ライダー×ライダー

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ライダー×ライダー ID:LyY/xWgU



「……っと、こりゃ、パイルバンカー(杭打ち機)か?」
「それも私にはとてもじゃないけど使えなさそうね……」
「とっつきとドリルは漢の浪漫だ!」
「……よく分からない理論ね」
 山手線の車内の最後尾。そこでイナバと東京タワーの二人は支給品の確認をしていた。
 そして、イナバのデイバックの中に入っていたのは、あまりにも古臭い武器だった。
 人が装備出来るようには改造されてはいるが、こんなのはどこか狂ったような人間ぐらいしか好き好まないだろう。
 そして、そのリボルバーの中には6発の薬莢が詰まっている。
「……中身は炸裂弾だな」
「何でそんなことが分かるの?」
「これの使い方は大体分かる……だが、それも机上の話だ、こいつがな。
 まあ……どんな装甲だろうと、撃ち貫くのみ……って奴さ」
 パロロワ書き手として、バトル話も書いてきたイナバ。
 様々な武器の形状・特性・使い方を調べ、書き綴ってきた。
 現にこれ(パイルバンカー)を使って戦った参加者を書いたりもした。
 だが、あるのは頭の中にある知識だけ、使い熟すなど99%不可能に近い。
 だが、今そんなことは関係ない。重要なことはそれじゃない。
「手震えてわよ」
「えっ?」
「……貴方、まだ悩んでるのね」
「…………ああ、そうっすね」
 内心は怖くて怖くて仕方ない。
 死ぬのは嫌だし、殺すのも嫌だ。かと言って誰かが死ぬのも嫌だ。
 だが、それは理想論にすぎない。そんなことはあってはならない。
 パロロワ書き手であるからこそ、分かりきっている。
 ここ(ロワ会場)には夢もキボーもありはしない。
「……それでも、俺は……」
「……静かにして、誰か来るわ……!」
「へっ……?」
 東京タワーの言葉に遮られ、言葉半ばで詰まるイナバ。
 そして、彼らの前には……
「イーッ!!(今度こそ我等がショッカーとクライシスの悲願達成を!!)」
「おぅ! 行くぜ、相棒!!」
 黒いマスクの戦闘員とレイピアを持った戦闘員が立ちはだかっていた。
 そのどちらとも高い興奮状態で、殺気をガンガンに放っている。
(……なんか死亡フラグがピンピンに立った奴らが来た……
 んっ、俺はこんな時に何でこんなことを考えてるんだ?)
 イナバは冷静に考えるが、そう落ち着いていられないと悟った。
 相手は下っ端のように見えるが、改造人間と怪魔界人。
 一般人であるイナバ達とは比べものにもならない【力】を持っている。
「さて、選択の時が迫っているようね」
「ああ」
「あら、怖くないの?」
「……怖いさ」
 声を震わしながら呟くイナバ。
 だが、その瞳の中には強い決意があった。

 『抗う』

 そう、イナバは心に決めた。6/にもマーダーにも抗う。
 その結果がどうなろうと構わない、ここに来た時点ですでに賽は投げられたのだから。


「……俺はここで立ち止まるわけには行かないんでな」
 イナバはデイバックからベルトのようなものを取り出し、腰に巻く。
 それと同時に窓が割れ、車内に一匹の紅いカブトムシが飛翔してきた。
「……そう、だから俺は俺の道をただ往くのみだッ!!!!」
 そして、右手でそのカブトムシをキャッチし、ベルトに装着する。
「……変身ッ!!」
『HENSHIN』
 イナバのその言葉を叫ぶと、彼の身体に紅と銀色の金属の鎧が現れた。
 所謂、仮面ライダーカブトマスクドフォームだ。
「何っ! 仮面ライダーだと!?」
「イーッ!?(何!? 知っているのか相棒!)」
「あいつらは俺の仲間を!!」
「……10分しかない、さっさと決めさせてもらう……!」
 イナバはパロロワ書き手だから、本能で分かった。
 仮面ライダーが制限下で戦えるのリミットは10分。
 それ以上は勝手に変身が解けると、支給品のベルトを見た瞬間に理解していた。
「キャストオフ!!」
『CAST OFF』
 金属片の鎧の破片が四方八方に飛び交い、紅のカブトムシの戦士が生まれた。
 ちなみに東京タワーはイナバの「キャストオフ!!」という台詞に結構反応した。
『CHANGE BEATLE』
 完全に変身し、終わるとイナバは先程のパイルバンカーを装備する。
 見た目が完全にどっかの【古い鉄】っぽくなったのは気のせいである。
「あれは……まさか……?」
「イーッ!?(仮面ライダー……ストロンガーの親戚!?)」
「仮面ライダーカブト、だ。モブ戦闘員共が…」
『CLOCK UP』
「「!?」」
 次の瞬間、カブトの……いや、イナバの姿が見えなくなった。
 CLOCK UP……つまり、極限まで加速したのだ。
 そして、その最中、イナバはベルトに付いている三つのボタンを押していく。
『ONE』『TWO』『THREE』
『CLOCK OVER』
 押し終えると同時にクロックアップが終了。
 既にイナバはモブ戦闘員二人の背後を取っていた。
『RIDE KICK』
「ライダー……キィィィィック!!」

