良き名を貰うたの、若き竜の子よ
氷竜の優しい笑みと、炎竜のニコニコとした嬉しげな笑顔に見守られ、胸の奥がジンと熱を帯びるのが分かる。もしかしたら、……契約に縛られてさえいなかったのなら、僕はいま泣いてしまっていたのかもしれない。
気恥ずかしさと感動を照れ隠すように両手で包んだ杯を煽って視界を器の内に隠せば、杯の向こうで氷竜が再び口を開き、杯を少し下げて目だけを覗かせる。--失礼かもとは思ったのだけれど、僕はなんだかその時、とても照れくさかったのだ。
「ときに、ニールよ。その後ろにあるのはそなたのものかな」
氷竜の視線を追うように背後を振り返れば、草地に横たえた僕の杖--正しくは僕の弟のものだったもので、杖かどうかすらわからない--それが夜の闇よりも濃い黒を静かに湛えている。
黒に血色の樋が走る、鍔の無い剣にも似た形をしたそれは、弟が今際にあって僕に託したもの。弟の手にあったとき、血色の樋は鳴動するように輝きを放ち、弟ほど魔力に恵まれなかった僕でも、それが力あるものだと感じることができた。
弟の手にあった時の姿を覚えているから、僕はそれを"杖"だと認識しているけれど、託されて今日に至るまで、ただの一度も僕はそれを魔術の制御器として用いることができないでいる。
幻獣たちの休眠と誕生、その揺り籠を守護することを秘儀として伝えるドルイド(緑の監視者)たちの予言にある"約束されし者"に違いないとまで言われた弟が手ずから得たという、黒い剣の杖。
であれば、それはきっと弟ほどの力を持たない僕には使いこなせないものなのだろうと思う。事実そうなのだから。
他ならぬあの弟のことだ、そんなこときっと分かっていただろうに、なぜ僕にこれを託したのか。
そこに意味があるのではないかと、何度も色々と試してみたけれど、ピクリとも反応しない杖に、いつしか僕はそこに意味は無いと思うようになっていた。
『これを護って……。だいじょうぶ、できるよ』
あの時、そう言って僕に何か目的を与えなければ、僕が壊れてしまう……明敏な弟のことだ、そう思ったとしても不思議は無い。……現に、現に僕はその間際まで……。
だから、僕はこれを杖だと言って持ち歩くけれど、杖として使おうとはもう思っていない。"忘れる"ことのできない僕に、弟を忘れない形見は必要なかったけれど、弟が触れたものを傍に置いておきたくて、ただそれだけで今も手放せないでいる。黒い剣の杖。
「……ル?ニール、いかがした」
僅かの間、思考の海に浸かっていたようで、双子竜が怪訝な瞳で僕を見つめていた。
そんなに遠くない過去のことなのに、なんだかもうずいぶん昔のことのように感じる記憶。ほっと息を吐き出しながら、感傷だなと自嘲しながら、無数に心に並べた記憶の棚へとそれをしまって、双子竜へ曖昧に笑みを返す。
「す、すみません。ちょっと考え事をしてしまって……。ええ、僕が杖代わりにしているものですけど、本当は僕のものじゃないし、杖でもないんだと……思います」
少し自身無げに答えながら手を伸ばし、剣に見立てれば柄にあたる部分を逆手に握る。本当に剣ではないとしても、切っ先にあたる部分を誰かに向けるのはいけないような気がして、僕は普段そう扱っている。
まして今、目の前にいるのは子供と陽気な酔っ払い(失礼だとは承知だが、それ以上に相応しく可愛らしい言葉を僕は見つけられない)の姿を借りているとはいえ、この世で最も力強き獣、唯一無二の存在である古竜なのだ。
「ふむ、杖というは魔術士が魔法を操る際の補助具のことじゃの。なるほど……しかし、それから感じるものは……」
