ヴァーティゴ(Vertigo)

(用語、DC、インプリント

存在した期間:1993年~2020年

概要

ヴァーティゴ(Vertigo)は1993年に出版が開始されたDCコミックスのインプリントである。
カレン・バーガー*1が編集長となり、当時イギリスからアメリカン・コミックスに進出してきた*2ライターやアーティストを中心に、大人向けでより洗練された作品が作り出されていった。
ヴァーティゴは当初から大人向けを謳っており、コミックコードはつかなかった。内容も死、性(通常の性だけでなく、同性愛なども可)や裸体の描写、暴力なども扱われた。

サンドマンヘルブレイザーアニマルマンドゥーム・パトロール(2期)、シェイド・ザ・チェンジングマンスワンプシングといった、いくつかのDCユニバースのタイトルはヴァーティゴへと移籍し、他の新しい独立した作品と同様に、ヴァーティゴの看板作品となっていった。

ヴァーティゴから刊行されるタイトルの多くは、DCユニバースからは区別され、他のヴァーティゴ作品とも関係しない、各作品で独立した世界観の元で描かれた(ただし、ヴァーティゴのクロスオーバー作品*3が存在する)。

2011年、DCコミックスがフラッシュポイントによってリランチすると、別々のユニバースであったヴァーティゴとワイルドストームという二つのインプリントが、メインのDCユニバースに統合された。これにより、ジョン・コンスタンティンアニマルマンなど、多くのキャラクターがプライムアースの住人として、NEW52のコミックスに登場した。

2020年代、DCコミックスのレーベルとして、ヴァーティゴを再び使うというアイデアがあったが、最終的にはレーベルにならず、終了となっている。

【参考】ジャスティス・リーグ・ダーク:ヴァーティゴの魔術関連のキャラクターが多く登場した。


最終更新:2022年06月23日 19:30

*1 主にホラーもののタイトルを手がけていた

*2 この流れを「ブリティッシュ・インヴェージョン」(英国の侵略)という

*3 "The Children's Crusade":各タイトルに登場する子どもが活躍するストーリー