伸展乱幕
「お前、さっきから何でそんなに不機嫌なんだよ」
赤髪のドレッドをした男、マグニスは歩きながら傍らにいる青髪の男に声をかける。
だが男は返事もせずただ前を見据えて歩くことのみに集中していた。
「ははーんわかったぞ。仕留めたと思ったやつの名前が無かったからだろ」
男の、バルバトスの眉が少し動く。だが結局はそれだけでやはりただ歩き続けるだけ。
マグニスの言うことは図星だった。あの洞窟の一部崩壊により岩の下敷きになったと思っていた、あの男。
その男の名が先の放送では呼ばれてはいなかったのだ。
その男―――憎き英雄、スタンの名が出てはいなかった。
つまり、スタンはまだ生きている。奴はまだこの世界に存在している。
そのことを考えるだけで自分の中の怒りの沸点が湧き上がってくるのが分かる。
だが実際にその怒りは奴の死体を見て奴の「死」をその目で見なかった自分に向けているのかもしれない。
何たる無様なことだ。最も奴の「死」を見たがっていた自分が、それを疎かにして今の怒りと向き合うはめになろうとは。
本当は今すぐにでも戻って息の根を止めたいところだった。
だがあれから数時間は経っている。今戻ったところで、奴の姿を確認できないなどと言う状況だとしたら、それこそ自分の怒りがどうなるか分かったものではない。
それに・・・
奴の力量は分かった。剣を交えてみて確信した。正気はこちらにある。
鬼に金棒の戦力があるのだ、加えて、マグニスから教えてもらった例の切り札もある。負けるようなどどこにあろうか。
次だ・・・次は見届ける。奴がこの世から退散する様をじっくりと。
赤髪のドレッドをした男、マグニスは歩きながら傍らにいる青髪の男に声をかける。
だが男は返事もせずただ前を見据えて歩くことのみに集中していた。
「ははーんわかったぞ。仕留めたと思ったやつの名前が無かったからだろ」
男の、バルバトスの眉が少し動く。だが結局はそれだけでやはりただ歩き続けるだけ。
マグニスの言うことは図星だった。あの洞窟の一部崩壊により岩の下敷きになったと思っていた、あの男。
その男の名が先の放送では呼ばれてはいなかったのだ。
その男―――憎き英雄、スタンの名が出てはいなかった。
つまり、スタンはまだ生きている。奴はまだこの世界に存在している。
そのことを考えるだけで自分の中の怒りの沸点が湧き上がってくるのが分かる。
だが実際にその怒りは奴の死体を見て奴の「死」をその目で見なかった自分に向けているのかもしれない。
何たる無様なことだ。最も奴の「死」を見たがっていた自分が、それを疎かにして今の怒りと向き合うはめになろうとは。
本当は今すぐにでも戻って息の根を止めたいところだった。
だがあれから数時間は経っている。今戻ったところで、奴の姿を確認できないなどと言う状況だとしたら、それこそ自分の怒りがどうなるか分かったものではない。
それに・・・
奴の力量は分かった。剣を交えてみて確信した。正気はこちらにある。
鬼に金棒の戦力があるのだ、加えて、マグニスから教えてもらった例の切り札もある。負けるようなどどこにあろうか。
次だ・・・次は見届ける。奴がこの世から退散する様をじっくりと。
青鬼と赤鬼は洞窟崩壊後、一足先に北上していた。
正面から出たため、洞窟を回り込む形となったが、次なる獲物を探すための目的地などどこでもよかった。
殺すべき相手を見つけたときが、二人の目的地到着だ。あとはそこで殺戮と言う名の宴を楽しむのみ。
そうして、一つの城が見えたとき、マグニスは二つの影を目撃した。
「獲物・・・はっけ~ん!」
右手にその巨大な斧を掲げ、一目散に走り出す。
バルバトスはその後姿を見つめ、この怒りを紛らわすため、ゆっくりと詠唱を開始した。
正面から出たため、洞窟を回り込む形となったが、次なる獲物を探すための目的地などどこでもよかった。
