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  • 夜明け前の幕はあがり

テイルズオブバトルロワイアル@wiki

夜明け前の幕はあがり

最終更新:2019年10月13日 17:09

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夜明け前の幕はあがり


紫電の雨が降り注がんとするその少し前に、「それ」はやって来た。
一人の少女を器とし、この不可解な空間を破綻させ、新たな世界を作らんとする闇の創造主。
――ネレイド
迎え撃つのは、最も縁のある者達。幾度の時を重ね、その心を通わせてきた青年たち。
揺るぎない事実に、リッドとキールは焦燥の色を隠せないでいた。
「こんな時に来るかよ普通……泣きっ面に、なんだっけか」
「蜂だ。そんなことより、これは捉えようにしては好機かもしれないぞ」
リッドのボケにキールがつっこむ。そのまま会話が継続された。
キールには何か考えがある。そんなの、長年連れ添っていればイヤというほど分かってしまうものだ。
ネレイド、ひいてはメルディがこの場にやって来たことを明確に知ったのは、リッド、キール、それに先程から双眼鏡で辺りを隈なく探索しているジェイだけだ。
あとの者たちは、闇の城跡の中混沌の闘いで手が一杯になっている様子だった。
カイルとロイドがその剣を交じり、
ダオスとスタンとクレスは激しい三つ巴を形成している。
今、北から南下してくる相手に対応できるのは、リッドを筆頭にしたこの三人しかいなかった。
リッドは一度ジェイに顔を向けてから再度キールへと目を移す。
「で、何がチャンスだってんだ?俺には戦争してるところに核爆弾がやって来たようにしか見えないぜ」
「まぁ待て。僕達があいつに……メルディに会おうとしていたのを、わざわざあっちからやって来てくれたんだ。これを逃したら罰が当たっても文句は言えないさ」
キールは知らずに、微かににやっとした笑いをしている。嬉しいのか、怯えているのか。
リッドは少なからず感じる。ようやく、こいつは愛すべき人と再会出来るんだ。にやけるなと言う方が無理だろう。
まぁ今までも何回かそんな場面はあったが、頑なにこいつはそれを認めずに、結果つんけんした態度をメルディにとっちまっていた。
不器用というか何というか……今のこいつの表情をメルディに見せてやりたいな。
「ん、何か言ったか」
「いや、別に。それよりキール。何か考えがあるんだろうな」
キールはやってくる闇の創造主を、瓦礫にしゃがみ、その壁から目だけを出して観察する。
リッドもそれに習って同じくしゃがむ。ジェイだけは瓦礫に上り、三百六十度を見渡していた。
キールはあらためてメルディ、もといネレイドを見る。
距離にして、大体あと百メートルも無いだろう。ここに到達するのは時間の問題だ。
「とりあえず、第一接触を試みる。それが駄目なら、次の作戦に移るまでだ」
言って徐にキールは立ち上がり、その姿をネレイドに見せた。
リッドはしゃがみながらも、そのキールの大胆な行動に驚くしかない。
(お前!危ないって!)
(いいから静かにしてろ)
そのままキールは右手を上げ、自分はここいる、というサインを出した。
リッドにはこれに何の意味があるのか分からなかったが、分からない以上、ただただ黙って行く末を見守るしかない。
吉と出るか凶と出るか、ネレイドはキールの姿を確認したようだった。

「器よ、見えるか」
(はっきりと見えるな。あれは紛れも無くキールだよ)
「ふふ、視界は良好だな。では今から見せてやろうぞ」
ネレイドは静かにその手を動かし、前へとかざす。
そこから黒々とした禍々しい球体のモノが浮き出てくる。
(……!?何するつもりか!?)
「よぉく見ておけ。信じる仲間を葬り去るところをな!!」
(やめてえぇぇぇ!!)
メルディの願いは空しく、その球体はキール目掛けて放たれた。

キールは視認した。ネレイドの姿を。そして、
そこから放たれる悪意の攻撃を。
「ヤバイ!! リッド頼む!!」
「え!? マジかよっ……だぁ!!」
急な注文に驚きつつも、瓦礫から一目散に飛び出し、やってくる攻撃を見据える。
「空破絶衝撃!!」
飛んでくる球体目掛けて激しい一点の突きを繰り出す。
その気の球体は拡散し、リッド達の後方目掛けてバラバラと瓦礫に命中していった。
「うわぁ!!」
それに少なからず巻き込まれたキールは慌てて体勢を整える。
瓦礫に命中したおかげで少しの間辺りは埃だらけだったが、その視界は段々と晴れていった。
誰かの着地音を横目にキールは再度ネレイドを見る。もうあと五十メートルといったところだ。
「キールさん。あれが例の創造神ですか」
先程の着地音はジェイのものだった。瓦礫の上にいたジェイはそのとばっちりをいち早く避け、自分の役割を一時中断したのだった。
「紛れも無く、な。今でこそ姿は少女だが、見えるか、頭上に浮かんだ靄を」
暗殺者(アサシン)直伝の千里眼を用いて暗闇に浮かぶ北方の少女を見やる。
確かに、今は夜であたりが暗く分かりにくいが、何か怨(おん)とした黒いものが少女の頭上を漂っていた。
「なるほど。あの少女自体は依然僕が見た者と相違ない人ですが……あの靄が全ての元凶ですか」
そういうことだ、とキールは小さく頷く。そこに応戦してくれたリッドの声が響き渡った。
「キール!! 第一なんたらってのはもう失敗かよ!! 次はどうするんだ!!」
剣を構えながらネレイドと対峙するリッド。瓦礫の最前線にいるリッドは、もうネレイドとその距離をほぼ無いものとしていた。
「失敗じゃない!! あれが僕の狙いだ!! 躊躇無く僕たちを撃ってきた。つまりそいつは完全にネレイドだ!! 全力でやってくれて構わない!!」
リッドはその言葉に驚嘆する。ネレイドに器にされているメルディを、俺に討てというのか。
「心配ない。ちゃんと打算はある。今は僕を信じてくれ!!」
リッドは一人悪態をつき、目の前にやって来たネレイドと対面を果たした。
「真の輝きを持つ者よ。あの村での件はやってくれたな」
ネレイドが喋る。だがその音声は、メルディの声に禍々しい音が重複して聞えてくる。
「何がなんだかわからなかったぜ……お前が復活したってこともな」
リッドは剣を構えてネレイドを見やる。しかし瞳に映るのは、紛れも無くあのメルディだ。
「学士さんよぉ……やりにくいったらありゃしねぇぜ」
心でキールの足を踏みつける。こんな茶番は真っ平御免だっていうのに。
当のキールは何してんだか。確認しようにも今はネレイドから目が話せない。それだけで命取りになり兼ねない状況にあった。

