ブルーマーベル(Blue Marvel) / アダム・ブラッシャー(Adam Brashear)

(キャラクター、マーベル)

初登場:Adam: Legend of the Blue Marvel #1(2009年1月)
種族:後天的に能力を得た人間

概要

コミック上の初登場は2009年だが、設定上は1960年代初頭に活躍していたとされるヒーロー。
1人で異星人の宇宙艦隊を壊滅させ、セントリーと互角に戦うほどの戦闘力を持つ。

オリジンと経歴

アフリカ系アメリカ人のアダムは学生時代はアメリカンフットボールの選手で、大学を優秀な成績で卒業。
海兵隊として朝鮮戦争で複数の勲章を獲得し、また反物質を研究する物理学者でもあった。

1962年、アメリカ政府主導のプロジェクトにより、アダムは科学者のコナー・シムズと共にネガティブ・ゾーンの反物質をエネルギー源に変える研究をしていたが、研究所が爆発。
アダムはアンチマター(反物質)・リアクターの放射を背中に受け、アンチマターをパワーソースとする無敵の超人になった。一方、アダムを救出しようとしたコナーは全身にアンチマター・リアクター放射を受け、より強力だが不安定な反物質そのものの肉体となってしまった。

アダムはコスチュームを纏い、ブルーマーベルとしてヒーロー活動を始める。
しかし、まだ黒人差別が根強く残る時代、アダムは覆面を被って黒人であることを隠さなければならなかった。
一方、気絶していたコナーは、目が目覚めると、兄弟を失った絶望感と、親友のアダムが迫害を受けていたことを知り、アンチマンとなって世界への復讐を決意する。

アダムはコナーを倒すが、戦いの中でマスクが破損し、公衆の面前でアダムが黒人であることが明らかになってしまう。
大衆はアダムが力を白人への復讐に使うことを恐れ、アメリカ政府はアダムにヒーローの引退を決意させる。

かくしてブルーマーベルの存在は歴史の闇に葬られていたが、アンチマンの復活と共にその力が再び必要とされ、アダムは再びコスチュームを纏い、戦いに身を投じるのだった。

アダムの妻はアメリカ政府が監視のためにつけた女エージェントだったが、次第にアダムを愛するようになり、スパイであることを隠しながら数十年を共に過ごしていた。
しかしブルーマーベルの復活とともにその正体が明らかになり、アンチマンとの戦いに巻き込まれて死亡した。

能力

ネガティブゾーンから反物質を引き出し、それをエネルギー源として莫大な力に変える。
飛行能力、反物質エネルギーの吸収と照射など。





最終更新:2021年03月25日 17:35