殺すべき相手を見つけたときが、二人の目的地到着だ。あとはそこで殺戮と言う名の宴を楽しむのみ。
そうして、一つの城が見えたとき、マグニスは二つの影を目撃した。
「獲物・・・はっけ~ん!」
右手にその巨大な斧を掲げ、一目散に走り出す。
バルバトスはその後姿を見つめ、この怒りを紛らわすため、ゆっくりと詠唱を開始した。
「で、話ってなんなのかな?」
地上に出たクラトスとサレは、ちょうど城の前で向き合う形となっっている。
クラトスは腕を組み、じっとサレを睨みつけていた。
「そんな顔しないでよ。僕が何をしたって言うのさ」
クラトスは眼光を鋭くさせたまま口を開いた。
「今から何かしようとしている者を、見過ごすわけにはいかんのでな」
サレの表情は変わらない。だがその内心は、ひどく荒れたものだった。
(・・・この男には何を言っても無駄、か)
サレは判断した。この男をつぶす、と。
治癒魔法を使ってすぐ。この男に戦う力はほとんど残っていない。サレはそう踏んでいた。
実際、クラトスは精神的にもかなり疲れていた。いくら天使といえども、今のこの状態ではサレに勝てる見込みは無かった。
だがいざとなれば全ての力を振り絞ってでもこの男を倒す。この男の頭は人を陥れることに関しては長けている。少ない行動時間のなかで、クラトスはそれだけを感じ取っていた。
残虐を快感と感じる部類。イヤでも感じる、この禍々しい感じ。一番厄介なことは、その感情を決して表には出さないこと。そしてその優れた隠蔽能力にあった。
常に気を張っていないと感じ取れない。なるほど、コレットもリアラも信用するわけだ。人の中に更に人を作り、その感情を巧みに隠している。
だが・・・
「貴様の目論みもこれで終わりだ・・・」
言ってクラトスは件を抜く。すでに説得などと言う選択はクラトスにありはしない。
しかしサレとしてもそれは幸いだった。自分には嵐のフォルスがあるしいざとなればその場から退散することもたやすいだろう。その疲労ではどうせ追ってこれないのだから。
そう確信して剣を握ろうとした。
地上に出たクラトスとサレは、ちょうど城の前で向き合う形となっっている。
クラトスは腕を組み、じっとサレを睨みつけていた。
「そんな顔しないでよ。僕が何をしたって言うのさ」
クラトスは眼光を鋭くさせたまま口を開いた。
「今から何かしようとしている者を、見過ごすわけにはいかんのでな」
サレの表情は変わらない。だがその内心は、ひどく荒れたものだった。
(・・・この男には何を言っても無駄、か)
サレは判断した。この男をつぶす、と。
治癒魔法を使ってすぐ。この男に戦う力はほとんど残っていない。サレはそう踏んでいた。
実際、クラトスは精神的にもかなり疲れていた。いくら天使といえども、今のこの状態ではサレに勝てる見込みは無かった。
だがいざとなれば全ての力を振り絞ってでもこの男を倒す。この男の頭は人を陥れることに関しては長けている。少ない行動時間のなかで、クラトスはそれだけを感じ取っていた。
残虐を快感と感じる部類。イヤでも感じる、この禍々しい感じ。一番厄介なことは、その感情を決して表には出さないこと。そしてその優れた隠蔽能力にあった。
常に気を張っていないと感じ取れない。なるほど、コレットもリアラも信用するわけだ。人の中に更に人を作り、その感情を巧みに隠している。
だが・・・
「貴様の目論みもこれで終わりだ・・・」
言ってクラトスは件を抜く。すでに説得などと言う選択はクラトスにありはしない。
しかしサレとしてもそれは幸いだった。自分には嵐のフォルスがあるしいざとなればその場から退散することもたやすいだろう。その疲労ではどうせ追ってこれないのだから。
そう確信して剣を握ろうとした。
―――そのとき
二人の間で急速にマナの収束を感じる。二人は驚き、咄嗟に後方へとバックステップした。
