走る人たち
此処に2人の青年がいる。仮面の剣士ジューダスと氷の剣士ヴェイグである。
彼らは橋の惨劇をその眼で見て己の感傷に1つの節目を打ち、
南下を始めた。昼より間断無く歩を進め、日が傾いてもうすぐ夜の帳が落ちようかという
時分には既に、E6の北西部にまで辿り着いていた。
彼らは橋の惨劇をその眼で見て己の感傷に1つの節目を打ち、
南下を始めた。昼より間断無く歩を進め、日が傾いてもうすぐ夜の帳が落ちようかという
時分には既に、E6の北西部にまで辿り着いていた。
「大分南下したはずだが…此処に来るまで1人も遭遇しないとはな。」
そう言ってジューダスは歩みを止め、そして同時に橋を出発して以来初めて声を発した。
足を止めた理由はもうすぐ放送の時間であると同時に、隣の禁止エリアに対して
の進路再設定を行うためである。
ジューダスはここまでの誰一人にも会わなかったことを少々不思議に思っていた。
確かに南東のエリアはC3から一番遠くあの声の影響が少ないはずだ。
北上する人間が少ないのも分かる。
しかも自分達は一度橋まで行ってから南下したのだから放送を聴いてすぐに南下した
人と出会う可能性が少ないのも分かる。
「それでもここまで人間がいないとは…わざわざG5を封鎖するのだから
少なくとも朝までそこには人間がいたはずだ。この周囲の者がほぼ全滅したか、
あるいはリスクを覚悟して橋を渡って西へ?旨みがある選択肢とも思えんが。」
そこまでの思考を終えて、ふと南西の空を見上げる。見上げた先に細々と
上るのは黒い煙。
(G5からか?かなり細いが距離を考えるとそれなりに大きな火災が発生したようだが。)
焼き討ちか、或いは自ら焼いたのか、何にしても今後の行動を改める必要がある。
「ヴェイグ、少し話が…」
この一件に対し打ち合わせをしようと思い、現在の同道者に声をかけた。
しかし声をかけられたヴェイグは何やら大層難しい面持ちで
何かを考え込んでいるような節である。
(もっとも、いつも小難しい顔だと言われればそれまでであるが。)
そう言ってジューダスは歩みを止め、そして同時に橋を出発して以来初めて声を発した。
足を止めた理由はもうすぐ放送の時間であると同時に、隣の禁止エリアに対して
の進路再設定を行うためである。
ジューダスはここまでの誰一人にも会わなかったことを少々不思議に思っていた。
確かに南東のエリアはC3から一番遠くあの声の影響が少ないはずだ。
北上する人間が少ないのも分かる。
しかも自分達は一度橋まで行ってから南下したのだから放送を聴いてすぐに南下した
人と出会う可能性が少ないのも分かる。
「それでもここまで人間がいないとは…わざわざG5を封鎖するのだから
少なくとも朝までそこには人間がいたはずだ。この周囲の者がほぼ全滅したか、
あるいはリスクを覚悟して橋を渡って西へ?旨みがある選択肢とも思えんが。」
そこまでの思考を終えて、ふと南西の空を見上げる。見上げた先に細々と
上るのは黒い煙。
(G5からか?かなり細いが距離を考えるとそれなりに大きな火災が発生したようだが。)
焼き討ちか、或いは自ら焼いたのか、何にしても今後の行動を改める必要がある。
「ヴェイグ、少し話が…」
この一件に対し打ち合わせをしようと思い、現在の同道者に声をかけた。
しかし声をかけられたヴェイグは何やら大層難しい面持ちで
何かを考え込んでいるような節である。
(もっとも、いつも小難しい顔だと言われればそれまでであるが。)
「ヴェイグ、何を考えている?もうすぐ放送の時間だが。」
その真剣さに同調したのか、ジューダスも重々しく尋ねる。
「ああ、済まない。1つ気になっていることがあってな。
…あまりにも根拠の無い、想像のような話と捕らえて構わない。」
そう言って前置きをするヴェイグ。辺りの空気が重くなる。
「何だ、勿体付けずに言ってみろ。」
と言うジューダスの了承を得、ヴェイグはその口を開く。
「そのお前が会おうとしている人物はどんな風体なんだ?」
「一口に言うのは難しいが…まず小柄な少女だ。そして赤、どちらかと言えば赤紫の髪を
している。服装は…」
「赤と薄緑、紫基調の服か?」
「貴様、何故知っている?」
ジューダスは眼を細める。確かに4人で行動していた際に
同士討ちの危険を回避するため互いの仲間の顔と名前を名簿で確認した。
唯1人、リオン=マグナスのことと
自分とルーティの関係だけはどうにも伝えることが出来なかったが。
