「……まためんどくさそうなことに巻き込まれたな」
無人の公園にて一人の少女が心底面倒くさそうにため息をつく。
着物の上に赤いジャケットを羽織り、靴は茶色いブーツというなんとも奇妙な出で立ち。
和洋折衷といってもいいのか疑問な格好をした少女、両儀式の手には彼女に支給されたデイバッグが一つ握られている。
彼女が面倒だと思っていること、それはこの殺し合い―――バトル・ロワイヤルに他ならない。
着物の上に赤いジャケットを羽織り、靴は茶色いブーツというなんとも奇妙な出で立ち。
和洋折衷といってもいいのか疑問な格好をした少女、両儀式の手には彼女に支給されたデイバッグが一つ握られている。
彼女が面倒だと思っていること、それはこの殺し合い―――バトル・ロワイヤルに他ならない。
彼女はいつものように自分の友人が働いている仕事場に行っている最中に急に意識を失い、気が付いたらあの主催者のいた会場、国会議事堂にいた。
そしていきなり殺し合いを強要され、また気づいたら一人この場にいたのだ。
だが『殺し合いをしろ』と言われても『わかりました』と言って殺し合いをするつもりは彼女には毛頭も無い。
確かに彼女は今まで色々な相手―――境界線を越えた異能者―――と殺しあったてきた。
死に依存して浮遊する二重身体者、死に接触して快楽する存在不適合者、死に逃避して自我する起源覚醒者、そしてこれらを陰で操ってきた魔術師。
他にもまだ沢山いたし実際この会場にも自分の知り合いがいるかもしれないが、とにかく彼女は多くの異能者達と闘ってきたし、この中には殺した者たちもいる。
だが、彼女は『人間』は一人しか殺していない。
それは自分の祖父の教えと―――自分にとって最も大切な人間の余計なお節介があったからだ。
そんな彼女がこんな殺し合いに乗るわけがなかった。
だが、だからといって主催者を殺すために率先して動くかというとそれもない。
確かにあの黄緑色の髪をした主催者の女は気に食わないが、この状況ではさすがにどうしようもない。
とりあえず自分の知り合いがいるかもしれないので探す気はあるが、当てもない以上適当にぶらつくだけだ。
そしていきなり殺し合いを強要され、また気づいたら一人この場にいたのだ。
だが『殺し合いをしろ』と言われても『わかりました』と言って殺し合いをするつもりは彼女には毛頭も無い。
確かに彼女は今まで色々な相手―――境界線を越えた異能者―――と殺しあったてきた。
死に依存して浮遊する二重身体者、死に接触して快楽する存在不適合者、死に逃避して自我する起源覚醒者、そしてこれらを陰で操ってきた魔術師。
他にもまだ沢山いたし実際この会場にも自分の知り合いがいるかもしれないが、とにかく彼女は多くの異能者達と闘ってきたし、この中には殺した者たちもいる。
だが、彼女は『人間』は一人しか殺していない。
それは自分の祖父の教えと―――自分にとって最も大切な人間の余計なお節介があったからだ。
そんな彼女がこんな殺し合いに乗るわけがなかった。
だが、だからといって主催者を殺すために率先して動くかというとそれもない。
確かにあの黄緑色の髪をした主催者の女は気に食わないが、この状況ではさすがにどうしようもない。
とりあえず自分の知り合いがいるかもしれないので探す気はあるが、当てもない以上適当にぶらつくだけだ。
「……さて、そろそろいくか」
国会議事堂にいた妙に透かした主催者の女とデイバックに自分が使えそうな武器がないことに少ながらずイライラしながら、彼女はなんとなく後ろを振り向きそして出口に向かって歩いて行った。
「……」
そんな光景をある一人の男が公園の周りの茂みから窺っていた。
全体的に蒼い忍び装束を想起させる服、そして一際目を引く血のように紅いマフラーを身に着けている青年。
