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  • 世界への大呼 -Restart Newgame-

テイルズオブバトルロワイアル@wiki

世界への大呼 -Restart Newgame-

最終更新:2019年10月13日 21:05

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世界への大呼 -Restart Newgame-


神の威光は、地上の穢れた罪科を詳らかに明かす様にして大地にかかっていた霧を一掃した。
久しく見なかった空はとうに全天に黄みがかっており、次第に日に橙が架かり始めている。
既に夕を刻みつつあるこの空に、一つの黒い影が高く立つ。
其は吉兆を呼ぶものにして不吉を運ぶもの。
其は黒き羽根を撒き散らしながら太陽を称えるもの。
其は神の斥候にして賢を持ちながら誑言を手繰るもの。

昼と夜の境界に現れ、逢魔時を告げるかのようにそれは彼らの前に現れた。

クレス=アルベインは凝視する。自らに雷を落とした、斬り殺すに値しない滓の如きものを。
アトワイト=エックスは仮初の眼球に捉える。自らを救った、自分と関わる理由の無いものを。
ヴェイグ=リュングベルは視界に納める。来訪を約束されていながらも、乱入と呼ぶに相応しいものを。
ロイド=アーヴィングは認識する。記憶の隅の隅の隅、忘却の果てから自分と同じ羽根と共に帰ってきたものを。
其れは、その場にいた誰も彼もよりも弱かった。
実力が無い。そしてここに来る前に潜り抜けた死線の数が絶望的に足りない。
火薬庫に火が付きかけたこの一触即発の状況において、其れは本来誰彼からも一顧だにされるはずの無かったものだ。

だがこの刹那、揃いも揃った誰も彼もが盆暗とばかりに其のものに囚われた。

白と橙の夕入りを背負った黒い羽根と蒼い雷光は対照的に見るものをひきつける。
あまりにも都合よくあまりにも派手に現れた其れはただ見得を切るだけで、混沌の中心に居座ってしまった。
視線と共に伝わる動揺、驚愕、疑惑、殺気etc。その全てを神経の奥底で感じ取りながら其れは獰猛に笑った。

(いいね、刺すようにびっしり見てやがるのが背中まで伝わる。
 この俺如きを、見てやがる。つまりここは俺の晴れ舞台…………愉しまなきゃ損ってか)

今や誰もがその動向を見極めざるを得ない状況で、
音速の貴公子グリッドは今この瞬間、疾風迅雷の速さでその中心を簒奪した。
ああ、この愚者にこの場を収める奇跡はあるか。
あるだろうさ。ここにグリッドが立ったことが一つ。
この能無しが今この場の全てを挽きつけていることそのものが、既に二つ。
三度の奇跡など、もはや驚くにも値しない。
それに例え奇跡が舞い降りなくても、こいつは平然と奇跡をでっち上げるのだから。




「グリッド……なのか?」
光によって舞い上がった土埃と白い霧がようやく散り散りとなって開けてきた。
この光景の中に映る彼の姿に、ヴェイグは自然に疑問を漏らしていた。
今までと変わらぬ服装、体型。半壊した民家の上に立つのはグリッド以外の何者でもない。
だが、ヴェイグは迂闊に声をかけることができなかった。
目の前の男を、グリッドと呼んでいいのだろうか。それほどまでに現実と記憶の彼は乖離していた。
浮き淀む風に戦ぐ黒の羽根と無数の傷跡は確かに視覚的に一番の痕跡と言える。
しかし真にヴェイグが何よりも違うと思えたのは、グリッドが纏う見えざる全て。
揺らがない瞳、震えない身体。ムラのあった熱は全て重量感を持って自信と化している。
最後に分かれたE2からまだ数時間しか経ってない。その僅かな時間に人はここまで変わるのだろうか。
いったいグリッドに何があったのか。過去の彼を知る者なれば誰もが考えてしまいたくなるが、
そんな悠長なことを許すほど状況は甘くは無い。
「グリッド、お前……その羽根!?」
ロイドが半ば呆然としたように叫ぶ。
無理からぬ疑問だった。その変化を納得できるからこそ理解ができない。
目の前の人物はただのヒトだったはずだ。決して、その羽根を持っているはずが無い。
想像したこともなかった新しい天使はロイドの方を向いて、文字通り見下しながら言った。
「ん? あーーーー…………これか? うーん、まあ、その…イメチェン?
 おお、そうそう! ただのイメチェンだ。気にするな」
答えられた二人は薄っすらと口をあけて呆然とする他無い。
ロイドが覚悟の覚悟を決めて至ったその領域に、グリッドは踏み込んだ。
それほどのことがイメチェンの一言なんぞで済む筈が無い。
おちゃらけたようなグリッドの振る舞いに、ロイドには看過できなかった。
「お前、分かってんのか!? どうやって手に入れたかは知らねえけど、
 “俺を知っておきながら”それを手にするってことがどういう意味か分かってんのかよ!!」
今にも走り出そうとするロイドの腕をヴェイグは慌てて掴み直した。
捕まえる手からロイドの怒りはヴェイグに伝わっていく。
痛覚の否定、異端なる不老、人間を超える進化……無機生命体としての天使に与えられるその恩恵は凄まじい。
だが対価なしに得られるものなど無い。人の駆動限界を超えた先にあるのは、人では成し得ない末路しかない。
それを何人もの天使がこの舞台で示した。ジェイから聞いたクラトスも、グリッド本人から聞いたユアンもそこに埋没した。
そして何よりもロイド本人が人としての末路を超えてその袋小路に至りかけている。
グリッドはそれらを知っているはずだ。知っていて、踏み込むことそのものがロイドには許しがたかった。
いや、許す云々とは違うかもしれない。
“自分が追い詰められて追い詰められてたどり着いた決意の形、その域に勝手に踏み込まれたことが悔しかったのか”。
最終領域に土足で割って入られた嫌悪感。それを、よりにもよって一番温いであろうこの男に。
追い詰められたロイド自身が気付かぬうちに澱として溜め込んでいた、仲間の過小評価……それが露出したとも言える。




ロイドが自分を“見下している”ことを肌で理解し、グリッドは歯を軋らせた。
無論見下されたことへの怒りにではない。その評価は正しいのだからそこに怒る筋合いはない。
本家本元の天使にしてみれば付け焼刃の天使化など評価対象外だろう。
そしてロイドが自分と同じくらいにバカなのはある種理解している。
ロイドはどうしようもなくこれ以上ないほどにロイドとして暴走している。それはいい。
「分かってるに決まってんだろ? 俺が超絶にパゥアアップしたってことだよ。
 悪いが他の奴等がどうなったかなんて知らんな。下らないジンクスなんて犬の餌にでもしとけ」
許せないのは、“そのロイドのバカさをピエロに仕立て上げて愚かさを笑うしかないこの構図”だ。
一体どこがどうなってこんなふざけたシーンが出来上がったのかは分からないが、一枚絵として見ただけで腹が立つ光景だった。
こいつにはこいつの信念がある。譲れない願いがある。
その為に仲間の輪を外れてロイドはここまで一人で来た。もしこれが英雄譚ならばここはその覚悟を褒めるべき所だ。
それが今では、振り切ったはずの仲間に捕まえられて身動き取れない有様。
グリッドが割って入らなかったら、コレットは死んでいたかもしれない。
結果、迷惑を掛けないようにと手放した仲間に妨害されて哀れ大切な人は死んでしまいましたとさ。
(ザケんな……そんな下らないオチなんざ要らないんだよボケが!!)
ヴェイグも間違ったことをしていない。ロイドを守り、止めたかっただけだ。
残り二人も恐らくは間違ったことをした訳ではないだろう。
全員が全員正しいと信じた行動を取ってるはずなのに、こうやって高い目線で見ればただの三文芝居だ。
答を得た今だからこそグリッドはハッキリと認識できる。