「我がここにやって来たのは他でもない。まず、最も面倒な真の輝きを消すためだ。そして……」
ネレイドはふと、リッドの後ろで佇んでいるキールをみやる。そして、黒い笑み。
「余興のためでもある。ひいてはバテンカイトスの土台となるこの異空間と、その点に存在する余計なものの排除だ」
視線がリッドに戻る。リッドはネレイドの言ってることは相変わらずだなと思った。
「確かに、お前が作る世界が元の形だったかもしれねぇ。けどな、やりたきゃ誰も犠牲にならないとこでやってくれ。俺には帰るべき世界がある。こんなゲームを、くだらないもんをさっさと終わらせて、帰りたいんだよ」
ネレイドはリッドのその言葉を、赤子がなにやら喚いてる程度にしか聞いていなかった。
だがリッドは真剣だ。その胸にある想いは常に本物なのだった。
「おっと。そんときゃもちろんメルディは返してもらうぜ?そいつもエターニアに帰りたいって言ってるんだしな」
それこそ、ネレイドは跳ね除けるようにリッドの台詞を却下した。
「何を世迷言を言っている。器は自ら願って器となったのだ。我はそれに手を差し伸べ、器が立つための手助けをした。そこに我の意思は無い。あったのは、この器が願った破滅への想いだけだ」
「ふざけんな!!」
リッドは叫ぶ。その怒号の色は、かすかに、仲間を想う心が混じっている。
「メルディがんなこと思ってるハズねぇだろ!! あいつが何を思ってんのか、今どんな気持ちなのかはアイツにしかわからねぇ。けどな」
意を決し、横目でかすかに後ろにいるキールを一瞥した。
「分かろうとすることは誰だって出来る。俺たちは、そうしたいんだ。仲間だからな」
キールはその言葉に深く頷く。あいつは、やっぱり強い。
ファラも肉体的、精神的にも強かったが、どこか脆い所があった。
いちどそこを崩されると、あとはそのまま悪循環な坂を転げ落ちていってしまいそうな、そんな危うさをファラは持っていた。
だが、一番長く付き合ってきたリッドはそれを支えてやっていたのをキールは知っている。
人生観で一番強いのは、やっぱりこのリッドなのだろう、とキールは柄にも無く思った。
(リッド……)
メルディも、内側からその思いを受け取る。心はここにある。ちゃんと届いている。
だがその思いすらも、ネレイドは嘲笑うかのように腕を天に向ける。
「くだらん。信頼だの仲間だの、無に順ずる我が世界では虚ろに等しい」
その掌から形成されるのは、先程の黒い球体より少しばかり大きい、やはり禍々しい気の塊。
その形を維持し、ゆっくりと腕はリッドへと向けられる。
「幾度となく言おう。繰言はバテンカイトスの狭間で紡ぐんだな!!」
その塊は発射。迷うことなくリッドへと目掛ける。
リッドは不本意ながらも戦闘態勢に入り、飛んでくる目の前の球体を縦から真っ二つにした。
二つに割られた気は後ろに跳び、瓦礫へと着弾。キールの慌てている声が聞えた。
だが心配する余裕も無く、一球目の影に隠れるようにして二球目が飛んできた。
「ちぃっ!!」
一発目のように破壊が間に合わないリッドは、そのまま体を横に投げ出した。
「ジェイ頼む!!」
避けた先は瓦礫への直線上。そこにいるのはキールと、
そしてその戦力となるジェイの二人だけだ。
言われずともジェイは危機を避けるためにキールを引っ張りその場を離れる。
着地した場所はネレイドと更に離れた場所で、キールは尻餅を着いた。
「キールさん、アナタ華奢ですね。運ぶのに手間がかかりませんでしたよ」
「……褒め言葉として受け取っておくよ」
打った尻をさすりながらキールは皮肉を軽くあしらった。
再度リッド達を見ると、既に激しい攻防が繰り広げられている。
「アイツ一人じゃもたないぞ……!ジェイ、力を貸してくれ!!」
「……今は戦況を覗っている場合ではありませんね。わかりました。僕も……」
その会話は末尾まで続くことはなく、東にある小高い丘からの閃光で、城跡の時は微かに止まった。

「うおあああぁぁぁ!!」
当初の予定角度よりかなり高度になってしまた黙示録となるその砲撃は、ティトレイの咆哮と共にE2の城跡の上を通り過ぎようとしてた。
「ぐ、しくじったか!! だが!!」
右腕を抑えながらデミテルは式を閃光のマナに施す。
発射経緯はティトレイの意思一つだったが、発射された光線そのものはデミテルのマナで出来ている。
一度直線上に放たれたマナを、加えてその爆発的な加速度を味方にしたそれを操作するのは、いくら全快の調子でもほぼ不可能だろう。
だが、操作までしなくても、当初の予定は完遂できる。
光線を死の雨へと変えるには、今のデミテルでも初級魔術を行使するにも余る。
「爆ぜろ!!」
その言葉とともに、光線はE2頭上で爆発。その拡散された閃光は、瞬く間に当初の目的地へと降り注ごうとしていた。
「がはっ!!」
「ティトレイ!!」
デミテルが砲撃を爆発させた振動で、光線と直結していたティトレイが後ろに吹き飛ぶ。
ヴェイグは気付いてグリッドの肩を解き、そのよろけた体ながらもティトレイの元へと駆けつける。
「おいティトレイ、しっかりしろ!! ティトレイ!!」
その体を抱き起こすが気を失っている。どうやら倒れたときに後頭部を強く打ったようだ。
「おい!! あそこには人がいるんだぞ!! このままではマズイんじゃないのか!?」
漆黒の翼の隊長は流石に現状を理解できたか、閃光の落ちる所を見つめて叫んだ。
「ティトレイ=クロウよ、貴様はどうやらもう使い物にならんかもしれんが、当初の目的は達成された。例を言おう」
デミテルはやはりその腕を抱え、気絶しているティトレイに言葉を投げかけた。
「貴様……ティトレイをなんだと……」
ヴェイグがその眼差しを強くする。だがデミテルは動じずに、悲劇の舞台となる行く末を見やった。
「予定とは外れましたが、ダオス様。それではごきげんよう」