忍者を前身とした機関、ストライダーズに所属する特A級ストライダーである飛竜は公園で一人の式を遠目から観察していた。
全体的に蒼い忍び装束を想起させる服、そして一際目を引く血のように紅いマフラーを身に着けている青年。
忍者を前身とした機関、ストライダーズに所属する特A級ストライダーである飛竜は公園で一人の式を遠目から観察していた。
「……やるか」
そう呟き、飛竜は自分に支給された投げナイフを数本構える。
彼の目的は唯一つ、バトルロワイヤルの破壊及び主催者達の抹殺だ。
その為にはまず主催者のもとに行く手段を模索する必要がある。
彼の目的は唯一つ、バトルロワイヤルの破壊及び主催者達の抹殺だ。
その為にはまず主催者のもとに行く手段を模索する必要がある。
「……」
彼は無言で式を確実に殺せるタイミングを図る。
彼に油断も慢心も無い。あるのは唯一つ『任務をこなす』という使命のみ。
その為ならば彼はどんな行為も厭わない。
彼に油断も慢心も無い。あるのは唯一つ『任務をこなす』という使命のみ。
その為ならば彼はどんな行為も厭わない。
「……死ね」
そして式が後ろを振り返り公園を出ようとするタイミングで飛竜は一切の迷いも油断も慢心も無く、標的にナイフを投げつけた。
飛竜は咄嗟に自分がいた場所から動く。
無論音は立てない。立ててしまえば相手に自分の居場所を教えることになりかねないからだ。
ナイフはよっぽどおかしな構造でなければまっすぐにしか飛ばない。つまりそれはそのナイフが飛んできた方向に投げた本人がいるということに他ならない。
無論音は立てない。立ててしまえば相手に自分の居場所を教えることになりかねないからだ。
ナイフはよっぽどおかしな構造でなければまっすぐにしか飛ばない。つまりそれはそのナイフが飛んできた方向に投げた本人がいるということに他ならない。
(あれをかわしたか。だが何故奴はナイフをかわすことができた?)
飛竜は何故式が自分の投げたナイフをかわせたのか考える。
だが、すぐに自分の中に沸いた疑問を消した。
どちらにしても自分がやることは変わらない。ただ、任務を遂行するだけだ。
だが、すぐに自分の中に沸いた疑問を消した。
どちらにしても自分がやることは変わらない。ただ、任務を遂行するだけだ。
「何?」
だが、再度飛竜にとって予想外なことが起こった。
相手が自分の居場所に正確にナイフを投げ返してきたのだ。
相手が自分の居場所に正確にナイフを投げ返してきたのだ。
(……遠距離からでは埒が明かないか)
冷静にナイフをかわしつつ、飛竜はそう分析する。
どうやら相手には自分の居場所がある程度わかるようだ。
そしてナイフの扱いにもある程度長けており、投げ返してきたナイフを見れば相手がアマチュアでないことは明らかだ。
ならば、直接叩けばいい。
そもそも飛竜にとっては接近戦こそが最も得意な戦いだ。
相手の力量はある程度把握している。もし自分の推測が間違っていなければ、次の攻撃で『終わり』だ。
どうやら相手には自分の居場所がある程度わかるようだ。
そしてナイフの扱いにもある程度長けており、投げ返してきたナイフを見れば相手がアマチュアでないことは明らかだ。
ならば、直接叩けばいい。
そもそも飛竜にとっては接近戦こそが最も得意な戦いだ。
相手の力量はある程度把握している。もし自分の推測が間違っていなければ、次の攻撃で『終わり』だ。
そして飛竜は思いっきり地面を蹴った。
今の彼にさっきのように音を立てない必要は無い。
地面を蹴った彼の体は、音すらも置き去りにして相手に接近する。
そしてそのまま構えていたナイフを式に振り下ろす。
今の彼にさっきのように音を立てない必要は無い。
地面を蹴った彼の体は、音すらも置き去りにして相手に接近する。
