朝起きたら何故か幽花になっていたアリスは、とりあえず向日葵に水をやりに行くことにした。
もしかしたら本体が失踪しているかもしれないし、その間の世話ぐらいはしてあげようと考えたためである。
もしかしたら本体が失踪しているかもしれないし、その間の世話ぐらいはしてあげようと考えたためである。
朝起きたら何故か幽花になっていた魔理沙も、とりあえず向日葵に水をやりに行くことにした。
普段なら即座に向日葵にされる幽花の向日葵畑に侵入するチャンスであるし、ついでに花に水をやるぐらいはしてもいいと思ったからだ。
普段なら即座に向日葵にされる幽花の向日葵畑に侵入するチャンスであるし、ついでに花に水をやるぐらいはしてもいいと思ったからだ。
そして幽花本体は、いつもどおり向日葵に水をやっていた。途中で自分そっくり、というかそのままの相手に会っても気にしなかった。
スペカの効果が増大したのかもしれないし、偽者でも花に水をやっている分には害がなかったからだ。
幽花はいじめっこだが、別に心が狭いわけではなかった。
スペカの効果が増大したのかもしれないし、偽者でも花に水をやっている分には害がなかったからだ。
幽花はいじめっこだが、別に心が狭いわけではなかった。
「とりあえず水やりは終わったぜ。次は何をするんだ?」
ストレートに笑いながらたずねる幽花。
「……じゃあ、霧吹きで葉を湿らせて。ここのところ乾燥が続いてたから」
「私はどうすればいいかしら。雑草でも抜く?」
「ええ。けど北のほうはオオバコやナズナをわざと生やしてあるから、抜かないで。その代わり適当に踏んであげて」
「え、踏むの?」
「オオバコは頑丈だから踏まれても平気だけど、成長力は弱いの。踏み荒らされる場所じゃないと生き残れないのよ。要はマゾね」
極上の笑顔を見せる幽花。
「な、何か違う気がするけど。踏めばいいのね?」
戸惑ったような表情を見せる幽花。
ストレートに笑いながらたずねる幽花。
「……じゃあ、霧吹きで葉を湿らせて。ここのところ乾燥が続いてたから」
「私はどうすればいいかしら。雑草でも抜く?」
「ええ。けど北のほうはオオバコやナズナをわざと生やしてあるから、抜かないで。その代わり適当に踏んであげて」
「え、踏むの?」
「オオバコは頑丈だから踏まれても平気だけど、成長力は弱いの。踏み荒らされる場所じゃないと生き残れないのよ。要はマゾね」
極上の笑顔を見せる幽花。
「な、何か違う気がするけど。踏めばいいのね?」
戸惑ったような表情を見せる幽花。
ややこしさ満点ながら、三者三様に草花の世話をしていた。
が、やっぱりというかその平穏は巫女の手で破られた。
が、やっぱりというかその平穏は巫女の手で破られた。
「貴方が異変を起こすのは久しぶりね?」
霊夢は異変解決モードだとたちどころにわかるほど霊気が充実している。
「そうね。けど、いくら霊夢でも私の向日葵たちまで相手にしてはただでは済まないわよ?」
「さあ、早くかかってきなさい。私の間合いに入ったが最後、この子達とおそろいの姿になるけれどね」
「私が魔砲を放った後には妖怪どころか人間も残らないのですぅ。さぁ、そこを退くかしら!」
「……」
霊夢は異変解決モードだとたちどころにわかるほど霊気が充実している。
「そうね。けど、いくら霊夢でも私の向日葵たちまで相手にしてはただでは済まないわよ?」
「さあ、早くかかってきなさい。私の間合いに入ったが最後、この子達とおそろいの姿になるけれどね」
「私が魔砲を放った後には妖怪どころか人間も残らないのですぅ。さぁ、そこを退くかしら!」
「……」
気まずい沈黙。
「じゃあ、魔理沙は連れて帰るから。あとは適当にやって」
語尾をごまかそうとした結果、さらに怪しい口調になった魔理沙は速攻で霊夢に連れ去られた。
幽花が二人になっている分には異変ではないので、アリスは見逃される形になった。
アリスは昼過ぎまで花の世話を手伝い、お土産に向日葵の種を貰って帰った。
年中薄闇の魔法の森で育つのかは疑問だが、アリスは玄関脇にその種を埋めて世話をしているらしい。
語尾をごまかそうとした結果、さらに怪しい口調になった魔理沙は速攻で霊夢に連れ去られた。
幽花が二人になっている分には異変ではないので、アリスは見逃される形になった。
アリスは昼過ぎまで花の世話を手伝い、お土産に向日葵の種を貰って帰った。
年中薄闇の魔法の森で育つのかは疑問だが、アリスは玄関脇にその種を埋めて世話をしているらしい。
勝者アリス