徒二名が銃を下す。
それを見て一度はルルーシュの圧に同調して銃を構えていた生徒二名が銃を下す。
「ズキュンパイアがマルガム化していない以上、君たちがここの設備を使うのはかまわないが、何があったんだ?
私は奴らのもとから逃れる際に、錬金術を封じられ、この会場内の物を使うことも出来なくされてしまった。
外の状況を全く把握していない」
私は奴らのもとから逃れる際に、錬金術を封じられ、この会場内の物を使うことも出来なくされてしまった。
外の状況を全く把握していない」
だから自動ドア一つまともに開けられずにこの部屋にずっと一人だったのか、とくるみはちょっと気の毒に、同時に逃げ出そうとした瞬間ここまで徹底的に力をそがれるほどに警戒される風雅は何者なんだろう?と疑問に思った。
「グリオンを名乗る女とその傀儡がここの設備を掌握しまた面倒な事態を起こそうとしている。
他にも倒さなければならない存在がどれだけでもいる中、やつばかりにも時間をかけていられない」
他にも倒さなければならない存在がどれだけでもいる中、やつばかりにも時間をかけていられない」
「グリオンが!……なら、これも使ってくれ」
そう言って風雅は自身の腰に巻いていたマジェードの使っていたのと同じドライバー同型のドライバーに赤い宝石のはまった金の指輪を差し出す。
「有効活用させてもらおう。
くるみ!私はこの学園内をここから掌握する。
しばらく動けんからそこの二人にはこっちに残ってもらうぞ」
くるみ!私はこの学園内をここから掌握する。
しばらく動けんからそこの二人にはこっちに残ってもらうぞ」
「わかった。
私は、これの修理からはじめるね」
私は、これの修理からはじめるね」
そう言ってくるみはルルーシュから預かっていた四次元くずかごから回収したアイテムを取り出した。
「私も手伝おう。
錬金術も機材も使えないが、ここにある代替の設備の使い方もデータの場所も知っている。
ズキュンパイア、君も来てくれ」
錬金術も機材も使えないが、ここにある代替の設備の使い方もデータの場所も知っている。
ズキュンパイア、君も来てくれ」
ルルーシュはライダーに変身し、頭上を円形囲むように配置された画面に手をかざす。
膨大な情報と現代錬金術という未知の技術がアークの電子頭脳とルルーシュの中に流れ込んできた。
膨大な情報と現代錬金術という未知の技術がアークの電子頭脳とルルーシュの中に流れ込んできた。
敵は一体。
先の戦闘でエケラレンキスが生み出したアナザージオウトリニティ。
先の戦闘でエケラレンキスが生み出したアナザージオウトリニティ。
(なんでこっちの攻撃が全然効いてないのよこの気持ち悪いの!)
アナザージオウトリニティーは、見れば見るほど醜悪な異形だ。
まずそもそも仮面ライダーやスーパー戦隊の戦士を無理やり有機的に歪めたような外見の怪人だったのだろう。
そこから更に両肩に無理やり引き延ばして垂れ幕の形に変質させた怪物を縛り付けているデザインをしている。
右側の濁った紫色の方が逃げ出そうとしている形なのに対して、左側はむしろ自分から絡まりにいって体に入り込んでいる形で、左腕だけ膨れ上がった気持ちの悪いシルエットをしている。
まずそもそも仮面ライダーやスーパー戦隊の戦士を無理やり有機的に歪めたような外見の怪人だったのだろう。
そこから更に両肩に無理やり引き延ばして垂れ幕の形に変質させた怪物を縛り付けているデザインをしている。
右側の濁った紫色の方が逃げ出そうとしている形なのに対して、左側はむしろ自分から絡まりにいって体に入り込んでいる形で、左腕だけ膨れ上がった気持ちの悪いシルエットをしている。
次に目が行くのが胸だ。
両肩の垂れ幕を無理やり体に固定するベルトは本来たすき掛けのようにつけてちょうどいい長さらしく、はち切れそうなほどに引き伸ばされており、欠けた赤い宝玉のはまったバックを挟んで正面右側の皺が『GAVU』『ZEZTZ』と読めるような気がしないでもない。
