東方ファイトスレ @まとめウィキ

4スレ第9戦(1)

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匿名ユーザー

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「うわぁ……これって死亡フラグじゃないですか……」
 対決内容を聞かされた瞬間、椛は小さく呟いた。
 一方、衣玖さんの方は
「なるほど。競技(?)の内容は概ね理解しました」
 と、何かを読み取った様子。
 ちなみに、今回はある意味ターゲットと言える『上司』に競技内容を知られることを防ぐため、競技者本人以外には何も知らされぬままで対決が行われることとなった。

 まず、日頃から天子の我侭に振り回されてる衣玖さんの様子を見てみよう。
 皆が知っての通り、衣玖さんは空気の読める御方であり、この能力は正しく使えば非常に有用だが、悪用すればこの上なくいやらしい能力となるのだ。
 例えるなら、医学の知識を悪用すれば人体を効率的に壊すことができるという表現がしっくり来ると思う。
 これにより、衣玖さんは天子の我侭に対して必ず皮肉な形で叶えるという離れ業を披露する。
 下界の食べ物が欲しいと言えば、激しく人を選ぶ類の珍味を提供した。
 宴会がしたいから誰か集めろと言えば、言葉を発することのできない幽霊を白玉楼から借りてきた。
 こうして、望んだ形でなくとも要求を叶えてるため、なかなかマジギレのできない天子はストレスを溜めていった。
 衣玖さん、あなたひょっとして思いっきり楽しんでませんか?

 対する椛の方は、やっぱり文が怖いのか、それとも元々そういう性格なのか、消極的な嫌がらせレベルのことしかやっていなかった。
 文に命令されて取材対象を監視した際、わざと肝心なことだけを伝えない。
 山の妖怪同士が宴会するお知らせを伝えて回る際、文に伝える時だけ伝言ゲーム的な間違いを含めて伝える。
「まいったなぁ……こっちが罰ゲームやってる気分になってきちゃった……」

 競技開始から数日後、天界では状況が一変していた。
 ある意味では無理なからぬ展開と言えなくもないが、天子が衣玖による嫌がらせに対してある種の快感を覚えるようになってしまったのだ。
 何かを期待するような眼差しで我侭を言い、返される仕打ちに恍惚の表情を浮かべて陶酔する……。

 あぁ……これ以上やったら総領娘様は二度と戻れない領域に踏み込んでしまう……。

 そう感じた衣玖が今回の審判である萃香に対してギブアップを宣言したため、椛の勝利。
































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