凶牌の予蝶
午前11:30・C3村
ミントwith拡声器「ボスケテ(デフォルメ・無設定ではこのメッセージになります)」
同時刻・G3洞窟~C3直線間(想定では計画実行時E2・D2付近と予想。
麦茶吹いたロイド一味。
ロイド「オイ今の声って!」
影の薄っすい確かバンダナしてた男(名簿ではグリッドと表記)
「ああ…俺の記憶に間違いが無ければミントって無駄に最終兵器なボディしてる、フェロボンねーちゃんだ!」
何か瀕死だった男(名簿ではヴェry
「なんてこった!南に向かったと見せかけてC3村に戻り俺達を欺くとは…
後1時間G3のメモを手に入れるのが遅かったら危なかったぜ!!」
グリッド「しかし…あの弱々しい声は一体…っていうか気持ち儚げでほんのりエロス」
カイル「エ、エロ…?みみみ…ミントさんにあああんな事やこんな事やそんな事までミトスてめーぶっ殺す!
信じてたのに信じてたのに…決闘すんぞ決闘!首洗って巨大ロボ乗って待ってろや伯爵ゥゥゥゥ!!」
確かC3にいたような気がする奴(名簿ry
「オマイラモチツケつ旦 120%罠だから行くのはKOOLじゃないって。放置して上手いことクレス達とぶつかって貰おうぜ」
ロイド「アホはお前だ!そんなことしたらコレットがクレスに殺されるだろーが!!行きましょう隊長!!」
ヴェイグ「良く言ったロイド。それでこそG○Gの勇者だぜ!!」
カイル・ロイド・ヴェイグ先行開始
キール「…どーせ僕はダメ人間だよ。その上にクズとウスノロを足してもいい…ダメ人間だ…勝手にしろよ」
ネレイド(名簿は別名みたいだが興味なし)
「…ロイドさんが死んだらほぼ私達の負けですけどね。とっとと追いかけましょう」
残りメンバー、先行メンバーから遅れて移動開始。
ロイド「オイ今の声って!」
影の薄っすい確かバンダナしてた男(名簿ではグリッドと表記)
「ああ…俺の記憶に間違いが無ければミントって無駄に最終兵器なボディしてる、フェロボンねーちゃんだ!」
何か瀕死だった男(名簿ではヴェry
「なんてこった!南に向かったと見せかけてC3村に戻り俺達を欺くとは…
後1時間G3のメモを手に入れるのが遅かったら危なかったぜ!!」
グリッド「しかし…あの弱々しい声は一体…っていうか気持ち儚げでほんのりエロス」
カイル「エ、エロ…?みみみ…ミントさんにあああんな事やこんな事やそんな事までミトスてめーぶっ殺す!
信じてたのに信じてたのに…決闘すんぞ決闘!首洗って巨大ロボ乗って待ってろや伯爵ゥゥゥゥ!!」
確かC3にいたような気がする奴(名簿ry
「オマイラモチツケつ旦 120%罠だから行くのはKOOLじゃないって。放置して上手いことクレス達とぶつかって貰おうぜ」
ロイド「アホはお前だ!そんなことしたらコレットがクレスに殺されるだろーが!!行きましょう隊長!!」
ヴェイグ「良く言ったロイド。それでこそG○Gの勇者だぜ!!」
カイル・ロイド・ヴェイグ先行開始
キール「…どーせ僕はダメ人間だよ。その上にクズとウスノロを足してもいい…ダメ人間だ…勝手にしろよ」
ネレイド(名簿は別名みたいだが興味なし)
「…ロイドさんが死んだらほぼ私達の負けですけどね。とっとと追いかけましょう」
残りメンバー、先行メンバーから遅れて移動開始。
同時刻・位置不定(体力の消耗具合から考えてC3周辺で此方の手を伺っている可能性高し)
ティトレイ
「…鐘、ですかね…プププ…」
×××(口にするのもおぞましい)
「いやそれ俺のキャラだし。勝手に盗んな」
ティトレイ
「そんなことはどうでも良いからさっさと以下の選択肢から決めやがれハゲ。
この椅子の上に体育座りってのが窮屈でしょうがねーんだよ。こんなんで推理力が上がる奴なんて気が知れねーな」
×××(ハゲ)
「…声の主を…
1・解体して、やってきた奴も殺す<]
2・やってきた奴を先に殺して、刺殺する
3・放置して先に殺しにE2に行く→どうせ入れ違いになる→C3で全員斬首刑
…これ全部同じじゃね?まいっか」
ティトレイ
「…鐘、ですかね…プププ…」
×××(口にするのもおぞましい)
「いやそれ俺のキャラだし。勝手に盗んな」
ティトレイ
「そんなことはどうでも良いからさっさと以下の選択肢から決めやがれハゲ。