何がどうなろうが、ロクなことにならない世界。やはり此処は異常だ。

グリッドは鼻でフンと軽く息を流した。
否、バトルロワイアルとして視ればこれも正常だ。故に何が正しく何が間違っているか……正誤の判定なぞは意味がない。
重要なのは唯一つ。この状況が“心底面白くないということ”。




「グリッド、お前な!」
言いたいことが伝わっていないと感じたロイドは立ち上がろうとするが、やはりヴェイグの腕に押さえつけられる。
「放せヴェイグ!!」
「馬鹿が、今動けば……!」
ヴェイグが言い終わる前にロイドが腕を振り切ってヴェイグの手を払う。
その瞬間、クレスがスイッチが入ったかのように一気に動き出した。
その眼の内にはコレットが……いや、クレスにとってミントである彼女が映っていた。
ロイドの動きによって均衡が崩れ、弾かれたようにクレスがコレットめがけて走りだす。
グリッドという存在を測りかねて、もう少しこの均衡を保持したかったヴェイグの期待は辛くも打ち砕かれる。
(不味……逃げ……)
グリッドという乱入者の存在などクレスの殺気を一身に受けているアトワイトには殆ど眼中に入っていなかった。
出力・精度ともに話に聴いていた程のものではなかったが発動したことには変わりはない。
既にこの場に光は満ちた以上、アトワイトがこの場に留まる理由はない。
役目は終わり、後は鐘楼まで逃げ帰るだけでいい。彼女が先ほどまで切に切に願っていた瞬間だったはずだ。
だが、その時に至っても彼女に喜びなどありはしない。
あるのは“喰われる”というのが一番しっくりくるだろう、数分後の自分に訪れる未来への恐怖。
クレスのどす黒い情念を受けて沸き立つ恐怖が足首をつかんだようにして彼女をこの場から離さない。
血糊で真っ赤に染めた瞳は、狂いながらも確実に彼女だけを正確にとらえている。
戦場に立つ者として、彼女はハッキリと理解している。
時空を捻じ曲げて剣を振るうこの殺人鬼にとって距離など意味を持たない。
どこに逃げようとも彼女の立つ位置は既に間合いの中だ。
漸く足を気圧されるようにして後ろに動かせたが、身体が逃げることを諦めかけているのでは是非もなかった。
身体に引き摺られて精神もあきらめの境地に入ったのだろうか。
むしろ彼女はエクスフィアに喰わせた筈の感情がまだこれほどに残っている自分に驚きを覚えた。
(……こんな無様な姿を曝したくないから、こうなったはずなんだけど)
クレスが時空剣技ではなく得物の間合まで接近し、彼女が本能的に眼を瞑ろうとしたその時だった。

「逃がさん……ライトニング!」



再び雷鳴がクレスの頭上から落ちる。しかし同じ術を短時間に二回もまともに食らうほどクレスは甘くはない。
避けられないと即断し、動きを一瞬だけ止めてジャッジメント同様守護方陣で弾く。
閃光が目映く輝き、彼の眼を一瞬眩ませる。
そう――――“一瞬、クレス=アルベインはコレットを見失った”。
この殺人鬼にとって、世界とは処刑場であり鍛錬場であり魔王の城だった。
『お姫様を、自分の大切な人を魔王より奪い返す』。
その目的を達成するためだけに立つべき大地は存在し、その物語を完結するためだけに在るべき他者は存在した。
何処までも斬ることに特化した最悪の王子にとって彼女と魔王以外の生命とはそれを成す為の要素でしかない。
強いて言うならば、彼にとって命とは経験値の詰まった肉の袋だ。
より強い者を斬れば自らはより高みへと到る。弱者は幾ら斬った所で糧と成り得ぬ故、眼中にすらない。
強く速く大きく、未だ立っている魔王を殺す為に自らを高める。
『負けていない』
全てはたった一つの淡い約束を成す為に、彼は技巧のみを頼りに鬼神と化した。
寸毫の先まで尖った針を削るように一点を目指す彼は、それ故に無敗だ。
その彼にとって、目の前の存在は全く異質だったといえる。
明瞭と分かる。今しがた旋風の如く現れたそれは正真正銘の弱者。
吹けば飛ぶ、触れれば折れる虫以下の塵芥。クレス=アルベインが一顧だにする値のないモノ。

「防がれてもよかったんだよ。その数秒があれば、俺が走りこむには十二分だ」

なればこそこれは重大な怪異ともいえる。
それは精々が、冬に桜が咲いたか夏に雪が降ったかというただ驚いただけの話かもしれないが。
クレスはグリッドを特別な存在として認識せざるを得なかった。

「貴様……そうか、その雷、お前」

クレスが目を離した一瞬先には、その塵芥が彼女に刃を突き付けている光景が広がっていたのだから。




「て、テメェェェェェ!!」
右手のダブルセイバーをコレットに突き付け、余った左手を剣が握られた手首に回す。
そのグリッドの行為に対して激し、叫ぶロイドの感情は至極当然だった。
突然の天使化で唯でさえ測りかねていたいた人物が、
その瞬間には既にコレットの後ろに回り、剣を突き付けていれば敵と扱いたくもなる。
足と剣に怒りをこめてロイドは一足で切り込もうとする。
だが、その行動はジャッジメントの時と同様ヴェイグの氷によって阻まれた。
「ヴェイグ、またっ」
転びかける体をなんとか支え、ロイドはヴェイグの方に体を捻る。
当のヴェイグ本人は止めたロイドを見ることはなく、その眼はグリッドに向けられている。
雷撃を放った所まではヴェイグにも目で追えたが、その後の驚異的な疾走はヴェイグも追い切れなかった。
何故素人のグリッドが術を使えるのか、あの脚力は一体何か。
そうして生まれた思考の空白の間にコレットの傍に立ったグリッドはやけた笑いを浮かべて言った。
「ありがとよヴェイグ。お前なら止めてくれると信じてたぜ?」
「どういうつもりだ、グリッド」
夕入りという理由だけでは説明のつかない程に大気が冷えるが、
天使とドラッグジャンキーしかいないこの場所でそれに気付くものは一人もいない。
「決まってるだろ? “こいつに逃げられちゃあ困るんだよ”」
「グリッド、お前、自分が何してるか分かってんのか!!」
「だーかーらー、さっきも言っただろ? 自分のしてる事位は分かってるさ。
 いや、まあ……俺も微妙に嫌な予感はしてるんだけどな? なんか別世界の死亡確定予告入ったような感じが」
相も変わらず支離滅裂な言い回しだが、その剣先だけは万の言葉よりも雄弁に語っていた。
下手に動けば、コレットにとって取り返しのつかないことになると。
素人のグリッド程度の拘束ならば付け入る隙もあろうかとも思えたが、その剣の捌きは経験者のそれだった。
何を思ったのだろうか、クレスも剣を下げることこそないものの動きを止めている。
何がどうなればこうなるのかこの場の誰にも分からないこの新しい均衡状態を見て、
グリッドはまるで自分だけは分かっていると言わんばかりに大きくうなずいて言った。
「でもまあ、これが一番手っ取り早そうなんでな。やっぱり聞く人間が多ければ多いほど張りがでるってもんだ」
そういってグリッドは空を見上げた。薄らと浮かぶ双月の向こうにピントを合わせる。
「さっき聞いたな、ヴェイグ。俺が何しに来たかって。
 正直ここに来るまで具体的なことは決めてなかったんだがなあ。
 お前らの間抜けな姿見てたら思いついた。とりあえず――――――――――――――――叫ぶことにしたぞ!!」
この空から自分たちを見下して笑う誰かを見据えるようにして、ニィと笑った。




