「やれやれ……うまくいったみたいだね」
そう呟き、夕方のビル街を一人でとてとてと歩く者が一人。
見た目だけなら、とても愛くるしい姿の白い猫のような――キュゥべえである。
彼はつい先程まで、風来人・シレン一行と行動をともにしていたのだが、今は彼のみだ。
そして、キュゥべえとシレンが再び出会うまでにはしばらくの時間を要するだろう。
見た目だけなら、とても愛くるしい姿の白い猫のような――キュゥべえである。
彼はつい先程まで、風来人・シレン一行と行動をともにしていたのだが、今は彼のみだ。
そして、キュゥべえとシレンが再び出会うまでにはしばらくの時間を要するだろう。
――キュゥべえは、逃げてきたのだ。
それも、シレンがこちらを容易には追跡できないタイミングを見計らって。
それも、シレンがこちらを容易には追跡できないタイミングを見計らって。
かみなり、シマリスは別に警戒すべき相手ではなかったが、シレンだけはそうもいかなかった。
イレギュラー・暁美ほむらと同じような扱いにくい人物であり、彼は山手線に乗るなり問い詰めてきた。
それこそ、契約寸前の少女が尋ねてくることよりももっと深い、核心に迫ったところをだ。
キュゥべえはその性格上、【嘘】をつくことに慣れていない。あくまで【黙って】きただけだ。
相手が無垢な少女ならそれでも切り抜けられたが、今回は相手が悪かった。
成人男性、それも修羅場を潜り抜け、物事を考え、見極め、対応する力を持った風来人……
彼と1対1で電車に放り込まれたら、おそらく魔法少女と魔女の関係ぐらいは吐き出していたことだろう。
そうならなかったのは、彼の同行者のシマリスのおかげと言える。
マスコットポジションがどうだの、わけがわからないことを口にしていた謎のリス。
本来であればとるにたらない相手だが、今回はそのやかましさに救われた。
なんのことはない。これまでの営業で培ってきた
【人間の少女のハートを鷲掴みにするキュートなポーズ】
を色々披露してやれば、勝手に向こうも対抗してきて、シレンの話の腰を折ってくれたのだ。
逆に言えば、シレンにはそのポーズも通用しなかったのだから、かなり危ないところだった。
イレギュラー・暁美ほむらと同じような扱いにくい人物であり、彼は山手線に乗るなり問い詰めてきた。
それこそ、契約寸前の少女が尋ねてくることよりももっと深い、核心に迫ったところをだ。
キュゥべえはその性格上、【嘘】をつくことに慣れていない。あくまで【黙って】きただけだ。
相手が無垢な少女ならそれでも切り抜けられたが、今回は相手が悪かった。
成人男性、それも修羅場を潜り抜け、物事を考え、見極め、対応する力を持った風来人……
彼と1対1で電車に放り込まれたら、おそらく魔法少女と魔女の関係ぐらいは吐き出していたことだろう。
そうならなかったのは、彼の同行者のシマリスのおかげと言える。
マスコットポジションがどうだの、わけがわからないことを口にしていた謎のリス。
本来であればとるにたらない相手だが、今回はそのやかましさに救われた。
なんのことはない。これまでの営業で培ってきた
【人間の少女のハートを鷲掴みにするキュートなポーズ】
を色々披露してやれば、勝手に向こうも対抗してきて、シレンの話の腰を折ってくれたのだ。
逆に言えば、シレンにはそのポーズも通用しなかったのだから、かなり危ないところだった。
「この支給品は、なかなか便利だけど、いざという時のためにとっておかないとね」
そんなシレンの元から無事逃げ出せたのは、支給品のおかげだ。
デイバックから覗く、糸束――【アリアドネの糸】
とある樹海名物の都市で販売されている、冒険者必携の魔法のアイテムである。
本来であれば、たちまち安全な場所まで帰還できる優れものなのだが……
これも制限か、移動先も完全に安全と言える場所ではなかった。
とはいえ、当初の目的であるシレン達からの逃走には成功したのだから、悪くはない。
さらに使用した場所は、池袋駅――シレン達が横転し大破した山手線の車両に気をとられた隙に――だ。
彼らは練馬区を目指しており、目的地は近いだろう。
そしてシレンはおそらく、この会場において老人と小動物を置き去りにしてまで自分を追ってきたりはしない。
暁美ほむらと同じ鋭さを持ちながら、敵を追うより仲間を優先する性格は巴マミに近いだろう。