僕の言葉にくりっとした瞳をまたたき、幼児特有の少し下膨れした両頬にもみじのような手の親指と人差し指で、まるで大人が思案するかのように触れた氷竜は、「少しよいか?」と断ると僕の手から小さな両手でそれを受け取った。
なりこそ騎士の携える長剣ほどあるものの、木剣よりも軽いことを知っている僕は、古竜の腕力を心配するなど杞憂とは知りつつも、案ずることなくそれを手渡した。
僕の手から杖を受け取った氷竜は、小さな手で柄を握ると、まるで剣の目利きをするように刀身にあたる部分を透かし見るようにしたかと思うと、今度はクルリと持ち直して柄と、柄頭に相当する部位にじっと視線を落とす。
「ニールよ、そなたの言うとおりこれはそなたの言う"杖"、魔術士の補助具とは異なるものだ」
氷竜の呟きともつかぬ静かに語りかけてくる声に、あぁやはりそうなのだなと内心頷きつつも、心のどこかでガッカリしたような感じを覚えて軽い驚きに包まれる。
今はダメでも、いつかはこれを弟のように扱えるのではないか。
もしそれができたなら託してくれた弟の気持ちに報いることができるのではないか。
どうやら心のどこかで、そんな風に思っていたのかもしれない。
そんな僕の感傷をよそに氷竜が言葉を継ぐ。
「……"生命の庭"というものを耳にしたことがあろうかな、ニールよ」
生命の……庭。氷竜の言葉を口中で繰り返しながら記憶を辿れば、その音は耳に覚えがある。
そう、あれは……まだ僕が穏やかな屋根と寝台に挟まれ、眠りに落ちることができた頃に暖かな寝具の中、夢うつつで聞いた、弟と誰かの会話……その一部。
『それは生命の庭からけして持ち出せぬはずの…なる…ではないか……なぜその手に』
『いいえ、正確には持ち出せるものがいなかったというのが正しいです。それを託すに足る者がいなかった、それだけ。ぼくはこれを………に……す役に選ばれた、ということでしょう』
たった一度だけだったけれど、確かに耳にしたことがあるその響きに、小さく頷いてみせるも、それが意味するものが何かは分からない。
氷竜はちらと視線を僕に向けると、その表情を読んだように頷く。
「そうか、言葉だけは聞き知っているようだの。生命の庭は幻獣がこの世でその存在を終え、再び目覚めを待つ間、眠りにつく幻獣界とこの世界を繋げる揺り籠のようなものだ。……これは秘奥ゆえ、幻獣と揺り籠の守護者たるドルイドの血を宿した者にしか告げることも聞き取ることもできぬよう枷をかけられた言葉」
とてつもない秘密を、ぞんざいに明かす氷竜にぎょっとするも、続けられた言葉にほっと棟を撫で下ろす。なるほど、伝わらないのなら秘密が漏れることもない、ということか。
「そなたが"杖"というこれはの…………幻獣がこの世界に渡ることを許された遥か古から生命の庭に在りしものの一つでな……いや、そなたにこれを託した者はいずれそなた自身でコレが何であるかに気付くことを望んでおるのであろうな……」
意味深な呟きを残して口を閉ざす氷竜に、わからないというように小首を傾げれば、氷竜は目元を優しげに笑むカタチに歪めると
「年寄りは、ついせっかちになってしまっていかぬの。なに、いずれ分かるときがこよう。コレが生命の庭ではなく、ここにあること。それにこそ意味がある。急ぎ知ったとて意味はないでの」
そう言って笑う氷竜に、ますます頭の中に疑問符が列をなすけれど、どうやらその続きを氷竜は続ける気はないらしい。
ちらと使い魔であり、自称幻獣界の貴公子をうそぶくライデンへと視線を向けてみたけれど、普段はおしゃべりな嘴を固く閉じた鷹の姿を纏う使い魔は無言で杯に頭を突っ込んだままこちらを見ようともしない。