この椅子の上に体育座りってのが窮屈でしょうがねーんだよ。こんなんで推理力が上がる奴なんて気が知れねーな」
×××(ハゲ)
「…声の主を…
1・解体して、やってきた奴も殺す<]
2・やってきた奴を先に殺して、刺殺する
3・放置して先に殺しにE2に行く→どうせ入れ違いになる→C3で全員斬首刑
…これ全部同じじゃね?まいっか」
ティトレイ・×××、C3に向け移動開始
12時以後・C3村にて予定人員の全員集結及び戦力摩耗確認武力介入。
×××から魔剣を奪取し儀式執行。終了後ティトレイ・クレス殺害、しかる後消耗したロイド組と威力交渉開始。
×××から魔剣を奪取し儀式執行。終了後ティトレイ・クレス殺害、しかる後消耗したロイド組と威力交渉開始。
「…斯くして儀式は正否はともかく達成され、
(脱出・全滅等)後顧の問題に速やかに取りかかる…ってのが僕の現時点での最上だね」
C3を一望できる鐘楼から家々を俯瞰してミトスは言葉を締めた。
『C3に来てからの肝心な所が不明です』
「余計なお世話だ。状況を構成する要素が足りなくてここまでしか読み切れないんだよ」
そこから先は実際的予測ではなく希望的予測か悲観的予測しかできない。
ロイドとカイルは兎も角他の連中は碌に話もしていないので性格も読み切れないから若干都合良く納めるしかないが、
確実に読み切っているロイド、カイル、ティトレイを押さえれば多少の誤差はあれど先ほどの構想通りに事は運ぶだろう。
ミトスの狙いは人質を餌にロイド組を釣り、それを餌に生き残った参加者を残らず釣ることである。
ミクトランによって封鎖が始まったことにより、生き残った者はこの鐘に影響を受けざるを得ない。
もし西に取り残されれば、なにも出来ずに野垂れ死にだ。どんな人間だってそれは御免被る。
(脱出・全滅等)後顧の問題に速やかに取りかかる…ってのが僕の現時点での最上だね」
C3を一望できる鐘楼から家々を俯瞰してミトスは言葉を締めた。
『C3に来てからの肝心な所が不明です』
「余計なお世話だ。状況を構成する要素が足りなくてここまでしか読み切れないんだよ」
そこから先は実際的予測ではなく希望的予測か悲観的予測しかできない。
ロイドとカイルは兎も角他の連中は碌に話もしていないので性格も読み切れないから若干都合良く納めるしかないが、
確実に読み切っているロイド、カイル、ティトレイを押さえれば多少の誤差はあれど先ほどの構想通りに事は運ぶだろう。
ミトスの狙いは人質を餌にロイド組を釣り、それを餌に生き残った参加者を残らず釣ることである。
ミクトランによって封鎖が始まったことにより、生き残った者はこの鐘に影響を受けざるを得ない。
もし西に取り残されれば、なにも出来ずに野垂れ死にだ。どんな人間だってそれは御免被る。
C3に連中を落とし込んだ後の戦略が無いわけでもない。(ティトレイ達、ロイド達との三つ巴ならば)
鐘が鳴った後にコレットとミントは安全な場所に避難させて、二組の戦闘を観戦。
適当に減耗した参加者を集めたところをボコボコにすればいい。その為の鉛の鋼線は設置済みだ。
ただティトレイがミトスの存在をロイド達に明かす可能性はあるが…
(その時はイノセント・ゼロで一気に全員拘束するしかない)
ミトスが温存している最大の弾丸、イノセント・ゼロ。
麻痺、毒、術技封印、熱病、守備低下etc…戦闘領域全域の対象を複合異常状態に貶める天使術。
この視界良好なここから放てばC3村全域を確実に納めることが出来るだろう。
唯一の弱点である発生から発動までの隙もここでなら問題はない。
この位置ならば発生に気付いたとしても地上から鐘楼まで届き且つミトスに術止めのU・アタック級大ダメージを与える術は
ほぼ無いと言ってもいいから十中八九発動は確定的だが、しかし。
(確実とは言えないな。リカバーや異常耐性のアクセサリ等抜け道があるしな…何より…)
本当にこれでいいのか?ミトスはこの計画への不安を禁じ得ない。
鐘が鳴った後にコレットとミントは安全な場所に避難させて、二組の戦闘を観戦。
適当に減耗した参加者を集めたところをボコボコにすればいい。その為の鉛の鋼線は設置済みだ。
ただティトレイがミトスの存在をロイド達に明かす可能性はあるが…