両肩の垂れ幕を無理やり体に固定するベルトは本来たすき掛けのようにつけてちょうどいい長さらしく、はち切れそうなほどに引き伸ばされており、欠けた赤い宝玉のはまったバックを挟んで正面右側の皺が『GAVU』『ZEZTZ』と読めるような気がしないでもない。
そして顔も酷い。
仮面ごと顔の皮を引っぺがした上にクリアパーツのマスクをつけたような恐ろしい形相の上に何か食べたまま歯磨きどころか口元をぬぐうことも忘れたように赤黒い何かに汚れており、人間の目でいうところの涙袋のあたりに刻まれた文字も
『ZI-O』までは読めるが、残りの数字らしき部分は四桁らしいが『20』までしか読めない。
仮面ごと顔の皮を引っぺがした上にクリアパーツのマスクをつけたような恐ろしい形相の上に何か食べたまま歯磨きどころか口元をぬぐうことも忘れたように赤黒い何かに汚れており、人間の目でいうところの涙袋のあたりに刻まれた文字も
『ZI-O』までは読めるが、残りの数字らしき部分は四桁らしいが『20』までしか読めない。
最後に腹部だ。
顔の口とは別にもう一つ口が開いており、並びの悪い赤茶色に汚れた牙がジクウドライバーに似た黒いバックルに嚙みついている。
それだけならまだいいのだが、下唇の隙間から延びる舌が右上顎奥の歯に舌先を伸ばしており、一瞬バックルについたレバーにも見えるがよく見れば口にものを入れながらしゃべろうとしているようにしか見えない。
顔の口とは別にもう一つ口が開いており、並びの悪い赤茶色に汚れた牙がジクウドライバーに似た黒いバックルに嚙みついている。
それだけならまだいいのだが、下唇の隙間から延びる舌が右上顎奥の歯に舌先を伸ばしており、一瞬バックルについたレバーにも見えるがよく見れば口にものを入れながらしゃべろうとしているようにしか見えない。
とにかく行儀の悪い食事と心身に巣食う何かが混ざったような醜い姿をしている。
これに変身しているのが死体人形とはいえ甘い声と愛らしい容姿の12歳に満たない少女などと誰が信じようか。
エケラレンキスが執拗に煽り立て、理性を失った状態で過剰に力を与えるという状態にさえならなければ制御もできたかもしれないが、こうなっては後の祭りだ。
これに変身しているのが死体人形とはいえ甘い声と愛らしい容姿の12歳に満たない少女などと誰が信じようか。
エケラレンキスが執拗に煽り立て、理性を失った状態で過剰に力を与えるという状態にさえならなければ制御もできたかもしれないが、こうなっては後の祭りだ。
『$B$5$H$A$c$s$5$H$A$c$s$5$H$A$c$s!
$I$3$K!$I$3$K$$$k$N!$G$F$-$F$h!』
$I$3$K!$I$3$K$$$k$N!$G$F$-$F$h!』
判別不能の唸り声交じりの叫びとともに両手に握られた悪趣味な丸鋸と無骨な大鎌が奮われ、また建物に派手な亀裂が走り、コンクリートの地面にアバンギャルドな斬撃痕が刻まれる。
ここまで約30分。
剣戟は効果が認められず、信頼の銃弾は足止めには成功したがまるで特定の何か以外の一切を拒絶するような強烈な抵抗により力をそぐに至らなかった。
ならば単純な攻撃としての銃撃はどうかと対ヒューマギア弾やGN粒子ビームにガンバレルも使ってオールレンジの弾幕を張る。
だが……
ここまで約30分。
剣戟は効果が認められず、信頼の銃弾は足止めには成功したがまるで特定の何か以外の一切を拒絶するような強烈な抵抗により力をそぐに至らなかった。
ならば単純な攻撃としての銃撃はどうかと対ヒューマギア弾やGN粒子ビームにガンバレルも使ってオールレンジの弾幕を張る。
だが……
「やっぱり全然効いてないじゃない!
何やったら倒せるのよこいつ!」
何やったら倒せるのよこいつ!」
「$B$5$H$A$c!<!<!<!<$s$C!」
「セリカさん!今は回避に専念して!