「これ、ライデン殿を困らせようとしてはならぬぞ。幻獣はいかに主と仰ごうと、友と認めようとも、生命の庭に類する秘奥を人の世で語ることを許されておらぬのだ。それは我ら竜と、庭の守護者たる存在の間でのみ許される」
かつてそなたが耳にできたのも、そなたの血が枷を除いたからに過ぎぬ。
そう言った氷竜にやんわりと窘められ、ごめんねというように伸ばした手でライデンの艶やかな背を撫でる。
「来歴は置いておくとして……そなたがこれを使えぬのは道理だの、そなたには"使えぬ"のではなく、これが死に瀕しておるのだ。どうやら一度はかなり危なかったようだがの……ここまで弱りながら、ようも踏みとどまれたものよ」
氷竜が続けた言葉に、炎竜が「なんと……」と呟き、悲しげに太い眉を落とす。
双子竜の言葉が意図するところが良く分からずに、困ったようにしていると、氷竜は手にした杖、その柄頭にあたる部分に宝珠を嵌め込んだごとく球形に膨らんだ瘤をそっと小さな手で撫でた。
まるで、そこに命があるかのように……。
何度か慈しむように杖をその手で撫でていた氷竜は、やにわに視線を上げて僕のそれを真っ直ぐに見上げる。
「ニール、竜の血を継ぐ若き子よ。どうやらそなたがこの夏、この里へ赴き、我らと今夜ここで語ろうたは必然であったようだの。………そなた、この先もこの使えぬ"杖"を携え往くつもりかの?」
自ら"杖"ではない、そういった黒い剣の形をしたそれを、あえて杖と呼んだ氷竜は、切っ先にあたる部分を掴み、柄頭を僕に向けて差し出した。
「これはそなたにとっては使えぬもののようだが、幻獣にとっては大きな意味を持つものだ。携え往くことで苦難となることもあろう。それでも、そなたはこれをこの先も携え歩くか?それはそなたにとって意味あることかの?」
じっと見つめてくる氷竜の眼差しにひかれるようにして、知らず片膝をつき背筋が伸びる。
氷竜が言うとおり、それは僕にとって"力"にはならないもので、僕にとっては弟の想い出の品でしかないものだった。
それが貴重なものであることは聞いたけれど、それを知ったからといって僕にとって何かが変わるわけでもない。
むしろ、それを知ったことは重荷にしかならないかもしれない。
けれど……、それは僕にとって……
ザァっと吹いた夜風が僕の髪を揺らし、普段は前髪の下に隠した右の瞳を月の光の下で露にする。ぼくの身体に流れる竜の血を色濃く映すその瞳で、大いなる存在だけれど遠い親族のような親しみを感じる双子竜を見つめる。同じ一族の誇りを継ぐ者として。
「もちろん。それは僕には使えないものかもしれないけれど、大切な人から託されたものだから。それと一緒に僕に託された想いが何かはまだ分からないけれど、でも……それも、その想いも僕は手放す気はありません」
たとえ、たとえそれが僕の行く道に重荷となることがあったとしてもだ……。
静かに、けれど力強く手を伸ばす。
「それに………"Nihil sine magno vita labore dedit mortalibus."、"苦難なくして人は人生から得るものがあろうか"、でしょう?」
にこりと一つ笑むと、開いた拳、伸ばした指先で差し出された杖、剣とみれば柄の根元に触れ、そっと撫でるようにして感触を確かめると、しっかりとそれを掴む。
氷竜は僕に瞳で笑み、剣の切っ先を掴んだまま満足気に小さく頷いた。
「そなたにこれを託した者に誉れあれ、そなたの往く道、共に歩く者たちに祝福あれ。なれば、これを今よりそなたと繋ごう」
繋ぐ?
