「さあ、先に登場致しますは、紅魔館の小さな良心、こあー!」
会場に湧き上がるこぁコールの中、舞台袖から姿を現したのは
普段とはまるで様子の違う小悪魔だった。
「おーっとこれはメイド服ですね! さすがは紅魔館、
しかし意外性の面ではクエスチョンが付くかもしれません」
いつもはパタパタと動かしている羽を小さく畳み、小悪魔は
ステージの中央で審査員と観衆に向かって深く頭を下げる。
「うーん、かわいいけど少し地味目ですかね……。
さて小悪魔さん、今日の衣装はご自分で?」
「いえ、ご主人様に選んで頂きました」
「ご主人? ああパチュリーさんですかね。それにしては
あんまり奇抜じゃないし、露出度もゼロですねぇ」
「私はご主人様の命に従うまでですので……」
「はあ。……ま、まあいいでしょう。
それでは一旦あちらでお待ち下さーい」
会場に湧き上がるこぁコールの中、舞台袖から姿を現したのは
普段とはまるで様子の違う小悪魔だった。
「おーっとこれはメイド服ですね! さすがは紅魔館、
しかし意外性の面ではクエスチョンが付くかもしれません」
いつもはパタパタと動かしている羽を小さく畳み、小悪魔は
ステージの中央で審査員と観衆に向かって深く頭を下げる。
「うーん、かわいいけど少し地味目ですかね……。
さて小悪魔さん、今日の衣装はご自分で?」
「いえ、ご主人様に選んで頂きました」
「ご主人? ああパチュリーさんですかね。それにしては
あんまり奇抜じゃないし、露出度もゼロですねぇ」
「私はご主人様の命に従うまでですので……」
「はあ。……ま、まあいいでしょう。
それでは一旦あちらでお待ち下さーい」
――スポットライトから外れた、暗い審査員席。
誰からともなく、小さく嘲笑を零した。
金髪「なにあれ。まぁ……所詮カラスよね」
巫女「付き合いを考えなくてはならないようです」
漢「ふ、さすがは桃魔館とも称えられる奴等よ」
誰からともなく、小さく嘲笑を零した。
金髪「なにあれ。まぁ……所詮カラスよね」
巫女「付き合いを考えなくてはならないようです」
漢「ふ、さすがは桃魔館とも称えられる奴等よ」
「では次に、マヨヒガの要介護妖怪、八雲紫ー!」
観客からの怒号と弾幕を文が避ける中、舞台袖から姿を現したのは、
普段とはまるで様子……ていうか体型すら違う……誰?
「…………あの、お嬢ちゃん? えーと、どうしたのかな?
今日は寺子屋のプールの日なのかな? 水着のままだとカゼひくよ?」
ぽてぽてと歩いてきた幼女は小首をかしげると、文を無視して
観衆に向かってニッコリと微笑んだ。10人くらい死んだ。
「あ、あのね、ここは審査会場だから、
お嬢ちゃんは着替えてお母さんのところに帰りなさいね?」
「わたし、ゆかりだもん」
「へ? や、やだなぁ、ウソをついちゃいけないって、
お父さんお母さん閻魔さまに言われたでしょう?」
「えんまさま、すぐおこるから、きらーい」
「と、とにかく、紫さんは来ないって事ですか?
……ああもういいや、じゃあこの子を審査でいいですよね。ね」
観客からの怒号と弾幕を文が避ける中、舞台袖から姿を現したのは、
普段とはまるで様子……ていうか体型すら違う……誰?
「…………あの、お嬢ちゃん? えーと、どうしたのかな?
今日は寺子屋のプールの日なのかな? 水着のままだとカゼひくよ?」
ぽてぽてと歩いてきた幼女は小首をかしげると、文を無視して
観衆に向かってニッコリと微笑んだ。10人くらい死んだ。
「あ、あのね、ここは審査会場だから、
お嬢ちゃんは着替えてお母さんのところに帰りなさいね?」
「わたし、ゆかりだもん」
「へ? や、やだなぁ、ウソをついちゃいけないって、
お父さんお母さん閻魔さまに言われたでしょう?」
「えんまさま、すぐおこるから、きらーい」
「と、とにかく、紫さんは来ないって事ですか?