彼女の眼下に広がるのは無数の破壊の痕と、呆然と彼女を見上げる3人の男達。
アトワイトはこの非常識な状況の中心に限りなく近い場所に立ちながら、一番状況から取り残されていた。
クレスという殺意の集合体を前にして半ば殺されると諦めた矢先、自らを助けるように再び落ちた雷撃。
そして、自分が生き永らえたことに気付く暇もなく彼女の頸には新しい刃が据え付けられた。
彼女の生殺与奪を握るのは彼女がほとんど知らない男。
一度何処かで遭ったような気もするが、この非常事態で安穏と思い出せるほど印象にある男ではない。
少なくとも、この男についてミトスは何もいっていなかったことを考えれば、
こいつが現れることはミトスのシナリオには入っていないはずだ。
思考に恐怖の熱が少しだけ醒め、この拘束から抜け出せるかと自己に問う。
立ち振る舞いは軽薄そのものだが、その剣筋には素人臭さはない。
この扱いにくい剣は彼女の頸を刎ねることが出来る。
だが、と彼女は足の親指に力を溜めて自分の肉体のポテンシャルを再確認する。
突きつけられた剣が頸を、そして空手はアトワイトという武器を押さえている。
軍人である彼女からしてみれば穴だらけではあるが、男が力で捻じ伏せるだけならば拘束としては十分だろう。
それにアトワイトがそのスキルを用いるまでもなく、このコレットという器は力だけでも十分に強い。
回復術込みで考えれば、傷を負ってでも強引に割って打ち崩すことは不可能ではない。
だが、彼女にはそれが出来ない理由が二つあった。
一つはクレスという存在。
何のつもりで動きを止めたのかは分からないが、依然としてその混沌とした欲求は彼女に向けて放たれている。
この奇妙な人質芝居が解かれればロイドはいち早く駆けつけるだろうが位置が悪い。
一番最初に私を犯し斬るのはこの男だろう。鳥篭の向こうに猛獣がいるのではこの均衡を解きたくても解けない。
そして何より、もう一つの理由が私の心を縛り付けた。
刃を向けられる寸前に、ぼそりとこの男の声を聞いたのだ。
誰にも聞こえぬよう、私の耳でようやく聞こえるようにか細く、“私”に宛てて。

――――――――――やっとタネが見えてきたな……何がどうなってるか知らないがお前の負けだ。



その言葉がこのコレットの体ではなく、ソーディアンとしての自分に向けられていると分かったとき。
この非常事態は、私が記憶より男の存在を汲み取るに十分な要件を満たした。
“こいつ、あの森でディムロスを持っていた男じゃあないか”!!
ミトスが洞窟に向かう最中に出会った、通りすがりの名もない参加者。
目の前のイレギュラーが地に足の着いた真っ当な存在だと分かると同時に、彼女は自分の中で何かが崩れる音を聞いた。
こいつはミトスが私を使っていることを知っている。
そして、今ミトスが私を持っていないことを知っている。
そしてこいつは、この器の本当の瞳の色を知っている。

この男は、私とコレットのトリックを暴ける位置にいる。
それだけではない。口振りから察すれば今のミトスに関して私が知らない何かを与り知っている可能性がある。
不完全なジャッジメントは完全な混乱を作り出せなかった。
ここで更にコレットに関する事実の一部でも白日に晒されれば、ロイド達を混沌に叩き込むミトスの計略は終わる。
それも考えうる最悪の形で。
たった一つの乱数が混じったことで、歯車はあれよあれよという間に崩壊し始めていた。
それは彼女の中で組まれていた歯車も無縁ではない。
背後にて自分を質に取る男への抵抗する意思は彼女の中から刈り取られていた。
半ば断罪を待つかのように、叫ぶと吼えた男の二の句を彼女は待つ。
だが、そこに掛けられた言葉は、彼女に対してものもではなかった。

「まずは! この村に集まった連中!!!」

秋の如く夕空はその高さを増す。その天の上の上にまで届きそうな澄んだ声だった。
「このバトルロワイアルを切り抜けてきたお前らは紛れもなく俺より強い!
 そこは最初にはっきりさせておくぜ! ここから先、俺がこの戦いの最初の脱落者だ!!」
何を言っているのか誰にも掴めなかった。そんなことはお構いなしとばかりにそれは風に流れる雲の如く群と散っていく。
「だが、お前らはどうしようもなく愚かだ! こんな詰まらない茶番で斬った張ったの命のやり取り!!
 才能の無駄遣いって次元じゃすまねえ愚行だと気付いていない辺りが特にだ!
 今ついさっきまで仲間とチャンバラする馬鹿二名がいたから、強ち間違いではないからな!!」
ロイドとヴェイグが同時に奥歯を噛んだ。
自分達の真剣を侮辱されたような怒りと、いまだ迂闊に動けないという理性と、
グリッドの言に込められた言葉の一理が均衡したような堪え方だ。
「もう一度言う。下らない、嗚呼何もかもが下らない! 
 馬鹿見たくほぼ全員が放送と共に紙を取り出してメモを取ることが下らない。
 放送で流れた死者だけは簡単に信じ込んで事実を飲み込むあたりが下らない。
 ミクトランに逆らう奴は数多いが、何故かミクトランの敷いたルールにだけは逆らわない辺りが下らない。
 どいつもこいつもかつての俺自身も正気の沙汰じゃねえよ、狂ってる。 
 だったら必死に戦うやつも、必死に生きるやつも、必死に抗うやつも、必死に死ぬやつも下らない!
 バトルロワイアルなんて歪な枠組みに組み込まれた時点で何もかもが茶番以外の何者でもない!!」
このゲームの不文律に踏み込む禁句への後ろめたさは一切感じられなかった。
吼えて猛る声は響き響いて空に上る。まるでその見えざる揺らめきは炎の気流の如くこの村を包む。



