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テイルズオブバトルロワイアル@wiki

Ignorance

最終更新:2019年10月13日 17:42

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Ignorance


「ありがとう」

私はぽつりと呟いた。それは、とても冷たいものだったけれど。
この夜で死んでいった人達へ。
私はまたお兄ちゃんに少し近付きました。あと少しです。皆、どうも死んでくれて。
今回死んだのは10人、今まで死んだのは40人、その人達みんなへの、ありがとうの気持ち。
これは同情なんかには程遠い。放送の死者への同情なんて、殆ど無かった。だって私は殺す側だもの。
ただ、私をお兄ちゃんに近付けてくれたことへの感謝。それだけ。
命は尊いものだもの。その尊い命を捨ててまで、私をお兄ちゃんに近付けてくれたんだもん。ありがとう、って言わなきゃ、罰当たりだよね?
そして私は、他人の命を奪ってまで、お兄ちゃんの尊い命を復活させるの。
誰よりも、誰よりも大切なお兄ちゃんの命を。
顔も知らない(名簿で見てるけど)人達に、感謝の言葉を述べる。不思議な気分だ。
知ってる人なんて、ジェイぐらいしかいなかった。あとは私が殺した、しかも飛ばされた、青髪の男くらい。
殺されそうになったのに感謝をするというのも、不思議な気分だ。

「でも、困ったなぁ」

寧ろ問題は禁止エリアの方だった。
今回ミクトランは困ったことをしてくれた。地図を確認しながら見ていた時、それに気付いて、私は思わず目を細めた。
午後12時、D4が封鎖される。
更には午後3時まで行けば、東西の移動は完全に不可能になる。事実上の会場の閉塞、分断。
今自分のいるD5が封鎖されないだけ良かったけど、全員を殺さなければいけない私にとっては大問題だ。

「分かれちゃったら、お兄ちゃんに会えない」

私があの牛、トーマだっけ、から手に入れたメガグランチャーには、当然ながら1エリア分の射程はない。
禁止エリアを通り越して対岸の相手を狙撃するなんて、無理過ぎる話だ。
しかもテルクェスを飛ばすことは出来ても、使って空を飛行することは出来ない。第一、禁止エリアが空間に作用するものなら、飛べたって意味が無い。
禁止エリアは誰にも等しく存在する。制約の中でそれを拒否することは、誰にも出来ない。もちろん、私にだって。
ただ1つ、主催者への反抗、首にある制約を取り外せれば、また話は別なのだけど。悔しくて残念だけど私にはその知識も技術も所持していない。
「やっぱり、これが外せないとダメだね」

あの憎たらしいハロルドから首輪を取っておいて正解だったと思った。
本当は付け入る隙を作るのに使えればいい、と思っていた程度だったけど、こうなると本当に首輪を外すことも考慮しなくちゃならなくなるのだから。
そうなると必然的に他の参加者達と行動しなくちゃいけなくなる。
どうしようかな…基本はか弱い女の子、知ってる人には元マーダーとか、そういうフリをしてれば大丈夫かな。いざとなったら泣き落としてあげよう。
私はふふっ、と小さく笑う。笑っていたと思う。
けれど一昨日の夜からマーダーとして行動してきた以上、顔を知られている可能性は十分にある。
とりあえず、名簿を見る限り、今まで会って生きているのは、ロイドとメルディとミトス。グリッドとトーマとプリムラ。
…。
ほぼ半分だ。大抵は知ってるんじゃない。ああ、何て馬鹿な行動してきたの、私。
例えば拡声器で「私はマーダーです、皆殺されに来て」と言うくらい馬鹿だ。
他の参加者は、どれくらい私のことを知っているんだろう。緑色の化け物だとしか知らなければいいんだけど。
でもそれはないだろうと、悲しみに近い感情で思った。今挙げた会ったことある人達は、みんな人間の私の姿を知っている。
それに今生きている人が情報を伝えたなんて限らない。もう死んでる人も伝えてるかもしれない。
純度はどうにしたって、「あいつはゲームに乗っている」なんて言われてたら困る。
どうしよう、どうしよう。私がマーダーだってバレてたら、首輪の解除も出来ない。隙も突けない。
…じゃあ、

