エシュガル語の代名詞(その他)
人称代名詞と
指示代名詞で出てきたもの以外の代名詞について解説する。但し疑問代名詞については
疑問詞で解説する。
これらもやはり鼻母音化すると所有形となり、
代名詞としても形容詞としても用いられる。
he(ヒィ) / hè(ヒン)
天の意志みたいな雰囲気のものを示す。主に自動詞っぽいニュアンスを強調したい場合に用いる。
例えば `mo mut ja þi vu he. で「彼は(天意により=自殺によるのでも他殺によるのでもなく)死んだ」といった具合になる。
hu(ヒュ) / hù(ヒュン)
既出の、あるいは文脈上明らかな何かを表す代名詞。ある限定の「それそのもの」を指す。
日本語に訳すとそれ、その / それのもの、それのといった具合になるが、よく同様に訳されるtiやþuとの違いに注意。
þu(スゥ) / þù(スン)
既出の、あるいは文脈上明らかな何かを表す代名詞。「そういった類のもの」を示す。
日本語に訳すとそれ、その / それのもの、それのといった具合になるが、よく同様に訳されるtiやhuとの違いに注意。
qi(グァ) / qì(グァン)
不特定の人や物を漠然と表す代名詞。
日本語に訳すと何かとか誰かといった具合になる。
xi(ザ) / xì(ザン)
話し手は承知しているが、それが何であるかを聞き手に伝えるつもりが無い場合に用いる代名詞。
日本語に訳すとある人、ある / ある人のもの、ある人のといった具合になる。その「ある」が「とある」で代替できるならxiよりqiの方が良い場合が多い、かもしれない。
þe(スィ) / þè(スィン)
主に動詞の示す行為が行為者に対して行われる場合に用いる。
日本語に訳すと自分、~自身 / 自分のもの、自分のといった具合になる。
最終更新:2025年03月18日 03:44