瞬間、その場に紫の球状が出来、一瞬にしてその場のモノを吸い込もうとする。
「ぐ・・・」
「これは・・・」
更にバックステップ重ねたおかげか、その球状に飲み込まれることなくそれは消滅した。
そしてすぐに、サレの元へと一人の男が姿を現す。先ほどの出来事に一瞬判断が遅れた。
「おらよ!」
すぐさま体を横に投げ出す。ザンという音と共に男が振り下ろした武器、斧が地面に突き刺さる。
間一髪されはその攻撃をよけた。と同時に、その斧に足を乗せ、振り下ろしてきた男の顔面を強く蹴る。
「ぐあ!・・・この・・・」
すぐさまサレは嵐のフォルスを発動させ、術とまではいかないが小さい竜巻を大男の腹部に作り、それを爆発させた。
「ぬあ!」
声を漏らして巨体は後方に飛ぶ。咄嗟の出来事にサレは戸惑ったが、これで分析する暇を作られた。
クラトスはやはり精神的にも疲れていたのか、足が思うように動かなかった。
だが、その赤い髪には見覚えがあった。かつてクルシスの元、五聖刃としてその名を轟かせていた男。
「マグニス・・・」
クラトスは思わず声を漏らす。今のままでは恐らくマグニスでさえ勝つことは難しいだろう。いや、そもそも体が戦闘に準じて動いてくれないのだからそれ以前の問題か。
だが幸いなことにマグニスはサレを攻撃してくれた。これでもう咄嗟の出来事はないだろう。考える時間が出来た。
マグニスはゆっくりと立ち上がる。サレはその光景を眺めていた。
「この男がいるってことは・・・多分」
マグニスの少し後ろを見る。そこには一歩一歩確実に近づいてくる青髪の男がいた。
「おやおや・・・まずいことになったね。あいつらと戦うなんて真っ平ごめんだったのに」
言ってサレは肩をすくめる。どこかその表情は余裕の色が感じられた。
クラトスもその男の姿を確認する。二人も相手では生き残るのはほぼ皆無だろう。
マグニスが立ち上がる。大きな斧を担ぎ、サレを睨む。
「お前ぇ、今何をしたぁ・・・」
「ちょっとばかり台風を作ったんだよ。それにしてもよく飛んだね君」
その挑発的な態度にマグニスは筋肉を膨れ上がらせる。しかしサレのこの余裕はどこからくるものなのか。
「潰す!!」
叫び、走り近寄ってくるマグニス。
「君みたいな奴は毎日見てるから、もううんざりなんだよね」
言って剣を抜くサレ。そしてマグニスとの交戦が始まる。
二人の間で急速にマナの収束を感じる。二人は驚き、咄嗟に後方へとバックステップした。
瞬間、その場に紫の球状が出来、一瞬にしてその場のモノを吸い込もうとする。
「ぐ・・・」
「これは・・・」
更にバックステップ重ねたおかげか、その球状に飲み込まれることなくそれは消滅した。
そしてすぐに、サレの元へと一人の男が姿を現す。先ほどの出来事に一瞬判断が遅れた。
「おらよ!」
すぐさま体を横に投げ出す。ザンという音と共に男が振り下ろした武器、斧が地面に突き刺さる。
間一髪されはその攻撃をよけた。と同時に、その斧に足を乗せ、振り下ろしてきた男の顔面を強く蹴る。
「ぐあ!・・・この・・・」
すぐさまサレは嵐のフォルスを発動させ、術とまではいかないが小さい竜巻を大男の腹部に作り、それを爆発させた。
「ぬあ!」
声を漏らして巨体は後方に飛ぶ。咄嗟の出来事にサレは戸惑ったが、これで分析する暇を作られた。
クラトスはやはり精神的にも疲れていたのか、足が思うように動かなかった。
だが、その赤い髪には見覚えがあった。かつてクルシスの元、五聖刃としてその名を轟かせていた男。
「マグニス・・・」
クラトスは思わず声を漏らす。今のままでは恐らくマグニスでさえ勝つことは難しいだろう。いや、そもそも体が戦闘に準じて動いてくれないのだからそれ以前の問題か。
だが幸いなことにマグニスはサレを攻撃してくれた。これでもう咄嗟の出来事はないだろう。考える時間が出来た。