「殺せばいいだけだよね。みんな分断される前に殺しちゃえばいいんだから」

至極単純な答え。そうだよ、1+1と同じ位簡単。
会ったことある人間は殺す。私を知ってるような人間も駄目なら殺す。知らない人は利用して、殺す。
そうすればお兄ちゃんに近付く。ミクトランも言ってたよね、これから1人死ぬ度、優勝出来る倍率がぐんと上がるって。
みんな、お兄ちゃんの為なの。許してね。憎むのもいいけど、どうせならミクトランを憎んでほしいな。
だって、あの人がいなかったら、お兄ちゃんもあなたも死なずに済んだんだもの。
私はただ会いたいだけ。そう思うことは、罪なの? 違うよね。
大丈夫。あなたは「お兄ちゃん」になるの。あなたの命のかけらは、やがて集まって、元のお兄ちゃんの命を型取るの。
あなたは死なないの。私と1度も会ったことも話したことも無いあなたは、お兄ちゃんの中で生き続けるの。
だから、安心して。安心して、死んで。
私はいつの間にか笑っていた。声を上げて、笑っていた。参加者達が愛おしくさえ思える。だって、こんなに嬉しいこと、ないよ。
お兄ちゃんに向かって、加速していく感じ。坂を全速力で走るように、止められない。
「ジェイも死んじゃったし」

遺跡船の仲間の1人、情報屋の少年。
会えたら情報を聞き出そうと思ってたのに、その前に死んじゃった。
でも案外好都合かもしれないな。ジェイの性格からして知らないことは知りたがるだろうし、私のことも知ってたかもしれない。
生きてたらもっと私の情報が漏洩してたかもしれない。そうなる前に死んだんだもん。私のことも知られないで済む。

…そっか、死んじゃったんだ。この島に、もう知り合いは誰もいない。
お兄ちゃんは死んじゃったし、モーゼスさんもマウリッツさんもいない。カッシェルは私が殺したし、ソロンもミミーもいないんだ。
私はひとりぼっち。

「でも、良かったね、お兄ちゃん。お兄ちゃんはお友達が沢山来て」

天国と呼べる場所があるかは分からないが、そこでモーゼスさんやジェイと話しているお兄ちゃんの後ろ姿を想像する。
遥か昔に思える、たった2日前に死んだ、最愛の兄。
ちょっとぼさついた、銀の髪。どんな敵にも果敢に拳で立ち向かっていく姿。広い、大きな背中。その全てが、今も瞼に焼き付いている。
私の瞼自体が幾多の絵画のキャンバスだと思ってしまうほどに。
そう、それらの絵画達の名は思い出。記憶。過去。‘現在'、ここには何も無い。
主役が遅刻しているような、それとも元々透明人間になのかな、何か大事なものが欠けて演じられる舞台。‘現在’は、そんな風。
嘘みたい。だって、実際主役がいない舞台なんて、幕が開かないでしょ?
なのに、それが欠けて、その部分の台詞を抜かしていって、舞台は続いている。
そんなの、つまらない。空虚で、見ている意味なんてない。時間の無駄だ。
その舞台にいる私――観客でも演出家でも黒子でも何でもいい、本当は主演女優がいいかな――は、主演男優が来るのを待ち侘びている。
ああ、役の1人が死んじゃった。どうするの? 台詞も減って、観客はもっと暇になっちゃうよ?
ああ、また1人。やがて少しずつ減っていく観客。そりゃつまんないもんね。
最後には全てがいなくなって、私だけが残る。暗い会場の中で、細い細いスポットライト、その光だけを頼りにして、私はただ、そこに佇む。
そして最後の最後に、ただほほ笑んで、てをさしのばすの。