「馬鹿な」

その熱気流の麓に、じゃりと土を踏む音が微かに混じる。
キール=ツァイベルは酸欠になりかけた顔面を蒼白にさせながらその光景を見ていた。
今し方到達したこの場所に到達した彼が予測していた十を超える想定、その何れにも当てはまらない空間が広がっている。
「この村で昨日一人の女が叫んだ。こんなのおかしい、絶対に間違っていると。
 こんなことをさせるミクトランが許せないと吼えた。危険って言葉の意味を知らないイノシシだなまったく」
キールはこの異常な光景に一つの幻を見ていた。
「俺は昨日この村に行かなかった。こんな女の戯言にノコノコ出て行ったら餌をマーダーに与えるようなものだからな。
 仲間を危険にさらすなんて“あの時の俺には”絶対に出来なかったからだ」
昨日、ここで一人の女が血を撒き散らしながら鐘を鳴らした。
その声の主に彼は覚えがあった。彼女は彼の幼馴染であり、友であり、標だった。
「だってなあ~~~言ってることが支離滅裂じゃあないか。
 こんなのおかしい? おかしくねえよ。だって、これがバトルロワイアルだからな」
彼と、もう一人の幼馴染であるリッドの反応はまったくの逆であった。
リッドは助けに行くべきだと言った。
「絶対に間違ってる? 間違ってません。だって、それがバトルロワイアルのルールだから。
 ルールに従うってことは正しいってことだ。
 ならコイツを殺そうとした子供も、その子供を返り討ちにしたコイツも間違ってない」
そして彼は躊躇した。これは危険だと、マーダー達の格好の的になるじゃないかと。
「ミクトランが許せない。別にミクトランはコイツの許しを貰っても嬉しくもなんともねえよ
 許されるとか許されないとかは、この戦いが始まった時点でもう関係ないんだ」
彼はその判断そのものを後悔はしていない。
なぜなら彼の判断はこのバトルロワイアルに於いてまったくもって理に適った推理であり、
現にその後、彼らが今立っている場所で殺し合いが始まった。彼の傍に付き従う少女も無縁ではなかった。
「俺は断定する。間違っていたのはファラ=エルステッドだった。
 バトルロワイアルという理屈に従う限り、コイツは愚か者で馬鹿で結果死んだってことは間違いない」
グリッドの言っていることはまったく以って正しいと、キールは言わざるを得なかった。
なぜならばそれは今までグリッドが嘯いてきた陳腐なお題目の真逆。
即ち“キール=ツァイベル”が唱えてきたこの世界の真実。
それをグリッドが肯定した。それはつい先ほどまで彼と反目していた彼にとって喜ぶべきことだったはずだ。

「どんなに抗ってもこの現実は変えられない。“正しいのは、正義はバトルロワイアル”だ」



なのに、何故だろうか。

ボタリと、液体が地面に落ちる。
握り締めた右の拳に爪が食い込み、血が親指のあたりから染み出て地面に吸い込まれた。
噛んだ唇の端からでた血が顎から喉を通り服の首回りを赤く汚す。
息を切らし青褪めた顔が、見る間に紅くなるのが自覚できる。

(なのに、こうも奴の言葉が腹立たしく響くのは何故だッ!)

自らの理とほぼ同じコトを唱えるグリッドに対する怒りの感情はなんなのか。
強烈な悪臭を放つ正義を前にしてキールは思わずにはいられない。自らが持つ理にもまた、この悪臭が漂っているということを。
キールの感情が最大限に昂ぶったところを見計らったように、グリッドはこの場に渦巻いた感情を一言に収束させた。

「だったら俺“が”間違いでいい!! 
 それが正しかろうが正しくなかろうが――――――納得できないこの現実を否定する!!
 ファラ=エルステッドのあの叫びを間違いと看做す現実なんざ、こっちから願い下げだ!!」
言の葉が音を越え、雷となりて光の速さで聴衆の脳を貫く。
「理解しろ。ここまで流した血の量を。ここまで捨ててきた願いを。
 お前達が失ってきたその全てが『バトルロワイアル』なんてたった一言で纏められることの意味を。
 そしてあのシャーリィ=フェンネスの憎悪もファラ=エルステッドの叫びも、ここじゃ等しく殺人機構に堕すという事実を!!」
それは誰に向けての憎悪なのか、それは何に対しての悔恨なのだろうか。
この感情すら、バトルロワイアルというシステムはただの一要素として取り込んでしまう。
彼にとってそれは侮辱を越えて、納得しろという方が無理な話だった。
「だから俺は決めた。この腹立つ場所で、俺は俺として一番納得できるあり方を選ぶ。
 何をやろうが、バトルロワイアルって茶番に巻き込まれる。
 “だったら好き勝手にやってやろうではないか”!!!」
誰も、何も言い返せなかった。戦場は彼の声で飽和しその他の声を受け入れる許容量を失っている。
「考えろ。俺達は駒じゃない。この世界はチェスじゃない。
 ただルールに従い、その正しさを疑わず、逆らわず、気付かないまま目的と手段をごっちゃにするバブァッパ!!」
一瞬、グリッドが痙攣したように震え、剣を取り落としそうになるが慌てて掴み直す。
ライトニングを開いた反動を必死に押し隠しながら、グリッドは刀はそのままに女の肌に絡めていた手を離した。
「ガポッ……はッ、ハアッ、お、おおおッッッッ!!!!」
誰もがその有様に動揺を抱くが、声を発するものは一人もいない。
駆け寄って、助けなければいけないと思った者もいた。見えざる何かが間を隔てるように、誰もが近づけない。
既に剣も手も拘束としての意味を失した今も、アトワイトは動けず、殺人鬼も見据えたまま動かない。
「まだ……まだまだだ……まだ、言い足りねえ……これからだ、ここからだッ!!」
静まり返った戦場に立ち、血を吐きながら天と地と人に叫ぶ彼の在り方は『君臨』という表現が最も相応しかった。



「………“漆黒の翼の団長としてこの村に集った全員に命ずる”!!!」」

水平に空を切り、初めてこの場に集った人間を対象にした声を発した。
口を開いた途端に、口から血がボタボタと品無く落ちる。だが文言に淀みは無く、聴衆は鬼気迫る威圧に押し黙ったままだ。
依然として静謐がこの場を支配している。しかし吹き抜ける風の音が混じる錯覚だけはあった。

「自分にもう一度問え。命の置く場所を、死ぬ場所を。
 バトルロワイアルという現実は忘れろ。一切の『仕方無し』を捨てた先、本当に今が為したいことを思い出せ」

そう、風だ。この村に集った力の奔流を束ねるようにして風が生まれようとしている。

「茶番に支配されるな。そして二度と心を間違うな」

ロイド=アーヴィングはエクスフィアを見ながら何を思っただろうか。
ある一つの結末において、彼は何かを見失っていた。
理想に縛られた哀れな羽を風が抜ける。少なくとも、仲間と切り結ぶために、この村に来たわけじゃない。