(その時はイノセント・ゼロで一気に全員拘束するしかない)
ミトスが温存している最大の弾丸、イノセント・ゼロ。
麻痺、毒、術技封印、熱病、守備低下etc…戦闘領域全域の対象を複合異常状態に貶める天使術。
この視界良好なここから放てばC3村全域を確実に納めることが出来るだろう。
唯一の弱点である発生から発動までの隙もここでなら問題はない。
この位置ならば発生に気付いたとしても地上から鐘楼まで届き且つミトスに術止めのU・アタック級大ダメージを与える術は
ほぼ無いと言ってもいいから十中八九発動は確定的だが、しかし。
(確実とは言えないな。リカバーや異常耐性のアクセサリ等抜け道があるしな…何より…)
本当にこれでいいのか?ミトスはこの計画への不安を禁じ得ない。
もし、もし第三勢力が、特にあの化物が鐘を鳴らす前にC3に来れば計画は一気に消滅する。
確かに鐘が鳴った後なら、ティトレイ・ロイドが集まってからなら不確定要素の介入は歓迎だ。
だが、11:30より前にここに来られては計画はお仕舞いだ。
ミントが鐘でなければこの計画は成立しない。
コレットは声を出せないし僕が喋っても簡単に罠に飛び込んできてくれるとは思えない。
生きたミントの悲痛な肉声は必須だ。それまでは何としてもミントは死守しなければならないのだが…
この状況下で午前中に化物がここに来たとする。
ミントは動かせないし今ひとつ命令の利きが悪いコレットは役に立たないから僕が戦うしかない。
ソーディアンを手にしたから単体でも勝ち目がない訳ではないが、
消耗した僕にその後の計画を遂行する戦力が残るとは思えない。僕が一番に脱落する最悪の形だ。
確かに鐘が鳴った後なら、ティトレイ・ロイドが集まってからなら不確定要素の介入は歓迎だ。
だが、11:30より前にここに来られては計画はお仕舞いだ。
ミントが鐘でなければこの計画は成立しない。
コレットは声を出せないし僕が喋っても簡単に罠に飛び込んできてくれるとは思えない。
生きたミントの悲痛な肉声は必須だ。それまでは何としてもミントは死守しなければならないのだが…
この状況下で午前中に化物がここに来たとする。
ミントは動かせないし今ひとつ命令の利きが悪いコレットは役に立たないから僕が戦うしかない。
ソーディアンを手にしたから単体でも勝ち目がない訳ではないが、
消耗した僕にその後の計画を遂行する戦力が残るとは思えない。僕が一番に脱落する最悪の形だ。
化け物程ではないが存在の不明な3人も危険だ。
どう見てもマグニスと同型パワーファイターであろう、トーマ。
なにやらミクトランとホットラインを持っていた節のあるリオン=マグナス。
もう1人はどう見ても一般人だろうから良いとして不確定要素3人は少し多い。
ミトスがリオンと接触したとき、アトワイトが同族たるシャルティエに聞いた数少ない情報曰く、
リオンはマーダーであるらしい。
目の前で女を斬られれば(このゲームにおいて)普通やることは決まっている。
そんな男は24時間前に北東部を南下した。
グリッドとヴェイグの行動隊形を見るに、恐らく後詰めが居る。(少なくともあの時点ではいた)
情報としてはこれだけ。読むには足りなすぎる。
どう見てもマグニスと同型パワーファイターであろう、トーマ。
なにやらミクトランとホットラインを持っていた節のあるリオン=マグナス。
もう1人はどう見ても一般人だろうから良いとして不確定要素3人は少し多い。
ミトスがリオンと接触したとき、アトワイトが同族たるシャルティエに聞いた数少ない情報曰く、
リオンはマーダーであるらしい。
目の前で女を斬られれば(このゲームにおいて)普通やることは決まっている。
そんな男は24時間前に北東部を南下した。
グリッドとヴェイグの行動隊形を見るに、恐らく後詰めが居る。(少なくともあの時点ではいた)
情報としてはこれだけ。読むには足りなすぎる。
もし北の橋を渡って24時間遅れで3人がC3に来たら?
3人とも全員マーダーで僕と戦闘になったら?
3人が南の橋を渡ってG3の演出を滅茶苦茶にされたら?
もしロイド組と衝突してC3行きを奴らが物理的に断念したら?
3人とも全員マーダーで僕と戦闘になったら?
