今回の種目はジョジョ立ち耐久。そしてジャッジは『ジョジョの奇妙な冒険』に浅からぬ縁のある咲夜が務めることになった。
「各人1枚ずつくじを引いて、そこに書かれている絵と同じポーズを取ってもらいます」
「どれどれ……うっわ、なにこの無茶な格好。あれ、絵の下に書いてある5cmってなんですか?」
「わたしのには2mmって書いてありますね」
「わたしのには2mmって書いてありますね」
「類稀なバランス感覚と筋持久力を必要とする過酷な競技、それがジョジョ立ちです。
しかしポーズによっては難易度に明らかな差が見受けられるためハンデを付けることにしました。その値以上に体が揺れたら即失格になります」
しかしポーズによっては難易度に明らかな差が見受けられるためハンデを付けることにしました。その値以上に体が揺れたら即失格になります」
全員がくじを引いた結果は以下のようになった。
ヤマメ・・・丈太郎の指差しのけぞりポーズ 5cm
リグル・・・単行本2巻表紙のポーズ 2mm
穣子・・・単行本48巻表紙のポーズ 5mm
静葉・・・ワムウがクラッカーヴォレイをかわしたときのポーズ 20cm
リグル・・・単行本2巻表紙のポーズ 2mm
穣子・・・単行本48巻表紙のポーズ 5mm
静葉・・・ワムウがクラッカーヴォレイをかわしたときのポーズ 20cm
「ワムウって、こんなポーズ物理的に不可能よ! っていうかこれジョジョ立ちじゃないと思うんだけど」
「大丈夫よ穣子、たとえどれほど困難であろうとも……神たる我々が蟲ごときを前に逃げ出すことはあり得ないのよ!」
「やめて姉さん!」
「さあ見なさい、この私の生き様を!!」
「大丈夫よ穣子、たとえどれほど困難であろうとも……神たる我々が蟲ごときを前に逃げ出すことはあり得ないのよ!」
「やめて姉さん!」
「さあ見なさい、この私の生き様を!!」
ベキッ、グキ、バキッ ―――静葉、再起不能。
「分かったわ、姉さん! 姉さんの覚悟が!「言葉」でなく「心」で理解できた! 例えどれほど無様であろうとも勝つのは私たちよ!」
――その後、わずかではあったが腕を揺らしたリグルが失格。
勝負はヤマメと穣子の一騎打ちの形になった。
勝負はヤマメと穣子の一騎打ちの形になった。
「傍から見たらかなり間抜けな光景なんじゃないでしょうかねコレ。こんなのを撮影でもされたら神としての面目丸潰れだし、もう止めた方がいいんじゃないですか?」
「精神攻撃? しかしこのファイトでこの秋穣子に精神的動揺によるミスは決してない!と思っていただこうッ!」
「精神攻撃? しかしこのファイトでこの秋穣子に精神的動揺によるミスは決してない!と思っていただこうッ!」
精神に揺さぶりをかけるヤマメであったが、今の穣子に通じるものではなかった。
そしてさらに10分が経過したとき、咲夜が急に立ち上がりヤマメの方に歩きだした。
そしてさらに10分が経過したとき、咲夜が急に立ち上がりヤマメの方に歩きだした。
「あなた……周りに細い糸を張って体を支えていますね?」
「いや、えっとその」
「不正により失格は決定ですね。そしてあなたはジョジョ立ちを冒涜した裁きを受けなければならない……」
「いや、えっとその」
「不正により失格は決定ですね。そしてあなたはジョジョ立ちを冒涜した裁きを受けなければならない……」
そう言ってどこからかナイフの束を取り出す咲夜。
「くっ、むざむざやられはしないわ!」
ヤマメは飛び退ると同時に糸を噴出させ、結界を作りあげていく。
「半径20メートルの糸の結界、破れるものなら破ってみなさい!」
ヤマメは飛び退ると同時に糸を噴出させ、結界を作りあげていく。
「半径20メートルの糸の結界、破れるものなら破ってみなさい!」
「よりにもよって私相手にその戦い方を選ぶなんてね……漫画2部の最後の方をちゃんと見てないのかしら?」
「訳のわからないことを! そっちがこないなら、こっちから行かせてもらうわ!」
「訳のわからないことを! そっちがこないなら、こっちから行かせてもらうわ!」
……その後、ヤマメがどうなったかは定かではない。
結果:最後まで立っていた穣子の勝ち
後日、「紅魔館の大時計に起きた謎の損壊」「秋の神々、その醜態の全て」という見出しの新聞が出回ったとかなんとか。