「簡単に情報に踊らされるな。バトルロワイアルによって捻じ曲げられた虚像に騙されるな」

自らのフォルスによって作ったロイドの枷が解け始めているなか、ヴェイグ=リュングベルは何を考えただろうか。
ある一つの結末において、彼は何かを間違えていた。
自分が、本当に為さなければならないことはいったい何なのだろうか。

「自分で、自分で、自分でだ!」

血で凝固した前髪の奥でクレス=アルベインの双眸は、何を捉えていたのだろうか。
ある一つの結末において、彼は何かを為すことなく終わった。
薬によって理を失い、バトルロワイアルという枠組みから最も早く解放された男にとっての願いとは何か。



「自分の足で立ち、自分が望むことを望むように! 自分の心のままに、自分で考えて、自分で選べ!!
 仲間と相談してもいい。だが自分を信じ、自分を頼んで、最後は自分で決めろ!」

心というものをミトスに預けたつもりのソーディアン・アトワイトは、
そしてその奥に封じられたコレット=ブルーネルは何に思い至っただろうか。
ある一つの結末において、彼女らは自分で考えることを棄てた。
彼女たちが迷宮に封じたものは、一体何なのか。

「自分の抱える願いは全て自分で背負え。そして願いの業は自分に責めを負え。
 その願いのために自分で戦い、その願いは自分で守れ。他人の願いなんか後回しでいい!!」

心を閉ざし、全てを諦めたメルディの持つ闇にその言葉はどこまで残響しただろうか。
全てに絶望した少女に男の声は届くのか。そもそも、彼女に願いなど本当にあるのか。
たとえ無理難題といえど、問わなければ全ては始まらない。

「自分の意思で、自分の判断で、自分が進む道に誇りを持って、
 自分の為に殺し、自分の為に捨て、自分の為に欺き、自分の為に奪い、自分の為に生きろ!!!」

つうと頭を垂れたキールはその心中で何を感じ取ったのだろうか。
詭弁、妄想、虚言、ハッタリ。相も変わらずグリッドの言葉に理はない。
だが、キールは遠目にもはっきりと分かるグリッドの顔付きに息を呑むしかなかった。

「それが、それこそが新しい漆黒の翼!! 何よりも自由に、何よりも苛烈に、何よりも輝く、新しい漆黒の翼の姿だッ!!」

だが、続く言葉に指導者としての明確な意思が感じられる。
自らが同じ凡才と断じた男から発せられるその言の葉の風を受けて彼はグリッドをどう評価するのか。




グリッドは胸のバッチを掴み、高らかと天に掲げ今一度叫ぶ。
「まずは団長としてこの宣言を以って“生き残った全員”をニュー漆黒の翼の団員に募る!!
 ミトスだろうがクレスだろうか、バトルロワイアルの理外で戦う限りは加入OKだ。反論は認めんッ!!」
思想も立場も殺意も怨嗟も関係ない。問うべきはただ一つ『屈するか抗うか』。
「お前らがどんな道程を経てここまで来たかはこの際問わん! 
 だが、ここに来るまでに得たもの失ったものの重さはきっと俺よりでかい筈だ。
 俺如きを満たせないバトルロワイアルの器には最早収まり切らんぞ」
強く握り締めた拳の中にバッチを包み、グリッドは腕を下に下ろした。
グリッドは目を瞑り、僅かな時を失ったものに捧げる。
ユアン、カトリーヌ、プリムラ、トーマ、シャーリィ。
心を躍らせるのは未知の勝負。無間地獄の中で自分が得た真っ新の世界。
それを切り拓いたのは彼らだ。その思いの先端でグリッドは今こそ一世一代の勝負へと乗り出す。
「我が漆黒の翼は既にしてバトルロワイアルを超えた場所にある!
 お前達のその思いを、その願いを貫き尽せる場所。その全てを全うできる世界にだ!!」
そう喚きながらグリッドは掌中のバッジをブン投げる。
未だ高い夕日を中心線で割るように、この世界に在る者全てに目印となるようにと高く高く意思を飛ばす。
その場にいた誰もが、グリッドの手から石へ目を移した。
彼らの胸中は様々だが、グリッドが「動」いたことによって彼らを取り巻く風は「静」かなものからその様相を急激に変え始めた。

ロイドは天使の眼でハッキリとその石が、何であるかということを理解していた。
あれを見つけ、あれを加工し、あれを作ったのこの滅びかけた両の手なのだから。
だが、ロイドはそれに加えもう一つの像を結んでいた。
飛んで行くのは紙の飛行機。真っ直ぐ進むそれは、まるで太陽に向かって滅びにいくようなもの。
幾ら高く高く飛ばしたところで、星までは届かない。

「だから、先ずは俺が俺のしたいことをさせて貰う――――――――――――ロイド!!」



グリッドがアトワイトの肩を掴み、全力の力で横に吹き飛ばす。
真っ向からの力勝負では勝ち目などあるはずが無いが、
一瞬完全に上に意識を向けていた彼女がそれに気づき再び力を入れる前ならば、彼女は唯の少女に過ぎなかった。
それが静寂の完全なる決壊だった。アトワイトとロイドを除く全員が足に力を掛ける。
だが虚を突かれた形のクレスやヴェイグと異なり、全てを見計らったグリッドの行動は数瞬の先制を得る。
この場に来て、グリッドは初めて能動的に特定の人物に声を掛けた。
ロイドが反射的にグリッドの方を向き直ると、眼と鼻の先に飛来する影があった。
寸での所で、それを掴むロイド。ロイドはそれが何か、既に感覚を失った手で触れただけで理解した。

「悪かった! 本当に済まなかった!!」

最初は、渡すことの出来なかった誕生日のプレゼントだった。
運命は捩れに捻れ、渡す機会はどこまでも離されたまま彼は心を失った彼女と限りなく遠く離れる。
だが最後には鍵だった。封じられた心の扉を開く最後の鍵。
ロイド=アーヴィングが大切な人の為にその持てる技術の全てを注いだ最高のペンダント。
なぜそれをグリッドが持っているのか。それを今この瞬間に理解することはロイドには出来なかった。
だが、ロイドにはそれはどうでもよかった。今しがたまでコレットを人質に取っていたことすらも。
グリッドがなけなしの勇気と一欠けら機転で生み出した微かな時間をその一言に費やした事実が、
彼の紡ぐ万の言葉よりも雄弁に全てを物語っていた。
コレットを人質にとって刺激を煽りてこの場を乱し、グリッドはいったい何がしたかったのか?
団長としてならば叫び、彼らに言葉を伝えるためだ。
だがその言葉に従い、グリッド一個人はいったい心から何をしたかったのか?