3人が南の橋を渡ってG3の演出を滅茶苦茶にされたら?
もしロイド組と衝突してC3行きを奴らが物理的に断念したら?
危険の種はそこら中に広がっている。危険だ。策士の策ではない。
(だがもう時間がない…ミクトランに頼み込むよりかはまだ可能性がある)
ミトスは自分の経験から鑑みて、ミクトランの言を信じていない。
この点に関しては奇しくも戦友であるユアンと同意見であった。
ミトスは自分の経験から鑑みて、ミクトランの言を信じていない。
この点に関しては奇しくも戦友であるユアンと同意見であった。
何なら、このゲームで死んだ者全てを蘇生させた後で、各人の故郷に送り返してやる―――――――
ミクトランはそう言った。
莫迦の狂言としか思えない。そんなことが簡単に出来たら最初から僕だってやっている。
エターナルソードで時間を遡り、マーテルの死ぬ歴史を回避できれば
わざわざ4000年もまだるっこしいことをする必要はなかったのだから。
歴史を操るのは禁忌中の禁忌に他ならない。
この島で死んだマーテルが生き返っても元の時代に戻った彼女は歴史通りに殺されるだろう。それでは意味がない。
ならばマーテルが死ぬ歴史を変えれば、その歴史の上にいる僕の存在が危うい。
時間は可逆だが歴史は不可逆、それが時間を操る者の理だ。
ミクトランがどうやって死ぬべき歴史を甦らせるのか、そのビジョンが見えてこないのだ。
時空の理を司るオリジンを黙らせる形も見えてこない。
あの場所で見せた力とこの状況を作り出した力だけではそれが可能だと信じるには大分足りない。
ミクトランはそう言った。
莫迦の狂言としか思えない。そんなことが簡単に出来たら最初から僕だってやっている。
エターナルソードで時間を遡り、マーテルの死ぬ歴史を回避できれば
わざわざ4000年もまだるっこしいことをする必要はなかったのだから。
歴史を操るのは禁忌中の禁忌に他ならない。
この島で死んだマーテルが生き返っても元の時代に戻った彼女は歴史通りに殺されるだろう。それでは意味がない。
ならばマーテルが死ぬ歴史を変えれば、その歴史の上にいる僕の存在が危うい。
時間は可逆だが歴史は不可逆、それが時間を操る者の理だ。
ミクトランがどうやって死ぬべき歴史を甦らせるのか、そのビジョンが見えてこないのだ。
時空の理を司るオリジンを黙らせる形も見えてこない。
あの場所で見せた力とこの状況を作り出した力だけではそれが可能だと信じるには大分足りない。
ミクトランが願いを叶える気がない、と考えるほうが理に沿っている。
もしマーテルが生き返り、且つマーテルが死んだ歴史を変えることが出来るとするなら、
それは彼の4000年の否定に他ならない。
もしマーテルが生き返り、且つマーテルが死んだ歴史を変えることが出来るとするなら、
それは彼の4000年の否定に他ならない。
『どうしました?』
「いや、少し下らないことを考えただけだ」
ミトスは首を覆った(約半分とはいえミトスの体には十分マントの大きさだ)スカーフを指で弄ってみる。
絶望的な状況に少しナーバスになったのか?
とにかく情報も戦力も物資も何もかもが足りない。
いや、別にマーテルを諦めて本気で優勝だけに狙いを絞れば十分に事足りるのだが…
ミトスの目指すべき目標が恐ろしく高いのだ。
「いや、少し下らないことを考えただけだ」
ミトスは首を覆った(約半分とはいえミトスの体には十分マントの大きさだ)スカーフを指で弄ってみる。
絶望的な状況に少しナーバスになったのか?
とにかく情報も戦力も物資も何もかもが足りない。
いや、別にマーテルを諦めて本気で優勝だけに狙いを絞れば十分に事足りるのだが…
ミトスの目指すべき目標が恐ろしく高いのだ。
こんな不安定で何時破綻しても文句を言えないような戦略を立てなければいけないのも偏にそれが原因である。
戦略には2つの選び方がある。
想定される最大の損害が最小になるように決断を行う戦略と、
想定される最小の利益が最大になるように決断を行う戦略の2つだ。
平たく言えばリスク軽減に重きを置くか、リターン増加に重きを置くかである。
通常の戦争ならば前者を選ぶミトスが選んだのは後者であった。
ミトスは自らの目標に追い詰められて博奕をせざるを得ない状況にいるのである。
だからといって退く気はない。もし自分だけが生き残ったとしても、コレットが死ねば戻っても詰んでいる。
ここで出来るならば、ここで何とかしなければならない。
想定される最大の損害が最小になるように決断を行う戦略と、
想定される最小の利益が最大になるように決断を行う戦略の2つだ。
平たく言えばリスク軽減に重きを置くか、リターン増加に重きを置くかである。
通常の戦争ならば前者を選ぶミトスが選んだのは後者であった。
ミトスは自らの目標に追い詰められて博奕をせざるを得ない状況にいるのである。
だからといって退く気はない。もし自分だけが生き残ったとしても、コレットが死ねば戻っても詰んでいる。
ここで出来るならば、ここで何とかしなければならない。
そこまで追い詰められたミトスはその執念でここまで状況を運んできた。
ミトスは考える。今予定を繰り上げてミントを無理矢理鳴かせててはどうか?