マグニスはゆっくりと立ち上がる。サレはその光景を眺めていた。
「この男がいるってことは・・・多分」
マグニスの少し後ろを見る。そこには一歩一歩確実に近づいてくる青髪の男がいた。
「おやおや・・・まずいことになったね。あいつらと戦うなんて真っ平ごめんだったのに」
言ってサレは肩をすくめる。どこかその表情は余裕の色が感じられた。
クラトスもその男の姿を確認する。二人も相手では生き残るのはほぼ皆無だろう。
マグニスが立ち上がる。大きな斧を担ぎ、サレを睨む。
「お前ぇ、今何をしたぁ・・・」
「ちょっとばかり台風を作ったんだよ。それにしてもよく飛んだね君」
その挑発的な態度にマグニスは筋肉を膨れ上がらせる。しかしサレのこの余裕はどこからくるものなのか。
「潰す!!」
叫び、走り近寄ってくるマグニス。
「君みたいな奴は毎日見てるから、もううんざりなんだよね」
言って剣を抜くサレ。そしてマグニスとの交戦が始まる。
クラトスはこの状況を利用するしかなかった。
「不本意だが、ここはこの男と協力するしかないようだな」
クラトスは剣を抜き、マグニスの下へと向かう。
「貴様の相手はこの俺だ」
不意に言葉がかかる。右を振り向くと、大層な武器を持った青髪の男がそこに立っていた。
一対一・・・この状況下でどうにかなるか。だがそんなこと考えている暇は無い。青髪の男はもうそこまで迫っている。
「く、やるしかないか」
クラトスはその方向を向き、剣を構える。
男はその銃剣を大きく縦に降る。だが動作が大きすぎたか、クラトスは難なく回避する。
すぐさま後ろに回りこみ、剣を振る。だが男は銃剣でそれを凌ぐが、すこしよろける。
その隙をクラトスは見逃さなかった。
『剛・魔神剣!!』
剣が地面にたたきつけられ、そこから大きな衝撃がうまれた。だが、
「温いわ!!」
男は足を大きく叩き、その衝撃を消す。
「うぉら!」
と同時に反対側の足でクラトスを蹴り飛ばした。
「ぐぁ!」
クラトスは後方に飛ばされ、剣が手から離れる。
男がゆっくり近づく。その銃剣は確かにクラトスへと向けられていた。
「さぁ、これで終わりだ」
男は喚起の情を抑え、その言葉を放った。
「く・・・」
クラトスには成す術が無かった。
「不本意だが、ここはこの男と協力するしかないようだな」
クラトスは剣を抜き、マグニスの下へと向かう。
「貴様の相手はこの俺だ」
不意に言葉がかかる。右を振り向くと、大層な武器を持った青髪の男がそこに立っていた。
一対一・・・この状況下でどうにかなるか。だがそんなこと考えている暇は無い。青髪の男はもうそこまで迫っている。
「く、やるしかないか」
クラトスはその方向を向き、剣を構える。
男はその銃剣を大きく縦に降る。だが動作が大きすぎたか、クラトスは難なく回避する。
すぐさま後ろに回りこみ、剣を振る。だが男は銃剣でそれを凌ぐが、すこしよろける。
その隙をクラトスは見逃さなかった。
『剛・魔神剣!!』
剣が地面にたたきつけられ、そこから大きな衝撃がうまれた。だが、
「温いわ!!」
男は足を大きく叩き、その衝撃を消す。
「うぉら!」
と同時に反対側の足でクラトスを蹴り飛ばした。
「ぐぁ!」
クラトスは後方に飛ばされ、剣が手から離れる。
男がゆっくり近づく。その銃剣は確かにクラトスへと向けられていた。
「さぁ、これで終わりだ」
男は喚起の情を抑え、その言葉を放った。
「く・・・」
クラトスには成す術が無かった。
「うぉらぁ!!」
マグニスが叫びと共に斧を振る。
「バカの一つ覚えだね」
言ってサレは難なくかわし、横から斬檄を繰り出す。
マグニスは体を逸らしそれを回避する、が、サレの攻撃は終わってはいなかった。
逆袈裟でマグニスの腹部に浅い傷を負わせた。
「ぐ、のやろ!」
怯むことなくマグニスは肩をサレに当て、闘気を纏わせる。
「獅子戦吼!!」