(お前、真逆……“俺に謝るためにここに来た”のかよ)



謝罪よりも尚重い懺悔を前にして、ロイドはグリッドを恨む気持ちなど持てるはずが無かった。
夕日の逆光に影を引き、グリッドの顔は伺いしれないが、ロイドにはありありと想像できた。
先ほどまでの虚勢のような笑顔とは真逆な、あまりにも情けない皺くちゃの顔が。
どくり、と鼓動が高鳴ったような錯覚を覚える。既に失った心臓にではない。
懐を手で擦る。グリッドに頼まれて作った、黒い羽根をあしらった漆黒の翼のバッジ。
自分、メルディ、クィッキー、キール、ヴェイグ、カイル。
グリッドの分を除けば全部で10個自分が拵えた、差し引き4つの予備のバッチだった。
新しい漆黒の翼。彼の頭ではその漠たる形すら理解は出来なかった。
いや、現時点で理解できているものなど、誰もいないだろう。グリッドすらその完成形を模索している最中なのだから。
だからこそロイドはその形に惹かれた。
何処にも希望など存在しない。月には届かない。だが本当にその月の距離をしっているか?
「さて、これで元本は返したが……今まで借りていた分の利子はまだ返していないなあ!!」
(俺が、本当に……願うこと)
「世界を救えるのがお前だけだと思うなよ。
 レンタル料代わりにお前の理想はお前の代わりに受け取ってやる。この音速の貴公子グリッドが!!」
クレスがグリッドの雷撃を捌きながら、進撃しているのが見えた。
グリッドは揚々と声を張り上げているが、ライトニング程度の術は既に見切られ始めて牽制の体を成していなかった。
彼は言う。代わりに世界は救ってやる。嘘だということは直ぐに直感で理解できた。
だが、団長が団員に語る言葉には根拠の無い自信がこの陽の光の如く限りなく溢れている。
(……俺が、本当に救いたいものって)
果て無き理想までの距離は、この体では飛べぬほどの無限大。だが。

「だから、お前は“お前にしか救えないものを救って来い!!”」

ロイドは見つめる。立ち上がろうとする彼女の眼は相変わらず胡乱だが、確かにそこにいる。
月までの距離なんてどうでもいい。彼女までの距離は100歩も無い。
この体でも、そこまでならば全力で翔べる。理想よりも大切なものが、そこにある。


「グリッド!!」
ロイドの声に反応し、グリッドはクレスと相対していた首をそちらにむける。
先ほどのペンダントの返礼とばかりに、目の前あったのは切っ先を向けた短刀。
寸での所でグリッドもロイドのように掴むが、間に合いきらず微かに鼻先に傷を作った。
怒りを返そうとしたが、その短刀に括り付ける様にしてついていた袋を眼にしてそれを止める。
ジャリと鳴る音にグリッドはそれを悟った。
「90、いや、60でいい!! “頼む”!!」
グリッドは一瞬その言葉を噛み締めた後、無言で頷いた。
微かな笑みが乗った、これ以上ないほどに自信たっぷりな顔だった。
ロイドはそれを見ることもなく、既に駆けていた。
唯一直線に、唯真っ直ぐに。
その先の少女は逃げ切れないと悟ったか、攻勢に構える。
限りなくグリッドに死ねと言う頼みをして尚、ロイドには一点の煩悶もなかった。
初めて理想を捨てたその体は、何物よりも軽かったから。


「俺に『頼む』ってか。いや、存外こそばゆいな」
剣を持った手で鼻頭を擦るグリッド。
慕われもし、体良くこき使われたこともあったが、こうも真っ直ぐに頼られることはあまりなかった。
戸惑いにも似た感情を弄ぼうとした瞬間、グリッドの頭上を影が疾駆する。
夕立の如き雷の雨を抜けたクレス=アルベインの姿だった。
「まあ、頼まれたわけだしな。つー訳でクレスとやら――――――止めさせて貰うぜ?」
グリッドは獣のように歯を剥き出しにして笑う。
クレスが抜けたあと一拍遅れてヒュンと小さく風を切って自分のバッジが落ちる。
ダブルセイバーを持ってない方の手でそれを器用に剣を持ったままキャッチする。
先ほどロイドがバッチを投げる為に使った、“雷の刃”を持ったままキャッチする。
「が、あ――――あああああッ!! ――――――――――――届け雷刃ッ!! サンダーブレェェェドッッ!!!」
頭を潰すかのようなユアンの記憶の波を堪えながらグリッドは背中の黒羽を満開に風と散らす。
紫電に蓄えられた力を借り受けてグリッドはその手より剣を生み出した。
投げ付けられたマナの刃は雷雨よりも早く、そして密にクレスの正面を塞ぐ。
放たれた魔術……というよりも“雷そのもの”に反応して、クレスは足を止めた。
「ハアッ、ハァッ……ミトスといいクレスといい、俺の相手はどうしてこうも化物揃いかね全く。
 いや、寧ろ俺の抑えられないオーラが強者を呼んでいるのか!? 強くなり過ぎるってのも困る話だ」
その間にクレスの表に回ったグリッドは自らを鼓舞しようとしているのか、自分に冗談を仄めかす。
「そうか。ようやく確信を得た。“最後に邪魔するのはやはりお前か”。
 電撃といい人質といい、相も変わらず下劣な趣味が好みのようだな……」
位置を変えたグリッドの前には夕日を背負ったクレスがいた。
血の色も相俟って顔は益々伺えないが、顔なぞ見ずともグリッドには十分すぎるほど理解できた。
掛け値無しの最強、その権現が自らに明確な敵意を持っていることを。

「ようやく会えたな“コングマン”。筋一本にいたるまで寸断して、今度こそミントを返して貰う……!!」



過去と現在が混交した自己の世界で嬉しそうに狂おしそうに悔しそうに笑うクレスの眼光。
それを前にしてグリッドは一瞬理解に苦しみ頭に疑問符を浮かべたが、直ぐに消した。
まずやりたいことから片付ける。あれやこれやと叶えるべきことを増やせば、動きが鈍り蜘蛛の巣に囚われる。
先ずはロイドとの約束を果たすべきだ。クレスをどうにかするのは60秒後でいい。
正直な所、彼にはコレットがどうなっているのかさっぱり見当が付かなかった。
ただミトスの差し金であるだろうことから、さも自分が全部のからくりを把握したかのように振る舞って優位を虚飾したに過ぎない。
だが、きっとロイドならばなんとかする。何とかできると、団長としてグリッドは確信していたことだけは真実だった。

「何でここであの筋肉タコスケの名前が出てくるか知らんが……悪いな、俺(達)はコングマンより強かったりするぞ!!」

剣を構えたクレスを前にして、グリッドは嘘に笑った。
それに何より―――――アレを前にして60秒後に生きていられる保障が何処にもないのだから。


完全に出遅れたヴェイグは、呆然としてその状況を俯瞰していた。
霧晴れて、ジャッジメントによって生まれたその瑕疵を夕日の下にに晒した村。
混沌の極致に叩き込まれかけたこの場所に、突如現れたグリッド。
最後に会ったときとはまるで別人のようで、かと思えば何も変わっていないように振る舞う。
好き放題にさらなる混沌を生み出して、ロイドを巻き込んでさらに好き放題している。
現状が危険であることには全く代わりがない。
だが、とヴェイグは問わずにいられなかった。
その危険を目の前にしても、先ほどよりも危機感が沸いてこない。
否、危機感がないというのではない。この場所に興味を失いかけているのだ。

―――――自分の抱える願いは全て自分で背負え。自分の為に生きろ!!

