ボルトロン/ヴォルトロン (Voltron)
(アメコミ、用語)
概要
2016年から放送されているNetflix版のアニメーション。1984年にアメリカで放映された"Voltron"、つまり日本のアニメ『百獣王ゴライオン』と『機甲艦隊ダイラガーXV』を流用した作品が基になっている。
元は「ボルトロン」と表記されることが多かったが、Netflix版では「ヴァルトロン」で統一した。
1.ボルトロンとは
「ボルトロン:宇宙の守護者(Voltron: Defender of the Universe)」は、1984年に放送が開始された、アメリカ合衆国のテレビアニメ(「バルトロン」と表記するものもあり)。東映製作の『百獣王ゴライオン(1981年)』と『機甲艦隊ダイラガーXV(1982年)』の映像を流用したロボットアニメシリーズである。後に独自に続編が複数製作された。
基本は、アメリカのプロダクションがアニメ作品を購入し、オモチャを売れば儲かると考えたもので、ヒーロー側のメカとしては異例の15体合体の「ダイラガーXV」を選び、同時に「アメリカでは動物が人気がある」ということで「ゴライオン」を選択した。また放送はされなかったが、三体合体六変化の「光速電神アルベガス」も購入していた。
このうち、「百獣王ゴライオン」をボルトロン・ライオン・フォース(Lion Force)、「機甲艦隊ダイラガーXV」をボルトロン・ビークル・フォース(Vehicle Force)として、同じサイドながら別のメカを操るという編集をした。
当初狙っていたビークル・フォースは、15人の乗組員の個性を生かしつつきちんと集団劇として書き切った作品だったため、逆に複雑な人間関係に付いていくのが難しかったのか、あまり評判は良くなかった。一方、ライオン・フォースは高い人気を獲得し、以後、基本的に「ボルトロン=ライオン・フォース」となっていく。
なお、「百獣王ゴライオン」は、「スーパーロボット大戦W」に参戦しているため、日本国内で関連コミックスがつくられている。
2.続編
東映に特別編をつくらせた。
1998年、ライオン・フォースのスピンオフ作品がCGIでつくられた。
2011年、1998年作品の続編が、カートゥーン調でつくられる。
2016年、Netflix作品
3.コミックス
以下のような出版社から「ボルトロン」のコミックスは出されたことがある。
以下、日本のマンガ(TV雑誌掲載のマンガや、「スーパーロボット大戦 W」関連のマンガ)を除く
- モダン・コミックス(Modern Comics: 1985年)
- チャールトン・コミックスのインプリント
- 1985年にミニシリーズを出版
- デビルズ・デュー(Devil's Due: 2003年~2008年)
- 2002年にイメージ・コミックスを通じてミニシリーズを出版
- 2008年にシリーズを出版
- ダイナマイト・エンターテインメント(Dynamite Entertainment: 2011年~2016年)
- 2011年から数シリーズを出版
- 当時持っていた「超時空要塞マクロス(Robotech)」の版権と合わせて、「超時空要塞マクロス/百獣王ゴライオン(Robotech/Voltron)」というクロスオーバーを出した
- VIZメディア(VIZ Media: 2012年~2014年)
- 小学館・集英社・小学館集英社プロダクションの関連会社で、日本のアニメ・マンガの翻訳出版およびアニメの映像販売を行う会社
- TVシリーズのほうの版権を押さえていたらしい
- ライオン・フォージ(Lion Forge: 2016年~)
- 独立系出版社。現在はオニ・プレス(Oni Press)の所有者が買収、オニ・プレスの一レーベルになっている。
- 会社名の「ライオン」はボルトロンの意味?
最終更新:2020年06月14日 15:44