そう、シレンにもまだつけいる隙はあるのだ。
デイバックから覗く、糸束――【アリアドネの糸】
とある樹海名物の都市で販売されている、冒険者必携の魔法のアイテムである。
本来であれば、たちまち安全な場所まで帰還できる優れものなのだが……
これも制限か、移動先も完全に安全と言える場所ではなかった。
とはいえ、当初の目的であるシレン達からの逃走には成功したのだから、悪くはない。
さらに使用した場所は、池袋駅――シレン達が横転し大破した山手線の車両に気をとられた隙に――だ。
彼らは練馬区を目指しており、目的地は近いだろう。
そしてシレンはおそらく、この会場において老人と小動物を置き去りにしてまで自分を追ってきたりはしない。
暁美ほむらと同じ鋭さを持ちながら、敵を追うより仲間を優先する性格は巴マミに近いだろう。
そう、シレンにもまだつけいる隙はあるのだ。
(とはいえ……)
しかし、無事に逃げられたというのにキュゥべえはまだ警戒を解いていなかった。
(僕の支給品3つのうち、バイクはかみなりに渡してしまった。
この便利な糸は一度使うとなくなってしまう。つまり後1回しか使えない。
そしてこの魔法の杖は……なんだろう、何か嫌な感じがする。とにかくハズレだろう。
……やっぱり、一刻も早く誰かと契約しないと、身が持ちそうにないね)
この便利な糸は一度使うとなくなってしまう。つまり後1回しか使えない。
そしてこの魔法の杖は……なんだろう、何か嫌な感じがする。とにかくハズレだろう。
……やっぱり、一刻も早く誰かと契約しないと、身が持ちそうにないね)
キュゥべえのデイバッグにはアリアドネの糸、そして燃え盛る魔法の杖。
小柄なキュゥべえにとっての【戦闘補助】になりそうな支給品は、入っていなかったのだ。
さらに敵はシレンだけではない。
未知の文明の殺人マシンや、ピンクの瓢箪……おそらくこれからさらに増えることだろう。
そうなっては、キュゥべえに勝ち目はない。
アリアドネは有限であり、また使用する間もなく不意打ちで殺害される可能性もある。
魔法少女の契約――それが、いつも以上にキュゥべえにとっての急務だった。
小柄なキュゥべえにとっての【戦闘補助】になりそうな支給品は、入っていなかったのだ。
さらに敵はシレンだけではない。
未知の文明の殺人マシンや、ピンクの瓢箪……おそらくこれからさらに増えることだろう。
そうなっては、キュゥべえに勝ち目はない。
アリアドネは有限であり、また使用する間もなく不意打ちで殺害される可能性もある。
魔法少女の契約――それが、いつも以上にキュゥべえにとっての急務だった。
本来であれば、キュゥべえには一定のステルス能力が備わっている。
キュゥべえの姿が見える、それイコール魔法少女の才能があるという判断基準にもなっていた。
だが、首輪の影響かキュゥべえは誰にでも視認できるようになってしまい、代わりのボディも封じられてしまった。
幸いにも制限をかけられていなかった、魔力の波動を感知してそこを目指す方法は使えるのだが……
そうしたらいきなりあの殺人マシンに出くわしたのだから、あまり安全な方法とはいえないだろう。
とはいえ、現在のキュゥべえが少女と契約を結ぶには、それしか方法がないのもまた事実。
闇雲に契約しても、マミや杏子といった素質と経験両方を備えた強力な魔法少女には及ばないだろうが、
状況が状況だ。リスクさえ少ないなら多少弱そうでも強引に契約をとりつけなくてはならない。
キュゥべえの姿が見える、それイコール魔法少女の才能があるという判断基準にもなっていた。
だが、首輪の影響かキュゥべえは誰にでも視認できるようになってしまい、代わりのボディも封じられてしまった。
幸いにも制限をかけられていなかった、魔力の波動を感知してそこを目指す方法は使えるのだが……
そうしたらいきなりあの殺人マシンに出くわしたのだから、あまり安全な方法とはいえないだろう。
とはいえ、現在のキュゥべえが少女と契約を結ぶには、それしか方法がないのもまた事実。
闇雲に契約しても、マミや杏子といった素質と経験両方を備えた強力な魔法少女には及ばないだろうが、
状況が状況だ。リスクさえ少ないなら多少弱そうでも強引に契約をとりつけなくてはならない。
(どこかに、ちょうどいい子はいないかな?