戦いやすい場所にとどめつつ次の手を探ろう!」
戦いやすい場所にとどめつつ次の手を探ろう!」
幸いにして今のところ獣のように攻撃が仕掛けられただろう法に乱雑に攻撃を繰り出す単調な反撃しかしてこないが、これがいつまでも続く保証はない。
「やはり理性のない状態では金色のマルガム以上の力を持っていようとこの程度か。
対応する仮面ライダーの力がないと撃破しきれない以上、肉壁としては優秀だがやはり傀儡はある程度考えて動いてくれねば困るな。
その点お前に……」
対応する仮面ライダーの力がないと撃破しきれない以上、肉壁としては優秀だがやはり傀儡はある程度考えて動いてくれねば困るな。
その点お前に……」
アナザージオウトリニティの様子を給水塔の上から観ていた黒衣の少女がつぶやく。
その瞳はまるで虫でも観察しているかのように温かみがない。
少女の視線が、横に立つ仮面の少女の姿をした傀儡、そして背後に向く。
猛烈なスピードで何かが飛んできていた。
マイティストライクフリーダムガンダムだ。
どうやら相当な距離を飛んで来たらしく、着くなり息を切らして膝をついた。
そして膝をついたままだが、敬意を示すような姿勢を取り、パワードスーツを解除した。
その瞳はまるで虫でも観察しているかのように温かみがない。
少女の視線が、横に立つ仮面の少女の姿をした傀儡、そして背後に向く。
猛烈なスピードで何かが飛んできていた。
マイティストライクフリーダムガンダムだ。
どうやら相当な距離を飛んで来たらしく、着くなり息を切らして膝をついた。
そして膝をついたままだが、敬意を示すような姿勢を取り、パワードスーツを解除した。
「ぐ、グリオン様……」
「お前は優秀だなディアッカ。
別れた時よりも格段に力を得ている。
その割には随分と慌てた様子だが、何かまずいことでもあったか?」
別れた時よりも格段に力を得ている。
その割には随分と慌てた様子だが、何かまずいことでもあったか?」
「ご無事でなによりっす……それよりも、報告しないとなんねえことが!」
「待て」
冥黒のディアッカの報告を手で遮るグリオン。
彼女の見る先には5人の男女が走ってきていた。
彼女の見る先には5人の男女が走ってきていた。
「お母様?
あの者たちがいかがなさいましたか?
戦闘の男の服はディアッカ兄様の物と似たような服を着ていますが……」
あの者たちがいかがなさいましたか?
戦闘の男の服はディアッカ兄様の物と似たような服を着ていますが……」
「ディアッカ。
お前の報告はあいつらを始末してから聞くとしよう」
お前の報告はあいつらを始末してから聞くとしよう」
「お言葉っすけどグリオン様!
マジで今は早急にここ以外のどこかで戦力を拡充させるべきなんすよ!」
マジで今は早急にここ以外のどこかで戦力を拡充させるべきなんすよ!」
冷たく笑うその視線の先に、右目にも左目にも傷のない一ノ瀬宝太郎とその仲間たちの姿が映っていた。
無事にサスケマルたち四体のケミーを回収した宝太郎たちはひとまず富良洲高校に向かうことにした。
瑠美衣にもあまり交換に回せそうな支給品が少なく、他の誰かが来てカードを交換してしまう可能性は否定しきれなかったが少なくともりんねもスパナも立ち寄っていないと思われる錬金アカデミーにもしかしたら何か使える物やもしかしたらケミーそのものが居るかもしれないと踏んだからだ。
瑠美衣にもあまり交換に回せそうな支給品が少なく、他の誰かが来てカードを交換してしまう可能性は否定しきれなかったが少なくともりんねもスパナも立ち寄っていないと思われる錬金アカデミーにもしかしたら何か使える物やもしかしたらケミーそのものが居るかもしれないと踏んだからだ。
「そういえばさ、結局そのケミーたちってなんなの?」
「言われてみれば、南は前仮面ライダーの力の現身とかって言ってたけど、さっきゼアと一緒に降ってきた奴らはなんか違うよな?」
「確かに。その辺どうちがうんや?」
「みんなもケミーに興味ある?
そういえば、南にも詳しくは話せてなかったし、教えるよ!
俺の出会ってきた101体のケミーと錬金アカデミーで出会った仲間たちのこと!」
そういえば、南にも詳しくは話せてなかったし、教えるよ!
俺の出会ってきた101体のケミーと錬金アカデミーで出会った仲間たちのこと!」
そうして宝太郎が語ったのは、夏空にかかる虹を追いかけるような泥臭くも光に満ちた青春の記憶。
かつて最も心を通わせたホッパー1にスチームライナーとの再会。
そこから始まった世界の存亡と錬金術の未来をかけた冒険と戦いの日々だった。
かつて最も心を通わせたホッパー1にスチームライナーとの再会。
そこから始まった世界の存亡と錬金術の未来をかけた冒険と戦いの日々だった。
「……」
手元にいるケミーたちも交えて語られる内容に十代は興味津々といった様子で、蘭子と薫子はその様子を微笑みながら見守るようにしている。
そして瑠美衣は、その様子を笑顔で聞いていた。
だが、その胸中は全く穏やかではなかった。
そして瑠美衣は、その様子を笑顔で聞いていた。
だが、その胸中は全く穏やかではなかった。
(夢を見つけて、仲間と出会って、そのために駆け抜けて……絶望を知って、どうしてそんな風に立ち上がれるの?)