問い直すよりも先に、氷竜は首を巡らして弟竜を振り返り声を発する。
「炎竜、そなたの出番ぞ」
厳つい見た目をこれほどかと嬉しげに崩しながら見守っていた炎竜が、兄竜の言葉に瞳をまたたくと、氷竜が小さく溜め息をつく。
「そなた己に冠された名を忘れたか?そなたの熱を分けてやれるのはそなただけぞ。凍えた"調和"を命の火で起こしてやらぬか」
……調和?
なんのことを言っているのだろう。
二竜のやりとりを見守っていると、炎竜は「おぉ」と声をあげるや、ぽんと膝を打って立ち上がる。
「そうじゃった、そうじゃった。幻竜の隠したものを溶かすこと以外に儂の炎はもはや役に立つこともないと思うておったのじゃが、なんとなんと。兄者、若き子らの為に役に立てるというのは良いものじゃのう」
相好を崩した炎竜はニコニコと笑みつつ、僕と氷竜に近付き、二人をいま繋いでいる黒い剣の形をしたそれに大きな両手を添えて触れる。
僕と氷竜、そして炎竜を繋ぐ黒い剣の杖。
「ニールや、驚くやもしれぬがけして手放してはならぬぞ」
よいな、と片目を瞑ってみせた炎竜の言葉に、一体何が始まるのだろうかとゴクと喉を鳴らしつつも、信じて頷く。
「強い子じゃ、なればこそ……っ」
ニッと破顔した炎竜は、力強く頷き返すや、瞳を閉じる。
彼が両の手で包み込んだ剣の杖、無数に走る樋をなぞるように掌を動かしたその瞬間、掌の下から血色の樋が輝きだす。
それはまるで、かつて弟の手にあったときの輝きに似ていて……目を見張ったのと同時に、柄を掴んだ右手を通じてドクンと脈動する何かを感じ取る。
「……っ!杖が……脈うって…・・・る?」
樋が緋色の輝きを強め、無数に走る全てにそれが至るにつれ、鼓動のような脈と、緋色の輝きはリンクしたように明滅を始め……
突然、一際強い輝きを放ったかと思うと、柄頭の先に付けられた房飾りのように、二条に編まれた部分が螺旋を描き、編み目を解くと無数の触手のように展開し……一斉にその先端を僕の腕へと突き立てた。
「っ!?う、うわっ!!」
痛みこそなかったものの、目の前で繰り広げられる杖の突然の変化に頭が追いつかず、緋色の脈動を打つ数条の管のようなそれが腕に突き立つ光景に思わず腰が引けそうになるのを氷竜が制する。
「落ち着くのだ、そなたを害するものではない。親を感じ取っておるのだ、すぐ済むゆえ動いてはならぬ」
親?
一体なんのことか意味が分からなかったけれど、害するものではないという言葉を肯定するかのように突き立った管は痛みを一切伝えず、むしろ心地良いといってもいい温もりを伝えてくる。
突き立った管の下で、腕に嵌めた水晶が青く明滅するのが見えた、そこにいるはずの彼女も大丈夫だと言っている、そんな気がした。
管を通して身の内にある内錬魔力の交換が行われているのが分かる。
まるで血管を流れる血流を押し出して、また押し戻されるような……遠のきそうになる意識を必死に繋ぎとめれば、炎竜がもうすこしと励ます声が聞こえて、頷いて見せたような気がしたけれど、視界が暗転する……。
黒い闇の向こうに懐かしい背中が見える。
あぁ、あれは……
振り向いた懐かしい姿に、やっぱりと息をつく。
忘れたことは無い、忘れることも無い、でも夢を見ないようにすることで、その姿をあえて形にしないようにしてきたような気もしていた……。
彼を……弟を思い出すことで、彼を失った哀しみと、それに続いた哀しみの連鎖をも思い出してしまうから、それを思い出すと僕は折角保ったものを、再び失ってしまうような気がして……怖くて……。
闇の向こうで弟が笑ったような気がした。
いいんだよ、と。
思わず駆け寄ろうとした僕に、ゆっくり首を振った弟はあの日の姿のまま、両手を伸ばして何かをその腕から僕へと解き放った。
くるくると、ゆっくり宙を回りながら近付いてくるそれは……
暗闇の中、白い光の繭に包まれた両脚を抱え込んで丸くなって眠る……小さな小さな……女の子のように見えた。
真っ直ぐに僕の胸めがけて飛んできたそれを慌てて受け止めると、闇の向こうで弟がもう一度笑い、そして何か言ったような気がしたけれど、それは聞こえなくて。
「待ってっ!待って………っ…トっ!!」
闇が弟を隠す。
待って、今なにを言おうとしたの、また僕を置いていくのか?
