君の知らない物語(後編) ◆ARe2lZhvho



11


とにかくわからないことが多すぎる。
建物の中に入ったはいいが、扉を閉めたあと座り込んでしまいそこから先へ進もうとは思えなかった。
私の記憶は阿良々木くんを公園に呼び出して学習塾跡に向かい、そこで忍野さんと共に教室に入ったところで途切れている。
あのとき頭に猫耳が生えていて……そうだった。
思わず頭に手をやる。
触れた頭の感触はさらさらとした髪の毛のものだけで鏡を見なくてもわかる。
どうやらひっこんでいるらしい。
いーさん(呼び名が妙にしっくりくる。なぜだろう)や鑢さんの反応がどうにもひっかかったので何か話していないかと扉に耳をつけてそばだててみる。
……距離があって音が聞こえてくるのもやっとのようだ。
確か扉の右側に窓があったはずだと思い出してすぐそばのドアを開けると記憶通り窓があった。
塀があったから外から簡単には見えないだろうとは思ったけど、用心してゆっくりと少しだけ窓を開ける。

『 去法    …………知り合いも  ……    ……零崎     ら敵………………    予想は    』

聞こえてきた音は集中すれば聞き取れる文章に昇華されていく。
今のは『消去法だよ。生憎ぼくの知り合いもここには結構いてね、零崎の態度から敵対してるわけじゃないと予想はついたし』といったところか。
ここがどこかわからないのに知り合いがいるとはどういうことだろうか?

『なる…………  ……    私……定でき    …………いはず 』

戦場ヶ原さんの声だ。
いつの間にいたのだろう。
いや、私が気付かなかっただけか。
『なるほどね、でもそれだけでは私を特定できる根拠にはならないはずよ』、そう言ったのかな?
耳が慣れてきたようで何を話しているかがわかるようになってきた。

『実際ヤマを張ったのは事実だよ。でも特徴がそうも被ることはないだろうと思ってね』
『そういえば彼女のことを真宵ちゃんと呼んでいたわね。つまりその子が八九寺真宵さんだと』
『おかしな言い方をするね。面識が一方的にしかないみたいだ』
『私にはあのとき見えなかったから……今はどうしてか見えるみたいだけれど』
『……ふうむ。話は変わるけど掲示板の書き込みはきみのものだよね?』
『ええ、そうよ。でもそれがどうかするのかしら?』
『別にどうもしないさ。ただ質問させてもらいたんだけどきみは黒神めだかをどうしたいんだい?』
『殺すのよ』

「殺す」という単語を聞いて思わず体が強張る。
あの声色の戦場ヶ原さんは間違いなく本気だ。
しかし、何があったら戦場ヶ原さんをそこまで駆り立てるのだろう。

『それは暦君のためかい?それとも自分のためかい?』
『強いて言うなら両方かしら。阿良々木くんを殺した黒神めだかを――』

そこから先は聞き取れなかった。
腕が震えて持っていたデイパックを取り落す。
最初は何を話しているかさっぱりわからなかったけど、話を聞くにつれ理解した。
ただ一点、理解できてしまった。
阿良々木くんが死んでしまったことが。
殴られたような衝撃。
頭が真っ白になる。
呼吸が荒くなって再び壁を背に座り込んでしまう。
ふと右手と左手で触れた感覚が違うことに気づき見やると右手がデイパックから飛び出たタブレットに触れていた。
しかも電源スイッチを押してしまったようで、画面が光っている。
タブレットを持ち上げると掲示板という文字が飛び込んできた。
さっき聞こえたのはこれのことだろう。
恐る恐るスクロールしていくとどんどん情報が私の中に入ってくる。
その中で私にとって重要なのは、阿良々木くんが黒神めだかという人に殺されてしまったということ。
更に下のスレッドを見て息をのんでしまう。
脳が警鐘を鳴らしているのとは裏腹に私の指は阿良々木暦という文字列の隣にあるリンクに近づいていく。
指が画面に触れると同時に動画のダウンロードが始まり、10秒足らずで再生が始まった。





「――――はっ、はっ、はっ、はっ」

思わず息を止めていたらしく、今になって体が酸素を欲しがる。
阿良々木くんだけでない、忍ちゃんも殺されていただなんて。
あの姿が春休みに見たものと変わらない、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードであったことも私だからわかってしまう。
それを殺してしまうだなんて……彼女は一体どういう存在なのだ?
いや違う、今考えるべきはそれではない。
頭が混乱しているようで一度に襲い掛かってくる情報の波に対処しきれていない。

「……一度着替えよう」

今更のようにここに入った目的を思い出しタブレットが入っていなかった方、いーさんから渡された方のデイパックに手をつっこむ。
確かジーンズとパーカーはあると言っていたはずだから……
そう思った刹那、布の感触が伝わる。
取り出してみると手にはグレーのパーカーと無地のジーンズがあった。
ちゃんと着てみないことにはなんとも言えないが、サイズはなんとかなりそうだ。
暗い室内の中、部屋の電気を点けるのも忘れてタブレットの仄かな明かりだけを頼りに服を脱ぐ。
この行為は紛れもなく現実逃避であり。
それ以外の何物でもなかった。