かみなりみたいなニセモノじゃない、本物の女の子……)
かみなりみたいなニセモノじゃない、本物の女の子……)
素早い身のこなしで移動し、時に壁をすり抜けながら、キュゥべえは相手を探す。
この際、年齢も多少なら目を瞑ろう。性別も……少年程度なら構わないかもしれない。
キュゥべえがそんなことを考えていた時だ。
この際、年齢も多少なら目を瞑ろう。性別も……少年程度なら構わないかもしれない。
キュゥべえがそんなことを考えていた時だ。
「――、――?」
「――!」
「――!」
(これは……)
近くから、話し声が聞こえた。
(どうしようか……? また突然話しかけて、攻撃されたらたまったものじゃないし)
さすがのキュゥべえも、思わず二の足を踏んでしまう。
この会場は明らかに異常。自分をもってしても、何が起きるか予測は不可能。
しかし多少危険でも、機を失っては意味がない。
この会場は明らかに異常。自分をもってしても、何が起きるか予測は不可能。
しかし多少危険でも、機を失っては意味がない。
(行くしかないみたいだね)
やがてキュゥべえは、音を立てないようひっそりと移動し、声の元へと近寄っていった。
「お前たちは……ヒトの歴史を知っているか?
地を這うケダモノに知恵を与え、栄えさせ、この天をつかんとする居城で大地を埋めさせたは……我らよ。
ワレらは、宇宙を旅するイダイなる旅団。
生命ある星に知恵の芽を蒔き……育て……ハグクミ……そして――喰らう。
文明が栄えた星々、それらが持つエントロピーを喰らって、我々は生きている。
そう、オマエたちは家畜にすぎな――
「「あ゙ぁ゙ん!?」」
「ぐっ……!? と、とにかく、いつか喰われるために、文明をハンエイさせ……そして死を待つだけの存在。
それが、ニンゲンだ。ワレらが、神がサダメた運命よ……
お前たちが、本当に人間を超えた存在なのだとしても、神たるワレからすれば、その違いは些細なものダ。
さあ……ワレの偉大さがわかったであろう? オロカな家畜どもよ、恐怖するがいい、絶望するがいい。
勇気を奮え、ワレに怒り、憎悪するがイイ。幾多の感情を、意思を見せてみよ!
そのどれもが極上のスパイス! 前菜の味をヨリ高みに――
地を這うケダモノに知恵を与え、栄えさせ、この天をつかんとする居城で大地を埋めさせたは……我らよ。
ワレらは、宇宙を旅するイダイなる旅団。
生命ある星に知恵の芽を蒔き……育て……ハグクミ……そして――喰らう。
文明が栄えた星々、それらが持つエントロピーを喰らって、我々は生きている。
そう、オマエたちは家畜にすぎな――
「「あ゙ぁ゙ん!?」」
「ぐっ……!? と、とにかく、いつか喰われるために、文明をハンエイさせ……そして死を待つだけの存在。
それが、ニンゲンだ。ワレらが、神がサダメた運命よ……
お前たちが、本当に人間を超えた存在なのだとしても、神たるワレからすれば、その違いは些細なものダ。
さあ……ワレの偉大さがわかったであろう? オロカな家畜どもよ、恐怖するがいい、絶望するがいい。
勇気を奮え、ワレに怒り、憎悪するがイイ。幾多の感情を、意思を見せてみよ!