「想定内のアクシデント」は「アクシデント」といえるのだろうか
どうやら答えは……

ネレイドは、メルディは、その頭上を見つめる。
(なんなのかアレ!? とっても危ないよ!!)
―ふむ、まさか何者かによる、この場諸共葬り去るための式か……こざかしい―
(このままじゃ皆死んじゃうよ!! キールも、リッドもメルディも、皆危ない!!)
―そうだな。あやつらはこのままではあの閃光に飲み込まれ、息絶えるだろう―
(……あやつら、てどうゆうことか!?)
―この場でごちゃごちゃと騒いでいる者たちがどうなろうと、我には関係の無いことだ。むしろ、全てがこの空間から生を断ってくれるのならそれは願っても無いことだなー
(ダメそんなの!! このままじゃ、みんな、みんな!!)
―騒ぐな器よ。もう遅い―
ネレイドは内部に眠るメルディの精神を微力ながら削る。
そこから自身だけを覆う、黒い半球体のシールドを張った。
降り注ごうとする閃光はまばらに散っている。おそらくとばっちり程度の衝撃だろうが、念密に重複したシールドを張る。
もっとも、それはこの神に限る話だが。普通の人間ならば岩に隠れようが穴に逃げ込もうが、その衝撃で死に至るだろう。
―完全に死に絶えてくれれば手間が省ける。もっとも、我をも標的にしたこの当事者には死んでもらうがな―
(ダメ、ダメ……死んじゃう……)
―そうだ、死ぬのだ。器よ、そこから指をくわえて見ているのだな―

   あんまり自分のこと弱いだなんて言っちゃダメだよ?メルディ
どうしてか?
   自分が弱いって思っちゃうと、周りの人に甘えたくなっちゃう
   自分を信じることが出来なくなっちゃうんだよ
   そんなことを考えてたら、今度は皆も自分のこと信じてくれなくなっちゃうよ
えっ それはメルディ、ヤだな
   でしょ? あたしも、一回そんなことがあったし……
ん、だいじょぶか? 何かイヤなことでもあったか?
   え?あ、いやいや、大丈夫だよ 平気平気
そか
   メルディは優しいんだね
そんなことないよ 友達の心配するのは当たり前
   うん、そうだね だからねメルディ
うん
   リッドやキールのこと、守ってあげてね あたしがいないと何も出来ない人たちだし
はいな!! まかせるよ!! セキニンジューダイな
   だね セキニンジューダイだね うん メルディならイケるイケる
イケるイケるよ
   真似しないでよ~
……ファラ
   うん?
……ありがとな

「ダメ~ッ!!!!」
メルディは内側の精神力を酷使、体内のエネルギーを体外へと凝縮させる。
(反転衝動!? やめろ!!)
自らの精神を犠牲にする。その行為がどういうことか、何を意味するのか、自分でも分かっている。
メルディは体外に形成した重黒い気を抱え、天空へと翳す。
これを放てば、自分の体はボロボロになるだろう。全ての力を、精神をその一転に集中する。
もしかしたらこのまま死んでしまうかもしれない。みんなとずっとお別れになるかもしれない。
でも、それでみんなが助かるなら、それでもいい。メルディは心でそう思った。
「キール……」
その微かな声を、ただ一人、聞き取った。
「メルディ!?」
(させぬわ!!)
その気は放射状にE2の上空を駆け上がった。
青年の、少女の名を叫ぶ悲痛な声は、その轟音によってかき消された。

紫電の閃光と漆黒の閃弾は頭上で爆ぜ
凄まじい衝撃と激しい轟音を残して
その色は消え失せていった

E2城跡が激しい突風に包み込まれる。その場にいた者たちは大きく吹き飛ばされ、瓦礫は、草原は、瞬く間に埃と塵で埋め尽くされた。
岩が吹き飛び、体躯は風に乗り、しばしその光景が数秒続いた。
ぱらぱらと上空で音がした時、気付くとそこには、かつて本当に城があったのかと疑わせる程に、その跡形が無くなっていた。
瓦礫がそこらにあったお陰でかろうじて城跡と認識できていたその場所は、今や根から吹き飛ばされた現状、周りには黒こげた草原しかなかった。
「ぐ、あ……何だったんだ今のは……」
リッドがその場から立つ。どうやらかなり吹き飛ばされたらしい。
先程まで目の前に立っていたネレイドは、遠くのほうでぼんやりと佇んでいるのみだ。
他の連中も徐々に起き上がってくる。
閃光と閃光のぶつかり合いの真意はわからないが、くわえて、あの衝撃の中で全員が無事だという確立はおそらく低いだろうとリッドは感じる。
リッドの場合、衝撃や突風はネレイドから発せられたものの方が強かったので、直接的な被害は特に無かった。
気になるのは、他の連中……。
リッドは即座に頭を切り替え、仲間の安泰に気付く。そういえば、華奢な学生と小さい忍者がいない。
「キール!! ジェイ!! どこだ!!」
叫ぶ、が返事は無い。その代わりに、後ろから別の人物の声が返ってくる。
「リッド……一体どうなってるんだ……」
その主はロイド。どうやらカイルとの接戦直後、スタンの援護に向かう最中に事が起こったようだった。
「ロイド、無事……お前その肩!!」
リッドは仲間の状態に気付く。ロイドは「たいしたこと無い」と強がっているが、その肩からは少量だが血が出ていた。
「吹き飛ばされて岩にぶつけただけだよ。なめときゃ治るだろ」
「なめときゃって……あんま無茶はすんなよ」
兄貴肌か、はたまた経験の差か、リッドは無茶をする人の扱いに手馴れているかのようにロイドを気遣う。
ロイドはそれに元気に応答する。まぁこいつなら、多少の無茶も大丈夫だろうとリッドは思った。