そしてそのまま構えていたナイフを式に振り下ろす。
「っ!!」
「ほう……」
「ほう……」
そして、音を凌駕する速さで近づいた飛竜の斬撃を式は残り一本のナイフで受け止めた。
(やっぱり隠れていたか)
式は自分に向かって飛んできたナイフを即座に回避し、地面に刺さったナイフを回収する。
そして刺さっていた三本のナイフの内二本をナイフを投げた男が移った場所に投げつける。
何故彼女があの状況で飛竜の投げたナイフをかわせたのだろうか。
それは彼女の持つ『直死の魔眼』によってだ。
そして刺さっていた三本のナイフの内二本をナイフを投げた男が移った場所に投げつける。
何故彼女があの状況で飛竜の投げたナイフをかわせたのだろうか。
それは彼女の持つ『直死の魔眼』によってだ。
直死の魔眼。
この世の万物の死の線と点を視ることができ、そしてこの世の万物を殺すことができる魔眼。
式は後ろを振り向いたときに一つだけ他の場所とは死の線と点が少し違う様に視える場所を視た。
いつもなら大して気にしないだろうが、今は殺し合いが開かれている最中だ。誰かが自分の隙を狙って潜んでいてもおかしくない。
もちろん自分の気のせいかもしれないが、それでも用心に越したことはなかった。
そして運悪く自分の勘が当たってしまったのだ。
この世の万物の死の線と点を視ることができ、そしてこの世の万物を殺すことができる魔眼。
式は後ろを振り向いたときに一つだけ他の場所とは死の線と点が少し違う様に視える場所を視た。
いつもなら大して気にしないだろうが、今は殺し合いが開かれている最中だ。誰かが自分の隙を狙って潜んでいてもおかしくない。
もちろん自分の気のせいかもしれないが、それでも用心に越したことはなかった。
そして運悪く自分の勘が当たってしまったのだ。
銃器の様な類だったら武器の無い自分では対処の仕様がなかったが、不幸中の幸いなのか、相手の武器は投げナイフだった。
不意を突かれなければ式の身体能力ではなんとか対処できる武器だ。
不意を突かれなければ式の身体能力ではなんとか対処できる武器だ。
(……やばいな、あいつ)
そしてナイフを投げながら式は相手の力量に驚いていた。
飛んでくるナイフの速度と急所を狙う精度が今まで見てきた―――普段ナイフを使う自分を含めても―――どの相手よりもずば抜けていた。
実際式が注意していたとしてもあと少し距離が近かったら急所には当たらずともかわしきれなかったに違いない。
飛んでくるナイフの速度と急所を狙う精度が今まで見てきた―――普段ナイフを使う自分を含めても―――どの相手よりもずば抜けていた。
実際式が注意していたとしてもあと少し距離が近かったら急所には当たらずともかわしきれなかったに違いない。
(……背中を向けたら、間違いなく殺される)
一本だけ残していたナイフを構えながら式は相手の死を注視する。
相手の動きに即座に反応できるように意識を集中させる。
自分が相手の居場所がある程度分かると考えたのならば間違いなく相手は近づいてくるだろう。
長引けば勝ち目ない。
ならば近づいて来た相手の武器を『殺し』、相手が動揺した隙を狙うしかない。
そして式の予想通り、相手は人間の限界を超えた―――彼女の知る鴉天狗にすら匹敵する速度で近づいてきた。
相手の動きに即座に反応できるように意識を集中させる。
自分が相手の居場所がある程度分かると考えたのならば間違いなく相手は近づいてくるだろう。
長引けば勝ち目ない。
ならば近づいて来た相手の武器を『殺し』、相手が動揺した隙を狙うしかない。
そして式の予想通り、相手は人間の限界を超えた―――彼女の知る鴉天狗にすら匹敵する速度で近づいてきた。
「っ!!」
「ほう……」
「ほう……」
式はなんとかぎりぎりのところで相手の斬撃を受け止める。