 ―――鋭い回し蹴りが戦闘員二人を一閃した。

 アンパン顔のヒーローにやられるバイキンの化身のようにモブ戦闘員二人は星になった。
「……何とかなったか」
 変身が解け、一時の安堵の表情を浮かべるイナバ。
 あの二人を殺してはいない、手加減して蹴り飛ばしたので退けただけだ。
「……甘いわね」
「どうせ、俺は甘いさ」
 東京タワーの指摘を、自虐を交えながら返す。
 だが、もし全力であの戦闘員達を蹴っていたら車内は大惨事になっていただろう。
「……それよりもそろそろ聞かせてくれないか。その……君が探している人についてさ」
「……いいわ、じゃあ次の駅に着いたら、ね」

 彼らの日中は終わりを告げる。


【荒川区 山手線車内/一日目・日中 】
【東京タワー@カオスロワオリジナル】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:ふきとばしの杖、基本支給品
[思考]基本:『あの人』を見つける。
1:イナバにあの人のことを伝える。
2:出来ればもっと仲間を見つけたい
【備考】
※容姿は女の子です。
※『あの人』を探しております、切っても切れない繋がりを持っている以外はまだ語っておりません。

イナバ物置の人カオスロワ書き手
[状態]: 小疲労
[装備]: 小型リボルビング・ステーク@カオスロワ(6/6)、カブトゼクター&ベルト@仮面ライダーシリーズ
[道具]: 基本支給品一式
[思考]基本:『抗う』
1:東京タワーとともに行動する。
2:6/にも抗う
【備考】
※6/が書き手をやっていたロワで書き手をやっていました。
※大抵の武器は見ただけ使用方法が分かります。(あくまでも使用方法だけです)
※二時間カブトへの変身不能。


※山手線の車両の一つに大穴が空きました。


 ☆ ☆ ☆

 所変わりここは北区。
 そこにそのモブっぽい奴らがいた。
「イーッ!!(クソッ!! 忌ま忌ましい仮面ライダーストロンガーの親戚め!)」
「まぁ、命があるだけ、御の字だと思うよ」
 イナバに蹴り飛ばされた二人は生きていた。
 イナバが手加減して蹴ったこともあるが、彼らが改造人間と怪魔界人ということもある。
 常人よりも身体は丈夫なのだ。
「イーッ?(それよりなんでお前は冷静なんだ)」
「実はな、俺見ちまったんだ、最初の場所にな。
 大ショッカーの首領とダスマダー大佐がいたんだ!」
「イーッ!(なんだよ、それを早く言えよw)」
「ゴメンゴメン、言いそびれてた」
 彼らが手を組む理由は簡単だった。
『世界征服』と『人類抹殺』。この悲願を達成するために二人で協力して優勝を狙っていた。
 参加者全員を二人で倒し、最後は二人で戦う。そんなことを考えていた。
 だが……、次の刹那にはその二人からもう言葉はなくなった。
 モブ戦闘員二人の心臓部分を二本の剣がそれぞれ貫いた。





「貴様らが抱いた幻想は……その血のように生温かろうよ……」





 二人の心臓部分から噴水のようにとめどなく血が噴き出していく。
 そして、一本の剣をデイバックに戻し、青年はただ任務遂行のために走り続ける。


――――ストライダーは参加者を狩り続ける。

【北区/1日目・日中】
ストライダー飛竜@ストライダー飛竜】
[状態]:健康
[装備]:亜羅棲斗流@戦国BASARA
[道具]:支給品一式、 残り五本の亜羅棲斗流@戦国BASARA
[思考・状況]
基本:参加者を皆殺しにし、神(昏き海淵の禍神)を抹殺する。
1:出来れば、サイファーを手に入れる

【ショッカー戦闘員A@仮面ライダー 死亡】

【チャップA@仮面ライダーBLACKRX 死亡】


支給品紹介

小型リボルビング・ステーク@カオスロワ
カオスロワ七期でアヒル隊長が装備していた武装。
所謂、リボルバー式のパイルバンカー(杭打ち機)。薬莢は6発まで装填可能。
はっきり言って、生身の人間が使えるシロモノじゃない。

カブトゼクター&ベルト@仮面ライダーシリーズ
仮面ライダーカブトに変身することが出来るアイテム。
このロワ内での使用条件は持ち主なら誰でも使用可能。
ただし変身継続時間は10分、その後二時間変身不能になる。
余談だが、七期において10/がカブトに変身していた。

036:守る、その意味 投下順 038:最悪と希望と……
036:守る、その意味 時系列順 038:最悪と希望と……
001:The Game イナバ物置の人 058:ランチタイムの時間だよ! ……何、遅すぎるって? 気にすんな!!
001:The Game 東京タワー 058:ランチタイムの時間だよ! ……何、遅すぎるって? 気にすんな!!
009:地獄の刑執行長官 ストライダー飛竜 061:全てを『狩る』影

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