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エロリアン選ばれた介護人

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tabi

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プロローグ


ねぇ、ワンキーズ、わかる?
君たちと、うちの両親との違い。
犬類と人類の違いはあるけど、無心にご飯を
食べてる平和な君たち夫婦のが、どれだけ
わたしの両親にふさわしいか、わかる?


「おぉぉい~! 種ちゃっ~!!
いつまでワンコたちに、ご飯やってるだっ~!! 」
「種子~! 人間の口のが尊いんだぞ!!」
「わぁとうわぁ~まってろ~虫けらドモ!!
今、飯つくっちゃる!!」


こんな祖母、祖父、母をもつ、12歳の果汁グミです。
小6やってまーす。

おかあちゃの種子さん38歳。
最近まで、才勇士っていう救世主をやってました。
エロリアンっていう、救世主団体で。

パーティをやって?
人知れず、世界を守っているんだとか。

みんなで集まって
飲んだり(ノンアルコール)食べたり。
歌って、踊って、隠し芸を披露したりします。
めい想という、昼寝もします。

そして、標語(キャッチコピー?)を
皆で考えます。

「きょうもバカやっとるかね~?」
「理由なく爆睡しなさい」
「福笑いのごとく、笑え」
「エロも実力のうち」

こんな、かっこわるい標語を
世界中に送りまくるのが活動だそうです。
うぴっ~~~

ただし、テレパシーで。w
ほっ。

でも、こんなの、伝わるの?
で、もらった人も
いったい、どうすればいいの? て感じよねw。

そんなおかしな、おかあちゃの両親も
(あたしの祖父母)やはりおかしいですっ。

ある日突然、おじいちゃ、おばあちゃの
具合がわるくなりました。
若いときから、ひなびている、72歳同士。

おじいちゃがひどい腹痛で救急車で運ばれた
その日、おばあちゃの血圧はあがりました。

いちおう心配のあまり、血圧があがったんだけど
心配っていうのはおじいちゃのことではなく
自分の今夜のご飯やお風呂、着替えの
心配だったりします。

おばあちゃって、家事、ううん
自分の身の回りのことも、まったくできない人なの。
いやぁ絶対やりたくない人といったほうがいいかも。
だから、おじいちゃがわるくなると
自分の世話をしてもらえなくなると思って
ショックで、血圧があがっちゃったらしいの。

でも、まぁ、苦しんでるおじいちゃを
励まそうとしたのか、いろいろ声かけはしてたみたい。
ちょっとかわりすぎだったけど。

「あんたん、なんで、ぶっ倒れてるのよ!?」
「なに、その顔!? なんでそんなに赤いのよ?」
「いやだっ、紫色になってきたっ!
「きもちわるっー! やめて、見せないでー!!」

七転八倒の痛みの中で
「ウゥゥ…き、き、救急車、救急車を……早くっ……」
と、おじいちゃがプルプルふるえる指で
電話を指さしても
「ええええええ!? なんで、わたしゃが!?
自分のことは自分でやってよ!
はやくっ! 見たくない。きみのわるい顔!
なんで、わたしゃに見せるの? 嫌がらせ!?」

はぁぁ~~そんなわけで
おじいちゃは自分で救急車を呼んだそうです。
で、救急車の人が道がわからなくなって
「すみません、お家の方に家の前まで
でてきてもらえませんか?」
と電話がかかってきたときも
いちおう、おうちの方である、おじいちゃが
ズルズルって、這いながら
玄関前の道路にでていったのでした。

そのとき、あわぅわぅ~~! 
ききききっーーー!!
救急車がおじいちゃっをひきそうになったとか。
おじいちゃ、痩せて、ゴミ色の服きてたからかな。

……つい、話が長くなっちゃった。
そんなわけで、血圧があがった、おばあちゃは
血圧を下げるためのお薬
その薬の副作用を緩和するためのお薬を
飲んだりしてたら、すっかり体調が
くずれちゃったんです。

それで、急きょ、おかあちゃが才勇士をやめ
おばあちゃたちの介護を決意したんですけど。
「いちお、身内も人類だし」って。

おばあちゃたちの世話はすごく大変で~~。
同じ年で、競争心が強いのか
(おじいちゃはそう思っている)
二人はケンカすると、どちらかが
お腹がすくか、眠くなるか、用事ができるまで続けます。

仲裁しようにも、まるで、全禿げの人に毛抜きで
勝負を挑むようなかんじだったとか。w

「この家に愛って、あるんだろうか」
かろうじて、仲よし、老ワンコ夫婦をみては
愛の存在を確かめる、おかあちゃだったそう。


あー、でも、へんなとこで
おばあちゃたちは仲良しなんですぉ。
子供のころ、おばあちゃの家は漁師さんで
お魚はモリでブスッとつきたての
新鮮なものを食べていたそうです。
おばあちゃは、おもに、お魚系しか食べないんですょ。
野菜もお肉もだめ。お豆腐はたべれるかな。

でも、お魚だって
「こんなまずい魚、食えんわ」
とか、いっちゃうの。

で、そんな、おばあちゃのために
「うるさい、やったらぁぁぁ~!!」
と、おじいちゃは一時、モリで
お魚を獲る練習をしていたとか。

でも、お魚ではなく、昆布やクラゲや
自分の足をついてしまうだけなので
今では早起きして、魚市場まで、買い出しです。

あるとき魚市場の人に聞かれちゃったそうです。
「おじさん、どこの店?」
魚市場の人はジャコ、エビ、イカ、タコなどを
大きな箱で買っていく、おじいちゃを
お料理屋さんだと思いこんでいたようでした。

はぁ……(^(あ)^)……

そんなへんてこな、おばあちゃたちの
お世話を半年くらい、頑張っていた
おかあちゃですが
ついにぶち切れちゃいましたぁ。W

がおぉぉ~~~んw
あぎら~あぎら~~すぅ!!
(↑おかあちゃの咆哮のイメージw。)


それで、夏休みに入ったこともあり
あたしが、おかあちゃにかわって
介護しにいくことになりました。

ええええ~! すごいぞ、あたし。
できるかな。できるさ、人間なんだから
動物人間には勝てるかも。

ワンキーズの世話もできるし。
夏休みの自由研究もかねて。
「ワンコより動物な老夫婦を介護!」って
タイトルで、どうかなw。












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