(……くそ、ここまでか)
だが、同時に式は今の自分ではこの男には勝てないことを理解した。
ある程度距離があり、相手の動きだけに意識を集中していたにも関わらずなんとか受け止めるだけで精一杯だったのだ。
もはやここまで近づいている状態でこの男の攻撃を受け止めることもかわすこともできないだろう。
せめて日本刀でもあったらなと思いながら式は相手の最後の一撃を待つ。
ある程度距離があり、相手の動きだけに意識を集中していたにも関わらずなんとか受け止めるだけで精一杯だったのだ。
もはやここまで近づいている状態でこの男の攻撃を受け止めることもかわすこともできないだろう。
せめて日本刀でもあったらなと思いながら式は相手の最後の一撃を待つ。
「貴様、名は?」
「……は?」
「……は?」
だが待っていた一撃は来ず、いつの間にか自分から離れていた男、ストライダー飛竜は式の名前を尋ねてきた。
「両儀式か」
「……お前、オレを殺さないのか?」
「……お前、オレを殺さないのか?」
なんとなく自分の名前を答えた式は飛竜に当然の疑問を投げかける。
飛竜が式を殺そうとした。これはまぎれもない事実だ。
だが、それでいて何故目の前の男は自分の名前を聞いてきたのか。
式には全く分からない。
飛竜が式を殺そうとした。これはまぎれもない事実だ。
だが、それでいて何故目の前の男は自分の名前を聞いてきたのか。
式には全く分からない。
「両儀式、お前は何故俺の隠れている居場所が分かった?」
「……はぁ」
「……はぁ」
飛竜が自分の質問に答える気がないことに気付いた式はため息をつき、もうどうにでもなれとばかりに自分のもつ『直死の魔眼』のことを教えた。
自分がどんなモノの死でも視ることができ、どんなモノも殺すことができること。
飛竜に気付いたのは飛竜の死が視えたからであり、居場所もその死の動きで視たこと。
そしてなぜか首輪の死だけ見えないこと。
自分がどんなモノの死でも視ることができ、どんなモノも殺すことができること。
飛竜に気付いたのは飛竜の死が視えたからであり、居場所もその死の動きで視たこと。
そしてなぜか首輪の死だけ見えないこと。
「なるほど。つまりお前はあの女の言っていた特別な『眼』を持った人間、ということか」
「オレと似たような『眼』を持っているやつが他にいなかったらな」
「最後の質問だ。両儀式、お前はこの殺し合いに乗っているのか?」
「いや、乗っているのはおまえだろ」
「質問に答えろ。お前は殺し合いに乗っているのか?」
「……別に、乗ってないけど」
「オレと似たような『眼』を持っているやつが他にいなかったらな」
「最後の質問だ。両儀式、お前はこの殺し合いに乗っているのか?」
「いや、乗っているのはおまえだろ」
「質問に答えろ。お前は殺し合いに乗っているのか?」
「……別に、乗ってないけど」
ナイフを突きつけられた式はしぶしぶ飛竜の質問に答える。
そもそも目の前の男は自分を殺す気だったはずなのになんで自分は相手の質問に答えているのか。
式には今だ飛竜の考えが読めない。
そもそも目の前の男は自分を殺す気だったはずなのになんで自分は相手の質問に答えているのか。
式には今だ飛竜の考えが読めない。
「そうか。ならば……」
(……来るか)
(……来るか)
そして今さっきのが最後の質問だったのか、飛竜が質問を切り上げた。
それを理解した式は覚悟を決める。
今さっきまで質問されていたが、相手の目的は自分を殺すことなのだ。
今の装備では勝てないと分かった以上、覚悟を決めるしかなかった。
それを理解した式は覚悟を決める。
今さっきまで質問されていたが、相手の目的は自分を殺すことなのだ。
今の装備では勝てないと分かった以上、覚悟を決めるしかなかった。
「両儀式。俺についてこい」