追いかけようとした瞬間、腕の中から声が響く。
『そこにいるの?パパぁ……』
腕の中の繭から白く腕が伸びて、僕の頬に触れるかと思った瞬間、ザァっと闇が吹き抜ける……。
ハッと息を吸い込んで気が付く。
夜の青と満点の星空、そして……
「目が覚めたの、よう頑張った」
「大丈夫かのぅ、儂がやりすぎたのかと心配しておったのじゃ」
炎竜に腕に抱かれ、氷竜に覗き込まれていた僕は今もしっかりと両腕で黒い杖を握り締めていた。あの管は以前のように房飾りの形へと戻っていたけれど……。
黒い杖に走る樋は、今も柔らかな緋色の輝きを灯し、ゆっくりと脈打つように明暗を栗絵していた……まるで浅い眠りに上下する胸のように。
さっきの幻は一体……。
沢山聞きたいことがあるのに、一気に放出した魔力のせいだろうか、ぐったりと身体が重い。
「氷竜、炎竜……。ぼく、弟に……あったんだ。なにかを……たのまれた気が……して」
瞼が落ちる。
魔力の消耗によって、意識の落ちた若き眷属の血を宿した青年を見つめ、氷竜がその乱れた前髪を優しくそっと撫でつける。
その身体を抱きかかえた炎竜が、兄者と呟くのに大丈夫だと返しながら氷竜が言葉を継ぐ、眠る若き眷族に聞かせるように。
「剣は"道を切り開き別つもの"、既に道は開かれた。その時が来たれば、これはそなたにとって相応しき姿と力を示すであろう。いかな困難にもそなたが立ち向かえるならば、その時これが何かがそなたにも分かろう、ニール」
炎竜と声をかければ、心得たと腕に軽々と青年を抱き上げた炎竜が立ち上がる。
「雷翁どの、よろしく頼みます」
背後に向けて氷竜が声をかければ、カサリと草を鳴らした誰かが月灯りに影を伸ばして近付き、炎竜の腕から、今も剣の形のそれをしっかりと握り締めたままの青年をそっと受け取る。
「結果的に、必然……ここに来たのはそういうことか。……まこと、数奇な巡りあわせに囲まれた子よ………うちのぼんは」
長身の影は柔らかな笑みを浮かべて、規則正しく息をついて眠る腕の中の青年を見つめる。
「氷と炎の若き竜よ、我が主に対する好意と信頼に雷の竜の名代として礼を申しあげる。いずれまたお会いすることもあろうゆえ、この里では互いに無礼講とさせて頂くぞ」
炎竜と並ぶ細身の長身を見上げつつ、氷竜が一つ頷くと炎竜に抱え上げられ、その肩に腰をかける。
「獣と人を獣を結ぶ"約束の子"、この子が"調和"をこの世に呼び戻せると我らも信じておる」
そう、いかな困難が立ち塞がろうとも……。
彼がその信念のままに望めば、壁を打ち貫き、別たれたものを貫き繋ぐ力は再び世界に訪れるだろう……。
それを信じている。
~黒の剣杖~
最終更新:2012年07月04日 00:22