「さっきのは何だったんだろうな……そうだリッド。今さっき誰か呼んでなかったか?」
「いやそれが、キールとジェイと一緒にいたんだけど、どっかで寝てるのか?」
ロイドは二人の安堵を気遣うが、それはリッドに任せて自分の役目を思い出す。
何が起こったのか分からない中、早くも戦闘が再開されているところがある。そこはまさしく、三つ巴になっていた。
「悪いリッド、俺は手を貸さなきゃなんない人がいる……」
言った瞬間に、そいつが目に入った。
遠くで佇んでいるのは、かつて少々の時間を共にした少女の姿。
「メルディ……」
知らずに呟く。呟いて、初めて自分が見入っていることに気が着いた。
助けてやらないと。俺は一度メルディを畏怖なる存在として疑ってしまった。
謝って、助けて、そしてまた謝らないと。
だがふと、リッドの持つ蒼の輝きが強く呼応する。
リッドはビックリしてロイドを見る。どうやら蒼の輝きを放つその剣が、何かを呼んでいるように見えた。
いや違う。呼んでる。剣が、誰かを。
ロイドはリッドを見る。リッドは静かに頷いてその剣を差し出す。
「剣はお前を呼んでる。ロイド、お前も呼ばなきゃ不公平だぜ」
ロイドは静かにその剣を受け取る。俺も、応えないと、この剣に、父さんに。
――今一度、ヴォーパルソードはあるべき者の手に渡った。
そして、応えきらなければ。もう一つの剣の思いを。
ロイドはリッドを見据える。リッドもロイドを見据えた。
「メルディのこと、よろしく頼んだぜ。俺は俺のやるべきことをする」
ロイドは言ってスタンの方を見る。今でこそ戦闘を繰り広げているが、その手にあるのは、対の思い。
「あぁ、行って来い。メルディは俺たちに任せとけ!!」
二人は互いに笑い、そして互いに握り拳を弾き合った。

「ハァ……ハァ……」
少女は息を絶え絶えにして目の前にいるものを見下す。
たった今かなりの精神力を消耗したものの、器はまだかろうじて耐えている。
まさか、こんなことが起ころうとは、少女は、ネレイドは一人驚愕する。
身体の支配権は完全にネレイドの手にあった。
にも関わらず、一瞬の爆発的感情の振動によって反転衝動が起こってしまったのは、ネレイドにとって脅威となる力。
「完全に闇に飲み込まれたわけではない、か。なおも抗うか」
メルディはその力を全力で放とうとしていた。
そんなことをすれば、器となるメルディの身体は生命活動を維持できなくなり、やがて灰になっていただろう。
確かに、あの閃光を完全に相殺するには精神力を大幅に消費するしかないのは事実だ。
かといって全ての力を使わずとも、ある程度のエネルギー配分をすれば、ちょうどぴったりの質量で相殺するのは不可能ではない。
メルディが闇の力を使いこなすにはまだ幼かった。総して言えることは、そういうことだ。
なのでネレイドは自らの器を壊すことを否とした。
闇の力を放とうとするにはネレイド自身の力が元となる。ネレイドの力はその時直結していたので、ネレイド側から力量をやや減少させたのだった。
それでも力の消費量がかなり大きいことには変わりない。
おそらく闇の極光術を使えるのもあと一回が限度だろう。それ以上使えばおそらく……。
そしてネレイドは見据える。今そこにある人物を。自分が滅するべき人物が、そこに。
「器の最も信頼をよせる男、だったか?貴様らは真に邪魔だ。器に感情的誘導を起こさせるとはな……」
キールはその言葉に微かに眉を動かす。
見下ろされ、倒れていながらも、静かにメルディの目を見つめる。
何かを願っているのか祈っているのか、どちらにせよ、ネレイドはそこに忌々しい聖とした気を感じた。

「……その目をやめろ。今の器には何をしても無駄だ。先程の事象によってその内在は今虚ろいでいる。貴様がどう吼えようが戯言を言おうが、器には絶対なる無為にしかならない」
ネレイドの発言にキールは密かに笑う。そして心に強く決め、言い放つ。
「絶対なんてことは、この世には一つしかない。たとえ理論上の計算が百パーセントだったとしても、その理論自体の正確性が百パーセントという保証はどこにもない」
キールは言いながら立ち上がる。そして尚もその眼差しは、想うべき少女の瞳を見ている。
「僕も感情だとか、気持ちだとか、そんな曖昧で、目に見えないものは信じていなかった。けど」
そっと胸に手を置く。そこに存在する意思は紛れも無い事実。
「僕自身、この身を以て知った。この感情は揺るぎの無い真実だ。メルディを助ける。この言葉に嘘偽りは無い」
とうとう、キールは自分自身そのものをぶつけた。何か胸がすっきりするような、そんな感じを受けた。
たとえメルディに聞えていなくても、(いや実際に聞えていたら恥ずかしいところもあるのだが)その決心は変わらない。
だが対してネレイドはその眼光をするどくする。所詮犬が無闇に吼えているのと大差ない。そう言っているような眼差し。
「もういい。聞き飽きた。先に虚無の彼方へとお連れしよう」
ネレイドの手が黒い気で覆われる。標的は、キール。
だがキールは確かに見た。ネレイドの闇の力が発動するその瞬間に、見た。

――メルディの肩から下げられたサックが微かに光ったのを

「鳳凰天駆!!」
そこに炎を纏った鳥が間に割って入る。ネレイドは気の形成をキャンセルして後ろへと飛びのいた。
「キール、大丈夫か!」
「あぁ、おかげさまでな」
颯爽と登場したリッド。その手にはロイドが持っていた剣、ムメイブレードの片方のみ。
二人の短い無事の確認が終わる。だがお互いは心底安堵していた。
「手間が省ける。二人まとめて滅してやろう。感謝せよ」
「そいつぁどうも」
(リッド。リスクを背負った甲斐があった)
そのキールの声は微量、だがどこか嬉しそうな、何か難解な問題を解いたような感じが混ぜられている。
ネレイドに聞えないようにお互い話をする。
(機はこちらにある。メルディを助け出すぞ)
その案のどこに否の要素があろうか。リッドは剣を握るその手を強くして賛同した。
「あいよ!!」