「……は?」
「……は?」
そして式は本日二度目の台詞を呟いた。
「俺の任務はこのくだらない殺し合いを完全に破壊し、主催者共を地獄の底に叩き込むことだ」
自分に支給されたナイフを何本か式に渡し、飛竜は自分の目的について語り始めた。
「最初はどう動くべきか迷ったが、今さっきお前と闘って決めた」
「仲間でも集めるのか?」
「仲間でも集めるのか?」
式の言葉に飛竜は頷く。
飛竜はこの殺し合いが始まった当初は最悪自分以外の参加者を皆殺しにしてでも主催者のもとに行き、首輪を外された直後に主催者を殺す可能性もあると考えていた。
彼自身殺し合いに乗るつもりはさらさら無いが、だからと言って悪人を見逃すつもりもないし、自分の任務達成の為に必要でない人間を助けるつもりも無い。
実際に最初に見かけた間違いなく悪人であるクライシス皇帝を殺すことも考えたが、もしあの状況で皇帝を殺した場合彼の持っていたマイクが皇帝の断末魔を拾ってしまう可能性があった。
その場合、断末魔が呼び水になって戦闘狂や優勝を狙う者がまとめて集まって来るかもしれない。
もしそうなったら今の自分の装備では手に余る可能性もある。だから彼は皇帝を見逃したのだ。
自分一人では首輪を外すことは難しいだろうし、自分の足を引っ張りそうな素人達や最初に見かけた皇帝のような悪人共と協力して闘うよりは自分ひとりで主催者と闘った方が確実だと考えたからだ。
飛竜はこの殺し合いが始まった当初は最悪自分以外の参加者を皆殺しにしてでも主催者のもとに行き、首輪を外された直後に主催者を殺す可能性もあると考えていた。
彼自身殺し合いに乗るつもりはさらさら無いが、だからと言って悪人を見逃すつもりもないし、自分の任務達成の為に必要でない人間を助けるつもりも無い。
実際に最初に見かけた間違いなく悪人であるクライシス皇帝を殺すことも考えたが、もしあの状況で皇帝を殺した場合彼の持っていたマイクが皇帝の断末魔を拾ってしまう可能性があった。
その場合、断末魔が呼び水になって戦闘狂や優勝を狙う者がまとめて集まって来るかもしれない。
もしそうなったら今の自分の装備では手に余る可能性もある。だから彼は皇帝を見逃したのだ。
自分一人では首輪を外すことは難しいだろうし、自分の足を引っ張りそうな素人達や最初に見かけた皇帝のような悪人共と協力して闘うよりは自分ひとりで主催者と闘った方が確実だと考えたからだ。
だが、同時に『優勝して主催者を殺す』が下策であることも飛竜は理解していた。
まず主催者本当に優勝者を願いを聞いたり首輪を外す保証もない。最悪首輪を爆破して殺すかもしれない。
次に自分一人で主催者たちを全員殺せるかもわからない。
原理はわからないが、飛竜も気が付いたら首輪をまかれた状態であの場所にいたのだ。
主催者の目的は未だにわからないが、あの主催者たちが何かしらの力をもっているのは間違いない。
果たしてそんな連中を自分ひとりで殺せるだろうか。
まず主催者本当に優勝者を願いを聞いたり首輪を外す保証もない。最悪首輪を爆破して殺すかもしれない。
次に自分一人で主催者たちを全員殺せるかもわからない。
原理はわからないが、飛竜も気が付いたら首輪をまかれた状態であの場所にいたのだ。
主催者の目的は未だにわからないが、あの主催者たちが何かしらの力をもっているのは間違いない。
果たしてそんな連中を自分ひとりで殺せるだろうか。
「お前はある程度使える。少なくとも俺の足を引っ張るような素人でも殺し合いに乗るような愚か者どもでもあるまい」
「そりゃどうも」
「そりゃどうも」
そんな時飛竜は公園で一人でいた式を見つけた。
そして式がある程度の戦いを潜り抜けてきた人間であることも一目で見抜いた。
そこで彼は式を試してみようと思ったのだ。