そのどれもが極上のスパイス! 前菜の味をヨリ高みに――
「私の鞭でよければ、いくらでも振るってご馳走してあげますよおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」
「ムカつくうえに話がなげぇんだよこの豚がっ!」
「グゥパアァァァ!?」
「ムカつくうえに話がなげぇんだよこの豚がっ!」
「グゥパアァァァ!?」
(……わけがわからないよ)
ツインテールの少女が長々と喋っていた相手の頭を踏みつけながら鞭を振るうその光景に、キュゥべえは心で呟いた。
さらにドレッドヘアーの男も加わり、あの様子ではドラゴンに勝ち目はないだろう。
さらにドレッドヘアーの男も加わり、あの様子ではドラゴンに勝ち目はないだろう。
(謎のマシン、ピンクの瓢箪の次は、まさかドラゴンとはね……しかも、彼の口ぶりからすると……
僕らインキュベーターと、同等の力を有した異星の住人なのかい?
エントロピーを喰らうなんて、僕らの技術でも不可能だ。それなのに……
折角の感情エネルギーを、味付けスパイス扱いした上に、その星を消してしまうなんて勿体無いじゃないか。
次のエネルギー回収ができなければ、折角のエントロピー減少という奇跡も意味がないよ。
……待てよ、僕らと彼らの技術が合わされば……)
僕らインキュベーターと、同等の力を有した異星の住人なのかい?
エントロピーを喰らうなんて、僕らの技術でも不可能だ。それなのに……
折角の感情エネルギーを、味付けスパイス扱いした上に、その星を消してしまうなんて勿体無いじゃないか。
次のエネルギー回収ができなければ、折角のエントロピー減少という奇跡も意味がないよ。
……待てよ、僕らと彼らの技術が合わされば……)
ここでキュゥべえは、あることを思いつく。
彼らインキュベーターは【人間の感情エネルギーを回収して宇宙を維持すること】を目的としている。
対して、あのドラゴンは【星ごと人間の感情エネルギーもエントロピーも全て喰い尽すこと】を目的としている。
感情エネルギーの無駄なロストはインキュベーター側にとっては致命的な損害だ。
だが同時に、減らしようがないエントロピーを消滅させる能力は非常に有益である。
なんとか協定を結べれば、エントロピーを減らしつつ感情エネルギーの収集も可能になるのではないか?
それはつまり……宇宙を今まで以上に安定させることができるということだ。
彼らインキュベーターは【人間の感情エネルギーを回収して宇宙を維持すること】を目的としている。
対して、あのドラゴンは【星ごと人間の感情エネルギーもエントロピーも全て喰い尽すこと】を目的としている。
感情エネルギーの無駄なロストはインキュベーター側にとっては致命的な損害だ。
だが同時に、減らしようがないエントロピーを消滅させる能力は非常に有益である。
なんとか協定を結べれば、エントロピーを減らしつつ感情エネルギーの収集も可能になるのではないか?