おかえり、お兄ちゃん。

大きなホールへの扉を開けて、お兄ちゃんが来たら、そう言ってあげよう。
そうしたら、スポットライトは一層光を増すか、ぱたりと消える。

涙、流れてるよ。誰もいないのに誰かの声がはっきりと、しかし反響して聞こえてきた。当然だ、私の声なのだから。
それでつう、と涙が一筋流れていたのに、私はやっと気付いた。
この先、どこにもお兄ちゃんの姿はない。影も何も、未来にはお兄ちゃんが無い。
そんなの嫌。絶対に嫌。
もう会えないけど、会いたい。会いたい、会いたいよ。
仲間も誰もいない。同盟を組んでいる人もいない。利用している人も、誰も。
私はひとりぼっち。

「でも、私、寂しいの。お兄ちゃんに会いたいの。だから、いいよね?」

それは自分で言うのも恥ずかしいけれど、多分、とても少女らしい、可愛い我が侭。欲しいものをねだる子供のような。
そして寂しさを紛らわす、ささやかな言葉。
人の形でありながら緑色のエクスフィギュアの皮膚を持つ私に、今口はよく把握出来ないだろうけど、きっと今私は無邪気に笑っているのだろう。涙を流しながら。


体がどれ程癒えたかを確認するために、私は再び毒素を抑え込む。
水の流れのような何かが、波が戻るようにしてさあっと胸元に引いていくのが分かる。
これからどうしよう。
殺さなきゃいけない。でも怪我はまだ癒えていない。休んだには休んだが、まだ足りない。
ここまで来たら強い奴らばかり集まっているんだから、私も万全の体勢でいかなくちゃいけない。
けれど、私は長く1つの閉鎖的な場所にとどまり続けたが故に、圧倒的に情報量が不足している。これだけは認めなくちゃいけない。
人を殺さなきゃいけないのにそもそも何処にいるかも分からないなんて、本末転倒だ。
休みながらテルクェスで偵察しよっか。人がどの辺りにいるかだけでも分かれば、進軍する目処が立つ。
とりあえず西部の拠点3つ、東部のC6城辺りに飛ばしてみよう。そう私は考えた。
そして尚もこの世界に行き渡っている、母なる海の意思、滄我に自分の意識をリンクさせる。
フェンネス、祈る人。誠名が示す通りに、私は両手を組み合わせた。この時、私は手の感触や冷たさに気付かなかった。
私と滄我、互いが持つ細い沢山の糸全てが結び合っていく感覚。やがてそれらも結ばれ合い、1本の縄となる。
しかし、はらり、ぷつりと糸が切れていく。
握り合っていた、手と手を離してしまうような別れに似ている。辛うじて、指と指1本で繋がっているくらいだ。
――…システムオールレッド。
深く滄我の恩恵を感じない。どうして?
私は滄我の代行者・メルネスで、その力を以て毒素を抑え込む程の力を持っている。それなのに、滄我の声が聞こえない。
滄我の存在は感じる。だが、繋がらない。
「これじゃあ、クライマックスモードが使えない」

先程クライマックスモードを使用したことへの反動が、まだ続いているのだろうか。
体の異常を治療しただけでは治らない、という事実に、私は少し顔を項垂らせた。
相手の動きを封じる、絶対的な力。強敵と戦う程、クライマックスモードの意味は増す。
この力ならどんな相手にだって負けない自信がある。
ミトスや、あのミクトランにだって、時間さえあればメガグランチャーを撃ち込むなり、ウージーで蜂の巣にするなり出来ると思う。
それはもう、向こう側が見えるどころか存在さえ塵にしてしまうくらいに。
淡い期待を込めて再度滄我の空間を広げるようにしてみても、ぴくりとも反応しない。