そして式がある程度の戦いを潜り抜けてきた人間であることも一目で見抜いた。
そこで彼は式を試してみようと思ったのだ。
『もしあの女が自分の眼鏡に適うような人間ならばしばらくの間は情報の収集と仲間探しに集中する』
最初は本気で殺しにかかった。式が殺し合いに乗っているかどうかはわからなかったが、これから具体的にどう動くべきか決めかねていた飛竜はコイントスのような感覚で式を殺そうとしたのだ。
そしてある程度戦い飛竜は確信した。『こいつは使える』と。
そして式のように『殺し合いに乗るつもりもなく、自分の足も引っ張らない人間』が他にもいる可能性が高いと。
なので最後の攻撃の時には飛竜に式を殺す気はなかった。
実際最後の攻撃は式の戦意を無くすためのものであり、あの時飛竜がナイフでなくエンジンブレードを使っていたら受け止めたナイフは折れ、式は飛竜に殺されていただろう。
そしてある程度戦い飛竜は確信した。『こいつは使える』と。
そして式のように『殺し合いに乗るつもりもなく、自分の足も引っ張らない人間』が他にもいる可能性が高いと。
なので最後の攻撃の時には飛竜に式を殺す気はなかった。
実際最後の攻撃は式の戦意を無くすためのものであり、あの時飛竜がナイフでなくエンジンブレードを使っていたら受け止めたナイフは折れ、式は飛竜に殺されていただろう。
「両儀式。一応言っておくが、裏切るようなら……」
「わかってるよ。別にお前が無差別に人を殺さない限り、オレはお前を裏切るつもりはないよ」
「……いいだろう。俺も無関係な殺しをするつもりは無い」
「わかってるよ。別にお前が無差別に人を殺さない限り、オレはお前を裏切るつもりはないよ」
「……いいだろう。俺も無関係な殺しをするつもりは無い」
飛竜は式がナイフを数本彼女の服に仕込み、余ったナイフをデイバックの中に入れたことを確認した。
「あと、両儀式って呼ぶのはやめてくれ。なんか嫌な奴を思い出すから」
「ならば両儀でいいか?」
「名字で呼ぶな。普通に式でいい」
「そうか」
「……ところでお前、自分の名前言ってないよな?」
「飛竜と呼べ」
「はいはい。で、これからどうするんだ?」
「ならば両儀でいいか?」
「名字で呼ぶな。普通に式でいい」
「そうか」
「……ところでお前、自分の名前言ってないよな?」
「飛竜と呼べ」
「はいはい。で、これからどうするんだ?」
準備を済ませた式が飛竜に尋ねる。
すでに飛竜の方は準備を済ませており、ほかの参加者に奇襲されてもすぐに対処できるようにしている。
すでに飛竜の方は準備を済ませており、ほかの参加者に奇襲されてもすぐに対処できるようにしている。
「まずは情報集めだ。これを外さなくては動きようがない」
そう言って飛竜は自分の首に巻きついている首輪に指をあてる。
「つまり首輪を外せそうな人間を優先して探すわけか」
「それと殺し合いに乗った奴等やすでに死んでいる者から首輪を回収しなくてはならない」
「……殺し合いに乗った奴らは殺すのか?」
「ああ、殺す」
「それと殺し合いに乗った奴等やすでに死んでいる者から首輪を回収しなくてはならない」
「……殺し合いに乗った奴らは殺すのか?」
「ああ、殺す」
式の質問に飛竜は表情一つ変えずに即答する。まるでそれが当然と言わんばかりに。
「では、行くぞ式。時間は限られている」
そういうと飛竜はそのまま公園から出ていく。その足取りに迷いも恐怖も慢心も見られない。
「……わかった」
そう言って式も飛竜の後を追う。
「だけど、この状況から主催者を殺せるって本当に思っているのか?」
そして後を追いながら式は確かめるように飛竜に問いかける。
あの主催者達に自分たちはいつ殺されてもおかしくない状況だ。それは間違いない。
それでも、本当にお前は抗うつもりなのかと。