器は静かに悲鳴をあげている
その悲鳴が途絶えるのは、はたしていつだろうか

先程起こった事態に驚愕の色を隠し切れない者たちは、だがしかし、各々今に置かれている状況へと即座に移るしかないところがあった。
一つは、闇の淵よりいでし最強の創造主。
そしてもう一つは、自律を失われた時空剣士。
現状を把握しきる者は、今に置いてほぼ皆無だった。
しかし、その機を逃さんとする者は確かにここにいたのだ。
「あそこか!!」
言い放ち顔を向けるはジェイ。その方向はここより東の小高い丘。
まさにそこは、先程の紫電の閃光が放たれた場所。
突風と衝撃に身をさらされながらも、体勢を素早く整えて先程の自体の根本を見抜こうとしていたのだ。
「鏡殺」
(先に)その丘へと向かったのは、暗殺者(アサシン)として育てられた黒き影。
ジェイは事態が混乱する中、真っ先に状況を判断した。
完全に把握は仕切れなかったが、彼なりに大体の事情は掴めたようだ。
その間に託されていたネレイドの交戦を、たった今リッドの参戦を確認したジェイはリッドにその場を任せることにした。
先程の上空爆発のためのエネルギーは半端なものではなかった。おそらくネレイド自身、その精神力は残り少ないだろう。
だからこそ、リッドに託す。彼らの事情は彼らのみに解いて欲しいとジェイは願った。
さらに自分には果たすべき使命があり、後ろ髪を引っ張られながらもそちらを優先する。
ジェイはこの場所に到達してから、そして理不尽に仕組まれた戦闘が開始されてから、この機会をずっと待っていた。
最大の標的、デミテルがこの場にいることは既に明白だった。
勿論姿を現すわけが無いことくらいも承知、つまりはどこかに潜んで、集まったところを狙うという、漁夫の利の典型的な形だ。
それを逆に釣る側として考えたジェイは、わざとその策を泳ぎ、あえて乗ってやった。
だが最大の誤算は、デミテルを少しばかり過小評価していたこと。
あれだけの人数を一気に葬るだけの戦力を、デミテルは持ち合わせていないとジェイは考えていた。
やるなら一面焼け野原か、中距離からの詠唱撃破ぐらいである。
だが見る限り、まさかあんな砲撃があったとは思いもしなかった。
もしもあんなものを事前に持参していたならば、C3の村で、くわえて先程の夜の草原で使っていただろう。
だがそんな気配を一切見せなかったということは、それほどまでの武器を持っていなかった、とジェイは踏んでいたのだ。
だが誤った。あれほどの策士に切り札がないわけはない。結果として砲撃はしくじってくれたが、これは後々の反省材料。
「第二波があるかどうかはわかりませんが、ここは一刻も早く……!!」
丘を走り駆け上がる。一番の機動力を持つジェイがその場に出くわすのは時間の問題だった。

もう一人、その所在を突き止めて身を震わす者がいた。
それは限られし命を持つ男、ダオス。
ここに憎き最大の敵デミテルがいることも、彼には分かりきっていたことだ。
恐らくあの砲撃はデミテルのものに間違いない。大方この混沌と化した群集を一気に葬るつもりだったのだろう。
だがかくしてデミテルはここに、微弱ながらその当初の目的を果たせていた。
メルディの必死なる相殺の力も、ダオスはその零れ火を受けていたのだ。
「ぐうううう……おおおおあああああ!!!!」
叫び、右腕から血が噴出す。相殺し切れなかった閃光の雨が、右腕を貫き、焼け焦がしたのだった。
急いでマントを布の大きさに破り、右腕を肘の上からきつく縛る。
時間が経てば止血は出来るだろう。だがしかしおそらく、命の灯火は風前のものになったかもしれない。
だから尚更ダオスは死ねなかった。自分にはやるべきことがある。
あの砲撃でデミテルの「漁夫の利」なる真意は確信になった。そして同時に、今が機だということも。
ダオスも先程閃光の放たれた東の丘を見る。
早くあの丘に潜伏し、高みの見物を気取っているその鼻をへし折りに行きたい……。
しかしてそれは、交戦中の、そしてデミテルの駒として動いている時空剣士によって阻まれる。
クレスはどうやら作戦を知っていたせいか、かろうじてその着弾は免れていた。
だがクレス自身にも、空中でのマナ散開などという出来事は不意に近かった。
だがそれを考えるのも今は後回し。この死に損ないを葬るのをまずは優先とする。
一、二回のクレスの攻撃をダオスは避け、同時によろける。
戦闘によって駆使されるこの体は、その「期限」着実にを縮めているのだろう。もう時間が無い。
「邪魔を……するな……」
「その体ももう限界が近いんだろう。早く楽になると……!?」
言い終える前に横から剣が伸びる。間一髪それをかわしてクレスはその剣の主を見やる。
「何をごちゃごちゃと言ってるんだ。やる気が無いなら、さっさとその剣を収めろ!!」
叫び、剣を構えてスタンは吼える。スタンもどうやらその閃光の直撃は無かったようだった。
その所為はおそらく、クレスのいち早い察知につられた、というものがある。
クレスとの真剣を交えていたスタンはその細部の動きまでに反応をしていた。
クレスの空中に向かれた意識も、知らずに反応したスタンは、クレスの次にその閃光に対応できたのだった。