……ああもういいや、じゃあこの子を審査でいいですよね。ね」
――スポットライトから外れた、暗い審査員席。
誰からともなく、小さく冷笑を発した。
金髪「やって良い事と悪い事があると思うんだけど」
巫女「しかしさすがは大妖怪、凄味があります」
漢「ふむ。あれほどの幼女、確かに要介護と言える」
誰からともなく、小さく冷笑を発した。
金髪「やって良い事と悪い事があると思うんだけど」
巫女「しかしさすがは大妖怪、凄味があります」
漢「ふむ。あれほどの幼女、確かに要介護と言える」
「では、ここで3名の審査員の方々に登場して頂きましょう!
いずれもその筋では名の知れた方ばかり!
まずは都会派ファッションの急先鋒、アリス・マーガトロイド!」
「人形を極めるには服飾を極めなければならない。その真髄を見せるわ」
「最近はっちゃけ気味と噂の、山の常識人、東風谷早苗!」
「悪いですけど、私はどこぞの魚類より空気が読めますから」
「回りが可愛い娘ばかりだから目が肥えた! 森近霖之助!」
「例え肥えても料理は美味しくいただく、それが人生の秘訣だ」
いずれもその筋では名の知れた方ばかり!
まずは都会派ファッションの急先鋒、アリス・マーガトロイド!」
「人形を極めるには服飾を極めなければならない。その真髄を見せるわ」
「最近はっちゃけ気味と噂の、山の常識人、東風谷早苗!」
「悪いですけど、私はどこぞの魚類より空気が読めますから」
「回りが可愛い娘ばかりだから目が肥えた! 森近霖之助!」
「例え肥えても料理は美味しくいただく、それが人生の秘訣だ」
「さあ、ぶっちゃけ意味が分からないヤツばかりですが、
これは私は悪くないと思いたい! 早速採点へ移って貰いましょう!」
これは私は悪くないと思いたい! 早速採点へ移って貰いましょう!」
<小悪魔の評価>
アリス(服飾):75点
「正統派ヴィクトリアンメイドね。紅魔館のメイドは咲夜以下、
全員フレンチメイドの制服しか着ていないから、特注品を作ったという事になるわ。
ロングドレスは良い生地を使っているし、エプロンドレスも
ゴテゴテしていなくて好感が持てる。僅かに入った刺繍は誰の作かしら?
フリルと合わせて可愛らしくまとまってるわね。
難を挙げるとすれば、肩口から二の腕のシルエットが私好みじゃないって事かな。
主観でごめんなさいね」
アリス(服飾):75点
「正統派ヴィクトリアンメイドね。紅魔館のメイドは咲夜以下、
全員フレンチメイドの制服しか着ていないから、特注品を作ったという事になるわ。
ロングドレスは良い生地を使っているし、エプロンドレスも
ゴテゴテしていなくて好感が持てる。僅かに入った刺繍は誰の作かしら?