12


「うん、ぴーちゃんなら大丈夫だと思うから、舞ちゃんのこと頼むね。それから、後でメール送っておくよん」

ぴっ。
さてと。
潤ちゃんのデイパックの中に首輪も工具も入っていただなんてびっくりっていうかがっかりだったよ。
さすがに潤ちゃんに支給されたわけじゃないとは思うけどね。
だってそれじゃあ一発で終わっちゃうもん。
まあ何か道具を使わないと死体とはいえ首輪を外すのなんて僕様ちゃんの腕力じゃ不可能だしねえ。
もっと言っちゃえば首を切ろうとしても刀を持つのだって危ういし。
でも、サンプルが増えたことは助かったんだしポジティブに考えないとね。
いずれにしても外された状態の首輪があるだけでもかなり変わる。
やっぱりとは思ってたけど、この首輪は完全に閉じているわけじゃない。
ほんっとうに細くだけど線が入っている。
いくら素材が衝撃に強くてもその衝撃が首輪の内部だけで完結してしまっては意味がない。
そこで出口を一ヶ所だけ作ってしまえば生まれた衝撃は全てそこに集約される。
最初の場所で首が吹き飛んだのだって集まった衝撃の余波だと考えれば納得できるし。
水が入っても大丈夫なのは構造が二重になってるからかな?
衝撃には弱くても耐水はしっかりしている素材で爆薬や機械の部分を覆ってしまえば例え水中で爆発しても問題ないだろうしね。
むしろ入り込んだ水がカッターになって威力が上がりそう。
でもその場合電波の届かない水中でどうやって爆破するかなんだよなあ。
最初の放送で海があるエリアを禁止エリアに指定してきたってことは、海中でも爆破はできるってことなんだし。
それ以上の問題として、首輪のつなぎ目が見つからないってのがあるけどね。
通常じゃ見ることのできない内側から見てもそれらしいものは見当たらなかったし。
おかげで真庭狂犬の首輪を外すこともできなかったしさ。
巧妙にコーティングされている可能性もあるにはあるけどね。
使えそうな工具がマイナスドライバーくらいしかなかったから線に突っ込んでみたけど歪みもしないあたり僕様ちゃんにはこれ以上手出しはできなさそう。
ただ、わざと工具を支給してたりこうやってネット環境を整備してるあたり主催は僕様ちゃんたちが首輪を解除するのを当然と見ているのかな?
そうやって考えると案外どこかにそのまま首輪解除に繋がるような道具が支給されてるのかもね。
既に壊れてる可能性やマーダーが持ってる可能性は大いにあるから期待はするもんじゃないけど。
ぴーちゃんにしーちゃんの電話番号を書いたメールを送信っと。
あっ、いーちゃんから電話かかってきた!
もう、メールに気づくのが遅いんだよー。
いーちゃん僕様ちゃんの声聞いてどんな反応してくれるかなー。
通話ボタンをポチっとな。

『もしもし、友か?』
「ちぇー、いーちゃん驚いてくれると思ったのに」
『もっと早くメールを送ってくれれば驚いたかもな』
「それにしたっていーちゃん気づくのが遅いんだよ。ぶー」
『とりあえず教えて欲しいことはあるか?』
「んーっとね、まずはいーちゃんのいる場所、それからしーちゃんとひたぎちゃん以外に誰がいるか」
『診療所の前だよ。で、ここにいるのは零崎とひたぎちゃん以外だと八九寺真宵ちゃん、羽川翼ちゃん、鑢七実ちゃんと球磨川禊、以上四名だ』
「うわお。大所帯だねー、さすがはいーちゃん」
『零崎にも言われたよ。そもそもなんで零崎たちがいるってわかったんだ?』
「じゃないと開口一番僕様ちゃんの名前出さないでしょ。目の前に教えた本人がいるなら別だけど」
『……その通りだよ。零崎のにやにやした顔がすっごくむかついてたところだ』
「それで、今度はいーちゃんの番。僕様ちゃんに聞きたいことは?」
『まずはおまえと同じ質問にしておくよ』
「りょーかい。今僕様ちゃんがいるのはネットカフェで形ちゃん――宗像形と一緒にいるよ……って言っても形ちゃん頑張りすぎたみたいで今寝てるんだけどね」
『じゃあしばらく動けなさそうか?』
「そういうことになるねー、一応ランドセルランドでぴーちゃんや舞ちゃんと待ち合わせしてるんだけどさ。あ、しーちゃんに聞けば誰のことか教えてくれると思うよ」
『ランドセルランド……やっぱりぼくも向かった方がいいか』
「もちろんだよ。じゃないと僕様ちゃんいいかげん充電切れちゃうよ」
『車が小さいから詰め込んでも5人が限界なんだよ。そうでなくても翼ちゃんの様子がおかしいし――え、代われって?』
「何?どしたの?」
『ちょっと伝えるべき事柄ができたから代わっててもらったわ』
「あ、ひたぎちゃんか。それでその伝えるべき事柄って?」
『信憑性は低いけれども、黒神めだかについて』
「……なるほどね。掲示板を経由しないで手に入れる手段があったのかな?」
『おそらくは特定の電話にしかない機能だとは思うけれど、無作為に繋がる機能があって』
「それで黒神めだかと繋がった――わけじゃなさそうだね」
『繋がったのは供犠創貴という人よ』
「ああ、『魔法使い』使いか」
『……?とにかく、偶然繋がった彼と話したのだけれど、これからランドセルランドで黒神めだかと合流する手筈になっているらしいわ』
「黒神めだかと合流?そんなことができるなんて本当?」
『どういうわけか正気に戻ってるらしいわ。――しかも抜け抜けと殺し合いを止めようとしているんだとか』
「それはどれくらい信用していいのかな?」
『半信半疑未満ね、身構えておくには損はないくらいの』
「まあそれが妥当だろうしねえ。あ、いーちゃんに聞くよりあなたに聞いた方がよさそうだから聞いておきたいんだけど、羽川翼さんについてなんだけど」
『羽川さん……?そういえばまだ着替えから戻って……あ、今出てきた――こっちの話よ。遠目からでしかわからなかったけれど、すごくおかしかったわ』
「もうちょっと具体的に言って欲しいんだけどね」
『警戒して接触を避けていたからね、いつもの彼女らしくなかったとでも言えばいいのかしら。……まああなたのいういーちゃんこと戯言さんに聞いた方が早そうね』
「いーちゃん翼ちゃんって呼んでたもんねえ。悪いけどもっかい代わってもらえる?」
『いいわよ。でもその前に一つ確認、あなたはランドセルランドに向かうつもりは?』
「あるよ、一応待ち合わせしてるしねー。形ちゃんに言えば連れてってくれるだろうし」
『了解したわ。それじゃあ代わるわね』
「ふふっ、ありがとうね」
『こちらこそ。……………………もしもし、代わったよ』
「それじゃさっきの続き、羽川さんはどこがおかしかったのかな?」
『一言で言うなら記憶喪失だ』
「それは全部?それともこの殺し合いが始まってから?」
『……多分後者だな。真宵ちゃんとは面識あったし』
「ふうむ。……ねえ、いーちゃん、白髪で猫耳の生えた羽川さんには会った?」
『なんで情報を持ってるかについてはもう聞かないでおくが……会ったよ、二回』
「それで戻るようなきっかけみたいなことってあった?」
『死んだよ』
「死んだ?」
『ああ、紛れもなく死んだ。胸を貫かれてたんだ、死んでない方がおかしい傷だった』
「で、生き返ったんだ」
『そこまでお見通しか』
「球磨川禊がいるってそういうことでしょ?」
『どこまで知ってるんだよ……』
「形ちゃん経由で詳細名簿見せてもらったからね。診療所の中で死体になってる浮義待秋のことまで全員」
『……恐れ入るよ。ところでわざわざ連絡するように仕向けたのも質問をしあうためじゃないだろう?』
「まあねー。いーちゃんはこれからどうするの?用がないならランドセルランドに来て欲しいんだけどさ」
『おまえに会えるなら向かうことに異論はないところなんだけどね。人間未満――球磨川も反対する理由はないだろうし……ただ』
「八九寺真宵と羽川翼が心配だ、と。阿良々木暦が死んじゃってるからね」
『そういうことだ』
「連れて来ちゃえば?」
『あっさり言うんだな』
「本当なら来ないでって言ってたくらいなんだけどね。正気に戻ってるんだっていうなら尚更」
『なら……』
「事情が変わったんだって。今のいーちゃんには味方かどうかは知らないけど敵に回らない人はいるでしょ?」
『いるにはいるが……敵に回らなくても十分迷惑なやつもいるんだが』
「いーちゃんだってそうじゃん」
『触れてほしくないことを』
「でも僕様ちゃんはそんないーちゃんが大好きなんだからねっ。それじゃランドセルランドで待ってるよん」

