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30スレ第7戦

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幻想郷のとある場所。
パチュリーとチルノは、目の前にそびえ立つ城砦風の建物を眺めていた。
永琳「という事なのよ」
パチュ「むきゅ……それはいいんだけど、大魔王クッパって、あんな可愛いアイコンだった?」
パチュリーが指差したのは、門の上に描かれたマーク。
そこには二本の角ならぬツインテールに帽子をかぶったらしき少女のシルエットが。
永琳「いえ、大魔王クッパではなく、大魔王カッパです」
パチュ「……そういう事なら話は早いわ。要するに敵ね(きらーん)」
ターゲットが地霊殿で魔理沙を奪い合ったにとりだと解ると、パチュリーのテンションは一気に上がった。
パチュ「それじゃお先に失礼するわよ」
永琳「気をつけて下さいね、あの河童の事ですから、どんな罠があるか……」
チルノ「……」
一方でチルノは悩んでいた。
チルノ「(あの魔女は、体調が良ければすごく強いって門番は言ってた。
それにボスがカッパだと、あたいの氷結の力より水流が強いかも知れない。
つまり……あたいが……負け――)」
永琳「……大丈夫?」
チルノ「(きっ)」
永琳「あ、ちょっと!砦は目の前にあるのに、どうして上空なんかに……」
考えた末に得られた結論は、己の敗北。
その結論が心の中で固まる寸前に、チルノは考えるのを止めると、上空へと飛び上がった。
チルノ「冬の妖精たち!大ちゃん!そしてレティ!あたいに力を貸して!」
砦の上空で、右腕を高々と掲げて叫ぶチルノ。
その周囲が呼び集めた自然の力と、身体から振り絞った寒気とで満ちて行く。
そして集めた力を右腕へ、その先へと導き、長い棒状の氷を生成させる。
さらにその先に、全身全霊を込めた最大級の氷塊を作り出し、構える。
チルノ「氷になれぇぇぇぇぇぇ!」
自身の何百倍もの、法外なサイズの氷塊と共に、チルノはにとりの砦めがけて急降下する。
パチュ「さて、じゃあ魔理沙に貰ったこのキノコを使わせてもらおうかしら」
『クッパ大王と戦う』と聞いた魔理沙がくれたキノコ。それを懐から取り出すと口にする。
パチュ「どうしたのかしら、急に寒くなって来たけど……んむっ!?」
急に強まる寒気に首を傾げる間も無く、キノコの作用がパチュリーの身体を駆け巡る。
そしてその瞬間、遥か上空からの巨大な氷塊が、砦を押し潰した。

永琳「なんて事……」
にとり「ありゃ、どうしてこんな事に!?」
永琳「なっ、あなた、あの砦の中に居たんじゃ!?」
にとり「姫様が我侭を言うから、おやつを買いに出ていたのさ。
共同研究者にスネられちゃ困るもんねぇ」
永琳「共同……研究者?」
にとり「あれ、姫様は言ってなかったかい?最新の技術で新難題を開発するって意気込んでたけど」
永琳「……ま、まあ、あなたが無事で良かったわ」
どうやら冤罪だったらしいにとりの無事に安堵しつつ、潰れた砦へと目線を戻す永琳。
チルノ「おーい、見つけたぞー」
輝夜「あいたた……もう危ないわねぇ、死んだらどうするのよ」
にとり「殺しても死なないような奴の台詞じゃないよ」
永琳「そうですわね。殺しても、死なない……(きらーん)」
輝夜「あれ?永琳?どうしてここが……っていうか……その、ね、ちょっと落ち着こう?」
永琳「落ち着いていますわ、これ以上ないぐらい。
どうやって姫様にお仕置きをしようか、全力で考えていますもの」
輝夜「えっと……いやほら、さっきリザレクションしたばかりだし、連続でっていうのは……」
永琳「問答無用!帰りますよ、姫!」
輝夜「きゃーっ!たーすーけーてぇーっ!」
にとり「あらら……大魔王に連れ去られちゃったねぇ……それでこっちはお休みかい」
チルノ「……(すー……すー……)」
パチュ「ふぅ、魔理沙のキノコが無かったら即死だったわ」
砦跡のガレキの山を押しのけて現れたマチョリーが、エフェクトと共に元のパチュリーに戻る。
にとり「普通は即死だと思うんだけどね」
パチュ「愛の力よ」
にとり「非科学的な……」
パチュ「ふん、今日は喘息の調子が良いから、全力で相手してあげるわ!」
にとり「そうかい?折角の隠れ家が壊されて、ちょっとご機嫌斜めなんだ。そういう事なら!」
レティ「仲良き事は美しき哉……さてと。無理しちゃって……帰るわよ、チルノ」
チルノ「むにゃ……れてぃー……(すーすー)」

結果:砦ごと粉砕して輝夜を見つけ出したチルノの勝ち。
尚、輝夜はむしろこの後に救出して欲しい状況を迎えるのだが、それはまた別の話。






















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