「滄我が、私を認めてくれなくなったの?」

怪我をしていない、重くない右手の甲を顔の前に翳す。爪が光を放った。
認めてくれていない訳じゃない。そうだよね。私はメルネスだもん。
こうなると考えられるのは、反動がまだ治っていない、もしくはクライマックスモードが制限されていることだけ。

「使わなきゃよかった…けど、あそこで使わなきゃ私が死んでたんだもん、仕方ないよね」

この際、今はクライマックスモードは諦めることにしよう。その方が後に引かなくていい。
どっちにしろ、何時かは使う時が来る予定だった。その予定に従っただけ。
滄我の加護を受ける私なら、反動が治ったら直ぐに分かる筈だ。
クライマックスモードが使用不能になったことなんて無いから、筈だなんて言っているけど、ううん、絶対に分かる。
それにクライマックスモードが無くとも、近距離、中距離、遠距離の攻撃が出来るんだから、関係ないよね。
根拠のない自分への励行で、私は安堵の息を零す。

暖かさに満ちていた吐息が、一瞬にして吸い込まれ、そして凍り付いた。

私はやっと、どれ位傷が癒えたのかと、左手を見た。
私は今更、青色が引いて、元の人間らしい白い肌が戻ってくる筈なのに、まだ肌が青いことに気付いた。
「…何これ…」

左手を包む、否、変えた青緑の結晶。
恐る恐る触ってみると、人の肉の柔らかさと温もりはなく、どうして両手を組んだ時に気付かなかったのだろうと思った。同時に、気付いたところで無駄だとも思った。
でも、さっきまで、何もなかったじゃない? これって一種の人類(この場合水の民ね)の進化?
鼻でせせら笑う。何が進化よ。得体の知れないものに対する気後れを覆い隠すものだということには、とっくに気付いていた。他人じゃなくて本人なんだから。
思わず私はばっと長袖を捲くる。

「…っ!!」

上腕二等筋、もう少しで肩にかかるというまでに、その結晶は広がっていた。
宝石のように照る、石の羅列。綺麗でも何でもない。宝石は要所要所に散りばめるから美しいのだ。大量に付けては、怯み魅力が半減するだけだ。
そんな最もらしいことを考えてみる。そんなことしてまた隠そうとする私。無駄だよ、あなたの恐怖にはもう気付いてるんだから。
まあ、そもそもこの石は最初から薄気味悪さしか感じないけど。

「何で…どうして…?」

石化はなったことはある。だが、こんな気味の悪い色の結晶には包まれなかった。石らしい自然な灰色だった。
見たこともないものへの畏怖に、私は顔から血の気が引いていくのを感じる。多分、今私の顔は青白い。
ぴしり。
先程聞いた、軽いラップ音が洞窟の中に響き渡る。
それだけで私は悟った。悟らざるを得なかった。この音は、この緑色の石が広がる音だ。さっき体の中から聞こえたというのは、正しかったのだ。
青白さに拍車がかかる。

「いや…」

ふるふると小刻みに手が震えている。恐怖。この島に来てから恐怖を覚えるなんて、どれだけ久し振りだろう。
ううん、違う。こんなの、恐怖じゃない。ちょっと寒さに震えてるだけ。ほら、また隠そうとする。
どれだけ心を偽ろうと、本心が出てくるのは言葉の方だった。

