「勘弁してくださいよ、さっさと家に帰って薬塗りたいのに……
あれ、何か臭うような」
「…………」
あれ、何か臭うような」
「…………」
映姫の立会いのもと、机の前に座って手を組む。
人形を作る時に足に薬品を零して偉いことになったところを連行されたアリスは、
自分の足の臭いについてギャラリーに誤解を招く前に早く帰りたいし喋りたくもない。
人形を作る時に足に薬品を零して偉いことになったところを連行されたアリスは、
自分の足の臭いについてギャラリーに誤解を招く前に早く帰りたいし喋りたくもない。
「それでは行きますよ――ファイッ!!!」
その言葉と共に、二人が組んだ手から自分の手を離す映姫。
だが、単純な力では魔法使いより天狗のほうが勝る。
文が押す方向へ腕は傾けかけ……
だが、単純な力では魔法使いより天狗のほうが勝る。
文が押す方向へ腕は傾けかけ……
「うにゃあ!?」
水虫全開でむずむずする文の足に、アリスの蹴りが決まった。
文の腕が止まりアリスの腕が押し返す。思わず文は悲鳴をあげた。
文の腕が止まりアリスの腕が押し返す。思わず文は悲鳴をあげた。
「へ、変な臭いと変な感じが足から!」
「…………!!!」
「…………!!!」
更に追撃の蹴りが文の足へ次々に決まっていく。
もはや腕相撲というより足相撲と化している。
完全に脱力した文の腕を、アリスの腕は一気にぶっちぎって机に叩きつけた。
もはや腕相撲というより足相撲と化している。
完全に脱力した文の腕を、アリスの腕は一気にぶっちぎって机に叩きつけた。
「ふぅ……腕相撲はブレインよ。じゃあ帰るわね」
「勝敗の宣告くらい聞いてから帰ってください」
「じゃあさっさとして頂戴」
「あなたの反則負けです」
「…………」
「ねぇアリスちゃん、ママ思ったんだけどあなたの足から変な臭いが」
「うわあああああああああああああん!!!」
「勝敗の宣告くらい聞いてから帰ってください」
「じゃあさっさとして頂戴」
「あなたの反則負けです」
「…………」
「ねぇアリスちゃん、ママ思ったんだけどあなたの足から変な臭いが」
「うわあああああああああああああん!!!」