ぴっ。
まさかひたぎちゃんから情報を貰えるとは思わなかったけどこれは大収穫かもね。
ぴーちゃんから聞いたDVDの本数が28だってことはその時点での生存者は17人。
うち7人がいーちゃんのとこにいて残り10人のうち5人が僕様ちゃん達と真庭鳳凰、そして供犠創貴、水倉りすか、真庭蝙蝠が行動を共にしていると考えていい。
そして所在が割れていない残り二人に黒神めだかが含まれていないなんて楽観的な考えはできないしねえ。
黒神めだかは生きていると仮定して、となると残り一人は誰でどこにいるのかなっと。
形ちゃんが起きたら連れてってもらわないとね。
黒神めだかに会えるよって焚きつければ大丈夫だろうし。
早くいーちゃんに会いたいなー。
……あ、そういえば形ちゃんから貰わなかったけどあのトランシーバーどこに繋がってたんだろ?


【1日目/夕方/D-6 ネットカフェ】
玖渚友@戯言シリーズ】
[状態]身体的疲労(小)
[装備]携帯電話@現実
[道具]支給品一式、ハードディスク@不明、麻酔スプレー@戯言シリーズ、工具セット@現実、首輪、ランダム支給品(0~5)
[思考]
基本:いーちゃんに害なす者は許さない。
 1:形ちゃんが起きるのを待ってランドセルランドに連れてってもらう。
 2:もう黒神めだかの悪評を広めなくても大丈夫かな?
 3:黒神めだかと『魔法使い』使いに繋がり?
 4:形ちゃんはなるべく管理しておきたい。
[備考]
 ※『ネコソギラジカル』上巻からの参戦です
 ※箱庭学園の生徒に関する情報は入手しましたが、バトルロワイアルについての情報はまだ捜索途中です
 ※めだかボックス、「十三組の十三人」編と「生徒会戦挙」編のことを凡そ理解しました
 ※言った情報、聞いた情報の真偽(少なくとも吸血鬼、重し蟹、囲い火蜂については聞きました)、及びそれをどこまで理解したかは後続の書き手さんにお任せします
 ※掲示板のIDはkJMK0dyjが管理用PC、MIZPL6Zmが玖渚の支給品の携帯です
 ※携帯のアドレス帳には櫃内様刻、宗像形、無桐伊織戦場ヶ原ひたぎ戯言遣い(戯言遣いのみメールアドレス含む)が登録されています
 ※ハードディスクを解析して以下の情報を入手しました
  ・めだかボックス『不知火不知』編についての大まかな知識
  ・不知火袴の正体、および不知火の名字の意味
  ・主催側が時系列を超越する技術を持っている事実
 ※主催側に兎吊木垓輔、そして不知火袴が影武者を勤めている『黒幕』が存在する懸念を強めました
 ※ハードディスクの空き部分に必要な情報を記録してあります。どんな情報を入手したのかは後続の書き手様方にお任せします
 ※第一回放送までの死亡者DVDを見ました。内容は完全に記憶してあります
 ※参加者全員の詳細な情報を把握しています
 ※首輪に関する情報を一部ながら入手しました
 ※浮義待秋の首輪からおおよその構造を把握しました。真庭狂犬の首輪は外せてはいません
 ※櫃内様刻に零崎人識の電話番号以外に何を送信したのかは後続の書き手にお任せします

【宗像形@めだかボックス】
[状態]睡眠中、身体的疲労(中) 、精神的疲労(中)、殺人衝動喪失、左腕(肘から先)欠損、腹部に切り傷、各部に打撲と擦過傷(怪我はすべて処置済み)
[装備]千刀・鎩(ツルギ)×536@刀語、スマートフォン@現実、ゴム紐@人間シリーズ
[道具]支給品一式×3(水一本消費)、薄刀・針@刀語、トランシーバー@現実、「包帯@現実、消毒用アルコール@現実(どちらも半分ほど消費済み)」(「」内は現地調達品です)
[思考]
基本:阿良々木火憐と共にあるため『正義そのもの』になる。
 0:…………。
 1:主催と敵対し、この実験を阻止する。
 2:伊織さんと様刻くんを助けに行かないと……
 3:『いーちゃん』を見つけて合流したい。
 4:黒神さんを止める。
 5:殺し合いに関する裏の情報が欲しい。
[備考]
※生徒会視察以降から
※めだかボックス、「十三組の十三人」編と「生徒会戦挙」編のことを玖渚から聞いた限りで理解しました
※阿良々木暦の情報はあまり見ていないので「吸血鬼」の名を冠する『異常』持ちだと思っています
※無桐伊織を除いた零崎四人の詳細な情報を把握しています
※参加者全員の顔と名前などの簡単な情報は把握しています
※携帯電話のアドレス帳には櫃内様刻、玖渚友が登録されています
※第一回放送までの死亡者DVDを見ました。誰が誰にどうやって殺されたのかは把握しています