挙句こんな殺し合いに巻き込まれて、立ち上がるための足に等しい力を奪われ、九堂りんねの件で更に打ちのめされたはずだ。
なのに
なのに
(どうして笑っていられるの?
衣装も歌声も踊る足もないアイドルがいるわけないでしょ。
なんで……なんで……)
衣装も歌声も踊る足もないアイドルがいるわけないでしょ。
なんで……なんで……)
心にコールタールのようなどす黒いなにかが溜まっていく。
重くなる足取りを無理やり前に動かす。
重くなる足取りを無理やり前に動かす。
「……星野、大丈夫?」
「え?」
いつの間にか瑠美衣の顔を宝太郎がのぞき込んでいた。
思わず一歩引いて、外行の顔を造り直す。
思わず一歩引いて、外行の顔を造り直す。
「別に?大丈夫だけど?」
「そうなの?
なんだか元気なさそうに見えたけど。
やっぱり、九堂たちのこと……」
なんだか元気なさそうに見えたけど。
やっぱり、九堂たちのこと……」
「大丈夫って言ってるじゃん!」
思わず突き飛ばしてから自分が声を荒げたと気づいた。
顔を上げれば、四人が驚いた顔でこちらを見ている。
顔を上げれば、四人が驚いた顔でこちらを見ている。
「ごめん。今のは俺が無神経だった」
「……いいよ。
心配、してくれたんでしょ?
一ノ瀬君は優しいね」
心配、してくれたんでしょ?
一ノ瀬君は優しいね」
そう言って先んじて瑠美衣が歩き出す。
もう富良洲高校が見えてきた。
もう富良洲高校が見えてきた。
「あの高校?」
「あ、、そう!俺の通ってる富良洲高校!
それで、錬金アカデミーの入り口が……」
それで、錬金アカデミーの入り口が……」
案内しようとした瞬間、戦争映画でしか聞いたことのない発砲音と甲高いビームの音が聞こえて切った。
「銃声……誰か戦っとるんか?」
「宝太郎!」
「ああ。
錬金アカデミーには何があったのか確認してからいこう!」
錬金アカデミーには何があったのか確認してからいこう!」
ガッチャートルネードを片手に走り出した宝太郎に続いてカードを構えた残るメンバーも各々戦うための武器を持って走り出す。
ただ一人瑠美衣だけが何の武器も持たずに続いた。
今ここで非戦闘員ゆえに命からがら逃げてきたという嘘を嘘だとばらすわけにはいかないからだ。
ただ一人瑠美衣だけが何の武器も持たずに続いた。
今ここで非戦闘員ゆえに命からがら逃げてきたという嘘を嘘だとばらすわけにはいかないからだ。
「あの怪物は……」
たどり着いたのは校舎前の、建物にコの字状に囲まれているエリアだ。
そこで一体の怪人と二人のプレイヤーが戦っていた。
そこで一体の怪人と二人のプレイヤーが戦っていた。
「あの怪物……まるで仮面ライダーが歪んだみたいな……」
「もしかして、覇王の方の十代が変身した偽ガッチャードと同じ?」
「だったら宝太郎はんのカードなら!」
「よし、一枚づつ試していこう!星野は十代と下がってて!
南とサルファで俺とあの二人の援護を頼む!」
南とサルファで俺とあの二人の援護を頼む!」
異口同音に肯定の返事をし、蘭子と薫子は変身ポーズをとり、十代が瑠美衣の手を引いて下がろうとすると
「万物はこれなる一者の改造として生まれうく」
フィールドを限定するように高く熱い土の壁が錬成された。
同時に三つの人影が宝太郎たちの前に降り立った。
同時に三つの人影が宝太郎たちの前に降り立った。
「私にとっては随分と懐かしいベビーフェイスだ。一ノ瀬宝太郎」
「アンタら……ずっと隠れてたのね!
グリオンに贋物ども!」
グリオンに贋物ども!」
それに気づいたセリカが思わず声を上げる。
すぐに戦闘に戻ったが、その短いセリフと真ん中に立つ少女の外見をした何者かの腰に巻かれたベルトから大体の事情は察せる。
だが
すぐに戦闘に戻ったが、その短いセリフと真ん中に立つ少女の外見をした何者かの腰に巻かれたベルトから大体の事情は察せる。
だが
「嘘だろ……この女の子がグリオン!?」
「このスタイルも悪くはないだろう?