脈を測るようにして、ヴェイグは自分の心臓の鼓動を確かめる。
平静よりも昂ぶった鼓動の速さは、先ほどまでロイドと反目していたからだろうか。
(俺の、願うこと……)
奇妙奇怪な形とはいえ戦いは始まった。ならば参戦するかどうかの意思を決めなければならない。
故に今一度彼は自分に問う。自らが命を置く戦場は果たしてここか?

「ヴェイグ、東に行け」

まるで答えの先を読んだようにして語られた言葉にヴェイグが振り向いた先には、キール=ツァイベルとメルディが居た。
「お前、どうしてここに。いや、あのグリッドはどうしたんだ? お前達と一緒に居たんじゃないのか?」
当然過ぎる疑問を吐くヴェイグに対し、眼を細めてキールは言う。
「……その話は後だ。カイルが中央に孤立している。
 治癒はしたが、動かすには僕では手間だ。“ここは僕が何とかするから”お前は拾いに行け」
鬱陶しそうに語るキールの語調に微かな怒りを覚えるが、カイルという単語を聞き逃すほどではなかった。
「……任せたぞ」
キールに対する若干の不審を押し殺し、ヴェイグは東に消えていく。




その様を見届けてから、キールは目の前で繰り広げられる異形の光景に皺を寄せた。
この依然として混沌極まりないこの状況。だが、この混沌はグリッドの混沌だ。
ミトスが、キールが、あらゆる人物がイニシアチブを取ろうとした。
その村で一番最初に主導権を握ったのがグリッドだというのは皮肉でしかない。
(だがお前はやはり愚かだ。何処で天使化の力を得たかは知る由も無いが、それで自分を非凡の才と思ったか?)
キールは乾いた自嘲を浮かべようとしたが、今一つ笑いの形にならなかった。
グリッドが敷いたロイドとコレット、グリッドがクレスを相手取るこの構図。
折角得たイニシアチブで作ったこの図面には戦略上の意味が殆ど感じられない。
大方自分がクレスを惹きつけている間にコレットを潰し、その後クレスを二人で相手取る手段だろうが机上の空論だ。
グリッドではクレスに勝てない。先ずこれは大前提だ。
次にロイドとコレット。確かに一対一で戦えば十分ロイドにも勝算はあるだろう。
だがそれまでだ。コレットとの戦いで唯でさえ無い戦力を落としたロイドではクレスに勝てない。
それよりもまずクレスがグリッドを破り、ロイドの側面をたたけばそれで終わる。
(つまりどう転んでもこの4人の中で生き残るのはクレス。
 凡人が王の猿真似をした所で、中身が伴わないのならばそれが限界だ)
そして4人の誰もがこちらに意識を向けてない今、彼らは絶対的優位に立っている。
「メルディ、インディグネイションを撃つ呼吸を整えるぞ」
キールは魔杖ケイオスハートとクレーメルケイジを持ちながら言った。
カイルを襲ったコレット。何処かより中央に現れてここまで来たグリッド。
これらを鑑みれば既にミトスが心安らかな状況とは考えにくい。
ミトスとの友好的交渉の線がほぼ潰えたとするならば、もはや脱出は至難。
なればこそ、ここでクレスは討たなければならない。
何としてもエターナルソードを手中に収め、カイル・ヴェイグの戦力を吸収してミトスを討つより手は無い。
後はティトレイ含め減耗した二人を潰せば、優勝とて夢では。

――――――茶番に支配されるな。そして二度と心を間違うな。

キールはメルディの方を向いた。少女は黙ったまま、ロイドの戦いの方を向いていた
彼女を救いたい。生存させたい。そして願わくば、共に生きたい。
それだけの願いすら、ここでは分不相応だ。全てを捨てる覚悟無くば為しえない。
この善悪が交じり合う世界において、唯一定められるのは“理”のみ。
だからこそファラの叫びに躊躇した彼は正しく、仲間を踏み躙って勝利しようとすることも正しい。

「式を間違えて解ける問題なんてない。
 正しさを積み上げた先にしか人の歩める道はない。僕は確実に繋がった道から、最良の願いを確実に掴む」

だが、ならばこの胸を裂くような風は何処から吹くのだろうか。
なぜこうも正しい式を解くことがこれほど苦痛なのか。間違いなど無いというのに。
もしあの時、リッドよりも先にファラの下へ駆け出すことができたのならば未来は変わっていたのだろうか。
その問いだけは、未だ正しい解を導けなかった。




未だ少し高い夕日に照らされて空が青から赤になるように、村はその様相を少しずつしかし確実に変えていった。
グリッドはクレスと向かい合いながら言う。
「いくぜミクトラン。俺はお前のバトルロワイアルに勝負を挑む!! 拒否権は認めねえぞ!!!」
右手でダブルセイバーを持ち、左手で紫電を振る。
「制限時間はこの島に生きた奴が誰も居なくなるまで。俺達が何処までバトルロワイアルを否定できるか。
 お前が何処までバトルロワイアルを維持できるか。互いのルールを何処まで貫けるかの我慢比べだ。
 拒んだらその時点で負け犬と見做すッ!!」
11の駒、11の漆黒の翼のバッジ。首輪、エターナルソード、禁止エリア。
盤に乗ったものは何も変化なし。だが確かにこの時がターニングポイントだった。

「最後に、<バトルロワイアル>!! このゲームを司るモノに告げる!!」

今よりこの盤上で行われるのは命を賭けたバトルロワイアルではなく、
バトルロワイアルというルールを賭けた命のやり取りだからだ。

「お前の腐れたゲームはもう中断だ。盤の駒はこのままで始めるぜ……“俺のバトルロワイアル”を!!」

嘘と現実。正しさと過ち。昼と夜の狭間で“ゲームを司る法は変わり果てた”。
全ての駒が動きを止めたとき最後に残るは、果たしてどちらのゲームか。



【ヴェイグ=リュングベル 生存確認】
状態:HP25% TP20% 他人の死への拒絶 リオンのサック所持
   両腕内出血 背中3箇所裂傷 胸に裂傷 打撲
   軽微疲労 左眼失明(眼球破裂、眼窩を布で覆ってます) 胸甲無し
所持品:チンクエディア 忍刀桔梗 ミトスの手紙 ガーネット
    45ACP弾7発マガジン×3 漆黒の翼のバッジ ナイトメアブーツ ホーリィリング
基本行動方針:今まで犯した罪を償う(特にカイルへ)
第一行動方針:中央に赴き、カイルの安全を確保する
第二行動方針:ティトレイと再接触した場合、聖獣の力でティトレイを正気に戻せるか試みる
現在位置:C3村西地区→中央地区

【ロイド=アーヴィング 生存確認】
状態:天使化 HP25%(実感無し) TP30%(TP0で終了) 右手甲損傷 心臓喪失(包帯で隠している) 砕けた理想
   背中大裂傷 顔面打撲 右頬に傷 太股と胸部に傷 本当の願いを見つけた
所持品:ウッドブレード エターナルリング 忍刀・紫電 イクストリーム ジェットブーツ
    漆黒の翼のバッジ フェアリィリング
基本行動方針:コレットを取り戻す
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前