13


木々の間を掻き分けるようにして……ではなく、枝から飛び降りてその男は現れた。
僕には心当たりは一切なかったが、蝙蝠だけでなくりすかも反応したところを見ると相手が誰かは絞られる。
いや、一人に断定してしまってもいい。
鑢七花、で間違いないだろう。
だが、この身なりはなんだ?
男なのに女性ものの着物を着てる……のはまあいいが、泥水を全身に被ったかのように汚れているし漂う異臭が尋常ではない。
肩で息をしながらも放つ殺気とは別の理由で近づきがたいものがある。

「きゃはきゃは、やっと出会ったと思ったらそんななりになってるとはよお、虚刀流」
「誰かと思ったらその笑い方……真庭蝙蝠か。忍法骨肉細工でどこかの誰かに変態してるんだろ?」
「あ?なんでお前が俺の忍法を……」
「鳳凰との同盟におまえは入ってなかったし今ここで殺すのに理由はいらないんだよな。そこの女も血を出さないようにすればあんなことにはならないだろうし……」

まずい。
「あんなこと」が空間移動のことならまだいいが大人りすかのことを指してるならばこいつも掲示板の動画を見ている。
そして何気なく言った「殺す」という単語。
間違いなく殺して回っている側だ。
幸い手持ちの武器はそれなりにあるし、今ここで排除することになんら問題はないだろうとグロックに触れたそのときだった。

ぼたり、と鑢七花の背後の木の枝が折れた。

細い枝が折れるのならまだわかるが、それなりに太い枝だったし現れてから落ちるまでのタイムラグがありすぎる。
そもそも枝が落ちてぼたりだなんて音がするのもおかしい、と枝を見れば根本が溶けていた。
待て待て、枝が溶けるだなんてどうやったらそんなことになるんだ。
警戒が確信に変わる。

「逃げるぞ、蝙蝠!」
「キズタカ、逃げるのっ!」

そしてりすかも同じことを考えていたようで、声が重なった。
蝙蝠は少し逡巡したようだが、結局は僕とりすかを担いでくれた。

「理由は移動しながらでいいよな?」
「今でも構わねえぞ」
「その前にまずは確認だ。原因はあいつが被ってた泥、でいいよな?」
「だと、思うの」

逃げることを決めた理由を蝙蝠に説明するのと同時にりすかから確認を取る。
溶ける、ということは溶解か腐敗か。
なんであれ『分解』に類するものと見ていいだろう。
そうなるとりすかにとっては天敵だ。
この見立ては間違っていなかったらしく、付いていた血から魔力がなくなったとりすかが進言してくれた。
それでも蝙蝠はなぜ逃げるのかについては不服だったようだが。
時間が足りなかったのと被っていた泥のせいでうまく観察できず変態できなかったとぼやいていた。

「こっちには絶対に折れない曲がらない錆びないって刀があるんだから勝ち目はあったとは思うぜ?」
「確かにそうかもしれないが、それを使うお前は折れるし曲がるし錆びるだろう」
「……なんだ、俺を心配してくれてたのか?」
「そんなんじゃない」


【1日目/夕方/E-5】
【供犠創貴@新本格魔法少女りすか】
[状態]健康
[装備]グロック@現実
[道具]支給品一式×3(名簿のみ2枚)、銃弾の予備多少、耳栓、書き掛けの紙×1枚、「診療所で見つけた物(0~X)」、心渡@物語シリーズ、シャベル@現実、
   アンモニア一瓶@現実、携帯電話@現実、スーパーボール@めだかボックス、カスタネット@人間シリーズ、リコーダー@戯言シリーズ
[思考]
基本:みんなを幸せに。それを邪魔するなら容赦はしない
 0:今は鑢七花から逃げる
 1:ランドセルランドで黒神めだか、羽川翼と合流する、べきか……?
 2:ツナギ、行橋未造を探す
 3:このゲームを壊せるような情報を探す
 4:蝙蝠の目的をどう利用して駒として使おうか
 5:掲示板の情報にどう対処すべきか
[備考]
 ※九州ツアー中、地球木霙撃破後、水倉鍵と会う前からの参戦です
 ※蝙蝠と同盟を組んでいます
 ※診療所でなにか拾ったのかは後続の書き手様方にお任せします(少なくとも包帯や傷薬の類は全て持ち出しました)
 ※主催者の中に水倉神檎、もしくはそれに準ずる力の持ち主がいるかもしれないという可能性を考えています
 ※王刀の効果について半信半疑です
 ※黒神めだかと詳しく情報交換しましたが蝙蝠や魔法については全て話していません
 ※掲示板のレスは一通り読みましたが映像についてはりすかのものしか確認していません
 ※心渡がりすかに対し効果があるかどうかは後続の書き手にお任せします
 ※携帯電話に戦場ヶ原ひたぎの番号が入っていますが、相手を羽川翼だと思っています
 ※黒神めだかが掲示板を未だに見ていない可能性に気づいていません


【水倉りすか@新本格魔法少女りすか】
[状態]出血(小)、零崎人識に対する恐怖
[装備]手錠@めだかボックス、無銘@戯言シリーズ
[道具]支給品一式
[思考]
基本:創貴に従う
 1:創貴と共にランドセルランドへ向かう
[備考]
 ※九州ツアー中、蠅村召香撃破直後からの参戦です。
 ※治癒時間、移動時間の『省略』の魔法は1時間のインターバルが必要なようです(現在使用可能)
  なお、移動時間魔法を使用する場合は、その場所の光景を思い浮かべなければいけません
 ※大人りすかについての制限はこれ以降の書き手にお任せします