それはつまり……宇宙を今まで以上に安定させることができるということだ。
(それだけじゃない……)
そして、そんな高等種族と思われるドラゴンを踏みつけているツインテールの少女。
キュゥべえはこちらにも注目していた。
キュゥべえはこちらにも注目していた。
年齢は見た感じ、ギリギリで魔法少女を名乗れるくらいのはずだ。
彼女が振るう鞭を見ていると、先程の杖同様に何故か嫌な感じがするが、今大事なのはそこではない。
神を名乗るドラゴンに臆せず立ち向かえるその精神力……
魔法少女ではない生身の身体で鞭を操りドラゴンをしばける身体能力……
そして外見。
祈りの内容にもよるかもしれないが、契約できたらかなり有能な魔法少女になってくれそうだ。
彼女が振るう鞭を見ていると、先程の杖同様に何故か嫌な感じがするが、今大事なのはそこではない。
神を名乗るドラゴンに臆せず立ち向かえるその精神力……
魔法少女ではない生身の身体で鞭を操りドラゴンをしばける身体能力……
そして外見。
祈りの内容にもよるかもしれないが、契約できたらかなり有能な魔法少女になってくれそうだ。
突然のわけがわからないバトルロワイアル。
行く先々で出会う厄介な参加者達。
だが天はまだ自分を見捨てていなかった。
行く先々で出会う厄介な参加者達。
だが天はまだ自分を見捨てていなかった。
将来の仕事仲間になってくれるかもしれないドラゴンに、ようやく巡りあえた有力な魔法少女候補。
これは是非とも声をかけ、協力してもらいたいところだ。
これは是非とも声をかけ、協力してもらいたいところだ。
(落ち着くんだ僕……人類の諺、二度あることは三度ある……下手に声をかけるのは危険だ。
ここはまず、様子をみるんだ。
あの子が落ち着いて鞭をおろした時に、声をかけるんだ。大丈夫、僕ならできるさ)
ここはまず、様子をみるんだ。
あの子が落ち着いて鞭をおろした時に、声をかけるんだ。大丈夫、僕ならできるさ)
早く飛び出したい衝動をぐっと堪え、キュゥべえは姿勢を整えて待機した。
いつでも飛び出せるような、万全の体勢で。
いつでも飛び出せるような、万全の体勢で。
「! 誰かいやがるのか!?」
(なっ!?)
(なっ!?)
それと同時に、ドレッドヘアーの男の怒声が響く。
若くもなく、女でもないため、キュゥべえは完全にその存在を無視していたが、それは誤りだった。
男は人間ではなく、ハーフエルフという種族であり、全体的に人間より優れている。
当然、聴力も例外ではない。
男は、キュゥべえが体勢を変えた時に僅かに踏みしめられた地面の音に、反応してみせたのだ。
若くもなく、女でもないため、キュゥべえは完全にその存在を無視していたが、それは誤りだった。
男は人間ではなく、ハーフエルフという種族であり、全体的に人間より優れている。
当然、聴力も例外ではない。
男は、キュゥべえが体勢を変えた時に僅かに踏みしめられた地面の音に、反応してみせたのだ。
(やれやれ、気づかれたなら仕方がないね。おとなしく姿を現して……)
「どうしたんですかマグニスさん? 獲物が来たんですか!?」
「クァハァ! 自らこの真竜ニアラのオードブルになりにくるとは、身の程を弁えた家畜のようだナ!」
「クァハァ! 自らこの真竜ニアラのオードブルになりにくるとは、身の程を弁えた家畜のようだナ!」
(え)
そしてキュゥべえの誤算はまだ続く。
確かに、ドラゴンもツインテール少女も【キュゥべえにとっては】有益な存在。
だが、あちら側はそうじゃない。
というよりも、少女と男、そして支給品のドラゴン……
実はこのバトルロワイアルの参加者の中でも特に鬼畜外道の部類だ。
様々な事情でこの3者は現在行動を共にしているが、基本的に自分以外は全て【豚(家畜)】の認識である。
確かに、ドラゴンもツインテール少女も【キュゥべえにとっては】有益な存在。
だが、あちら側はそうじゃない。
というよりも、少女と男、そして支給品のドラゴン……
実はこのバトルロワイアルの参加者の中でも特に鬼畜外道の部類だ。
様々な事情でこの3者は現在行動を共にしているが、基本的に自分以外は全て【豚(家畜)】の認識である。
「こそこそ隠れてないで、でてきやがれってんだ!」
「あっはははははは! 【調教】の時間ですよ~?」
「あっはははははは! 【調教】の時間ですよ~?」
当然、音のした方向に放たれるのは言葉よりも先に攻撃。
連続して放たれる火球に、三つ首の蛇のように唸る鞭。
連続して放たれる火球に、三つ首の蛇のように唸る鞭。
「ふん、ニンゲンより優れたボーカロイドにハーフエルフとやらも、その程度か?
