コナン(Conan)
(キャラクター、ライセンス)
初出:Conan the Barbarian #1 (1970年10月):
マーベルより
属性:人間、男性、キンメリア人
概要
蛮人コナン(コナン・ザ・バーバリアン)などの多くの異名を持つ。
ロバート・E・ハワードの小説コナン・シリーズなどをベースに脚色した超古代のヒーロー。
いわゆる
剣と魔法の物語の元祖の一つ。1960年代からはじまった
剣と魔法の物語ブームに乗ってコミック化された。
マーベルに1970年に登場。当時の人気シリーズであったが、マーベル倒産に伴う作品の整理(と思われる)により版権を売却。2000年~2018年までダークホース・コミックスに移っていた。2019年からマーベルに復帰。2023年、タイタン・コミックスに移動。
2019年にマーベルで自身のシリーズが始まった他、なんと
アベンジャーズ(サベージ・アベンジャーズ)に参加。「なんで超能力のない奴の方が強いんだ?」と思わせる活躍ぶり。
マーベルでの1970年代からのシリーズは、舞台が超古代の大陸のため、基本的には独自の作品群となっていた。しかし、異次元ではなく、あくまで
Earth-616の住人。
What If?などでは、一時他社のキャラ扱いでTPBなどに再掲載ができなかったが、2019年からは再掲載OK。「コナンが現代にやってきたら?」とか、
ウルヴァリンや
ソーとの対戦などをやったことがある。
超人的な体力や筋力を持つ屈強な大男。しかし体躯によらず猫のように素早い動きができる。ただし、普通の人間で超能力は特にない。
また小説では、蛮人なので魔法が理解できず、本能的に怖がるとされた。
小説では、北の方に行ったりしているのでそれなりの服装だったり鎧を着たりしているのだが、コミックスでは常に腰布一丁程度の服装。北の方では、ヘルメットに半裸で毛皮をマントのように着て、わざわざ割れた腹筋を見せびらかしている。
この「腰布一丁で戦う筋肉モリモリの大男」というジャンルに対する、アメリカ人の執着ぶりは理解しがたいものがあるが...
日本では、このマッスル特盛りのヒーロー像にはドン引き気味だったようで、ハワード自身が剣と魔法の物語の元祖の一人であるにもかかわらず、
クトゥルー神話作家としての扱いになっていた。
生まれ育ちについて、小説では描いていないので、鍛冶屋の息子で奴隷狩りにあったという前半生は、マーベルでつくった。
コナンが好評だったので、ハワードの他の小説のヒーロー(キング・カルやソロモン・ケーンなど)や、小説のエッセンスからビキニアーマーで有名な女剣士
レッド・ソニアがつくられる。こちらは現在もダイナマイト・エンターテインメントで活躍中。
他メディア展開
アーノルド・シュワルツネッガー主演で、映画が2本つくられている。
また、2011年にはリブート作品としてジェイソン・モモア主演の映画も公開された。
最終更新:2024年10月23日 21:56