【真庭蝙蝠@刀語】
[状態]健康、零崎軋識に変身中
[装備]軋識の服全て、絶刀・鉋@刀語
[道具]支給品一式×2(片方名簿なし)、愚神礼賛@人間シリーズ、書き掛けの紙×1枚、ナース服@現実、諫早先輩のジャージ@めだかボックス、
   少女趣味@人間シリーズ、永劫鞭@刀語
[思考]
基本:生き残る
 0:今は七花から逃げる
 1:創貴とりすかと行動、ランドセルランドへ向かう
 2:双識を殺して悪刀を奪う
 3:強者がいれば観察しておく
 4:完成形変体刀の他十一作を探す
 5:行橋未造も探す
 6:危なくならない限りは供犠の目的を手伝っておくがそろそろ裏切ってもいい頃かもしれない
 7:黒神めだかに興味
 8:鳳凰が記録辿りを……?
[備考]
 ※創貴と同盟を組んでいます
 ※現在、変形できるのはとがめ、零崎双識、供犠創貴、阿久根高貴、都城王土、零崎軋識、零崎人識、水倉りすか、元の姿です
 ※都城王土の『異常』を使えるかは後の書き手の方にお任せします
 ※放送で流れた死亡者の中に嘘がいるかも知れないと思っています
 ※鑢七実の危険性について知りましたが、嘘の可能性も考えています
 ※絶刀は呑み込んでいます
 ※供犠創貴に変態してもりすかの『省略』で移動することはできません。また、水倉りすかに変態しても魔法が使えない可能性が高いです
 ※宇練銀閣の死体を確認しましたが銀閣であることは知りません


14


「ぅ……おぇっ」

顔を上げればそこには誰もいなかった。
遠くで枝が揺れる音だけが聞こえる。
あいつらが逃げようとしたところをすかさず追撃しようとしたおれだったが、運悪くと言うべきか、狙い澄ましたように吐き気が襲ってきた。
隙だらけになってたが襲われずに済んだのは逃げられたのとおあいこだろう。
蝙蝠が口を開けていたし、あれは呑み込んでいた絶刀を出そうとしてたんだろうから無防備なおれは餌食になっていたかもしれない。
まあ、今のおれでも絶刀を折るくらいは余裕だっただろうから逃げられた方が正直痛かったが。
……いや、この程度で痛いって言うもんじゃねえな。
その点では今のおれの体の方がよっぽど痛い。
とにかく、ここで止まるのだけは今やっちゃいけないことだ。
最後に倒れるにしてもこんな無意味な終わりだけはやっちゃいけねえ。
再び枝を跳び移りながらおれは毒づく。

「本当に、めんどうだ」


【一日目/夕方/E-5】
【鑢七花@刀語】
[状態]『感染』、疲労(中)、覚悟完了、全身に無数の細かい切り傷、
    刺し傷(致命傷にはなっていない)、血塗れ、左手火傷(荒療治済み)、吐き気
[装備]なし
[道具]なし
[思考]
基本:優勝し、願いを叶える
 0:真庭蝙蝠達を追う
 1:放浪する
 2:名簿の中で知っている相手を探す。それ以外は斬る
 3:姉と戦うかどうかは、会ってみないと分からない
 4:変体刀(特に日和号)は壊したい
[備考]
 ※時系列は本編終了後です
 ※りすかの血が服に付いていますが『荒廃した過腐花』により腐敗されたようです
 ※不幸になる血(真偽不明)を浴びました。今後どうなるかは不明です
 ※掲示板の動画を確認しました
 ※江迎怒江の『荒廃した過腐花』の影響を受けました。身体にどの程度感染していくかは後続の書き手にお任せします
 ※着物の何枚かを途中で脱ぎ捨てました。どの地点に落ちているか、腐敗の影響があるかは後続の書き手にお任せします


15


俺の悩みを聞いてくれねえか?
いっそ悩みっつーか愚痴って言っちまった方が清々しいのかもしんねーけどよ。
愚痴っつっても至極単純、どうして俺が、気まぐれの権化でもあるようなこの俺が、こうして語り部をやってるかっつーことなんだが。
今までところどころやってたのは他にやってくれるのが一人しかいなかったからだが、今は俺よりも適任がいるだろうが。
自分のことで精一杯?
かはは、言うようになったじゃねーかよ、欠陥製品が。
ただまあ、自分のことで精一杯と言いたくなるような状況であることだけは間違いねーしそう言いたい気持ちもあるのかもな。
俺には全くわからないが。
尤も、この状況をなんとかしろと言われたら確かに俺でも匙を投げたくなるね。
むしろ俺ならこんな状況に陥る前に匙を放り捨てて逃げ出すか。
そもそもどんな状況なのかって?
……そうだな、口喧嘩が二ヶ所で勃発ってか?
どちらも口喧嘩で済んでるからまだ遠巻きに見ていられるんだけどな。
あー、組み合わせとしては欠陥製品と八九寺真宵、ひたぎちゃんとどうやら記憶喪失だったらしい羽川翼の二組。
なんつーか、言い争いに発展するのも仕方ない組み合わせっちゃ組み合わせだな。
そりゃ欠陥製品も周囲まで気が回らねーわけだ。
で、俺以外のやつらがどうしてるかというと、

「起きませんね、禊さん」
「一発キメただけなんだがな……」

こうやって球磨川クンが気絶してる横で仲良くおしゃべりってわけだ。
兄貴の視力を奪いやがったせいで兄貴から本人かどうか疑われかけるわその後ギスギスしまくってやりにくかったわえらく迷惑被ったからな。
そのお礼ってことでアッパーキメてやったらこの通り未だに目を回してる、というわけなんだが。
まだまだぶん殴るつもりでいたのに一発目でこうじゃ気が失せちまう。
そうなると手持ち無沙汰同士で雑談すんのもやむなしな流れになるわな。