見るがイイ。これが真竜の、神のチカラよ!」
見るがイイ。これが真竜の、神のチカラよ!」
そして、ドラゴンの口から爆音と共に発射される破壊の光。
その威力は凄まじく、次々に辺りを崩壊させていく。
その威力は凄まじく、次々に辺りを崩壊させていく。
(な、なんで姿も現してないのにいきなり攻撃されるんだい!? わけがわからないよ!)
降り注ぐ瓦礫をかわしながら、キュゥべえは二択を迫られていた。
この攻撃の嵐を掻い潜り、少女たちの元へ契約をもちかけにいくか。
それとも、契約を諦めて秘蔵のアリアドネの糸で退却するか?
その場合、運が悪いと再びシレン達のそばに転送される可能性もある。
そしてはやくも切り札を使い切ることでもある。
インキュベーターの頭脳は、休む暇を与えられない。
この攻撃の嵐を掻い潜り、少女たちの元へ契約をもちかけにいくか。
それとも、契約を諦めて秘蔵のアリアドネの糸で退却するか?
その場合、運が悪いと再びシレン達のそばに転送される可能性もある。
そしてはやくも切り札を使い切ることでもある。
インキュベーターの頭脳は、休む暇を与えられない。
「……へえ、神かどうかは置いておいて、人間より優れているのは間違いないみたいですね」
「まあ、ユグドラシル様には敵わないだろうがな」
「ええいっ! だからワレこそが絶対の神なのだ! 身体がもっと自由に動きさえすれば……!」
「私たち、ちょっとピンクの雌豚に用があるんですけど、手伝ってくれるなら、
もう少し楽に動いてもいい命令にしてあげましょうか? 当然私たちへの攻撃は禁止ですけど」
「まあ、ユグドラシル様には敵わないだろうがな」
「ええいっ! だからワレこそが絶対の神なのだ! 身体がもっと自由に動きさえすれば……!」
「私たち、ちょっとピンクの雌豚に用があるんですけど、手伝ってくれるなら、
もう少し楽に動いてもいい命令にしてあげましょうか? 当然私たちへの攻撃は禁止ですけど」
物音のした方向へ攻撃をしかけるのは、初音ミクとマグニス、そして支給品にされてしまった真竜ニアラ。
それぞれ、自分・ハーフエルフ・ドラゴン至上主義の、他者からすれば迷惑な存在である。
それぞれ、自分・ハーフエルフ・ドラゴン至上主義の、他者からすれば迷惑な存在である。
ニアラはミクとマグニスに外れ扱いされているが、彼の言葉通り、本当に宇宙を駆ける神だ。
並の参加者や支給品よりも遥かに強力な力を持っている。
強化アンドロイドのミクや五聖刃のマグニスも同じくだ。
徒党を組み、三者ともに力を持つ加虐生物の類……厄介なグループなのは間違いない。
並の参加者や支給品よりも遥かに強力な力を持っている。
強化アンドロイドのミクや五聖刃のマグニスも同じくだ。
徒党を組み、三者ともに力を持つ加虐生物の類……厄介なグループなのは間違いない。
逃げるにしても、契約をもちかけに行くにしろ、茨道。
魔法少女マスコットが出会った【第四の強敵】は彼の味方になりうるか、それとも……
魔法少女マスコットが出会った【第四の強敵】は彼の味方になりうるか、それとも……
【北区・路地裏/一日目・夕方】
【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、自分が死ぬことを自覚済み、わけがわからないよ
【装備】無し
【道具】基本支給品一式、アリアドネの糸、炎杖エクリクシス
【思考】
基本:自分の制限の解除方法を探す
バトルロワイアルを利用して魔法少女を増やし、制限が解除されるまで自分を守ってもらう(嘘はつかないが自分の不利になる事は言わない)
0:逃げるか、それとも契約か?
