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第1話
魔獣か?クソッ!
街の中にいるのかよ!
一体全体どうなっていやがんだ!?
はいはい、ストップ!
強引なナンパは嫌われるぜ?
なんだぁ?お前も上納金目当てか?
上納金?何の事だ?
俺はただ──
一日一善を心がける
善良な引きこもりさ!
どけ!俺はあの子を追うんだ!
銀髪に白い服。
あれは、あの子は──!
ちょ、待てって!
話を聞いてくれ!!
軽々しく声かけて悪かった!それは謝るから!
これには理由があって、君が知り合いと──
……
ああもう!取り付く島も無しかよ!
第2話
先生ってお前、俺に治療費を迫った奴らか!
ああ?そんなん知らねぇよ!
まぁ、そりゃそうか。
前回の事、お前らは知らないもんな
このパターンからしてお前らとは──
何度も顔を合わせるんだろうなぁ……
訳判んねぇ事を言ってるんじゃねぇ!
ったく、
物騒な街だな!?
今回も数が少ないから何とかなったが……
少しでも運が悪かったら死ぬぞ、これ……
妙な服を着ているから探しやすかったぜ
お頭が何としてもお前を連れてこいとな!
ご主人様!
クソッ!この子には手ぇ出すなよ!
第3話
あんた達のリーダーに会わせてくれないか?
もしかしたら……いや、多分、知り合いなんだ。
ふん!簡単には信用できねぇな。
だがまあ、機転が利くようだ。
一応、面談だけはさせてやるよ。
やっぱりエミリアたんがリーダーなんだな。
うん、街の人達を助けていたらいつの間にか……
そういやパックは?
いつも一緒だろ?
……いないの。
ここでは──
パックみたいな精霊は召喚できないみたい。
そうなのか……。
ちょっと心細いな。
しかし次から次へと出てくるな!
一ヶ月くらい前からかしら。数もだけど、
統率が取れた行動をするようになったの。
仕方ないから自警団の人を増やしたんだけど、
調子に乗って悪い事をする人も出てきて……
あー……心当たりあるぞ、それ。
さっきの生き残りかよ、しつこいな!
クソッ!俺一人なら何とかなるが……
……ごめんなさい。
私が、いるから。
役に立たなくて
ごめんなさい……
危険だから君は家に戻れ!
でも、ご主人様を置いてなんて……
大丈夫!今日の俺は鬼がかってるからな!
おに……?
うるせえ!
邪魔すんな!
します!こんな事でエミリアたんの評判を
下げる訳にはいかねぇんでな!
第4話
あの銀髪美人が神出鬼没なら──
こっちにも考えがある!
いいか?
俺から離れるなよ?
はい、ご主人様。
しかし、まさかこいつらまで召喚されて──
そうか!エミリアはこれを知ってたから!
うん。他の人も召喚されてるのかなって。
……なら、『あいつ』も可能性はあるな!
待て待て待て!
話を聞けって!
聞くだけ無駄だ。
この美人、猪突猛進のバーサーカーかよ!
大人しく観念しろ!
……いいぜ。
時間は稼げたしな。
今の俺達に敵はなし。
戦力増強済みだぜ!
言っておくが、一時的な協力だぞ。
魔獣を倒しても異変が収束しなければ──
ああ、その時は改めてガチンコバトルだ!
──主にラインハルトが。
女性相手にあまり乱暴はしたくないけどね。
グゥルルル……
あ、そのカチューシャは駄目!返して!
やめて!それはたった一つの宝物なの!
それが私の全てなの!
お願い、返して!
グゥルルル……
返して……返せ、返せ!
──返せぇぇぇ!!!
それは……
大切な人に買ってもらった……
大切なモノなんだッ──!!
作戦成功!まんまと誘き出されやがって。
群れの首領を倒そう。
そこから一気に崩す!
……願わくば、これが元凶だといいが。
スバル、無茶はしないでね。
大丈夫!今の俺は鬼がかってんぜ!
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