「……はぁ」

息をつく音がする。
本当にこういうときだけは美人なんだよな。

「で、これからどうするんだ?一応俺はあんたの弟探すっつー目的を忘れたわけじゃねーんだが」
「今もそのつもりではいるんですけどね。ちょっと他にやりたいこともできてしまいまして」
「ま、こいつと一緒にいたいってんなら反対はしねーよ。人探しも平行してできないってわけでもねーしな」
「あら、珍しい」
「あ?何が珍しいってんだ」
「人識さんなら無理矢理にでも引き剥がして行くかもと思っていましたので」
「だったら朝あの学園で別れたりしねーよ。それに、その間結構いい感じにやってたみたいだし今更やってもな」
「出夢さんは人識さんにとっては大事な方のように見えましたから。それこそわたしと七花の関係みたいに」
「姉弟関係ってか?……当たらずといえども遠からず、だな」
「おかしなことを言うものです。深く聞くのは……やめておきましょうか」
「かはは、人の事情につっこむのはやめとくのが懸命ってもんだ。下手すりゃ鬼が出るからな」
『あ、七実ちゃんおはよう』

話の途中で前触れもなく起きやがった。
予備動作くらい見せろってんだ。

「あら、おはようございます。もう夕方ですがね」
「空気読まずに起きるんだなテメーは」
『僕が素直に空気を読んで起きるとでも思ってるのかい?』
「あーそうだな、すまんかった」
『全く誠意が感じられないね。僕を殴っておいてそれで済まそうというのかい君は?』

そんでもって起き抜けでこんなこと言われると抜かれた毒気が戻ってきやがる。
よし、殴るか。

「そうそう、禊さん。裸えぷろんのことなんですが」
『ぎくっ』

おい。
裸エプロンって何があったらそんな話題になるんだ。
「結構いい感じにやってたみたいだ」っつったの撤回した方がいいかもな……

「真宵さんから聞きましたよ」
『えっ』
「なぜその程度のことを隠そうとしていたのですか?」
『えっえっ』
「禊さんができるということは大して恥ずかしいことでもないのでしょう?余計に隠そうとする理由がわからなくて」

うわ……こいつ実演しようとしてたの?
引くわ。
素で引くわ。

『そ……そう、でも七実ちゃんが気にしないのなら問題ないよね!』
「ですが、隠していたことはいただけません。それについてはしっかりと罰を与えないと」
『……え?』
「どのような罰にしましょうかね……」

あ、これなんて言うか俺知ってる。
自業自得っつーんだよな。
こんな短時間でこいつ顔面蒼白にさせるってすげーな、汗ダラダラじゃん。

「待たせたな、ぜろりん」
「お、終わったのか、いーたん」
「まあ、そういうことだ」
「その様子だと折れたのはお前みたいだな、かはは」
「うるさい」

一方で欠陥製品も議論は終わったようだし向こうも決着が着いているみてーだ。
折れたのはひたぎちゃんの方か。
しかしあの羽川翼って子も末恐ろしいね。
これだけの短時間で殺し合いがあることやら掲示板の存在やら把握した上であの精神状態だってんだから。
支給品に助けられたってのも大きいんだろうけど最初に集められた空間すっ飛ばしていきなり知らない場所で殺し合い始まっててしかも知り合いが死んでるときたもんだ。
あの様子じゃ友人以上の存在だったかもしれねえが。
まあ、それについては俺が深入りするもんじゃねーな。

「んで、向かうのか?ランドセルランドに」
「友もいるし行くよ。それに、真宵ちゃんが黒神めだかと話したいってさ」
「羽川翼の方も多分そうだろうな」
「断片的に聞こえたけど多分そうだと思うよ」
「目覚めたばっかでそこが殺し合いの場で知り合い殺されててあんな反応取れるだなんて正直俺は恐ろしいね」
「珍しく気が合うな。その点についてはぼくも同感だ」
「それで、どうやって移動するのかしら?私はあなたが車を持ってるとは聞いていたし実際その通りだったけれど7人も載せるのは不可能じゃなくって?」
「そうなんだよな……零崎に電話した時点じゃ真宵ちゃんしかいなかったしまさか3人増えるとは思わなかったしなあ」
「それでしたらいい方法がありますが」
「え、まさか七実ちゃんが車もう一台持ってるとか?」
「いえ、そうではなくて。わたしたちが座っていた場所より後ろに空間があったではないですか」
「トランクのこと?でもあれは荷物を入れるところであって……」

いつの間にか全員集まって会議の様相を呈しているが、残念なことに俺には先が読めちまった。
……祈っておくか。
事故らないようには気をつけとくからよ。

「禊さん共々裸えぷろんについて黙っていた罰です。二人仲良く入っていただきましょう」
「えっ?」

やっぱりな。

「いっきーさんには言っていませんでしたっけ。真宵さんから聞いているのですよ、裸えぷろんについては」
「えーと、それは……つまり?」
「内容自体は別になんとも思いませんが、わたしに黙っていたことは別です」
「まあ、そういうことだから諦めろ、欠陥製品」
「ちょ、何言ってんだ、人間失格」

引き際がよくない男は嫌われるぞ、ってな。

「せいぜい事故んねーように安全運転心がけてやるからよ。で、誰が助手席座るんだ?」

残った女子四人で議論……になるかと思ったら全会一致で七実ちゃんに決定した。
一番危ないのは間違いねーし、残り3人が元から知り合いだったみてーだしな。
ま、このメンツで会話が弾むとも思えねーし案外トランクに放り込まれる男二人はそれはそれで悪くはないんじゃねーのか。
……運転する俺が一番気が重いってことか、おい。

