45スレ第32戦(2) - 東方ファイトスレ @まとめウィキ

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今日のファイトは『無くしたもの探し』。
無くした宝塔「以外の物」を能力で引き寄せまくる星の横で、早苗はただ佇んでいた。

果たして自分が無くした物とは何だろうか。

目を閉じ、これまでの事を想う。
神奈子と共に幻想郷に来る時に、外界の友人達との繋がりは切れた。
所謂文明の利器とも切り離され、これまでの生活とは一変した。
山の神社に霊夢と魔理沙がやって来て、幻想郷のしきたりに触れた。
謎のUFOを追いかけて妖怪退治に勤しみ、新たな喜びに目覚めた。
過去を振り返れば思わず涙も零れるが、現在の生活が不満な訳でもなく、むしろ楽しい。
無くした物も、得た物も、同様に素晴らしい。
それならば無理に探し出す事も無い――そう思った所で、瞼の裏に神奈子の顔が浮かんだ。
早苗「……あ……八坂様……」
神妙な面持ちで瞼を開いた早苗は、今しがた探し出した物を映姫に告げ、ファイトに勝利した。

早苗「では八坂様、行って参ります」
神奈子「ああ、気をつけてね、早苗」
早苗「はい、ありがとうございます」

神奈子「……」
諏訪子「おーおーにやけちゃってぇ。羨ましいねぇ、八坂様」
神奈子「ちょっ、いつから見てたのよ！？」
諏訪子「ついさっき、って事にしとくわ。それで、どうよ？」
神奈子「うーん……あの子が『信仰心』を取り戻してくれたのは良いんだけど……」
諏訪子「なによ、早苗の信仰心に不満でも？」
神奈子「そうじゃなくて……私が取り戻して欲しかったのは、『常識』だったわけで……」
諏訪子「あー……ま、いいんじゃない？エアとはいえ常識も装備してるみたいだし」
神奈子「……まあ、ね。アレがあのまま続いてくれればいいんだけど……はぁ」

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