私ですか?ただの小悪魔ですよ
私については紅魔館の図書室でパチュリー様に従えている司書と考えてくれれば十分です
まあ…最近はパチュリー様に代わって図書室の本とパチュリー様のハートを盗もうとする悪い魔法使いから
図書室を防衛すると言う任務も追加されました
少々重労働ですがパチュリー様の試作品の性能に助けられて成果は思ったより上々です
ここは私の寝室、ここには私の友人であるゆっくりがいます
「つい最近は…岩に隠れとったのか?」
このゆっくりぱちゅりーに筋肉質な体が付いたゆっくりが私の相談相手の一人
ぱちゅりー・ヘリントンと呼んでいます
「あぁん?お客さん!?」
何やら森の妖精と呼ばれるゆっくりですね、力も強いです
最近はパチュリー様のトレーニング(レスリング)の相手になっているとか
これを機にパチュリー様も少しは私の相手になれると嬉しいんですけどね
あぁ…もう私の(いかん危ない危ない危ない……)でパチュリー様を唸らせる事ができれば……
いけませんね…少し…時間を下さい……
少女(いかん危ない危ない危ない……)中……
ふぅ……すっきりしました…ムラムラしてましたので……
それはともかくもう一頭いるんですよ
「ゆっくりしていってください!!!」
私を模したゆっくり、ゆっくりこぁですね
こぁは最近出始めたらしく、そんなに見かけませんが
ぱちゅりーに好んで接触しているかも知れません
今日はこぁ達に留守番を任せてこのこぁを発見した所に行こうと思っています
実を言うと悪い魔法使いが来ても何だかんだぱちゅりーが
得意のレスリングに持ち込んで魔法使いを撃退してしまうのです
紅魔館の門前、美鈴さんが門番をしています
「おはようございます、勤務お疲れ様です」
「んぁ…?あぁ!おはようございます!」
口の端から垂れたよだれを慌てて拭き取った美鈴さん、咲夜さんに見られたら処刑ものですね
「今日はどちらへ?」
「こぁ達と出会った場所です、すぐそこですよ」
「はい、さっきの…見なかったことにしてくださいね?」
美鈴さんから念を押されつつ、私はその場所に向かうことにしました
背後から美鈴さんの悲鳴が聞こえましたが聞かなかったふりです
紅魔館を出て少し歩いた所にその洞窟はありました
「イケメーン、イケメーン!イケメーン!イッケッメーン!!!」
「すぐそう言う……」
入口でこれまたムキムキなぱちゅりーが2体、組み合っています
彼女(?)等もぱちゅりーの仲間、森の妖精です
「おはようございます、入っても良いですか?」
「どうも木吉さん、ゆっくり勃ってね!!!」
洞窟に入ると、ぱちゅりーやこぁ達が歓迎してくれました
ここはぱちゅりー達、こぁ達しか住んでいない天然の空間です
私も始めてここに来た時、紅魔館のすぐそこにこんな空間があったとは思いもしませんでした
ここには何故か本が点在しているため、ぱちゅりー達の格好の読書スポット
洞窟の中では青白い光球が点在しており、そのおかげで洞窟とは思えない程明るいのです
そして私もここで本を読んでいく、それも私の休憩方法の一つです
「むきゅ!いつものおねえさんね、ゆっくりしていってね!!!」
「ゆっくりして行きます、そういえば…この光球って何ですか?」
洞窟に点在する照明、本来暗い筈の洞窟に光を灯しぱちゅりー達の読書に一役買っています
「これは(さいれんとせれな)よ!!!」
この光球はどうやらぱちゅりーが暗い所で本を読む際に擬似的な照明として呼び出すのだとか
サイレントセレナ、パチュリー様の奥の手の一つです、ロイヤルフレア的な技は使うのかな?
次に気になるのが洞窟の広間において、中央の読書スペース
そこには大きな向日葵型マットが置いてあり、ぱちゅりー達はそこで読書をしています
と…するとこれはパチュリー様が試験中の合成魔法、サテライトヒマワリがベースでしょうか?
