神奈「どうせババァだよ私なんて……近頃の若い子の考えることなんてわかんないよ……
早苗の考えることも最近わかんないし、諏訪子は諏訪子で私なんかほっといてどっか行っちゃうしさ。
やっぱり若さが足りないんだろうね……でも私だって、ねえ? ねえ、どう思う店主?」
ミス「そ、そうですね……思うに、そろそろお酒は控えたほうが……」
神奈「飲まなきゃやってられるかってんだぁ! だ、だいたいそんな皆してババァババァってさ……
そこまで言うことないじゃん……えぐっ、私だって……もっと信仰があればさ……
それにロリ化だってできなくはないんだよぉ、諏訪子が『キャラかぶりカッコ悪い』とか言うから、ひっく……」
ミス「(小声で)誰かー助けてー」
早苗の考えることも最近わかんないし、諏訪子は諏訪子で私なんかほっといてどっか行っちゃうしさ。
やっぱり若さが足りないんだろうね……でも私だって、ねえ? ねえ、どう思う店主?」
ミス「そ、そうですね……思うに、そろそろお酒は控えたほうが……」
神奈「飲まなきゃやってられるかってんだぁ! だ、だいたいそんな皆してババァババァってさ……
そこまで言うことないじゃん……えぐっ、私だって……もっと信仰があればさ……
それにロリ化だってできなくはないんだよぉ、諏訪子が『キャラかぶりカッコ悪い』とか言うから、ひっく……」
ミス「(小声で)誰かー助けてー」
お空「呼ばれて飛び出てただいま参上!」
JS1「良い子の皆、東方ファイトの時間がやってきたぞ!」
ミス「た、助かりました! もうお酒も尽きそうなんですよ、1石くらいは買い置きしてたのに……
まさか『もうお酒出せません』なんて言えないし、早くどうにかしてください!」
お空「うにゅ、わかったよ、でも戦うのは私じゃないの! 行け、同胞たちよ!」
鴉ズ「カー!」
JS1「良い子の皆、東方ファイトの時間がやってきたぞ!」
ミス「た、助かりました! もうお酒も尽きそうなんですよ、1石くらいは買い置きしてたのに……
まさか『もうお酒出せません』なんて言えないし、早くどうにかしてください!」
お空「うにゅ、わかったよ、でも戦うのは私じゃないの! 行け、同胞たちよ!」
鴉ズ「カー!」
チアリーダーの格好をしているものの、指示を飛ばす様はどちらかというと悪の総司令官風味のお空、
その掛け声に応じて、地獄鴉たちが神奈子へと突進する。
その掛け声に応じて、地獄鴉たちが神奈子へと突進する。
神奈「どわっ!? なんだこりゃ、鴉の大群!?」
鴉ズ「カー、カー、カー!」
神奈「何、直訴しに来ただぁ!? 帰れ帰れ、わたしゃ大名でも明治政府でも無いよ!」
鴉ズ「カー、カー、カー!」
神奈「何、直訴しに来ただぁ!? 帰れ帰れ、わたしゃ大名でも明治政府でも無いよ!」
酒瓶片手に弾幕をぶっ放す神奈子。
ミス「あー!? 屋台が、屋台がー!?」
鴉ズ「カー!? カー、カー!」
ミス「ち、ちょっと避難させてもらうからね!? それでお客さんが切れても私のせいじゃないからよろしくー!」
鴉ズ「カー!? カー、カー!」
ミス「ち、ちょっと避難させてもらうからね!? それでお客さんが切れても私のせいじゃないからよろしくー!」
慌てふためくミスティアと鴉たち。
酔ってるせいで弾幕が粗いが、それでも2ボスやモブキャラたちにとっては脅威である。
慌てて屋台ごと避難するミスティア。だが、鴉たちは避難しようとしない。
酔ってるせいで弾幕が粗いが、それでも2ボスやモブキャラたちにとっては脅威である。
慌てて屋台ごと避難するミスティア。だが、鴉たちは避難しようとしない。
お空「ええい怯むなみんなー! どうしても叶えてほしいことがあるんじゃなかったのかー!」
鴉ズ「カ、カー!」
鴉ズ「カ、カー!」
鴉たちは諦めない。一羽、また一羽と落とされつつも、神奈子へと肉薄していく。
神奈「ぬっ……道中ザコキャラ風情が、何をそんなに必死に……
いいだろう、一体何が望みだ。聞かせるが良い」
鴉ズ「カー、カー!」
神奈「何、自分たちも神の力が欲しい? 友達を仲間はずれにしたくない、だって?」
いいだろう、一体何が望みだ。聞かせるが良い」
鴉ズ「カー、カー!」
神奈「何、自分たちも神の力が欲しい? 友達を仲間はずれにしたくない、だって?」
地獄鴉たちは思いの丈をぶつけた。
元は自分たちと同じ地獄鴉だったのに、今や神様鴉になってしまったお空。
そのせいかちょっと頭が悪くなり、無茶苦茶強くなってしまい、
いつしか、地獄鴉の輪から外れがちになってしまったという。