そして今一度意識をクレスへと向ける。
クレスという名はミトスから聞いてはいたが、これほどまでに手だれで、剣技が美しいとは思いもよらなかった。
「やる気がないわけじゃない。ただ……」
言うとクレスは少し俯く。何やら心持に考えをしているようだった。
(しくじったか……自らの策に溺れたか……?さて、ここはどうするか……)
その間も与えずダオスは自らの拳をクレスへと繰り出す。我に還ったクレスはそれを柄で跳ね除け、ダオスの懐に飛び込み、
「獅子……」
「裂空斬!!」
すかさずスタンがその刃を手にクレスへと飛び込む。クレスはやむを得ずにダオスから身を離し、その攻撃をかわした。
先程から続く攻防はこれの繰り返し。ままならないダオスの攻撃をクレスは避け、隙を突くが、そこにスタンが割り込むといった形。
「ちっ、邪魔をしてくれる」
「先に邪魔をしたのはそっちだろ!! お前が文句を言う筋は無い!!」
二人は叫び、その剣幕は凄まじいもの。ダオスは先程からクレスの相手をしてくれているスタンを便利に扱っているつもりでいた。
「そのまま奴をひきつけるのだ。私はあの丘へと向かう」
「お前も割り込んで来た一人だろ。言っておくが、俺は見逃すつもりなんてない」
スタンは構えを崩さずに横目でダオスを見る。この城に宣告も無しに割り込んできたものは二人。このクレスって奴とダオスってやつだ。
スタンは少ない時間ながらにも、この二人の関係を垣間見ていた。どうやら何か因縁めいたものがあるらしい、が。
敵の敵は味方、などと言っていられる状況ではないことなど百も承知。ここは完全な三つ巴状態となっていた。
「ちっ、私をも討つというのか……ならば」
ダオスはその拳を天高く挙げ、気を纏って地面へと叩き付けた。
「貴様もろとも葬ってやる!!」
大きく突かれた地面から強力な時場が発生した。周囲に拡散されたその衝撃は、城の瓦礫を粉々にする程だった。
「うわっ!!」
その衝撃にもろに飲み込まれたスタンは少しばかりその体を吹き飛ばされた。
だがクレスはその攻撃を長年知っているかのように対処し、時場が消えたと同時にダオスへと突進する。
「さっさと貴様を葬り、デミテルを潰す」
「させないよ!!」
クレスは大きく剣を振り上げ、ダオス目掛けて矛先とした。
だがダオスは自らの拳で跳ね除け、クレスの顔面を狙って拳を繰り出す。
だがそれも間一髪よけられ、大きな隙をつかれた。
「虎牙破斬!!」
上下の二段斬りを左肩にくらい、後ずさるダオス。しかしクレスの猛攻は止まらなかった。
「秋沙雨!!」
無数の突きを浴びせられ、ダオスの傷は増えていく。流れる血はその量を増していった。

「ぐっ…!調子に!!」
ダオスは一歩退き、両の手を合わせてクレスに向ける。
「のるなああぁぁ!!」
そこから放たれた光は一直線にクレスへと向かう。
だがそれも空しく、まるでクレスは全ての攻撃を見切っているかのような動作をしてダオスに近づく。
「調子にのっているのはアナタの方だ。さっさと……っ!!」
「紅蓮剣!!」
最後の一撃を入れようとしたクレスに、炎を纏った剣が飛んでくる。
仕方なくその場をバックステップでやり過ごすクレス。だが、
着地した瞬間には、スタンはすでにクレスへと近づいていた。
「なにっ!?」
「飛燕連脚!!」
繰り出される蹴りの舞は、一発目は剣で防がれたものの、あとは全てクレスの懐へと命中した。
「がはっ!!」
蹴り飛ばされたクレスは空中で一回転しながらもなんとか着地をする。だが、あの蹴りをもろに喰らって無傷なハズは無い。
「どいつもこいつも……」
なんとか立ち上がるクレスはまたもスタンへと眼差しを強くする。
……まただ。これで何度目だろうか。
スタンは戸惑う。その眼光に宿る強さを。剣が語る心の強さを。
本来剣の型は、その人特有の癖を表すもので、更にその癖を引き出し、己のありのままの姿として剣技に反映させるためのものである。
これは剣を扱うものの大半はそれで表し、スタンも祖父に鍛えられ、自己流ながらもその剣技を磨いてきた。
剣の型には、その剣を扱うものの心や気持ちが少なくとも映し出されるものである。
だが、この目の前にいるバンダナの男の剣技はどうだろう。一言で言うと……
――美しいのだ。
余分な動作はせずに、常に攻撃と攻撃の合間を少なくすることに長けている。極論で言えば、相手を倒すための剣ではなく、自分やカイルと同じ、誰かを守る剣のように思えてならなかった。
だから尚更戸惑う。何故こうも正しい剣技を持ち合わせながら、こんな闘いをむけてくるのか。
たまらずスタンは、クレスに話し掛けていた。
「アンタ、本当は何が目的なんだ。何か考えがあるなら教えてくれ」
だがその問いかけにクレスは見向きもしない。ただ、目の前の敵を、自分を倒すことのみとするその瞳をスタンは受け取ってしまった。
「どうしてだよ……一体何だっていうんだ!!」
今の状況がもどかしく、叫ぶスタン。それに少しクレスは眉を動かし、逆にスタンへと言葉を発した。
「僕が何を考えているんだとか、今何をしているんだとかは関係ない。目の前に置かれた状況は揺るぎの無い事実だ。君だって理由があってこのゲームに参加して、こうやって僕たちと戦っている。そこに意義を求めるのは無意味だ」
クレスは言葉を紡ぎ終えると、再びその眼光を鋭くした。
「もしこの世に悪が存在するとしたら、それは……」

しかしその言葉の続きを言うことは無く、クレスは飛んでくる波動を避けた。
その方向を見ると、ダオスがもう既に丘の麓まで上がりかけているところだった。
丘から放たれたダオスレーザーはクレスに避けられはしたものの、スタンとのやりとりを踏まえて十分な時間稼ぎとなっただろう。
ダオスは一足早くあの三つ巴から離脱し、優先するべき敵へと向かおうとした。
勿論、クレスは自分を追ってくるだろう。だが、先の金髪の男のやりとりで確信した。
どうやらスタンという男はクレスに用があるらしい。となると、足止めをしてくれることは容易に考えられた。
「行かせは……」
クレスの歩をせき止め、スタンがその前に立ちはだかる。
「しないさ……」
その合間を狙ってダオスは丘を駆け上がる。
急げ、時間が無い。一刻も早く奴を滅せねば……。