「このマットは…(さてらいとひまわり)ですか?」
「ごめいとうよ!ほんはよごしたくないからね!!!」
もっとも…本来のサテライトヒマワリは向日葵っぽくないんですけどね…
ぱちゅりー達は髪の毛を器用に使ってページをめくっています
一応、ぱちゅりーの髪の毛は汚れにかなり強いらしく
本を傷めずにページをめくる事ができるのだとか、とすると上質な素材にできないかなと思ったので
紅魔館に住んでいるぱちゅりーから髪の毛を拝借しようと咲夜さんのナイフを借りるも
何故か切れない訳です、これでは素材にできる訳がありません、何とか分離できないかな…
(その時の回想)
「ゆっくりしてて下さいねぇ…」
「あぁん、ひどぅい!!!」
「あら…あらら…切れませんね…」
「いやぁ、すいませぇん!!!」
私は擬似照明を呼び出し、ぱちゅりー達と一緒に読書していました
ぱちゅりー達が読んでいる本は幼児向けの絵本だったり、少々難解な古文書だったり
中には絵本にしては中々過激な内容の本を読んでいるぱちゅりーもいました
ちなみに私が読んでいるのはそういった過激な内容の本
シチュエーションは馬鹿馬鹿しい物が多いですけどそれなりに参考になりそうです
でもこの本達…私達の図書室とラインナップが似てますね…
…と、そこで気になるのが洞窟を掃除しているこぁ達
掃除の他に何かしているのでしょうか?
「ちょっと…気になるのですが…」
「どうしました?ゆっくりしていってくださいね!!!」
私はこぁ達の仕事について聞いてみました
「そうですね、ちょっとついてきてください!!!」
私はこぁについていくとそこには色とりどりの光る石でできた本棚がいくつかありました
「赤、青、緑、黄、茶、と見る限り…この本棚は(けんじゃのいし)でできているのでしょうか?」
「そうです、ほんだなをつくるのにちょうどいいそざいなんですよ!!!」
あらら…パチュリー様の切り札がよもやこんな事に…
としたら気になる事が一つ、これらの本は幻想郷にはなさそうな物ばかり
外の世界から来たとしたらいったいどうやって手に入れているのでしょう?
その問題はすぐに解決してしまいました
「あの、こぁちゃん…ここの本ってどうやって手に入れているのですか?」
「えぇ、ちょっとはなれたところにあるばしょでつくっているんです!!!」
早速私はこぁに付いていきその場所に向かった訳ですけど…
「まさか私達の図書室だったなんて…」
「あらら?あなたのいえだったんですか?」
「まあ、そんな感じです」
こぁは手頃な本棚から本を一冊抜き出しました、ちょっとした魔術書ですね
「よいしょっと…あとはちゃっちゃと…」
こぁは魔術書を読み始めました、凄い速さです
「だいたいもじはよめました、それじゃひとしごと!!!」
こぁは一冊の本を吐き出しました、読んでみるとそれは転写にはすぎませんが
先程の魔術書とまったく同じ書体、文字、ページ数でした
「流石に魔術書に込められた魔法までは再現できてませんね…」
「よむなりさぎするくらいならじゅうぶんだとおもいますよ?」
「詐欺は駄目ですよ?」
二、三冊ほど適当に本をコピーした所で私はこぁと別れ、本来の業務に戻ることにしました
業務に戻ったはいいけど…
「げふっ…相変わらず強いことこの上ないぜ…」
「イェア!!!」
そこにはぐったりと倒れているドロワ一丁の悪い魔法使いがいました
すぐそこには勝ち誇っているぱちゅりーの姿もあります、ああ、いつもの事でした
「懲りないですね…」
「ああ、私は根性悪いつもりだぜ…こいつに勝たないと気が済まないんだ…」
「どうでもいいわ!!!」
この様子だと軽く捻られたみたいですね、少し治療して叩きだしておきますか
あとがき
どうも設定の考案に留まってしまった気がする
だが私は謝らない!
byありすアリスの人
- こあー -- 名無しさん (2010-11-28 21:41:05)
- それにしてもこの魔理沙ノリノリである
丁寧語のゆっくりこぁがかわいい -- 名無しさん (2010-12-08 09:54:08)
最終更新:2010年12月08日 09:54