それに見慣れない姿を気にすることもない。
お前たちはここで絶望に溺れるようにして死ぬのだからな」
それに見慣れない姿を気にすることもない。
お前たちはここで絶望に溺れるようにして死ぬのだからな」
「はっ、こんなぶっとい壁作っといてしっぽ巻いて逃げたら言い訳できへんで?
変身(トランスマジア)!」
変身(トランスマジア)!」
「変身!」
「てめぇらこそ大ベソかいて命乞いする準備しとけってんだよナチュラル共!変身!」
サルファと蘭子の変身したゼロツーに合わせて土塊の弾丸を作りながら走る冥黒キャルとギーツレーザーブーストに変身する冥黒ディアッカ。
残る宝太郎を前にグリオンは嘲る様に笑う。
「なんだ?変身しない、、いやできないのか!
これは傑作だ!よもやお前が仮面ライダーの能力を喪失していたとは!」
これは傑作だ!よもやお前が仮面ライダーの能力を喪失していたとは!」
「黙れ!変身できなくても、戦うことはできる!」
ガッチャートルネードを構えて走り出す宝太郎。
グリオンは黄金化させたうえで薫から奪った防衛隊炎刃型大剣を放り投げる。
転がってよけた宝太郎だが、彼の背後ですぐに溶け出した。
そして鎖に再錬成されて宝太郎、そして背後にいた瑠美衣と十代もまとめて縛り上げた。
次いで三人を囲うように地面から鉄格子が伸びて球状の檻を作って閉じ込める。
グリオンは黄金化させたうえで薫から奪った防衛隊炎刃型大剣を放り投げる。
転がってよけた宝太郎だが、彼の背後ですぐに溶け出した。
そして鎖に再錬成されて宝太郎、そして背後にいた瑠美衣と十代もまとめて縛り上げた。
次いで三人を囲うように地面から鉄格子が伸びて球状の檻を作って閉じ込める。
「痛っ!なにこれ?」
「大人しくしていろ。
戦えない無力さを……私の世界の一ノ瀬宝太郎と同じように、戦える仲間たちが地べたを転がり死に絶える姿を特等席で味合わせてやる」
戦えない無力さを……私の世界の一ノ瀬宝太郎と同じように、戦える仲間たちが地べたを転がり死に絶える姿を特等席で味合わせてやる」
「ふざけんな!このっ!このぉ……」
「くそっ!頼むエルドリッチ!」
十代はなんとか捕まるより先に取り出していたエルドリッチのカードを指で弾いて召喚するが、グリオンはすぐさまドライバーを操作して仮面ライダーに変身。
ダークマイトから奪ったきりだった金貨を一枚指ではじくと奇しくも黒の英雄の愛剣と同じ形をした金色の剣を錬成して振るい、エルドリッチを弄ぶ。
冥黒の王が仕掛ける地獄はまだまだ余興が終わりかけた程度。
本番はここからである。
ダークマイトから奪ったきりだった金貨を一枚指ではじくと奇しくも黒の英雄の愛剣と同じ形をした金色の剣を錬成して振るい、エルドリッチを弄ぶ。
冥黒の王が仕掛ける地獄はまだまだ余興が終わりかけた程度。
本番はここからである。
| 186:瞬間センチメンタル(後編) | 投下順 | 187:Cuz I'm Survivor 過去が来りて今を蝕む |
| 時系列順 | ||
| 179:いつか、最強で無敵の── | 一ノ瀬宝太郎 | |
| 華鳥蘭子 | ||
| 天川薫子 | ||
| 遊城十代 | ||
| 星野瑠美衣 | ||
| 178:星野温泉へようこそ | ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア | |
| イザーク・ジュール | ||
| 大河くるみ | ||
| 柳瀬舞衣 | ||
| 桐藤ナギサ | ||
| 白羽ゴドウ | ||
| 181:決着はディナーのあとで | 黒見セリカ | |
| キラ・ヤマト准将 | ||
| 魔王グリオン | ||
| 冥黒しお | ||
| 冥黒キャル | ||
| 184:メカトピア落日戦-Vanish- | 冥黒ディアッカ | |
| 174:悪事千里を走り弱り目に祟り目 | ELSヴァルバラド黒鋼 |