そうすればロイド達はおろかティトレイ達を回復不完全な状態でここにおびき寄せることが出来る。
そうすれば確実に、少なくとも11:30に鳴らすよりは高確率で現状の戦力で2つのパーティを撃破できる。
早ければ早いほど確実に利益を手にすることが出来る。この運気の流れが変わる前に手を打てば、打てば。
ミトスは考える。今予定を繰り上げてミントを無理矢理鳴かせててはどうか?
そうすればロイド達はおろかティトレイ達を回復不完全な状態でここにおびき寄せることが出来る。
そうすれば確実に、少なくとも11:30に鳴らすよりは高確率で現状の戦力で2つのパーティを撃破できる。
早ければ早いほど確実に利益を手にすることが出来る。この運気の流れが変わる前に手を打てば、打てば。
ミトスは拳を握ってその誘惑に耐えた。1つの根拠のない妄想、ある種の予感。第六感が告げている。
まだ早い。
根拠は特にない。
根拠は特にない。
「…本当に下らないな」
ミトスは眉間を揉んで思考を現実の方向に向けた。理屈を練ってみる。
敵の参謀が慎重な性格だったら、ある程度は回復しなければ来ないかも知れない。
しかし遅すぎればティトレイ達がしびれを切らして単独先行するかも知れない。
その限界線として正午の30分前に予定時刻を決めた。変更の要はない。
ミトスは眉間を揉んで思考を現実の方向に向けた。理屈を練ってみる。
敵の参謀が慎重な性格だったら、ある程度は回復しなければ来ないかも知れない。
しかし遅すぎればティトレイ達がしびれを切らして単独先行するかも知れない。
その限界線として正午の30分前に予定時刻を決めた。変更の要はない。
必要なことは既にやっており、今はすることが何もない。それがもどかしかった。
(ゼロスかマグニスかクラトスかユアンが使えたら午前中にも仕事はあったんだがな)
とにかく別働隊を出す戦力がないことが痛い。もし出せたらやることは決まっている。
まずD2・D3の高台に伏兵を配置する。
現状のロイド組がどれだけの規模であるかは分からないが、恐らくロイド・カイルを含めた先行部隊が
突出してC3に入る形になるのは想像に難くない。
少なくとも全員が最大速度の7割以上で行軍すれば魔術師系と戦士系の移動速度限界の差によって必ず距離が開く。
上手くいけば丸々後衛を取り残して前線が突出するという贅沢な状況が出来るかも知れない。
この血が上って突出した間抜けの前衛を高台の上でやり過ごして、トロトロと遅れてやってきた薄着の後衛を伏撃で半殺しにする。
前衛の相手はティトレイに任せてあとは情報を奪うなり人質にするなり縦横無尽に利用できる。
そもそもまともに前衛後衛を整えた隊列を整えたパーティとティトレイ達がぶつかれば
ティトレイ達戦闘系のみのパーティでは敗北は免れない。
石・鋏各Lv9だけで石・鋏・紙各Lv6の混合部隊に挑む様なものだ。
これではロイド組に余力が残ってしまう。
まずは石と石で衝突して欲しいミトスとしては先に別働隊でロイド組の魔術師を叩いておきたいという構想があった。
(ゼロスかマグニスかクラトスかユアンが使えたら午前中にも仕事はあったんだがな)
とにかく別働隊を出す戦力がないことが痛い。もし出せたらやることは決まっている。
まずD2・D3の高台に伏兵を配置する。
現状のロイド組がどれだけの規模であるかは分からないが、恐らくロイド・カイルを含めた先行部隊が
突出してC3に入る形になるのは想像に難くない。
少なくとも全員が最大速度の7割以上で行軍すれば魔術師系と戦士系の移動速度限界の差によって必ず距離が開く。
上手くいけば丸々後衛を取り残して前線が突出するという贅沢な状況が出来るかも知れない。
この血が上って突出した間抜けの前衛を高台の上でやり過ごして、トロトロと遅れてやってきた薄着の後衛を伏撃で半殺しにする。
前衛の相手はティトレイに任せてあとは情報を奪うなり人質にするなり縦横無尽に利用できる。
そもそもまともに前衛後衛を整えた隊列を整えたパーティとティトレイ達がぶつかれば
ティトレイ達戦闘系のみのパーティでは敗北は免れない。
石・鋏各Lv9だけで石・鋏・紙各Lv6の混合部隊に挑む様なものだ。
これではロイド組に余力が残ってしまう。