ドンという大きな衝撃。いうまでもなくサレは大きくその身を浮かせて遠くへと飛ばされた。
「がはっ!」
地面に背中を打ち付けられ、血を吐くサレ。
だがまだ生きている。マグニスはサレへと近づきとどめをさしにかかる。
その間、サレはゆっくりと立ち上がり手を頭の上まで持って来る。
「何する気だ!」
斧を持って近寄るマグニス。だがサレの茶番は全て整った。
「バイバイ筋肉バカちゃん」
言うと同時に、マグニスの周囲に真空の爪が広がる。
やがてそれは全てマグニスへと牙をむき・・・
「ぐあぁぁぁぁぁっっ!!」
その爪あとを残した。
「・・・『ガスティーネイル』・・・」
マントを翻し、マグニスに近寄る。まだ息はあるみたいだ。
「さて、それじゃあ死んで貰うよ」
サレの刃はマグニスの顔を目標にした。
マグニスが叫びと共に斧を振る。
「バカの一つ覚えだね」
言ってサレは難なくかわし、横から斬檄を繰り出す。
マグニスは体を逸らしそれを回避する、が、サレの攻撃は終わってはいなかった。
逆袈裟でマグニスの腹部に浅い傷を負わせた。
「ぐ、のやろ!」
怯むことなくマグニスは肩をサレに当て、闘気を纏わせる。
「獅子戦吼!!」
ドンという大きな衝撃。いうまでもなくサレは大きくその身を浮かせて遠くへと飛ばされた。
「がはっ!」
地面に背中を打ち付けられ、血を吐くサレ。
だがまだ生きている。マグニスはサレへと近づきとどめをさしにかかる。
その間、サレはゆっくりと立ち上がり手を頭の上まで持って来る。
「何する気だ!」
斧を持って近寄るマグニス。だがサレの茶番は全て整った。
「バイバイ筋肉バカちゃん」
言うと同時に、マグニスの周囲に真空の爪が広がる。
やがてそれは全てマグニスへと牙をむき・・・
「ぐあぁぁぁぁぁっっ!!」
その爪あとを残した。
「・・・『ガスティーネイル』・・・」
マントを翻し、マグニスに近寄る。まだ息はあるみたいだ。
「さて、それじゃあ死んで貰うよ」
サレの刃はマグニスの顔を目標にした。
「何!?」
青髪の男は驚愕する。マグニスがあのやさ男にやられている。
「バカな!?なぜ晶術が使える!?」
詠唱開始と同時に詠唱カウンターを叩き込むはずの自分が反応出来なかった。
「晶術ではない・・・特別な何かか!?」
男は驚いている。クラトスは今しか隙がないと感じた・・・
否、感じただけ。この男に隙などない。もう二度と獲物を逃がさないと決めたその男の瞳は、確実にクラトスの命を見据えていた。
「奴の相手をするのは・・・この男を殺してからだ」
銃剣を振るう。クラトスは両手をかざし、最後の技を放とうとする。
が、男の体が止まっている。いや、止められているのか。
「ぐ・・・何だ・・・体が・・・動かん・・・」
何が起こったのかクラトスには判らなかったが、よく見ると男の影に一本の苦無が刺さっていた。
「やれやれ、大きな音がしたと思って来てみれば、厄介なことになってますねぇ」
クラトスの前に、煙と共に一人の少年が現れる。その姿は正しく生きる陰、ジェイだった。
「君は・・・」
「なにぶん、もう自分の意志で動くと決めちゃいましたからね。助けちゃったものは仕方ない。僕がお相手いたします。」
ジェイは何か吹っ切れた顔をして男を見据えた。
青髪の男は驚愕する。マグニスがあのやさ男にやられている。
「バカな!?なぜ晶術が使える!?」
詠唱開始と同時に詠唱カウンターを叩き込むはずの自分が反応出来なかった。
「晶術ではない・・・特別な何かか!?」
男は驚いている。クラトスは今しか隙がないと感じた・・・
否、感じただけ。この男に隙などない。もう二度と獲物を逃がさないと決めたその男の瞳は、確実にクラトスの命を見据えていた。
「奴の相手をするのは・・・この男を殺してからだ」
銃剣を振るう。クラトスは両手をかざし、最後の技を放とうとする。
