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トキシン - (2012/08/28 (火) 04:05:26) の編集履歴(バックアップ)


トキシン Toxin / パトリック(パディ)・マリガン

Patrick "Paddy" Mulligan


初出: Venom vs. Carnage #1(パトリック・マリガンとして)、 Venom vs. Carnage #2(トキシンとして)(共に2004年)
種族:人間+宇宙寄生生命体シンビオート


概要

トキシンは主にスパイダーマン系統の作品に登場するスーパーヒーロー。グロテスクな姿であり、自らの残虐な衝動と闘い続けているダークヒーロー的な側面も持つ。
警察官パトリック・マリガンに宇宙の寄生生命体シンビオートが融合した共生体である。
2005年には単独タイトルの"Toxin"も刊行された。
外見は赤く、カーネイジに似ているがトキシンは下半身は青や濃いグレーで描かれる。
ちなみに"toxin"は生物が体内で生成する毒素のことである。

Toxin#3(2005年)Penciller(cover):Simon Bisley

能力

他のシンビオート共生体と同様の能力を持つ。
壁に貼り付き、蔓を伸ばしてスパイダーマンのようにビルの間を「スイング」する。
トキシンはカーネイジと同じように伸ばした爪を発射する。
一人でヴェノムとカーネイジのコンビに圧勝するほどの戦闘力を持つ。
また、シンビオートが変形し、あらゆる形状の衣類に変化する。
カーネイジやヴェノムなど他のシンビオートと比べて、炎や音波攻撃には耐性がある。

性格

パトリックが正義感の強い警官であったために、ヴィランになることは無かった。
トキシン自体は本能のせいか変身して暴れたがるが、パトリックが抑えている。
逆に自分の本能に照らして納得できる理由が与えられなければ、パトリックが変身したいと思っても姿を見せないことがある。
トキシンは言語などは完全に理解しているものの、人間の感情や正義や道徳面においては産まれたばかりの子供と変わらない。そういった人間の倫理をパトリックに教えられ、徐々に学び取っているような節も見られる。ただしパトリックは殆ど信用していない。
トキシン自信は「人を傷つけない」というパトリックの約束を守っているつもりなので、日記の中で「モンスター」と呼ばれてショックを受けることも。また、それに怒ってノートパソコンを壊してしまい、後で我に返って「パトリックが怒る」から代替品を用意するため盗むという殊勝な面も見せた。

経歴とオリジン

パトリック・マリガンはアイルランド系で代々ニューヨーク市警に務める家系に産まれた。ジーナという愛する女性と結婚し、子供も生まれ、何の問題もない幸せな暮らしを送っていた。

だが、その生活もサイコパスでシンビオート共生体のカーネイジと出会うことで一変する。シンビオートは無性生殖で卵を産むが、ちょうどカーネイジの出産に出くわしてしまったのだ。カーネイジが体内に子供を産みつけたことで、パトリックはシンビオート共生体になってしまった。
そのせいでカーネイジに付け狙われることになり、妻のジーナを殺されかけたが、スパイダーマンブラックキャットの共闘により助けられた。

パトリックはすぐに自分の身体能力が向上していることに気付く。そしてカーネイジに襲われたのをきっかけにトキシンの姿へと変化したが、その力を否定するのではなく、善のために使うことを決めた。しかし、シンビオートが持つ凶暴さをコントロールするために四苦八苦することになる。

その後はクライムファイターとして活躍し、スパイダーマンと組むこともあった。

カーネイジが妻と子供を襲撃したため、彼は自分の存在が家族を危険に晒すことになると思い、理由を告げずに離別する道を選んだ。

単独シリーズ"toxin: the Devil you know"

パトリックとトキシンは超人刑務所ラフトからの脱走者を発見する手伝いをするようになった。
そしてキングコブラレイザーフィストらの強敵と闘うためにはトキシンの力が必要不可欠になり、その存在が大きくなりはじめる。
パトリックは徐々にシンビオートをコントロールするのが難しくなっていく。
精神的に追い詰められたパトリックはいっそ自殺してしまおうと地下鉄に飛び込んだが、トキシン・シンビオートが抵抗したために生き延びてしまった。

この出来事からパトリックとトキシンは、ある協定を結んだ。
パトリックは1日に2時間、トキシンの力でラリーと名乗る中年の男に変身して家族に会う。トキシンは1日に2時間深夜の自由なプレイタイムを得る。ただし放火、泥棒、殺人などの犯罪行為には手を染めてはいけないと。

エディ・ブロック

パトリックとトキシンが分離した後、トキシンのシンビオートは元ヴェノムのエディ・ブロックが結合している。( Venom vol. 2 #17,2012年5月)