まずは石と石で衝突して欲しいミトスとしては先に別働隊でロイド組の魔術師を叩いておきたいという構想があった。
(いっそ僕が別働隊として…いや、それでは人質を守れない)
対×××・カイル用のカードであるミント、対ロイド用のカードであるコレットの確保は必須条件だ。
対×××・カイル用のカードであるミント、対ロイド用のカードであるコレットの確保は必須条件だ。
人員があと1人…それが無理ならせめてコレットがまっとうに使えれば問題ないのだが。
下らない。無い物ねだりに、常軌を逸した博奕。砂上の楼閣のような計画。
これだけの無理が通ったとしてもまだ大願成就には程遠い、ミトスはそう判断していた。
足りない。
ティトレイ達とロイド組は(タイミングの誤差は別にして)確実にC3に来る。
漁夫の利を狙うのはそう難しいことではない。
昨日の行動によって、既に手持ちのカードだけでもストレートフラッシュ位は完成している。
足りない。
そんなものでは全然足りない。
ファイブカードを狙うくらいの博奕を張らねば張らない。
しかしジョーカーは何処にあるのか、どこに来るのか、
相手に高役が入る前にやはり手持ちの役で勝負するか、ミトスはその呼吸のタイミングを計りかねていた。
これだけの無理が通ったとしてもまだ大願成就には程遠い、ミトスはそう判断していた。
足りない。
ティトレイ達とロイド組は(タイミングの誤差は別にして)確実にC3に来る。
漁夫の利を狙うのはそう難しいことではない。
昨日の行動によって、既に手持ちのカードだけでもストレートフラッシュ位は完成している。
足りない。
そんなものでは全然足りない。
ファイブカードを狙うくらいの博奕を張らねば張らない。
しかしジョーカーは何処にあるのか、どこに来るのか、
相手に高役が入る前にやはり手持ちの役で勝負するか、ミトスはその呼吸のタイミングを計りかねていた。
『ミトス』
突然アトワイトが非常に軍人らしいアクセントで言葉を発した。
ソーディアンとしての彼女がこういった口調になったことはほとんど無い。
気怠そうにミトスが青い光を目で追いながら生返事をする。焦りを見せる気は無い。
『お困りですか?』
「別に」
『具体的ではないですが、打開案が無いわけでもありません』
ミトスは目を細めた。どうにも洞窟での一件以降アトワイトの態度は忠実、その一言に尽きる。
ミトスの言葉によって増幅された彼女の中の自責の念は既に彼女だけで支えられる重さではなくなっていた。
アトワイトは2つの方法によってそれから逃避することを選んでいる。
『コレットを使いましょう』
「それが出来たらやっている。あれはもう器以外には使えないよ」
今のコレットは人形ではあっても自動人形とは言い難い。それほど役に立たない。
コレットはたった1つの思惑でミトスに付き従っている。
それはアトワイトの逃避法論の1つであった。
何も考えずに、ただ人形のようにミトスに付き従う。それだけだった。
その効能もたった1つ。自らが負った罪、或いは矛盾への責任転嫁である。
突然アトワイトが非常に軍人らしいアクセントで言葉を発した。
ソーディアンとしての彼女がこういった口調になったことはほとんど無い。
気怠そうにミトスが青い光を目で追いながら生返事をする。焦りを見せる気は無い。
『お困りですか?』
「別に」
『具体的ではないですが、打開案が無いわけでもありません』
ミトスは目を細めた。どうにも洞窟での一件以降アトワイトの態度は忠実、その一言に尽きる。
ミトスの言葉によって増幅された彼女の中の自責の念は既に彼女だけで支えられる重さではなくなっていた。
アトワイトは2つの方法によってそれから逃避することを選んでいる。
『コレットを使いましょう』
「それが出来たらやっている。あれはもう器以外には使えないよ」
今のコレットは人形ではあっても自動人形とは言い難い。それほど役に立たない。
コレットはたった1つの思惑でミトスに付き従っている。
それはアトワイトの逃避法論の1つであった。
何も考えずに、ただ人形のようにミトスに付き従う。それだけだった。
その効能もたった1つ。自らが負った罪、或いは矛盾への責任転嫁である。