元は自分たちと同じ地獄鴉だったのに、今や神様鴉になってしまったお空。
そのせいかちょっと頭が悪くなり、無茶苦茶強くなってしまい、
いつしか、地獄鴉の輪から外れがちになってしまったという。
神奈「ううん、事情はわかった、しかし……八咫烏をそうほいほいと渡すわけにもだな……
お空は元々強かったから八咫烏を受け入れられたのであって、お前たちもそうなる保証も無いし、
それにそんないっぱい核融合の力があっても困るし、ただでさえ爆発オチ多いし、
変に事を荒立てて早苗たちに嫌われたくないし……」
お空は元々強かったから八咫烏を受け入れられたのであって、お前たちもそうなる保証も無いし、
それにそんないっぱい核融合の力があっても困るし、ただでさえ爆発オチ多いし、
変に事を荒立てて早苗たちに嫌われたくないし……」
酒の飲みすぎで泣き上戸になっていた神奈子、今度は弱気スパイラルに陥ってしまう。
JS1「よろしい、ならばこれを見るといい」
神奈「え?」
神奈「え?」
突如、JS1の手元の鏡がぺかー、っと光る。
そこに映るのは、今まで辿ってきた神奈子の生き様だ。
武神として、諏訪子と堂々と戦う姿があった。
外の世界で、諏訪子と手を取り合い信仰を広める姿があった。
幻想郷で、早苗に信仰の何たるかを説く姿があった。
東方ファイトで、諏訪子帽の侵略から幻想郷の危機を救った姿があった。
今まで生き抜いてきた、神奈子の激動の人生。
そこには、一切の偽りも翳りも無い、純粋な熱意があった――
そこに映るのは、今まで辿ってきた神奈子の生き様だ。
武神として、諏訪子と堂々と戦う姿があった。
外の世界で、諏訪子と手を取り合い信仰を広める姿があった。
幻想郷で、早苗に信仰の何たるかを説く姿があった。
東方ファイトで、諏訪子帽の侵略から幻想郷の危機を救った姿があった。
今まで生き抜いてきた、神奈子の激動の人生。
そこには、一切の偽りも翳りも無い、純粋な熱意があった――
JS1「自らの正義を疑ってはならない! 正義とは、常に正しくあらねばならない!
ならば今ここで、貴女の行いを咎める理由がどこにある、なぜなら貴女は正しかったのだから!」
神奈「わ……私が正しかった!?」
JS1「そう、我ら正義の使者ジャッジメントシーズン! そこには閻魔も神も関係無い、純粋な正義の志があればいい!
なればこそ、この地獄鴉たちの意気にどう応えるか……もう答えは出ているのだろう!?」
神奈「そうか、そうだったな……いいだろう地獄鴉たちよ、神の力、受け取るがいい!」
鴉ズ「カー!」
ならば今ここで、貴女の行いを咎める理由がどこにある、なぜなら貴女は正しかったのだから!」
神奈「わ……私が正しかった!?」
JS1「そう、我ら正義の使者ジャッジメントシーズン! そこには閻魔も神も関係無い、純粋な正義の志があればいい!
なればこそ、この地獄鴉たちの意気にどう応えるか……もう答えは出ているのだろう!?」
神奈「そうか、そうだったな……いいだろう地獄鴉たちよ、神の力、受け取るがいい!」
鴉ズ「カー!」
ジョインジョインオキュー!
元鴉ズ「キュー!」
お空「ああ! 鴉だったはずの皆が九官鳥のおキューちゃんに!
これで皆一緒だね、やったぁ!」
JS77「待ちなさいお空、皆を地底に連れて帰ることはなりません」
お空「あれ? 神様が消えて、JSさんが二人になったよ?」
JS77「良いですか、こんなおキューちゃんの大群を地底に連れ帰って、もし何か間違いがあったらどうする? 核爆発的な意味で」
お空「う、うにゅ? でも、みんな一緒に帰らないと、また仲間外れに……」
JS77「話は最後まで聞きなさい。全員一緒で無ければいいのです。
地獄鴉のうち、半分は守矢神社に身を寄せなさい。
おキューちゃんたちは八咫烏を通じて繋がっている、勿論それは貴女もです。
つまり、貴女やおキューちゃんがもし核爆発的な間違いを起こそうとしても、
守矢神社側のおキューちゃんからそれに干渉して止めることができるようになるのです」
お空「う、うにゅ? えーと、繋がってるから仲間外れじゃない?」
JS77「それもそうだし、守矢神社側のおキューちゃんと地霊殿側のおキューちゃんを定期的に交替させれば問題ありません。
ちょうど、貴女が地霊殿と核融合研究センターとを交互に行き来しているように」
お空「そっか! これで皆一緒だ! ありがとう、JSさん!」
お空「ああ! 鴉だったはずの皆が九官鳥のおキューちゃんに!