「どうして僕の邪魔をするんだ」
「先に手を出したのはそっちだろう。何を考えてるのか知らないが、挨拶も無しに襲い掛かるなんて礼儀がなってないな」
二人は対峙する。お互いの存在理由も戦闘理由もわからないまま、ただただ闘いだけが起こる。
クレスは容赦なく剣を構える。相手は、紅蓮剣を放った後。
「簡単に剣を手放しちゃいけないよ。こういう場面があるんだから」
「素手でも構わないさ。俺だって簡単にやられるわけにはいかない」
しばしの静寂。風が吹いたのか、吹いてないのか。どちらかは分からないが、今周りがどうなっていようと関係ない。
「二人」は、もう、「一人」しか見ていない。
「はあぁぁっ!!」
先に仕掛けたのはスタン。その拳を握り、クレスへと向かう。
クレスも軽やかに身をこなし、その拳を後ずさりながらかわしていく。
クレスは放たれた拳を掴み、そのままスタンを引き寄せ、懐に潜り込んだ。
マズイ、直感的にスタンは思う。だが時は既に遅かった。
「終わりだよ」
そのまま体を下から上に斬られ、更に上から下へと斬り裂く。
「ぐあああ!!」
そのまま身を肩に当て、止めの一撃。
獅子の咆哮が宙を舞い、スタンの体躯を吹き飛ばした。
「獅子吼破斬……」
呟き、スタンの行く末を見る。これでもう誰も邪魔はしないだろう。
スタンが地面へと倒れようとする。勝った。あとは主の元に戻って、さっきの死に損ないの始末を……。

そう思考を巡らせていた刹那、スタンの影から、新たな形が現れた。
スタンの影になり見えにくくなっていたその姿は、確かに、こちらを標的としている。
「おおおお!!」
叫びながらその影はやってくる。どうやら標的はすでに決まっているようだ。
右手には、先程スタンが紅蓮剣で投げ、それを拾った紅の剣。
左手には、リッドから受け取った蒼の剣。
そうして、その本来の姿は帰還した。
今ここに、父の意志は継がれたのだ。
「はあああぁぁぁ!!」
その人物――ロイドは両の手に握られた剣をクレスに向けて突進。
クレスは我に還る。自分としたことが油断していた。
やってくる姿に少しだけだが見とれてしまった。もうその人物は目の前にいる。
「また僕の邪魔をするのか……もううんざりだよ!!」
クレスは剣を構え、ロイドに向ける。ロイドの勢いは止まらない。
激しい剣と剣のぶつかり。互いが互いの顔を確認した。
「よくもカイルのおっちゃんをやってくれたな……許さねぇ!!」
「君も立ちはだかるというのなら、僕は容赦しない!!」
ここにまた、激しい意思と意思のぶつかり合いが繰り広げられる。

「げほっ!……く、そ」
スタンは自身の体を起こしながら身体の確認をする。
咄嗟に体を捻って僅かに威力を軽減したとはいえ、あのクレスの本来の技の切れ筋自体は変えようが無かった。
だが致命傷というわけではない。戦闘不能と印をつけるのにはまだ早過ぎる。
「アイツは……確か最初にここにやってきた……」
今、クレスと戦っている青年を見る。彼は確かに、最初にこの城跡に来訪してきた人物。
奴も敵か、はたまた味方か、見極めるのにはまだ現状の確認が少なすぎる。とりあえず加勢を……。
その歩を止めるように、一つの重い声を掛けられた。
「待てスタン」
呼ばれて驚くスタンは声のした方を振り向く。そこに人の姿は無いが、今の声はまさしく……。
「クィッキー!!」
その下方から小動物の鳴き声がした。見たことも無い生き物を見て少しビックリしたスタンは、その小動物からまたもその声が発せられるのを確信した。
「久しいな、相棒よ」
小動物の、正確にはその動物に括り付けられたウイングパックから声がする。
「本当だよ、そりゃ待ったさ」
スタンはその顔が綻んでいるのを感じる。だが隠すことなど無い。
今から手にするのは、かつて共に世界を歩んだ相棒。
ここにも、あるべき姿に戻ろうとしている。
ゆっくりとウイングパックからその相棒を取り出して掲げる。
「何でここにいるのか、何があったのか聞きたいけど、今は力をかしてくれ相棒」
スタンは構え、凛とした態勢でクレスとロイドの元を見る。
「行くぜディムロス!!」
「無論だ!!」

「そんな、馬鹿な……」
デミテルは驚愕。たった今起こった事象。
それを認めたくないかのように、デミテルはE2の城跡を見下ろしている。
先程の、サウザンド・ブレイバーの雨を相殺した、濃密な黒い気の塊。
あれはマナか……だがマナに酷似した何かか、デミテルはその力を畏怖とした。
「確かにアクシデントは想定していたが……まさかジョーカーがあんな化け物とは……」
デミテルの心に、失敗の二文字が刻まれる。
あれだけ入念に作戦の攻勢を確認し、不可避な点が無いかを確認したのに、たった一つの、どこから飛んできたのか分からない未知なる駒によってその舞台は「ただの」舞台と化してしまった。
もうE2は、デミテルの手によって「仕組まれた舞台」とは全く別のモノとなったのだ。
だが同時にデミテルは、感嘆しているのか、途方に暮れているのか分からない表情をする。
少なくともその顔にはまだ、敗北の二文字など浮かんではいなかった。
「何がなんだかよくわからんが、貴様の陰謀は失敗に終わった……!! ということか?」
ヴェイグに問うが、俺が知ってるわけないだろうと釘をさされた。
だがヴェイグにとっては確かに安心する出来事であったに違いない。彼には果たすべき使命がある。
金髪の馬鹿親子はまだ死んでいないということだ。望みはまだ捨てきれない。
だが、今はこの状況をどうにかしなければ。
ヴェイグはティトレイの傍に膝をつきながらデミテルを見る。
こちらの戦力はあってないようなもの。応戦できる可能性はほど皆無だ。
グリッドは戦闘能力は無い。自分も、つい先程法術なるもので回復してもらったばかりだというのに、体がまともに動かないのは目に見えている。
対してデミテルという目の前の人物は、腕を負傷しているもののおそらく術を発動するのになんら支障はないだろう。自分たち二人を葬るのにそう力はいらないと思われる。
加えて、ティトレイが目を覚ませば、果たして彼はどっちに転ぶのか。こればっかりはティトレイの精神力に賭けるしかなかった。
「その時は、また殴りあうまでだ……」
一人呟き、また親友をこのような状態にしたこの世界を、ゲームを、認めないものとした。
しかし不利な状況は変わらない。すぐ傍にはデミテルがいるのだ。
「もとはといえば私の判断のミスだが、根本の根絶やしでもまだ足りない」
言うなりデミテルはゆっくりと、もっとも近いグリッドへと向く。
そして手を翳し、術式展開。マナやや良好。
「貴様らを消し、ここは一旦手をひくか」
「あわわわ!! ヴェイグよ!! 隊長の危機だ~!!」
グリッドが喚く。命乞いをしないだけまだマシだが、怪我人に助けを求めるのもどうかと思うぞ。
「くそ!! フォルスよ!!」
自身の体内に眠るフォルスを練る。だがしかし、今だ快調ではないその体でフォルスを発生させるのには不安定すぎた。
「間に合わない!!」
「どわー!!!!」
「スパークウェーブ!!」
「朧土乱!!」
声が四つ。どうあっても一つ余る。
最後の一人が発した言葉により、その者は更に加速してグリッドの元へと近づく。
そこから土を盛り上げる。デミテルが発動させたスパークウェーブはアースの役割をした土乱によって威力が激減した。
気付くと、デミテルとグリッドの間に少年が一人、そこに立っていた。
「やれやれ、最近こんな役ばかりですね」
小さな参謀官ジェイは、ようやくその標的、デミテルとの接触を果たしたのだった。