コレットの場合、ミトスの手によって「守るべきリアラを自らの手で殺す」という現象によって彼女の論理は破綻した。
これが唯の機械なら機能を停止してしかり、G3に取り残されるべきである。
しかし彼女は自己を保たねばならなかった。唯の天使としての本能だった。
故に彼女のロジックは1つの解決策を生み出す。
「自らがリアラを殺した」のではなく「ミトスの指示によって彼女を殺した」と自分を改竄した。
ミトスの配下にいる限り、彼女はリアラを殺したと云う責任をミトスに押しつけることが出来るのだ。
そしてプログラムの下で目を瞑り耳を塞ぎ考えることを止めている彼女の意志も大してプログラムと変わらない。
考え始めれば、彼女が彼女として戻れば、リアラを殺したという現実との対面は避けられない。
現実と向かい合う強さは、今の彼女には残っていなかった。
しかし、完全に人形として全てを諦めることが出来るほど、コレットは弱くなることも出来ない。
これが唯の機械なら機能を停止してしかり、G3に取り残されるべきである。
しかし彼女は自己を保たねばならなかった。唯の天使としての本能だった。
故に彼女のロジックは1つの解決策を生み出す。
「自らがリアラを殺した」のではなく「ミトスの指示によって彼女を殺した」と自分を改竄した。
ミトスの配下にいる限り、彼女はリアラを殺したと云う責任をミトスに押しつけることが出来るのだ。
そしてプログラムの下で目を瞑り耳を塞ぎ考えることを止めている彼女の意志も大してプログラムと変わらない。
考え始めれば、彼女が彼女として戻れば、リアラを殺したという現実との対面は避けられない。
現実と向かい合う強さは、今の彼女には残っていなかった。
しかし、完全に人形として全てを諦めることが出来るほど、コレットは弱くなることも出来ない。
故に彼女は人形としても破綻を続けている。
そしてその破綻を続けている彼女は、一匹の虫を見ていた。
そしてその破綻を続けている彼女は、一匹の虫を見ていた。
目の見えぬもう1人の彼女もそれが彼女に近づくのをハッキリと見ていた。
それは彼女の言葉で言うならば、唯のマナの塊だったから。
それは彼女の言葉で言うならば、唯のマナの塊だったから。
『私がコレットを直率します』
「僕が命令しても、お前が命令しても状況はさして変わらないよ」
ミトスはため息を付いた。首を鳴らして嫌な音を出してみる。
今見たのは何だったか…何処かで見たように思うのだが。
『はい――――そうではありません。ソーディアン・ベルセリオスが行った機能を私が彼女で行います』
「…何が言いたい?」
「僕が命令しても、お前が命令しても状況はさして変わらないよ」
ミトスはため息を付いた。首を鳴らして嫌な音を出してみる。
今見たのは何だったか…何処かで見たように思うのだが。
『はい――――そうではありません。ソーディアン・ベルセリオスが行った機能を私が彼女で行います』
「…何が言いたい?」
アトワイトもコレットと同様に、ミトスの道具となることで責任から逃避しようとしている。
しかし、アトワイトの場合それが積極的だ。
エクスフィアによって彼女の武具としての価値が高まったからであろう。
マリアン、ゼロス、C3にスタン、カイル、リアラにミント…彼女はここに至るまで無力すぎた。
しかし、今の彼女は酔い痴れるに十分な機能の促進を実感していた。
第一形態から第二形態へとなったときのように。
力は人を惑わせる。それはソーディアンでも例外ではない。
慚愧、後悔、煩悶…それらの感情、それが感情と呼べるのであれば、を
エクスフィアが喰らっているのも理由の1つかも知れない。
今エクスフィアを奪われれば、彼女もまた自分の罪を1人で背負わなければならなくなる。
力も失う。それが今の彼女には耐えられなかった。
道具であれば、彼女は何もかもを見なくて済む。
ソロンより解放されたディムロスを羨ましがる気は彼女にはなかった。そんな感情は直ぐに喰われてしまうから。
しかし、アトワイトの場合それが積極的だ。
エクスフィアによって彼女の武具としての価値が高まったからであろう。
マリアン、ゼロス、C3にスタン、カイル、リアラにミント…彼女はここに至るまで無力すぎた。