1:少女(初音ミク)と契約したいし、ドラゴン(真竜ニアラ)とも話がしたい
2:無駄死には可能な限り避ける。
3:最終防衛システム、カービィ、シレンを警戒。
4:できれば巴マミと合流したい。
※最終防衛システムを殺し合いに乗っていると判断しました。
※カービィについてある程度の情報を持っているかもしれません。
※かみなりさんが元々老年の男性だったことを知りました。
【個人制限・特殊能力】
※一度死ねば、肉体の復活はありません
※薄い壁を通り抜けることができます
※魔法少女契約は可能ですが、ロワ全体に影響をもたらす願い
(会場からの脱出、死者復活、首輪解除、主催者死亡など)は不可能です
※魔法少女とのテレパシー会話距離は後続の書き手さんに任せます
【状態】健康、自分が死ぬことを自覚済み、わけがわからないよ
【装備】無し
【道具】基本支給品一式、アリアドネの糸、炎杖エクリクシス
【思考】
基本:自分の制限の解除方法を探す
バトルロワイアルを利用して魔法少女を増やし、制限が解除されるまで自分を守ってもらう(嘘はつかないが自分の不利になる事は言わない)
0:逃げるか、それとも契約か?
1:少女(初音ミク)と契約したいし、ドラゴン(真竜ニアラ)とも話がしたい
2:無駄死には可能な限り避ける。
3:最終防衛システム、カービィ、シレンを警戒。
4:できれば巴マミと合流したい。
※最終防衛システムを殺し合いに乗っていると判断しました。
※カービィについてある程度の情報を持っているかもしれません。
※かみなりさんが元々老年の男性だったことを知りました。
【個人制限・特殊能力】
※一度死ねば、肉体の復活はありません
※薄い壁を通り抜けることができます
※魔法少女契約は可能ですが、ロワ全体に影響をもたらす願い
(会場からの脱出、死者復活、首輪解除、主催者死亡など)は不可能です
※魔法少女とのテレパシー会話距離は後続の書き手さんに任せます
【初音ミク@VOCALOID】
【状態】:健康、疲労(小)所ジョージを警戒
【装備】:グリンガムの鞭 、ゴールドバッジ、真竜ニアラ
【道具】:基本支給品一式×2、南夏奈の支給品(1~3)、南夏奈の首輪、空のモンスターボール
【思考】基本:人間を見つけ次第『調教』する。首輪が外せそうな参加者は生け捕り
0:マグニスと組んで行動。人間の情報を提供する
1:物音の主(キュゥべえ)を見つけて暇つぶしに調教する
2:巡音ルカとそのマスター、その他VOCALOIDを殺害する
3:首輪を外し、主催者から色々と情報をききだす
※他VOCALOIDよりも身体能力が強化されています
※シンフォニア世界の情報を少し入手しました
【状態】:健康、疲労(小)所ジョージを警戒
【装備】:グリンガムの鞭 、ゴールドバッジ、真竜ニアラ
【道具】:基本支給品一式×2、南夏奈の支給品(1~3)、南夏奈の首輪、空のモンスターボール
【思考】基本:人間を見つけ次第『調教』する。首輪が外せそうな参加者は生け捕り
0:マグニスと組んで行動。人間の情報を提供する
1:物音の主(キュゥべえ)を見つけて暇つぶしに調教する
2:巡音ルカとそのマスター、その他VOCALOIDを殺害する
3:首輪を外し、主催者から色々と情報をききだす
※他VOCALOIDよりも身体能力が強化されています
※シンフォニア世界の情報を少し入手しました
【マグニス@テイルズオブシンフォニア】
【状態】:健康、疲労(小)所ジョージを警戒
【装備】:肌色の斧@FC版ドラゴンクエスト3
【道具】:支給品一式、不明支給品(0~2)※確認済み
【思考】基本:皆殺し。 できれば主催も殺したい。