兎も角、その際名簿でハロルドの顔は見せた、
しかし奴はその時点で奴は会ったと言わなかったし会った素振りも見せていない。
そもそも目指す人物の服装についてなどはまだ一言も言っていない。
その真剣さに同調したのか、ジューダスも重々しく尋ねる。
「ああ、済まない。1つ気になっていることがあってな。
…あまりにも根拠の無い、想像のような話と捕らえて構わない。」
そう言って前置きをするヴェイグ。辺りの空気が重くなる。
「何だ、勿体付けずに言ってみろ。」
と言うジューダスの了承を得、ヴェイグはその口を開く。
「そのお前が会おうとしている人物はどんな風体なんだ?」
「一口に言うのは難しいが…まず小柄な少女だ。そして赤、どちらかと言えば赤紫の髪を
している。服装は…」
「赤と薄緑、紫基調の服か?」
「貴様、何故知っている?」
ジューダスは眼を細める。確かに4人で行動していた際に
同士討ちの危険を回避するため互いの仲間の顔と名前を名簿で確認した。
唯1人、リオン=マグナスのことと
自分とルーティの関係だけはどうにも伝えることが出来なかったが。
兎も角、その際名簿でハロルドの顔は見せた、
しかし奴はその時点で奴は会ったと言わなかったし会った素振りも見せていない。
そもそも目指す人物の服装についてなどはまだ一言も言っていない。
ジューダスは警戒して半信半疑でヴェイグを見る。
「いや、いるとしたらあんな風体なのかと思ってな。」
そういってヴェイグは南方を指差す。
ジューダスはその方角に顔を向け眼を凝らす。なるほど、ヴェイグが
どうやってハロルドを知ったかは別にして奴の認識は間違いなさそうだ。
ドドドドドドドドドドド 残り100m
「確かにそんな感じだ。だからそいつをどうやって…
ドドドドドドドドドドド 残り50m
探すか…今から…
ドドドドドドドドドドド 残り25m
話をしようと、と言うか…
ダダダダダダダダダダダ 残り10m
「いや、いるとしたらあんな風体なのかと思ってな。」
そういってヴェイグは南方を指差す。
ジューダスはその方角に顔を向け眼を凝らす。なるほど、ヴェイグが
どうやってハロルドを知ったかは別にして奴の認識は間違いなさそうだ。
ドドドドドドドドドドド 残り100m
「確かにそんな感じだ。だからそいつをどうやって…
ドドドドドドドドドドド 残り50m
探すか…今から…
ドドドドドドドドドドド 残り25m
話をしようと、と言うか…
ダダダダダダダダダダダ 残り10m
ハロルドッ!!??」
「げえっ、ジューダス!?」
残り0m
「げえっ、ジューダス!?」
残り0m
「おい、いったい…」
ドドドドドドドドドドド 残り-10m
ドドドドドドドドドドド 残り-10m
「マーダーだからあんたに構っているわけにいかないの!!
あんたらどっちから来たの?人いた?!」
ドドドドドドドドドドド 残り-20m
あんたらどっちから来たの?人いた?!」
ドドドドドドドドドドド 残り-20m
「北からだ!人はいなかった!お前がマーダーだと!?と言うか人の話を聞け!!」
ドドドドドドドドドドド 残り-50m
ドドドドドドドドドドド 残り-50m
「あーりーがーとー!!じゃーねー!!」
西に方向転換、直線距離で残り-65m
西に方向転換、直線距離で残り-65m
「何時から気付いていた?」
「お前が南西を向いた辺りからだ。」
「どうして言わなかった?」
「砂煙を揚げながら全力疾走する奴が探し人とは思わん。」
ジューダスの体が小刻みに震え、感情が爆発した。
「~~~クソ!!追うぞヴェイグ!ともかく話を聞かないと埒が開かん!!」
「ああ、所で奴の持つあの剣…」
「話は奴を確保してからだ!!」
ジューダス、ヴェイグ追跡開始。残り-150m
「お前が南西を向いた辺りからだ。」
「どうして言わなかった?」
「砂煙を揚げながら全力疾走する奴が探し人とは思わん。」
ジューダスの体が小刻みに震え、感情が爆発した。
「~~~クソ!!追うぞヴェイグ!ともかく話を聞かないと埒が開かん!!」
「ああ、所で奴の持つあの剣…」
「話は奴を確保してからだ!!」
ジューダス、ヴェイグ追跡開始。残り-150m
(やっぱ追ってくるか…唯のマーダーならジューダスを
囮に使うけど流石に相手が相手だしあいつ使うわけにはいかないわ。
むしろ出逢ったら何おっぱじめるか少し見てみたいけど我慢!!