あの主催者達に自分たちはいつ殺されてもおかしくない状況だ。それは間違いない。
それでも、本当にお前は抗うつもりなのかと。
「当然だ」
その言葉にやはり飛竜は一片の迷いもなく答える。
特A級ストライダーである彼が任務をあきらめることなどありえないからだ。
特A級ストライダーである彼が任務をあきらめることなどありえないからだ。
「主催者共に教えてやる。狩るのは俺たちで、狩られるのは貴様等だと」
そして、二人は公園を後にした。
【有栖川宮記念公園前/1日目・日中】
【ストライダー飛竜@ストライダー飛竜】
[状態]:健康
[装備]:投げナイフ(10本)、エンジンブレード@仮面ライダーW
[道具]:,基本支給品一式
[思考・状況]
基本:バトルロワイアルの破壊及び主催者の抹殺(手段は選ばない)。
1:『殺し合い』に乗る気はないが、降りかかる火の粉は払う。
2:基本的に自分からの殺しはしないが、自分の任務達成に必要でない人間を助けるつもりは無い。
3:当分は仲間や主催者達の情報、首輪を集める。
※主催者に反逆してもある程度なら首輪は爆破されないと考えました。
※直死の魔眼について簡単な説明を聞きました。
【ストライダー飛竜@ストライダー飛竜】
[状態]:健康
[装備]:投げナイフ(10本)、エンジンブレード@仮面ライダーW
[道具]:,基本支給品一式
[思考・状況]
基本:バトルロワイアルの破壊及び主催者の抹殺(手段は選ばない)。
1:『殺し合い』に乗る気はないが、降りかかる火の粉は払う。
2:基本的に自分からの殺しはしないが、自分の任務達成に必要でない人間を助けるつもりは無い。
3:当分は仲間や主催者達の情報、首輪を集める。
※主催者に反逆してもある程度なら首輪は爆破されないと考えました。
※直死の魔眼について簡単な説明を聞きました。
【両儀式@空の境界】
[状態]:疲労(小)
[装備]:投げナイフ@ジョジョの奇妙な冒険(20本)
[道具]:不明支給品(ナイフや刀などの類はない)(1~3個),基本支給品一式
[思考・状況]
基本:殺し合いに乗るつもりはない
1:とりあえず飛竜についていく
2:一応知り合いを探したい
3:殺し合いに乗っている人間は……
4:日本刀の類はないかな?
※直死の魔眼を使っても今のままでは首輪の死は視えません。
※主催者の監視下で直死の魔眼によって首輪を解除しようとした場合、首輪を爆破される可能性があります。
[状態]:疲労(小)
[装備]:投げナイフ@ジョジョの奇妙な冒険(20本)
[道具]:不明支給品(ナイフや刀などの類はない)(1~3個),基本支給品一式
[思考・状況]
基本:殺し合いに乗るつもりはない
1:とりあえず飛竜についていく
2:一応知り合いを探したい
3:殺し合いに乗っている人間は……
4:日本刀の類はないかな?
※直死の魔眼を使っても今のままでは首輪の死は視えません。
※主催者の監視下で直死の魔眼によって首輪を解除しようとした場合、首輪を爆破される可能性があります。
「ところで飛竜」
「どうした?」
「お前、最初本気でオレを殺すつもりだっただろ」
「……式、次の目的地だが」
「ごまかすな。まったく……本当に大丈夫かな、こいつ」
「どうした?」
「お前、最初本気でオレを殺すつもりだっただろ」
「……式、次の目的地だが」
「ごまかすな。まったく……本当に大丈夫かな、こいつ」
| 006:まったく、わけがわからない | 投下順 | 008:それぞれの光と闇 |
| 006:まったく、わけがわからない | 時系列順 | 008:それぞれの光と闇 |
| 001:ドラゴン・クライシス | ストライダー飛竜 | 063:母の来襲 |
| 初登場! | 両儀式 | 063:母の来襲 |