我が道突き進む
砂漠。熱砂の中を、一人の男が歩いていた。
この暑さのせいか、腹部の一部を露出させている。
いや、これは元からそのようなデザインであった。
褐色の肌に汗をにじませ、男はじっとあるものを凝視しながら歩いていた。
街中では街灯にでもぶつかる恐れもありそうだが、ここは砂漠だ。何も無い。
そして、誰も居ない。
「くそっ・・・壊れてんのか、コレ?」
男がつぶやいた。手にした機械を右に左に傾けながら、眉間にしわを寄せる。
男・・・ロニ・デュナミスはゲーム開始以来、砂漠をひたすら歩き続けた。
しかし一向に出口は見当たらない。せっかくの支給品も、これではうかばれないというものだ。
この暑さのせいか、腹部の一部を露出させている。
いや、これは元からそのようなデザインであった。
褐色の肌に汗をにじませ、男はじっとあるものを凝視しながら歩いていた。
街中では街灯にでもぶつかる恐れもありそうだが、ここは砂漠だ。何も無い。
そして、誰も居ない。
「くそっ・・・壊れてんのか、コレ?」
男がつぶやいた。手にした機械を右に左に傾けながら、眉間にしわを寄せる。
男・・・ロニ・デュナミスはゲーム開始以来、砂漠をひたすら歩き続けた。
しかし一向に出口は見当たらない。せっかくの支給品も、これではうかばれないというものだ。
彼の手にしている支給品・・・小型の液晶モニタのようなそれには、レーダーが写っていた。
中心の白い点が彼、ロニを示している。そして付属の説明書によると、
生死に関わらず首輪を付けている者が
半径二十五メートル以内に存在すると、赤い点で表示される。
これをうまく使えばかなりの戦闘を避けることも出来るし、他者の争いに介入するのも楽だ。
だが、それもあくまで人が居ればの話だ。
誰もいなければただの光る玩具だ。画面を表示したまま動かないコンピューター。
彼はゲームに乗る気は無かった。
恐らく大多数の者はそう思うだろう。
だが、そうでは無い者も・・・あのマグニスとかいう輩や・・・勿論バルバトスもだ。
そういった残虐な殺戮者が、罪無き者達を殺していくのは我慢ならなかった。
元来の彼の正義感、兄貴分として子ども達の世話をしていた経験が
、 彼を殺戮者達の駆除という行動に駆り立てた。
集められたもの達にはとても殺し合いには向いていなさそうな女子供も大勢居た。
当然彼の大切な仲間、カイル、リアラ、ジューダス、ハロルド・・・
ナナリーが居なかった。名簿にも居なかったので、内心彼はほっとした。
この殺戮の場に居るというだけで、すでに死刑台への順番待ちをしているようなものだ。
それともうひとつ、気になることがあった。
ジューダスが二人居た。いや、リオンが二人居たと言うべきか?
いずれにせよ、とにかく人を探す必要がある。
そいつがやる気なら全力で迎え撃つ。もしマグニスやバルバトスなら問答無用だ。
だが・・・・・・
いかんせん彼の支給品は戦闘に不向きだった。
レーダーの他に出てきたのは、妙に大きい袋が一つ、
みょうにけばけばしい字体で品名が書かれている、『なりきり剣士セット!!』
これにも説明書が付いていた。『これであなたもすごくステキな謎の覆面美青年剣士!!』
覆面なのに美青年と何故分かるのか、そもそも女がこれを受け取ったらどうするのか。
その中に入っていた物は三つあったが、
舞踏会にでも出かけに行くような仮面(ジューダスのがマシだ)、それとマント。
更に付属していた剣を取り出した。
日光にきらびやかに反射する、精巧な剣。
だが、刀身はしっかりしているものの、プラスチック製で、装飾されている宝石もガラスだった。
まあ、全力で殴られたら痛いだろうか・・・
彼はため息をつき、それらをしまいこんだ。寒くなったら着てもいいか。
中心の白い点が彼、ロニを示している。そして付属の説明書によると、
生死に関わらず首輪を付けている者が
半径二十五メートル以内に存在すると、赤い点で表示される。
これをうまく使えばかなりの戦闘を避けることも出来るし、他者の争いに介入するのも楽だ。
だが、それもあくまで人が居ればの話だ。
誰もいなければただの光る玩具だ。画面を表示したまま動かないコンピューター。
彼はゲームに乗る気は無かった。
恐らく大多数の者はそう思うだろう。
だが、そうでは無い者も・・・あのマグニスとかいう輩や・・・勿論バルバトスもだ。
そういった残虐な殺戮者が、罪無き者達を殺していくのは我慢ならなかった。
元来の彼の正義感、兄貴分として子ども達の世話をしていた経験が
、 彼を殺戮者達の駆除という行動に駆り立てた。
集められたもの達にはとても殺し合いには向いていなさそうな女子供も大勢居た。
当然彼の大切な仲間、カイル、リアラ、ジューダス、ハロルド・・・
ナナリーが居なかった。名簿にも居なかったので、内心彼はほっとした。
この殺戮の場に居るというだけで、すでに死刑台への順番待ちをしているようなものだ。
それともうひとつ、気になることがあった。
ジューダスが二人居た。いや、リオンが二人居たと言うべきか?
いずれにせよ、とにかく人を探す必要がある。
そいつがやる気なら全力で迎え撃つ。もしマグニスやバルバトスなら問答無用だ。
だが・・・・・・
いかんせん彼の支給品は戦闘に不向きだった。
レーダーの他に出てきたのは、妙に大きい袋が一つ、
みょうにけばけばしい字体で品名が書かれている、『なりきり剣士セット!!』
これにも説明書が付いていた。『これであなたもすごくステキな謎の覆面美青年剣士!!』
覆面なのに美青年と何故分かるのか、そもそも女がこれを受け取ったらどうするのか。
その中に入っていた物は三つあったが、
舞踏会にでも出かけに行くような仮面(ジューダスのがマシだ)、それとマント。
更に付属していた剣を取り出した。
日光にきらびやかに反射する、精巧な剣。
だが、刀身はしっかりしているものの、プラスチック製で、装飾されている宝石もガラスだった。
まあ、全力で殴られたら痛いだろうか・・・
彼はため息をつき、それらをしまいこんだ。寒くなったら着てもいいか。
不意にレーダーに反応があった。
赤い光点が、画面の端に確かに映っている。
彼はすばやく身をかがめ、辺りを見回した。
戦うべき相手か、合流すべき者か、回避すべき敵か、既に絶えた亡骸か。
赤い光点が、画面の端に確かに映っている。
彼はすばやく身をかがめ、辺りを見回した。
戦うべき相手か、合流すべき者か、回避すべき敵か、既に絶えた亡骸か。
ロニは人物の正体を見定めるために、
レーダーに従ってゆっくりとそれに近づいて行った。
レーダーに従ってゆっくりとそれに近づいて行った。
【ロニ 生存確認】
状態:軽い脱水症状
所持品:簡易レーダー なりきり剣士セット
行動方針:レーダーに反応のあった者の識別
ゲームに乗った者の駆除
仲間との合流
武器の調達
現在地:E3の砂漠地帯
状態:軽い脱水症状
所持品:簡易レーダー なりきり剣士セット
行動方針:レーダーに反応のあった者の識別
ゲームに乗った者の駆除
仲間との合流
武器の調達
現在地:E3の砂漠地帯