フリルと合わせて可愛らしくまとまってるわね。
難を挙げるとすれば、肩口から二の腕のシルエットが私好みじゃないって事かな。
主観でごめんなさいね」
早苗(態度・仕草):50点
「最初に言わせて頂きたいのは、何も畏まるだけがメイドっぽさでは無いって事です。
図書館の本ででも勉強したんでしょうが、型にハマり過ぎています。
まあ、それでも今時こういう古風な雰囲気のメイドって珍しいですから、
そういうところは良いと思うんですけどね」
「最初に言わせて頂きたいのは、何も畏まるだけがメイドっぽさでは無いって事です。
図書館の本ででも勉強したんでしょうが、型にハマり過ぎています。
まあ、それでも今時こういう古風な雰囲気のメイドって珍しいですから、
そういうところは良いと思うんですけどね」
こーりん(漢):40点
「スカートは長い方が捲り上げ甲斐がある。そういう事だ。
それと、小悪魔メイド、というともう少し違う方面を想像するが、
名前に寄らず正統派のメイドという点もなかなか新しい。
だが、ドジっ娘属性。これは必要なかった。一気に陳腐化だ」
「スカートは長い方が捲り上げ甲斐がある。そういう事だ。
それと、小悪魔メイド、というともう少し違う方面を想像するが、
名前に寄らず正統派のメイドという点もなかなか新しい。
だが、ドジっ娘属性。これは必要なかった。一気に陳腐化だ」
<八雲紫の評価>
アリス(服飾):30点
「出来合いのものを着ているだけだものねぇ……。
素材は綿100%、一般的なスクール水着ね。
他の人はどうだか知らないけど、名札が無いのは好評価よ」
アリス(服飾):30点
「出来合いのものを着ているだけだものねぇ……。
素材は綿100%、一般的なスクール水着ね。
他の人はどうだか知らないけど、名札が無いのは好評価よ」
早苗(態度・仕草):55点
「ひらがなで喋れば良いってものじゃないんです。
幼女っぽいと言えばそうですが、同時に違和感も覚えます。
ですが歩き方。これはいいですね。幼子は基本的に胴長短足ですから、
自然とああいった歩き方になります。よく観察している」
「ひらがなで喋れば良いってものじゃないんです。
幼女っぽいと言えばそうですが、同時に違和感も覚えます。
ですが歩き方。これはいいですね。幼子は基本的に胴長短足ですから、
自然とああいった歩き方になります。よく観察している」
こーりん(漢):85点
「まずこの衣装を選んだ彼女に私は万雷の拍手を送りたい。
綿100%の旧型。わかっている、とても解っている。
スク水と聞いて新型が出てきた時の絶望感…………。
あれを味わうくらいなら何故かワンピースで出てきて貰っても構わないくらいだ。
さらに水抜きの部分が若干よれている。最早恐ろしい。
幼女がわーなんだろーこの穴~という風に興味津々な場面さえ想像できてしまう。
胸の部分から水が入った時に下がピッチリしてたら水で膨らんでしまうだろう?
その水を抜く部分なんだよとは思うが胸も平坦なので水はそもそも入らない!
なんてことだ!このまるで意味の無い機能性!
我々は犬畜生では無いのだ。意味が無い事を求めるという事こそ、
知性の発現であると言えるのではないだろうか!?
シンプルな衣装に包まれた万物の原始たる幼女に付属した無意味。
萌えなどという言葉では表現できない。これは既に愛だ!!」
「まずこの衣装を選んだ彼女に私は万雷の拍手を送りたい。
綿100%の旧型。わかっている、とても解っている。
スク水と聞いて新型が出てきた時の絶望感…………。
あれを味わうくらいなら何故かワンピースで出てきて貰っても構わないくらいだ。
さらに水抜きの部分が若干よれている。最早恐ろしい。
幼女がわーなんだろーこの穴~という風に興味津々な場面さえ想像できてしまう。
胸の部分から水が入った時に下がピッチリしてたら水で膨らんでしまうだろう?
その水を抜く部分なんだよとは思うが胸も平坦なので水はそもそも入らない!
なんてことだ!このまるで意味の無い機能性!
我々は犬畜生では無いのだ。意味が無い事を求めるという事こそ、
知性の発現であると言えるのではないだろうか!?
シンプルな衣装に包まれた万物の原始たる幼女に付属した無意味。
萌えなどという言葉では表現できない。これは既に愛だ!!」
小悪魔 165点
八雲紫 170点
八雲紫 170点
紫っぽい幼女がぽてぽてと喜ぶ。
「うわーい、みんなありがとー」
「うわーい、みんなありがとー」
30人死んだ。含む俺