これで皆一緒だね、やったぁ!」
JS77「待ちなさいお空、皆を地底に連れて帰ることはなりません」
お空「あれ? 神様が消えて、JSさんが二人になったよ?」
JS77「良いですか、こんなおキューちゃんの大群を地底に連れ帰って、もし何か間違いがあったらどうする? 核爆発的な意味で」
お空「う、うにゅ? でも、みんな一緒に帰らないと、また仲間外れに……」
JS77「話は最後まで聞きなさい。全員一緒で無ければいいのです。
地獄鴉のうち、半分は守矢神社に身を寄せなさい。
おキューちゃんたちは八咫烏を通じて繋がっている、勿論それは貴女もです。
つまり、貴女やおキューちゃんがもし核爆発的な間違いを起こそうとしても、
守矢神社側のおキューちゃんからそれに干渉して止めることができるようになるのです」
お空「う、うにゅ? えーと、繋がってるから仲間外れじゃない?」
JS77「それもそうだし、守矢神社側のおキューちゃんと地霊殿側のおキューちゃんを定期的に交替させれば問題ありません。
ちょうど、貴女が地霊殿と核融合研究センターとを交互に行き来しているように」
お空「そっか! これで皆一緒だ! ありがとう、JSさん!」
……ほとぼりが冷めたかと思い、その場に戻ってきたミスティアはこう語る。
ミス「神様が落ち着いたかと思って戻ってきたらJSが二人いて、核融合鴉が核融合九官鳥に囲まれていた、
な、何を言ってるのかわからねーと思うが(ry」
な、何を言ってるのかわからねーと思うが(ry」
混乱するミスティアを尻目に、おキューちゃんズは空と一緒に大喜び、
JS二人は満足げに、その様子を見守っていたという。
というわけでこの勝負、神奈子を説得したジャッジメント・シーズンの勝利!
JS二人は満足げに、その様子を見守っていたという。
というわけでこの勝負、神奈子を説得したジャッジメント・シーズンの勝利!
後日談
早苗「か、神奈子様ぁ、本当にこの子たち大丈夫なんですか?」
神奈「大丈夫大丈夫、結構大人しいし可愛いもんだよ」
諏訪「いやいや……なんでこんなことになっちゃったの?」
神奈「まあなんでもいいじゃないか。ところでお前たち、今日の予定は?」
早苗「え? 今日はいつも通り、そのへんの妖怪を退治しに――」
神奈「ほう? 自ら信仰を減らすような真似を……?」(可愛がっていたおキューちゃんのうち一羽を早苗のほうに向ける)
早苗「ヒィッ!? い、いや勿論弾幕ごっこの範囲でですね、遊んであげた上で信仰を広めようと!」
神奈「そうか、それは良いことだ。頑張っておいで」
諏訪「ち、ちょっとちょっと、物騒な脅しかけないでよ。もし爆発したら神社が消し飛んじゃうじゃ――」
神奈「建物なんかよりも大事なものがあるって、諏訪子はソウ思ワナイカイ……?」
諏訪「(やばい、目がマジだ!?)
そ、そそそそうだね!? わ、私も里にお買い物に行ってきまーす!」
神奈「大丈夫大丈夫、結構大人しいし可愛いもんだよ」
諏訪「いやいや……なんでこんなことになっちゃったの?」
神奈「まあなんでもいいじゃないか。ところでお前たち、今日の予定は?」
早苗「え? 今日はいつも通り、そのへんの妖怪を退治しに――」
神奈「ほう? 自ら信仰を減らすような真似を……?」(可愛がっていたおキューちゃんのうち一羽を早苗のほうに向ける)
早苗「ヒィッ!? い、いや勿論弾幕ごっこの範囲でですね、遊んであげた上で信仰を広めようと!」
神奈「そうか、それは良いことだ。頑張っておいで」
諏訪「ち、ちょっとちょっと、物騒な脅しかけないでよ。もし爆発したら神社が消し飛んじゃうじゃ――」
神奈「建物なんかよりも大事なものがあるって、諏訪子はソウ思ワナイカイ……?」
諏訪「(やばい、目がマジだ!?)
そ、そそそそうだね!? わ、私も里にお買い物に行ってきまーす!」
何だか一部で、神奈子様への信仰が鰻上りだったそうです、主に畏れ的な意味で。