「あたいの氷地獄に挑戦するのはあんた達ね」
幻想郷の夏の風物詩になりつつあるチルノの氷。ここで涼を取る妖怪も多いという。
だが、加減を知らないチルノが用意する量はハンパではない。
だが、加減を知らないチルノが用意する量はハンパではない。
そんな氷地獄に挑戦する5ボス二人。
シロップは自由、制限時間内(大体チルノが飽きる2時間くらい)に
より多く食べた方が勝者となる。
シロップは自由、制限時間内(大体チルノが飽きる2時間くらい)に
より多く食べた方が勝者となる。
現代にいた頃はスイーツ(笑)巡りなんかもしていた早苗さん。
シロップだけでなくお菓子のトッピングなんかも施し、出足は順調である。
一方で、竹林に長らく引き籠もっていたうどんげは、頭にキーンとした痛みを覚えながら
ゆっくりゆっくり食べ進む。
シロップだけでなくお菓子のトッピングなんかも施し、出足は順調である。
一方で、竹林に長らく引き籠もっていたうどんげは、頭にキーンとした痛みを覚えながら
ゆっくりゆっくり食べ進む。
だが、勝負の流れが変わり始めたのは大体30分ほどした頃であろうか。
これだけ急に冷たいものを食べた早苗さんの腹部に、異変が起こり始めたのである。
もちろん、席を立てばそれだけで勝負には命取りになる。
一方でうどんげは事前に師匠が作ったメルラン印の丸薬を飲んでいたので大丈夫であった。
これだけ急に冷たいものを食べた早苗さんの腹部に、異変が起こり始めたのである。
もちろん、席を立てばそれだけで勝負には命取りになる。
一方でうどんげは事前に師匠が作ったメルラン印の丸薬を飲んでいたので大丈夫であった。
一時間が過ぎ、折り返しの時点で早苗さんの顔色はもうおかしく、
身体は小刻みに震えている。
もちろん、そんな状況ではもうほとんど食べることも出来ない。
マイペースで食べ続けたうどんげの方は、そのままのペースを守り続けて、氷を消化し続けている。
身体は小刻みに震えている。
もちろん、そんな状況ではもうほとんど食べることも出来ない。
マイペースで食べ続けたうどんげの方は、そのままのペースを守り続けて、氷を消化し続けている。
「あ、うん、あたい、もう飽きたから時間でいいよ……」
その早苗さんの態度にいたたまれなくなったのか、
制限時間と思われた刻までかなりの時間を残し、チルノが目を背けながらそういった。
瞬間、早苗さんはまるで天狗の如きスピードでどこかへと走り去っていった。
思わぬ時間の打ち切りで、量は最初に飛ばしていた早苗さんの方が多く食べており、
勝者は早苗さんとなった。
が、彼女が失った物は、遙かに大きかったのではないだろうか……
その早苗さんの態度にいたたまれなくなったのか、
制限時間と思われた刻までかなりの時間を残し、チルノが目を背けながらそういった。
瞬間、早苗さんはまるで天狗の如きスピードでどこかへと走り去っていった。
思わぬ時間の打ち切りで、量は最初に飛ばしていた早苗さんの方が多く食べており、
勝者は早苗さんとなった。
が、彼女が失った物は、遙かに大きかったのではないだろうか……