「気持ち悪い…」

私は振動行動を繰りかえす、ちがう、恐怖でふるえる手でほかの荷物にあったはねペンをふりあげて、

「気持ち悪い気持ちわるいきもちわるいぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」

思いっきり振り下ろした。

人間の姿じゃなきゃ駄目なのに。
あんな姿じゃ駄目なのに。
やっと戻れたと思ったのに。

なのに、なのに。

「これじゃ、お兄ちゃんに会えない」

自分でも思うほどに、とても抑揚のない声で、しかしとても悲痛な声で。
それほどまでに、この事象が私にとっては急を告げるものだったのだ。
緑の中でやけに鮮やかな血液が流れていた。ハロルドから負った切り傷はない。ただ、突き刺さったペンとひび割れた石の手だけが、そこにあった。
痛みなんてどうでもよかった。些細な事象過ぎた。それを上回る痛みがあったから。
私はペンを抜いた。先端に赤いインクが付いていた。
この石の色、どこかで見たことあると思ったら、支給品として入っていたあの…今私の胸にある石の、1つ前の姿の色に似ている。
私は1つの感情を持って、右手に持ったペンを、左手で服をはだけさせ露わになった胸部に、振り下ろす。
憎悪。お兄ちゃんに会う為の道を邪魔する全てのものへの憎しみ。感謝とは対極過ぎる感情。

何でみんな、私の邪魔をするの。お兄ちゃんと会って、何が悪いの。
人を殺すのがいけないの? 1人の為に、53人を犠牲にするのがいけないの?
人を殺すのが悪いことなんて、そんなの、人を殺したいなんて思ったことないからだ。リスクを犯してでも、本当に殺したいって思ったことないからだ。
それも知らないくせに、私の思いを否定して。
この気持ちはどうしようもないもの。心に嘘はない。出口がなくて、私の中で留まり続けている。
行き場のない感情に出会った時、人は善も悪も失くす。ただ、自分が「正しい」のだと認識する。
どんなに後で自分の行為を悔やんだって、その瞬間の心に、嘘はない。後悔はない。
ただ、ひたすらに正しいんだ。

右手はネルフェス・エクスフィアの直前で止まった。
ふるふると震えている。これこそ、恐怖なんかじゃない。馬鹿な行いをしようとした自分への、嘲笑。
出来ない。これは、お兄ちゃんの力をくれた、お兄ちゃんが助けてくれるようにしてくれた、大切な石だ。それを壊すなんて私には出来ない。
ごめんね、お兄ちゃん。大切なお兄ちゃんとの繋がりを離しちゃいそうだったよ。

「治さなきゃ」

ペンをゆっくりと戻し、1つ深呼吸をつく。大丈夫、平常心は取り戻している。自分の感情を確認して、目的と正しさを再確認する。
何とかこの病気を治す方法を探そう。これも利用すれば、敵の陣営に入り込むのも楽になるかもしれない。
幸い、戦闘には支障はない。石化していると言っても、自由に手は動かせるし、いざという時も応戦は出来る。
でも、まずは怪我の治療だ。
ここからD4を越えるまでどれくらいかかるかな。E4に行ければいいんだけど、封鎖されているし。
…大目に見て、2時間半。
今から3時間、9時までじっくり休もう。そして2時間半でD4を越える。
その前に間を使ってテルクェスで偵察して…どっちに人がいるのか見定めて。
それから、東に留まるか、西に行くか決めよう。

空と同じ色の、青い蝶が飛び立っていく。
そして私は再び、体に毒素を流し込む。



【シャーリィ・フェンネス 生存確認】
所持品:メガグランチャー
    ネルフェス・エクスフィア(セネルのアーツ系爪術を、限定的ながら使用可能)
    フェアリィリング
    UZI SMG(30連マガジン残り1つ、皮袋に収納しているが、素早く抜き出せる状態)
    ハロルドの首輪
状態:HP45% TP35% 冷徹 左手に刺し傷
   ハイエクスフィア強化 クライマックスモード使用不可
   限定的なエクスフィギュア化(再生能力のみ解放)
   永続天使性無機結晶症を発症(左腕から肉体が徐々にエクスフィア化。現在左腕がエクスフィア化)
基本行動方針:セネルと再会するべく、か弱い少女を装ったステルスマーダーとして活動し、優勝を目指す
第一行動方針:時間までテルクェスで島内を偵察しつつ、傷を回復させる
第二行動方針:偵察の合間にハロルドの首輪をいじってみる
第三行動方針:病気を回復させる方法・首輪を解除する方法を探す
現在地:D5の川の洞窟

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