「異論はないようですし、いっきーさんと禊さんにはそのとらんくの中に入ってもらいましょうか。あら、なんですかその顔は」

つっても納得はできねえよなあ。
一応人間が入れない広さじゃあねーが二人詰め込むとなると。

「自分から行かないのであればわたしが無理矢理にでもあなたがたを詰め込みますが」
「『わかりました』」

折れるのはえー。
『まあいいさ、この後めだかちゃんに会えるのなら少しは我慢するよ』、とトランクのある後部に向かいながら球磨川がごちる。

『ついでとはいえめだかちゃんに善吉ちゃんの無念をぶつけるのも悪くはないしね』

ん?今ひたぎちゃんが『善吉』って言葉に反応しなかったか?
……気のせいか。


【一日目/夕方/F-4 診療所前】
【戯言遣い@戯言シリーズ】
[状態]健康、車(トランク)の中
[装備]箱庭学園制服(日之影空洞用)@めだかボックス(現地調達)、巻菱指弾×3@刀語、ジェリコ941@戯言シリーズ
[道具]支給品一式×2(うち一つの地図にはメモがされている、水少し消費)、ウォーターボトル@めだかボックス、お菓子多数、缶詰数個、
   赤墨で何か書かれた札@物語シリーズ、ミスドの箱(中にドーナツ2個入り) 、錠開け道具@戯言シリーズ、
   タオル大量、飲料水やジュース大量、冷却ジェルシート余り、携帯電話@現実、解熱剤
[思考]
基本:「主人公」として行動したい。
 0:トランク……狭い。
 1:ランドセルランドに向かって玖渚と合流。
 2:真宵ちゃんの記憶を消してもらう……のは無理そうだね。
 3:掲示板を確認してツナギちゃんからの情報を書き込みたいけど今できるかな。
 4:不知火理事長と接触する為に情報を集める。
 5:展望台付近には出来るだけ近付かない。
 6:裸エプロンに関しては戯言で何とかしたかったのに……
[備考]
 ※ネコソギラジカルで西東天と決着をつけた後からの参戦です
 ※第一回放送を聞いていません。ですが内容は聞きました
 ※夢は完全に忘れました
 ※地図のメモの内容は、安心院なじみに関しての情報です
 ※携帯電話から掲示板にアクセスできることを知りましたが、まだ見てはいません
 ※携帯電話のアドレス帳には零崎人識、ツナギ、玖渚友のものが登録されています
 ※参加者が異なる時期から連れてこられたことに気付きました
 ※八九寺真宵の記憶を消すかどうかの議論以外に何を話したのかは後続の書き手にお任せします


【八九寺真宵@物語シリーズ】
[状態]ストレスによる体調不良(発熱、意識混濁、体力低下)、動揺 、一周回って一時的正気?、車で移動中
[装備]人吉瞳の剪定バサミ@めだかボックス
[道具]支給品一式(水少し消費)、 柔球×2@刀語
[思考]
基本:生きて帰る。
 1:戯言さんと行動……今はトランクの中ですけど。
 2:阿良々木さんを殺したらしい黒神めだかさんと話がしたい。
 3:記憶は消させません、絶対に。
 4:そういえば羽川さんの髪が長いのですが。
 5:戦場ヶ原さんが怖いです……
[備考]
 ※傾物語終了後からの参戦です
 ※本当に迷い牛の特性が表れてるかはお任せします
 ※記憶を消すかどうかの議論以外に何を話したのかは後続の書き手にお任せします


【球磨川禊@めだかボックス】
[状態]『健康だよ。お腹は満腹だ。それにしてもトランクって狭いね』
[装備]『大螺子が2個あるね』
[道具]『支給品一式が2つ分とエプロン@めだかボックスがあるよ。後は食料品がいっぱいと洗剤のボトルが何本か』
[思考]
基本:「黒神めだかに勝つ」『あと疑似13組を作って理事長を抹殺しよう♪』
『0番は……僕は悪くない』
『1番はランドセルランドに向かうよ』
『2番はやっぱメンバー集めだよね』
『3番は七実ちゃんについていこう! 彼女は知らないことがいっぱいあるみたいだし僕がサポートしてあげないとね』
『4番は善吉ちゃんの無念をめだかちゃんにぶつけてあげよう』
『5番は宇練さんについてだけど、まあ保留かな』
『6番は裸エプロンに関しては欠陥製品に押し付けようと思ったのに……どうしてこうなったんだ!』
[備考]
 ※『大嘘憑き』に規制があります
  存在、能力をなかった事には出来ない
  自分の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り0回。もう復活は出来ません
  他人の生命にかかわる『大嘘憑き』:残り1回
  怪我を消す能力は再使用のために1時間のインターバルが必要。(現在使用可能)
  物質全般を消すための『大嘘憑き』はこれ以降の書き手さんにお任せします
 ※始まりの過負荷を返してもらっています
 ※首輪は外れています


【鑢七実@刀語】
[状態]健康、身体的疲労(小)、交霊術発動中、車で移動中
[装備]四季崎記紀の残留思念×1
[道具]支給品一式×2、ランダム支給品(2~6)、球磨川の首輪×1
[思考]
基本:弟である鑢七花を探すついでに、強さと弱さについて考える。
 1:七花以外は、殺しておく。
 2:もう面倒ですから適当に過ごしていましょう。
 3:気が向いたら骨董アパートにでも、と思っていましたが面倒になってきました。
 4:裸えぷろんについてどうしてひた隠しにしていたのでしょう?
 5:宇練さんは、次に会った時にはそれなりの対処をしましょう。
 6:四季崎は本当に役に立つんでしょうか?
[備考]
 ※支配の操想術、解放の操想術を不完全ですが見取りました
 ※真心の使った《一喰い》を不完全ですが見取りました
 ※宇練の「暗器術的なもの」(素早く物を取り出す技術)を不完全ですが見取りました
 ※弱さを見取れる可能性が生じています
 ※交霊術が発動しています。なので死体に近付くと何かしら聞けるかも知れません
 ※球磨川禊が気絶している間、零崎人識と何を話していたのかは後続の書き手にお任せします


【羽川翼@物語シリーズ】
[状態]健康、ノーマル羽川、混乱、車で移動中
[装備]パーカー@めだかボックス、ジーンズ@めだかボックス
[道具]支給品一式×2(食料は一人分)、携帯食料(4本入り×4箱)、毒刀・鍍@刀語、タブレット型端末@めだかボックス、黒い箱@不明、トランシーバー@現実、
   真庭忍軍の装束@刀語、「ブラウニングM2マシンガン×2@めだかボックス、マシンガンの弾丸@めだかボックス」
[思考]
基本:? ? ?
 0:ランドセルランドへ。黒神めだかと話せるのなら話したい。
 1:阿良々木くんが死んでいるなんて……
 2:情報を集めたい。
 3:戦場ヶ原さん髪もそうだけど……いつもと違う?
 4:真宵ちゃんの様子もおかしい。
 5:どうして私がこんな物騒なものを。
[備考]
 ※ブラック羽川が解除されました
 ※化物語本編のつばさキャット内のどこかからの参戦です
 ※全身も道具も全て海水に浸かりましたが、水分はすべて乾きました
 ※トランシーバーの相手は玖渚友ですが、使い方がわからない可能性があります。また、当然ですが相手が玖渚友だということを知りません
 ※道具のうち「」で区切られたものは現地調達品です。他に現地調達品はありませんでした
 ※ブラック羽川でいた間の記憶は失われています
 ※黒神めだかの扱いについてどう説得したか、他の議論以外に何を話したのかは後続の書き手にお任せします