しかし、今の彼女は酔い痴れるに十分な機能の促進を実感していた。
第一形態から第二形態へとなったときのように。
力は人を惑わせる。それはソーディアンでも例外ではない。
慚愧、後悔、煩悶…それらの感情、それが感情と呼べるのであれば、を
エクスフィアが喰らっているのも理由の1つかも知れない。
今エクスフィアを奪われれば、彼女もまた自分の罪を1人で背負わなければならなくなる。
力も失う。それが今の彼女には耐えられなかった。
道具であれば、彼女は何もかもを見なくて済む。
ソロンより解放されたディムロスを羨ましがる気は彼女にはなかった。そんな感情は直ぐに喰われてしまうから。
『はい――――私が彼女を逆に支配・運用します。今の私と今の彼女ならば、不可能ではありません』
人の形をしていない人形と化したアトワイトの具申と同時に、
人質を置いた家で一瞬魔力が弾けた。
ミトスがそれが滄我と呼ばれるものの波動であることを理解し、
あの化物がマシンガンより放った青い弾丸と、今通り過ぎた青い蝶を結びつけたのはほぼ同時刻だった。
人質を置いた家で一瞬魔力が弾けた。
ミトスがそれが滄我と呼ばれるものの波動であることを理解し、
あの化物がマシンガンより放った青い弾丸と、今通り過ぎた青い蝶を結びつけたのはほぼ同時刻だった。
【ミトス=ユグドラシル 生存確認】
状態:TP85% ミント殺害への拒絶反応
所持品:エクスフィア強化S・アトワイト ミスティシンボル
大いなる実り 邪剣ファフニール ダオスのマント
基本行動方針:マーテルの蘇生
第一行動方針:ミント達の元へ向かい、戦略の立て直し
第二行動方針:C3村でティトレイ達とロイド達を戦わせて両サイドを消耗させる(可能ならシャーリィを巻き込む)
第三行動方針:最高のタイミングで横合いから思い切り殴りつけて魔剣を奪い儀式遂行
第四行動方針:蘇生失敗の時は皆殺しにシフト
現在位置:C3村・鐘楼最上部
状態:TP85% ミント殺害への拒絶反応
所持品:エクスフィア強化S・アトワイト ミスティシンボル
大いなる実り 邪剣ファフニール ダオスのマント
基本行動方針:マーテルの蘇生
第一行動方針:ミント達の元へ向かい、戦略の立て直し
第二行動方針:C3村でティトレイ達とロイド達を戦わせて両サイドを消耗させる(可能ならシャーリィを巻き込む)
第三行動方針:最高のタイミングで横合いから思い切り殴りつけて魔剣を奪い儀式遂行
第四行動方針:蘇生失敗の時は皆殺しにシフト
現在位置:C3村・鐘楼最上部
※ミトスはシャーリィが未だフィギュア化していると思っています
【ソーディアン・アトワイト】
状態:エクスフィア寄生による感情の希薄化 自分の犯した罪からの逃避 力を失う事への恐れ
基本行動方針:積極的にミトスに従う(何も考えたくない)
状態:エクスフィア寄生による感情の希薄化 自分の犯した罪からの逃避 力を失う事への恐れ
基本行動方針:積極的にミトスに従う(何も考えたくない)
【ミント・アドネード 生存確認】
状態:TP5% 失明 帽子なし 重度衰弱 左手負傷(処置済) 左人差指に若干火傷
所持品:拡声器 サック(ジェイのメモ サンダーマント)
第一行動方針:…どうすれば…
第ニ行動方針:クレスがとても気になる
第三行動方針:仲間と合流
現在位置:C3の村の民家
状態:TP5% 失明 帽子なし 重度衰弱 左手負傷(処置済) 左人差指に若干火傷
所持品:拡声器 サック(ジェイのメモ サンダーマント)
第一行動方針:…どうすれば…
第ニ行動方針:クレスがとても気になる
第三行動方針:仲間と合流
現在位置:C3の村の民家
【コレット・ブルーネル 生存確認】
状態: 無機生命体化
所持品:苦無(残り1) ピヨチェック ホーリィスタッフ
基本行動方針:防衛本能(自己及びミトスへの危機排除。若干プログラムにエラーあり)
第一行動方針:ユグドラシルの言うことを聞く?
現在位置:C3の村の民家
状態: 無機生命体化
所持品:苦無(残り1) ピヨチェック ホーリィスタッフ
基本行動方針:防衛本能(自己及びミトスへの危機排除。若干プログラムにエラーあり)
第一行動方針:ユグドラシルの言うことを聞く?
現在位置:C3の村の民家