とにかく能力なり道具なり奴がこちらを捕捉する術があるとすれば
人のいない場所では逆にすぐに見つかる。ならば少しでも人気の多い場所で
相手を混乱させて乱戦に持ち込んで一気に離脱するしかない!!
あんだけ景気良く村を燃やしたんだから
生き残りの瀕死マーダー位いてよ、お願いだから!!)
囮に使うけど流石に相手が相手だしあいつ使うわけにはいかないわ。
むしろ出逢ったら何おっぱじめるか少し見てみたいけど我慢!!
とにかく能力なり道具なり奴がこちらを捕捉する術があるとすれば
人のいない場所では逆にすぐに見つかる。ならば少しでも人気の多い場所で
相手を混乱させて乱戦に持ち込んで一気に離脱するしかない!!
あんだけ景気良く村を燃やしたんだから
生き残りの瀕死マーダー位いてよ、お願いだから!!)
そう思考して先頭を走るのはハロルド(&ディムロス)。
(何故逃げる必要がある!!しかも人がいない北を避けて!?
南で何があったというんだ…推測だけではファジーすぎる!
ともかく捕まえないとこの首輪もどうにか出来ん!!)
南で何があったというんだ…推測だけではファジーすぎる!
ともかく捕まえないとこの首輪もどうにか出来ん!!)
などと考えながら走る2番手はジューダス。
(あの剣があればまともに戦えるかも知れん、欲しい所だ。
しかし何故俺は警戒もせずにあの少女の突進を見ていたのだろうか…
俺も未だこのゲームの狂気に意識を狂わされているなのか、クレア…)
しかし何故俺は警戒もせずにあの少女の突進を見ていたのだろうか…
俺も未だこのゲームの狂気に意識を狂わされているなのか、クレア…)
と思いながら走る3番手はヴェイグ。
そして、4番手はレーダーを携え南から猛追をかけている。
向かう先のゴールには何があるのか。
向かう先のゴールには何があるのか。
【ジューダス:生存確認】
状態:健康 少々混乱
所持品:アイスコフィン、忍刀桔梗、(上記2つ二刀流可)、エリクシール、首輪
基本行動方針:ミクトランを倒す
第一行動方針:ハロルドを捕まえて首輪解除の方法を模索する
第二行動方針:協力してくれる仲間を探す(特に首輪の解除ができる人物を優先)
第三行動方針:ヴェイグと行動
現在位置:E6から西へ
状態:健康 少々混乱
所持品:アイスコフィン、忍刀桔梗、(上記2つ二刀流可)、エリクシール、首輪
基本行動方針:ミクトランを倒す
第一行動方針:ハロルドを捕まえて首輪解除の方法を模索する
第二行動方針:協力してくれる仲間を探す(特に首輪の解除ができる人物を優先)
第三行動方針:ヴェイグと行動
現在位置:E6から西へ
【ヴェイグ 生存確認】
状態:右肩に裂傷 強い決意
所持品:スティレット チンクエデア グミセット(パイン、ミラクル)首輪
基本行動方針:生き残る
第一行動方針:ジューダスと行動 、ハロルドを捕まえる
第二行動方針:ルーティのための償いをする。
第三行動方針:可能ならハロルドの剣(=ディムロス)を手に入れる
現在位置:E6から西へ
状態:右肩に裂傷 強い決意
所持品:スティレット チンクエデア グミセット(パイン、ミラクル)首輪
基本行動方針:生き残る
第一行動方針:ジューダスと行動 、ハロルドを捕まえる
第二行動方針:ルーティのための償いをする。
第三行動方針:可能ならハロルドの剣(=ディムロス)を手に入れる
現在位置:E6から西へ
【ハロルド 生存確認】
状態:冷徹な復讐心
所持品:短剣 実験サンプル(燃える草微量以外詳細不明) ソーディアン・ディムロス
基本行動方針:迂闊なことは言わない 単独行動(たとえ仲間に出会ってもマーダーの振りをして追い払う)
第一行動方針:リオンの追跡からの完全離脱、ジューダスをリオンから遠ざける
第二行動方針:首輪のことを調べる
第三行動方針:C3地点の動向を探る
第四行動方針:マーダー(マグニスたち)の始末
現在位置:E6から西へ
状態:冷徹な復讐心
所持品:短剣 実験サンプル(燃える草微量以外詳細不明) ソーディアン・ディムロス
基本行動方針:迂闊なことは言わない 単独行動(たとえ仲間に出会ってもマーダーの振りをして追い払う)
第一行動方針:リオンの追跡からの完全離脱、ジューダスをリオンから遠ざける
第二行動方針:首輪のことを調べる
第三行動方針:C3地点の動向を探る
第四行動方針:マーダー(マグニスたち)の始末
現在位置:E6から西へ