0:物音の主(キュゥべえ)を見つけて暇つぶしに殺害する
1:初音ミクと組んで行動。会場の移動方法などはミクに任せる
2:バトルロワイアル会場に使われている技術等を仲間か上司に伝えたい
3:自分を馬鹿にした雌豚(=巡音ルカ)を殺す。
4:他に会った豚(=参加者)も、もちろん殺す。
5:厄介な豚(=所ジョージ)も殺害したいが、今は保留
【補足】
※原作出展です、少なくとも主人公達に倒される前。
※人間の技術やVOCALOIDの情報を少し入手しました
【状態】:健康、疲労(小)所ジョージを警戒
【装備】:肌色の斧@FC版ドラゴンクエスト3
【道具】:支給品一式、不明支給品(0~2)※確認済み
【思考】基本:皆殺し。 できれば主催も殺したい。
0:物音の主(キュゥべえ)を見つけて暇つぶしに殺害する
1:初音ミクと組んで行動。会場の移動方法などはミクに任せる
2:バトルロワイアル会場に使われている技術等を仲間か上司に伝えたい
3:自分を馬鹿にした雌豚(=巡音ルカ)を殺す。
4:他に会った豚(=参加者)も、もちろん殺す。
5:厄介な豚(=所ジョージ)も殺害したいが、今は保留
【補足】
※原作出展です、少なくとも主人公達に倒される前。
※人間の技術やVOCALOIDの情報を少し入手しました
【真竜ニアラ@セブンスドラゴン2020】
【状態】:神体、ダメージ(中)レベル65
【思考】基本:ミク達に従わざるをえない
1:物音の主(キュゥべえ)を見つけて暇つぶしに喰う
※飛行可能高度及び連続飛行可能時間に制限有
※ミクとマグニスが人間ではないことを聞かされています
【状態】:神体、ダメージ(中)レベル65
【思考】基本:ミク達に従わざるをえない
1:物音の主(キュゥべえ)を見つけて暇つぶしに喰う
※飛行可能高度及び連続飛行可能時間に制限有
※ミクとマグニスが人間ではないことを聞かされています
支給品紹介
【炎杖エクリクシス@ルミナスアーク2】
8期のキュゥべえをドMに調教したアルティが装備していた杖。
装備すると物理攻撃力、魔法攻撃力、そして最大MPが大きく上昇する。
常に先端が燃えているため、多分持ってるだけで暑い。
(リスタ前より紹介文引用)
8期のキュゥべえをドMに調教したアルティが装備していた杖。
装備すると物理攻撃力、魔法攻撃力、そして最大MPが大きく上昇する。
常に先端が燃えているため、多分持ってるだけで暑い。
(リスタ前より紹介文引用)
【アリアドネの糸@世界樹の迷宮シリーズ】
使用すればすぐに迷宮から脱出できる、非常に便利な道具。ただし戦闘中は使用できない。
制限により会場からの脱出は不可能だが、使用した区と隣接する区のどこかにランダムで瞬間移動できる。
買い忘れ、外道リスによる強奪などの不測の事態に備えて、大抵の冒険者はこれを2個以上所持して出発する。
これも2個セットだった。
使用すればすぐに迷宮から脱出できる、非常に便利な道具。ただし戦闘中は使用できない。
制限により会場からの脱出は不可能だが、使用した区と隣接する区のどこかにランダムで瞬間移動できる。
買い忘れ、外道リスによる強奪などの不測の事態に備えて、大抵の冒険者はこれを2個以上所持して出発する。
これも2個セットだった。
| 071:Dead END | 投下順 | 073:海淵!マガツ神 |
| 071:Dead END | 時系列順 | 073:海淵!マガツ神 |
| 055:ぼのぐらしのなく頃に~秋葉原編~ | キュゥべえ | 083:外道カルテット |
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