【クレス=アルベイン 生存確認】
状態:HP35% TP50% 善意及び判断能力の喪失 薬物中毒(禁断症状発症は18時頃?)
   戦闘狂 殺人狂 殺意が禁断症状を上回っている 放送を聞いていない
   背中大裂傷 胸装甲無し 全身に裂傷 発狂寸前 背中に複数穴 軽度の痺れ 調和した錯乱
所持品:エターナルソード クレスの荷物
基本行動方針:ミントを守る?
第一行動方針:目の前のコングマン(=グリッド)を突破してミント(=コレット)を救う
第二行動方針:その後コングマン(=グリッド)を完璧に殺す
第三行動方針:ティトレイはまだ殺さない?
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前
※今のクレスにはコレットとミントの区別が付きません
※数点のキーワードからグリッドをコングマンと断定しました



【アトワイト=エックス@コレット 生存確認】
状態:HP90% TP25% コレットの精神への介入 ミトスへの隷属衝動 思考放棄?
所持品(サック未所持):苦無×1 ピヨチェック エクスフィア強化S・A
基本行動方針:積極的にミトスに従う
第一行動方針:ロイドを切り抜け、この場から離脱し鐘楼まで撤退。以後ミントと実りの守備
第二行動方針:コレットの魂を消化し、自らの力とする
第三行動方針:ミトスが死亡した場合、命令を遂行する?
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前

【コレット=ブルーネル 生存確認?】
状態:魂をアトワイトにほぼ占領されつつある 無機生命体化 外界との拒絶
所持品:アトワイト・エックス@コレット・ブルーネルと同じ
基本行動方針:???
現在位置:アトワイト・エックス@コレット・ブルーネルと同じ

【メルディ 生存確認】
状態:TP50% 色褪せた生への失望(TP最大値が半減。上級術で廃人化?)
   神の罪の意識 キールにサインを教わった 何かが見えている?
所持品:スカウトオーブ・少ない トレカ カードキー ウグイスブエ BCロッド C・ケイジ@C(風・光・元・地・時)
    ダーツセット クナイ×3 双眼鏡 クィッキー(バッジ装備中)漆黒の翼のバッジ
基本行動方針:もう少しだけ歩く
第一行動方針:もうどうでもいいので言われるままに
第二行動方針:ロイドの結果を見届ける
第三行動方針:キールと共に歩く
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前

【キール・ツァイベル 生存確認】
状態:TP50% 「鬼」になる覚悟  裏インディグネイション発動可能 ミトスが来なかった事への動揺
   ロイドの損害に対する憤慨 メルディにサインを教授済み 先行きに対する不安 正しさへの苦痛
所持品:ベレット セイファートキー キールのレポート ジェイのメモ ダオスの遺書 首輪×3
    ハロルドメモ1 2(1は炙り出し済) C・ケイジ@I(水・雷・闇・氷・火) 魔杖ケイオスハート マジカルポーチ
    ハロルドのサック(分解中のレーダーあり) 実験サンプル(燃える草微量以外詳細不明) ミラクルグミ
    ハロルドの首輪 スティレット 金のフライパン ウィングパック(メガグランチャーとUZISMG入り)
基本行動方針:願いを叶える
第一行動方針:西の混乱を傍観。最後はインディグネイション(裏)でクレス他を殲滅する
第二行動方針:カイル・ヴェイグを利用してミトス・ティトレイを対処
第三行動方針:磨耗した残存勢力を排除。そして……
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前

【グリッド 生存確認】
状態:HP15% TP95% プリムラ・ユアンのサック所持 天使化
   左脇腹から胸に掛けて中裂傷 右腹部貫通 左太股貫通 右手小指骨折 全身に裂傷及び打撲 
習得スキル:『通常攻撃三連』『瞬雷剣』『ライトニング』『サンダーブレード』
所持品:リーダー用漆黒の翼のバッジ 漆黒の輝石 ダブルセイバー 要の紋@コレット
    ソーサラーリング@雷属性モード リバヴィウス鉱 マジックミスト 漆黒の翼バッジ×4
基本行動方針:バトルロワイアルを否定する
第一行動方針:ロイドがコレットをどうにかするまでクレスを足止めする
第二行動方針:その後のことはその後考える
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前



【ヴェイグ=リュングベル 生存確認】
状態:HP25% TP20% 他人の死への拒絶 リオンのサック所持
   両腕内出血 背中3箇所裂傷 胸に裂傷 打撲
   軽微疲労 左眼失明(眼球破裂、眼窩を布で覆ってます) 胸甲無し
所持品:チンクエディア 忍刀桔梗 ミトスの手紙 ガーネット
    45ACP弾7発マガジン×3 漆黒の翼のバッジ ナイトメアブーツ ホーリィリング
基本行動方針:今まで犯した罪を償う(特にカイルへ)
第一行動方針:中央に赴き、カイルの安全を確保する
第二行動方針:ティトレイと再接触した場合、聖獣の力でティトレイを正気に戻せるか試みる
現在位置:C3村西地区→中央地区

【ロイド=アーヴィング 生存確認】
状態:天使化 HP25%(実感無し) TP30%(TP0で終了) 右手甲損傷 心臓喪失(包帯で隠している) 砕けた理想
   背中大裂傷 顔面打撲 右頬に傷 太股と胸部に傷 本当の願いを見つけた
所持品:ウッドブレード エターナルリング イクストリーム ジェットブーツ
    漆黒の翼のバッジ フェアリィリング 要の紋@コレット
基本行動方針:コレットを取り戻す
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前

【クレス=アルベイン 生存確認】
状態:HP35% TP50% 善意及び判断能力の喪失 薬物中毒(禁断症状発症は18時頃?)
   戦闘狂 殺人狂 殺意が禁断症状を上回っている 放送を聞いていない
   背中大裂傷 胸装甲無し 全身に裂傷 発狂寸前 背中に複数穴 軽度の痺れ 調和した錯乱
所持品:エターナルソード クレスの荷物
基本行動方針:ミントを守る?
第一行動方針:目の前のコングマン(=グリッド)を突破してミント(=コレット)を救う
第二行動方針:その後コングマン(=グリッド)を完璧に殺す
第三行動方針:ティトレイはまだ殺さない?
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前
※今のクレスにはコレットとミントの区別が付きません
※数点のキーワードからグリッドをコングマンと断定しました

【グリッド 生存確認】
状態:HP15% TP70% プリムラ・ユアンのサック所持 天使化
   左脇腹から胸に掛けて中裂傷 右腹部貫通 左太股貫通 右手小指骨折 全身に裂傷及び打撲 
習得スキル:『通常攻撃三連』『瞬雷剣』『ライトニング』『サンダーブレード』
所持品:リーダー用漆黒の翼のバッジ 漆黒の輝石 ダブルセイバー 忍刀・紫電 
    ソーサラーリング@雷属性モード リバヴィウス鉱 マジックミスト 漆黒の翼バッジ×4
基本行動方針:バトルロワイアルを否定する
第一行動方針:ロイドがコレットをどうにかするまでクレスを足止めする
第二行動方針:その後のことはその後考える
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前

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