東方ファイトスレ @まとめウィキ

7スレ第22戦

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集


「慧音、もうやめて! 慧音がそこまですることなんてないよ!」
妹紅の悲痛な声にも、慧音は振り向かない。わき目も振らずに、一本の棒を細いコース上に通していく。
競技の最中だというのに、慧音は口元を血で汚していた。喀血したのだ。
前回のエクストリームからの連戦、さらに今回はストレス一直線のイライラ棒。
慧音の胃は既に、急性のストレス性胃潰瘍でボロボロになっていた。
胃潰瘍馬鹿にするなよお前ら、あれはマジに胃が穴だらけの血まみれになるんだからな。
しかも今回のイライラ棒、ルナティックなのである。
何がルナ級かというと、何と言ってもコースが長い。とんでもなく長い。
進行方向の全長のみで見てもリアルに1由旬くらいあるんじゃないかという長さ。
何と今回のイライラ棒、制限時間無しで行われている。つまり、「先にゴールしたほうが勝利」
どちらかがギブアップをしない限り、何時間でもこのストレスと戦わねばならないのだ。
一応、要所に用意された休憩地点での給水は認められてはいるが、競技が過酷なことには変わりない。

そんな過酷な条件にも関わらず、慧音はギブアップしようとしなかった。
里の子供たちが観客に混じっていたからだ。もちろん、慧音が寺子屋で教えている子もたくさんいる。
子供たちに、真面目な大人の素晴らしさを教えなければならない……!
ただでさえ幻想郷の人妖たちは自分勝手な者ばかりで、子供たちの情操教育には悪影響があるというのに、
今回のスレはエクストリームな流れ……このままでは、
「正直者は馬鹿を見る」という嫌な価値観が植えつけられてしまう。
しかも、今回の対戦者である霧雨魔理沙が、
「イライラ棒だってパワーとスピードだぜしびびびびー! この程度の電流、屁でも無いぜぜぜぜあばばばばばばー!」
と、ガッコンガッコンと棒をコースにぶつけながら、電流を無理やり我慢して遥か先へと進んでしまったのだ。
慧音だって、やたらと長いイライラ棒によって何度か電流を食らってはいる、いるのだが、
流石にいろんな意味で、魔理沙の真似をしたいとは思えない。
あんな、本来の番組でなら2秒で失格になるような攻略法に負けたとあっては、
何かもう、死んでも死にきれないではないか……!

「幻想郷の良心はまだ死んでない……! 見ていてくれ子供たち! 私は頑張ってるぞー!!」

結局、魔理沙は途中で電流のダメージでダウンして試合続行不可能となり、
慧音はその魔理沙が攻略したポイントを何時間もかけてようやく追い抜き、
慧音の勝利が確定した瞬間、脳出血によって昏睡し、そのままドクターストップとなった。
永琳の適切な処置(怪しい薬を注射しただけ)によって何とか一命は取り留めたものの、
その後一週間は、寝たきり状態で妹紅の看病を受けることになったのだとか。

ちなみに観客だった生徒たちの反応は次の通り。
「慧音先生つらそうだったけどすごい頑張ってた、痛そうな顔がエロかった」
「電流食らったときのびくんって体が跳ねるのがたまんなかった」
「下のほうに棒を通そうとするときにしゃがむんだけど、そのお尻がヤバかった」
「あれは絶対肩凝ったと思う、今度会ったら揉んであげたい」


















タグ:

魔理沙 慧音 耐久
+ タグ編集
  • タグ:
  • 魔理沙
  • 慧音
  • 耐久
ウィキ募集バナー