【戦場ヶ原ひたぎ@物語シリーズ】
[状態]健康、強い罪悪感、しかし確かにある高揚感、車で移動中
[装備]
[道具]支給品一式×2、携帯電話@現実、文房具、包丁、炸裂弾「灰かぶり(シンデレラ)」×6@めだかボックス、賊刀・鎧@刀語、斬刀・鈍@刀語、お菓子多数
[思考]
基本:優勝する、願いが叶わないならこんなことを考えた主催を殺して自分も死ぬ。
 0:ランドセルランドへ。今は折れるふりをしておきましょう。
 1:本格的に動く。協力者も得られたし頭を使ってうまく立ち回る。
 2:阿良々木君の仇を取るまでは優勝狙いと悟られないようにする。
 3:黒神めだかは自分が絶対に殺す。そのために玖渚さんからの情報を待つつもりだったけれど逆に自分から提供することになるなんてね。
 4:貝木は状況次第では手を組む。無理そうなら殺す。
 5:掲示板はこまめに覗いておきましょう。
 6:羽川さんがどうしてここにいるのかしら……?
[備考]
 ※つばさキャット終了後からの参戦です
 ※名簿にある程度の疑問を抱いています
 ※善吉を殺した罪悪感を元に、優勝への思いをより強くしています
 ※髪を切りました。偽物語以降の髪型になっています
 ※携帯電話の電話帳には零崎人識、戯言遣い、ツナギ、玖渚友が登録されています。また、登録はしていませんが供犠創貴の電話番号を入手しました。
 ※ランダム1は貝木泥舟、ランダム2は供犠創貴のものでした
 ※黒神めだかの扱いについてどう説得されたか、他の議論以外に何を話したのかは後続の書き手にお任せします


【零崎人識@人間シリーズ】
[状態]健康、車で移動中
[装備]小柄な日本刀 、携帯電話@現実
[道具]支給品一式×6(内一つの食糧である乾パンを少し消費、一つの食糧はカップラーメン一箱12個入り、名簿のみ5枚)、医療用の糸@現実、千刀・鎩×2@刀語、
   手榴弾×1@人間シリーズ、青酸カリ@現実、S&W M29(6/6)@めだかボックス、大型ハンマー@めだかボックス、グリフォン・ハードカスタム@戯言シリーズ、
   デスサイズ@戯言シリーズ、彫刻刀@物語シリーズ
[思考]
基本:戯言遣いと合流する。
 0:ランドセルランドへ行きゃ真庭蝙蝠達をボコれるかねえ。
 1:戦場ヶ原ひたぎ達と行動。ひたぎは危なっかしいので色んな意味で注意。
 2:伊織ちゃんと連絡を取る。合流するかどうかは後から決める。
 3:兄貴には携帯置いておいたから何とかなるだろ。
 4:真庭蝙蝠、水倉りすか、供犠創貴、宇練銀閣を捕まえる。
 5:西東天に注意。
 6:哀川潤が放送で呼ばれれば殺人をしないつもりはない。
 7:欠陥製品と球磨川クンは……自業自得だろ。
[備考]
 ※曲絃糸の射程距離は2mです
 ※曲絃糸の殺傷能力(切断・絞殺など)は後の書き手さんにおまかせします
 ※りすかが曲識を殺したと考えています
 ※Bー6で発生した山火事を目撃しました
 ※携帯電話の電話帳には戯言遣い、ツナギ、戦場ヶ原ひたぎ、無桐伊織が登録されています
 ※参加者が異なる時期から連れてこられたことに気付きました
 ※球磨川禊が気絶している間、鑢七実と何を話していたのかは後続の書き手にお任せします




支給品紹介

【工具セット@現実】
浮義待秋に支給。
ドライバーやレンチなど所謂日曜大工で使うような工具が入っている。
一般のホームセンターで買えるようなものしかないため、専門的なものは少ない。

【エプロン@めだかボックス】
球磨川禊に支給。
球磨川禊の趣味その1、裸エプロンで使うためのもの。
ジャンプの表紙はもらえなかったが見開きセンターカラーをもらえた。

【ジーンズ@めだかボックス】
球磨川禊に支給。
球磨川禊の趣味その2、手ブラジーンズで使うためのもの。
同じくジャンプの表紙はもらえなかったが見開きセンターカラーをもらえた。

【パーカー@めだかボックス】
球磨川禊に支給。
球磨川禊の趣味その3、全開パーカーで使うためのもの。
センターカラーすらもらえなかったがコミックスで登場。


きみとぼくのずれた世界 時系列順 第三回放送
きみとぼくのずれた世界 投下順 第三回放送
『』 戯言遣い 球磨川禊の人間関係――黒神めだかとの関係
Overkilled Red(Overkill Dread)後編 玖渚友 牲犠
配信者(廃神者) 零崎人識 球磨川禊の人間関係――黒神めだかとの関係
Daydreamers 供犠創貴 牲犠
Daydreamers 水倉りすか 牲犠
×××××&×××××――「あ」から始まる愛コトバ 鑢七花 Velonica
『』 鑢七実 球磨川禊の人間関係――黒神めだかとの関係
Daydreamers 真庭蝙蝠 牲犠
配信者(廃神者) 戦場ヶ原ひたぎ 球磨川禊の人間関係――黒神めだかとの関係
『』 羽川翼 球磨川禊の人間関係――黒神めだかとの関係
『』 八九寺真宵 球磨川禊の人間関係――黒神めだかとの関係
『』 球磨川禊 球磨川禊の人間関係――黒神めだかとの関係
Overkilled Red(Overkill Dread)後編 宗像形 牲犠

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年03月25日 02:37