Wolverine Vo.1 ウルヴァリン
出版:1982年9月〜12月(全4話)
概要
第一期の本作は
ウルヴァリンの日本での戦いを描く。
陰影の効いたアートやハードボイルドなストーリーには定評あり。
ストーリーの根底には日本の(やや誇張された)武士道や文化が流れており、父シンゲンの陰謀、
ザ・ハンドとの戦い、マリコや謎めいた女暗殺者
ユキオとのロマンスなど見所も多い。
登場人物
#1
恋人
マリコ・ヤシダへの手紙が未開封で返送されるようになっため、
ウルヴァリンは日本に向かう。
しかしマリコは父
シンゲン・ヤシダの命令で既に結婚させられていた。しかも夫の
ノブル・ヒデキから顔が痣だらけになるほどの暴力を受けていた。
ウルヴァリンは結婚に異議を唱えるが、父の命令に従うことが義務であり名誉であると信じるマリコは自ら進んで結婚を望んだという。
ウルヴァリンはどこからともなく飛来した手裏剣により猛毒を受け、弱ったところでマリコの父シンゲンのもとへと連れてこられる。
シンゲンに木刀を使った一騎打ちを挑まれるが毒の効果が消えていない
ウルヴァリンは敗れ、シンゲンに「人間の姿をした獣だ。こんな男がお前に相応しいのか?」と問いかけられたマリコは「NO」と一言で拒絶した。
銀座の路地に捨てられ精神的にも打ちのめされていた
ウルヴァリンは暴漢に襲われるが、謎の女
ユキオに助けられる。
#2
目覚めた瞬間、
ユキオとともに
ザ・ハンドに襲撃される
ウルヴァリン。
ユキオを守りながら撃退に成功する。
ホテルに戻った
ウルヴァリンはユキオに誘惑されるが、マリコを想い拒否。それでも
ザ・ハンドがカツヨリという犯罪王に雇われていると聞き、その居城に向かうのだった。
実際には
ザ・ハンドはシンゲンに雇われていて、
ウルヴァリンと
ユキオにシンパシーを感じさせ誘惑させることと、
ユキオの実力を試すのが目的だった。
ウルヴァリンがカツヨリのもとにたどり着くと交渉のためヒデキとマリコも訪れていた。
交渉の前に忠臣蔵を題材にした歌舞伎の観劇が始まるが、その役者は暗殺者で、マリコの命を狙う。
ウルヴァリンは怒り狂い、歌舞伎役者に扮した暗殺者たちを一掃するが、その凶暴な姿を見たマリコはショックを受け、何も言わずに立ち去ってしまう。
#3
#4
ウルヴァリンはシンゲンの組織を末端まで次々と攻撃、徐々に追い詰めていく。
そして「今夜だ」と予告状を送ると、シンゲンの城に侵入。ノブル・ヒデキは逃亡するためマリコを人質にするが、
ユキオに殺されてしまう。
ウルヴァリンはついにシンゲンと対峙。真剣勝負の末にシンゲンを討ち果たす。
そしてマリコから「あなたにこそふさわしい」と名刀政宗を手渡される。
最終更新:2024年03月03日 03:36