が、男の体が止まっている。いや、止められているのか。
「ぐ・・・何だ・・・体が・・・動かん・・・」
何が起こったのかクラトスには判らなかったが、よく見ると男の影に一本の苦無が刺さっていた。
「やれやれ、大きな音がしたと思って来てみれば、厄介なことになってますねぇ」
クラトスの前に、煙と共に一人の少年が現れる。その姿は正しく生きる陰、ジェイだった。
「君は・・・」
「なにぶん、もう自分の意志で動くと決めちゃいましたからね。助けちゃったものは仕方ない。僕がお相手いたします。」
ジェイは何か吹っ切れた顔をして男を見据えた。
【サレ 生存確認】
状態:あばら一本損傷
所持品:ブロードソード 出刃包丁
第一行動方針:マグニスの始末
第二行動方針:コレット、クレス、リアラを利用する
第三行動方針:ティトレイの始末
現在位置:E2の城地下
状態:あばら一本損傷
所持品:ブロードソード 出刃包丁
第一行動方針:マグニスの始末
第二行動方針:コレット、クレス、リアラを利用する
第三行動方針:ティトレイの始末
現在位置:E2の城地下
【クラトス 生存確認】
状態:足元の火傷(小)
所持品:マテリアルブレード(フランベルジュ使用)
第一行動方針:青髪の男への対処
第二行動方針:カイルを探す
第三行動方針:コレットが気になる
第四行動方針:ロイドが気になる
現在位置:E2平原
状態:足元の火傷(小)
所持品:マテリアルブレード(フランベルジュ使用)
第一行動方針:青髪の男への対処
第二行動方針:カイルを探す
第三行動方針:コレットが気になる
第四行動方針:ロイドが気になる
現在位置:E2平原
【ジェイ 生存確認】
状態:頸部に切傷 全身にあざ、
所持品:忍刀・雷電 ダーツセット クナイ(五枚)←一部回収
第一行動方針:ミントへの謝罪
第二行動方針:シャーリィと合流
現在位置:E2平原
状態:頸部に切傷 全身にあざ、
所持品:忍刀・雷電 ダーツセット クナイ(五枚)←一部回収
第一行動方針:ミントへの謝罪
第二行動方針:シャーリィと合流
現在位置:E2平原
【バルバトス 生存確認】
状態:TP中消費
所持品:銃剣付き歩兵用対戦車榴弾砲(弾丸残り2発。一射ごとに要再装填) クローナシンボル エクスフィア
第一行動方針:マグニスと同盟を組み、残る参加者を全員抹殺する。特に「英雄」の抹殺を最優先
第二行動方針:マグニスと作戦会議、そして連係プレーの練習を行う。可能ならば「ユニゾン・アタック」を習得する。
現在位置:え2平原
状態:TP中消費
所持品:銃剣付き歩兵用対戦車榴弾砲(弾丸残り2発。一射ごとに要再装填) クローナシンボル エクスフィア
第一行動方針:マグニスと同盟を組み、残る参加者を全員抹殺する。特に「英雄」の抹殺を最優先
第二行動方針:マグニスと作戦会議、そして連係プレーの練習を行う。可能ならば「ユニゾン・アタック」を習得する。
現在位置:え2平原
【マグニス 生存確認】
状態:首筋に痛み 風の導術による裂傷 顔に切り傷(共に出血は停止。処置済み) 上半身に軽い火傷
所持品:オーガアクス ピヨチェック
第一行動方針:バルバトスと同盟を組み、残る参加者を全員抹殺する
第二行動方針:バルバトスと作戦会議、そして連係プレーの練習を行う。可能ならば「ユニゾン・アタック」を習得する。
第三行動方針:バルバトスが興味深い
現在位置:E2平原
状態:首筋に痛み 風の導術による裂傷 顔に切り傷(共に出血は停止。処置済み) 上半身に軽い火傷
所持品:オーガアクス ピヨチェック
第一行動方針:バルバトスと同盟を組み、残る参加者を全員抹殺する
第二行動方針:バルバトスと作戦会議、そして連係プレーの練習を行う。可能ならば「ユニゾン・アタック」を習得する。
第三行動方針:バルバトスが興味深い
現在位置:E2平原