「想定内のアクシデント」は「アクシデント」といえるのだろうか
どうやら答えはNOのようだ
アクシデントは予想し得ない事象のことを指す
だが、その事象に味方も敵もおそらく存在しない
事象は、ただその場で起こってこその事象にのみ結果がある
追い風になろうが牙をむこうが、アクシデントは単なる事象に過ぎないのだ

【リッド 生存確認】
状態:ダメージ軽微 快調
所持品:ムメイブレード、ホーリィリング、キールのメモ
基本行動方針:ファラの意志を継ぎ、脱出法を探し出す
第一行動方針:メルディの救出
第二行動方針:ネレイドの撃破
第三行動方針:事態を収める
現在位置:E2城跡

【キール 生存確認】
状態:異常なし(運良く無事)
所持品:ベレット
基本行動方針:脱出法を探し出す 、リッドの死守
第一行動方針:メルディの救出
第二行動方針:情報収集
第三行動方針:事態の把握、及び収拾
現在位置:E2

【グリッド 生存確認】
状態:少しの恐慌
所持品:マジックミスト、占いの本 、ハロルドメモ ペルシャブーツ
基本行動方針:生き延びる。 漆黒の翼のリーダーとして行動
第一行動方針:目の前の事態を把握する
第二行動方針:ヴェイグと共に行動する
第三行動方針:プリムラを説得する
第四行動方針:シャーリィの詳細を他の参加者に伝え、先手を取って倒す
現在地:E3

【ヴェイグ=リュングベル 生存確認】
状態:HP30% 身体・フォルス不安定
所持品:チンクエディア
基本行動方針:生き残る
第一行動方針:ティトレイの説得
第二行動方針:ルーティのための償いをする。
第三行動方針:カイル、スタンの2名を探す
現在位置:E3

【デミテル 生存確認】
状態:TP30% 右腕内部にダメージ 狂気
所持品:ミスティシンボル、毒液 魔杖ケイオスハート アザミの鞭
基本行動方針:漁夫の利を狙い立ち回る
第一行動方針:目の前の敵を排除し、撤退
第二行動方針:駒の払い戻し
現在位置:E3

【ティトレイ=クロウ 生存確認】
状態:意識不明 TP残り15%
所持品:フィートシンボル、メンタルバングル、バトルブック 短弓(腕に装着)
基本行動方針:???
第一行動方針:???
現在位置:E3

【クレス・アルベイン 生存確認】
状態:TP75%、善意及び判断能力の喪失 薬物中毒(デミテルから定期的に薬品の投与を受けねば、禁断症状が起こる)
所持品:ダマスクスソード、忍刀血桜
基本行動方針:ひとまず禁断症状で苦しみたくはない
第一行動方針:デミテルの指示通りに行動する(不安定)
現在位置:E2城跡

【スタン 生存確認】
状態:力髣髴 ディムロスとの再会
所持品:S・D  ガーネット オーガアクス
第一行動方針:クレスとの再戦
第二行動方針:状況の把握
現在位置:E2城跡

【ロイド 生存確認】
状態:HP75% TP65%  意気高揚 右肩に打撲、および裂傷
所持品:マテリアルブレード、トレカ、カードキー 
基本行動方針:皆で生きて帰る
第一行動方針:カイルの父を助ける
第二行動方針:リッド、キール、ジェイと行動
第三行動方針:協力者を探す
第四行動方針:メルディの救出
現在位置:E2城跡

【ジェイ 生存確認】
状態: クライマックスモード発動可能
所持品:忍刀・紫電 ダーツセット クナイ(三枚)双眼鏡 エルヴンマント
基本行動方針: 脅威を排除しながら、脱出方法を模索する
第一行動方針:デミテルの撃破
第二行動方針:現状の把握、及び収拾
第三行動方針:ミントへの謝罪
第四行動方針:シャーリィの救済策の模索
第五行動方針:ミトス・ユアンを発見する
現在位置:E3

【ダオス 生存確認】
状態:TP残り65%  HP1/8 死への秒読み(3日目未明~早朝に死亡)壮烈な覚悟 髪の毛が半分銀髪化  左肩やや裂傷
天使化可能?  胴体やや出血 右腕重傷
所持品:エメラルドリング  ダオスの遺書
基本行動方針:死ぬまでになるべく多くのマーダーを殺害する
第一行動方針:デミテル一味の殺害
第二行動方針:クレスの殺害
現在位置:E2→E3

【ネレイド 生存確認】
状態:TP・精神力30%
所持品:BCロッド スカウトオーブ、リバヴィウス鉱、C・ケイジ
基本行動方針:ネレイド…新たなる世界の創造
第一行動方針:ネレイド…キールを殺す
第二行動方針:ネレイド…器(メルディ)を壊さないようにする
第三行動方針:ネレイド…不安要素を無くす(リッドを殺す)
現在位置:E2城跡
【メルディ(精神内部)】
状態:精神力を削られ、意識不明
基本行動:仲間に首輪の解除方法を教える
第一行動方針:???

【クィッキー】
所持品:セイファトキー
行動方針:キールにセイファート・キーを渡す
現在位置:E2城跡

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